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街のいたるところで、山茶花や椿の花を見るようになった我が家の庭でも、藪椿が綺麗な花をつけている白、桃色、紅色、絞り模様…いかにも日本的な凛としたその美しさは、花の色も違えば、見せる表情もたくさんあって、今の季節、街に彩りを添えているさて、山茶花と椿だが、同じツバキ科の植物だけあって、その姿は非常に似ている一目見ただけでは、区別することはなかなか難しい山茶花は秋の終わりから冬にかけて、椿は冬から春にかけてと開花時期は異なるが、冬の時期は重なるので、巷では両方の花を見かけることとなるまあ、咲いている花が山茶花だろうが、椿だろうが、さほど大したことではないのかもしれないが、これが気になりだすと止まらない見分け方はいくつかあるそのなかで一番分かりやすく、自分も決め手にしているのが、“花の終わり”山茶花は花びらが個々に散るのに対し、椿は萼と雄しべだけを木に残してあとは丸ごと落ちるなので、花をみつけると、木の足元に視線を落とす花びらがバラバラと散っていれば山茶花花の形が崩れぬままボトッと落ちていたら椿ということになるけれども、これには一つ困ったことがあるそれは、開花し始めは分からないということひとつでもいいから花が咲き終わらなければ、判断が出来ないのだ今はすっかり見頃を迎えているせいか、いたるところで花が終焉を迎えているので、それを見れば一目瞭然地面を花びらで覆う山茶花見事なまでに落花している姿を見ると、潔ささえ感じてしまう椿どちらの花の終わりも、どことなく儚さを漂わせるその儚さになんとも言い知れない感情を抱く自分季節はゆっくりと、けれども着実に移ろいでいる
2010年02月15日
心惹かれる花…それは、自分が好きな色だったり、美しい花姿など、理由は様々一様に言えるのは、綺麗な花に惹かれるということそのガーベラを見て、自分は惹かれるものを感じた見事なまでの大輪の花優雅にうねる花びら淡いクリーム色が、見る者に優しい印象を与える名前は『パスタ』おそらく、あの食べるパスタのことなのだろう言われてみれば、なんとなく、そんなイメージがするうん、なんとなくねなんだかパスタっぽいでしょ?このガーベラのどこに惹かれたのかそれはズバリ、名前!ユニークなネーミングがついた花をみつけると、ついつい興味を持ってしまうのだ
2010年02月12日
早春を告げる花のひとつに“ポピー”がある白、黄色、オレンジ、ピンク、赤…その明るい花の色を見ると、なんだか元気をもらえるような気がするポピーは、可愛らしい花には似つかわしくない蕾をしている膨らんだ毛むくじゃらの蕾からは、おおよそ見当もつかないその蕾が割れると、なかにギュッ!っと詰まった花の姿を垣間見ることができるよくぞこんな狭いスペースに収まっているな…といった感じ慌てることなく、ゆっくりゆっくりと自らの生命力で蕾を割ると、やがて花弁を大きく広げて、ポピーの花がお目見えとなるまるで紙細工のような薄くひらひらとした花弁とても繊細な花である我が母はポピーの花が好きと言うことで、今我が家ではポピーを飾っている殆どが蕾の状態だから、ちょっと格好つかないんだけれど…早く咲いて、母を楽しませてあげてほしい
2010年01月15日
アロエの花…そう言われても、すぐにはその姿は思いつかない目にしたことはあるのだろうけれど、意識しては見ていないから、記憶に留まっていないのかもしれない近所のお宅には、勇ましいほどに立派に生長しているアロエがあるそのアロエに花が咲いていたまるで天を突き刺すような勢いで、アロエから真っ直ぐと伸びている花茎その先には濃い橙色の花かなり個性的なシルエットであるその花姿は、たしかに今まで何度か目にしたことがあったこれがアロエの花なんだぁ…ちょっと軽い衝撃が自分のなかに走ったアロエに似つかわしい花と言えば似つかわしいし、似つかわしくないと言えば似つかわしくないとにかく、特徴のある花だなんとなく自分のイメージ的に、アロエは夏に花が咲くというイメージが強いのだが、意外にも開花時期は11~1月とのこと時期的に褪せた色合いとなる街並みに、橙色をしたアロエの花はとにかく目立つ明るい色をしているので、見ているだけでなんだか元気を貰えそうアロエの花言葉は『永遠の健康』うん、なんだか分かるような気がする永遠の健康、手に入れたいなぁ…
2009年12月27日
大輪の菊“アナスタシア”その美しいシルエットは豪華で、とても華やかな印象を与える桃色にちょっと薄紫を落としたような上品な色合いかなりモダンである大輪の花の存在感は、主役にもなるし、脇を支える引き立て役としても十二分に魅力を放ち、艶やかに華を添えるこんな菊だったら、貰っても嬉しいかも…って、そう思うのは自分だけ?やっぱり菊の花は供花というイメージが根強いのかな素敵な菊なんだけど…
2009年11月24日
ピンク色の大輪の花を咲かせるオリエンタルユリ“メデューサ”その名を聞いて、華やかな百合にはなんだか似つかわしくない名前と思ったと言うのも、メデューサと聞いて真っ先に思いつくのは、ギリシャ神話に登場する怪物だからだ頭の上にはいくつもの蛇が蠢き、見た者を石にするという恐ろしい魔物「メデューサは、もともとは美しい少女であったが、海神ポセイドーンとアテーナーの神殿のひとつで交わったために、ゼウスの娘とされるアテーナーの怒りを買い、身の毛もよだつ醜い姿に変えられてしまった」(ネット調べ)今まで自分のなかでは、メデューサは恐ろしい魔物という上辺だけの知識しか持っていなかったしかし今回伝承を調べてみて、浅いなりにもその背景にあるものを知って、とても興味深く勉強になったメデューサを巡る物語、なかなか面白い綺麗なオリエンタルユリ“メデューサ”という名の由来は、どこから来ているのかは自分には分からないなので、ギリシャ神話に登場する怪物とは全く無関係かもしれないただ、ギリシャ神話に登場するメデューサが由来なのならば、それは魔物を意味しているのではなく、本来の美しい少女ということを讃えてのものなのかもしれない
2009年10月11日
朝は白い花だが、時間が経つにつれピンク色から赤へと花の色が変わる“酔芙蓉”そんな不思議な花に魅せられて、今年初めて育ててみたのだが、昨日ひとつだけ開花したたしかに、朝は白い花を咲かせていたところが、その日の夜遅くに帰宅してみると、酔芙蓉の花に変化は見られず、白い花のままだったなぜだろう?自分なりに出した結論は、酔芙蓉ではなく、ただの芙蓉だということ色の変化を楽しみにしていただけに、残念な結果ではあるが、それはそれとして、芙蓉もまた魅力的な花ではあるので、そこまで落胆することはなかったそして、今朝早くのこと出かける仕度を終えて家を出ようとした際、何気なく芙蓉の花に目を向けたするとどうだろうなんと、花びらの縁がほんのりピンク色に染まっていたのである真っ白だった昨日の深夜に比べて、明らかに変化が見られたこの花は、やはり酔芙蓉だったのだ一日遅れで、しかも夜中のうちに変化を見せた我が家の酔芙蓉とはいえ、今日も仕事なので、じっくりと観察している暇はないこれからどのような変化を遂げるのか期待しつつ、玄関の扉を閉めた一日の仕事を終えて帰宅すると、真っ先に酔芙蓉のもとへ果たして花の色は…自分の期待を一身に背負っていた酔芙蓉は、見事なまでに花全体が赤みを帯びたピンク色に染まっていた正直、真っ赤になると思い込んでいたので、いささか物足りなさは感じたけれども、純白の花からこれだけ色が変化したのだから、大したものであるほんのりピンク色をした酔芙蓉は、ほろ酔いといった程度だろうか残念ながら、萎みかけているのか花にあまり元気はないが、酔芙蓉の魅力を堪能することができた今年は蕾がひとつしかつかなかったので、これでおしまい来年は、もっと咲くだろうか…大事に育てていきたい
2009年10月08日
深く濃い青紫色をした花どことなく普通の花とは違う、不気味な雰囲気を漂わせている花の名は『アコニタム』またの名を“花鳥兜(トリカブト)”というあの猛毒(アコニチン)で有名な『トリカブト』の一種だ事件の報道や推理小説などで、毒殺に用いた植物として“トリカブト”という植物の名は何度も耳にしているが、植物自体は一度も目にしたことがないしかし、このアコニタムと呼ばれる花鳥兜は、観賞用として栽培されていて、切花として比較的目にすることができる観賞用と言っても、トリカブトの一種なので、毒性の強いメサコニチンが含まれていて危険なのだそうとはいえ、花に触れたりすることに関しては特に問題はなく、神経質になることはない目に毒と言うこともないトリカブトの名の由来は、花が古来の衣装である烏帽子(えぼし)に似ていることからと言われている確かに、烏帽子の形に似た花がいくつも連なっているトリカブトという先入観で見ているせいもあるかもしれないが、それでも、このアコニタムは、やはり独特の雰囲気を醸し出しているそんなせいか、なかなか素人受けする花ではないが、他の花にはない妖艶な色合いはなかなか魅力的「美しい花にはトゲがある」という言葉があるが、妖しい花には毒があるのかもしれない
2009年10月06日
9月29日(火)の日記秋の七草のひとつでもある“桔梗”その可憐な容姿は、見る者の心を奪う自分もそのひとり桔梗の花に魅せられている丸々と膨らんでいた蕾が、音も立てずにひっそりと開いた目にも鮮やかな青紫色をした花ところが、なんだかいつもとちょっと雰囲気が違うお星様みたい…思いっきり開いた5枚の花弁は、見事なまでに綺麗な星の形をしていた5枚の花弁からなる桔梗縁はゆるやかな曲線を描いているけれども、今自分の目の前に咲いている桔梗の花弁の縁はほぼストレートだから形がはっきりとしていて、星の形が際立って見えたのだろうよくよく調べてみたら、この桔梗は、星の形に見えるような咲き方をする品種なのだそううん、なんだかメルヘンでいいね桔梗といえば、青紫や白い花が定番そんななかで、桃色の桔梗を見つけたほんのり頬を染めたような、優しい色合い花弁は通常の桔梗よりも丸みを帯びていて、なんとも女性的なシルエットすごく可愛らしいついつい見惚れてしまった魅力的な桔梗の花たちほんと、花は癒してくれるますます虜になってしまった
2009年10月01日
今年も、気がついたら蓮の花の時期が終わってしまったこの眼で蓮の花を咲いているところが見たい…そう思いつつも、なかなか時間が取れないいや、時間が取れないというよりも、タイミングが合わないのだ蓮の花は朝早く咲く自分は、さらに朝が早い蓮の花が見頃のころは、もう仕事をしているなので、蓮の花を楽しむということは、そう容易いことではない来年こそは、きちんと計画をして、どこかに蓮の花を見に行きたいとある街…古びた小さな町工場の前を通りかかったときのことその工場の入り口前には、水瓶が無造作に置かれていた茶色い年季の入った大きな水瓶零れんばかりの水がなみなみと湛えられている覗きこむと、見えたのは、お世辞にもキレイとは言えない水だったそこに、一つの紅色の花が咲いていた睡蓮である蓮の花にどこか雰囲気が似ている睡蓮水面に映えるその姿は、なんとも凛としているしばし忙しさも忘れて、小さな水瓶のなかに繰り広げられる風流な世界に魅入る蓮といい、睡蓮といい、どうしてこんなにも魅惑的な花なのだろう東洋的な美しさを持つ花のシルエットが、見る者の心を奪うのかもしれない蓮の花はちょっと高貴な気がするが、睡蓮はとても親しみやすいなんだか自宅で睡蓮を育ててみたくなったいつの日か、本当に育ててみたいいつも睡蓮を眺めることができたら、癒されるとともに、心が洗われるに違いない睡蓮の花言葉【心の純潔 純情】
2009年08月17日
初夏の花『クルクマ・シャローム』ショウガ科ウコン属の植物で、和名は薑黄(きょうおう)別名“春鬱金(はるうこん)”はじめて見たときから、不思議と惹かれるものを感じたどことなく漂う東洋的な雰囲気桃色の色合いといい、独特のシルエットが美しい一見すると花のように見えるものは、実は苞で、この苞の隙間から顔を覗かせているのが花お世辞にも花はあまり可愛いとはいえないので、もっぱら苞を観賞をしている クルクマも種類がだいぶ増えた色の濃淡や、小ぶりなものなど、様々なシルエットを楽しめるそのどれもが魅力的スッと細く長く伸びる茎に、妖艶な花1輪だけでも十分存在感があるので、1輪挿しに活けて楽しんでいるクルクマの花言葉は【忍耐】なんだか、自分の心境にピッタリの花言葉だから惹かれるものを感じたのだろうか?日々生きていると色々な事があるけれど、花を見ているときは、ひとときでも日頃の鬱憤も忘れてしまうだから自分の暮らしには、つねに花が周りにある
2009年08月06日
植物は、自分の人生に様々な彩りを添えてくれる感動したり喜んだり和んだり癒されたり元気を貰ったり季節の花々に眼を向けては、自分の心情を委ねる初夏の花・桔梗桔梗の花は、夏の暑さの煩わしさから自分を解放してくれた紫色にわずかに青を落としたようなその色合いは、暑苦しい季節には一服の清涼剤となる小さくて可憐ながら、凛とした佇まい日本の美を象徴するかのような美しさそのなかには、どことなく憂い、儚さを秘めているしばし暑さも忘れて、桔梗に見惚れていた桔梗は、蕾の形がなんとも愛らしい丸々と膨らんだその姿は、まるで紙風船のよう以前、花を触っているときに、たまたま蕾を潰してしまったことがあったその時、「ポンッ!」というなんとも小気味いい破裂音がしたしかし、故意に蕾を潰してしまうと、5枚の花弁は綺麗に開かず、咲いた姿は不自然で美しくない桔梗の蕾が丸々とパンパンと膨れ上がっていると、人間の心理としては触ってみたくなるが、そこをグッと堪えて、今か今かと開花を待ちわびるさてさて、この暑さのなかでも、桔梗の花は凛として咲いているのだから、自分も頑張るとしますか桔梗の花言葉【やさしい愛情、誠実、変わらぬ愛】
2009年07月30日
百合の花が嫌いという人は、大抵その香りの強さを理由に挙げるけれども、自分はそんな百合の香りが大好き眩暈を覚えそうなほど、強烈な甘ったるい華やいだ香りに包まれていると、気分だけでもゴージャスになり、贅沢なひと時を送ることができるなので、花を開かせている百合を見ると、ついつい鼻を寄せてしまう今日も百合の花を抱えながら、顔を近づけて、甘い芳香に酔いしれていたん?また、やっちゃった…衣服についた、黄色い粉そう、百合の花粉である注意しているつもりでも、たまにやってしまうのだこの百合の花粉の汚れ、衣服についてしまうと、洗ってもなかなかキレイには落ちない花の香りに溺れる甘いひとときから一転、一挙にして現実に引き戻された瞬間だった百合って、罪つくりな花…
2009年07月27日
梅雨も明け、夏を迎えた今、街ではすっかり紫陽花を見かけることはなくなった枝が剪定されていたり、花をつけていても茶褐色になっていたりと、街を彩った鮮やかな花の末路としては、今の状態はいささか寂しいかぎりそんななか、あるお宅の軒先で、柏葉あじさいが見事に咲き誇っていた葉の形が柏の葉に似ていることから名づけられた“柏葉あじさい”は、通常は上向きに咲くのだが、花の重みに耐えかねてか頭を垂らしているその零れんばかりの花を垂らしている姿は、まるで雨の雫のようこのお宅の柏葉あじさいは、咲き始めてからかれこれ1ヶ月近くは経っているから、ずいぶんと長い間咲いていることになるそれでもなお、今もこうして色鮮やかな状態を保っているのは見事としかいいようがない柏葉あじさいと言うと、黄緑色をした紫陽花で、円錐形に咲く独特な花のシルエット(昔は“ピラミッドあじさい”と呼ばれていた)は自分の好みではなく、今までは見向きもしなかったけれども、こうして見てみると、柏葉あじさいもなかなか素敵な花であることに気づかされた黄緑色に白のコントラストは爽やかで、見ていて清清しく、また、花の見頃も終わり、枯れていく過程として見られる茶色へと変色していくグラデーションも実に美しい他人さまが育てている柏葉あじさいを見て、来年、自分も柏葉あじさいを育てようと思うのであった
2009年07月20日
花には芳香があるものが数多くあり、それぞれに個性的な香りを楽しませてくれる薔薇、百合、水仙、スイートピー、沈丁花、金木犀、くちなし…好きな香りは沢山あり、それらの華やかな香りに包まれるたびに、自分は幸せを感じている今日も素敵な香りに酔いしれていた香りを放っているのは“チューベローズ”と呼ばれる植物白い花からは、なんともいえない甘い芳香が漂うその香りは上品で、女性らしい優しさに満ちているかと思えば、どこか妖艶な一面をも覗かせる、色々な表情を見せる眼を瞑って香りを楽しんでいるのだが、夢の世界へと誘われるような夢見心地な気分になるこの花も、自分の好きな香りのひとつ“チューべローズ”は、別名「月下香(ゲッカコウ)」ともいい、その名の通り、夜になるとより濃厚な芳香を放つ花から抽出したオイルは、高級な香水やアロマオイルなどに使用されているところからも、その華麗なる芳香がいかに珍重され、そして皆に愛されているかが伺い知ることができるほんと、素敵な香りですちなみに、チューベローズの花言葉は『危険な快楽』なんだか意味深…やはり、夜になると芳香が強くなることが由縁なのだろうか?今宵は、そのチューベローズの香りに溺れ、危険な快楽に浸りたいと思います
2009年07月14日
ここのところ、ダリアの花に魅せられている市場に行っても、ダリアの花ばかりに目を向けているダリアの花のどこに魅力を感じるのか?それは、シルエットまるで彫刻細工のような花の顔は、美しいとしかいいようがない実に色々な品種があるのだが、最近自分が気に入っているのは、“黒いダリア”黒といっても、完全な黒ではなく、深い赤や紫を帯びていて、光の加減によって黒く見えるもの赤や黄色、オレンジといった明るい色合いのものも元気さが溢れていて良いのだが、まるでビロードのような光沢を持つシックな花を見ていると、落ち着きのなかに優雅さや華やかさが漂っていて、危険な香りすら匂ってきそうなその妖しい魅力に、ついつい引き込まれてしまうのだダリア“黒蝶”かなり深く濃いダークレッドの花びらは、殆ど黒に近い見る角度によって臙脂を帯びた表情を覗かせるときは、大人の女性の色香のようなものを感じさせ、なんとも淫靡な雰囲気を漂わせている黒いダリアのなかでも、一番自分が好きな品種であるダリア“黒い稲妻”市場で初めて見たとき、花もそうだが、まず一番にはその名前に惹かれただって、黒い稲妻ってインパクトがあってスゴイでしょ!だが、名前負けしないほど、この花は強烈な個性を持っているまず、花の大きさに驚いた成人男性の掌ほどはあるだろうか花びらは、ゆるやかなカーブを描いていて、その見た目のインパクトは、黒い稲妻と称されるのも頷ける色は、赤紫がかっていて、“黒蝶”に比べるとやや明るめの印象だが、光線の具合によって見せる表情の変化は時々ゾクッとさせられる黒いダリア…人を寄せつけないその気高さ美しくも妖しい魅力にすっかり虜になっています
2009年06月03日
一目見て、その美しさ、色の鮮やかさに目を奪われた夏の太陽を思わせるような情熱的な色合いの“ダリア”ギラギラとしている花びらの中心は黄色で、外に向かっていくにつれ、赤みを帯びたオレンジへと色がグラデーションになっているそのダリアの名は『ヒノトリ』というネーミングから察するに、おそらく火の鳥をイメージしてつけられたのだろうカラーといい、微妙にカールした花びらの先端といい、ほんと火の鳥が羽を広げているようなシルエットであるいまにも大空を羽ばたいていきそうなほどの勢いを、花から感じると、思いながらも、自分は火の鳥のことをよくは知らない去年、「火の鳥~鳳凰篇」というミュージカルを観劇して、漫画家・手塚治虫氏の作品に登場してくる想像上のもの、というだけの認識を持っている程度それでも、不思議とこのダリア“ヒノトリ”を見ていると、火の鳥が雄大に大空を舞っている情景が目に浮かんでくる想像をかきたてるような花とネーミングが見事なのかそれとも、自分のイマジネーションが豊かなのかどちらにせよ、色鮮やかなダリアを前にして、ロマン溢れる妄想を抱く今日この頃です
2009年05月01日
ブラウン色をした八重咲きのトルコ桔梗名前は“貴婦人”という幾重もの花びらを重ねたゴージャスな佇まいは、華やかで、美しく、優雅、そして上品な雰囲気を醸し出しているまさに、その名の通り、“貴婦人”のよう同じ品種でありながら、花びらは、ブラウン、ベージュ、黄緑色とさまざまな表情を見せる色味からすれば華やかとは言い難いしかし、ボリュームのある八重咲きということもあってか、シックななかにも豪華さを兼ね備えているなので、いつどんなときにでも、この“貴婦人”を見ると、リッチな気分になる生活は決して裕福ではないけれど、美しい花をみて、せめて心や気持ちだけでも、豊かでありたいと思う花に癒され、励まされ、元気をもらい、心のバランスをとっています
2009年04月15日
バンダ、アラクニス、アスコケントルムという蘭を交配して誕生した“モカラ”黄色にオレンジ、赤やピンク、紫といった色とりどりの品種があるなかで、一際異彩を放っているのが『グリーンタイガー』と名づけられたものである淡い萌黄色をした花弁に、無数の赤茶色の斑点が入っている他を圧倒するような存在感のある、その蘭は、まさに名前にふさわしく堂々としているでも、タイガーの毛並みって、たしか縞模様だよね?これは斑点だから、どちらかというと、豹柄って感じん!?豹って英語でなんていうんだろ?“panther”パンサーか…『グリーンパンサー』こっちの方が響きがいいような気がするんだけれど…まあ『グリーンタイガー』でも、花のイメージとネーミングはマッチしているかそれにしても、インパクトのあるグリーンタイガーは、見るからにけばけばしい色彩しかし、これが蘭となると、その毒々しさも妖美さへと変わる蘭の花には、他の花にはない、人を惹きつける独特の魅力があるのだモカラは、蘭の仲間といっても、胡蝶蘭やシンビジュームなどと違って華やかさはないが、モカラはモカラで魅力があり、自分は最近になってその魅力にとり憑かれている…モカラの花言葉【優雅・優美・美人】
2009年03月16日
白、ピンク、紫、青といった綺麗な色の花を咲かせる木立性の“セネシオ”そのなかで『桂華』と呼ばれるブランドがある昭和40年代前半、奈良県特産のサイネリア「橿原ダルマ」と、海外のセネシオ種を交配し、その後、数十年間、交配と選抜を繰り返したなかで、花色、耐寒性、花持ちに特に優れたものから、『桂華』が誕生しました(『桂華』生産農家ホームページより)さすが長年の間、より良い品種を作り出すために交配を繰り返してきただけあって、『桂華』はあらゆる面で優れている○耐寒性にとても優れている(雪や霜には注意)○1輪の花が1ヶ月ほど咲き続けるので、長い間楽しむことができる(暖かい部屋に置いていると、開花期間は短くなる)○咲き終わったら、花梗の下で切り戻すと再び花が咲き、夏の1~2ヶ月以外は、四季を通して開花する1年を通して夏以外の時期に花を楽しむことができるという開花期間の長さもさることながら、1つの花が1ヶ月ちかく咲き続けるという花持ちの良さに驚く株はとってもしっかりとしていて、沢山の蕾をつけているので、これらの花々が咲き、しかも長い間花を楽しめるというのだから、これほどお買い得な花鉢はない自分のなかで、今イチオシの植物であるさてさて、2月の今の時期に多く出回っている『桂華』本当に花持ちがいいのか実証すべく、我が家でも育ててみることにしたそうじゃないと、お客様に「この花は長持ちしますよ」なんて無責任なことは言えないからねキク科の植物なので、マーガレットに似た可憐な容姿の花々は、実に様々な色合いの品種があるそのどれもが魅惑的な美しさなのだが、やはりというか、当然というべきなのか、自分は青色が好きなので、吸い込まれるような澄んだ青色をしたものを選んだどれだけ花を咲かせ続けることができるのか、ちょっと楽しみセネシオ(サイネリア)の花言葉【つねに快活・いつも喜びに満ちて】
2009年02月15日
夏頃になると、褐紫色の花を咲かせる“黒百合”可憐な花を咲かせるものの、その深く暗い色合いのせいか、どこか不吉な雰囲気を漂わせているそれを裏付けするかのように、黒百合には【呪い】や【復讐】と、なんとも恐ろしい花言葉が秘められているその不吉な花言葉の謂れには、ある一つの伝説がある“大名・佐々成政は、愛する早百合が浮気しているのではと疑念を抱き殺してしまう小百合は「立山に黒百合が咲かば、佐々の家は滅びよう」という呪いの言葉を叫びながら死んでいったその後、佐々成政は豊臣秀吉に取り入ろうと、秀吉の正室ねねに黒百合を贈る珍しい花に、ねねは淀の君に自慢するのだが、その事を密かに知っていた淀の君は、前以てねねよりも立派な黒百合を取り寄せていて、ねねは恥をかいてしまう恥をかかされたねねの恨みを買ったためか、佐々成政はお家断絶となってしまう計らずも、小百合の無念の叫びが叶えられたのであった…”(某ホームページより引用抜粋)こうした伝説を知ると、なんとも不吉な花のように思えてくるが、黒百合にはもう一つの花言葉があるそれは【恋】“愛する人へそっと贈った黒百合を、相手の人が手にとれば、二人は結ばれる”というアイヌの伝説があるのだ呪いの花か、恋の花か幸福を招くか、不幸を呼び寄せるか黒百合の花に秘められた二つのメッセージ神秘めいた伝説といい、黒く妖しい美しさを放つ花といい、ちょっと黒百合の魅力の虜になっていた今日は黒百合の苗を仕入れてきた我が家でも育ててみようと思い、いくつかの苗を自分用に購入黒百合というと高山植物だから、育てるのは難しいのかな?と思っていたのだが、そうでもないようだ日当たりが良くて、排水性の良い保水性のあるところで管理していれば、順調に生育するそうさてさて、黒百合の花に何を託そうかな?恋?別にそれは望んではいないなじゃあ、呪い?復讐?そう、アイツを…って、ウソウソ!自分はそんな陰険じゃないよただ黒百合の花を楽しみたいだけどうか、綺麗な花が咲きますように…
2009年02月06日
クリスマスローズは、ヘレボルスの一種である“ニゲル”のことを本来はさす早咲きのニゲルが、英国ではクリスマスの時期に咲くことから、クリスマスローズと呼ばれるようになったんだとか確かに、“ヘレボルス”や“ニゲル”といった名前よりも、クリスマスローズという名前のほうが響きがいい自分もクリスマスローズという呼び名のほうがしっくりとくるし、親しみがあるなので、市場でヘレボルスと呼ばれていても、そちらの方が本来は正しいのだが、自分は違和感を覚えてしまう ヘレボルスは、一重咲き、八重咲きなど花の種類は様々で、色も白、ピンク、赤紫、濃淡の紫、黄緑、黒と豊富に揃っていて、単色のものもあれば、復色、ぼかし、斑点など入っているものがあり、色々な表情を見せてくれる俯いて咲いているシルエットは、まるで恥らう乙女のようで、なんとも可愛らしいクリスマスローズは、値段が高い高いといってもべらぼうに高いのではなく、植物の大きさに対しての釣り合いが取れていないのだ市場で仕入れていても、「えっ?こんな高いの?」と思ってしまうほど八重咲きのものになると、さらに高くなるなんでクリスマスローズは高いんだろ?しかも、この価格で買っていくのだろうか?という値段でもお客さんは喜んで買っていくのだから不思議クリスマスローズのどこに、そこまでの魅力を感じるのだろう?自分にはわからない…クリスマスローズの花言葉【私の心を慰めて・追憶・スキャンダル】
2009年02月04日
桜というと春の花の印象が強いが、冬の時期に花を咲かせる桜もある代表的なものでいえば『敬翁桜』山形県が有数の産地を誇っている桜で、真冬にも満開になる桜として有名市場ににも多く出回っている“支那桜桃”と“彼岸桜”を交配して生まれた敬翁桜は、本来ならば春に開花するのだが、気候条件をうまく利用した促成栽培によって、冬でも桜の開花を楽しむことができるのであるまた、敬翁桜には太い幹が無く、扱いやすい枝振りをしているので、花材としてはとても重宝している今の時期に桜を並べていると、季節感が感じられないのだが、物珍しさからお客さまの目を惹き、なかなかの人気商品となっているお客様から、一件の注文を頂いた法事で本堂に飾る花なのだが、「桜の枝を入れて欲しい」との事なんでも店頭に並べていた桜の枝を見て気に入ってしまい、今回の注文となったのだ法事の花に桜を入れるだなんて、ちょっと珍しい注文やな…と思いながら、お客様の要望なので、そのままお作りすることに桜の花以外には、菜の花もあったら入れて欲しいと希望されたので、白い大菊やストックの花、淡いピンク色をした小菊にくじゃく草、薄紫色のトルコ桔梗などを入れて、全体的に春を感じさせる優しい花束に仕上げた昔だったら、法事やお墓参りの花といえば、大菊小菊にカーネーションといった、いかにも仏様のお花といった感じだったが、時代の流れの変化とともに花も変わっていき、今では故人の好きだった花を供える方も増えた以前、自分の先祖代々の墓参りに行った際、チューリップの花が供えられていたのを見たときは、軽い衝撃のようなものを覚えたものであるしかし、どのような花を飾ろうとも、それは気持ちの表れであって、大事なことは先祖・故人を敬う気持ちを持つことなのだと思うそう考えたら、法事の花に桜の花を用いたところで何もおかしなことはないかほんのりピンク色をした可憐な花は、どこか儚さを感じさせるまだまだ寒いけれど、桜を眺め、心のなかに春の柔らかな暖かさを灯すのであった…
2009年01月26日
まるでラメを振りまいたような、上品な煌めきを放つ花びらが美しい“セントポーリア”花の色も白、ピンク、赤紫、濃淡の紫に青色、復色とさまざまで、その色合いは、寒色系の色合いが好きな自分としては、小さく可憐な花を見ているだけで心くすぐられるセントポーリアは四季咲きではあるが、耐寒性は無く、寒さに対しては非常に弱い育成温度は最低でも10℃はほしいところところが冬の時期は平気で10℃を下回ることが多いので、セントポーリアを販売するにあたっては、非常に神経を使う市場から仕入れてきたセントポーリアダンボール箱から鉢を出したら、箱の底から使い捨てカイロが出てきたカイロは既に役目を終えたのか、今は冷え冷えとしているこれは一体!?初めは、生産者の人が防寒対策として使っていたものが、梱包している際に落としたのが紛れこんだのかな?と思ったのだが、すべての箱の底から2つずつ使い捨てカイロが出てきたのであるそれで判った!寒さに弱いセントポーリアの為に、出荷している最中にダメにならないよう、わずかの時間とはいえ、使い捨てカイロを箱の中に入れて保温していたのだって、どんだけセントポーリアは寒がりやねンッ!植物に使い捨てカイロ…考えもつかないそのミスマッチに、ちょっと苦笑してしまったと同時に、そこまでする生産者の方々の愛を感じずにはいられなかった寒さに震えているセントポーリア残念ながら、なかには寒さに耐えかねて、弱弱しくなってきているものもチラホラ…どなたか、セントポーリアに愛の手を差し伸べてくださいそして、暖めてやってくださいあなたのその心温まる優しさに触れたとき、セントポーリアは恩返しとして、キレイな花を沢山咲かせることでしょうセントポーリアの花言葉【小さな愛】
2009年01月17日
どこか物悲しそうな灰色をした空の下ポツリポツリと、雨粒が頬を濡らした街を黄金色に染めていた銀杏並木も、今はほとんど葉は散ってしまい、寒々とした光景が広がっているもう冬なのかな小雨を身にまといながら、そんなことを思っていると、道路の中央分離帯に咲いていた白い花に視線がいったコスモスか…え!?今時期、まだコスモスが咲いているの?もうとっくに開花のシーズンは過ぎてるのに…疑いの目でもう一度視線を花に向けたが、そこに咲いていたのは、やはりコスモスだったわずかな風に吹かれて、そよそよと揺れているコスモスの花を見ながら、自分はある事を思い出していたそれは、ほんの数日前のこと「コスモスの花が欲しい」というお客様がいたのであるなんでも花を贈る相手が、コスモスの花が大好きなのだとかしかし、コスモスの出回る時期は9月から10月にかけてで、今年はもう既に時期は終わってしまっているその旨をお客様に伝えると、当の本人も無謀なお願いをしていることは判っているようで、「そうですよね」と、すぐに言葉を引っ込めた結局は、そのお客さんは他の花を買われたもしここにコスモスが咲いていることを知っていたら、調達できたのに…って、それは花泥棒になるからダメか白い花びらにほんのりピンク色が差しているコスモスは、まるで頬を赤らめている初心な少女を見ているかのよう本来の開花シーズンよりやはり時期が遅いせいか、殆どが咲き終わっていて、数輪の花が、冷たい小雨に耐えながら、健気に咲いているその姿に、秋の終焉を見たような気がしたコスモスの花言葉【乙女の純潔・真心】
2008年12月17日
“まるで流れ星のような花”そんな謳い文句に釣られて買ってしまった、秋植え球根のアリウム“シュベルティ”なんかロマンチックやね球根が入ったパッケージに、新商品と書かれていたので、どんな花が咲くのかなぁ?って興味が湧いて買ったんだけれど、よくよく考えてみたら、この花、うちの花屋で仕入れたことあったんだよね今年になって初めて見た花なんだけれど、“シュベルティ”は欧州ではポピュラーな品種なんだとかちょっと個性が強すぎるところがあったが、なかなかな面白い花だったことは強く印象に残っている流れ星のような花…なんて謳っているけれど、実際の花は、茶道道具の茶筅や、大きな線香花火って感じだったかな?成人男性の掌ほどある大きさの花は、深みのある赤紫色をしていて、四方に豊かな表情を見せる独特のシルエットといい、その姿はかなり個性的繊細でありながら、インパクトがあるちなみに、アリウムはネギ科に属する植物で、花によってはネギに似た臭いを放つ品種がある“シュベルティ”はネギの臭いしたっけ?記憶にないな…果たして、見事な花を咲かせてくれるのだろうか今から初夏の時期の開花が待ち遠しい
2008年12月13日
トルコ桔梗花つきがよくて、ボリュームがあるので、花束・アレンジメント問わずして大変重宝している花材一重咲きや八重咲きなど、品種も多く、花色もバラエティーに富んでいる白、ピンク、クリーム色、藤色、紫、ブラウン、淡い黄緑と、花は寒色系や落ち着いた色味のものが多く、ひらひらとした花びらのフォルムは優しい印象を与えてくれるので、冠婚葬祭問わずに、どのシーンにでも華を添えてくれる基本的に、やさしく淡い色や寒色系の花が好きな自分にとって、トルコ桔梗も好きな花のひとつ数ある品種のなかで、一番好きなのが“ライラックシャドー”このトルコ桔梗は、一目惚れしてしまったほどの大のお気に入り花びらのベースは淡い藤色なのだが、濃いめの紫色が差していて、紫の濃淡のマーブルの色味が実に美しいこの色の加減は自然なものなのだから、つくづく自然のなせる業には驚愕してしまうしなやかな花びらはゆるやかにカーブを描いており、花のフォルムは、まるでスカートを広げている女性のような印象を受ける気品ある色味も相まって、さながら優雅な貴婦人のよう“ライラックシャドー”という名前もカッコイイし、ほんとこのトルコ桔梗は気に入っているちなみに、“トルコ桔梗”という名前ではあるものの、花は桔梗の仲間ではない蕾の形がトルコ人のターバンのようで、花の咲き方が桔梗に似ているため、“トルコ桔梗”と名づけられたそうトルコ人のターバンに似ているから…とは、ちょっと意外確かに花びらをくるっと丸めた蕾を見たら、ターバンに見えなくもないでも、“ターバン桔梗”という名前にはならなかったんだターバン桔梗…ダサいか“トルコ桔梗”にして正解!!トルコ桔梗の花言葉【優美・希望・清々しい美しさ】
2008年11月26日
シャネルを買ったと言っても、高級ブランドとして有名な『CHANEL(シャネル)』ではなく、花の“シャネル”蘭の一種である「デンファレ」に、シャネルという名前のついた品種があるのだ一般的な品種である“ソニア”を代表する赤紫色のものから、淡いピンク、白、黄緑色など、デンファレにも様々な色、品種がある淡い色味のデンファレを探して市場の仲卸を歩いていて、「これだ!」と思って手にしたのが、“シャネル”だったはじめ、品種名見たとき、ちょっと驚いただって、“シャネル”なんだもんで、名前が名前だけに、高いのかな?って卸値を見たら、これが普通に安くて、また驚いたデンファレの“シャネル”は、白い花弁に、紫色を帯びたピンクの筋模様が走り、リップは濃い紫色をしている色のコントラストが美しく、間近で見るのと、遠めで見るのとでは、花の印象が変わる“シャネル”という名前のイメージが持つようなゴージャス感はないものの、可憐であり、優雅さもある上品な印象を持ったデンファレ自分は、単純な思考回路の持ち主だから、ネーミングを聞いただけで、なんだかリッチな気分になれたシャネルはシャネルでも、このシャネルは、かなりお安いですよ!いかがですか?
2008年11月12日
鉄砲ゆりの一般的な品種は、葉は緑色で、蕾は黄緑色をしていて、白い花を咲かせるしかし、品種改良を進めることによって、鉄砲ゆりにも一風変わった仲間が誕生しているたとえば、蕾が白い『美白』、オリエンタルユリとの交配種で赤い花を咲かせる『トライアンファター』などであるそのどれもが、鉄砲ゆりが持つ凛とした佇まいの美しさを残しつつ、新たなる魅力を見せてくれている今日も、目新しい鉄砲ゆりを見つけたその名は『ドゥーサン』鉄砲ゆりの葉が斑入りになっているのである緑色の細い葉を縁取るように白いラインが入っていて、緑と白のツートンカラーの色彩は、見る者に清涼感を与えてくれるその斑模様は葉のみならず、蕾にまで及んでいた白い蕾に黄緑色の筋が通っていて、葉とは異なった美しいコントラストになっているシルエットは鉄砲ゆりそのものなのに、斑入りになっただけで、だいぶ印象が変わるところで、開花すると、花びらも白と緑のツートンカラーになっているのかな?あいにく仕入れたばかりで、どれもこれも蕾ばかりそんななか、僅かながら口を開けているものを発見蕾を無理やりこじ開けることはしたくないので、ソーッと覗きこんでみたが、花びらは純白だった蕾の黄緑のラインが花びらに透けてみえるが、基本的には白みたいこの『ドゥーサン』は、新品種のもので、市場にはまだそう多くは出回っていない斑入りの鉄砲ゆりは、なかなか新鮮だから流行るんじゃないかな自分個人としては“和”のイメージが強かった鉄砲ゆりだったが、この『ドゥーサン』なら洋の雰囲気に合いそうだし、需要はありそう鉄砲ゆりの花が好きな自分としては、『ドゥーサン』がメジャーな品種として名が売れる日が来ることを願ってやまない
2008年10月02日
技術の一つとして、スイートピーや薔薇など、花びらに色をつけるために人工的に染めて出荷される花があるかすみ草もその一つ水色、青、薄紫、ピンクに赤、黄色と、その色は実にさまざま白い小花をたくさんつける、かすみ草やさしい雰囲気を漂わせるかすみ草は、なんだかふんわりと温かく包み込んでくれるような気がするのだが、色とりどりに染められたかすみ草は違うまるで印象がガラッと変わり、己の存在を強く主張するそれはそれで面白い素材だし、魅力的なのだが、かすみ草独自が持つ清楚なイメージが損なわれていて、自分としてはあまり好きではないそれに、仕入れ値が一般的なかすみ草よりも高いというのが、自分としては手を伸ばす気にならない理由の一つだった昨日市場に行くと、染めのかすみ草が、いつもと比べてちょっと安いものがあったので、僅かな量だけだが仕入れてみた仕入れたのは、燃えるような赤い色をしたかすみ草染めているといっても、花にスプレーをかけて着色しているのではなく、色を吸わせているので、花自体は実に瑞々しいそれにしても、なんだか凄いねかすみ草が持つ清楚さの欠片もないかすみ草は、花のなかでも協調性があって、大抵の花に組み合わせすることができるが、これだけ色味が強いと、花も選びそうやなぁ初老の男性から注文を頂いた奥様の誕生日祝いに花束をプレゼントしたいとのことう~ん、なんだか素敵な話だな熟年離婚が急増しているという昨今のなかで、こういったご夫婦もいるんだねしかも、愛する奥様に花を贈るだなんて、日本人の男性はなかなか出来ない業だよ花はお任せとのこと折角なので、昨日仕入れた赤いかすみ草を使うことにしたかすみ草の花言葉は、【清らかな恋・切なる喜び・深い思いやり】といった、どれもこれも素敵なものばかり奥様に贈る花としてはピッタリでしょ赤いかすみ草の色味に合わせるように、淡いピンクの薔薇、そして白い蘭のデンファレと、紅白のグラデーションでまとめてみたうん、なかなかいい感じ金額は3000円と、長く連れ添った奥様に対しての贈り物としては、決して高価なプレゼントとはいえないけれど、こういうのって、金額云々じゃなくて、どれほど想いが込められているかが大事なんだよねそのご主人の愛と感謝の気持ちを形にすべく、お仕事させていただきました奥様、喜んでくれはるといいですねどうか、いつまでもお幸せに…
2008年09月30日
秋のお彼岸の時期になると咲くことから、そう呼ばれるようになった“彼岸花”彼岸花は燃えるような赤い色のものが主流だが、我が家の彼岸花はちょっと変わっている白とピンク色をした彼岸花なのであるそれは、一昨年の秋のこと彼岸花の群生地として有名な埼玉県日高市にある巾着田を訪れた際、まるで赤い絨毯のように咲き乱れている彼岸花に魅せられて、我が家で育てたいと思い、道すがらにあった露店で、彼岸花の球根を買うことにポピュラーな赤い彼岸花や、黄色いものなどあったが、白とピンクを掛け合わせたという、淡いピンク色をした珍しい品種を選んだ購入してすぐに植木鉢に植えたのだが、結局去年は開花することはなかった土壌が合わなかったのかな?それとも、植え方がマズかったかな?なんて思っていたのだが、今春、気づくと、彼岸花の葉っぱが生長していることに気づいた彼岸花は、秋に花が終わったあとに葉が伸び、冬と春を越して夏近くなると、葉は姿を消してしまう、花と葉を同時に見ることができない植物なので、葉が生長しているということは、二年目にしてようやく花が咲くのか?と、ちょっと期待していたそして今日、帰宅してみると、いつのまにか彼岸花が咲いていたのであるたしか淡いピンクの彼岸花の筈だったんだけれど、どっからどうみても白じゃん!しかしながら、近くに寄ってみると、うっすらとピンクのぼかしが入っているう~ん…ちょっとイメージしたものとは違ったけれど、それでも咲いてくれただけで嬉しいや赤い彼岸花は妖艶な魅力があるけれど、淡いピンクの彼岸花は清楚な感じ同じ花でも、色が違うだけで、こうも印象が違うんだね自宅のガレージ脇には、ちょっとした植え込みがあり、そこには赤い彼岸花が咲いていたその彼岸花は、やはり一昨年の秋の話になるが、祖父のお墓参りに訪れた際、社務所脇にたくさん咲いていた彼岸花が綺麗だったので、お寺の方にお断りして、数本頂いてかえってきたもの白い彼岸花同様、去年は花を咲かせることはなかったのだが、今年は花を咲かせた祖父が永眠している墓地に咲いていた彼岸花ということもあってか、その凛とした花姿は、なんだか祖父がすぐ傍で見守ってくれているような気がするのであった彼岸花には、人の心を惹きつける不思議な魅力がある妖しい美貌というか、どこか憂いを秘めているというか、毒々しい赤色をしているのにも関わらず、どこか陰を感じさせるそんな儚さにも似た美しさが、陰を引きずって生きる自分の心を虜にするのかもしれない彼岸花の花言葉は“悲しい思い出”追憶に溺れることの多い自分としては、ピッタリの花言葉だが、自分自身は彼岸花に悲しい思い出はない彼岸花の群生地を訪れた楽しい思い出、祖父との思い出と、むしろ前向きな思い出ばかりが詰まっている縁あって、遠くからこの地に根付くこととなった、赤と白の彼岸花これからは、この彼岸花たちが、我が家に秋を告げてくれることだろうそして、その花を見るたびに、彼岸花に秘められた記憶を思い出すにちがいない
2008年09月22日
カーネーションの花は色のバリエーションがとても豊富で、品種も多い1本に1つの大輪の花をつけるスタンダードは、自己を主張していて存在感があり、1本にいくつもの蕾をつけるスプレーカーネーションは、ボリュームがでるので、いろいろと重宝している花材需要がある母の日を除いては比較的価格帯も安定しているし、花は長持ちするので、お客様にとっては、買い求めやすい身近な花のひとつかもしれないだいぶまえのことだが、市場で、ちょっと変わったスプレーカーネーションを見つけたカーネーションの花びらの外輪は、丸みを帯びているものなのだが、その花びらは、放射状に鋭く花びらを広がらせていた“こんなカーネーションもあるんだ”色は豊富なものの、花のシルエットはほぼ同じカーネーションのなかで、その変わった咲き方のシルエットには、ポピュラーなカーネーションには持ち合わせていない、惹きつける魅力があったどうやら新しい品種のようで、普通のカーネーションに比べたら1.5~2倍ちかく仕入れ値が高いカーネーションごときに、お客様はそんなにお金を出さないだろう…と、仕入れるのは躊躇っていたりんどう、鶏頭、吾亦紅といった秋の花で彩られた市場に今日行くと、以前から目をつけている変わり咲きのスプレーカーネーションが、いつもに比べるとだいぶ安い仕入れ値になっていたので、迷わず仕入れた新しい品種のそのスプレーカーネーションの名は『スターチェリー』という撫子(なでしこ)とカーネーションを足して2で割ったような感じかな?って思ったら、2つの花ともナデシコ科だから、同じ仲間なんだね鮮やかなピンク色をした花びらが、まるで星型のように放射状に広がるシルエットを見ると、納得できるネーミング花びらの色はピンクだが、縁と中心の部分は白味を帯びていて、その二色の色のコントラストが織りなす美は、可憐な印象を与える『スターチェリー』は、まるで少女の笑顔を彷彿とさせる、愛くるしいカーネーションなのである【愛くるしい】たいへん可愛らしい(辞書調べ)
2008年09月15日
職場の裏手には、裏庭というにはおこがましいが、ちょっとしたスペースがあるそこは雑草が伸び放題で、日頃使用しない什器などを置くいわば物置的な場所しかし、いつの日からか、売れ残ってしまった植物で廃棄するには勿体ないという植物を、誰が始めたわけでなく植えるようになった何も考えないで、ただあちこちに植えられているだけだから、ちょっと節操がないんだけれど…今朝、水遣りをしようと思って裏庭に出ると、赤いハイビスカスの花が咲いていた数日前から、蕾は色づき始めていたのだが、昨日の茹だるような暑さと太陽の日差しを浴びて、一気に開花したようだ実はこのハイビスカス、先月末で辞めていった女性が植えたもの先月中旬ごろの話…仕入れたハイビスカスの状態があまり良くなかったらしく、仕入れて数日しないうちに蕾は落ちて、葉も散ってしまった当然そんな状態では売り物にならないので、自分は廃棄するよう言ったのだが、その女性が「裏に植えていいですか?」と言ったのを了承したのである蕾は無く、葉も落ちてしまったやせ細ったハイビスカスだったが、日を追ううちにつれ元気になり、ドンドンと生長していった毎日手入れしていた彼女も先月末で辞めてしまい、それからは自分が面倒を見ていたそして、植えてから1ヶ月ほど経った今日、見事な花を咲かせたのである目にも鮮やかな真っ赤なハイビスカス今日も朝から暑い!そんなときに、燃えるような赤色をしたハイビスカスを見ると、暑苦しい!とはいえ、夏を象徴するような元気いっぱいのハイビスカスの花を朝から見ることができて、なんだか元気をもらえたハイビスカスを植えた女性は今は居ないが、彼女の想いがここに息づいていて、花を咲かせたのかもしれないそう思うと、このハイビスカスが、彼女が笑ったときの笑顔のように見えてくるのだった…ハイビスカスの花言葉【勇ましさ・つねに新しい美】
2008年07月13日
『豪華な鉢が欲しい』そんなセリフを吐いたのは、先月末で我が職場を辞めた男性職場を去っていく者には、個人的に鉢を贈ることにしている自分が、何の植物が欲しいのか訊ねると、そう答えたのである豪華な鉢?胡蝶蘭とか?いやいや、男一人暮らしの部屋に、胡蝶蘭は不釣合いでしょどうせなら、あまり手がかからずに、なおかつ長持ちする植物がいいそれでいて、見た目はゴージャスな鉢ね…彼の要望に応えるべく、贈る植物を仕入れてきたその植物は『リュウゼツラン』緑色の多肉質の葉には黄味がかったクリーム色の縁が入っていて、ゆるくウェーブしている葉といい、自然が紡ぎだすフォルムは芸術的でなんとも美しい市場で一目見て「これだ!」と思った仕入れたモノは、鉢の高さは80cmほど四方に広がった葉の直径は1mほどにもなる、ボリュームあるものリュウゼツランは、漢字で書くと“竜舌蘭”と書き、葉の縁には、無数の鋭い棘のようなものがついている大きくて重い鉢だったので、抱えて持ったのだが、棘がグサグサ腕に刺さって痛かったぁ!先日、最後の挨拶に訪れた彼に、餞別だといって『リュウゼツラン』を見せたするとだ、『サンセベリアですか?』と言ってきたそういわれてみれば、見た目は似ているかもでも、彼の反応は今ひとつ“豪華な鉢”とリクエストしていただけに、この鉢を見て、ちょっと拍子抜けしているみたい『リュウゼツラン』は、気候や土壌などの環境によるが、一般的に生長は遅く、花を咲かせるまでに数十年要するものが多いその生長の遅さゆえに、100年(1世紀)に1度開花するという誤った認識から、“センチュリー・プラント”という英語別名がつけられているほど花を咲かせたリュウゼツランは枯死してしまうつまりは、長い年月をかけて、一生に一度だけ花を咲かせる植物なのである人のことをとやかく言うのもなんだが、彼は、生き方が不器用というかなんというか、要領が悪いやることなすこと裏目に出てしまうことも多く、彼なりに懸命になっているのが判るだけに、見ていて時として辛いそんな彼には、ある夢があるどんな夢か彼の口から直接聞いたことはないが、田舎から一人上京してきて、夢を実現させるために頑張っているしかしながら、夢を叶えることは難しい夢に生きるか現実を生きるか若いうちはいいが、どんどん歳を重ねていくと、このままでいいのか?という、そんなジレンマのようなものが、彼の心の中で葛藤しているのだろうそれも一つの要因となって、今回の退職となったそんな彼に、このリュウゼツランをプレゼントしようと思ったわけそれは、リュウゼツランは、何年、いや何十年かかろうとも花を咲かせるわけでしょ?だから、彼にも人生が花開くときがいつかきっとくる筈それまで、腐らずに頑張れ!そういうメッセージを込めたというわけその想いを話したら、彼はしきりに感謝し、 「大事に育てます」と約束したが、彼はリュウゼツランの鉢を持ち帰っていくことはしなかったそりゃそうだよね大きくて重たいから、持って帰るのはしんどいかなので、リュウゼツランは、今も職場に鎮座しているゴメン、近いうちに自宅に送るから、もうちょっと待ってて!
2008年07月09日
ダリアの花を見ていると、なんだか不思議と元気を貰える1本1本の花たちが主張していて、なにか力強いメッセージのようなものを感じるせいからだろうかひとえにダリアといっても、様々な種類があり、色々な品種のものが市場には出回っているそんななかで見つけたのが、ピンクのなかに藤色を落としたような綺麗な色合いをしたダリアその名も『ラベンダースカイ』うん、ネーミングにピッタリのイメージの花鮮やかな色、そして美しい容姿は、人の心を惹きつける魅惑さを秘めていて、すっかりその虜になってしまった握り拳よりちょっと小さいほどのボリュームがあるダリア『ラベンダースカイ』は、見れば見るほど、その美しさに見惚れてしまうまるで芸術作品を思わせるような花びらは、いくら見ていても見飽きないほどダリアの花言葉は「華麗」「優雅」と、花そのものが持つ絢爛さからきているのかと思いきや、「移り気」「不安定」というものもある華やかさのなかに憂いを秘めている花、ダリアしかし、そんな陰の部分を悟られまいと、優雅にそして華麗に咲いているダリアの花を見ていて、ふと思った人は誰しもが、悩みや苦しみを抱え、それらを胸に秘め、人生を送っていく陽もあれば、陰の部分もある日によって、その陰陽の占めるウェイトは変わり、陰の部分が表立ってくると、自分はおろか周囲にも影響を及ぼしてしまう悲しいかな、人間は感情に左右される生き物だからだそれに比べると、このダリアは何があろうと健気に咲いているいや、もし花の気持ちを知ることができるのであれば、本当のところはどう思っているかは分からないが、それでも、自分の目には、このダリアは短き花の生涯を精一杯まっとうすべく、謳歌しているように見えたそうなんだよね何があっても、たった一度きりの人生なんだから、明るく楽しく過ごしたいものどんなに辛くても苦しくても、気持ちだけは前向きでありたい嗚呼!ダリアのように明るく人生を送りたい!!と、ダリアの花を見て、人生観を学んだのであった
2008年06月29日
ちょっと変わったものを仕入れてきた赤やピンク、黄色やオレンジといった色とりどりの花は、“カシミアデコレーション”指の爪ほどの大きさの、小さなケイトウである一見すると、英字の新聞で巻いた花束のようなのだが、実はこれ、中には土が入っていて、植物は根を張っているのだブーケであって、ブーケでない花鉢であって、花鉢でないその名も『花鉢ブーケ』なんとも不思議な商品『花鉢ブーケ』とは、鉢花を切花感覚で楽しむことができるインドア用花鉢のことで、コップや花瓶に挿すだけで、底についている給水ヒモが適度な水分を吸い上げる(底面給水)仕組みになっている切花というものは、日持ちがいいもので約1週間程と、あまり長い間楽しむことはできないその点、植物の本来の姿である、根が張っている鉢物は、手入れさえしていれば長く楽しむことができるが、そのまま部屋に飾るというのは、ちょっと味気ないそんな両者の利点を兼ね備えたのが、この花鉢ブーケ花束のように手軽にカジュアルに飾ることができ、なおかつ鉢物のように長い間楽しめるというわけいやいや、よく考えますなぁ考えつきそうで、考えつかなかった発想やねちなみに、この商品、特許出願中だそうです管理方法のポイントとしては、ときどき日光に当てること但し、透明のコップを使用していると、日に当たりすぎると水の温度が高くなってしまうことがあるので注意するまた、夏場は植物の成長期になるので、そのまま花鉢ブーケとして飾っておくのもいいが、プランターや庭に植え替えると、より長い間花を楽しむことができる花のある生活に、新しい提案をする『花鉢ブーケ』いかがですかぁ?
2008年06月13日
「今年も沢山の時計草が花を咲かせたんですよ」と、ある女性に声を掛けられたその方との出会いは、二年前に遡る時計草の花が終わってしまい、もう売り物にならないだろうと、鉢物を店の端のほうに寄せておいたそれから数日して、女性に「時計草の鉢はありますか?」と訪ねられたあいにく今は、花や蕾が何一つとして無い、葉と伸びきった蔓だけの鉢しかないことを告げると、それでも構わないというので、お売りしたそれからというものの、その女性は来る度に、「蔓をフェンスに這わせているんです」とか、「元気に育っています」「花が咲き始めました」と、育てている時計草の様子を語るようになったよほど、時計草が好きなのか、それとも何か思い入れがあるのか、とにかく楽しそうに話すそして今日、久しぶりにお会いすると、時計草の開花を告げたのであるもうそんな時期なのかぁその女性のセリフを聞いて、我が家の庭にある時計草はどうかな?と思った時計草は好きな花のうちのひとつで、特に手をかけなくても育ち、毎年花を咲かせてくれるので、我が家でも育てている西陽が当たる裏庭に出ると、2,3年前に市場で購入した時計草の大鉢は、ふっくらと膨らんだ蕾を沢山つけていて、そのなかで1つだけが花を開かせていた3つに分裂した雌しべが、時計の長針、短針、秒針のように見えることから名づけられた“時計草”花を見ていると、その名の通り、ほんと時計に見えるから不思議な花である時計草の英名は、『Passion flower(パッションフラワー)』パッションは情熱という意味ではなく、“キリストの受難”のことをさす花言葉は、【恋の激しい苦しみ】個性的な花に秘められた、謎めいた名前の由来と、そして意味深な花言葉華やかさの影に、もの悲しさを秘めて、時計草は咲いていた…
2008年06月08日
今は芍薬の花のシーズン白や濃淡のピンク、赤など、さまざまな種類が市場に多く出回っているので、安く仕入れることができる“立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花”と、美人の形容詞として名前が挙げられているように、芍薬の花には、華やかさのなかにも凛とした美しさがある自分は、あまり大振りな花は好まないのだが、芍薬に限っていえば話は別淡いピンク色の“ルーズベルト”や、濃いピンクの“華燭の典”といった、これでもか!と言わんばかりの、デップリとした品種が好み満開に花開き、幾枚もの花びらが織り成す絢爛たる美しさは、言葉にならないほどその姿は、1本1本見せる表情が微妙に違い、咲き誇っている芍薬の花は、いつまで眺めていても飽きることはない自分の人生も、この芍薬のように、大きく花開かせることができればなぁ…なんて、夢みたいなことを思いながら、芍薬を活けるのであった芍薬の花言葉は、【生まれながらの素質】一体、自分には生まれながらにして何の素質を持っていたのだろう?なんだか何も無かったような気がするまぁそれはそれで、生きていくなかで自分の素質を見出し、それを伸ばしていけばいいか
2008年06月03日
公園の藤棚や、よそさまの庭先など、街のいたるところで藤の花が咲いているのを見かけるようになった我が家にも小さな小さな藤の鉢があるが、花の房を垂らして、薄紫色の綺麗な花を咲かせている今日、市場に行くと、藤の大きな鉢が出ていたので、思わず仕入れてしまった店で売るためでなく、自分のためにである藤の花が好きで、いつか自分の家の庭に大きな藤の木を植えたいと思っていたところ、いい枝ぶりのものが出ていたので、つい手が伸びてしまったのだいざ勢いと興奮に任せて仕入れたものの、あることに気づいた自分は藤のなかでも濃い紫色のものが好きなのだが、仕入れたのは“本紅”という品種で、花は淡い赤紫色つまり、欲しい藤ではなかったのであるしまったぁ!とはいうものの、赤紫色をした藤の花も、それはそれで魅力的花に艶っぽさを感じるというか、紫色の藤とは違った趣があっていいかもしれないウン、気に入ったさて、藤を仕入れたものの、ちょっと困ったことが…それは、どうやって自宅まで持って帰るかということ藤の木の高さは、自分の身長よりちょっと低い程度枝も縦横無尽、あちらこちらに伸びていて、しかもその先からは、いくつもの花房が垂れているどうしたものか…って、自分の車に積んで帰るしかないわな助手席のシートを倒し、斜めに寝かすような形で積む帰りの道中は、車のハンドルを切る度に藤の木が右へ左へと顔を向けて遊んでしまうので、右手はハンドル、左手は藤の木を押さえつつの運転安全運転を心がけたせいか、いくつかの花芽は落ちてしまったものの、枝が折れることもなく、無事に帰宅することができたこれで、大きな藤の木が、はれて我が家の庭に仲間入りすることとなった折りしも、今日の讀賣新聞朝刊の一面に、藤の花の名所で名高い亀戸天神の藤が見頃を迎えたという記事が、カラーの写真とともに掲載されていた亀戸天神のほかの藤の名所といえば、関東近郊でいうと、埼玉県の牛島の藤や、栃木県のあしかがフラワーパークなどが思い浮かぶ藤の花が好きとはいえ、名所と呼ばれるところの藤は、亀戸天神のしかもライトアップされた夜間の藤しか見たことがない明日は仕事が休みだから、どこか藤の花でも見に行こうかな…
2008年04月25日
約3週間ぶりの休日長い眠りからようやく目覚めたのは、昼すこしまえだった出窓からは、燦燦と春の日差しが差し込み、なんとも気分がいい桜も咲き始めた頃だし、どこに出かけようかぁ…なんて、あれこれ考えていたのだが、部屋の周りを見て、まずは掃除することが先決だと思った家は殆ど留守にしているのに、どうして気づくとこうも埃が溜まっているんだろうほんと不思議だよなぁで、気合を入れて掃除をしたせいか、終わった頃にはグッタリ疲れてしまって、すっかり外出する気力が失せてしまっていたもともと久しぶりの休日だったこともあったせいか、疲労が蓄積されていた自分の身体のことを考えて、無理に外出するのは止めようと、今日一日は自宅でのんびり過ごすことにした半身浴やらなんやらで1時間超の入浴タイムを終え、遅めの昼食をとると、自宅の庭に出た庭といっても、なんの手入れもしていない荒れ放題の庭である去年植えっぱなしで何もしていなかったせいか、何の品種かも分からないようなチューリップや水仙といった、春咲きの球根の植物が、スクスクと生長している姿を微笑ましく思いながら、何をするでなく、傾きはじめていた午後の日差しを全身に浴びてまったりとしていたそんななか、ある1つの素焼き鉢に目が留まった土から葉っぱだけが顔を出しているその葉を見て、その植物が彼岸花であることはすぐに察しがついたそれは、一昨年の秋、彼岸花の群生地として有名な埼玉県日高市にある巾着田を訪れた際、露店から購入したものだった白とピンクを掛け合わせた品種だという淡いピンクの彼岸花が珍しくて、3つだけ球根を購入したのである1球500円もしたから、決して安い買い物ではない花が咲くのを楽しみに球根を植えたのだが、去年の秋はとうとう花を咲かせることはなかったそんなこともあってか、すっかりその存在すら忘れていて、鉢も庭の隅の方に追いやられていたが、こうして見ると、葉は出ているので、球根自体は活きているようである彼岸花はなんとも不思議な植物で、花が終わったあとに葉が伸び、冬と春を越して夏近くなると、葉は姿を消してしまい、花と葉を同時に見ることができないそんなところから彼岸花のことを、韓国では“花は葉を思い、葉は花を思う”という意味から、『サンチョ(相思華)』と呼んている今年の秋は、ピンク色をした彼岸花を見ることができるかなぁ?花は葉を思い、葉は花を思う去年は葉の片思いに終わったけれど、今年は花を咲かせて、相思相愛になりますように…
2008年03月26日
自分が、初めて花屋で花束を買ったのは高校3年生のとき高校を卒業するとき、仲の良かった友人同士でお互いに花束を交換しあおうということになり、買ったのがきっかけそれまで自分の人生において、花屋で花束を注文するという行為を経験したことがなかったので、近所の花屋に足を運んだものの、何をどうしたらいいのかわからないとりあえず、店主らしき中年の男性に、予算と用途だけを伝えて、あとはお任せした暫く待たされたあと、出来上がった花束を見たとき、自分の正直な思いとしては落胆の色は隠せなかった同じ花が数える程度にしか入っていなかったのである“エッ!?こんなモンなの?”って感じ初めて花束を注文したわけだから、どんなものがでてくるのか想像もつかなかったが、出来栄えは自分のイメージしたものより、それは遥かに貧相だった確かに予算は2000円と安かったかもしれないけれど、それにしてもなぁ…と、内心思いつつも、「気に入らない!」と突き返す勇気がわるわけでもなく、花束を抱えてそのまま店を後にしたその時の花束に入っていたのがフリージアであるフリージアの花言葉は、“無邪気”や“純潔”といった他に、“未来への希望”というものもあるなるほどね!卒業式の花束と言ったから、“未来への希望”という花言葉に引っ掛けて、フリージアの花束を作ってくれたのかな?いや、あの店主はそこまで深くは考えていなかったと思うただ単に、春先がシーズンの花だったから使ったのだろうそれにしてももうちょっと見栄えよく作ってくれればよかったのに…そんな、ちょっぴりほろ苦い思い出が、自分の中でいまだに根付いているせいか、フリージアの花はあまり好きではない白やピンク、紫、黄色、赤やオレンジといった花からは微かに甘い香りが放たれ、春を感じる可愛らしい花ではあるのだが、如何せん、フリージアの花を見ると、あの頃の、花束を渡されたときの寂しい思いが記憶の底から蘇ってくるのだ折りしも、もうすぐ3月卒業式シーズンを迎えるせいか、卒業式に渡す花束という注文が増えてきた生徒1人1人に渡すための1本束や、小さな花束の注文が多い花束を貰ってガッカリした自分の二の舞は踏ませないよう、誠意をもって作らせていただきますので、卒業式に貰った花が、思い出として記憶の片隅にでも留めてもらえるのであれば花屋冥利に尽きます
2008年02月26日
毎日、「寒い寒い」と言っては震えているが、気がつけばもうすぐ3月街のいたるところでは、梅の蕾が綻びはじめ、紅や白の凛とした花を咲かせている確実に春は近づいてきているようだ我が家の枝垂れ梅の鉢も満開に咲き乱れ、見頃を迎えていた去年購入したものなのだが、しばらく見かけないうちに、ずいぶんと生長して枝振りも立派になっていたただ、枝垂れ梅というわりには、枝は枝垂れておらず、真横だの、真上だのと枝は好き勝手に伸びていて、おかげで、とんでもない枝振りになっているそんな縦横無尽な枝からは、見るも美しいピンク色をした可憐な梅の花がたくさん咲いていた顔を寄せると、甘酸っぱい香りがほのかに鼻先をかすめるそんな梅の香りに酔いしれていると、ふと、あることを思い出したそれは、ある女優さんが、“梅の花は甘い味がする”と、実際に花を口にしたということを、数日前のブログで取り上げていたのであるふ~ん、梅の花は甘いんだぁ甘酸っぱい香りからすると、わからなくもないなぁ…という事で、好奇心旺盛な自分は、梅の花びらが本当に甘いのかどうか確かめてみることにした枝垂れ梅の花から花びらを1枚もぎると、口に含んだ舌の上で花びらを転がせる「………………」ん!?味しないけれど…口に含んでいることによって、花の香りが鼻から抜けて、わずかながら梅を感じることはできるけれど、甘みは感じないふつうの梅じゃなくて、枝垂れ梅だから!?それとも花びら1枚じゃ足りないのかなぁ!?梅の花は甘い…と取り上げていた女優さんのブログを再び見ると、その女優さんも口に含んだときは甘みを感じなかったが、呑み込んだら梅の花を感じたとのこと咲いている梅の花を呑み込むだとォ!?すみません、そんな勇気、自分にはありませんという事で、梅の花が甘いか否かその結論は自分的には謎のままですそれでいいんです花は見て楽しむものですから※梅の花が甘いかどうか確かめたい方へくれぐれも、公共の場で咲いている梅の花を千切ることはご遠慮くださいまた、実際に試してみたけれど、甘くなかったわよ…といった類のクレームも当方では受け付けておりませんので悪しからず
2008年02月22日
色々な蘭を仕入れてきた胡蝶蘭、カトレア、シンビジューム、オンシジューム、デンドロビウム個性的な容姿で色鮮やかな蘭たちは、周囲の雰囲気を明るくするだけでなく、見ているだけで気持ちをも華やいだ気分にさせてくれるそんな数ある蘭のなか、一際異彩を放っていたのが、“ジゴペタラム”ダークブラウンをベースに、白と紫が鮮やかに映えるその色彩は、どことなく淫靡なムードを漂わせ、華やかさの陰に妖しさを秘めた表情を窺うことができるジゴペタラムは、別名“紫香蘭”とも呼ばれ、香りを楽しむことができる蘭早速、顔を寄せてみたのだが、あいにく芳香を感じることができない花に鼻がつくほど密接してようやく、かすかに蘭特有の香りがするだけである品種によっては芳香の差があるようなので、今日仕入れてきたものはあまり芳香が強くない品種なのかもしれないすると、鉢に説明書きが括りつけられているのに目が留まった『午前10時に香る蘭』なぜに時間指定なの!?そこら辺の云われは書かれていなかったが、午前10時になると香るらしい今は10時ではないから、どおりで香りがしないわけだということで、検証すべく、午前10時を楽しみにしていた午前9時30分…ちょっと早いけど顔を寄せてみたが、なんら変化は感じられない午前9時50分…今だ変わらず午前9時59分…まったくもって変化なし本当に10時になったら、香りがするのだろうか?というか、そもそも蘭に時間が判るのか?そんなん分かるわけないわなぁじゃあ、“10時に香る蘭”って、なんの根拠があって言うてんの?そうこうしているうちに、時計の針は午前10時を廻った期待と半ば諦めが入り混じったなか、ジゴペタラムに顔を寄せた……………なんも変わらへんその後、11時、12時と時間が過ぎていっても、ジゴペタラムから香りが放たれることはなかったこれは一体どういうことだ!?この謎が解明されないかぎり、このまま販売したら、お客様に「10時になっても香りがしないじゃない!」と言われかねないそこで調べてみると、ジゴペタラムの花が開花しても芳香が弱いときは、朝日に当てると良いとのことつまりは、日の出から朝日に当てさせ続けていると、数時間経った10時頃になれば、香りを感じ始めるというわけであって、10時に香る蘭というのは、なんら根拠があるわけではないのだだから、店に置いてあるジゴペタラムは太陽の日差しを浴びていないから、芳香が感じられないのか謎は解けたじゃあ、その謎を実証すべく、明日は蘭を朝日の日差しに当ててみるとするか
2008年01月31日
店頭に並べているヒヤシンスが満開に花を開かせた辺りには、寒々とした空気を柔らかく包み込むような、早春を告げる甘い香りが漂っているその甘い香りに誘われて、顔を花に寄せた深い色味のなかに光沢があるベルベットを思わせるような花の1つ1つから、競い合うようにして香りが放たれ、むせ返るような強い芳香が臭覚を誘惑するヒヤシンスの和名は、 「風信子」「飛信子」といった漢字で書くこれは、香りが風によって運ばれるさまを表しているそれほど、ヒヤシンスの香りは自己主張が強いあまりにもヒヤシンスの咲きっぷりが見事だったので、事務所のデスクに飾った香りの渦の中にいると、自分の身体がヒヤシンスの色に染められていくのがわかるそんな時だった事務所に入ってきたスタッフの一人がこう言った『ヒヤシンス臭いですね』臭いいだと?その言葉遣い間違ってないか?ヒヤシンスの香りのどこが臭いというのだ?というのも、部屋のなかは、暖房の風も手伝ってか、かなりヒヤシンスの香りで充満していて、そのむせ返るような香りが鼻を衝いて、思わず“クサイ”という言葉が出てしまったらしい事務所のなかにいた自分は、香りに酔いしれていて全く気づかなかったのだが、人によっては不快に思うこともあるんだねそいうえば、自分は、香水がキツイ女性は苦手だったシチュエーションは違えど、意味合い的には一緒のことか?すみません、自分のことしか考えていませんでした以後気をつけますやはりヒヤシンスは、和名の如く、風によって運ばれてくるぐらいの、ほんのり香りを楽しむ程度にしたほうがいいのかな?
2008年01月22日
スイートピー、水仙、ストック、フリージア…これからの時期は、芳香性のある花が多く市場に出回ってくる早春を告げるチューリップや菜の花、ポピーなど、色とりどりの花が集まってくる市場に来ると、見て廻っているだけで楽しいそんな、花から貰える幸せやパワーを、お客様にも感じていただけたら…と今日も様々な花を仕入れる今日は、千葉県鴨川市の日本水仙を多めに仕入れてきたまさしく今が旬の花で、シーズンの今は市場にも多く入荷してきているので、比較的安く仕入れることができるのだスラッとした容姿に小さくて可憐な花を咲かせる日本水仙は、華やかさこそないが、日本に古来からある花だけあって、その姿は凛とした面持ちをしていて、日本の美を感じさせる水仙と言っても、花つきが大きいラッパ水仙や、花が黄色い黄房水仙などがあるが、やはりオーソドックスな日本水仙が一番好き久しく家に花を飾っていなかったので、日本水仙を自宅用に10本買って帰った長方形の花瓶に、水仙をそのまま活けこみ、部屋に飾る冷たく張り詰めた部屋の中に、水仙の甘い芳香がまるで春のそよ風のように一縷の風となって吹き抜けたそれにしても、ひとつの花はこんなに可愛らしいほど小さいのに、これほどまで芳しい香りを漂わせる力をどこに秘めているのだろうか水仙の花言葉は、うぬぼれ、我欲、自己愛お世辞にも褒め言葉とは言い難いものばかりであるが、容姿端麗でしかも芳香が良いときたら、水仙自身がうぬぼれるのも仕方あるまい“うぬぼれる”を漢字で書くと、“自惚れる”と書く自分で自分のことを惚れる簡単なようで、これがなかなかできないかく言う自分も、自分の好きなところを挙げてみろと言われても、一つとして挙げることができない度が過ぎると鼻持ちならない嫌味な人間になってしまうが、少しは自惚れることも大事かな自分で自分自身を惚れるような人間になりたいものだ可憐に、かつどことなく誇らしげに咲く日本水仙の花を見て、そんなことをふと思った
2008年01月14日
今年になって初めて市場に花を仕入れに出かけた市場の初市は1月4日からだったのだが、都合がつかず今日となったのである何か目ぼしいものはないかと、仲卸の店舗を見て廻っていると、いたるところにポスターが貼ってあるのに気づかされたそれは、フジテレビで1月14日から放送される、SMAP・香取慎吾氏主演のドラマ『薔薇のない花屋』の宣伝ポスターだった花屋が舞台のドラマだけに、花卉の市場がタイアップしているのだろうか?それぞれの仲卸の店では、ドラマの告知ポスターがたくさん置かれていて、“ご自由にどうぞ”なんて書かれてあるはは~んさては、それぞれの花屋に貼ってもらって、ローラー作戦で宣伝効果を狙っているというわけか?なかなかやるなぁなんて感心しながら、自分もポスターを貰ったポスターには、こんなことが書かれていた“1月14日もしよかったらこの日、あなたが大切に想っている人にバラの花を贈ってあげてください恋人でも、両親でも、友人でもROSE DAY愛と希望と勇気のリレーをつないでいく日に”(番組告知ポスターより)てっきり、ローズデーは番組を宣伝するための戦略のひとつだと思っていたのだが、調べてみると、実際にローズデーなるものは存在していた韓国のみの習慣のようだが、5月14日をローズデーと呼び、その日は恋人同士で薔薇の花束を贈りあうのだとかう~ん…月が違うのかしかも韓国だけの習慣?となると、“1月14日はROSE DAY”というコピーは、やっぱり番組宣伝の戦略といえようかまぁ、何はともあれ、何か理由がないと花なんて贈ることはないから、いいんじゃないかな?くれぐれも番組宣伝の為に利用したのではなく、毎年1月14日がローズデーとして定着することを願ってやまないさて、肝心のドラマ『薔薇のない花屋』だが…たぶん見ないと思う出演者の顔触れだとか、ドラマの内容がどうだとかというのではなく、連続ドラマ自体滅多にみないのである放送している時間帯に、まず家にいることがないし、録画をしても、いつか観れるだろう…と、そのままにしてしまうからだ現に、去年の夏に放送された連続ドラマを録画してあるのだが、未だに見ていないだから、おそらく見ないと思ういや、きっと見ないと思う
2008年01月09日
市場で、ちょっと見慣れない鉄砲ゆり を見つけた鉄砲ゆりの蕾といえば淡い黄緑色をしているのが一般的だが、その鉄砲ゆりの蕾は白かったムムッ!?見慣れないその姿に、自分は興味を持った茎は黄緑色で、蕾のところから急に白色になっているまるで、顔に白粉を塗った歌舞伎役者か芸者を思わせるようなその花姿品種名を見ると、『美白』と書かれていたその名前を見て、今は亡き美白の伝道師・鈴木その子氏を思い出していた世に美白ブームを巻き起こした女史が亡くなられてから7年が経とうとしていた(2000年12月没)時の流れは、ほんとうに早いものである…と、なんだか話が反れたが、その鉄砲ゆりは『美白』という名だけあって、透きとおるような美しい白色をしていた鉄砲ゆりには凛とした美しさがあるが、この“美白”は、女性らしい可愛らしさも兼ね備えていて、花の咲き方も、従来の鉄砲ゆりとは違って膨らみがあるので、どことなくやさしい印象を受けるその花姿に、またしても鈴木その子氏の姿が重なって見えてしまった…なんだか、今日の自分の頭のなかは、鈴木その子氏でいっぱいです
2007年08月26日
市場で、その鉄砲ゆりを初めて見たとき、“どうしてそんなに高いのか?”と思った一般的な鉄砲ゆりの倍近い値段がついていたからであるその理由は、色にあった鉄砲ゆりといえば花は白いが、その鉄砲ゆりは赤い花を咲かせるという鉄砲ゆりの花は白いものと、固定概念を持っていた自分は、その赤い鉄砲ゆりとの出会いは衝撃的だったユリの名は『トライアンファター』鉄砲ゆりと、オリエンタルユリとの交配種のユリで、大輪の花を咲かせるのが特徴芳香性が強く、次々と花を咲かせ、花持ちもいいので、お気に入りのトライアンファターは、市場ではオリエンタルユリの仲間として扱われている花の姿や、蕾、咲き方のどれを見ても、鉄砲ゆりそのものなんだけれど……自宅の花瓶にトライアンファターのユリの花を5本活けた今日市場に行くと、驚くほどの安値がついていたので仕入れたものを、自宅用に少し買って帰ったのである安いわりには、モノを見る限り、茎はしっかりとしていて丈も長いし、蕾も1本に3つついていて状態は良さそう以前に比べて、安く仕入れられるようにでもなったのかな?大きな花瓶に活けたのだが、それぞれが大きな蕾をあちらこちらに顔を向かせているので、ちょっと窮屈な感じ既に、2つの蕾が花を開かせていた花のフォルムは鉄砲ゆりそのものだが、中心は鮮やかな紅色をしている見ていると、なんだか吸い込まれそうな鮮やかさユリは大きく花を開かせ、花弁の先は外側に反り返っていき、そのフォルムがまた美しい白い鉄砲ゆりは清楚な印象だが、このトライアンファターは、鉄砲ゆりにはない華やかさがあるオリエンタルユリとの交配種のせいか、鉄砲ゆり独特の香りを残しつつも華やかな芳香が強く、部屋のなかは、早くもユリの香りでいっぱいに包まれたう~ん、セレブな感じ(?????)まぁ、優雅なひと時を過ごしたということです
2007年07月09日
朝目覚めたら、右肘を痛めていた肘をどこかにぶつけた覚えはないし、痣もできていないこころなしか肘は熱をもっていたおそらく関節痛だろう痛みで、肘を曲げることも、伸ばすこともままならない腕は“くの字”状態で前に突き出しているので、どうも収まりが悪いその姿は、手のひらを自分の方に向ければ、『恨めしや~』と、幽霊の真似をしているような手つき逆に、手のひらを相手に向けるようにしていれば、『何か頂戴』と、おねだりしているように見える腕が伸ばせないので、高いところの物を取ったりすることは難しいが、さほど仕事には影響はなく安心した最近、ちょっとの事で体調崩すし、身体はガタが来るし、疲れが溜まってるんだね、きっと間違っても歳のせいだとは思いたくない 今のシーズン、多く出回っている花で好きなのが、アリウムの一種の“ギガンジューム”アリウムとは、ラテン語で“ニラ”という意味で、玉葱やラッキョウはみなネギの仲間で、アリウムもその仲間に入るアリウムの花にはネギ臭さがあり、このギガンジュームも若干のクセのある匂いがするのだが、スッと一直線に伸びた太くしっかりとした茎のうえに鎮座する球体から、次々と小花を咲き、その小花の集まりは見事なまでの球体を模るその大きさは、もとの蕾の大きさより2~3倍にもなる綺麗な紫色といい、美しい個性的なフォルムといい、ボリュームがあり、なおかつ日持ちがとてもいい(約2週間)ので、気に入っているギガンジュームは、茎を切るとオレンジ色の汁が出てきて、水が汚れてしまうので、花瓶に活ける際はこまめに水を換えたいまた、蕾の状態よりだいぶ大きくなり、尚且つ小花の集まりなので、活けた際にギガンジュームの花同士が近いと、小花が絡みついてしまうので、間隔に余裕を持たせたい自分が好きな花に触れていると、『祭壇には、この花を飾ってほしい』という話題が度々あがる自分の場合は、白菊を使っても構わないが、好きな青や紫色の花をアクセントにして祭壇を作ってもらいたい当然、このギガンジュームも祭壇に飾ってほしいでも、あまり沢山使うと、祭壇がネギ臭くなるから、くれぐれも程々にね【ギガンジュームの花言葉】無限の悲しみ・正しい主張
2007年06月12日
ついこの間まで、陽射しを浴びると、そのポカポカとした暖かさが心地よかったものだが、今日の陽射しは強く、暑さが苦手な自分としては、いよいよ夏か?と思ってしまったほど青空に浮かぶ眩しい太陽を見て思い浮かぶ花といえば、やはり向日葵(ひまわり)ではないだろうか向日葵は太陽に向かって咲く…という知識が頭の中に埋め込まれていて、他の花よりも太陽との結びつきが強いこともあるのかもしれないが、自分のなかでは、目にも鮮やかな黄色い花びらといい、花姿が太陽を連想させるのだそういえば、ちょっと話は反れるが、子供の頃絵を描く時、自分は太陽を赤く塗っていたが、なかには黄色く塗っている子もいて『なんで、太陽を黄色く塗るんだろ?』なんて幼いながらに疑問に感じたこともあった今でも、太陽の絵を書くとしたら自分は赤く塗るだろうでも、黄色い向日葵の花を見ると、太陽を連想するう~ん…なんか矛盾している?向日葵は、見ているだけで不思議と元気を貰え、見るものに爽快感を与える太陽から降り注いだ光を一心に浴びて育っているから、貰ったパワー・エネルギーが向日葵のなかに秘められているのかもしれないそれにしても、向日葵ってエライ!だって、自分が生きていく為に、太陽と向き合っているわけでしょ?人間生きていると、眩しい太陽が煩わしい、鬱陶しい、光から目を逸らしたくなる時ってあるでも、それって勿体無いことだよね?太陽から降り注ぐ光って、なんだか無償の愛のような気がするだって、太陽は誰彼選ぶわけでもなく、万人にその光を射しているんだもん自分の身体の中に1本の向日葵を据えて、どんな時でも太陽と真正面に向き合って生きたいそうすれば、どんな時でもハッピーな気分でいられるかな但し、これは晴れている時だけ有効だけどねちなみに、なんで向日葵は太陽に向かって咲くのか?疑問に思ったので調べてみたすると、必ずしも太陽に向かって咲いているわけではなく、北を向いている花はないが、東、南、西とバラバラな方向を向いて咲いているそうで、そのなかでは南に向いているものが多いとのことただ、蕾ができ始めた頃の向日葵は茎の先端の部分が、太陽を追いかけてよく動き、太陽の光の当たる反対側の茎が、光の当たる方の茎よりもよく伸びる為に、太陽に向かって曲がってしまうので、太陽に向かって咲いているというイメージが定着しているようです(某サイト参照)【向日葵の花言葉】あこがれ・あなただけを見つめる・敬慕
2007年05月03日
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