go go wasabin

祖父母の反応



おばあちゃんはその頃体調を崩し、入退院を繰り返していた。

ガンの再発により、抗がん剤治療をうけていたのだ。

私は小さい頃から、おじいちゃん、おばあちゃんっ子。辛い思いをしているおばあちゃんに

心配をかけるなぁと思いながら、妊娠した事実を伝えた。

おばあちゃんは、病院のベットで『そうなの・・・wasabinちゃん産みたいのね。

おばあちゃんはwasabinちゃんが決めたことなら応援するわよ。』と言ってくれた。

私は本当に驚いた。というのも、おばあちゃんは本当に厳しい人で、できちゃった婚なんてとんでもない

というタイプのはずなのに、あの時は私を攻めることもしなかったし、悲しむ様子も見せなかった。

今思うと、あの頃おばあちゃんは 自分が長くない・・・とわかっていたのかもしれない。

あの頃のおばあちゃんは、残された命を穏やかに過ごしたかったのかもしれない。

ひ孫を見れるかもしれない。という喜びの方が強かったのかもしれない。

おじいちゃんは、どうするんだ?と何度か私に聞いたけど、産む!と言い張る私に結局根負け。

まったくも~お前も頑固だな~お父さんそっくり・・・とか何とか言って、そのうちしかたなく賛成派にまわった。

一度OKすると、おじいちゃんはグズグズ言わない人。もともと楽天家だし、

若い頃から、アメリカ人との交流も多かった人なので、それほど旦那に対して違和感はなかったみたい。

残すは・・・・・やっぱりお父さん。私達は父を説得することが出来るんだろうか・・・・。


☆おばあちゃんは、レインが生まれて2ヵ月後に亡くなりました。レインのミドルネームは

おばあちゃんの名前をもらいました。そのことをとても喜んでいたおばあちゃん。

短い時間ではありましたが、レインを抱っこしてミルクをあげて。。。ひ孫との一時を過ごすこともできました

それがせめてもの、おばあちゃん孝行だったかもなぁと思います。



“父の涙”へつづく・・・・・ 父の涙


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