全155件 (155件中 1-50件目)
シリーズフィナーレ、大団円ですね。なぜだか、うるうるしながら見ていました。プライドはコナーの身を守れない事を痛感し、サーシャに同意し、証人保護プログラムに母子が入るべきだとコナーに告げる。コナーとしては受け入れがたいが、説得され結婚式の後出発することを了解する。ジミーとコナーを襲った犯人については、プロの仕業と見られ、パットンが闇サイトでサーシャの噂が出ているという。まずは、サーシャが売った同業者から調べることにする。カーターに横須賀の主任のポストのオファーが来た。コーリーと交際する前に申請したというが、コーリーは異動に賛成すべきかカーターを引き止めるべきか悩む。プライドは司式者をロレッタの頼む。コナーを襲った犯人は、逃走途中に車から血の付いたマスクを投げ捨てていることがわかった。セバスチャンが回収してDNAを調べたところ、ヘンドリクスという小者とわかる。ヘンドリクスを逮捕して聴取するが、雇った人物を恐れてか口を開こうとしない。コナーは自分とサーシャのせいでジミーが怪我をしたことを気にする。ジミーはサーシャも更生しようと努力しており、大事なのは自分がどういう人間になりたいかを自分で決めることだと話す。パットンはヘンドリクスの背後に、同じ刑務所で知り合った2人の犯罪者がいるのではないかという。そのうちの一人「デューク」は誘拐未遂事件後に高跳びをしようとして足止めされており、NICSが聴取する。ヘンドリクスが吐いたと揺さぶってもデュークは動じることなく、ガキを脅かしただけだろうという。プライドはその言葉で黒幕はサーシャだと確信する。コナーが誘拐されそうになれば、ニューオーリーンズが危険だと理解し、コナーは母と一緒に証人保護プログラムに入る事を受け入れるだろう。サーシャはプライドに追及されて、言下に狂言を認めるが、プライドがFBIにそのことをバラすと言っても証拠がないと居直る。もし、自分が刑務所に入ることになればコナーは一生プライドを恨むだろう。カーターは横須賀行きを辞退したとコーリーに告げる。その判断は自分で行った、2人の関係をもう少し見極めたいのだという。プライドはサーシャがニューオーリンズに残るのも、コナーと一緒に去るのも守ってやれなくて危険だと悩ましい。しかし、母親の所業を伝えた上でコナー本人に決めさせるべきだ。コナーはすでにサーシャが誘拐未遂を操っているのを感づいていた。コナーは考えた上で、母親には自分しかいない、一人にはさせられないと言い、結婚式の後母と街を去るという。ミーナはコナーに会い、音楽の才能が受け継がれていることを喜ぶ。結婚式が始まり、プライドとリタは無事夫婦となった。ジミーのサプライズでオープンカーでバーに向かうと、親しい仲間を集めてパーティが始まる。NYからローレルが電話をかけてきて、自分の結婚式の日取りが決まったとプライドと共に喜ぶ。サーシャが連邦保安官と共にコナーを迎えに到着するが、リタと踊る息子を見てサーシャはそのまま姿を消した。サーシャはプライドに息子宛の手紙を書いたと連絡してくる。時期を見てそれをコナーに渡してほしい、自分のことは自分でなんとかする。ニューオーリンズを去るサーシャの車を何者かが尾行し始める。プライドの結婚を祝うパレードがフレンチクォーターで始まり、人々がにぎやかにパレードに参加する。ニューオーリンズの景色を改めて見せてくれましたね。コロナ禍から元の生活を取り戻しつつある人々の姿もあり、またヘンドリクスの逮捕には御者のおじさんが手伝ってくれたり、クラブでのバンドの演奏もこのシリーズらしい。パレードにはおそらく、制作関係の人も参加していたでしょうし、トレメ・ブラスバンドがいたのは感動モノでした。「Treme」以来のドラマで、ニューオーリンズが舞台だったと示してくれました。ジミーおじさんのおかげで、コナーは短期間で家族の意味を理解したようですね。サーシャは店の外からそれを見て、コナーから家族を奪うことはできないと理解し、逃亡する事を選んだ。最後に母親としての愛情を示したのかもしれない。ここは涙です。その後、彼女を尾行する車が何を意味するのかは視聴者の想像に任されました。コナーが事実を知ったらどうなるのかも想像するしかありませんが、少なくとも彼を支える家族はたくさんいるので大丈夫でしょう。悪の道に進めば報いを受ける、賢く選べとは正しくあれ、ということですね。プライドとリタの結婚式、とても素敵でした。ドレスが赤の膝丈とは思わなかったですね。実際の夫婦なので二度目の結婚式をドラマの中で挙げたとも言えますが、夫婦でシリーズをやり遂げた充実感みたいなものあっただろうなと思いました。ミーナさんは自分でも死が近づいていることを察しているようでしたが、意識が明快な間にコナーと会えて良かった。人生に悔いなしということでしょうか。ローレルは女優さんの都合で出られなかった訳ではないと思いますが(笑)、この先まだ結婚式があるということで、一家のストーリーはまだ続くという終わり方が良かったと思います。プライドもこのまま捜査官を続けるのですね。ロレッタが頑張った委員会は意味ある改革案を提出することができ、ニューオーリンズ市も良くなっていくだろう。グレゴリオは彼女と新居に引っ越し、セバスチャンはそれを祝福している。セバスチャンの生活は寂しくなるわけではなさそうで良かった。結婚式で号泣しているのがセバスチャンだというのも微笑ましい。カーターの異動先が横須賀でまたまた日本だったのが、意外でしたが、多分それくらい遠い場所という意味だったのかな。でも、コーリーとの関係は始まったばかり、どうなるかはわからないけれどしばらくは続けようと望みを繋ぎました。終わりよければすべてよし、きれいに終わったと思います。7シーズン、ご苦労さまでした。
March 27, 2022
コメント(4)
最終話の1つ前、人情味を深める展開で、これがこのシリーズの本質だったなと思いました。みな、自分のためではなく、誰かのために努力しています。やはりバクラさんのドラマですよ。プライドとリタの結婚式の準備が進む。母親から過去の犯罪について知らされたコナーは複雑で、プライドを寄せ付けようとしない。そんなコナーを狙う輩もいるため、プライドは心配する。FBIがコナーを監視していることに気づき直談判するが、彼らはサーシャをワトキンスのクラブ爆破容疑で逮捕するためにコナーを利用する気だ。コナーがプライドを避けるのはサーシャの差し金でもある。ミーナはプライドに心を閉ざすコナーについて、父親はただ見守り愛することだという。NSA所属のグラハム・モーガン大尉が2日前ギリシャで行方不明になった。そのパスポートがルイ・アームストロング・ニューオーリンズ国際空港で使用され、盗まれた他人のパスポートを使った人物と同行していたことがわかる。モーガンは軍需物資の手配をしており、NCISが2人の捜索をすることになった。モーガンの連れはシリア人のファイサル・スレイマンとわかる。ファイサルの父親タリク・スレイマン将軍はシリア諜報部のトップで、ヨーロッパで半アサド派が殺されているのに関わっていると見られる。ファイサル本人はダマスカス大学で工学を学んでおり、アテネのホテルでモーガンと月に2度会っていることがわかった。パットンはシリアの諜報部から資金を得ている人物が武器の違法所持で逮捕されていて、偽のIDを使っていることに注目する。まずは、その偽IDの製作者から捜査を始めることにする。頑なになるコナーにジミーが自分たちも家族だと話しかける。ブルサードの血が悪事を働くことになるというが、ジミーは親の罪が子供に移ることはないと言い、結婚式ではコナーにギターを演奏してほしいという。グレゴリオは狙っていた物件にキャンセルが出て、カーラと引っ越すことになるが、セバスチャンにそのことを告げられずにいる。ためらったあげく言おうとすると、セバスチャンは2人の引っ越しを喜んでいるという。サーシャがコナーを引き取ろうとプライドのバーに現れたところ、張り込んでいたFBIがコナーをバー放火容疑で逮捕に入ってきた。プライドはコナーを告訴していないが、FBIの判断で逮捕はできるらしく、それはサーシャを自首させるのが目的なのは明らかだ。サーシャはすでに口座を凍結されており、弁護士が頼めないので、リタがサーシャの代理人を引き受け、知り合いにコナーの代理人を頼むという。リタは用意周到なサーシャが万が一の時に取引の材料を用意していると踏んでいた。実際サーシャは南東部の犯罪組織の半数を潰せるほどの情報を持っていた。プライドはコナーに面会し、サーシャがワトキンスのクラブを爆破した容疑でFBIに疑われていると話す。リタは連邦判事に会って、サーシャの情報提供でコナーを釈放する手はずを整える。偽のIDを使ってモーテルに宿泊している2人の男をカーターとコーリーが逮捕する。モーガンはファイサルが母国で殺されるのでアメリカに入国させたという。2人は愛し合っていたが、シリアでは同性愛は認められず、それを知られて殺されるという。NCISは対応を考えるが、身分を偽って入国していることから亡命は難しい。一方、シリア側からファイサルの身柄を返還するよう要望が出ている。手術を受け退院しようとするファイサルに外交安全局の捜査官が現れ、移民担当判事の国外追放命令を見せる。さすがにNCISも手を出せないが、何とか時間稼ぎをして国務省を動かす情報を得られないかと考える。モーガンによると、ファイサルは政府の建築物の設計に関わっており、その情報なら取引の材料になるかも知れない。リタの働きで取引が成立し、コナーは釈放となった。しかし、サーシャは仲間を売ったことになり身の危険がついてまわる。プライドは証人保護プログラムに入るべきだというが、サーシャは自分からコナーを引き離すためだろうと受け入れない。コナーに一人暮らしをさせようと準備したプライドだったが、ジミーと一緒のコナーが暴漢に襲われ、誘拐されそうになる事件が起きた。ジミーは負傷しながらも何とか誘拐は免れたが、コナーはこの場所は危険だという認識を新たにする。ファイサルの政治亡命が認められ、しばらくは身柄が拘束されるが見通しが明るくなった。モーガンには自分が起こした不祥事で、NCISがJAGの弁護士と共に力になるという。プライドはコナーを襲った犯人についてサーシャに情報を求めるが、自分を狙う勢力は多すぎるという。サーシャは証人保護プログラムにコナーと共に入ると言って、プライドを動揺させる。結婚式の準備が急ピッチで進み、地味婚を望んでいたリタも周囲が盛り上がっていくことに恥ずかしくもあり、嬉しくもあり、でもそれはミーナのためだった。実際のご夫婦としてはどう感じるのだろうと思いながら見ていました。コナーは自分の周りであまりにも大きなことが起きて、すぐには受け入れられないでしょう。時間とスペースが必要だが、サーシャをめぐってはそうのんびりともしていられない。そこに、ジミーが本当に良い距離感でつきあっていますね。サーシャにはコナーしかいない、でもコナーには家族がたくさんいる。この違いはいずれわかる、という言葉が良かったと思います。ミーナがプライドに授けた母親としてのアドバイスも効きましたね。そしてついに来た、グレゴリオの引っ越し宣言、もし言ったらセバスチャンが悲しむかなとか、あれこれ気をもむところと、逆に全然平気だというセバスチャンにちょっとプンプンするグレゴリオが微笑ましいです。片付けが苦手なグレゴリオを心配するセバスチャンが本当に姉弟みたい。セバスチャンの顔を印刷したクッションは、嫌がらせじゃないでしょうけど、セバスチャンらしいかな。リタはプライドのために、コナーを取り戻す方法を画策し、見事にコナーを釈放に導く。さすがですね。でもサーシャの身はますます危険となった。それは自業自得なのですが、サーシャは往生際が悪いです。実質最後の事件となるモーガン大尉の失踪ですが、愛のためだったとはこのシリーズらしいかな。モーガンは除隊することになるのでしょうが、ファイサルと新しい人生を歩んでいってほしい。それにしても、アメリカはそれぞれの機関が真面目に仕事をしますね。取引の材料を持っていることの重要性を感じました。さて、いよいよ最終話ですね。
March 27, 2022
コメント(2)
最終話を直前にして、まとめにかかってきましたね。突然現れた息子~ソープオペラ的といえばそうですが、大団円に向かって行くのかなと思いました。プライドはサーシャにコナーの人生に関わりたいと告げる。ワトキンス家だけでなく、サーシャには多くの敵がいる。サーシャは再度、息子の人生には関わらないでと拒否する。職場に戻ったプライドは、コナーとの関係をチームに明かし、今後ワトキンスの店を爆破した事件の主犯としてサーシャが捕らえられることになるので、自分はその捜査から外れるという。コナーには先行きに備えさせ、ローレルには弟がいることを知らせなければならない。ローレルは父からの知らせを聞いて、考える時間が欲しいと言ったが、当時のことは覚えていないらしい。突然現れた弟には興味があるようだ。プライドは認知症が進んでいる母にも言わなければならないという。カーターとグレゴリオは航空基地でストランド兵曹が行方不明になったという事件を捜査することになった。ところが、実は軍所属の犬のチャーリーが拉致されたらしいという。チャーリーは爆発物や麻薬などを嗅ぎ分ける訓練を受けており、シールズとして優秀な犬だった。チャーリーに対する命令はわざわざセルビア語を使うなど、盗まれた時のことを想定しているという。監視下にあったサーシャがコナーを連れて街を出るという情報を聞き、プライドが駆けつける。そこにFBIが現れ、サーシャをワトキンスの店の爆破事件で任意同行を求める。動揺するコナーをプライドが自宅に連れ帰ることにする。老人ホームにいる母を訪ねたプライドは、母が昔と変わらず物事を理解している様子を見て驚く。母は、自分が母親から引き継いだジュエリーをリタに渡したいという。プライドは主治医に母親の症状について、診察を依頼する。ジミーがプライドの家を訪れ、コナーと話をする。コナーは母親が刑務所に入った理由について、脅されて家族の罪をかぶったと理解していた。それ故プライドを憎んでいたのだが、ジミーは全体像を見るべきだという。サーシャはFBIの聴取に、爆破犯には心当たりがあると言って取引を持ちかけ、釈放された。チャーリーが身につけるベストも盗まれており、パットンがベストのGPSを追跡する。航空基地では民間のドッグトレーナー、セス・マクラフリンが犬の訓練をおこなっていることがわかった。マクラフリンは最近になってセルビア語を習っているとSNSに書いている。プライドの母は一見良くなったように見えるが、終末期の覚醒と呼ばれる一時的に記憶や思考が戻る状態だという。しかし、この後急速に悪化し亡くなることが予想される。残された貴重な時間を大切にしてほしいと言われ、プライドはリタと共に母を訪ねることにする。マクラフリンは過去に、麻薬ディーラーと同乗している時に警察に見つかったことがあった。大量のコカインを隠し持っているといわれたその男は刑務所で死亡し、マクラフリンはそれを探すためにチャーリーを奪ったらしい。GPSの追跡で彼らが廃遊園地にいることがわかり、カーターとグレゴリオが向かう。地下の通路でマクラフリンを追ったグレゴリオとストランド兵曹は、チャーリーの活躍でマクラフリンを捕らえる。セバスチャンとコーリーは、サーシャが身代わりを差し出すと考え、ビバリーからワトキンスの敵を聞き出す。ビバリーはワトキンス家が雇ったバーンズという男がうちに恨みを持っていると明かす。セバスチャンらはジョーンズの身柄を確保する。ジョーンズによると、サーシャから爆破事件で捜査官が来るという知らせがあったという。それはサーシャの罠で、サーシャはFBIにジョーンズの名前を告げ、おそらくその住まいに爆破事件の証拠を仕込むはずだ。ミーナはリタが息子の運命の人だと言い、結婚式に何か古いものとしてイヤリングを身に着けて欲しいという。式はいつなのか、と言われてリタは結婚式を来週にも挙げようという。コナーにも出席してもらい、祖母に会わせ、父親が必要だと思ってもらわなければならない。プライドはサーシャを訪ね、もう逃げ場はなく、自分の口から真実をコナーに告げてほしいと頼む。母の犯した犯罪を他人の口から知れば、コナーはサーシャを許さないだろう。そうなれば、プライドのことも受け入れないだろう。息子に嫌われると恐れるサーシャを力づけ、プライドはその場を去る。一時的に大きく横にぶれたように見えましたが、まあそれなりに収まりそうですね。何だか、一定以上の年齢層には受ける展開じゃないでしょうか。サーシャが終身刑を受け入れるとは思えないですが、息子を地獄への道連れにするよりはましと思うかな。ビバリーと刑務所内で壮絶な勢力争いをしそうですが、リタさんにも前の夫との間に子供がいるのですね。結婚式では初めましての親戚が揃って、家族って良いなで終わるのかな。きっと、ミーナさんが歌うと予想します。やはりジミーがいい味を出していましたね。ああいうおじさんなら、私もほしいです。(笑)今週メインの事件と言えるのか、シールズ犬チャーリーの失踪はもう「Seal Team」を思い出してめちゃ受けしました。そう、彼女はパラシュートでも降下するのですよ。ハンドラーよりもランクが上とは、心憎いですね。
March 20, 2022
コメント(4)
2話続き放送はスパドラさんの都合のようですね。なので、個別に書きます。ちなみに、次週最終話も含めて2話続きなのでご注意ください。ワトキンスの店に仕掛けられた爆弾で店内にいた6名が死亡した。幸い、外にいたコーリーもカーターも軽症で済んだが、プライドは背後にサーシャが関わっていると疑う。プライドはコナーの存在について、ジミーに打ち明ける。母親がサーシャと聞いてジミーは驚くが、プライドはサーシャに対して責任を感じるという。自分の対応によっては、サーシャには別の人生があったかもしれない。カシアスよりはましな人生を送ってきたと思ったが、これでは父と変わらないではないか。コナーの居場所は未だ不明で、プライドはサーシャが店を爆破したと断定的にいうが、ロレッタはコナーの出現にプラウドの目が曇っていると指摘する。モルグに、ワトキンスの母親ビバリーが現れ、息子の遺体を返してくれと騒ぐ。ロレッタは、複数の遺体の身元を確認するのには時間がかかると説明する。セバスチャンが使われた爆薬を分析し、複数の右翼民兵組織と関係のあるロジャー・マクマヌスの作った爆弾に似ているという。しかし、マクマヌス本人は5年前に死亡しており、後継者に爆弾づくりを教えたのではないかと考えられる。マクマヌスの娘アシュリーが2年前に同じ時期、サーシャと同じ刑務所にいたことがわかった。NCISがアシュリーの自宅に踏み込むと、アシュリーは何者かに喉を切られて死亡していた。爆弾の依頼主から口封じをされたのか、ここまでやるのはいかにもブルサード流だ。現場で見つかった足跡の中には、ハイヒールのものがあり、女性がいたことがわかった。これでプライドは犯人はサーシャだと思い込み、直接サーシャに会いに行く。ワトキンスもアシュリーも君が狙ったのだろうと迫ると、サーシャは犯行を否定し、プライドからの保護の申し出を拒否する。サーシャは真に息子を心配しており、昨夜コナーから電話がありそれきりだと答える。プライドはコナーの携帯電話の番号をサーシャから手に入れる。ホープナウ基金は郊外に複数の不動産を保有していることがわかる。そのうちの2つをワトキンスが放火したわけだが、不動産がある場所はいずれも先住民ホーマの土地に近く、海面上昇により彼らの土地が失われていき、政府が内陸に拡大しようとしていた。1年以内にはホテルやカジノ施設などが建設されることになるだろう。サーシャはそれを知ってNPO組織を作り土地を購入したのではないか。表向きには合法の商売でも、裏ではマネーロンダリングなどに使われる可能性がある。そこにワトキンスが割り込んできたわけだが、サーシャも負けてはいなかったわけだ。しかし、それでサーシャの敵は消えるわけではない。プライドはコナーの携帯を追って、バスターミナルでコナーの身柄を確保する。プライドを母親を刑務所に入れた男と理解しているコナーは、プライドに反発するが、プライドは逮捕せずにコナーを自宅に連れ帰る。プライドはサーシャが息子に真実を話しているかどうか、確かめたかった。リタはこの状況にプライドの意思を尊重し理解を示すが、自分には整理するために時間が必要という。プライドとコナーはわかり合えないまま、サーシャが迎えに現れた。アシュリーの部屋で検出された指紋が犯罪歴のあるマーカス・ビアンキのものと判明する。プライドはビアンキとサーシャの関係を探れと命じ、自分はサーシャに直接会いに行く。サーシャはコナーのことについては、プライドに関わるなと拒否する。ビアンキは今朝殺されて川で遺体が見つかっていたことがわかる。プライドは、ビアンキにアシュリーを殺させて、さらに口封じに殺したと考えるだろう。ところが、ビアンキはワトキンスと仕事をしており、サーシャとの関係は見いだせない。グレゴリオはワトキンスの店を爆破したのはサーシャだろうという。しかし、ビアンキはサーシャと対立する筋からアシュリーを殺せと言われたのではないか。ワトキンスの母親ビバリー?ワトキンスの葬式が行われている教会にサーシャが現れ、カジノの共同経営でビジネスの話をしようという。しかしビバリーは部下にサーシャを捕らえさせナイフを向けた。そこにプライドが割って入りサーシャを救い出すが、サーシャはコナーはワトキンスの息子、つまりビバリーの孫だと言って一同は驚く。後でプライドにはその場を切り抜けるための嘘だったと明かすが、これでビバリーは本当に自分の孫かどうか証拠を求めてくるだろいう。息子を守るためにビバリーを殺すというサーシャに、プライドは報復合戦にコナーを巻き込むなという。NCISはサーシャにマイクを付けさせ、コナーとビバリーを面会させ、偽物のDNA検査をする計画を立てる。ところがビバリーはこちらの手には乗らないと言い、サーシャを連れ去ろうとした。コナーがビバリーに銃を向けたため、NCISはビバリーを逮捕する。ビバリーの家の捜索で、血のついたハイヒールが見つかり、アシュリー殺害の犯人と確認された。これでビバリーは刑務所に入ることになり、サーシャは一安心というところだが、プライドはコナーのDNA検査をロレッタに依頼し、正式にプライドの子だという結果を得た。プライドはサーシャを終身刑にした後、コナーの父親になると決意する。前話を引きずり、とにかくサーシャを目の敵にするプライドには着いていけませんが、そこをロレッタなりリタが現実に引き戻して行くという展開なのでしょうね。確かにサーシャは、ブルサード家の血は変えられないという部分もあるのですが、息子を愛しているという母としての真実もある。息子は母の真実を知らされていないのでしょう。サーシャもなかなか複雑な役柄ですね、こういうことになるとは思っていませんでした。ボスがそういうなら、とチームもサーシャを第一容疑者とみなしているものの、グレゴリオが冷静に現状を分析したことで救われた面がありますね。さすがニューヨーク!(笑)ちなみに、カーターとハンナのこの関係をどーするこーする、が勘弁してよという感じ。ちょっと熱を冷ますことはできないのか。ワトキンス家もまたブルサードと同じような家業で、怖いおばさんがいましたね。ニューオーリンズはこういうギャング組織が多いのかなあ。息子を殺したサーシャを絶対に許さない、となると、血を分けたコナーの存在も危険となる。プライドはコナーを殺されたり犯罪組織の後継者にすることはできない、と覚悟を決めたわけですね。今更父親面するなと言われても、そこが彼らしいというか、カシアスとは違うということなのでしょう。女性が強いこのシリーズですが、プライドにはジミーという良い相談相手がいると思うのですけどね。
March 20, 2022
コメント(5)
そりゃないぜ、という感嘆符とあれ?という疑問符がいっぱいの展開ですが、これも最終シーズンならではなのか。でもプライドの晩節を汚すような気もしましたけど。ちなみに、次のエピソードは2話続きらしいので、予約を間違えないようにご注意ください。プライドのバーに火炎瓶が投げ込まれ、すぐに消火に当たったため事なきを得たが、プライドは関連機関に協力を求めつつ、チームに捜査をさせることにする。コーリーとカーターは一夜を過ごし、今後の関係について考え始める。ATFによると、ジェファーソン郡ではでここ数週間で2件の同様の放火事件があったらしい。被害に遭ったのは女性のためのシェルターと娯楽施設で、プライドのバーとは接点がないようだ。火炎瓶を投げ込んだ時を目撃した人によると、「ホープ・ナウ基金」というNPOのバンが走り去ったという。そのバンは昨夜ホープ・ナウ基金から盗まれたものだと言い、プライドが事情聴取に向かう。しかしプライドがそこで見たのは服役中のはずのサーシャ・ブルサードだった。サーシャはコロナ禍で刑務所の人数を減らすため、無条件で釈放されたという。殺されかけたという因縁があり、はなからサーシャを疑うプライドに、サーシャは自分は改心して変わったのだと主張する。捜査には協力するというが、プライドはかつて一度は信じて裏切られたという思いから複雑だ。2003年、保安官補だったプライドはブルサード一族を逮捕に追い込み、残されたサーシャに対して守り支えようとした。そのサーシャは5年前にプライドを殺そうと図り、共謀罪で逮捕された。リタはプライドを殺すのに、簡単に足がつくような方法を選ぶのは賢くないというが、プライドは人は変わらないという。ホープ・ナウのバンを盗んだ犯人が向かいのビルの監視カメラに映っていた。10代の若者のようだ。放火されたシェルターと娯楽施設はどちらもホープ・ナウの所有とわかる。サーシャが自分の所有物を燃やす理由は何か?プライドは再びサーシャを訪れる。2人はかつて父親の罪で家族が振り回されるという共通点があった。プライドは妻を顧みず、サーシャと親しくなっていった。プライドがバンを盗んだ少年のことを聞こくと、サーシャは知らないと答える。そのとき、車が近づき2人に向けて銃撃してきた。狙われたのはどちらか。プライドに問い詰められてサーシャは、攻撃してきたのはかつての家業の仲間だという。その男はホープ・ナウの物件を売れと迫り、放火したという。サーシャがブルサード・シンジケートを抜けた後、その男は好き放題をしている。それにしても余程の事情があると思われ、やっとサーシャはイライアス・ワトキンスと明かす。しかし、ワトキンスは先週もここを訪れていることがわかり、プライドはサーシャに捜査の邪魔をしないように言い渡す。ワトキンスは合法的にストリップクラブを経営しており、プライドとカーターが聴取に向かう。ワトキンスはサーシャを狙う奴はたくさんいると言って、多くを語らなかったが、プライドは用心棒の男が先ほどの銃撃した男だと気づく。バンを盗んだ少年はホープ・ナウにボランティアに来ていたことがわかり、名前はコナー・ダベンポートという。コーリーとグレゴリオが自宅を訪ねると、コナーは逃亡してしまう。コーリーらは母親が言及したがらなかったコナーの父親に注目する。セバスチャンによると、ワトキンスらによるホープ・ナウ放火事件で使われた物質と、プライドのバーで使われた薬剤とはプロとアマチュアの差があるという。先ほどワトキンスの横にいた男は、起訴はされていないがホープ・ナウ施設放火で容疑者とされたダルトン・ボネと似ていることがわかる。コナーは5年前から今の家に住んでいることがわかり、母親のモリーと毎月刑務所のサーシャに面会に行っていた。コナーはサーシャの息子なのか。プライドには思い当たることがあった。男女の仲になったサーシャに、娘のローレルのために仕事を変え、サーシャとも別れようと告げた。コナーは自分の子なのか。プライドはリタに洗いざらい話すが、リタはプライドが家族を取り戻すためと言って、実は娘のためだけに結婚生活を続け、サーシャは息子のためにあえて真実を告げなかったのではないかという。もし、サーシャに事実を認めさせて、一体どういう将来を望むのか。プライドはサーシャに真実を確かめる。サーシャはもし事実を明かせば、コナーはブルサード一族と連邦捜査官の子という立場になり、危険だったという。プライドも自分の子と知れば、奪いに来るだろう。サーシャは必死で息子を守り、2人で新しく人生をやり直すつもりだったという。しかし、コナーは自分の父親を知りたがり、知ってしまった。今はサーシャもコナーがどこにいるのかわからないという。ボネが目撃されたため、コーリーとカーターがストリップクラブに向かう。しかし、店の内部で大爆発が起き捜査官たちが巻き込まれてしまう…To be continued...サーシャは過去に何話も出ているのに、今更プライドの子供がいた、はひどいなあ。でも、確かに刑務所に入ってでも守りたかったものがあるというのは、わかります。シーズン6の時に(A Changed Woman)の時には、本当に改心し一刻も早く娑婆に出て、息子とやり直したいという気持ちだったのでしょうが、2人の関係がそうだったとはおくびにも出さなかったですからね。そして、サーシャ初出のエピソードの時だって(Baitfish)、そういう恨みを持った別れだったら、もう少し違った反応でないとねー。プライドは都合よく何もかも忘れていて、そのくせ、信じたのに裏切られたというのでしょうか。リタさんご指摘の通り、娘のためにサーシャと別れるとはひどすぎるな。恨まれてもしかたないというか、初期のころは仕事が危険で忙しいから奥さんと上手く行かなくなって云々も、白々しい。お互い困った父親を持って大変だ、というところで盛り上がっちゃったということか。リンダさん、別れて正解。リタさん、今更そんなことを知っても後戻りできないわ、と冷静でしたが、本来なら結婚を考え直すところでしょうね。(笑)ところで、プライドはNCISの前にNISの捜査官でギブスと同期だったんじゃなかったっけ。家族との時間が取れるから保安官補を辞めてNCIS捜査官になるというのも、なんだか変。カーターとコーリーの大人の関係はとりあえずプライドに報告して、判断を仰ぐことのかな、でもプライドはそれどころじゃないですね。グレゴリオは彼女らしく、大切なコーリーを傷つけたらひどい目に合わせるぞと言っていましたが、大丈夫、コーリーもbig girlですから。でも、あの爆発はひどいですね、コーリーは助かったのかどうか。それによってカーターがどう変わるか、ということでしょうね。
March 13, 2022
コメント(7)
記念すべき150話ですね。セバスチャンが潜入捜査をした「Bad Moon Rising」の後日談として見たら良いのかな。だからセバスチャンがメインですが、グレゴリオとの濃厚な「友情」が一番の見どころでした。囚人を護送する車が襲われ、6人の囚人が逃亡した。その中に、RAC(白人至上主義グループ)のナンバー2だったエイブル・ブルックスが含まれており、RACに潜入捜査に入ったセバスチャンが現場に呼ばれた。RAC自体は、トップのジム・キーンが死亡していることから壊滅したとされているが、組織を復活させる動きがあるのか。セバスチャンに不動産の物件情報が届き、グレゴリオが恋人と3人で住むために新しい家を探していると思い込む。グレゴリオはセバスチャンの勘違いを、どうしても正すことができない。逃亡したうちの3人が発見され、話を聞く。そのうちの一人はブルックスと繋がれていたために、どうしても逃げることになったという。護送車を襲ったのはマスクをした2人組で、3人を残すと「やり残したことがある」と言って去っていった。どうやら、ブルックスを刑務所に送り込んだ人物に復讐をしようとしていたらしい。ということは、セバスチャンの身に危険が及んでしまう。プライドはセバスチャンをセーフハウスで保護することにし、カーターを監視任務につける。護送車が襲われたということは、秘密にしている移動ルートに関して内通者がいるはずだ。パットンは今日になって突然正しくない理由でルートが変更されていると言い、指令を与えたジョン・ソーヤーから話を聞く。ソーヤーは、国土安全保障省の新しい手順に従ったと言い、数週間前から刑務所などの管理担当スージー・ワーナーが電話で指示を与えていたという。確かな書類もあり、現金もくれたというが、それらは全く存在しないものだった。セバスチャンとカーターはブルックスの私物から、暗号を使って脱走の日時と場所を伝える手紙を見つける。セバスチャンは、グレゴリオがカーターをプロファイルした内容について、カーターにしゃべってしまい、カーターの不興を買う。ブルックスと同行者が車を降りて歩いているのが発見され、ブルックの指紋がついた車が見つかった。捜査班は車が止まっている家に踏み込む。家の中では住人の夫婦が縛られており、ブルックスらに車を奪われたという。夫婦は犯人らが「隠したものを取りに行く」、「ピットに行く」と喋っていたのを聞いており、セバスチャンは「ピット」がどこにあるのか考える。今の所、犯人に繋がるスージーからの手紙や現金からは手がかりは得られていない。ピットについては、セバスチャンが潜入中にブルックスが物資などの補充に出かけていた場所があったというので、場所を絞り込む。バイユーにある要塞の廃墟がそのピットだというのでNCISが捜索をすると、ブルックスが殺されているのを発見する。ブルックスの脱走を助けた2人組はなぜブルックスを殺したのか。おそらくピットの場所を知りたかったのではないか。2人組はピットに隠されたお宝を奪ったと考えられるが、それはRACらしくないとも言える。むしろ、ブルックスの過去の仲間だったのではないか。スージーの手紙から検出された指紋をブルックスに面会した人物と照合すると、ルーシー・ジェイコブソンという人物が浮かぶ。ルーシーはブルックスの恋人で、直前までブルックスと連絡を取り合っていた。例の国土安全保障省のルーシー・ワーナーというのは、彼女のことではないか。しかし、もしルーシーが脱走の手助けをしたとして、なぜ恋人を殺さなければならなかったのか。2人組のもう一人に脅されていたのか。ちなみにRACの討伐でジム・キーンを射殺したのはコーリーだった。カーターは、グレゴリオがカーラと住むために家を探していることをセバスチャンに説明する。スージーから渡された現金から検出されたDNAが、ジム・キーンの血縁者と一致した。それはキーンとは異父兄弟のローランド・マッキャンで、思想面ではキーンほどではないが、ルイジアナ州で最大のネオナチの刑務所ギャングのメンバーだという。しかも刑務所を仮釈放されてから、保護観察官への連絡を怠っている。ローランドは弟の敵としてセバスチャンを狙っているのだろうか。ハイウェイパトロールが男性連れのルーシー・ジェイコブソンを発見し、包囲した。プライドはルーシーに武装を解除するよう説得する。ルーシーは、ローランドがブルックスを殺すとは思っていなかったという。ローランドの目的は金ではなく、弟の復讐だった。ルーシーは奪った車の男性を解放して投降するが、ローランドの行方がわからない。セバスチャンの危険が去ったとして、グレゴリオがセーフハウスに食品の差し入れに向かう。ところが何者かがグレゴリをを尾行し、グレゴリオは追手を運河のはしけに誘導する。一方的にローランドから銃撃を受けたグレゴリオが追い詰められ、一巻の終わりかと思われた時、後を追ってきたセバスチャンがローランドを撃ち殺す。ローランドはキーンを殺した人物を探していたのだった。グレゴリオとセバスチャンはお互いの誤解を解き、変わらない友情を確認し合う。カーターとコーリーは互いの距離を縮めつつあった。「間に合ったでしょ」、「でもギリギリじゃん」、「運転していたのは僕じゃない」というやり取りが秀逸。恋人ができたタミーと同居を前提とするセバスチャン、そこまで必要とされるのはさすがにタミーも心が動きますね。恋愛には終わりはあるが、ルームメイトの絆は一生終わることはないという、比類のないこの関係はこのシリーズで生まれた宝物なのだろうと思います。まあ、カーラがどこまで理解できるかどうかわかりませんが、家族の新しいカタチかもしれないですね。あと、セバスチャンとカーターの関係の変化も面白かった。「ベッドはシェアしないぞ」と言っていたのに、これ上手いぞ食べてみてとスプーンを口に運ぶ関係になって、笑ってしまいます。短い間ですが、ズケズケとあなたはこういう人なんでしょとぶつけて、本音を引き出したことが良かったのかな。もちろん、セバスチャンでなければ痛い目にあっていたでしょうけど。カーターと一緒にいて、油っぽい濃い味のものが欲しくなったというのもわかりやすかったです。カーターがニューオーリンズにとどまるというのは、ハンナとの関係があるから?ロレッタが「バレバレよ、ドゥウェイン、何で気が付かないの」というくらい、傍目にはホットな雰囲気が漂っているらしい。私はあまり感じませんでしたけど。(笑)
March 6, 2022
コメント(6)
事件もタイトルも奥深かく、いろいろと今週は良かったです。サバゲーのフィールドで、海軍下士官が遠距離から胸を狙撃されて死亡した。狩猟用の30-06弾が使われており、500メートル離れた橋の上から撃ったと見られる。犯人は相当な射撃の腕があり、訓練を積んだ軍人か警察官か。被害者は気象予測官で、職場で特に問題はなく個人的な問題を抱えていたわけでもないという。ということは、無差別殺人か。現場を見通す、通行止めになっている橋のゲートを車で壊した痕があり、青い塗料がついていたため、セバスチャンが分析する。リタは人権協会での無料奉仕が続き、ついに法務部長のオファーがあった。しかし、それがミズーリ州カンザスシティの職場と聞いて、プライドはリタの気持ちを尊重するというが、実はプロポーズするつもりでいた。リタは食料や生活必需品を地域に配っていたダンが、ソーシャルワーカーとの面談に現れなかったことから、ジミーとダンの行方を探すことにする。捜査の範囲を広げて同様の流れ弾による死亡事件を探すと、この数ヶ月間でハイウェイ沿いの2箇所で30-06弾が胸に当たる事件があった。1人目はギャングの銃撃戦の流れ弾が当たったとされ、2人目は近くの森で騒いた少年たちの発泡したのが運悪く当たったとされていた。被害者間に共通点は見られず、被害者が死亡していない事件が2週間前にバトンルージュで1件あったことから、負傷したテッドから話を聞くことにする。テッドはハイウェイでタイヤを交換していた時に突然撃たれたという。ただ、直前に振り返ったために弾は急所を外れて命をとりとめた。とはいえ、今もその時の恐怖に脅えており肩の骨を砕かれて働けなくなり、子供を抱くこともできなくなったと訴える。セバスチャンはテッドの狙撃の瞬間が写っている映像を見つける。見晴らしの良い場所で腕利きの犯人がミスをしたのは意外に見える。さらに狙撃された場所から700メートル離れた場所にあるレストランの防犯カメラに、青いトラックが通り過ぎるのが写っていた。ミシシッピの自然保護官から青いトラックの目撃情報があり、キャンプ場に行ったという。車の持ち主はサミュエル・ウィルクスで、NICSはキャンプ場に向かう。NCISの姿を見て逃げ出したウィルクスを逮捕するが、男は事件についてまるで手柄を自慢するように認めた。プライドたちをなめてかかるような態度で、被害者を選んだのはたまたまだという。死は誰にも平等で自分はそのメッセンジャーだというウィルクスに、グレゴリオは犯人のプロファイリングに合わないという。しかも、ウィルクスには軍の経験もなく、射撃の訓練も狩猟の免許もない。しかし状況証拠も自白もあり、プライドはFBIにウィルクスを引き渡す予定で、グレゴリオにぎりぎりまで聴取を認める。ウィルクスはテキサスの製鉄所を3ヶ月前に解雇されているが、特に前歴はない。グレゴリオは自分もスナイパーだといい、ウィルクスに向き合う。なぜテッドを外したのかと問われ、ウィルクスは引き金を引く時に足が滑ってアクセルを踏んでしまったという。グレゴリオは単にミスしただけで、他の被害者はまぐれ当たりだったのではないかというと、ウィルクスは口をつぐむ。時間切れでウィルクスはFBIに引き渡されることになったが、セバスチャンが発射残渣があったのはトラックの後ろの座席で、運転席からは狙撃していないというのを聞いて、グレゴリオは引き渡しを止めようとする。その時、ウィルクスは何者かに射殺された。殺された3人と同じように、500メートル離れた場所から撃たれたのだろう。やはり共犯者がいるもようだ。ダンの本名を知ったリタは元妻から話を聞くことにする。ダンは2年前に仕事を失い家を差し押さえられた。離婚後甲状腺に異常が見つかったが、仕事も保険もなくすでに手遅れだったという。優しい人でピアノを弾くのが好きだったという情報から、リタとジミーはダンが自由にピアノが弾けるような建物にいるのではないかと考える。リタは使われていない教会でダンを見つける。ダンはオルガンを弾いて、階段から足を滑らせ動けなくなってしまっていた。キャンプ場にウィルクスの共犯者、実行犯がいると見て車を調べたところ、もう一台のテキサスナンバーの車があった。ウィルクスと同じ製鉄所に勤務し、同時期に解雇されたタナー・チェンバースの車で、コロナ禍で大勢の社員が解雇されたという。タナーはナルシストで政府や大企業、メディアなどのせいで自分が不幸になったと主張している。タナーは射撃のエキスパートでウィルクスは操作されやすく、タナーにコントロールされるようになったのだろう。だがウィルクスが自分を裏切ると思い込み、口封じで殺したのか。タナーにはバッファローに妹がいることがわかったため話を聞く。子供時代、父親の転勤で各地を転々としたことからか、タナーに友達ができなかった。父親はそんな息子を狩りに連れて行き、怒りを狩りに向けさせようとしたという。父親がボーモントで病気で死んだと聞き、グレゴリオはタナーが復讐しようとしているのは、人ではなく「場所」だと気づく。幼い頃に住んだところで犯行を重ねていることを考えると、タナーの生まれ故郷アラバマ州モービルが次のターゲットだ。モービルにあった実家の跡地は高層ビルに立て変わっていた。現地警察がタナーの車を発見し、NCISはタナーの両親が持っていた土地に新しく建ったビルからタナーが無差別に殺すと察する。ビルを虱潰しに調べ、プライドとグレゴリオが見つけたタナーはビルの屋上から隣の野球場に集う家族連れを狙っていた。グレゴリオは銃を置くようにタナーを説得するが、タナーは自分の不幸を嘆き一旦は銃を置くものの、身につけていた拳銃で自らを撃って死亡した。リタはプライドの気持ちを知りたがる。本音はカンザスシティに行ってほしくないというと、リタは人権協会のオファーは断ったという。プライドはプロポーズをし、リタは受け入れる。しっかり者のリタさんは何もかもお見通し、バクラさんの家でもこんな感じなのだろうかと、ほのぼのした気持ちになりました。これは2人の問題なの、あなたはどうして欲しいのよと言われて、やっと本音をいうプライド。ロレッタにあなたたち2人はどうなのよ、と突っ込まれていそいそと指輪を見せるところなど、男はいくつになてもかわいいものですね。しかもダイヤでなくサファイアというのが、酸いも甘いも噛み分ける大人の結婚という感じがしました。最後は娘とダブルの結婚式かな。リタは、地元にもしっかり馴染んで、ダンの捜索の間も困った状況になった人の気持ちを理解しようとしていて、好感が持てました。DCでバリバリやっていたのとは違うでしょうが、人のために尽くす実感を得ただろうな。そして品の良さがジミーから見ると、少女探偵ナンシー・ドルーだという。スピンオフをするなら、リタが主人公ですね。(笑)今回の犯人のやったことは絶対に許せない事ですが、その背後にコロナ禍があったり、生きづらさがあったり、また不幸に見舞われながらも一生懸命生きようとしている人がいたり、見るところがありました。何と言っても、グレゴリオの捜査官としての勘の鋭さというか、犯人に向き合う真剣さが良かった。タミーsave the dayの回でしたね。惚れ治しますわ、ほんと。ビルの屋上からターゲットを狙っている犯人に、我々はまだ気づかれていないというのはツッコミどころでしたけど。
February 27, 2022
コメント(2)
うーん、無理やりだなあと思いながら見ていました。最後まで違和感アリアリ。15歳の少女が市立公園でジョギング中に姿を消した。少女の母親は海軍中佐のクレア・ホーガンで、次女のベスは自宅学習をしながら、クロスカントリーの大会のため訓練中だったという。現場には争った跡がなく、携帯が落ちていた。誘拐と家出の両面からNCISが捜査を始める。中佐には娘が家出をするような心当たりはないというが、ベスの姉シモーンは家庭内の複雑な事情について打ち明ける。姉妹の両親は離婚しており、中佐が派遣中はベスを親権を持っている別れた父親フランクが預かることになっている。その父親というのが相当な変わり者で、森に住むサバイバリスト。父親に関して、中佐とシモーンは異なる認識をしており、母と娘は激しく対立していた。中佐の任務などでトラブルは見つからず、一方元夫のフランクは15年前の陸軍を除隊してからは一般世界とは縁を切り、自活をしていて、ベスは父親に影響を受けているという。フランクが世捨て人になるきっかけはカトリーナ災害で政府や社会に頼れないと思ったことで、パラノイアのようになって孤立生活を始め、夫妻は離婚に至った。中佐は元夫を理解しようとしているようだが、シモーンは激しく父親を憎んでいた。コーリーとカーターがフランクに会いに行くと、ライフルで撃ってきた。今朝は狩りに出ていたと言い、ベスの失踪については問題があれば自分に連絡するはずだという。NCISで顔を合わせた元夫婦はお互いを責め合う。市立公園からスモークガラスのSUVが出てきているのがカメラに写っており、セバスチャンが画像を解析してベスが誘拐されたと断定する。その車の所有者は民間企業で、配偶者によって国外に連れ出された子供を取り戻すための、誘拐ビジネスの会社だった。オーナーは国内で誘拐業務はしないと言いつつ、問題のある社員がいたという。元モサドのジョエル・ケイディフで、危険を顧みず無謀な行動をした。ケイディフは護衛や人質救出の仕事をしていたが、以前はイスラエルの外交官の警備で日本の横須賀で仕事をしたことがあり、プロ中のプロだ。そのケイディフがなぜ少女を誘拐するのか。捜索中のSUVが川に突っ込んでいるのが見つかり、引き上げられた車内でケイディフが死亡していた。スピードを出しすぎて運転ミスをしたようだが、ケイディフらしくない。ただ、同乗者が車内から脱出したらしく、その捜索を始めようとした時、現場にフランクが現れた。カーターはNCISに戻るように命じるが、フランクは現場に3人分の足跡があり自分なら追跡できると主張する。フランクはカーターの目を盗んで追跡を始めたため、カーターもやむなく共に足跡を追う。ベスはフランクからサバイバルの技術を仕込まれ、いざという時のために手がかりを残していた。フランクは子供にとって、この社会は危険すぎる、だから自宅学習をさせ生き残る術を教え込んでいるという。セバスチャンがSUVの車内から指紋を検出し、前歴のあるディクソン兄弟を特定する。兄弟は最近出所し、民間の警備会社で用心棒をしているという。ケイディフを探っていたNCISは、横須賀時代に中佐とケイディフが知り合いだった証拠を掴む。中佐は単なる仕事上の付き合いだったというが、シモーンは横須賀にいた時にケイディフと恋愛関係になったと認める。シモーンは父に家庭を壊され、どうしてもベスをフランクに預けることが許せず、ケイディフに相談したという。ケイディフはベスの誘拐をもちかけたというが、シモーンはケイディフの死亡を聞いて動揺する。ベスはフランクに洗脳され、どんどん父親に似てきたという。ベスを救い出し、ケイディフと3人で暮らすつもりだったというシモーンに、プライドはディクソン兄弟が連絡があるはずなので、待機するようにいう。やがて兄弟から身代金の要求があり、シモーンに10万ドルを一人でもってこいという。プライドはシモーンに付き添い現場に向かう。兄のアレックスは金だけ受け取って逃走しようとするが、張り込んでいたコーリーに射殺される。一方、カーターとフランクもベスの監禁場所をつきとめ、弟と向き合う。フランクとの合言葉「ロンドンブリッジ」でベス伏せたところを、フランクが撃って娘を救出した。ベスは母親と再会を喜び合い、シモーンはベスのために良かれと思ってやったと肩を落とす。シモーンは起訴されるだろうが、プライドはシモーンに必要なのは刑務所ではなくプロの助けだという。ロレッタは委員会が堂々巡りで一向に話し合いの成果を出せずにいることから、制度の改革に関する議論を一旦取り下げて白紙にするという。CJはボランティアに行っている中学校で学習のための端末が予算カットで足りないので、不要になった端末を集めていた。ロレッタはCJの取り組みを委員会で紹介し、大きな変化をもたらすような小さなステップを見逃してはならないという。プライドのチームは1年ぶりにバーに集まり酒を飲む。姉と妹は10歳くらい年が離れているのね。妹は生まれてすぐに父親が自活自衛の生活になって、最初からそうだからそれほど父親の生き方には違和感はない。でも、姉は軍人の家庭で思春期手前まで育って、その後家庭の大きな変化に巻き込まれて、父親を恨むようになった。母親に対しても、父親を理解しようとしていることなどから反発を感じている。今は大人になって、パラリーガルをやっているが、妹を守るのは自分だと感じている。まあ、そこまでは共感できるところはありますが、そこで元モサドのケイディフと交際し始めたというあたりが違和感があるなあ。せっかくパラリーガルで法律関係の仕事をしているのだから、妹をこの状態から「救い出す」方策がないかどうか探るとか、法律的な盲点を突いて自分が母親がいない間の保護者になれるよう働きかけるとか、しなかったのだろうか。結局は、シモーン本人が助けの必要な人だったわけですね。辛いですね。それもカトリーナがもたらした影響ということになるのだろうか。母親は海軍中佐なので相当偉い立場の人ですが、なんだか頼りない、不安定さを感じました。恋人も失い孤独、やはりシモーンは可愛そうだなと思いました。委員会はCJの爽やかなプレゼンで、前に進みだした。ああしてほしい、こうするべきだと主張するばかりでなく、正に小さなことからコツコツとできるところから。実績を積み上げて行きましょうということですね。だんだん物事が落ち着きはじめて、バーでチームが楽しく酒を飲むということもできるようになってきた。ニューオーリンズ市としても明るい展望です。コーリーとカーターの関係は…やめてよ、という感じです。(笑)
February 19, 2022
コメント(3)
前話の続き。冒頭にレイプ被害についての警告が出るという、NCISシリーズでも珍しい配慮がなされていました。最終シーズンになって、このシリーズの姿勢を示したという風に感じました。コーリーはタシオニの家で家宅捜索を続ける。ランシー海曹は無断欠勤したタシオニを心配した上官からの命令でここに来たという。コーリーが引き出しの中からメモリーを見つけ内容をチェックすると、タシオニが同僚から受けた性被害について話す動画だった。その「同僚」は転属してきたばかりのタシオニをディナーに誘い、席を外したすきにワインに薬を盛った。朦朧とするタシオニをその同僚が自宅まで送ったが、気づくと自分のベッドでレイプされており抵抗できなかった。翌朝同僚は姿を消したが、身体中にあざがあった。アマンダは犯人の名前を打ち明けてくれたら、彼を何とか異動させると言っていたが、自分はそううまく行くとは思わない。今も職場で同僚に会うのも怖い、自宅に帰っても恐怖が蘇ってくる。一体どうしたらよいのか、わからない。タシオニはやはり犯人の名前を出さなかった。タシオニの職場には10人以上の「同僚」がいるが、アマンダが殺害された夜、4人が殺害現場に近い店で酒を飲みに出かけている。アマンダ殺しの犯人は、アリバイづくりのためにその店を選んだのか。、リアム・マッコールとジャクソン・フリーがフィオナが見た外見に近いので、セバスチャンは写真を見てもらうが、フィオナははっきりしないという。NCISが航空基地で4人から聞き込みを行うと、実際はストリップクラブに行ったことを認める。途中で誰か店を抜け出したかと問われても、答えをはぐらかすか身内をかばうような発言が見られた。ストリップクラブダンサーに裏を取ると、リアムはかなりたちの悪い常連だったことがわかる。店で金払いは良いが、シャンペンルームでダンサーたちに乱暴をはたらいていたという。リアムが仲間を置いて店を抜け出したかどうかは、裏口のカメラが故障しているためわからない。そもそも、リアムは航空基地に来る前、1年未満で職場を転々としており、問題を起こしてその都度転属させられた可能性もある。コーリーとカーターが再度リアムを訪問するが、リアムは兵士らしからぬ失礼な態度をとる。タシオニと食事に行ったかと尋ねても、彼女が訴えないから自分は逮捕されることはないと開き直る。海軍以前の経歴を調べると、大学でリアムは性的暴行で告発されているが、起訴はされなかった。被害者が証言しなかったからだが、海軍に入ってからはそのような記録はない。やはり被害者が名乗り出ないからか。タシオニの車をパットンが見つけ出す。野生動物保護区の駐車場でタシオニは逃亡生活をしていた。タシオニは、アマンダに被害のことを話すべきではなかったという。リアムには自宅を知られているので被害を届け出ても後が怖いという。NCISはタシオニを説得し、身柄をホテルで保護することにする。確かに性的暴行については有罪にできないかもしれないが、アマンダ殺害の方は起訴できるかもしれないと言い、協力を求める。カーターの母親リネットは、カーターが弟の飲酒運転の罪をかぶったことで態度を軟化させる。プライドはカーター親子を自宅へディナーに誘う。リタとリネットは旧知の仲だった。ディナーの席で、リネットは次官の道を諦めたと言い出す。驚くカーターは弟のために自分を犠牲にするのかと言い、憤って帰ってしまう。リアムに正式に家宅捜索の令状が下り、殺人事件で有罪を立証する証拠を集める。リアムは南アフリカからメタカロンを輸入していることがわかり、車の中からシートベルトにアマンダの血痕が見つかった。さらに、4人の仲間の中でリアムに好意的でないコールマンが、重い口を開いてストリップクラブでのリアムのアリバイを崩す証言をした。始めは容疑を認めなかったリアムも、証拠を突きつけられ、計画的な第一級殺人罪で死刑だと聞かされて顔色を変える。プライドはタシオニのレイプを認めるのなら、JAGで軍事法廷で裁かれるよう後押ししても良いと持ちかける。少なくとも、死刑は免れるだろう。リアムは自白し、PTSSに苦しむタシオニは職場復帰にあたり、性暴力防止対応チームと話をするという。アマンダたちがしてきた処罰的異動はやめるべきで、物事の解決とはなっていない。タシオニは被害を受けた女性たちも誰かが声を上げなければならないという。闘う姿勢にグレゴリオはタシオニを勇敢だという。セバスチャンはフィオナへの思いを周囲から指摘され、ついにデートに自宅誘う。フィオナはセバスチャンの気持ちを受け両思いとなる。しかし、何年も連絡を取っていない母親に電話をしたフィオナは、ナッシュビルに戻ることにしたという。母親の方も娘にどう声をかけようか、自信がなかったそうで、フィオナは故郷で音楽活動したかったし、娘の面倒もおばあちゃんなら安心だ。セバスチャンは帰るべきだという。リネットは若い日のカーターを誤解していたと謝罪する。長男は弟のために尊いことをした、立派になった息子を誇りに思う。2人の息子の成功のために自分の昇進を諦めるなんて、迷いようのない選択だ。親子はわだかまりを解く。久しぶりにプライドがライブでキーボードを弾いていましたね。フィオナは素人っぽい感じで、きれいな声だ。最後のセバスチャンはズキン!か、ドキッ!かズキュン!か、どうせ今回のこの恋も終わりだなと思っていたところに、フィオナに釘付けにされましたね。(笑)車で片道約10時間の遠距離恋愛、大変だけどみなさんやっているわよとか、慰めているのか励ましているのか、という雰囲気だったので、セバスチャンも不意を疲れましたね。ラストはセバスチャンはテネシー州へ?「この部屋を出たら取引はなかったことに」というセリフは定番ですね。犯人は大学を出ていてそこそこ知恵があり、被害者は訴えないとわかっているので、やりたい放題で、本当に嫌なやつでした。NCIS捜査官に対してふてぶてしい態度でむかつきました。行く先々で問題となり処罰的異動させられるのでは、海軍での将来は閉ざされているでしょう。何で除隊にならないのでしょうか。今回のエピソードで取り上げたように軍隊内部でおそらく相当な性的暴行事件があるのは事実なのでしょう。やっとドラマでも取り上げられるようになり、きちんとルールによって裁かれるようになれば、社会全体に向けたメッセージにもなるでしょうね。カーターはいい歳をこいて、「弟だけじゃなくて僕も見て~」と、子供みたいだなと思いました。母親が聞く耳をもたなかったからこうなったのかなあ。弟の罪をかぶることは罪は罪なので、まずは嘘をついてはだめだけどお前は偉かった、というところからやり直しですね。弟のためにもなりません。今後は息子たちに母親らしいことをするのだろうか。民間でも引く手あまたのりネットと司法省でバリバリだったリタが向かい合うと、頼もしいですね。彼女たちなら、どこでもいつでも新しい人生を始めることができ、金儲けも人助けもできることでしょう。最後にもう一度タイトルの意味を考えていて、やはりよくわからない。見初めた女性はなんとしても征服するというところが、犯人の不遜なところと通じるのかなあと思ったり…
February 13, 2022
コメント(2)
タイトルはギリシャ神話に出てくる「レダと白鳥」のことらしく、白鳥はレダを誘惑するためにゼウスが姿を変えたもの。となると、このエピソードで誰がレダで誰が白鳥なのか…とか、いろいろ想像してしまいます。ちなみに、ゼウスが鷲に姿を変えて、美少年ガニュメートをさらったというエピソードがあって、シューベルトの有名な歌曲のタイトルになっています。なぜか鳥なんですね。海軍のセラピスト、アマンダ・グレッグソン少佐がフレンチクォーターの路地で刺殺された。通報したフィオナ・デブリンという女性はその後姿を消したという。被害者の血中からはレイプドラッグが検出されたが、レイプはされておらず、金品も奪われていなかった。少佐は私物の銃を所持しており、身を守る必要があったのか。同僚のドナヒュー大佐によると、患者思いだったグレッグソンは極秘機密に触れる立場にあり、患者のカルテなどは開示できないという。患者たちも極秘任務に就いていた。今回の事件はレイプが目的ではないのかもしれない。フィオナは住んでいた家から子連れで出ており、今は路上生活をしていた。行き先を突き止め話を聞いたところ、ミュージシャンだったフィオナはコロナ禍で仕事を失い、家を失ってしまった。その状況では娘のローリーは児童保護サービスに保護されることになり、取り戻す目処も立っていない。通報してすぐに現場を去ったのはその関係もあった。ふらついていた少佐を路地に引きずり込んだ男は白人で、フードをかぶりスタイルの良い体つきだったという。セバスチャンはフィオナのために、泊まれるところを探すと申し出る。グレッグソンは2週間前に銃を購入し、予定していたセラピーをキャンセルしていた。グレッグソンが銃を購入した銃砲店の店主は、彼女がなにかに怯えていたようだという。グレッグソンのオフィスの駐車場を撮影した防犯カメラには、銃を購入した2日前にグレッグソンと女性を脅す男性の姿が写っていた。男は海軍大尉のブルース・アーシャンボーで、女性はその妻ローラ、彼女も大尉だ。夫婦は揃ってグレッグソンのマリッジカウンセリングを受けていたが、ブルースは激しやすく、妻が単独でグレッグソンと会ったことを怒ったというが、犯行時には夫婦のアリバイはあるという。ローラに単独で話を聞くと、グレッグソンは戦術的長距離ドローンの開発に関わっているローラの同僚たちについて聞きたがったという。少佐は慎重に勤務態度や習慣などについて質問したので、ローラは名を挙げて答えた。正式に手に入れたグレッグソンの患者のカルテは、軍の中ではアクセス権があるものは見ることができ、守秘義務はないといえる。しかもエラピストは、軍の犯罪捜査のためにはどんなな情報も報告しなければならない。グレッグソンのカルテは暗号を使って書かれていて、患者を守ろうとしていたようだ。パットンはグレッグソンがそれを外部メモリーにコピーしていたという。所持品を改めて調べると、兎の足のお守りの中にUSBメモリーがあり、ファイルネームは「WBY」となっていた。まだ暗号は解けていないが、グレッグソンのカレンダーにWBYという用件があり時間と場所が示されている。その中で公園の防犯カメラに、グレッグソンが男性と会っている姿が写っていた。男性は同じ職場の先任警衛兵曹ヤンシーで、グレッグソンと口外しないと約束したといいつつ、患者の一人が性的に暴行されたことでヤンシーに接触したと明かす。患者の名前は明かされなかっがが、グレッグソンは自分たちでなんとかしようと考えていたようだ。この手の犯罪は軍に報告する人は少なく、上官による犯行の場合は特にそうで、その代わりに基地では別の理由をつけて異動させたり、降格や除隊など犯人を罰する方法があるという。グレッグソンは犯人の名前を言わなかったが常習犯でしかも殺人までおかしている。グレッグソンは前任地で性的暴行事件を担当し、正式なルートで報告したが、上官は容疑が晴れて被害者は降格、除隊となっていた。それでここではグレッグソンは慎重に動いたのだろう。WBYは性的暴行被害のことで、彼女の患者の25%が性的被害を受けセラピーを求める女性だったという。カーターは海軍次官に昇進しようとしている母親のためにFBIの面接を受けるよう求められるが、何かと理由をつけて逃げ回る。ついに母親が直接職場に乗り込んでくるが、カーターは仕事を理由に面接を拒む。カーターはコーリーに、士官学校に合格したばかりの弟が飲酒運転で事故を起こし、自分が罪をかぶったことを打ち明ける。弟が合格を取り消されるのを恐れてのことだが、その後交通カメラに弟が運転しているところが写っていることを知り、もし今回FBIにその件で正直に話すと弟のキャリアを失なってしまう。だからといってFBIに嘘をつくこともできない。カーターはやっと母親にそのことを打ち明けるが、困ったことになった。セバスチャンのはからいで、フィオナはロレッタの家のゲストハウスに住むことができるようになり、フィオナはプライドのバーで生活必需品の仕分け作業の仕事をすることになった。リタが家庭裁判所にかけあい、ローリーも戻ってきた。カルテの解析が進み、サンディエゴから異動してきた技術者が同僚から暴行を受けており、エミリー・タシオニとわかる。コーリーがタシオニの自宅に踏み込むと、ヤンシーがいた。タシオニが出勤していないのだという。To be continued.....「セバスチャンの恋」ですね。フィオナは確かに魅力的な人でしたが、もうセバスチャンは彼女にまっしぐら。シングルマザーが家を借りることの難しさや児童保護サービスの複雑さなど、その人の立場になって初めてわかることもあるのも良いこと。リタに手伝ってもらえてフィオナもラッキーでしたが(前にも同じようなことを言いました)、セバスチャンの好意に甘えることなく、自分の生活を立て直していってほしいです。その後はどうなるかなあ、Happy ending?カーターのお母さん、怖い。(笑)家の中でも「Yes, ma'am」とは「母上」か「お母様」という感じでしょうか。海軍次官にもなろうかという人なら、息子の不祥事のもみ消しができるのかなと思いましたが、どうせ俺なんか親の期待を裏切る問題児だし、というネガティブなカーターのせいで話は複雑になりそうです。母親が息子のために自分のキャリアを諦めるかどうかがポイントかな。事件ですが、こちらは軍の闇ですね。告発しても犯人が守られるので結局泣き寝入りしなければならないという、実情がやっと表に出てきたということかな。「SEAL Team」でも取り上げていました。セバスチャンと同じく、システムが機能していないのですね。別の形で容疑者を罰するというのは解決のようで解決じゃないようなもどかしさを感じます。犯人は今回は顔を出していないのかな?タシオニさんて、珍しい名前で「グッド・ワイフ」に出てくるエリザベス・タシオニ弁護士を思い出してしまうのですが、脱線しますが演じているキャリー・プレストンはマイケル・エマーソンの奥さんなんですね。へ~
February 6, 2022
コメント(3)
前話の続きで、監督は同じくルヴァー・バートンです。なお、前のエピソードで勘違いしていたところがありましたので、訂正しました。プライドは委員会を辞任したアリー・ブリッグスを呼び出し、背後に何があったのか聞き出す。友好と敬意を示したプライドに、アリーは過去に既婚者だと知らずジェイソン・リー上院議員と交際し、その時の写真が削除したはずなのに、送りつけられて、委員会を辞任しなければ公表すると脅されたと明かす。上院議員との関係は事実を知った時に解消し、あれは過ちだったというが、写真の出処がわからない。リー上院議員も脅されているかどうかも不明だ。プライドは問題解決に手を貸すと申し出る。メキシコ湾沖合で釣りをしていたボートにどこからともなく現れた魚雷が衝突した。ペレスが作っていたソ連製の潜水艦から発射されたものと思われ、統合特殊作戦コマンドは海軍のブルックス大佐に潜水艦の拿捕を命じた。しかし、電力で動く潜水艦の居場所を突き止めるのは困難だ。プライドはペレスとニコの情報を提供し、海軍は爆発せずに海中に沈んだ魚雷の回収を急ぐ。爆発しなかった魚雷に疑問があるが、単なる密輸のために魚雷を設置したとも考えにくい。パットンはトッドを殺したヒゲの筋肉質の男が持っていた携帯を分析し、ニコと連絡を取り合っていたという。ニコは男が死んだことを知らないはずなので、男になりすまして情報を得ることにする。男は検視でクリストフ・ヴィントとわかり、爪の間からイースト菌が検出された。ニコからヴィントに1時間後に会うという連絡が入り、その場所はビール醸造所の搬出口のことだろうと推察し、カーターらが向かう。カーターは待っていたニコにヴィントは来ないと言い、身分を明かすと身柄を拘束すると告げる。ペレスらの情報を得る代わりにお前を保護するとオファーするが、ニコは乗らない。その時、何者かがニコを狙撃しNCISはニコを保護下に置く。カーターがペレスの潜水艦について聞き出そうとするが、ニコはとぼけるばかりで狙われた理由もわからないという。しかし、魚雷を売り買いしたとなると重罪となりアメリカで一生刑務所に入ることになるというと、ニコは潜水艦はベネズエラのカルテルに売ったことを明かす。ところが、到着するべき潜水艦は届かなかった。ペレスはシルバ以外の買い手に潜水艦を売った可能性がある。プライドはリー上院議員を呼び出し、アリーと話し合いの場を用意する。リーは驚き写真の流失については、ハッキングされたのだろうという。アリーとお互いの非難の応酬が続く中、プライドは脅迫している犯人を捉えるため、捜査に協力してほしいと頼む。ところが、アリーはマスコミにリー上院議員とのスキャンダルで脅されたが、私は委員会を辞めないと発表してしまう。委員会はアリーが戻ることには歓迎だが、プライドはどうやってアリーをサポートするべきか考えてほしいと投げかける。海底から引き上げられた魚雷をセバスチャンが調べることになった。ボートに当たっても爆発しなかったのでおそらく爆弾として機能していないと判断し、中を調べると、点火装置が取り除かれていた。無事だった基盤から指紋が採取でき、電気技師のローナン・ブレイディとわかる。ニコはローナンが最新電池の導入に関わったことを認め、ペレスの隠れ家にいるようだという。ペレスを調べると、コロンビアの銀行から2000万ドルを送られていることから、潜水艦の行方はコロンビアの過激派組織ではないかという。彼らはアメリカ政府にダメージを与えたいが、メキシコ湾としか今の所ターゲットはわかっていない。ホランドは捜査で手一杯のプライドに、警察との古いコネを使ってリー上院議員の携帯をハッキングした人物を見つけるという。ハッキングしたのは私立探偵で、ゴードン・アーサートンという人物に依頼されていた。アーサートンはアメリカ南東部で最大の保釈保証会社を営んでおり、委員会で話題となった保釈金制度の見直しは不都合なところがあるのだろう。しかし、なぜそのことが外部に流たのか。アーサートンが通う教会の司祭が、委員会のメンバーでどうやらそのことをしゃべってしまったらしい。身を隠しているというローナンの居場所をニコから聞き出し身柄を確保しようとするが、すでに殺されていた。ペレスに殺されたのか。ニコもペレスに命を狙われているだろう、カーターはニコにペレス逮捕に協力するよう迫る。ニコはインターポールに引き渡すならペレスを呼び出すと言い、NCISはニコをおとりにペレスをおびき出す。グレゴリオが狙撃してペレスを捉えると、隠れている潜水艦の場所を吐かせる。海軍は潜水艦を拿捕し、革命軍の乗組員を逮捕した。ニコはインターポールに引き渡され、引き渡し条約のないモンテネグロに落ち着いたようだ。アリーが委員会に復帰し、ようやく最初の提言となる保釈金制度の見直しをまとめることができた。ロレッタはセラピーの中で、ストレスを増す医療現場への復帰を避け、他に人助けができることを探すよう助言を受ける。プライドはロレッタに委員会で手伝ってほしいと頼む。後編はなんだか雰囲気が変わりましたね。委員会の紛糾を交通整理することが、パイプのつまりをなくすということだったのでしょうか。味があって、洒落たニコのキャラクターがこれ1話だけというのはもったいない感じがしました。カーターとも相性が良さそうでしたね。自分は単に調達するだけで、商売人だというところがペレスとの違いで、ペレスは欲を出しすぎです。仕事の関係者を次々殺していって、これでは自分自身長くはもたないでしょう。魚雷を搭載した潜水艦を反政府勢力に売るなんて、どれほどの罪になるのか、冒頭に魚雷がぶつかった船ですが、ライフジャケットもつけていないのにあの2人の釣り人はどうやって救助を求めたのか気になりました。ぶつかっても爆発しなかったのだから、この魚雷は不発弾でしょうという爆発処理担当、ここもお気楽だなあ。セバスチャンとグレゴリオのいじり合いは最終シーズンで、最高潮に達しましたね。グレゴリオの自宅デートにも割り込んできて、当たり前のように一緒にいたがる。将来別々の家に住むことになっても、隣同士かご近所さんでいようねなど、こういう関係は得難いですよ。アリーの辞任の理由は意外でした。相手の上院議員は別れた後のアリーを大事に思っていないし、自分のことしか考えていない、という人物でしたし、かばうことなく、自分の失敗は自分で責任を持つべき。ところで、保釈保証業者というと「スニーキー・ピート」ででてきますね。今回のプライドの委員会の制度改正だと、ピートのおじさんおばさんの商売は厳しくなるわけだ。(笑)ロレッタがコロナ禍で疲弊したことから、クリニックなどの活動を避けて、別の形の人助けを見つけなさいというのは、予想しませんでした。リタではなく、ロレッタが委員会に加わるのもありですね。みんな言いたいことをわーわー言って、紛糾するときにロレッタがバシッと締めてくれるとプライドも心強いでしょうね。
January 30, 2022
コメント(3)
「Drano」はパイプのつまりを解消するクリーナーの名前のようですが、何の作戦のことなのかな。プライドの対策本部、あるいは…監督はルバー・バートンだったのですね。(ラフォージ)*一部訂正しています。市長から市の問題を解決する改革案を出すように命じられ、プライドは第1回目の会議を開いた。各部門から代表となるメンバーが揃うが、それぞれが問題意識をぶつけ合うばかりで建設的な議論に進まない。最大の問題は市警そのものだと言われ、元市警本部長のマイケル・ホランドは自分の時代に改革を行ったと頑なになる。メンバーの中で特にアリー・ブリッグスが不平等や格差、偏見などに関して厳しい意見を言ってホランドを批判し、会議は物別れとなってしまった。宇宙センターの掃除人をしているトッド・ヴォンロエンが自分の車の下で頭から血を流して死亡しているのが見つかる。事故のように見えるが、死因に不審な点があり、職場の立入禁止区域の入門カードを持っていたことから、NCISが捜査に加わる。パットンは知人の息子エリックが強盗の容疑で逮捕され、保釈金を払ったのに釈放されないことをリタに相談する。エリックは無実で、被害者夫婦の曖昧な証言で逮捕され、留置場内の喧嘩を理由に保釈を取り消されてしまった。代理人をリタに頼みたいという。トッドは車の下に潜り込んで修理をしている時に、車に潰されたように見えるが、死亡前に頭を殴られていることがわかる。トッドはスパイで、犯人は事故に見せかけてトッドを殺し、口封じを狙ったのか。セバスチャンはトッドの車からLLZOセラミック膜を見つける。これは最先端の電池の研究で使われる物質で、海軍は未来の電池の研究を進めていた。トッドはその開発担当者のキーカードを複製しており、今の仕事を始めてから何者かに接触され、電池技術を盗むようになったのだろう。未来のエネルギーとしてリチウム電池の業界は大きく沸き立っており、技術を盗まれた影響は重大だ。トッドの隣人が犯行前に不審者を見ていた。ヒゲの痩せた筋肉質の男だという。トッドの貸し金庫には5万ドルの現金があった。プライドは旧知のホランドに、会議に戻って加わるように頼む、より良い未来のために、市は変化の時を迎えている。アリーは頑固で無礼だが、若者の支持を受け熱意に燃えている。プライドらの世代がアリーらの世代に敬意を示し、支えてやろう。リタはエリックの母親ダイアナから事情を聞く。無実を訴えても、裁判で時間がかかればエリックは仕事も学業も失ってしまう。国選弁護人は制度上、貧困世帯ではないのでつけられないのだという。2ヶ月に一度銀行に寄るトッドはあるマリーナを訪れていた。そのマリーナは移民としてこの地で成功したジョージ・ペレスの持ち物だ。ペレスには確かな証拠はないものの、裏稼業で密輸を行い複数の犯罪組織と関わりがあると言われている。ペレスがトッドを雇い技術を盗ませたとしても、さらに黒幕がいるようにみえる。カーターは犯罪組織の関係者を装って、高速のモーターボートを買いたいとペレスに接触する。しかしペレスはカーターが連邦捜査官だとすぐに見抜く。カーターは別れ際にペレスの上着に発振器を装着し、コーリーとペレスの尾行を始める。セバスチャンはペレスの金の動きを調べ、高級ボートや車以外に、スティールアロイやシリコン半導体を輸入していることを指摘する。なぜかダミー会社名義で取引しており、それらを使って隠れて何かを作っているのではないかという。リタはエリックの罪状認否で判事が看守の言葉しか信じていないことに怒りを感じる。そもそも保釈制度が問題で、貧困層を捕らえて彼らの払う保釈金を財政資金を稼ぐ手段にしているという。リタはパットンに犯行現場の映像を探させるが、犯行現場がはっきりしないという。被害者はオハイオの旅行者で、暗いところで地理にも詳しくなかった。少なくとも、証言に合理的な疑いをもたせることはできそうだ。第2回の会議でホランドは前回の自分の発言が礼を失していたを謝罪し、和やかに会議が始まったと思いきや、プライドが議題に保釈制度を取り上げたいというと、急にアリーが「自分にはできない」と言って席を立つ。理由を尋ねても、アリーは言おうとしなかった。ペレスの電話を傍受すると、ニコという相手に「彼女」がもうすぐ完成しそうだと言っていた。「彼女」は船なのか。ペレスの尾行を続行すると、持ち家にロシア人の一行と一緒に入っていくのを発見する。そこに、トッドの犯行現場で目撃されたヒゲの痩せた筋肉質の男がいたため、カーターとコーリーが男の追跡を始める。プライドらがペレスの家に踏み込むと、大酒を飲んだロシア人たちがいた。彼らは不法滞在者で、ビザを手配したのはニコラス・アントニッチ、つまりニコではないか。ニコは世界中で指名手配されている犯罪者で、戦車や駆逐艦など高額な商品を売りさばいている。酒を飲んでいたロシア人たちは、元ロシアの軍人で潜水艦のエンジニアだった。ペレスは盗んだ電池技術を使って無音で長い時間潜れる潜水艦を作っていたのか。リタは取引を求めるエリックの担当検事に、被害者の証言が曖昧で誤認逮捕だと迫る。司法省出身の輝かしい経歴を披露し、あなたの事務所を叩きのめせるというと、検事も折れた。パットンはエリックはリタがいてラッキーだったという。ヒゲの痩せた筋肉質の男(ニコ)はバイユーの倉庫に車を止めた。ガソリンを持ち込んだことから、火を付けると考えたコーリーとカーターが踏み込むと、顔を合わせたヒゲの痩せた筋肉質の男(ニコ)と銃撃戦となる。コーリーはヒゲの痩せた筋肉質の男(ニコ)を射殺するが、倉庫には魚雷用の棚があった。つまり、ニコは潜水艦を購入し、電池技術と魚雷を潜水艦に備え付けていたということになる。彼らは兵器を作っていたのだった…全固体型リチウムイオン電池用固体電解質『LLZO』という、最新技術が出てきてへーと思いました。原子力潜水艦よりもバッテリーで動く潜水艦の方がエコ、ということではないのでしょうが、少なくとも簡単に作れるということかな。国のレベルで、わざわざバッテリー潜水艦を作るメリットはなさそうなので、密輸に使うのかなと思いました。ドラマでも潜水艦を使った密輸業者というのを見ました。でも、魚雷となるとテロリストかな。(魚雷も買えるのかな)ペレスのようなローカルなビジネスマンが随分大掛かりな商売に手をだしたものです。カーターの潜入捜査を見事に見破るなど、なかなかやりますね。ちなみにカーターが疾走させていたボートはFountainと書いてありましたが、かっこいいですね、(もちろんボートが)今回勉強になったのは「Sinewy」という言葉でした。(笑)細マッチョは「lean but muscular」ところで、保釈制度が改革の手始めとなって、辞任を申し出たアリーの秘密はパート2で明かされるのでしょうね。ニューオーリンズの人口の40%が30歳以下というのは、驚くと共にうらやましいですね。次の時代を担う若者がたくさんいるということで、変化を求める声もより大きくなるのでしょう。リタさんは、本気を出すとかなりこわい。ふつふつと湧き上がる弁護士としての正義感は、プライドの改革をきっと後押しするのかな。
January 23, 2022
コメント(2)
前話の続き。シリーズの行き先が見えてきたような感じですね。特定の警官たちの暴行事件について、プライドはリタから組織犯罪規制法(RICO法)を適用すればどうか、というアドバイスを受ける。そのためにはクリアしなければならない条件があるが、可能性はある。市長は警察内の魔女狩りという批判を恐れながらも、プライドに捜査の継続を認める。まずは、パーマー、ブレイクリー、イェーツが警察学校を卒業直後から苦情が多かったことに注目する。他の警官に目を向けると警察学校のキャンベル教官の指導を受けたものの中に、暴力的な傾向があるものが多く、キャンベルに直接話を聞くことにする。キャンベルはなぜNCISが警察官の資質について探るのかいぶかるが、いわゆる「戦士の訓練」は今は行っていないという。実際は、警察官を目指すものの中には好戦的な者も多いと認めながらも、現場のことは現場の指導官に聞けと言い、アカデミーではブレイクリーもイェーツも優秀で問題がなかったという。プライドが帰宅すると、いきなりSWAT隊が乗り込み、プライドとリタを押さえつけた。殺人事件の間違った情報を元に家宅捜索をしたというが、プライドはブレイクリーの差し金と考え警察署に乗り込む。今にもブレイクリーを殺そうかという勢いに、ヒダルゴが止めに入りその場はなんとか収まるが、捜査はやりにくくなりそうだ。翌日すぐに警察組合の代表が支局を訪れ、特定の警察官を捜査することから手を引けという。そもそも、プライド自身が過去に一線を越えて暴走した事実があると言うと、グレゴリオが割って入って代表を追い返す。プライドはリタが手錠を掛けられたことがショックで、本当にブレイクリーを殺す気だだったと明かす。過去に一線を越えたことは確かで、自分を抑えようとしてきたが、今は自分を疑うという。市長はタフに仕事をこなしてきたロレッタも限界を超えつつあることを察知し、専門家の助けを求めるようにいう。グレゴリオは真剣交際のカーラを母親にどうやって紹介すべきか悩む。リタの尽力でイェーツが任務時間外に副業として行っている警備会社の仕事で、税金を申告漏れしていることがわかる。その件でイェーツを取り調べ、パーマーの件で証言するなら見逃すと迫ると、イェーツは組合代表を呼んでくれと答える。その時に、プライドはイェーツとキャンベルの腕に同じ「スビットファイア」のタトゥがあるのに気づく。実は南北戦争以前から警察内にあったという秘密結社の印で、「服従あるのみ」を意味する。彼らをギャングと同じとみなすとRICO法も適用できるかもしれない。警察内で同じタトゥをしている13人は全員がキャンベルの教え子で、キャンベルが仲間を集めていたのならRICO法の要件を満たす。しかも、13人には他の警官よりも40%多い苦情が寄せられている。金銭的利益の享受という点では、彼らは皆キャンベルが設立した警備会社に雇われていることから何とか条件を満たすのではないか。しかしリタが司法省と交渉したが、残念ながらRICO法の適用は認められず立件できないという判断となった。プライドは諦めずに、13人の勤怠表をチェックして、任務時間中に警備の仕事をしていることを突き止める。彼らを刑務所に送ることはできなくても、少なくとも警察官のバッジを奪うことはできる。ブレイクリーらは警察官として職を失うことになった。ブレイクリーはプライドに「これで終わらないぞ」とうそぶく。意を決して、母親に自分がゲイであることを伝えたグレゴリオだったが、母親はずっと前から気づいていたという。ロレッタはセラピーを受けることにし、息子のCJのデモ参加にも理解を示す。テイラー市長はコロナ禍後の市を立て直すために、様々な問題を解決する目的で対策本部を立ち上げ、プライドに任せたいという。確かに組合代表のいうとおり、プライドも人のことは言えませんね。過去、プライドは暴走しましたしました。チームを巻き込みましたし、自分の命も危険になった。でも今は愛するリタが支えているし、市長の厚い信頼を得て新しい道に進むことができるのではないか。ただ、元警官らの復讐が気になりますね。こんなことをされて、ただじゃ置かないでしょう。内部捜査のヒダルゴも安心してはいられないかも。警察内の秘密結社については「ブルーブラッド」にも出てきましたね。さすがに、彼らを組織犯罪として裁くのは無理でしょうから、最終的にキャンベル一人の悪巧みで終わらせるということかな。シーズンプレミアで出てきた狼は、ラスボス、キャンベルを意味しているのかもしれませんね。今回は耐えに耐えてきたロレッタでさえ、ワインに頼っている状況であることから、救いを求めなさいということになった。友人として指摘した市長さんがなかなか立派な人だと思いましたが、ロレッタが目指す「強い黒人の女性」というのを聞いて、たまたま今週の「ニューアムステルダム」のアラバマから来た信者さん一行の黒人の女性たちを思い浮かべました。彼女たちタフだなあと思いましたね。CJから「息子を頼って良いんだよ」と言われて、私なら号泣してしまいそうですが、ロレッタはまた気丈なところを見せていました。うーん、みんな素晴らしい。要するに女性陣がみなそれぞれに輝くエピソードでした。
January 16, 2022
コメント(3)
NCISなので、地元警察とは一線を画すのでこういう展開もあるのでしょうね。「S.W.A.T.」ではそれこそ「one of our own」を追及しようとしていたので、非常に苦しい気持ちで見ていました。こちらは、コロナへの対応などを見ていても、バクラさんの真面目な姿勢が印象に残って、きちんと、きれいに終わろうとしているんだろうなと思いました。不法侵入の通報を聞いた警官が、現場の倉庫に立ち入ろうとして内部から射殺された。プライドはテイラー市長から呼び出され、殺されたパーマー巡査が警官による暴力事件に関わり、内部調査班に情報提供する予定だったと知らされる。その暴力事件には海軍少尉も含まれていたが、なぜか訴えを取り下げたという。市長としては、警官による暴力事件をなかったものとはできないという認識から、プライドに市警には内緒で協力を求める。そのため、唯一内部捜査班のヒダルゴ刑事をNCISに差し向けるという。1年前コックス少尉は酒を飲んで基地へ戻る途中、男性が女性を殴る場面に出くわし仲裁に入ったが、途中からイェーツ巡査が加わり、イェーツから暴行を受けたという。しかし、結果的にコックスが供述を拒んだために、捜査は打ち切られた。そのイェーツの相棒が今回殺されたパーマー巡査だった。パーマーは内部捜査班に何を話そうとしていたのか。コックス少尉は暴行を受け1週間の入院を余儀なくされた。しかし、NCISにはこのことには関わりたくないという。自分を暴行した警官2名は反撃したコックスにテーザー銃を過剰に用いた。そのことを訴えようとしたが、担当した刑事が暗に訴えても無駄だとか、お前が先に手を出しただろうと言い諦めさせられた。確かな証拠もない中ではしかたのないことだったという。担当したブレイクリーは麻薬班なのに暴行事件も調べていた。今回の通報者は匿名で、情報提供しようとしたパーマーを誘い出して殺す罠だった可能性もある。ヒダルゴによると、対象となる3人の警官については複数の暴行の記録があるが、警察の組合は限定的な免責を認め自己防衛ということで、彼らを解雇することはないという。それにしても、仲間を殺してまで何を守ろうとしていたのか。コーリーはスカボロー副局長からロンドン市局の支局長のオファーを受けた。ヴァンクリーフを更迭させた功績と、被害を名乗り出たことに感謝しているというが、コーリーはせっかく娘と元夫がアメリカに戻ってきたことから、乗り気ではない。何か償いたいというスカボローに、コーリーは元情報提供者のファリードの家族を探しているという。ヴァンクリーフが名前を漏らしたために、ファリードは家族の前で殺され、その後妻子は姿を消してしまった。難民キャンプまでの足取りは捕らえてたが、その先の情報は国の諜報機関が持つ機密データに頼るしかない。スカボローは手を回して、ファリードの妻子が消えたころに現地に滞在していた諜報員から大量の写真のデータを入手してくれた。その中からコーリーはファリードの妻バシラを見つける。プライドはこれまでの経過をロレッタも含め、市長に報告する。捜査対象の3人はお互いをかばい合っているように見えるが、確かな証拠がないため手詰まり状態だ。ロレッタも警官による暴行死を事故として処理するように圧力を受けることもあるという。セバスチャンは犯行現場で発見された薬莢から武装強盗などの前科のあるラモント・ラッセルを割り出す。ラッセルは入り口付近で待ち伏せしていて、パーマーを撃ったようだ。しかし、警官3人との接点は見当たらない。射殺時にパーマーの相棒だったロートン巡査は、休暇後に連絡が取れないためプライドが自宅を訪れる。ロートンはいきなりプライドらに銃を向け、警察は信用できないという。実は以前からパートナーを変えろ、など色々と嫌がらせを受けていたという。今朝も死んだネズミをポストに投げ込まれたところだった。パーマーについては、離婚後彼は変わったという。悔い改めたいというパーマーと一緒に教会に行くなどしていたが、当然仲間は不満を持っただろう。パーマーらは署内で上層部から守られていると言っていたらしい。しかし、証拠はなく、ロートン自身はラッセルのことは知らないという。ラッセルの情報が警察に伝えられると、おそらく警察はラッセルを即射殺するだろう。内部捜査班の調査を承認したのはサイモン・ゴア警部補だった。本人にも現役時代には暴行事件との関わりがあり、パーマーたちを守っていたのはゴアだったのか。ゴアは昨年新たな指揮官が着任することで、強制退職になっていた。ヒダルゴと自宅を訪問したプライドは、ゴアから得られる情報は乏しいと判断する。ただ、グレゴリオが事件にはなっていない案件を探し、プレイクリーが精神疾患のあるタガートに暴行した件を見つけ出す。グループホームに住むタガートを迷惑行為で逮捕しようとして、暴行したらしいが、結果タガートは昏睡状態となりその後死亡した。普段からタガートには暴力的な傾向はなかったというが、グループホームの責任者が警察を訴えようとすると、逆にタガートの余罪を追求するとイェーツに脅されたという。プライドはロレッタにタガートの医療記録を調べてもらうことにする。タガートは入院時に強い薬で暴力的な行動を抑制された状態だった。さらに、暴行時に縛られていた痕も見つかり、プレイクリーらの対応に疑いがあるが状況証拠に過ぎない。さすがのロレッタも世の中を同じことの繰り返しで何も変わらないと肩を落とす。プライドらの不安が的中し、ラッセルは警察みつかり襲われそうになったので射殺されたという。プライドは作戦を変更し、直接プレイクリーに悪徳警官の行状を暴き逮捕すると宣言する。バシラはモロッコの難民キャンプにいることがわかった。コーリーがバシラにオンラインで謝罪するが、バシラは夫を殺され、娘も含め危険な状態であることでコーリーを非難する。コーリーはスカボローに何とか彼らを助け出して欲しいと頼む。難しい状況だったが、海軍が正式なビザが下りるまでバシラ親子をベルリンの施設に送ってくれることになった。スカボローはこれでコーリーへの償いは済んだが、支局長の話は諦めないという。グレゴリオはオンラインで知り合ったカーラと直接会って、関係を始めることにする。プライドは安全なライブを成功させると共に、市長に悪徳警官への捜査を諦めないという。市長もこの街を立て直したいと、共に戦うことを約束する。To be continued...確かに越権行為、管轄外ですが、最初から「俺の街は俺が守る」と言っていたプライドの最後の事件としてはふさわしいのかもしれません。警官の暴行問題はどのドラマでも取り上げていますし。それと同時に、ハンナもタミーも将来像が見えてきた印象。真剣な交際にためらいがちなタミーをセバスチャンが時に励まし、時に意地悪を言い、なんとも言えない良い関係になっているのが見ていて楽しい。「セックス抜きの関係は実証済みよね」とやり返されていたりして。セバスチャンが一矢を報いたのは最後のサイダーだった。(笑)仕事面ではパットン並に緻密な調査を行って捜査に貢献するなど、タミーも確かな人材だと再認識しました。ハンナはファリードの家族を救い出すだけでは過去の諜報活動での心残りが解消したわけではないでしょう。それでも、いずれはオファーを受けるのだろうな。プライドの部屋の窓が全開だったり、机の上に消毒薬が置いてあるなど、さり気なくコロナ禍であることを示していますね。財政難からか、郡の検視局が予算を削られるなど苦しい日々を強いられていますが、ロレッタが戦いを辞めることはないでしょう。明るいエンディングを期待したいです。
January 9, 2022
コメント(3)
前話の続き。全編心にしみるエピソードでした。バクラさんだからこそ、コロナ禍に対してこういう真面目な向き合い方をするんだろうなあと思いながら見ていました。グレゴリオたちが懸命に消火活動をしたものの、倉庫に保管されていた医療物資が被害にあった。放火であるのは間違いないが、船に関する何かを隠蔽するために大尉が殺され、その証拠を隠滅しようとしたのか。あるいは、単に早く港に戻りたい乗組員が火をつけたのか。NICSの2人を狙った犯行の可能性もある。次々運び込まれる遺体に対応するロレッタだが、検視局に弟を見つけて欲しいというアリッサが訪ねてくる。弟のアーロンはコロナで数日前に死亡したが、その後遺体がどこに行ったのかわからないという。具合が悪くなって病院に連れて行ったものの、付きそうことはできず、死亡したと聞いてもその後誰に聞いても弟のことについてわからないという。ロレッタは力になると約束する。コロナに感染して重体だったコリンズワースが死亡した。彼が自宅に遺した書類を調べると、細かく数字が書き込まれた文書があった。そのうちの一つはクック大尉の携帯との通話に関係するもので、2人は連絡を取り合っていたようだ。さらに大尉が死亡した2日前、朝の4時に船からコリンズワース宛に電話があったことがわかる。プライドはエターナルホープの設立者2人に書き込みの数字について教えろと迫る。エターナルホープ側も、これまで捜査に十分協力してきたと言い、沖合に足止めされている間に医療物資を失い、感染者も増えたと苛立ちを見せる。グレゴリオとカーターは、火災現場で見つけた何かの容器の残骸を船員たちに見せる。作業員のガスティンはエンジニアが遣うピストン潤滑剤だと主張し、彼らが犯人だと食って掛かる。早く家族に会いたいガスティンとエンジニアたちが対立し、船内に不穏な空気が漂う。ロレッタはアーロンが搬入された病院の担当者に話を聞くが、現場は押し寄せる患者と十分な手当を受けないまま死亡していく人の対応に、キャパシティを超えており医療従事者は疲弊していた。とりあえず、病院から遺体を回した葬儀社のリストをもらい、一つ一つ聞き込みをすることにする。その中で、未登録のまま行き先のない遺体を引き取るドクター・ジョーンズという人物がいたことがわかる。ジョーンズは遺体を引き取って然るべき場所に埋葬しているらしい。コーリーは書類の数字が保険の数理表のコードではないかという。外国での死因の統計分析の数字で、不慮の事故や希少な疾患や自殺などの割合を示している。死亡証明書と突き合わせたところ、赤道ギニアで活動していたエターナルホープの関係者と一致した。その人物は自然死とされ、疑わしいところはないが、他にもエターナルホープの支援先で6件の死亡があり、対処していた疾病で死亡していた。本来、統計的にその人達が死亡する確率は低いにも関わらず、この死亡件数は高すぎる。彼らには最新の医療物資が提供されているはずで、それに何か不都合があったのだろうか。大尉はその事実を突き止めたために殺され、証拠品が燃やされたのか。倉庫で火をつけられたのはN95のマスクの箱だった。コリンズワースの部屋にも同じマスクの箱があり、備蓄していたのかと思われたが、コリンズワースはこのマスクは欠陥品だと知り証拠品として置いていたのだろうか。セバスチャンがマスクの材料を分析し、正しい材料を使わない激安の粗悪品だとわかる。担当者がわざと安い粗悪品を買って、差額を横領していたのか。支援船ではガスティンがブリッジを占拠して船を動かそうとしていた。グレゴリオは単に家族の元に戻りたいだけだと共感し、ガスティンに投降するよう説得する。粗悪品マスクのことを設立者の2人に追及すると、ムリンズ医師は全て自分の責任だと言い出す。しかし、ムリンズは組織を守るために嘘の自供をしたのは明らかで、医療物資の手配などをするのはグラントの方だった。グラントはやっと、マスクが粗悪品だとは知らなかったと認めるが、国防総省との契約が重要なのだと彼女には伝えたという。そのことを知っているのは、マクレーン医師だった。マクレーンはNCISに同じく、粗悪品だとは知らなかったと主張し、大尉とのことは事故だったという。医療関係者が人道支援に熱心になるほど本分を失う、これまで築き上げてきたものをぶち壊す大尉の存在は邪魔となったのだろう。マクレーンは逮捕される。ロレッタはドクター・ジョーンズの所在を突き止め、その意図を確認する。ジョーンズは葬祭について講師をしており、遺体に対しては何よりも威厳を重視しているという。病院の廊下などに放置される遺体には、安らかな居場所を与えなければならない。ジョーンズからアーロンの行き先にたどり着いたロレッタは、その遺灰をアリッサに手渡す。決して遺族が望んだ形ではないだろう、それでも悪意でこうなったのではない。困難な状況でみんながベストを尽くそうと、奮闘している。アリッサはロレッタを受け入れ、遺灰を引き取る。パットンはティーンエージャーのドナを心配するあまり一線を越え、ドナの反発を受ける。子育ての先輩コーリーからのアドバイスで、パットンはドナが自宅に戻ることを許し、サポートを表明する。一ヶ月後、ドナは無事卒業式を迎えることができた。DCから司法省を辞職したリタがやってきて、困窮者に生活物資を渡すミッションにリタは大きな働きを見せた。プライドはこれからもずっと一緒にいて欲しいと告げる。まもなく、グレゴリオとカーターの隔離期間が終わる。セバスチャンは仲の良い2人にヤキモチを妬く。ロレッタは今も多い遺体袋の人々にアメージング・グレイズを歌う。今回も愛する家族とはなかなか会えない状況が語られ、DCからやってきたリタが検査の結果が出るまでは距離を保って、エアハグしているところなど、切なかったですね。ハンナもパットンも、あえてコロナ禍での家族との向き合い方をストーリーに入れた感じでした。本当にこの状況が早く終わって欲しい。でも、極めつけはロレッタでした。人一倍、責任感を持って仕事に向き合っているだけでなく、病院のキャパシティを超えて事務処理ができなかったアーロンを家族のもとに戻すための努力を続けた。患者の死亡時に立ち会えない家族のために、看取りをしたり、人としてふさわしく葬られるように心を砕いたり、ロレッタには頭が上がらないと思いながら見ていたら、最後にはアメージング・グレイスで涙が出てしまいました。医療従事者に捧げられたエピソードだったのですね。じわりとやられました。人道支援の人たちの思いが本末転倒になっているのは困ったことですが、それも混乱した世界の一つだったのかな。船の中での対立で「ロワーデッキの奴らが感染者を隠して」とか、ケイン号の叛乱は防げたとか、スタトレを思い出す言及が個人的にはウケました。それにしてもグレゴリオたちが検疫のために1ヶ月も隔離されているのは、長いですね。カーターはすっかり良いヤツになってしまいました。プライドが見た狼の謎はわからずでしたね。まさか、リタが狼だとかということはないでしょうし。(笑)
January 2, 2022
コメント(7)
ファイナルシーズン、プレミア。エピソードの設定時期が2020年の3月ということだと、日本ではクルーズ船内での感染が大きな問題となって、その後徐々に国内での感染が増えていった時期かな。世界ではイタリアやアメリカNYでの大流行が記憶に残っています。ワクチンもまだで、マスクや消毒薬を求めて買い物に人々が走り回り、どういう病気かもよくわからず自粛自粛でテレビはその話題ばかり、そういう状況だったでしょうか。他のシリーズもそれなりにコロナ禍への対応を描いていましたが、ニューオーリンズは真っ向から取り上げたんだな、という印象です。そのせいでとても重苦しいオープニングになりましたね。感染すれば死に至るような描き方も、同時の心境としてはそういう感じだったのだろうと思います。NPOのエターナルホープが人道支援船を使って世界中で医療支援を行っている。その活動が成功していることから、国防総省は海軍大尉に運営法を学ばせようと派遣していた。南米に向かっていた船は、コロナのパンデミックで大量の支援物資を積んでアメリカに呼び戻されたが、乗船していたクック大尉が海中に転落死したという。沿岸警備隊からの応援要請でグレゴリオとカーターが沖合で停泊中の船に向かう。船長らの事故とは思えないという説明に、グレゴリオらは甲板に血痕が拭き取られているのを発見する。船内を捜索しはじめたところ、倉庫に無断侵入者を発見する。2人が出てきたのは機械室で、中には感染したと思われるエンジニアが3人寝ていた。エターナルホープの創設者2人は、ニューオーリンズに医療物資を届けるべく戻ってきたのに、沖合で足止めされているのは納得できないという。もちろん、クック大尉が殺害されたというのなら協力はするというが、プライドは入港を許す立場ではない。ハンナはヨーロッパにいる娘を迎えに行きたいが、航空機が欠航するなど動きが取れない。夫は自分の実家があるイギリスに娘を預けるという。ニューオーリンズでは、飲食店に対して休業命令が出され、プライドとジミーは困窮する仲間のために物資を分け合うなど奮闘する。機械室にいた3人は陽性が判明し、ロレッタはリモートで大尉の検視をすることになった。額に鈍器損傷の痕が見られ、セバスチャンは凶器を特定する。エターナルホープから提出された資料によると、予算は1億ドルもあった。グレゴリオらが目撃した男2人もまたエンジニアで、感染した仲間を匿っていたようだ。感染したらニューオーリンズには入港できなくなり、それを知った大尉は殺されたのか?2人は大尉が貨物デッキで何者かと口論をしていて、逃げたのを目撃していた。プライドに匿名の情報提供があり、医療支援船で死亡したのはクック大尉だけではなく、これからも死人がでるという。パットンが通報者の居所を追及しようとする。グレゴリオとカーターが乗務員から事情を聴取し始めるが、一人の男がこの船は呪われている、NCISも道連れとなって全員死ぬのだという。グレゴリオもカーターも下船の見込みが立たず、感染の恐怖と戦う。セバスチャンの解析で凶器はレンチとわかる。船内を捜索したところ、血液は洗い流されているが凶器が見つかる。匿名の通報者はエターナルホープの本部の近くで使い捨て携帯を購入し、防犯カメラの映像から、物流責任者のダリン・コリンズワースとわかる。創立当時からの職員で2日ほど出勤していない。ハンナとセバスチャンがコリンズワースの自宅に向かうと、コリンズワースはコロナに感染して倒れておりICUに入院することになった。コリンズワースはエターナルホープの医療記録や財務記録の書類を自宅に置いており、それによると50万ドルに及ぶ使途不明金があった。何か調べようとしていたのか。プライドはエターナルホープの正規雇用者から聞き込みをするように命じる。殺人事件なら船内にはまだ犯人がいるはずだ。しかし、感染者も徐々に増えつつあり、NCISも船室にいるように命じられている。コリンズワースに面会しようとして、創立者のマリンズ医師が病院から追い出された。プライドはマリンズに使途不明金について尋ねるが、そんなことはみんな知っているという。開発途上国で支援をしようとすれば、政府関係者や民兵組織に賄賂を渡すことがあるらしい。その賄賂の金を支援船の誰かが着服したということか。グレゴリオとカーターは、医療主任のマクレーンに疑問をぶつけるが、今はウィルスという敵と戦っているとはねのけられる。ロレッタは遺体を運んでくる知り合いのロジャーが死亡してモルグに到着したことにショックを受ける。プライドはパンデミックの収束は見通せず、さらに悪化すると考えさらに備えが必要だという。ジミーも余った食材を仕事を失い困っている仲間に分配するという。グレゴリオとカーターは、クック大尉が目撃された貨物デッキを再び調べようとするが、爆発が起こり物資が燃えてしまう…いくつもの感染爆発の波を乗り越えて、今なら少し余裕がありますが、渦中にあったときは本当に不安で同じようなことを考えたり、言ったりしましたよね。結婚式の延期もわかりますね。ハリケーンで辛い時を乗り越えてきたニューオーリンズの人々がお互いに助け合うべきだというプライドの姿勢は印象に残りましたね。日本だって災害が多いので通じるところはありますが、パンデミックは年単位の長期戦で、ニューノーマルというか生活そのものが変化してしまいました。本当にまだ先は見えません。さて、事件については人道支援の影に隠れた欲まみれの犯行か、という風に見えます。足りないマスクや医療物資を早く届けて欲しいが、船の中には患者が増え続けている。本来なら、陸上に移送して隔離施設に入るということなのでしょうが、ニューオーリンズ市もそれどころじゃないのでしょうね。そのうちに、人々の生活が荒れて犯罪が多発するということになるのかなあ。キャスト関係では、パットンのプライベートに変化が?名付けた女の子を預かることになり、一端の口うるさいパパみたいになっていました。これにはさすがのプライドも苦笑していましたが。そして、プライドの目に映った狼?これは、前にも現れた幻覚なのでしょうか。何を告げようとしているのか。
December 25, 2021
コメント(6)
シーズンフィナーレ。もちろん、コロナウィルスのために本来はここで終わる予定ではなかったでしょう。中途半端感は否めませんが、私としてはゲストのトム・レンクで大盛りあがりでした。年をとっても役柄は変わらないな。湿地帯でダニエル・スローン大尉の遺体が発見された。スローン大尉は微生物学者で、感染症の診断や予防の仕事をしている。全身に動物によるものと思われる傷があり、上流の方から流されてきたようだ。職場の同僚によると、大尉は湿地帯に出没する伝説の「ルーガルー」という生き物を確認するために、現場に向かったという。2週間前にルーガルーに関する大量の写真がアップされ、それを見た大尉は検証結果を配信する予定だった。セバスチャンはルーガルと聞いて、関心をよせる。ウィンチェスターからヴァンクリーフの過去7年間の資料を受け取り、分析したところ、上級の現場女性捜査官に対してヴァンクリーフが厳しい処分をしていたという傾向が見られた。男性捜査官と比べるといかにもおかしい。コーリーはカーターが口にした、パールハーバー支局の女性捜査官について話が聞きたいという。エミリー・ランダウ捜査官はすでに辞職しており、カーターは慎重に連絡を取ると約束する。検死で、大尉の死因は首を絞められた後の溺死とわかる。傷口に動物の毛が付いていたことから、死後に襲われ、水中に引き込まれたのだろう。ローレルの結婚式の準備で、元妻のリンダがニューオーリンズに戻ってきた。久しぶりにプライドと顔を合わせ、始めは和やかだったものの、リンダは別れる前のプライドがまるで使命でもあるかのように、人を救おうとしていたと批難する。仕事以外は目もくれず、妻は置いてけぼり、戻ってきた時もリンダのためではなく、ローレルにとって良き父親として振る舞っていたという。元妻との会話は平行線だ。ネット上のルーガルーの情報は、湿地の怪物ツアーの主催者が客寄せのためにでっち上げたことがわかる。実は大尉の遺体を発見したのもこの主催者で、大尉はネットの記事の撮影場所を訪ねに来たという。コーリーはヴァージニアにいるエミリーと連絡を取る。エミリーは基地のネットワークがハッキングされた事件を捜査していて、立件まで至らなかったことをヴァンクリーフから責められ、降格される前に辞職したという。今はセキュリティ関連の民間企業に勤めているが、ヴァンクリーフの女性差別を訴えることで、国防総省の許認可を受ける仕事を失いたくないという。ヴァンクリーフは権力をもっており、彼を告発することは今の仕事を失うことにもなりかねない。しかしエミリーはマヤ・コールドウェルという女性がヴァンクリーフ絡みで死亡していることを打ち明ける。プライドは海軍航空基地を訪れていたヴァンクリーフに呼び出される。議会の承認を待つヴァンクリーフは、コーリーが自分の周辺を嗅ぎ回っていることをすでに知っており、プライドに彼女を何とかしろ、と命令する。各NCISには、ヴァンクリーフの目となり耳となる存在がいるらしい。プライドは初めてコーリーが独自に動いていることを知り、説明を求める。7年前のバーレンの海軍基地への攻撃で、コーリーはテロ対策担当として現地に派遣された。ヴァンクリーフはその時の監督者で、現地人の協力者の利用に関してコーリーと対立していたという。コーリーの協力者のおかげで、アルジェリアのISIS支部を倒すことができたのだが、その翌日、協力者の顔写真がマスコミ流れ、その協力者は妻子の目の前で殺されてしまった。ヴァンクリーフは情報がコーリーから漏れたとして、責任を取らせた。原因を追及する捜査も却下されたという。しかしカーターの言葉で、そのような経験をしたのは自分だけではないと知った。プライドもコーリーの活動に加わることにする。エミリーが言及したマヤはヴァンクリーフとクアラルンプール時代に一緒だったようだが、10年前でファイルは手に入らない。しかも、機密扱いとなっていて、マヤは任務の1年後に事故で死亡していた。コーリーはマヤの妹に会うため、アトランタに向かう。スローン大尉の車が発見現場から上流地点で見つかった。もう一台の車がいたことがわかり、大尉の車から見つかった携帯には、交際を始めたばかりのステイシーとのやり取りがあった。ステイシーの自宅を訪れると荒らされており、本人は何者かに拉致されたようだという。パットンは大尉とステイシーの名前を闇ネットの妄想を書き込むサイトで見つける。そこでは、スローンを殺してステイシーと結ばれるという身勝手な願望が描かれていて、犯人は実行に移したところ、ステイシーには拒絶されたと見られる。書き込んだ人物はIPアドレスから、大尉の職場の同僚ケヴィン・マッケイブと判明した。マヤの妹は、姉からヴァンクリーフの名前を何度も聞いていたと話す。NCISでの仕事内容はわからないが、ヴァンクリーフになにかされたことが辞職の理由で、優秀だったにも関わらず、セキュリティの業界での再就職はヴァンクリーフに妨害されたという。帰国後マヤは落ち込むようになり、事故で死亡したが、ヴァンクリーフのせいで死んだようなものだ。ケヴィンの自宅に向かったグレゴリオとセバスチャンは、監禁されナイフを当てられたステイシーを発見、グレゴリオがケヴィンに語りかけて油断させ、ステイシーを救い出した。ニューオーリンズにコーリーが戻ると、カーターはコーリー本人のファイルを調べて、アルジェリアで協力者の写真をマスコミに漏らした張本人はヴァンクリーフだったと明かす。写真のデータをパットンが調べてわかったと言い、ヴァンクリーフは携帯をハッキングされ、機密保護違反を隠蔽してコーリーに責任をなすりつけたのだった。プライドとコーリーはヴァンクリーフに対面し、公聴会でコーリーが証言することになったと告げる。アルジェリアでの隠蔽や、ヴァンクリーフの女性への偏見を証明し、戦う覚悟はできている。「これはお前の責任だぞ」と捨て台詞を言うヴァンクリーフだったが、プライドが局長と話して、ヴァンクリーフが辞表を出し受理されたことがわかる。プライドは捜査官たちの努力の成果だとねぎらう。プライドはリンダに、昨今の出来事により、過去の父と母、レッドの関係がプライドに人を救おうと駆り立てたことがわかったと話す。リンダを顧みなかったのも事実で、リンダからも救いを求めることもなかった。自分ではベストを尽くしたつもりでいたが、十分ではなかったという。プライドは謝罪し、2人は和解する。帰宅したコーリーをヴァンクリーフが待ち構えていた。コーリーらは勝ったつもりだろうが、長年はしごを登るために働いてきた自分は揺るぎない。コーリーはただ去るように言う。今となると、元奥さんのリンダはリタと似ていますね。バクラさんの好みか?いつの間にかいなくなったのは、ペイジさんが「The 100」に出演したからでしょうね。そっちシリーズが終了して、元妻再登場、それもローレルの結婚式という良いタイミングとなりました。本当なら、最終話は結婚式になるはずだったのかしら。今回、レッドの記憶が元妻との和解に繋がって、上手く収まったなと思いました。コーリーとヴァンクリーフの対決はまだまだ尾を引きそうですね。長年、権力を手に入れて高みの登るために生きてきたヴァンクリーフが、そうかんたんに諦めるはずはない。シンパというか、脅して言うことを聞かせている存在もかなりいるようですし、背後にはもっと大きな存在もあるかも。どういう決着を迎えるのか、来シーズンが楽しみです。カーターはほどほどに善い人として参加するようになりましたね。打ち解けるにはまだ遠そうですが、こちらも来シーズンの変化を期待。ヴァンクリーフとの戦いの隠し兵器となると良いのですが。さて、ゲストのトム・レンクは「バフィ・ザ・ヴァンパイア・スレイヤー」のアンドリュー役で、オタクキャラで言ってみれば、セバスチャンの先輩みたいなものですね。「スター・トレックでデータ少佐が何度も何度も繰り返すエピソード」だとか、もっとセバスチャンと絡ませたかったです。情けなさは変わらず、でも別人のように年を取った印象でした。そもそもルーガルーは狼男だから、正にバフィの世界でしたね。ニューオーリンズ(ルイジアナ州)には、伝説や様々な文化の影響を受けた風習だとか、興味深いことが多いです。
March 30, 2021
コメント(2)
スパドラさん、最終話と含めて2話続き放送なんて気が付かなかった。たまたま翌週の番組表をチェックして、気が付きました。どうしても3月中に終わらせたかったのね。またセバスチャンが活躍するのかと思ったら、コーリーがメインのエピソードでした。セキュリティに関する会議に参加していた女性が、セバスチャンとパットンの目の前で複数の男たちに誘拐された。誘拐を止めようと、セバスチャンが男に組みかかるが逆に怪我をしてしまう。誘拐されたのは、ITの専門家で企業のセキュリティや情報漏えい対策などを担当していたノラ・モンカドだった。今の所、犯人側からの接触はないようだが、彼女が誘拐される背景や理由がわからない。しかし、パットンが身辺を洗うと、ノラはプレシディアム社が投資している会社をコンサルタントとして転々としていて、その投資金は実態のないダミー会社から振り込まれていることがわかる。手がかりはノラのメールアカウントに残る謎のような下書きと、セバスチャンが犯人と争ったときに奪った手袋だけだ。ノラが滞在している住居に向かうと、すでに先客がいた。DIA(国防情報局)がノラを探すと言って、コーリーを引き下がらせようとする。チームリーダーはかつてセバスチャンのドローンを奪ったウィンチェスターで、コーリーとも北アフリカで手柄を横取りされたという因縁がある。プライドはDIAの管轄なので自重するようにコーリーを諭す。実はコーリーを降格させたNCISのヴァンクリーフ副局長が局を去るというタイミングで、今下手に動くと見栄を張りたがる副局長に巻き込まれる恐れがある。入院中のセバスチャンは、ノラが誘拐される時の様子が変だったという。大声をあげたものの反撃はせずに、連れ去られた。誘拐現場のカメラ映像をチェックすると、ノラが数時間前から現場の様子を伺っている様子が映っていた。犯行に使われた黒いSUVも映っており、前日にも下見するかのような行動が見られた。つまり、自作自演の誘拐劇だったということになる。パットンはDIAの車から暗号化された信号が送信されていることを手がかりに、DIAチームの居場所を割り出す。ウィンチェスターはノラの居場所を突き止めて、今正に突入しようとしていた。プライドはノラが誘拐犯とグルだと告げるが、ウィンチェスターは信じない。しかし、コーリーは建物の中に被害者がいるように装って救出班を罠にかけるつもりだと見抜き、ウィンチェスターは撤退を命じる。ほんの少し手をかけたドアから爆弾が爆発するが、DIAのメンバーは怪我だけで済んだ。NCISはウィンチェスターに捜査協力すると申し入れ、ウィンチェスターもそれに応じることになった。ノラはウィンチェスターの教え子で、プレシディアム社の手先として各社の身元調査や情報漏えいなどの極秘活動をしていた。1ヶ月前に二重スパイに関するタレコミがあり、ノラに調査を命じたが、ノラはニューオーリンズでスパイを見つけたと報告したという。しかしそれは、誘拐に見せかけた脱出プランであったわけだ。ショックを受けたウィンチェスターだったが、NCISに情報を提供するという。罠に使われたのは72時間以上たった死体で、プロの手口で殺されていた。セバスチャンが手に入れた手袋からは、アジア系の人物のDNAが検出された。ノラは幼い頃から知能が高く、親の仕事で多言語を話すなどスパイの素質に恵まれていた。香港ではサイバーセキュリティの博士論文を書いており、その際に数週間の滞在が半年に延びて、忠誠心に揺らぎが出たのかと見られる。となると関係するのは中国のMSSか、ということになるが、あえて誘拐劇を演じたのは救出に動くウィンチェスターを殺して、スパイとしての証拠を消すためだったのではないか。ウィンチェスターの情報で、ノラは年に数回カリブ海のホテルに滞在していたことがわかった。その時、同時に滞在していた中国人の男が判明する。恐らく偽名だが、2人はメールアカウントを共有し、下書きホルダーのメモを残すことで連絡を取り合っていたと見られる。パットンは詩のような意味不明の文章を分析し、「モノリス移送中」と読み解く。ウィンチェスターは「存在しない」プログラムだと認める。DIA所属のスパイを監視するプログラムで、これが敵国に渡れば大変なことになる。すぐに関連組織に連絡を入れ、ノラの行き先を追うことにするが、すでに出国したかも知れない。謎の中国人の男はMSSの諜報員フェン・ウェイと判明する。アメリカ側の協力者として、水上飛行機のチャーター会社を経営するヘイズの名前があがり、今朝出発する予定だという。すぐにチャーター会社に向かうと、今しも飛行機が離陸するところだった。沿岸警備隊の協力を得て、飛行機を止め、6人組の男たちを制圧する。そこにノラの姿はなく、モノリスの行方もわからなかった。コーリーはノラがそこにいないのはおかしいと考え、積荷を調べ始める。積荷の一つから隠れていたノラを発見し、コーリーが力でノラを逮捕する。「モノリス」はウィンチェスターが回収して、事件は終了した。コーリーはDCに戻るウィンチェスターに、頼みがあるという。ヴァンクリーフは国防総省の海軍作戦部長に昇進することがわかった。その昇進についても、何か良くない噂があるようだが、コーリーは極秘でヴァンクリーフについてすべて調べてほしいと依頼する。来シーズン、プライドはサーシャと戦い、コーリーはヴァンクリーフに私的復讐を果たすということでしょうか。そういえば、シーズン6の頭にヴァンクリーフ副局長が出てきたのですね。この流れを引き出す形で、カーターが「去年はいろいろあったんだって?」と口をはさむわけでしょうが、本当にカーターの部分は余分だなあと思います。高級マンションに住んでいて、高額なスーツを着て、CAさんと好きなときに会って楽しむ生活が、NCISの給料でできるのでしょうか。そして、オードリーのことをガールフレンドと呼んだら、わざわざオードリーの方から、「私はあなたのガールフレンドじゃない」と言いに来た。いろいろ考えるところがあったのでしょうね。お互い都合よく会えるのが良かったけれども、彼女の方はそれ以上のものを求めていたということでしょうか。真剣に付き合ってほしいという男性もいるというので、別れを言いに来るって、そこまでしたら嫌味じゃないか。こんなことがカーターの心に堪えるようなら、何じゃそりゃ?です。わざとらしいという意味では、冒頭のセバスチャンの階段落ち、昭和の刑事ドラマみたいだった。(笑)実は子供の頃に、ドラマの撮影で駅の階段から転げ落ちるシーンを見たことがあって、思い出してしまいました。最近のドラマは中国を敵にすることが多いですが、この時期アジア系へのヘイトを焚きつけることにならないと良いなあと思います。今回は元々ウィンチェスターと因縁のあるコーリーが捜査でも主導を取った形で、頼もしくてかっこいいハンナが戻ってきた感じです。セバスチャンがお姉さんたちから「怪我しているのだからおとなしくしていなさい」「はい」という部分が楽しかったですね。
March 28, 2021
コメント(4)
事件もサイドストーリーも家族がテーマですね。本来はここからシーズンフィナーレへのストーリーアークが始まる予定だったのでしょうが、恐らくコロナウィルスで撮影が中断して、話数が少なくなったので、結末は来シーズンに持ち越されるのかな。ブレイデン・マーフィー兵曹がゴミコンテナの中で胸を1発撃たれた状態で発見される。死亡時間は昨夜12時くらいで、殺害場所は別だと見られる。マーフィーの妻サラは父親が脳卒中で倒れたため、農場にある実家に住み込みで介護をしている。マーフィーはジャクソンビルの基地に駐留しており、週末になると妻の手伝いのために実家を訪れていたという。昨日もマーフィーは実家を訪れたが、基地に呼び戻され、軍の飛行機で帰った。周辺で何かトラブルがあったのかどうかはわからないが、代々続くサラの実家の農場は厳しい経営状態でストレスを感じているという。しかし、昨夜ジャクソンビルへ飛んだ飛行機はなく、差し押さえられていた実家の農場は、2週間前に4回に分けて借金が返済されていることがわかる。介護に人を雇う金が無いと言っていたが、マーフィーかサラか、どちらかが嘘を言っているのか。マーフィーの携帯から、最後にいた場所が遺体発見場所から何マイルも離れた何もない場所だとわかる。現場を訪れると、草むらの中に横転した車があり、中に運転手の死体が見つかる。死後かなり経っているようで、現場には2人分の足跡があった。マーフィーはここに30分はいたようだが、事故に巻き込まれた様子はない。サラの実家の借金を支払ったのは弟のクレイとわかる。盗みなどの前歴があるとはいえ、クレイはこの金をどこで手に入れたのか。車内で死亡していた運転手は、犯罪歴の多いジェイス・レノンとわかる。死後2週間ほどで、おそらく大雨の時に事故を起こしたのだろう。車内に100ドル札が見つかり、後部座席の窓が割られていたことから、クレイは大金を発見して奪ったのではないかと考えられる。マーフィーはそれを知って危ない金なので元に戻せと言って殺されたのか。それにしても、遺体を動かした理由は何か。サラの動向を監視していると、公園にバッグを持って現れた。そこで男と落ち合うが、コーリーらがNCISを名乗ると、男は銃を出した。グレゴリオが男を射殺し、サラは身柄を拘束される。サラは弟の命を守るためだったと主張するが、バッグの中身はヘロインだった。サラはヘロインは父親の部屋にあったものだという。協力的ではなかったサラはやがて、差し押さえの手紙が届いた後、銀行に相談に行くと、すでにクレイが支払ったと聞かされたと話しだす。それをクレイに問い詰めると、ドライブ中に見つけた事故車から大金の入ったバッグを見つけたと答えた。心配になり夫に話すと、マーフィーは金を元の場所に戻すべきだと言い、2人で現場に戻った。マーフィーはそこで運転手の携帯を発見し、クレイを帰宅させると、関係者と会う約束をした。しかし、クレイはヘロインも盗んでいたことをマーフィーには話していなかった。マーフィーはヘロインを返さなかったことで殺されたのだった。その後、NCISが最初にサラの実家を訪れた後に、ヘロインを返さなければクレイを殺すという電話があった。プライドはサラに犯人側に連絡させ、再度弟を救う方法を相談させる。逆探知で犯人は実家にいることがわかり、NCISが急行するが、クレイはおらず、犯人らは介護士を縛り上げると、家探しして立ち去った後だった。クレイはヘロインはサラが返すと言っていたという。グレゴリオが倒した男は犯罪歴のあるブレイン・オズボーンと判明する、セバスチャンは、犯人の靴の裏に付いていたと見られる花が、ケシであると断定する。彼らはケシを栽培しているのか。クレイを誘拐した犯人が黒いトラックに乗っていったという証言で、プライドと因縁のあるピーター・ショーの名前があがる。ショーはかつて、プライドを狙って爆破事件を起こしたサーシャ・ブルサードの部下だった。プライドは刑務所にいるサーシャを訪ねる。今は心を入れ替えたというサーシャだが、プライドには捜査協力で仮釈放を早めたいという魂胆があるようだ。サーシャはショーは従兄弟のルーク・ドゥセットの部下だと指摘する。サーシャの一族は広い土地を所有し、人目につかない郊外でケシを栽培するような場所があるという。プライドはDEAの応援を待てず、ヘロイン工場に突入する。銃を向けられたクレイを間一髪で救い出すと、応戦するルークの部下らを倒す。まもなくセバスチャンに率いられたDEAも到着する。クレイはまさかマーフィーが殺されるとは思わなかったとサラに謝罪し、DEAに拘束された。コーリーは夫の恋人ヴェロニカとの関係に慣れてきたが、娘がヴェロニカと時間を過ごすことにはこだわりを感じる。考え直したコーリーはついに離婚届にサインをし、前に進む決心をする。プライドはサーシャのために推薦状を用意した。決して本意ではない。これによってサーシャの刑期は短くなるだろう。サーシャはプライドとのやり遺した仕事にかたを付けるつもりだ。何も罪のない兵曹が気の毒です。奥さんにも協力して、義弟のために危険を冒すような責任感のある人なのに。サーシャが前回出たのはシーズン1でしたね。刑務所に入ってでも守りたいものがあるとか、只者じゃない存在でした。早く出所するということは、プライドに復讐するつもりでしょうし、怖いです。そういえばこの時はラ・サールの恋人が殺されたり、確かに因縁を感じますね。セバスチャンのママとの依存性は、着メロに現れていますね。ロビン・マッケルの「Always」だそうで、「いつもあなたのそばにいる、永遠に私を頼って良い」て、堂々とまあ、大笑いです。ママの一大事に病院に駆けつけたけれども、そばにいるとあれこれ言われて、帰りなさいと言われて戻ってきた。セバスチャンだからものすごく納得してしまう。コーリーは勝ち負けになると熱狂的になり、娘のサッカーでも大声で応援するので娘もちょっと嫌な顔をする。確かにこれは恥ずかしいですよね。セバスチャンも被害を受けている模様。ボードゲームと言っていましたが、Pictionaryというゲーム(示されたお題を絵を書いて味方チームに当ててもらうらしい)で、セバスチャンは泣かされた。答えは映画の「ダーティ・ダンシング」だった、でも、セバスチャンには伝わらなかったのでしょうね。ハンナは一体どういう絵を描いたのやら。離婚を前提の夫が恋人と交際していて、3人で娘と一緒に時間を過ごすというのはいかにもアメリカなシーンだなと思います。それでも娘がヴェロニカとミュージカルを見に行ったのはやはり嫌だ、というのは素直な気持ちですよね。離婚届にサインしなかったのは、いろいろタフな一年で振り回されたから。やっと、人生を取り戻す踏ん切りがついた、というので、良かったなと思います。しかし、それもサーシャの復讐計画の一部に含まれたら嫌ですけど。カーターはかなりチームに心を開いてきたように見えますが、プライドには音楽だ、というのはちょっとすり寄った感じ。それとも、本当は可愛い奴なのでしょうか。
March 22, 2021
コメント(4)
今シーズンになって、ニューオーリンズは独自のヴォイス(色、主張)を持ち始めたのか、と思いました。多分、それが視聴率のダウンに繋がっていくんだろうと思いますけど。脚本やゲストの演技も良かったし、個人的には今シーズン一番のエピソードで、最後は泣けました。市警のブラッドリー刑事が連続強盗犯を追跡中、容疑者が地元のパーティの人混みに逃げ込み、追いかけてきたブラッドリーは無関係の青年を撃ち殺した。ブラッドリーは青年が銃を向けたので撃ったというが、目撃者は彼は丸腰だったという。現場に呼ばれたロレッタは、白人刑事が黒人を射殺したことから大きな騒ぎになるのを懸念する。捜査を主導するのは州警察のクーパー刑事で、被害者が海軍のアリ・ミッチェル三等兵曹だったため、プライドも出動した。今の所ブラッドリーが主張する被害者の銃は見つかっておらず、先程までロレッタとデートしていたホロウェイ刑事は、自分が部下として指導したブラッドリーを心配して姿を見せる。群衆がこれは差別だと怒りを燃え上がらせる中、プライドは冷静になぜミッチェルが撃たれることになったのかを注目する。ブラッドリーが追っていたのはジェラルド・ヤングという黒人だが、カーターは黒人だから2人を関連付けるのかと、コーリーに反発する。プライドは微妙な問題なので憶測で物を言うなとチームに釘を刺す。ホロウェイはブラッドリーのためにと、モルグに様子を聞きに来る。ブラッドリーは人種差別者ではないというホロウェイだが、ロレッタは立場の違いから捜査内容は何も教えられないと頑なになる。プライドはあえて情報は双方で共有すべきだという。事件現場となったパーティで、ブラッドリーを撮影した動画は多くあるが、ミッチェルが銃を構えたかどうかは判別できない。ただ、SNSではミッチェルがギャングと関係があるという記事や写真が拡散し始めた。パットンは捏造であったとしても、さらに情報を集めるという。州警察はジェラルドの恋人ジャスミンの自宅の家宅捜索を強行する。カーターは何かと州警察に反発し、ミッチェルとジェラルドが友人だったことを示す写真を見つけて持ち去ってしまう。プライドはカーターの勝手な行動を叱るが、カーターは自分の経験から、黒人であるミッチェルが悪党にされことがわかっており、差別の問題にニュートラルはないという。ジェラルドは盗みなどの前歴があり、未成年の時の仲間の名前が消されている。もしかすると、ミッチェルも関わっていたのかもしれない。市警はミッチェルとジェラルドの関係が復活したと、ブラッドリーに有利に考えるだろう。市民の動揺を抑えるため、知事は早く合同会見を開き、捜査の進捗状況を説明するように州警察、市警、NCISに求めた。ミッチェルが持っていた銃が見つかったという報告が入っているが、プライドはその銃の分析を終えてから会見を開くべきだと主張する。銃が見つかったのが3ブロック先の廃屋に隠されていたのが引っかかる。カーターはブラッドリーを擁護するホロウェイに、一体どっちの味方かと噛み付いた。コーリーは差別されたのはあなただけではない、とカーターに語りかける。再度ジャスミンの自宅に向かい、ミッチェルとジェラルドの関係について尋ねる。2人は若い頃、悪さもしたが、ミッチェルは海軍のスカウトを受け、前歴を消して人生をやり直した。ミッチェルはジェラルドに悪事から足を洗って、海軍に入れと説得していたという。カーターとコーリーの言葉にやっと、ジャスミンはジェラルドの行き先の情報を話す。ミッチェルの母親は会見を開き、息子の無実を訴える。人々はハリケーンの時に救助を待つ黒人を警官が撃ち殺した事件を忘れるなと応える。パットンは警察に目をつけられた黒人がどう対応すべきか、カーターにも何か経験があるはずだという。ミッチェルのものとされた銃は、大勢が使うコミュニティ銃とわかる。ミッチェルの指紋は検出されていない。パットンとセバスチャンは、動画の中で倒れたミッチェルのそばに何かが落ちているのを見つける。まだ見つかっていないとしたら、下水溝に落ちたのか。合同プレス会見が始まるが、記者からの質問で見つかった銃について州警察は何も明かさなかった。プライドがミッチェルのものとは確認されていないと付け加えると、市民の怒りは高まる。ホロウェイとロレッタは、お互いの意見をぶつけ合う。NCISはジェラルドの叔父の農園でジェラルドを逮捕し、プライドが事件の全容を聞き出す。ブラッドリーから逃れようと、人混みの中に逃げ込んだジェラルドだったが、まさかそこにミッチェルがいるとは思わなかったという。ミッチェルは撃たれそうになったジェラルドの前に立ちはだかったのだった。セバスチャンとカーターは下水道の中に入って、ミッチェルが手にしていたものを見つけ出す。ミッチェルは事件の現場を携帯で撮影していたのだった。ブラッドリーがミッチェルを撃つ瞬間が撮影されており、ブラッドリーは携帯を銃と見誤った。しかし、発砲したことは市警の方針に沿ったものでブラッドリーは刑務所に入るわけではなく、母親には補償金が支払われるだろう。ショックを受けたブラッドリーは、警察を辞職して謝罪会見を開く。なんともやるせない結末となった。事件現場ではミッチェルを悼む集会が開かれ、NCISメンバーも参列する。今回も「Quantum Leap」のエピソードを思い出しながら見ていました。今から30年前のドラマでも公民権運動を扱ったストーリーや差別のテーマをよく扱っていた印象があります。どの時代、どの場所でも人々の暮らしがあり、感情があり、対立がありそれぞれに言い分があった。そして、その絡まった糸が最後にほろっと解ける時に、心が暖かくなって気分がすーっとしたものです。今回ホロウェイ刑事は黒人警官として長く警察にいて、警察の内部も随分変わったというけれど、警察権力と市民との関係性は変わらない。ブラッドリーは差別したんじゃないというでしょうし、任務でやるべきことをやっただけだ。でも、黒人市民は必要以上に警察に目をつけられ、暴力を受け、冤罪の対象となっている。パットンが車椅子生活になって、急に警官が自分に向ける目が変わったというのもリアルに感じられました。ロレッタが息子たちに日頃から何を教えているのか、こういう話題も事実でしょう。そういう中で捜査は慎重に、事実に基づいて憶測は避けなければならない。多分、ブラッドリーが見間違ったんだろうというのは予想できましたが、それが証明されても正義がなされたわけではない。傷ついた人々の心が残ったまま。問題はずっと続いているけれど、せめてパットンの口からいつかは…という言葉に希望をかけたいです。カーターは最初から偏見のもとに捜査が行われていると言って、捜査官としてはそれこそ偏った態度を取り続けるわけですが、これはかなり異質な感じがしますね。メイン捜査官でこんなキャラクターは今までいなかったでしょう。一体どんな経験をしたのかわかりませんが、これでは逆に見るべきものを見逃し、事実を捻じ曲げてしまいそう。ただ、差別の問題には「中立」というのはないんだ、という言い方は奥深いなと思いました。ホロウェイとロレッタの本音のぶつかりは見ごたえがありましたね。でも2人は大人なので、すぐに仲直りしたようですが。ラストで歌っていた「Lift Every Voice and Sing」は黒人の国歌と呼ばれる曲で、強いメッセージを発していたと思いました。
March 14, 2021
コメント(4)
タイトルを見てどういう風になるのかな、と楽しみにしていました。プライドという名前なので、制作陣はいつかはやってやろうと思っていたのでしょうね。結構、いい線をいっていたと思います。冒頭ドキッとしましたが、それはないわ~ラ・サールの名を語る人物が刑務所から詐欺師のエッタ・ブリンクスを連れ出すという事件が発生した。エッタはあと2週間で釈放されるところで、実の妹クリステンが数週間前に謎の死を遂げているという。クリステンのSNSには海軍のヒックス中将とパーティで一緒の写真があり、そのパーティの数日後中将は海軍を辞め、さらにその数日後クリステンは処刑スタイルで殺されている。辞任には若い女性とのゴシップがあったかもしれない。エッタの「脱獄」と妹の死に何か関係があるのか、まずは中将から話を聞くことにする。ヒックスは資金集めのパーティでクリステンを紹介され、1杯飲んで気がつくとクリステンに写真を撮られ、あることを教えろと脅されたという。それは軍の建設計画に関わる入札の情報だったが、ヒックスは要求を断り辞任を選んだ。クリステンはそれでも自宅に来るなど、怯えて追い詰められた様子だったという。ヒックスが参加したパーティは、何かと悪評のあるジャック・ハーデンというコンサルタント会社の社長が主催しており、どうしても情報がほしいクリステンが姉に助けを求めたのではないか。ラ・サールによく似た男が殺されているのが発見された。クリステンと同じように処刑スタイルで撃たれており、本名はレット・ハワード、やはり偽造などの犯罪歴がある。一緒にいたはずのエッタも危険が迫っていると考えられる。突然、ローレルが帰宅してプライドは何か悩みがあるのではないかと気にする。どうやら交際している警察官のカブレラと上手く行っていないようで、プライドの仕事が原因で両親が離婚したことなどが判断に影響を与えているという。プライドはロレッタのアドバイスを受け、ローレルを見守ることにする。レットが宿泊しているホテルが絞り込まれ、コーリーとグレゴリオはバーで酒を飲んでいるエッタを見つけ逮捕する。エッタによると、レットはクリステンの婚約者で、妹はハーディンに殺されたという。2ヶ月前にクリステンから「ハーディンに殺される」という電話があり、戻ってくる途中で運悪く逮捕されてしまった。ハーディンが犯人である確実な証拠はないものの、エッタはレットと復讐をもくろみハーディンから全てを奪ってどん底に陥れるつもりだったという。次のパーティの招待状は偽造してあり、エッタには計画があるようだ。ハーディンの悪事は身につけている指輪に保管されているらしく、その暗号を解くリストはハーディンの携帯に保管されている。ハーディンに接近して2回のハッキングが必要だ。プライドは潜入捜査を認め、コーリーとエッタがパーティでハーディンが次に狙うターゲットを探す。支局にローレルを追ってカブレラが現れた。デートをすっぽかし、いきなりローレルが姿を消したという。娘の話と逆の話にプライドは驚くが、距離を置くことにする。ハーディンの狙いは軍の入札に関わると見られる工兵隊のロングフォード大佐だった。美女に鼻の下を伸ばし、酒を勧められた大佐はすでに足元が怪しく、グレゴリオらが身柄を確保する。コーリーはハーディンに近寄り、興味がある素振りをする。ハーディンはコーリーとエッタを特別室に誘い、「誰の差し金だ」と銃を向ける。コーリーが反撃して銃を叩き落とすが、それを拾ったエッタがハーディンに銃を向けた。コーリーの説得でエッタは銃を下ろす。カーターはハーディンの口座が政府によって凍結されたとエッタに告げる。コーリーは別れた夫ライアンが交際している女性に会ってほしいといわれて複雑な気持ちになる。娘にとって義理の母親になるかもしれないので、グレゴリオもぜひ会うべきだという。ライアンは家族が終わるわけではない、形が変わるだけだという。プライドはローレルと向き合い、警官のカブレラとの将来に不安を感じるローレルを力づける。ローレルはバーにいるカブレラに会いに行き、カブレラはローレルにプロポーズする。プライドは娘の急な展開に、父親として祝福する。「プライドと偏見」らしいのは最後の方かなあ。「人には沿うてみよ(馬には乗ってみよ)」みたいなことですね。両親の姿を見ていると、自分の選択が間違いなのではないかと若い娘は悩んでしまう。もう、ロレッタの助け舟が素晴らしく、男親として娘の気持ちを測りかねているところを上手くサポートしていました。ちなみに映画版の「プライドと偏見」でキーラ・ナイトレイとルパート・フレンドは知り合って付き合ったらしいですね。主役の本命の貴族ではない方の駄目男「役」というのが、個人的にツボです。さて、ローレルの騒動に加えて、ハンナは元夫の彼女と会うことにためらいを感じている。これはとてもアメリカ的だなあと思います。今度会う時はハンナも恋人を連れて、クリスマスだの感謝祭だので祝うのでしょう。結婚生活は上手く行かなかったが、娘の存在が家族を継続させてくれる。誰からも責められることではない、ハンナも幸せを求めたって良い。NCISとしてはかなり逸れたようなエピソードになりましたが、普通のドラマみたいで面白かったです。カーターは父親のコネを使って仕事をすることが多い。人のことはあれこれ言うくせに、自分のことはガードが高くて弱みや本音を見せない。複雑な心境があるのかなあ、と思いながら見ています。
March 8, 2021
コメント(2)
とてもわかりやすい展開。不覚にも最後は涙で、「Quantum Leap」みたいなエピソードでした。やっぱり、バクラさんはこういうのがお似合いだなあ。ちなみに、私はこの手のドラマは好きです。というか、弱いです。海軍工兵のベン・キナマンの自宅が2人組の犯人に銃撃され、重傷を負った上、娘のレイチェルが行方不明になった。レイチェルは自閉スペクトラム症で自宅学習をしていたが、知性が高く、どうやら自分の部屋からにげだしたらしい。キナマンの友人だという警官のブローは、おそらくレイチェルは森のツリーハウスに逃げたのではないかという。プライドは混乱する症状が強くなった母ミーナを施設から連れ出し、リタと一緒に介護施設を見学するつもりだった。バーでジミーとも会わせ、昔の記憶に浸るミーナは喜ぶ。レッドのことを知りたいプライドは、母にそのことを聞くべきかどうか迷う。ブローとグレゴリオはツリーハウスにいるレイチェルを発見する。不安症で警戒感の強いレイチェルだったが、ブローのアドバイスを受けグレゴリオはレイチェルの信頼を得る。しかし、その場に殺し屋が現れ、ブローが撃たれてしまう。グレゴリオは腕を脱臼しながらレイチェルを守り、レイチェルは近くの元発電所に逃げるようにいう。この発電所は2年前に廃棄され、隠れる場所も多いという。レイチェルのPCを分析したパットンによると、レイチェルはリサーチ力が高く、交通手段についてかなり調べていたという。ミーナにレッドの本名を聞いたプライドは、パットンにクラレンス・レディングという名を告げる。グレゴリオの消息がわからなくなり、グレゴリオが手がかりに残した携帯を見つけたプライドは、2人が発電所に向かったことに気づく。レイチェルは大怪我を負った父親のことを心配しており、グレゴリオは動揺させないように慎重に対応する。追手が現れ、一人は倒すものの、もうひとりにグレゴリオとレイチェルは追い詰められた。その時プライドが到着し、2人は無事救出される。支局にパットンが探したクラレンス本人が現れる。プライドはクラレンスが生きていたことに驚き、実際はカシアスがクラレンスを痛めつけて二度とルイジアナ州に戻ってくるなと追い出したことがわかる。自分がカシアスに知らせたためにレッドを死なせたと思っていたプライドに、クラレンスは君のせいではないという。グレゴリオとレイチェルを追った2人組は傭兵集団に所属していることがわかり、セバスチャンは男の靴底に航空機用の油圧液を検出する。殺し屋を雇った黒幕はザイオン航空の関係者で、レイチェルが叔母の結婚式のためにこの会社を調べていることがわかった。遅延や欠航が多く、倒産寸前のところを投資家グループが買収したが、レイチェルはその不具合は内部のものがわざと起こしていると考え、安全管理者にメールを送ったという。安全管理者はケンダル・ヴァイトで昨日から行方不明になっている。実はザイオン航空を買収したのはペーパーカンパニーで、南米の麻薬カルテルと関係があるという。破壊工作で自社の評判を下げ、株価を安くしてカルテルに買収させ、カルテルは武器や麻薬の密輸に航空機を利用するつもりなのだろう。レイチェルは連邦航空局に事実を伝えるとヴァイトに書いていた。自宅に戻ったレイチェルの前にヴァイトが現れ、グレゴリオとコーリーに逮捕された。キナマンの手術が終わり、レイチェルはやっと父に面会できた。グレゴリオはレイチェルに「あなたは正しいことをした。粘り強さはあなたの優れた所」という。ミーナは自分の置かれた状況を理解し、症状が進むなら介護施設に入りたいという。プライドはクラレンスにミーナを会わせる。2人は昔を懐かしみ、思い出の曲を一緒に演奏する。プライドは支えてくれたリタに感謝し、自分はもう大丈夫だという。レイチェルの特徴については、単純化されて、ドラマだから、ということはありますね。あえてそれを追及しませんが、父と娘の絆、愛情と、人生の黄昏を迎えるミーナをめぐる家族の交流などが呼応して、全体として温かいストーリーだったなあと思いました。クラレンスが生きていたことについては、NCIS大好き♪ さんお見事!子供心にレッドが死んだと思い込み、不眠に悩まされてきたプライドの視点から見ると、ショッキングで母に伝えるべきかどうか悩ましいけれど、レッドとしたら、まあ納得の成行きだったのかな。他人の奥さんだしカシアスが怒るのもしかたない、その後テキサスで幸せな人生を送っていたんだし、ニューオーリンズでの出来事は良い思い出だった。パットンが見つけて、本人が戻ってきたのはたまたまだったのかな、都合が良すぎますが、きっと、クラレンスの存在がミーナの症状を和らげてくれるんじゃないかなあ。この先、お互い2人が手を取り合って人生を送ってくれたら…それは、実の夫婦でもあるバクラさんとチェルシーさんにとっても、重なる所はあるでしょう。リタの献身的な支えはなかなか得られないですね。プライドは幸せ者です。新人カーターは、今の所チームからお客さん扱い、満足な働きはしていませんが、妙に物知りだったり、ロレッタのような年上女性の心を掴むのが上手かったりとか、「色」を出してきています。単なる格好つけ野郎じゃないと思いたいですね。ちなみに、父親は海軍中将だそうです。
March 1, 2021
コメント(4)
現在本国でシーズン7が放送中のこのシリーズですが、シーズン7が最終シーズンとなることが発表されました。そろそろ終わるのじゃないか、というか、無事に終われて良かったんじゃないかという感想です。バクラさんとしては、自分のショウの中で一番長い(100話を超えた)わけですし、キャストが次々入れ替わったりコロナがあったりの中で、よく続いたなと思います。撮影場所もニューオーリンズですしね。そして本家とLAシリーズは継続中で、3つ目のスピンオフ「NCIS:Hawaii」が作られるらしい。「マグナムPI」とクロスオーバーさせるつもりなのかな。そういえば、LAシリーズでケンジーがファイブオーとクロスオーバーしていましたし、ギブスがアリゾナ記念船を訪問していたので、それこそ本家とのクロスオーバーもありますよね。さて、ついに赤い服の男の決着編ですね。プライドは赤い服の男の悪夢を見ていることをチームに打ち明ける。タナカ医師とロレッタの支えもあり、仕事から離れて積極的な心理療法を行うことにしたという。ラ・サールの後任として、クェンティン・カーター特別捜査官が予定より1週間早く到着した。いきなり、ラ・サールのデスクを片付けようとして、チームからは冷たい出迎えを受ける。ダニエラ・オルティス一等兵がコンビニで暴力事件を起こしたため、さっそくチームは現場に向かう。店員によると、オルティスは汗だくで挙動不審、薬物でラリっていたようだという。店内のカメラには常軌を逸したオルティスの行動が映っており、NCISはオルティスの行方を追う。オルティスの母親ローサもまた元海兵軍曹で、娘の急な異変について心当たりはないという。オルティスはアフガニスタンに派遣され、何度も表彰されるなど経歴はすばらしい。ただ、1年半前に現地で奇襲を受け負傷して帰国した。手術を受け回復してからは、内勤となったが、本人は状況に納得していなかったようだという。母親から見ると、負傷する前から様子が変なところはあって、アフガニスタンで体験した様々なことが心に傷を残したようだ。医師からは痛みをコントロールする薬を処方され、PTSSについては問題ないと言われていた。カーター自身もまた元海兵で、ローサに必ず無事にオルティスを保護すると約束する。微量のLSDを処方されたプライドは、タナカ医師に誘導されて悪夢の本質に迫っていく。赤い服の男はカードを手に持っていた。そのカードを見てプライドはジャズのコード進行だと気づく。再びセッションに入ったプライドは、幼い自分がバーで赤い服の男からサークルオブフィフス(五度圏)の手ほどきを受けていたことを思い出す。男のことをプライドは「レッド」と呼んでいた。レッドとプライドの母ミーナは知り合いだったようだ。オルティスの主治医によると、3ヶ月前に診察は止まっており、オルティスには鎮痛剤は処方されていなかった。おそらくオルティスは鎮痛剤の依存症になっていて、禁断症状が出ているのではないか。オルティスの携帯の履歴から鎮痛剤を求めてこの2週間ほどは地域の依存症治療施設に通っていたことがわかる。明らかに禁断症状の状態で、ブラックマーケットで危険なドラッグを買っていたという。ローサにこの事を告げると、ローサ自身もアルコール依存だったという。今は治療を受け立ち直っているが、娘は母の姿を見て怯え、今苦しんでいることにローサは気づけなかったという。オルティスの車が発見され、ローサは近くに娘がよくバスケットをしていた体育館があるという。オルティスは銃を携帯していると見られ、カーターとグレゴリオはオルティスにどう立ち向かうかで議論する。カーターは静かにオルティスに近づき、自分に向けている銃を手渡すよう説得する。苦しんでいるオルティスは、死ねば母親や多くの人をがっかりさせるというカーターの言葉に折れ、身柄を保護された。プライドはレッドの謎を探求し続ける。ある日、刑務所に入っていた父カシアスが帰宅した。母は怯えながらカシアスを迎えたが、父は強引に息子を連れ出した。追いかけるプライドは家から出られなくなって興奮し、血圧が上がった。ドクターストップがかかったものの、プライドはセッションの継続を希望する。カシアスは息子に、自分がいない間母のところに誰か来ていたかと尋ねる。レッドが来ていたと答ると、カシアスはレッドのところへ行き、幼い息子の目の前でレッドを殴り殺してしまった。プライドは自分のせいだと、罪悪感を感じ、その記憶を抑圧してきたのだった。レッドが誰かは母に聞くしかないが、施設に入っている母も今となっては触れるべきではないだろう。カーターと面会したプライドは、ラ・サールは家族のような存在だったという。カーターは一匹狼で、5年で5回も転属している。海軍では知られた家の出身で、難事件を解決するなど自信家でもあるようだが、ニューオーリンズでも自分流を貫くつもりだという。ロレッタは罪悪感に浸るプライドに、自分を責めるべきではないと励ます。そんな簡単に気持ちを切り替えることはできないというプライドだが、レッドに捧げる曲を演奏する。タナカ医師の薬物を使って記憶を誘導する方法って、先日のSVUのエピソードにも通じるかなり危ない感じがしますね。まあ、「スター・トレック」ならスポックがマインドメルドをするのでしょう。SF的な味付けはバクラさんらいしかも。前シーズンでアポリオンに薬漬けにされた副産物として、掘り起こされた過去の記憶は、プライドの父親との関係を改めて見直すことになりました。すでに死亡してしまったので、どうしようもないですが、全ての人を救いたいというプライドの原点みたいなものに触れられて、本当に新たなスタートになるのじゃないでしょうか。お母さんももう年で、具合も悪そうだし、この話はプライドが墓場まで持っていくしかない。もっとも、レッドを探してほしいと言われたらまた別ですが。さて、ラ・サールに代わる新人は優秀だが問題児で、良い感じに突っ張っていますね。(笑)元海兵という意味では、このチームには海軍、海兵の出身者がいなかったことから正にNCISの王道という感じがします。被害者やその家族に接する時に、自分も海兵でしたといえるのはやはり大きいと思います。オレはオレのやり方でやりますと、鼻持ちならないところもありますが、それがどういう風にプライドの家族になっていくのか、今度こそ見せてほしいなあ。彼のプライドをぶちのめすのは誰か、それも楽しみ。
February 22, 2021
コメント(10)
終わり方が何だかいつもとは違って、続きがあるのかな?という感じ。後日談があるのだろうか。「Money is the root of all evil」というフレーズは比較的使われるらしく、それを地で行ったエピソードでしたね。セバスチャンのBプロットはもうちょっと山谷あっても良かったんじゃないでしょうか。JAGの裁判官ギャレット大佐が自宅で惨殺されているのが見つかった。同居している娘のセリーナが発見し、蘇生を試みたが助からなかったという。現場は被害者の血液が流れ、セリーナは血まみで激しく動揺していた。ロレッタは後頭部の鈍器損傷が死因だという。ギャレット大佐はこれまで何百人も裁判で不名誉除隊にしており、その恨みを買って匿名の脅迫状も届いている。それによると、大佐だけでなく家族の命も狙われているという。パットンは5年分の脅迫状の中から、先月仮釈放されたローレンス・チャスタングに注目する。今、近くにチャスタングがいることがわかったため、付近を探すと、停車しているチャスタングの車のトランクから血のついたタイヤレバーが出てきた。カフェの中にはセリーナとチャスタングがいたため、チャスタングを逮捕する。しかし、チャスタングは犯行を否認し、タイヤレバーについては知らないという。また、今は立ち直っており、3ヶ月前に届いた脅迫状について出していないという。タイヤレバーに付いていた血液は被害者と一致し、凶器と断定できるが、もし大佐への復讐が原因なら、正面から殴るはずだという意見もある。何者かがチャスタングに殺害の罪を着せようとしているのではないか。大佐の妻はすでに亡くなっており、裕福な家の出身で300万ドルの遺産が大佐の死亡によってセリーナに渡ることになる。プライドは慎重にセリーナから話を聞く。コーリーはREACTの研修に出ているセバスチャンに現場写真を送って見てもらい、意見を求める。セリーナ本人のアリバイは成立したが、NCISに隠していることが判明した。セリーナは1ヶ月前に婚約パーティを開いたが、大佐は婚約者のメイソンと揉めて騒ぎになっていた。大佐はメイソンを娘の結婚相手とは認めたくないようだ。SNSからその時の動画を削除していたセリーナは、婚約者と別れたのは父親のせいではないと答える。メイソンは気性が激しくケンカで何度も逮捕されているが、そのメイソンは別れを決めたのはセリーナの方だと答える。セリーナのメイソンに対する態度が怯えているように見える。暴力を振るわれているのか。セバスチャンは現場の写真を見て、セリーナが犯人の証拠を隠滅しているように見えるという。結婚を反対された恨みを持ったメイソンが大佐を殺し、セリーナは脅されてメイソンをかばったのかと考えられるが、プライドはセリーナが怯えているのはメイソンに裏切られることに対してで、2人は共犯だという。結婚に反対する大佐はセリーナにメイソンと結婚するのなら遺産を相続させないと言ったのではないか。NCISはメイソンとセリーナに「囚人のジレンマ」作戦をしかける。2人に自白するよう、巧みに質問を投げかけると、メイソンはセリーナが300万ドルを独り占めにするかもしれない、というのに反応した。プライドはメイソンがすでに新しい女を作り、結婚したら金を奪ってセリーナを捨てるだろうと話す。何とかメイソンが殺してチャスタングに罪を着せようとしたのではないかと話を持っていくが、メイソンは捜査側の手の内を察して逮捕できないなら釈放しろといって、セリーナと帰っていった。プライドはいずれ2人がミスを犯すのを待とうという。セバスチャンはREACTのチーム演習訓練でリーダーのくじを引き、上手くチームを統制できず悩む。コーリーからのアドバイスでチーム間で率直に心を開き、お互いの心情を語り合うとやがてチームはまとまっていく。最後の演習では1位を獲得したが、チームメンバーが持っていた携帯のせいで全員失格となってしまった。それでも指導教官は、チームワークが形成され演習としては成功だったと評価する。自宅に戻ったセリーナがメイソンを殺したという通報が入る。セリーナはプライドが言う通り、メイソンが父親の殺害犯で、自分も殺されそうになった、これは正当防衛だったというが。うーん、プライドは小娘にまんまと騙されたというわけですか?メイソンに暴力を振るわれているだろうというのは、プライドの思い込みだったのかな。メイソンと結婚するなら遺産は渡さない、そういう遺書があったのでしょうか。プライドは「金が諸悪の根源」と考え、親子の間でそういう話があったのではないかと推察した?仮説では、セリーナはメイソンと別れたふりをして父親を殺す計画を立てた。罪はチャスタングに着せる。でも、遺言がなければ、結婚するもなにも、父親が死ねば普通に娘に遺産が入ってくるのではないかと思うのですが。メイソンがセリーナを捨てるのではないか、というのは本当にセリーナにとって最大の恐怖かもしれませんが、メイソンがバーで女を口説いていたのは事実なのでしょうか。プライドからそれを聞かされて、セリーナはジェラシーでメイソンを殺してしまったのか、あるいは彼に金を取られたくないので殺したのか。仮に結婚したとして、メイソンはセリーナの金をどうやって盗むつもりだったんだろうという疑問は残ります。メイソン殺しの動機が痴情のもつれだとしても、それを証明するのは難しそうです。NCISは正当防衛だったという事も証明しなければなりませんね。そもそも、父親を殺したのはセリーナだったのかもしれないので、口封じとも取れますね。ところで、検視局でロレッタのインターンをしていたヘザーとグレゴリオの言い合いが面白かったです。ロレッタ的にいうと、マンハッタン流とブルックリン流の捜査の違い。怖いものなしのグレゴリオが、インテリ生意気女子に言い負けるのが良かった。(笑)さて、フロリダでREACTの実践訓練を受けるセバスチャンは、4人のメンバーの中でたまたまリーダーに当たってしまった。急造チームで突撃任務を行うのには、いろいろ課題がありそうですね。問題解決を急いでエゴを見せるのか、チームメイトへの貢献を大事にするのか、セバスチャンは悩む。コーリーのアドバイスを忠実に実行したところ、あっさりとチームメイトはこころを開いてくれた。一人だけ、言いにくいことがあって口が重かった男がいたが、セバスチャンは彼のルール違反(携帯持ち込み)の罪をかばった。各人が演習で成果を上げるためには、結局協力するするしかないのですが、ちょっと「囚人のジレンマ」の対比になっていたのかもしれません。気になったのは携帯を持ち込めないセバスチャンが、コーリーから現場写真をどうやって受け取ったかですが、速達でしょうか?
February 15, 2021
コメント(2)
タイトルを見て『ゴドーを待ちながら』を思ったのですが、そもそもモンローて誰?と思いながら見ていました。ちなみに検索すると「ウェイティング・フォー・ミス・モンロー」というオペラがあるというじゃありませんか。びっくりですね、知らなかった~オープニングが映画みたいな出だしだったので何かあるのかと思いましたが、完全なfiller episodeでしたね。ロンドンで海軍研究所のシモーン大尉が射殺され、容疑者として黒い服の女が目撃されていた。更に、シモーン大尉は国際手配中の女に尾行されていたことがわかっており、アテネでは医師が、ローマでは銀行員が殺され、いずれも女の関与が疑われているという。その女が5時間前にニューオーリンズに入ったという連絡で、プライドらが女を追うことになった。女はジュリア・デュランドと名乗っているが、偽名らしく、3年前までは存在しないという。ジュリアは飛行機の中ではバッグを大事そうに膝の上に置いており、空港のトイレでは変装していた。その後の足跡を追うと、エレインという名前でホテルにチェックインしていることがわかり、プライドらは外出中のエレインの部屋を調べる。エレインもまた3年前まで存在せず、出かけていった銀行の貸し金庫の名義はリビー、やはり3年前に口座が開設されている。今の所、被害者3人の間に繋がりは見いだせないが、プライドはこの女が3年前にこの街で何かを始め、戻ってきたと考える。NCISはホテルに戻った女を徹底的に監視することにする。窓越しに女が読んでいたファイルの文書はアルバニア語で、魚の死に関する大尉の論文であることがわかる。アテネの医師はアルバニアにいたことがあり、銀行員の顧客がアルバニアにポリ塩化ビニルの工場を持っていた。やっと繋がりが見えてきたところだが、論文を分析したセバスチャンはアルバニアの工場から水銀が流れ出て、河川や海を汚染したという。実はこの会社の工場はニューオーリンズの郊外にもあり、3年前に閉鎖されていた。恐らく、犯人は会社に不利な証拠を持つ3人を殺して証拠を奪おうとしたのではないか。しかし、プライドは女が今も証拠を手にしていることから、見込み違いだと気づく。エレインがホテルを出たため身柄を拘束すると、この街で3年前に息子を失ったカーラ・モンローとわかる。カーラの息子は川で泳ぐのが好きだったが病気になり、水銀汚染が原因だと考えたカーラがそれを証明しようとすると、会社は工場を閉鎖し、夫ととは別れることになってしまった。それ以来、カーラは偽のIDを使って会社の不正を追及するため、必死に関係者3人から証拠を得てきた。カーラは会社が送った殺し屋に追われてニューオーリンズに戻ってきたが、これから新聞編集者のヘレン・ロングに会って証拠を手渡す予定だという。次はカーラが狙われる恐れがあり、ヘレンもまた危険だ。待ち合わせ場所の公園はライブが行われており、観客で溢れていたが、直接ヘレンと連絡できない中、NCISはカーラに近寄る殺し屋を待つ。ヘレンは自宅付近で殺されたという知らせが入り、カーラに近づく赤毛の女が現れた。カーラは女に撃たれて負傷するが、コーリー、グレゴリオの活躍で女は制圧された。命をかけてカーラが集めた証拠は連邦検事に引き渡され、会社の不正を追及することになるだろう。カーラは息子を失ってから恐怖と闘いながらここまで来た。恐れを乗り越えるためには、それに向き合っていくしかないという。プライドは赤いスーツの男のことを、記憶の一部だと認識しつつ、記憶の扉を開けることから逃げていると、パットンから指摘される。プライドはついにその恐怖に向き合う決意をする。ロレッタは息子のCJが学校新聞の取材でホロウェイ刑事の車に同乗することになった。最初は危険だから反対していたロレッタは、実際にCJとホロウェイのパトロールに同行して理解を深めることにした。途中、本当に強盗事件に出くわしたが、ホロウェイとロレッタはそれぞれ犯人と被害者に対応し、事件は解決した。CJはロレッタの行動を見て、将来は医者になりたいという。モンローとは息子の無念を晴らしたいと、公害を起こす企業と戦った母親のことでした。調査員をしていたので、偽のIDを使って行動することができたようですが、彼女の素性は会社側には筒抜けだったのでしょうね。殺し屋の女は腕利きのプロで、一歩間違えばカーラは殺されていたところでした。ヘレンとは会えないとわかった段階で、NCISはカーラの安全を優先するべきだったでしょうね。ヘレンについても、どこの誰かはわかっているのだし、危険を伝えることはできたと思うのですが、間に合いませんでした。さて、各人のプライベートについて詳しく掘り下げた回でしたね。グレゴリオは母親との不仲があり、ゲイであることを母にはカミングアウトしておらず、それが理由で恋人とは真剣交際にはいたらないのを、コーリーから「幸せになるべきだ」とアドバイスを受けていました。監視任務のまったりとした時間には、そういう話をするのかな。パットンは久しぶりにプライドと監視任務で司令車にこもるのが嬉しそう。プライドは見るからにくたびれていますね。ボロ雑巾状態。パットンに背中を押され、勇気あるカーラの活躍に励まされて、Dr.タナカの革新的な方法を試すことにした。それで?で終わってしまい、やや肩透かしです。好奇心の塊のCJのおかげで、ロレッタはホロウェイ刑事とお近づきになったようです。ニューオーリンズならではでしょうか、フランス語でやり取りをするなど、CJの目には大人の恋のスパークが弾け飛んだのが見て取れる。この展開はなかなか楽しそうですね。
February 8, 2021
コメント(2)
またまたセバスチャンのお楽しみエピソードですね。本当に何をやってもセバスチャンは上手くハマって、ハズレはないのですが、こう彼ばかりが取り上げられるのは複雑な気分です。タイトルは同名のバンドもありましたが、おそらく「CCR((クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)」の同名タイトル曲ではないかなあ。「いつか我々に訪れるであろう終末」についての曲らしいです。セバスチャンは白人至上主義者のグループRACに潜入している。海軍の整備士ディーガンがRACから接触され、関わりを断った翌日に惨殺されたことから、セバスチャンはグループの実情を探り、彼らの計画を明らかにしようとする。グレゴリオはセバスチャンが危険な任務にのめり込んでいくのを心配する。RACのリーダーは「隊長」と呼ばれ、なかなか姿を見せない。セバスチャンは信頼を得るため、グループに入ったばかりの男を殺すふりをして逃がす。男はRACが何か大きな事を計画して注目を集めたがっているらしいという。プライドは赤い服の男の似顔絵をパットンに作ってもらう。今の所、誰なのか思い出せず、過去の事件の関係者ではないという。セバスチャンは元警察の鑑識という身分で潜入し、ついにリーダーに面会する。「隊長」は元陸軍レンジャーを不名誉除隊したジム・キーンで、セバスチャンに遺体の始末を依頼する。一方、NCISもRACのメンバーを特定し始めていた。キーンは軍の倉庫を爆破したあと姿を消しており、逮捕状が出ていた。セバスチャンが処理した遺体がロレッタの元に届く。身元がわからないように処理するよう依頼されながら、セバスチャンはロレッタが気づくようにメッセージを残していた。たった1つ検出できた指紋から、被害者は裁判所の警備員バイロン・ランディスと判明する。セバスチャンはキーンの独自の思想に抵抗を感じながらも、捜査を続ける。キーンはアメリカの軍人は白人であるべきで、多様性のある人々が軍隊に入ることを嫌悪していた。これから軍に過ちを気づかせるつもりだという。ランディスは食品メーカーでも警備員をしており、彼もまた協力を拒んだから殺されたと見られる。プライドとグレゴリオが食品メーカーに向かった頃、セバスチャンも仲間のブルックスらとその会社の倉庫に向かい、窒素のボンベを運び出していた。両者は鉢合わせし、プライドは倉庫に逃げ込んだセバスチャンを追う。セバスチャンは明日大きな計画があるらしいので、このまま捜査を続けると主張する。ブルックスに気づかれないよう、プライドはセバスチャンに自分を殴れと命じる。プライドはロレッタの診察を受け、赤い服の男が殴られて血を流している姿がフラッシュバックした。ブルックスはプライドを殺さなかったセバスチャンに疑いの目を向け始める。NCISと鉢合わせし、NCISに撃たれたRACの男は元スナイパーのトッド・ソロウェイと判明する。殺されたディーガンは整備士だった。窒素ガスは航空機の燃料タンクで使われているが、爆破に使うとは思いにくい。ディーガンの遺体からソロウェイの部分指紋が検出され、ディーガンがソロウェイに殺されたらしいということがわかる。ソロウェイを検死したロレッタは、胃からガラガラヘビのソーセージを検出する。珍しいその食材はフードトラックで販売されており、コーリーはキーンが書いたマニフェストを分析して、非白人、非男性の学生をリクルートする場所が計画のターゲットではないかという。コーミア大学では今、軍隊の入隊相談会が開かれており、RACはここで事件を起こすつもりなのか。フードトラックもこの大学で販売をしている。セバスチャンは大学に到着し、ブルックスと共に屋上からライフルを構えることになった。キーンの計画では、窒素ガスを建物の中で充満させ、突然の狙撃にパニックになった人々が建物の中に逃げ込み窒息させるのが目的だった。キーンのゴーサインに動揺を見せるセバスチャンにブルックスが食って掛かり、セバスチャンはブルックスを殴って倒してしまう。すぐにプライドに連絡するセバスチャンだったが、キーンは合図しても狙撃が始まらないので他の部下に銃撃を命じた。セバスチャンは屋上からそれを発見して阻止するが、銃声を聞いた人々が建物の中になだれ込んでしまう。プライドは窒素ボンベの噴出を止めながらキーンを追う。息苦しくなりながらプライドがボンベを外に投げ出そうとしたとき、キーンは銃を向けた。コーリーはキーンを射殺し、大学にいた学生たちは救出された。セバスチャンは別人を演じる潜入捜査の辛さをプライドに告げる。プライドはパットンにもう悪夢に出てくる男のことは調べなくて良いという。セバスチャンはREACT(地域武力行使チーム)の加入の合否を気にしていた。セバスチャンを危険から遠ざけたいグレゴリオは結果の手紙を持ち帰り、勝手に封を切ってしまった。それでも、決めるのはセバスチャン本人だからと理解を見せ、セバスチャンの合格を喜ぶ。キーンの計画はずさんですよね。窒素ガスをばらまいても、密室じゃないからそんなにバタバタと倒れるとは思えないし、それだったらまだ屋上から乱射した方が効率が良い。それに、いかにも無理しているセバスチャンを信頼してしまって、狙撃の役割を任せたり、ブルックスの方がまとも(!)ですよ。そのブルックスをいとも簡単に倒したセバスチャンは、自分の身は守れるということなのでしょうけど、グレゴリオの心配もわかります。プライドは彼は成長しているんだ、と放置プレイなのも気になります。でも鑑識の技術やITの知識だけでも十分に有能なセバスチャンが、武力も使えるとなると、これは最強ですね。グレゴリオは合格通知の結果を見てしまって、不合格だったからご機嫌だったのかと思いましたが、どうやら本当に結果は知らなかったのでしょうね。日頃はあまりしない?料理を作りながら、葛藤する心をなだめていたのかもしれません。姉貴として、どういう結果であれセバスチャンを支える決心ができたのかなあ。なんとハグして自分より背が高い持ち上げるとは、忘れられないシーンとなりました。さて、悪夢に付きまとわれるプライドがついに赤い服の男を思い当たったか?実はプライドの記憶の中に封じ込められている出来事、人物があるのではないか。それを掘り起こすことは良くないこと、恐ろしいことと向き合うことになるので、パットンに探すのをやめるように言ったのではないか。ハンナはプライドがパットンに悪夢の事を話しただけでも、良かったと言っていましたが、また闇に引きこもってしまいそう。とにかく、このネタはまだ引っ張るようです。今回の新兵募集の会場で、それなりに危機管理ができそうな人が集まっていたと思いますが、きっとNCISが一番学生を集めそうですね。
February 1, 2021
コメント(4)
前話の続き。まあ、正直予想通りの展開だったかなあ。エディ・ケイヒルはやはり「アンダー・ザ・ドーム」のキャラを思い起こさせました。バレットの信者たちが威嚇射撃をして、NCISとの間に緊張感が高まる。やがて、建物から少年が出てきてプライド一人を中に招き入れる。グレゴリオは敷地にいる人々の動画を撮影し、パットンに身元の割り出しに回す。程なく、コーリーが依頼したFBIの応援部隊が到着し、突入に備えるという。建物の中には食料が備蓄され、武装した人々が見張りをしている。バレットによると、信者たちは自由意志でここにいて、自分は彼らを暗闇から導いてきただけだという。交渉役のコーリーからの電話には、必要なものは全て揃っていると打ち切ってしまう。パットンによると、動画に映っていた信者のほとんどは犯罪歴がなく、人生で最悪な経験をした傷ついた人々だった。彼らは困窮からバレットに救い出されて、今は彼に身を捧げているように見える。バレットはプライドがラ・サールの復讐のためにここに来たという。目的はバレットを殺すことだ。お前を逮捕するというプライドは、人々を解放し投降するよう説得を続けるが、2人の議論はかみ合わない。やがて、バレットが地元メディアを呼びつけ、NCIS捜査官が彼の家族を攻撃していると主張し始めた。信者の一人が銃を片手にFBIの包囲網に近づく。SWATのリーダーは警告に従わないため、スパイパーに撃つよう命じるが、コーリーは身を挺して男を守る。男が持っていたのはおもちゃの銃だった。バレットはその成り行きに苛立ち、少年トムはプライドに銃を向けた。プライドはトムに、バレットが人々の安全を守るつもりはないのだと話しかける。バレットはトムを殴り、子供に厳しいところを見せる。ロレッタは農園の近辺に詳しく、屋敷の地下にトンネルがあることを指摘する。セバスチャンとグレゴリオがトンネルの中に入り、潜入する策を実行する。プライドは引き続きバレットに子供を解放するべきだと語り続け、バレットも同意したため、トムを先頭に子どもたちがFBIに保護される。しかし、バレットは一斉射撃を命じてFBIのリーダーは、もう突入のタイミングを待てないという。トムはプライドからの伝言を伝える。建物の中に電線が張り巡らされていて、何かの仕掛けがありそうだ。セバスチャンとグレゴリオは地下に大量の燃焼促進剤が仕掛けてあるのを見つける。携帯電話で起爆するらしく、セバスチャンは解除を試みる。プライドはバレットの狙いが人々を死なせることだと信者に訴え、バレットは嘘をついていると叫ぶ。バレットは本当は暴力的であり、この結末は自分で決めているのだ。信者に動揺が走り始めた時、FBIが建物に突入した。バレットは電話をかけて地下の燃焼装置をスタートさせようとするが、セバスチャンが一足先に解除しており、最悪の事態は回避された。プライドの指示で抵抗するもの以外の信者の多くは無事だった。バレットは地下トンネルを通って脱出を図る。プライドはバレットを追い詰め、地上に出た。逮捕するというプライドに、バレットは自分たちは求めているものが混沌か秩序かの違いはあるものの、人を救えると思っているのが似ているという。バレットの狙いはプライドを終わることのない混沌に引きずり込むことだった。リタやローレルの身に危険が及ぶなどと匂わせ、バレットはさかんにプライドを挑発する。ついにバレットは銃を抜こうとして、プライドに射殺されてしまう。セバスチャンとグレゴリオが駆けつけるが、その後、プライドは現場から姿を消した。プライドの身を心配するチームの元に、プライドが戻ってきた。しかし、大丈夫だとはみえない様子だ。その夜、プライドの悪夢の中に赤いスーツの男が現れた。バレットと麻薬ビジネスとの関わりが頭にあったので、地下に「工場」があるんじゃないかと思いました。ブレイキング・バッドみたいに。(笑)でも、あの感じだと麻薬や犯罪組織との関係がわからないままで、黒幕は他にもいるのかな。バレットはサイコパスなので、わけのわからないことを言ってプライドを操ろうとするのはわかるのですが、殺されてしまってはプライドが苦しむ姿を見ることができない。そのカリスマ性で「信者」を集めて、楽園を作ったのは「神」になりたかったのか。不幸な生い立ちで家族が欲しかったのか。(鬼滅の刃の塁みたいに)一人でも多くの人間を巻き添えにするのは社会に対する反発か、自殺願望があったのか。解放された人々の中にも、武装したり抵抗したことで逮捕される人もいるでしょうね。バレットの影響から本当に解放されると良いですね。ラ・サール兄弟を殺害したのが始まりって、そもそものきっかけはプライドとは無関係だし。捜査が始まって執拗に追ってくるプライドに執着したということかな。案の定、プライドはバレットを射殺して重苦しい雰囲気になってしまう。シーズン初めからずっと続いている眠れない状態は解消していないですね。バレットによって精神状態はさらに悪化したとも言えますね。そして、ついに赤いスーツの男の顔が判明した。プライドが知っている人物なのかどうかは、次週以降ですが、知らない人物なら予知夢ですよね。悪夢関係で困るのは「夢オチ」です。ぜーんぶ、夢でした~ラ・サールは死んでいませーん、何ていうことはないですよね。(笑)
January 24, 2021
コメント(6)
ついに連邦捜査官殺害容疑でエディ・バレットの裁判が始まる。というところで、今シーズン最初の2パーターで、後半を見ないとなんとも言えないのでさらっと行きます。ラ・サールを殺害した容疑で逮捕されたエディ・バレットに有力なキャンベル弁護士が付き、新たなアリバイ証人を申し立てた。釣り船の船長のフレッド・コリンズは、犯行時にバレットがメキシコ湾で釣りをしていたという。普通は2日コースだが、途中で電話がかかり、スー=アンが撃たれたと知ったバレットは港に戻ったという。コリンズの証言を覆すには時間がかかり、ラ・サールの手に付着していたバレットの血液についても、捜査官仲間が付けた疑いもあると主張され、このままでは不起訴になってしまう。撃たれて負傷したスー=アンは今の所黙秘しており、捜査に協力するのが難しそうだ。プライドは焦るが、ラ・サール兄弟殺害の直接容疑ではなく、バレットが犯罪組織のボスであることを証明して殺人事件と結びつけようと考える。プライドはあえてバレットを釈放するように求め、その行動を監視することにする。一方、バレットが刑務所で同房だったシドから、バレットが刑務所内で薬物を手配する元締めだったという証言を得る。その薬物は診療所の助手から手に入れていたらしい。釈放されたバレットは市内に住処を持っており、その家には弁護士や銀行家、会計士などが足を運んでいた。バレットが相当の金を動かしていることが推測される。バレットを弁護したキャンベルは今度はスー=アンの代理人となり、NCISの接触を拒む。スー=アンは連邦捜査官に銃を向け、10年の刑に処されたが、捜査に協力して刑期を短くすることには興味はないという。不運は続き、診療所の助手でバレットの出所と同時期に仕事を辞めたルイス・フランクリンが自宅で射殺されたという知らせが入る。さすがのプライドも弱音を口にするが、プライドの経営するバーにバレットが現れたという。バレットはジミーと話し込んでおり、駆けつけたプライドをあざ笑うように立ち去る。バレットは監視されていることを知った上で、あえて姿を現し、後を追ったプライドの前から忽然と消えた。捕まらない自信があるのか、NCISを翻弄して楽しんでいるようだ。フランクリンの検視では特に手がかりは得られなかったが、ロレッタはアリバイ証人のコリンズもまた不審な死を迎えたという。船の中で一酸化炭素中毒で窒息死していたらしいが、後頭部に殴られた痕が認められる。釈放されたバレットが市内に残っているのは、何か理由があるのだろう。アリバイ工作を依頼したコリンズを殺したとなると、スー=アンもまた危険だ。セバスチャンは、ラ・サールとスー=アンが撃たれた様子をCG化し、犯人は最初からスー=アンも殺すつもりだったのではないかという。たまたまラ・サールがかばったため、スー=アンの傷は致命傷にならなかったが、犯人は2人の命を狙った。プライドはスー=アンを安全な場所に移して保護するよう令状を要求する。グレゴリオはバレットの生い立ちを調べ、両親に捨てられて人間不信になり、施設や刑務所などで生き延びてカリスマ性を身に着けていった経過が見えてくる。セバスチャンは犯人がコリンズを殺害する時に枕を押し付けたことを突き止め、その枕にタヌキモという食虫植物が付着しているのを見つける。ある程度の地域は絞れそうだ。スー=アンのいる刑務所には、すでに殺し屋が差し向けられ、間一髪のところを潜入していたグレゴリオがスー=アンを救い出す。バレットを信じて疑わないスー=アンだが、命を狙われていたと説得すると、やっと「さまよう子どもたち」というカルトとの関係を口にする。スー=アンは暴力を振るう元カレからバレットに助け出された。同じような仲間のことはファーストネームしかわからないが、ジェネレットという場所に仲間の施設があるらしい。古いプランテーションの農場がある地域だが、タヌキモもそこに存在することがわかり、NCISは点在する農場を調べて回る。一軒の農場に多くの人々とバレットがいることがわかったため、プライドは部下を率いてバレット逮捕に踏み込む。しかし、農場の人々は武装しており銃口をチームに向けた…To be continued.エディ・バレットはカルトのリーダーでしたか。プライドの口からサイコパスという言葉が出たように、冷酷で容赦なく、先手を取って捜査の進展を阻み、プライドらの心を弄ぶ。弱い立場だったスー=アンだけでなく、ケイド殺しを自首した男やアリバイ証人などもマインドコントロールされていたのでしょうか。かなりな金をドラッグで稼いでいると思われ、それを使って法的にも自分の身を守っているので、簡単にはラ・サール兄弟のかたきを討つまでには至らない。次週はどうやってバレットを追い込むのか、見ものですね。プライド一人がカッカしているように見えますが、チームも犯人を捕らえるという気持ちは同じ。ただ、相変わらず部下に心配されているプライドでしたね。さて、相手側の弁護士は本家ではモサドの局長だったマイケル・ヌーリーでしたね。本家でもう出ることはないので、もう良いのかな、存在感の大きさ、迫力はさすがです。エディ・ケイヒルは多分これまでで最強、最凶のキャラクターを演じているのでしょうけど、大御所の中で力負けしないように頑張ってほしいです。(笑)
January 17, 2021
コメント(4)
先週の「グッド・ワイフ」がやはりタイの外交官の息子が殺人事件に…というのがあって、この組み合わせはパターンがあるのかな。これが日本の政府関係者、外交官などの息子の話になると、きっと違和感ありで見ていられないだろうなと思いました。※訂正大変申し訳ありません。『グッド・ワイフ』シーズン3-6「外交特権」では、タイの外交官ではなく、台湾の通訳の息子で、一つの中国政策からいうと、台湾は国交がないため外交特権が及ばない、という前提で話が進みました。きちんと確認すべきでした。セバスチャンはタイの内務大臣の息子タンの警護を引き受ける。アナダ大臣は国内の洪水対策のために、ハイドロウォール社との契約のため訪れているが、新しくできた改革派の政党のため、軍事政権の支持団体で過激派の「タイランド・ファースト」から脅しを受けていた。タンはアメリカで大学進学の予定で、今回はクラブに出向いている。タンの警護にはセバスチャンの他に元々専任のカセムがいるが、クラブで火災警報が鳴り、避難中にセバスチャンの姿が消えてしまう。大臣への脅迫とタンの失踪との関係がわからないが、今の所誘拐されたとしても身代金の要求がない。クラブの防犯カメラを調べると、服装を変えて女性と一緒のタンの姿があった。どうやら、恋人とお忍びで出かけたかったらしい。宿泊先がわかったので、タンとセバスチャンが部屋を訪れると、ベッドに血まみれの女性の死体があった。凶器と見られるナイフはカセムが護身用にタンに渡していたもので、ベッドの下に落ちていた。セバスチャンはタンが女性を殺したとは思えないという。殺されていたのは、サンフランシスコから来たクレア・ロバーツで、半年前にタンが大学見学で出会って一目惚れしたのだという。ホテルの防犯カメラには、裏口から出ていく手を血に染めたタンが映っていた。検視で、クレアに残っていたタンのDNAからGHBとスパイスが検出された。ベッドで意識を失っていた可能性があるが、その前にドラッグで暴力的になって記憶を失っていたことも考えられる。セバスチャンはアナダ大臣にタンとクレアの交際について聞くが、大臣はその女性のことは知らないと答える。大臣もお付きの事務次官ラワンも、タンを見つけられないNCISの責任を責める続ける。コーリーは疑わしい「タイランド・ファースト」のリーダーの電話番号を手に入れ、そこに電話をかけた人物が身近にいるという。セバスチャンのソフトを使って、相手の電話の電源を入れると、その人物はなんとカセムだった。カセムはセバスチャンを殴って逃げてしまう。大臣と事務次官はさらにプライドに厳しくあたるが、大臣はうっかりクレアの事を知っていたことを漏らす。何か隠していることがあると察したプライドは、単独で大臣に話を聞く。実は大臣は息子から助けを求められて、匿っていた。身柄を確保して事情を聞くと、タンは記憶がないまま、クレアの死を知って動揺して逃げたという。2人の交際はクレアの方から声をかけてきて始まったが、表立って会えないことからかセムが気を利かせ、避難騒ぎの間に2人でホテルに行ったという。カセムはタンに同情的で、彼にも秘密の恋人がいるらしい。プライドはカセムが過激派のメンバーだと告げる。カセムはこの仕事に就いて1年、オランダのダミー会社から送金を受けていることがわかる。さらに、オランダのFCD建設が今回の洪水対策事業に入札していることから、大臣が契約しようとしているハイドロウォール社を息子の殺人容疑で手を引かせる企てがあるのではないか。調べを進めたところ、ラワン次官がカセムの口座を通じてFCD建設から金を受け取っていたことがわかった。カセムの秘密の恋人はラワンで、NCISは国務省にかけあい、タイ政府がラワンの外交特権を剥奪したため、逮捕する。アナダ大臣よりもベテランで大臣の職に就くつもりだったラワンと、大臣を排除したい過激派と通じるカセムが手を結んでの犯行だった。ハイドロウォールとの契約に向かうアナダ大臣を狙ってカセムが現れた。プライドが身を挺して大臣を守ると、セバスチャンはカセムと闘いスタンガンで倒した。大臣親子はセバスチャンに感謝する。無料診療所で診察を始めたロレッタは、DVを受けていると見られるリサを助けようと試みる。ロレッタもまたDVを受けた経験があり、直接職場に出向いて被害を訴えるように勧めるがリサは頑なに拒む。ロレッタは法律の知識のあるグレゴリオのアドバイスで、リサを駐車違反の罪で逮捕し、収監中に救いの手に頼るよう説得する。妻に逃げられた夫はロレッタを脅そうとするが、ロレッタは毅然として追い払う。恒例セバスチャンのお楽しみ回ですが、さすがにちょっとやりすぎかなあ。警備のプロと一度目はあっけなくやられたのに、二度目は鮮やかな身のこなしで対等に戦うのだから、スーパーヒーローですよ。いつの間にそんなにタフになったの?(笑)まあ、土産物の置物をもらって自慢しているところや、PCの秘密ファイルのタイトルが「ファンフィクション」だとか、そこは楽しかったですけどね。ファイルの中に他に何があるのか、気になります。プライドは正に「ボディガード」でした。今回はロレッタがDVに苦しんだ過去を持ち、前向きになるために生きた人を診察する仕事を始めたというのが大きいですね。確かに、その方が新しいストーリーが作りやすそう。診療所で起きる事件もあるでしょうし。また、グレゴリオがロースクールに通っていたというのも新しい設定かな。ラ・サールがいなくなって、キャラクターを更に掘り下げようという努力を感じます。
January 10, 2021
コメント(7)
タイトルを見てオープニングの曲だと思いましたが、曲名は「Boom Boom」でした。ブーン、ブーンが事件の事を意味しているなら、ややふざけているとひんしゅくを買いそうかも?ちなみに歌っているのはジョン・リー・フッカーではなく、Big Head Todd and the Monstersというグループです。映画館でガス漏れによる爆発事件が起きて、水兵を含む2名が焼死した。ガス管が先に破裂し、漏れた天然ガスに引火したようだが、なぜかガス臭い臭いがせず、報知器も作動しなかったという。実はガス会社のシステムが事件の1時間前からハッキングされており、ネットワークが乗っ取られていたことがわかる。現在、市庁舎でこの問題に対処しているため、プライドはテイラー市長に会いに行く。警察の特殊部門がテロを疑い対応にあたっているが、犯行声明はまだ出ていない。NCISも捜査協力することになり、セバスチャンがIT部門に加わる。プライドは内部による犯行の可能性もあるため、従業員の身元をチェックするように命じる。市長室の電話が鳴り、スパルタクスと名乗る犯人が500万ドルを要求して、断ればさらに爆発事件を起こすと脅してくる。その場にいたグレゴリオが交渉人となり、犯人の情報を引き出そうとする。他州でもランサムウェアによる攻撃で市の機能が麻痺する事件が続いており、プライドは金を払うべきではないと主張する。まずはグレゴリオが何とか交渉を引き伸ばして、犯人逮捕の時間を稼ぐ。ロレッタは検視で、天然ガスであるべきはずのメルカプタンが検出されなかったという。だからガス漏れが気づかれることなく、爆発に至った。次にどこがターゲットになるのか予想がつかず、プライドはハリケーン時のプロトコルで市民を避難させるべきだという。パットンはガス会社のシステムコマンドを上書きした端末を見つけ出し、ロナルド・シモンズという職員を割り出す。シモンズはコンピュータ技術者ですぐに逮捕されるが、NCISはシモンズが犯人ではないと考える。スパルタクスはシモンズの逮捕を知っており、金額を下げて15分以内に支払えという。グレゴリオはスパルタクスに市庁舎内の様子、特に市長室の中が筒抜けになっていると気づく。市長のPCが侵入されていたことがわかるが、犯人は身近にいると見られる。聴取を受けたシモンズは、地元フットボールチームの格安チケットに釣られてリンクをクリックしていた。パットンはガスのメンテナンスプログラムに手を加え、圧力が変化したのを検知できるプログラムを作る。グレゴリオはひたすらスパルタクスと話を続けて時間を稼ぐ。パットンのプログラムで、グレトナの旧コールセンターでガスの圧力が変化したことがわかった。今のコールセンターが改修中のため、職員がそちらで緊急対応しているのだが、プライドはすぐに全員の避難を命じる。コーリーは避難を手伝って、間一髪爆発に巻き込まれそうになる。ロレッタはチームが危険を顧みず、突出した行動に出ることを非難する。パットンは犯人の居場所を掴んだという。市庁舎内のIT部門でリストラのために解雇される人がいることがわかり、パットンは一芝居を打つ作戦を考える。市長とプライドが身代金を払うか払わないかで、大声で言い争う様子を見せると、すぐにスパルタクスから連絡があった。解雇通知を受けた5人の中で、姿が見えないスティーブン・マークスという男がいて、パットンが居場所を特定する。グレゴリオは解雇された恨みを晴らそうとするマークスに寄り添い時間を稼ぎながら、パットンは次のターゲットが市庁舎そのものだと掴む。プライドらは市庁舎の職員に避難を促し、マークスを探す。しかし、マークスは市長が避難したことに気づき、今すぐガスの圧力を上げるという。プライドがマークスを発見し、撃ってデバイスを取り上げ新たなガス爆発は避けられた。市長はグレゴリオの活躍を評価するが、グレゴリオはラ・サールの死からまだ立ち直っていなかったと認める。最後まで避難せずにグレゴリオに寄り添ったパットンは、仲間で酒を飲もうという。プライドは検視官として感情を見せないロレッタを心配する。ロレッタとしても、ラ・サールは特別な関係で正直つらいのだ。プライドはいずれ楽になると言って慰める。ラ・サールを失い悲しみから立ち直る移行期のエピソードですね。急にいなくなった人の後片付けをしながら、心の折り合いをつけていくのには人それぞれでしょうが、表現するのは難しい感じがしました。ハンナも娘のことを初めて考えたとか、クリストファーが教会で聖歌を歌っていたとか、エピソード的な言及が多くて、感情的な描写がなかったなあ。それもありでしょうけど突然泣き出すとか、フラッシュバックに襲われるということはなかったのでしょうか。お当番でいうと、今回はグレゴリオで十分に活躍しましたが、その中で複雑な思いを多少吐露できたのではないかと思います。ところで、犯人はガス会社のシステムを乗っ取ることで、天然ガスに調合する臭いの成分もカットしていたということかな。マニュアルで臭いの成分を入れられなければ、危機管理としては怖いですね。また、息子の遺体を引き取りに来たお母さん、検視室のむき出しの黒焦げ死体を見ちゃったのかどうか、気になりました。あれは配慮に欠けますよね。
January 3, 2021
コメント(4)
タイトルが聖書の引用ということは…内容は何となく想像がつきますが、まあ、精一杯の餞だったのでしょう。ゲストにエディ・ケイヒルが出ていたのが、個人的には注目点でした。!!ネタバレ注意!!プライドはケイド殺害を自供したドランにアリバイがあったとして、釈放する。ドランは必死で自分がやったと訴えたが、自由の身になった方がよほど怖いのだろう。それほど、黒幕の存在が大きいということだ。プライドとラ・サールは釈放されたドランを尾行し、ドランは2人の目の前で橋の上から身を投げてしまった。ラ・サールがドランの自宅を捜索していると、若い女性が入ってくる。驚いて逃げようとする女性は、ドランの恋人でスー=アン・ヒューズと名乗り、ドランが死んだことを知らなかった。ドランは数週間前から悪い仲間と関係を持ち、不安定だったという。数日前に彼らから電話を受けたドランと一緒に、森の中の狩猟小屋に行ったが、ドランはナイフを持って出てきたという。ラ・サールはスー=アンの記憶に基づき、狩猟小屋に向かう。プライドも連絡を受けて現地に向かうが、ラ・サールは小屋の中で何者かに撃たれてしまう。スー=アンも撃たれ、駆けつけたプライドとセバスチャンが救急病院に運び、緊急手術が行われる。チーム全員が病院に駆けつけラ・サールの容体を見守るが、一旦は安定していたラ・サールは急変し死亡してしまう。ロレッタは自分が検視をするという。スー=アンは肩を撃たれて命はとりとめた。プライドはタイミングよくドランの家に現れ、ラ・サールを小屋に誘導したスー=アンに疑いを持ち始める。パットンによると、ドランとスー=アンが交際していた事を証明するメールなどは確認できなかったという。スー=アンの病室で聴取を初めたプライドだったが、そこにスー=アンの父親だというエディ・バレットという男が現れる。エディによると、スー=アンは行状の悪い元カレに付きまとわれ、トラブルを避けるためにドランとの交際を隠していたという。しかし、ラ・サールの指先に着いていた血液からエディ・バレットのDNAが検出された。調べたところエディには娘はおらず、数々の犯罪を犯した上、3年前に出所して、その後の記録が全く見つからないことがわかる。まるで幽霊のような男だが、エディが現金で2万ドル払ってスー=アンを退院させた。ドランを使ってケイド殺しの罪を着せ、自分はドラッグで稼いでいると見られる。パットンはエディが乗った車を追跡し、NCISチームはダイナーで食事をしているエディとスー=アンを逮捕する。プライドはラ・サールと2人でNCIS支局を立ち上げた日のことを思い出し、決してお前を忘れないと言葉を送る。タイトルのマタイによる福音書5章9節の「平和をつくり出す人たちは、さいわいである、彼らは神の子と呼ばれるであろう」という文章は、警察官などの慰霊碑に刻まれていることが多いそうです。予想通りというか、ネタバレは昨年から知っていましたが、ルーカス・ブラック降板ありきのケイドの失踪殺害だったのだなと思うと、悲しいですね。クリストファーが兄をどれほど愛していたかはわかりますが、捜査官が撃たれるのは日常茶飯事なのに、兄の捜索で必死になって危険を顧みず、最後に兄が病室にお迎えに来てくれた、という演出は彼らしいかもしれないが、「もっと他になかったのか」と思ってしまう。ケイドもせっかく自立して幸せをつかんでいたのに弟の死を招いては、心残りでしょう。このエピソード、どうしてもCSI:マイアミのスピードル殉職のエピソードと被ってしまうのですが、後付的な感じで各人との回想シーンは泣けませんでした。プライドも練習しなくても、弔事くらい心の底から喋れよ。ちなみに、スピードル役で降板を申し出たロリー・コクレーンはまさか殺されるとは思わなかったそうです。まあ、ラ・サールの存在感はだんだん薄くなってきていましたし、ご本人も契約を更新してまで今の役柄を続ける気持ちはなかったのかなあ。スー=アンは怪しさ満点でしたね。エディの娘ではないとすると、不幸な生い立ちでエディに拾われ、手下か薬物で支配されているのかというところかな。エディは捕まる時もふてぶてしくて、これでは終わりそうにない雰囲気でした。ラ・サール殺害については血液が重要証拠となるからきっと有罪になるのでしょうが。ちなみに、エディ・ケイヒルといえば、CSI:NYでヴァネッサ・フェルリトとシーズン1で一緒でしたから、そういう意味で興味深かったです。また、娘がいるという役柄では「アンダー・ザ・ドーム」の怪しいおじさんを思い起こさせました。
December 27, 2020
コメント(7)
ケイドの件でラ・サール&プライドのアラバマ行きは想定通りで、意外とBプロット、というかメインの捜査がほのぼのとして楽しかったです。セバスチャンとタミーの「夫婦漫才」が良い味を出していますね。ラ・サールはケイドを殺害した犯人を自ら捜査すると言い張る。検死では、ケイドは別の場所で刺され発見場所に運ばれたという。捜査はウィルのドラッグ関係に戻って、売人「ショーティ」を特定する方法を探す。支局に空母の航空機保守担当をしているランドリー大尉が現れ、恋人に軍の機密をスパイされているのではないかという。たまたま彼女のノートパソコンを覗き見したときに、自分が研究している室温超伝導体のデータがあったという。恋人リナ本人は排ガスシステムに関わる研究をしており、ランドリーの研究内容を盗んだとしたら、背後に黒幕がいると見られる。ランドリーは来週ウソ発見器にかかることになっており、恋人への疑惑に動揺していた。それでもプロポーズするつもりだという。ドラッグ取引の仲介をしていた男が確認され、プライドとラ・サールがアラバマに行くことになった。プライドはラ・サールに感情に流されず、自重するように念を押す。チャールズ・ゴギンズの自宅を訪れた2人に、ゴギンズはケイドを殺していないという。しかし、カッとなったラ・サールはゴギンズを締め上げてしまう。ゴギンズによると、ウィルがなくしたドラッグの代金をケイドが支払い、事態を収めるはずだった。ゴギンズは組織のボスに繋がる携帯をケイドに渡したという。リナは気候変動問題に関心があるようだが、ウガンダでの研究経験もあった。ランドリーはリナが木曜日にお互いに関わらない時間があると言い、現在は友人とディナーのはずだ。グレゴリオとセバスチャンがリナを監視していると、リナは友人と別れた後、自転車タクシーの座席に何かを隠したのが確認できた。すぐにリナを拘束するが、座席からはUSBが出てきた。ケイドに渡された携帯電話を購入した客の映像が手に入り、店を張り込んでるとその男が現れた。プライドとラ・サールが男を追いかけるが、あと一歩のところで取り逃がす。しかし、男はバッグを残しており2人はそれを支局に持ち帰る。セバスチャンがバッグを開けるとドラッグの粉が舞い上がり、セバスチャンは倒れてしまう。薬物は合成オピオイドで、男はそれをパッチにしたものを多数持っていた。ロレッタによると最近、メキシコ湾岸地域で過剰摂取の報告が多数あり、成分の中にアラバマの研究所が特許を持っている基準薬剤が検出されたという。その薬剤は依存性の低い合成オピオイドで、犯罪者グループは依存性を高めるように薬を改変していたようだ。リナはコーリーらの尋問で、強制されてスパイ行為をしていたと認める。ウガンダにいたころ、NGOの男から働いている会社の特許を手に入れれば社会貢献ができると声を掛けられたという。その背後にはロシア人がいて、海軍の契約企業に入るよう脅された。そこでランドリーと出会い本気で愛し合うようになったが、結果的に彼から技術を盗むことになった。自首しなかったのはランドリーを失うのを恐れていたからだ。ただ、渡していたのは偽の情報でデータは改ざんされているという。コーリーとグレゴリオはリナの話の信憑性について判断がつかない。ところが、リナの携帯にロシア人がランドリーを人質に取り、本当のデータを渡せと脅してきた。リナはランドリーを助けるためには自分はどうなっても良いと言い、コーリーはリナに取引させる作戦を考える。ホテルのエレベーター内で取引することになり、リナがロシア人にデータを渡すと、男はランドリーとリナをエレベーターに残して降りた。その後殺し屋が乗り込んでくるが、一足先に2人は脱出してエレベーターシャフトの中でランドリーはリナのプロポーズする。合成オピオイドを開発した研究者の情報で、研究所を解雇された元助手スタン・ジェンキンスという男が浮かぶ。プライドはジェンキンスの居場所を掴み、SWATを伴いとある倉庫に突入する。ケイド殺害の情報を得るためにもぜひ生け捕りにしたかったが、銃撃戦でジェンキンスは死亡してしまう。プライドはジェンキンスが組織の黒幕とは思えないという。黒幕は薬物に相当な金を投資できる存在で、捜査はまだ終わりではない。ところが、ケイドを殺害したという男が自首してきて、凶器のナイフも提出した。犯行内容の食い違いはなさそうだが、それでもプライドは真犯人ではないという。地元モービルの警察は、ケイドの殺害に関してはこのまま起訴に至るといい、プライドらに捜査権はないという。プライドはラ・サールにまだ諦めていないという。結局、リナが最後にロシア人に渡したデータも偽物なのでしょうか。だとすると、ロシア人のハンドラーも相当間抜けですよね。リナは産業スパイとして裁かれることになり、情状酌量されたとしても、結構な罪になりそう。若くて政府の方策に不満をもっている人材に、外国の諜報機関が接触してスパイにするというのは、よくある話なのでしょうね。そんなリナにぞっこんなランドリーは、例えそうでもリナにプロポーズし、出所まで待つだろう。恋に恋する「乙女」セバスチャン的にはOKでしょうが、ランドリー本人が今後軍で機密を扱う立場にいられるかどうか、は疑問ですね。まあ不可抗力だったかもしれないが、なかったことにはできないのでキャリア的には傷がついたわけで、軍はどう判断するだろうか。全てを失うことになっても、2人が一緒になるというのであれば、それはそれで素敵です。セバスチャン喜ぶはず。セバスチャンがこのままだと頑固なじいさんになって、頑固なばあさんと…というのが笑えました。セバスチャンだって、どこかで待っている女性がいるだろう、その時は家は私がもらうわね…タミーは本当にいい味を出しています。さて、そもそも捜査権もないプライドとラ・サールが故郷で派手にやりましたね。怒りのままに暴走するラ・サールを母親がなだめ、「そもそもお前を連れて行くのが違法なんだからな」という大甘なプライドが父親のように寄り添う。ラ・サールの描かれ方はずっとこんなのだな、と思いました。ジェンキンスや身代わりの自白をしたドランの背景を探って、真相に届くのか、あるいは新展開が待っているのか、待ちたいと思います。
December 21, 2020
コメント(5)
今週は悪夢の謎解きはありませんでしたが、おなじみの人がカムバックして、ラ・サールの兄探しにも大きな変化がありました。オープニング映像でも確認できますが、ロレッタの髪の色が変わりましたね。これも変化かな。海軍航空基地所属のエレナ・マルティネス一等兵曹が、休暇後に職場に戻らず、上司から捜索依頼があった。マルティネスは父親の誕生日を祝うために休みを取っていた。コーリーとグレゴリオは、誕生日のパーティ会場で移民局の一斉取締が行われ、マルティネスが他の参加者たちと共に移民局の拘置所に連行されたという情報を得る。アメリカ国籍があるマルティネスの父親はホンジュラス国籍で、亡命を希望していたという。国籍が確認され釈放されたマルティネスは、民間のデュヴァル収容所で若い女性がどこかへ連れ去られていると話す。どうやら人身売買が行われている疑惑があり、コーリーはNCISも捜査すべきだと考える。しかし、すでにデュヴァル収容所はFBIが調査しており、NCISには内容を知る権限がなかった。直接デュヴァル収容所の責任者と面会したグレゴリオは何か隠していると確信する。FBIの調査は1年前に打ち切られており、プライドは休職中のアイズラーに協力を求める。移民局では不法移民の収容人数が増え、民間にも収容所運営を委託しているが、デュヴァルでは半年で20人以上の女性が消えるなど疑惑があった。FBIが調査を初めたところ、気づかれてデュヴァル側が証拠をもみ消したらしい。証人もなく調査は打ち切られたが、プライドはアイズラーに再調査するよう求める。アイズラーのおかげでさっそく、調査へのアクセス権と通信傍受の許可が得られ、NCISは拘置所の運転手バーンズに目をつける。バーンズを聴取し、大金が振り込まれた件を追及すると、バーンズは言い逃れを続けた。NCISはバーンズを解放し、通話を傍受することで、犯罪のネットワークを暴き始める。ラ・サールはセバスチャンと共に兄のケイドを探しに地元アラバマに戻る。ケイドの恋人の息子ウィルがドラッグの運び屋をしていたという情報で、売人を追うことにするが、ケイドのクレジットカードを使った男がいたという情報があり、警察で身元を確認する。男は森の中で拾った財布の中にカードがあったと主張するので、ラ・サールたちは現場へ向かう。エレナの父親も連れ去られたが、居場所が判明し、現在は弁護士を依頼して対応を初めたという。エレナの父親はホンジュラスでジャーナリストをしており、政府の批判記事を書いたため90年代にアメリカに亡命を希望した。しかし、認められずに強制送還となり母国でその後拷問されたという。再びアメリカに戻って亡命を求めているが、最近はルールも変わり移民局の摘発も厳しい。パットンの分析で、人身売買のネットワークのトップはマイアミのリック・バーガスという人物だとわかる。女性たちをニューオーリンズからマイアミに移送する役割のダレル・ウィルソンという男が判明したため、NCISはウィルソンの車を尾行しはじめる。車はマッサージ店に到着し、武器を携帯した用心棒らしい男や移送用のバンも見られたため、NCISとアイズラーは突入する。奥まった部屋に捕らえられていた女性たちを発見し、保護すると共に、女性経営者を逮捕してデュヴァル収容所の闇のビジネスについて証言させることができた。FBIと共に捜査令状を持って収容所を捜索し、容疑者を逮捕することはできたが、収容されていた不法移民はまた別の収容所にいくことになる。どこも満員だという。エレナの父親については、自由人権協会が引き続き亡命を求めていくことになる。森の中を捜索したラ・サールは、身元のわからない遺体を発見し、ロレッタが検視を行うことになった。やはりケイドだった。最後はまさかとは思いましたが、最悪の結果になりました。となると、ラ・サールがこのままで収まるはずはなく、兄を殺した犯人を探すということになるのでしょうね。ドラッグの売買でショーティという売人がいるということまではわかったが、NCISの管轄ではない。ラ・サールは休職して、あるいはバッジを外してという風になるのかな。ところで、今回の人身売買事件はマルティネスが被害に遭ったのなら救出劇もあったと思いますが、組織の摘発となると、FBIの管轄ですね。前シーズンでひどい怪我をしたアイズラーを復帰させるためのエピソードだったのかもしれませんが、薬に頼らず、支えてくれる人たちに助けられて回復したというアイズラーが、今後のプライドの回復のヒントになるのか、そんな風に感じました。プライドとアイズラーは家族とはまた違う絆がありそうです。もう一つ、不法移民の問題は今のアメリカの現状なのでしょうね。コーリーの両親もアメリカへの亡命者だった(父親はイランの大学教授、革命時に亡命)ために、マルティネスに対しても共感的だったし、今と昔では政府の移民、難民の扱いが違ったという言及もあった。営利目的で不法移民の収容所を経営する、というのがやはり驚きます。個人的にはジャーナリストは亡命するのかなという点、まあ、国外で情報発信できるならその方が良いのかもしれませんが、うーんという感じ。家族のためにもアメリカへ行きたかったということか。となると、政治的な亡命と不法移民との違いとは?などと思ってしまいました。後、マルティネスが捜査に同行するといっても、上官の許可を取ったのかな?とその辺は大雑把でしたね。そもそも任務とは関係ないですよね。
December 12, 2020
コメント(6)
プライド in NYC、ローレルも住んでいますし、今後足を運ぶことになるのでしょうか。犯人役の人は、他のドラマでも犯人の役を演じていますよね。役者といえども、こういうタイプの人もいるのですね。プライドはロレッタの勧めで不眠症の治療を受け始めるが、仕事柄処方された睡眠薬を飲むことはでいないでいる。プライドが20年前に保安官補だった時に担当した未解決事件の容疑者、エリオット・ホイットマンがNYで勾留されたという知らせが入る。ティーンエージャーだったアシュリー・グリフィンが姿を消して数日後、殴られて遺体で見つかった。プライドの上司だった保安官は凶器がバットだと指摘したが、ホイットマンはアシュリーの後をつけていたという目撃情報だけで、起訴されなかった。そのホイットマンが火事を起こし、消防士が壁の中から下着などが入った小箱を見つけたという。下着からはアシュリーのDNAが検出され、ロレッタは過去の検死報告を調べ直し、プライドはNYPDの捜査を手伝うことになった。アシュリーの父親は特別学校の校長で、ホイットマンはその学校の生徒だった。見つかった小箱からはホイットマンの指紋もDNAも検出されておらず、ホイットマンも何も知らないと答えている。プライドが取調室に入ると、ホイットマンは怯えて騒ぎ出す。実は当時の上司がホイットマンに自白を迫って、暴力をふるったという事実があった。残り24時間以内に立件できないと、ホイットマンは自由の身になってしまう。小箱の中には「トロフィー」として保存されたものがあり、アシュリー以外にも、あと3人の被害者がいたことを示唆していた。プライドは、捜査当局のカブレラ刑事と共にホイットマンの自宅を調べる。火事はホイットマンの隣の部屋から起こり、プライドは隣室の住人とその娘の話を聞く。ホイットマンは時々2~3週間ほどいなくなることがあったという。アシュリー事件の証拠品からは新たな発見はなかったが、セバスチャンはレントゲン画像などを今の技術で解析して、凶器はバット以外にもあったという。カブレラ刑事はアシュリー事件と同じ手口で、3つの州にまたがる同様の事件があったという。ホイットマンの使ったメールを分析すると、事件が起こった時にホイットマンは近くにいたようだ。さらに、4件の同様の事件が見つかったが、その時にはホイットマンにはアリバイがありそうだ。凶器が2種類あったことから、プライドらは犯人が2人いるのではないかと考える。コーリーとラ・サールがアシュリーの父親から話を聞くと、ホイットマンが在学していた時に、メンターとして卒業生のパーカー・レイシーという男と親しくしていたことがわかる。2人は正反対の性格で、レイシーは野球チームのキャプテンだった。現在のレイシーは家族がいて、自治体のエネルギーコンサルタントをしているという。ミシシッピで殺害された被害者の夫がホイットマンの元上司であることが判明し、ホイットマンは事件の4ヶ月前に首になっていた。アシュリーの父親は当時ホイットマンらに厳しくあたったため、父親を苦しめるためにアシュリーを誘拐して殺害したのではないか。レイシーの居所は現在不明で、プライドはホイットマンのアリバイのために、新たな犠牲者を監禁しているのではないかという。実は、隣の部屋の女性の娘ナディーンが昨夜から行方不明になっており、ナディーンの車が郊外で発見されていた。ホイットマンはレイシーとの関係について、昔の知り合いだというだけだ。プライドはレイシーの仕事関係で、NYのトンネルや公共施設に詳しいと考える。グレゴリオは小箱にあったネックレスが、ブリアナという被害者のものだと突き止める。ブリアナのボーイフレンドはレイシーの野球チームにいた。セバスチャンはレイシーが使っていた偽のIDを突き止め、昨日の朝、NYのトンネルシステムでそのIDが使われたのを発見する。捜査チームはトンネルの出入り口に警官を配置して、レイシーを追う。トンネルの一つに入ったプライドとカブレラは、監禁されて殴られているナディーンを発見、逃げるレイシーをプライドが追ったが、レイシーは道路に飛び出し車に轢かれて死亡してしまう。このままでは、ホイットマンは全ての罪をレイシーに着せて逃げおおせるだろう。プライドはレイシーの死を伏せ、ホイットマンを挑発してアシュリー殺害の自白に追い込む。セバスチャンはREACT(地域武力行使チーム)の訓練を申し込もうとして、ロレッタやグレゴリオから反対される。科学オタクとして弱々しい存在であるのは嫌なのだという。ラ・サールはケイドの恋人の息子ウィルから、ケイドが金のトラブルに巻き込まれたらしいと知らされる。アラバマに戻り、ケイドを探すことにする。事件は都合よく猛スピードで解決してしまいましたが、ベテランのプライドとNYの若くて元気の良い刑事が組む、というのがミソだったのかな。都会の警官と田舎の警官、という組み合わせでもありましたが、結局ローレルの彼氏?とパパになるのかな。カブレラ刑事イケメンでかなり手が早い感じですから、プライドとしては心配でしょうね。ローレルがすっかり大人っぽくなっていて、時間の流れを感じます。キャストのプライベートでは、プライドは不眠症のまま、赤いスーツの男の象徴するものはまだわからない。ラ・サールは捜査よりもケイドの捜索をこの先も優先することになりそうですね。来週はセバスチャンを連れて行くようですが、セバスチャンはSWATのようなタフガイになりたいのですよね。ロレッタ・ママとタミーねーちゃんから、反対されて、反抗期の少年のようでおもしろいです。セバスチャンのことですからどういう結果になっても、楽しめそうですね。
December 5, 2020
コメント(8)
これ「ターミネーター」の新作がちょうど公開された頃だったのでしょうか。キャストの誰かが過去作品に出演しているわけでもなさそうですが、やはり記念碑的な映画ですよね。海軍戦闘機のレーダーが不審な影を見つけ、パイロットのマイヤーズ大尉は民間機が黒い虫の群れのようなものに包まれるのを目撃した。その後民間機は海に墜落したため、海軍では大尉の接近飛行が原因ではないかと、大尉の飛行を止めた。NCISは海軍機の飛行状況と大尉の目撃内容を確認することになった。いわゆる「未確認飛行物体(UFO)」と調べることになり、セバスチャンは喜ぶ。マイヤーズ大尉によると、真っ黒な塊が意思を持って飛行機を攻撃しているように見えたと言い、パイロット仲間からはエイリアンを見たんじゃないかと笑いものになっているという。レーダーの映像を見たパットンは、雲でも虫でもないという。ラ・サールの兄ケイドが施設を出て2晩も連絡が取れない状態になっていると聞き、プライドはラ・サールにアラバマに戻って兄を探すようにいう。民間機はパラディソ社の所有で、パイロットは創業者のプルイットだった。海中から回収された機体を調べたセバスチャンは、エンジンから透明な金属を見つけて色めき立つ。しかし、それは炭化タングステンの進化版で、「存在しないもの」ではなかった。プルイットはよくメキシコに行っていたらしく、会社は新技術の開発で成長してきた。今は2番めの妻が財務責任者で連れ子の息子が会社を手伝っている。プライドはロレッタに問われ、相変わらず悪夢を見続けていることを打ち明ける。なぜか赤いスーツ姿の男が現れ、その男を追いかけようとしていると、昨夜は保安官時代に救出できなかった少女がでてきたという。ロレッタはLSDを大量に摂取させられた後遺症による幻覚で、友人の専門家に相談するようにいう。プルイットの遺体を調べたロレッタは、被害者の口の中から透明な破片と、ドローンの部品の一部を見つける。大尉が見たのは、ムクドリの群れが黒い塊となって動く様に似ていて、大量の小さなドローンが集団で動いていたものだった。ただ、これはスケールフリー相関というソフトウェアを使わなければならず、まだ実用化されていないものだった。これをもし、悪人が利用したら大変なことになる。プルイットは先週国防高等研究計画局(DARPA)の会合を求めており、何者かがそれを阻止するためにプルイットを殺したのではないか。パットンによると闇マーケットでは、武器商人が「群れ」について話をしており、もう技術が売りに出された可能性がある。事件当時のドローンの軌跡をレーダー網を使ってたどっていくと、出発点をある程度絞ることができた。グレゴリオとセバスチャンが怪しい倉庫を調べると、そこはドローン工場で、侵入した2人をドローンが攻撃してきた。人感センサーにより2人の動きを追尾するため、別室に逃げ込んだグレゴリオは火災報知器を使って建物内のスプリンクラーを起動し、ドローンの動きを封じ込める。兄の行動を追っていたラ・サールは、ケイドが乗っていた車を売ったことを突き止める。わずかに残っていた証拠から、ケイドの行き先を突き止めモーテルの一室を調べると、そこにケイドのガールフレンドだというケリーとその息子ウィルが隠れていた。2日前にケイドが2人をモーテルに隠すと、それ以降ケイドは行方不明になっているという。プルイットの義理の息子スコットは、社内でドローンの事業化を進めていたが、プルイットはそれを認めず、独立も認められなかった。そのせいで、2週間前から親子の関係は悪化していたという。パットンは、闇マーケットでドローンの取引をしようとしていた武器商人の情報をつかみ、NCISはジェファーソン空港でスコットの到着を待つ。スコットは客にドローンのデモを行い、セバスチャンが陰からドローンを操作して2人の逮捕につなげる。しかし、そこに突如黒服の男たちが現れ、残りの捜査を引き継ぐといって強引に2人とドローンを持ち去った。コーリーは超機密を扱うウィンチェスターという人物だという。娘のためにニューオーリンズに残ることにしたコーリーは降格となり、プライドは気を使う。グレゴリオは励ますつもりでレズビアンバーにコーリーを連れて行く。アラバマから戻ったラ・サールは、兄の恋人親子を自分の家にかくまっているという。ケイドは何かに巻き込まれたらしい。セバスチャンが一番美味しいテーマなので、その分は楽しめましたが、ラ・サールが言うように、本来はNTSBの管轄ですよね。大尉自身の戦闘機が墜落したらまだわかりますが。このドローン技術は闇に流すよりも、やはり国が抑えたい案件なので、支局ではなく国の機関に引き渡すべきですよね。でも、きっとウィンチェスターという人物はこの後何らかの関わりが出てくるように見えます。(対コーリー?)上司2人揃って降格になるのは部下たちからすると相当気を使うことなのかもしれませんが、やり取りが過剰かなと思いました。まあ、何事もなかったかのように元に戻るのはおかしいのかもしれませんけど。プライドの幻覚は、過去の記憶の再来ではない部分、赤いスーツの男が何を意味するのかを追うシーズンになるのかもしれませんね。専門家による治療もあるようですし、その間になにか出てくるかも。ラ・サールの兄は安定していたので、また薬の問題かと見せかけて、何かトラブルに巻き込まれたらしいという。誘拐されて薬が飲めなくなったら、また症状が悪くなる可能性がありますし、心配ですね。あるいは、「症状」のせいで恋人を隠して失踪したという可能性もあるし、いずれにせよラ・サールは心ここにあらずでしょう。ちなみにケイドの恋人はL&O:SVUのロリンズの姉ですね。そう思うと、実はケイドが彼女に騙されたとか、そっち方向の想像もしてしまいます。
November 29, 2020
コメント(2)
新シーズンプレミア。解決したかに見えた先シーズンの闇を引きずって、暗雲漂うスタートとなりました。その理由はプライド本人の精神状態によるものですが、チームもまた拠り所を失いそうになっている。大変だ~ウォーカーとの死闘を制したプライドは、海軍航空基地での査問会で、公表できないがヒーロー並に活躍したとして、勲章ものだと評価される。しかし、ウォーカーに自白剤を打たれた後遺症のせいなのか、プライドは眠れない日々を過ごしていた。眠っても悪夢を見るので、瞼を閉じるのも怖い。これから休暇を取り、リタとNYに行く予定だが、施設に入っている母親を見舞うと、母は夫のカシアスの死を理解できないでいる。NCISはFBIのハーパー特別捜査官らと合同で、海軍のVXガス爆弾を売買するグループを逮捕しようとしていた。しかし、アジトに突入直前になってコーリーは犯人グループとは関係がなさそうな女性2人を目撃し、ハーパーに突入を待つよう要求する。ハーパーはコーリーに指示に従うよう命じるが、コーリーは女性を救い出すために勝手に飛び込んでいく。一足遅れてFBIのSWATチームが突入するが、銃撃戦で捜査官が負傷し、犯人グループは死亡してしまった。しかも、あるはずのVXガスが仕込まれた爆弾が発見できなかった。ハーパーはコーリーの判断を激しく非難する。爆弾は銃撃戦の直前に何者かに持ち去られていたことがわかり、パットンらが盗んだ犯人を追跡すると、逃走に使った車がニューオーリンズに戻っていたことがわかった。犯人は赤外線カメラを回避する衣類を身に着けていたようだ。さっそく、犯人を追おうとしたNCIS支局にプライドが戻り、コーリーが停職処分になったことを告げる。コーリーもまた、査問会を受けることになるが、FBIが作戦失敗をコーリーのせいだとして、上層部に申し立てたという。本部もVXガスの行方を重くみて、プライドにFBIとの共同捜査を命じた。逃走車は燃やされていて、手がかりは少なかったが、セバスチャンはタイヤ痕から有機肥料の鶏糞を見つけたという。それによると、1年前に閉鎖された養鶏場でその肥料を使っていたことがわかり、NCISとFBIが養鶏場へ向かった。建物の影に白人男性の姿が見えたため突入するが、爆弾がしかけられており、チームはまた犯人を取り逃がす。使われた爆弾からはVXガスは抜き取られており、犯人は今もVXガスを所持していると思われる。自宅にもいられないコーリーは、モルグのラボでロレッタを手伝い、爆弾の破片の中から陸軍の銀星賞のかけらを発見する。銀星賞を授与されたのは、8ヶ月前戦死したアンドレア・ゲインズ上等兵だった。彼女の死後、父親のホールデンに勲章が渡されたが、ホールデン・ゲインズも元陸軍グリーンベレーで、この2週間行方がわからない。ホールデンは優秀だったが、軍法会議で海軍の海外軍事作戦を批判して除隊となっていた。その後、娘は仲間を守って英雄として死んだのではなく、司令官が情報を読み間違ったため、過激派の待ち伏せ攻撃を受け、軍はそのことを隠蔽していると訴えていた。ホールデンは各界に訴え続けたが、事実は明らかにならず、やがてホールデンは姿を消した。VXガスを盗んだのは、娘の死の事実を明らかにしたい父親が復讐をするためだったのではないか。アンドレアの上官フリーマン大佐はノース・カロライナのフォート・ブラッグに所属している。パットンはアンドレアが所属していた市街戦舞台が現在、ミシシッピ州ジャクソンで訓練中であることを掴み、ホールデンがここで上官を狙うのではないかと指摘する。査問会に出席したコーリーは、すでに結論が出ていると察する。ミシシッピ州のシャーウッド基地に向かうプライドにコーリーも同行し、ホールデンがVXガスを使うと警告する。基地では、小隊単位で目立たないように避難させる中、コーリーは地下のエアダクトが危険だと考え、ホールデンがダクトにVXガスを仕込もうとしているところを見つける。プライドはフリーマン大佐にアンドレアの死について問いだたし、コーリーはホールデンに復讐をやめるよう説得を続ける。フリーマン大佐が自らの過ちを認めて、ホールデンは投降した。コーリーの活躍にも関わらず、NCIS副局長のヴァン・クリーフはコーリーは衝動的で仲間を危険にさらし、過去にも同じようなことがあったため、排除する考えを示す。プライドはヴァン・クリーフと取引をし、自らはNCISの現場に戻る代わりにコーリーを指揮系統から外すことに同意する。コーリーは受け入れるか辞職するかを求められることになる。プライドに代わって母の見舞いをしていたリタは、義母がかなり混乱していると告げる。母はプライドとカシアスの見分けがつかなくなっており、プライドが歌を歌うとやっと落ち着いた。車を運転していたプライドは目の前に赤い服を着た人物を轢きそうになって、目覚める。どうやら夢を見ていたようだ。NCISの副局長がプライドを褒めてコーリーを落とすのは、なにか裏がありそうな感じですね。いきなり出てきて、一体誰なんですか?これが初めてではないと言われても、コーリーは組織やルールに縛られず正しいと思って行動してきた。プライドも同じようなタイプで、暴走したこともあり、何度も監査の対象となってきた。このままコーリーが辞めるとは思えないですし、違う立場で今シーズンは活躍してくれるのかな、家族との生活もこれまで以上に描かれるのかなと思いました。一方、プライドですがかなり重症ですね。悪夢の中に出てくる赤い全身タイツの人物は、先シーズンはサットンが赤いドレスの天使だったことを考えると、死神だとか悪魔の類なのでしょうか。個人的にはバクラさんの「Quantum Leap」のOPで、白い全身タイツ姿のサム・ベケット博士を思い出してしまうのですが。前のエピソードでプライドの記憶の中に出てきたジョアンナ・キャシディさんは違和感がなかったけれど、リアルの母親というのはバクラさんとそれほど年齢が違わないのではないかと思ってしまいます。それでも、御年75歳ですよ、それはそれで感激です。認知症の母親と向き合うプライドというのは、これまでにない面が見られるのではないかと思います。それにしても、老人ホームのお部屋が普通のお家みたいで素敵だなと思いました。リタさん、良い嫁ですね。
November 21, 2020
コメント(4)
シーズンフィナーレ後半は、想定通りの展開で、ある意味お楽しみエピソードだったかな。タイトルはスティクスの川、三途の川という意味ですが、前半ではジョージアに渡る川、後半では正に…ということですね。続き。ウォーカーに捕らえられたプライドは拷問の末、薬物によって自白を迫られる。薬によって夢うつつのプライドの前にサットンが姿を見せ、頑張れと励ます。ウォーカーはアポリオンに関する情報を求めており、アイズラーの暗殺チームが持っていたノートパソコンの内容と同じものを、プライドが持っているのでその在処を言えという。ラ・サールはアイズラーの棺と共に帰国するが、ウォーカーとプライドの消息がわからない。NCISに国土安全保障省のパーカー捜査官が現れ、プライドらが国際問題を起こしかけた後始末をするという。コーリーには合同捜査と言いつつ、指揮はパーカーが執ることになり、NCISが持っているアポリオンとウォーカーに関する情報を全部出せと迫る。アイズラーの検視もDCのFBIで行うというので、ロレッタは手が出せない。そのアイズラーの写真がすぐにウォーカーに届き、ウォーカーはプライドに写真を見せる。一方、深夜にロレッタとセバスチャンはモルグに忍び込み、仮死状態のアイズラーを蘇生する。予想通り、アイズラーの写真がパーカーの一行によって、送信されたことがわかっている。ただ、ウォーカーに送られたはずの情報からは、ウォーカーの居場所が点々と移動して掴むことができない。パーカーはNCISの動きに目を光らせ、協力を求める。パーカーにとっても、数年前ウォーカーは捜査対象で、情報が漏れてチーム全員を殺されたという。幻覚を見続けるプライドはさらに苦しみ、何度もサットンに助けられる。チームはプライドのバーに集合し、ジミーに協力を求める。プライドはアメリアのタトゥに秘められた情報をどこかに隠しているはずだ。ジミーとアイズラーが2階を探すと、愛用のピアノの中に「オヤジの墓まいりに毎週行くように」というジミーに対するメッセージがあった。ジミーとコーリーがプライド家の墓に向かうと、ジミー名義の墓の中にパソコンが隠してあった。しかし、そこにパーカーが現れ、コーリーからパソコンを取り上げてしまう。万事休すに見えたが、アイズラーはパーカーの車を追跡し、政府の施設にパーカーが入っていくのを確認する。そこは機密情報を送信する場所で、グレゴリオとセバスチャンは強引に侵入する。パーカーはサーバー室でパソコンのデータを送信中だったが、セバスチャンがサーバーを壊して送信を停止し、NCISが騒ぎを起こしたために、グレゴリオとセバスチャンは逮捕される。DCからプライドの急を聞いたリタがアイズラーの情報で、パーカーに対する逮捕状を持って現れる。パーカーとウォーカーとのつながりは明白で、3年前にウォーカーと取引して、部下を殺させたという。NCISがサーバーも引き取ることになり、これでウォーカーの居場所もわかるかもしれない。プライドの幻覚の中にローレルが現れ、助かるためにアポリオンのファイルを開けてほしいと頼む。プライドは必死で拒み続けるが、ウォーカーは入手したパソコンのデータを取り上げられたことから、焦りだす。ウォーカーたちは飛行機の中にいて、そのために信号が点々と移動していたのだった。飛行機がテキサス州ブラウンズヴィルに着陸し、メキシコ国境近くにウォーカーの要塞があることがわかったため、NCISはFBIの突撃チームと共に現地に向かう。プライドの幻覚の中にリタが現れ、これまで家族を犠牲にしてきたことでプライドを責める。今度こそ、情報を渡せば大切な人を守ることができる。NCISとFBIチームの突撃が始まり、沿岸警備隊も激しい攻撃を加える。銃声の中、ウォーカーはファイルそのものよりも、「あの家はどこだ」という。プライドの目の前に少年がいて、それを見つめる元気なころのプライドの母親がいた。プライドはこの家に来たことはないが、母親はただ、答えを見れば良いという。母親に励まされたプライドが気づいたのは「ウォルナットレーン721」という番地だった。ウォーカーはその番地を聞くと、部屋から出ていった。気づくとプライドの手には注射器があり、プライドは投薬していたドクターに針を突き刺す。やっとの思いで部屋を出たプライドに、サットンは「撃ってはだめ」という。プライドはラ・サールに助けられ、姿を消したウォーカーの行き先がわかったと告げる。アメリアの情報には少年の写真があり、それはウォーカーの息子だった。安全のためにウォーカー自身、息子が預けられている場所を知らず、アメリアは保険としてその情報を隠してウォーカーへの切り札と使ったのだった。その家に先回りしたプライドは、現れたウォーカーに投降するよう求める。選択肢は2つしかない。しかし、ウォーカーは銃を抜き、グレゴリオに撃たれてしまう。プライドはウォーカーに、君の少年はきっと守ると約束する。元気になったプライドは、ローレルと自分の母親に会うためしばらくNYCに行くという。当然といえば当然ですが、アイズラー<仕事仲間<ローレル<リタ<自分の母親、の順に大切度が大きくなるのですね。(笑)ちなみに、ドウェインの母親役のジョアンナ・キャシディさんは、古くは「ブレードランナー」のレプリカント役で有名ですが、「スター・トレック・エンタープライズ」ではトゥポルの母親役でも出ていて、そういう意味ではバクラさんとお久しぶり!でした。かわいい部下をいじめる悪役がいたり、ウォーカーとの最後の戦いもやはり「家族は大事」ということでシーズンの幕を引く。NCISらしくて良かったのじゃないでしょうか。諜報員だったコーリーが墓場にPCを取りに行くのにNCISの車を使うなんて、ありえないですが、ジミーも一族に入れてもらって感激、ということで良かったです。リタさん、セクシーなダンスでサービス。(内助の功ですね)グレゴリオがセバスチャンをリードしているところが、クスッと笑わせてくれました。サットンをシーズン始めに出したことが、意味があって最後に回収されたので満足です。
May 10, 2020
コメント(3)
シーズンフィナーレは前後編で、スパドラさん気を利かせて連続で放送してくれました。でも、それに気が付かなかった私は録画し直しました。(笑)ところで同じタイミングで、シーズン4のアイズラーが出てくる2話続きのエピソードもプログラムにあって、これはアイズラー特集でしょうか?特殊部隊を率いるアイズラーから、アポリオンのアジトを今から突撃するという連絡が入る。ライアンの情報提供者ルカ・オスマンの情報で、ウォーカーはジョージアの国境に近い南オセチアにいるという。プライドはオフィスの情報隔離室からアイズラーをバックアップする。しかし、建物に突入した部隊は逆に攻撃を受け、通信が途絶えてしまう。これは罠だったのか。プライドはコーリーに状況を打ち明け、内部から情報が漏れていた可能性があるという。チームには知らせるなというプライドだったが、ラ・サールとセバスチャンはコーリーの動きに不信感を持ち、ついにアポリオン掃討作戦は知られてしまった。アイズラーの安否は不明だが、アフリカ系アメリカ人の人質に関する会話をNSAが傍受しており、プライドは自らアイズラー救出に向かうという。ジョージアのトビリシに赴任した経験のあるラ・サールは、プライドに同行することを申し出て、2人はNGOの人道支援を装って、入国することになった。身代金はプレスコット輸送で押収した偽札を使う。早速、ジョージア側の国境近くに降りたプライドとラ・サールの目の前に、地元の警察が現れ、身柄を拘束しようとする。そこに、連絡が取れなくなっていたルカ・オスマンが現れ2人を救い出す。ルカは武器商人で、プライドらを自分のオフィスに伴い、ライアンは恩人なので裏切ることはないという。アイズラーを捕らえた民兵はケルベロスという組織で、カネ目当ての危険な奴らだ。民兵のキャンプに向かったプライドらは、ルカが仲介に入り、アイズラーを取り戻すことに成功する。パットンは特殊作戦の情報がハッキングされたと考え、海軍航空基地でアクセスされたことを突き止める。さらに、特殊作戦についてアクセスできる人物の関係者を当たり、退役しているディクソン少佐が数日前に基地にアクセスしていることが分かった。NCISがディクソンの家に向かうと、ディクソンはすでに殺されていた。コーリーがプライドからの連絡を受けた時、南オセチアのキャンプではヘリの機銃掃射が始まった。NICSも家の外から激しい銃撃を受け、混乱状態となる。コーリーはディクソンの名前が上がったのは、NCISをここにおびき出す罠だったと気づく。プライドも危ないと状況を伝えようとするが、その連絡を取ったのは民兵だった。プライドとラ・サールはアイズラーと共に森の中を逃げ回る。攻撃してきたヘリはアポリオンが差し向けたと見られ、ルカは姿を消した。アイズラーの消耗が激しく、プライドは森の中の農家の納屋に身を隠すことにする。アイズラーは殺そうと思えば殺せたのに、なぜか自分を見逃したのではないかという。パットンはディクソンのIDが何者かに利用されたとし、実際は機密に触れられる上層部にスパイがいるのではないかと考える。コーリーたちが倒したアポリオンの手下は、身元について何も情報がなかった。ただ、ロレッタは兵士たちの身体にマイクロチップが埋め込まれているのを見つけ、セバスチャンはそのマイクロチップが携帯のパスワードになっていることに気づく。これを使って、アポリオンの情報を得ることができる。納屋で一晩明かしたプライドらは、機転を利かせて民兵から逃れる。川沿いに進めば、国境まであと3キロだ。パットンは高度に暗号化されたアポリオンのネットワークに侵入し、プライドらの動きを探る。コーリーはプライドの脱出ルートに検討をつけ、手配を急ぐ。川辺でボートを見つけたプライドたちだったが、民兵に追いつかれ、プライドは撃たれたラ・サールとアイズラーをボートで逃し、一人戦うことにする。幸いボートはジョージア側に渡ることができ、コーリーの連絡を受けたルカが救出に現れる。しかし、アイズラーの状態は予断を許さない。森の中に戻ったプライドは、デジャヴュで見た場所で民兵に囲まれる。銃を向けられた時、ウォーカーが姿を現し、民兵を殺す。ウォーカーは「また会えたな」というと、プライドに銃口を向けた。To be contineud...冒頭のシーンはまたまたSEAL Teamじゃないか、という絵面でしたね。それにしては、準備不足で情報不足で、あのドラマを見ていると、こういうケースは作戦決行しないというのがわかります。アイズラーとプライドの互いを信じる「愛の語らい」はシリーズの定番になりそうで、そういう意味では楽しめましたが、プライドは以前のように、危険を顧みない男に戻ってしまった。森の中では「ランボー」ですよ。(第一作の)プライド、せっかくデジャヴュを見るのなら、今シーズン何度も出ていたサットンが出てきても良いのにと思いました。ラ・サールがジョージアに赴任していたのは初出でしょうか。情報提供者のルカはどうやら信頼できそうですが、ウォーカーとつながっている人物は誰かというのが、次週の山となりそうですね。プライドはきっと助かるでしょう。あるいは、キャリーのように3ヶ月間人質となって来シーズンに続くということになるかも?
May 10, 2020
コメント(1)
いつもに増して、相当荒っぽい展開でしたが、セバスチャンが活躍するということで、楽しめました。どうせなら、せめて銃器規制について、もう少し取り上げても良かったと思います。軍の武器展示会で爆弾事件が起き、二等水兵ベン・フリゼルと弾道学の専門家、アリス・ローガン博士が死亡した。2人は何者かに持ち込まれた爆弾を発見し、解除しようとしていた。会場の外では「平和を求める会」がデモを行っており、NCISが参加者に聞き込みを行う。現場を見たセバスチャンは、使われた爆弾が特定の方向に爆発するタイプだと指摘し、そのせいでベンの同僚で恋人のニーラが大量の破片を浴びたという。プライドはニーラの体内から破片を回収するようにいう。デモ参加者の中で目立つ動きをしていた男は、リュックを背負った男が会場に入っていき、手ぶらで戻ってきたと証言する。捜査当局は爆破がテロなのか、政治的主張なのか判断できない。ただ、ローガン博士のブースにリュックが置かれていたことから、狙いがローガンなのではないかと考える。ニーラの手術が終わり、20個の破片が取り出されたが、脊髄の近くにある破片が危険なために取り切れなかった。その破片には番号が刻まれているため、セバスチャンはニーラにその破片を取る手術を受けてほしいと迫る。ニーラは失敗すれば命に関わるため手術はしたくないと断る。男の証言で作った似顔絵から、現場近くのカフェで似た男がカメラに映っていた。男はアラン・V・サイオクという、地元の土地開発業者で、アランの兄カールは殺人事件の裁判の渦中にあった。カールはカージャックに遭い同僚が殺されたとされたが、自作自演の疑いがあり、裁判では弾道学の専門家としてローガン博士が証言することになっていた。アランは兄の容疑を晴らすために、検察側の証人ローガンを狙ったのか。エルパソ行きのバスに乗り込もうとしているアランを逮捕して尋問するが、関与を否定し弁護士を要求して口をつぐむ。セバスチャンは現場で回収したリュックのジッパーから人の上皮細胞を採取し、アランのDNAと一致することを証明する。アランが犯人だという証拠が得られたため、捜査を終了し、セバスチャンは大量の証拠品を市警の証拠保管庫に運び込む。しかし、セバスチャンの目の前で爆発が起こり、係官のラナは死亡、セバスチャンも脳震盪を起こしてダメージを受けてしまう。証拠品も爆発による火災で破壊されてしまった。セバスチャンは自分が運び込んだ箱に爆弾が仕掛けられたと考え、罪悪感にさいなまれる。今回の爆弾も展示会会場の爆弾と特徴が一致したが、身柄が拘束されているアランの犯行ではない。しかも、証拠品が燃えてしまったためにアランは10時間後には釈放される。NCISは、2つの爆発事件を最初から見直すことにする。セバスチャンはERを抜け出し、展示会会場で見落としたものを探し始める。プライドはセバスチャンの状態を心配しつつ、捜査を見守る。アランの家宅捜索で爆弾との繋がりは見つかっておらず、セバスチャンはデモ参加者などが撮影した写真や動画を集めて爆発30分前の3D映像を作り上げる。その映像の中に、リュックを受け取るアランの姿があった。リュックを渡したのは、元ATFの鑑識で1年半前に首になったコルトン・ウルフとわかる。ウルフは仕事で手抜きを行い、そのために多くの捜査結果が覆ってしまったのだった。ウルフが解雇された時の調査の責任者がローガン博士で、ウルフが恨みを晴らすためにテロに見せかけローガンを狙ったのではないかという。アランの兄のカールは弁護側の証人としてウルフを雇っていた。しかしこの映像を裁判で証拠として使えない、確かな証拠が必要だ。再びセバスチャンが姿を消し、ニーラの病室に向かう。ニーラは退院しようとしていたが、正義感のある君なら、手術をしないことをきっと後悔すると説得されて、手術に同意する。セバスチャンは脳にダメージを受けており、そのまま倒れてしまう。ニーラから取り出された破片は携帯電話のメモリーカードの一部で、シリアルナンバーからウルフが先週ヒューストンで購入していたことがわかった。ウルフは闇ウェブで爆薬を調達したと思われ、爆弾の専門知識もある。姿を隠しているウルフを逮捕するため、プライドは釈放されたばかりのアランに協力を求める。アランも不本意ながら関わることになったのではないか。アランは最初は爆弾とは知らず、ローガンに警告するために嫌がらせをすると聞かされたと答える。その時、アランは狙撃され、ラ・サールとプライドは逃げるウルフを追う。ビルの屋上に追い詰められたウルフは、銃を向けようとしたため射殺された。幸いアランは命をとりとめ、ニーラの勇気ある行動は上官に報告された。セバスチャンは自宅でグレゴリオの看病を受ける。ツッコミどころとしては、1分あれば無理に爆弾を解除せずに、身を守るとか会場から避難することができたと思うのですが。ウルフは会場でローガンがリュックを開けるのを監視していたのでしょうか。最後の追跡シーンではプライドが年齢を感じさせないアクションを見せましたが、シーズン始めにローレルにこれから違う生き方すると誓ったのは忘れてしまったのかな。(笑)ニーラの体内の破片を令状を取って取り出すかどうかで、もっと議論があっても良かったかなと思います。海軍の命令で手術させることも難しかったでしょう。失敗したら命の危険や、身体の麻痺などリスクがあるのに、セバスチャンは突出してしまった。ウルフの犯行を証明する方法を他に探らず、セバスチャンでなければニーラを説得できなかったという展開だったのですね。証拠保管庫の友人ラナが巻き添えになったのは気の毒でした。今回、カオスで動揺するセバスチャンをなだめ、道を示したのがグレゴリオで、お互いに「愛している」と言い合う関係は、恋愛関係ではなく、家族のような彼ら独特の絆なのか良いですね。
May 2, 2020
コメント(2)
「レバレッジ」のように、詐欺師集団の活躍を面白おかしく取り上げるドラマもありますが、やはり騙された方はたまったものではありませんね。まあ、あのドラマは悪党を騙していたわけですが。グレゴリオのお当番で、力が入っていました。海軍医療クリニックの医師サンドラ・バーンズ中佐が、自動車をぶつけられて死亡した。同情していた大学生ナタリー・レイトンは大怪我を負ったが、命はとりとめた。一見ひき逃げ事件のように見えるが、タイヤ痕は故意にぶつけたことを示していた。車内からは数千ドル相当のフェンタニルが見つかり、2人が違法取引をしていたのではないかという。ナタリーの両親は突然の事故に動揺しており、バーンズ医師との関係は知らないという。ただ、義父のディランは、ナタリーにはオピオイドの依存症でリハビリ施設に入ったことがあり、今は更生しているが、また薬を始めたのではないかという。実はバーンズ中佐は以前開業医をしていた時、オピオイドの密売で訴えられており、証拠はないがクリニックは閉鎖に追い込まれていた。元夫とも離婚でもめたという。プライドの元にコーリーの夫ライアンが現れ、今も関連のある情報提供者から、アポリオンを率いるウォーカーの情報があるという。プライドはライアンが関わることを拒み、コーリーに相談するようにいうが、ライアンは家庭の問題には関わるなと頑なな態度を取る。板挟みとなったプライドは、コーリーにアイズラーの特別部隊に誘われたことを明かす。ライアンが情報を持っていると告げると、コーリーは絶対に夫を巻き込まないでくれと言う。パットンはナタリーとバーンズ中佐の間で交わされたメールをチェックし、バーンズ中佐が元夫のことでナタリーに警告していたのを、見つける。元夫とは、なんとナタリーの義父ディランこと、ウィリアム・フリンだった。ディランは10年前に改名していたが、金を使い果たした上で中佐をドラッグディーラーでしかも依存症だと訴えていた。確かにクレジットカードの裏付けがあったという。衝突した相手の車の塗料がインディゴブルーのSUVとわかるが、ディランも同じタイプの車を所有していた。グレゴリオは自分自身、詐欺師の元夫にひどい目にあった経験から、ディランが犯人だと決めつける。ナタリーの母キャンディスの話を聞くべく病院に向かうと、キャンディスはディランの元妻がバーンズ中佐だったことを知っているという。ディランは嫉妬深い前妻に苦しめられ、今はナタリーにまで接近しているというが、記憶が曖昧で心ここにあらずという雰囲気だった。プライドから話を聞いたコーリーはライアンに手を引けと迫る。ライアンはハンナの要求には従わないと強硬な姿勢を示すが、家族を守りたいという気持ちは双方同じだ。間に挟まったプライドは判断に迷う。検死をしたロレッタは、バーンズ中佐が肝臓に中毒による障害があったのを見つける。発症したのは10年前で、オピオイドよりも強い毒性を持った薬を長期にわたり摂取した可能性があるという。ディランが前妻に毒を盛ったのではないかと疑い、NCISで聴取するが、逆にディランは依存症になったバーンズが人を操り、借金して薬を盗み、ディランにあらぬ疑いをかけて逮捕されそうにしたとうったえる。インディゴブルーのSUVについては、2日前に盗まれ今朝盗難届を出したというが、驚くことに実の娘を殺そうとしたのはキャンディスだという。パットンは交通カメラに事故直前に該当する車を運転するキャンディスの姿が映っているという。全ての証拠がキャンディスが犯人だと示していたが、グレゴリオはディランこそ犯人だと譲らない。キャンディスに逮捕状が出て、自宅に向かうと、ディランは妻は昨夜いなくなったと答える。昏睡状態だったナタリーが目を覚ましたのでNCISが話を聞く。バーンズ中佐を殺したのはディランの仕業で、中佐はかつてディランに薬を盛られて正常に判断ができなくなり、金を奪われたと話したことを警告していた。キャンディスもディランと知り合ってからすっかり変わってしまい、不安定になった。おそらく事故の時に見つかった薬もディランが仕込んだものだろう。依存症から更生したにも関わらず、ナタリーの部屋から薬が見つかり、キャンディスは娘がまたクスリをやり始めたと非難したが、それもディランの差し金だろう。再びキャンディスの家に向かうと、キャンディスは弁護士と精神科医の忠告で今精神鑑定を受けているという。今後ナタリーの監護権については、ディランがキャンディスの代理人となる。ナタリーの血液からスコポラミンが検出され、キャンディスもディランに操られていた可能性が高まった。このクスリは記憶も曖昧にしてしまう。キャンディスが入院している病院を訪ねたグレゴリオは、すきをみて病棟に侵入する。パットンはディランが母娘を四六時中監視していた証拠をつかみ、12年前にも別の名前でディランが当時の結婚相手から金も仕事も奪っていた事実を見つけ出す。恐らく、今現在もディランはキャンディスを監視しているだろう。グレゴリオは一連の事件についてキャンディスに説明し、騙されていると告げる。落ち込み自分を攻めるキャンディスに、自分も経験者できっと立ち直れると励ます。様子を監視していたディランは病院に向かい、キャンディスを逃がそうとするグレゴリオを捕らえた。グレゴリオはディランを挑発して自白を誘い、後から駆けつけたプライドらがディランを逮捕する。プライドはコーリーとライアンに一緒に協力するよう仲介し、夫妻は共に戦うことになった。情報源からウォーカーの居場所の手がかりを掴むことができ、今度こそ、ウォーカーとアポリオンの息の根を止めるのだ。しっかりして金を持っている女性に取り入って、クスリを使って身ぐるみごと奪った上、今度は殺人まで。証拠を捏造して自分は逆に被害者を装い、なんと恐ろしい男だろう。グレゴリオの執念がディランを捕らえてよかったですね。詐欺犯を騙すところがミソだったわけですが。きっと、これまでに奪った金をどこかに隠しているでしょうから、本人が罪を償うのは当然ながら、被害者に金が戻ると良いですね。ナタリーは母親の支えになって、2人で人生を取り戻して行ってほしいです。それにはグレゴリオの存在も力になるかもしれない。さて、残り3話となり、いよいよアポリオン&ウォーカーとの対決になりそうですね。直接手を下すのはアイズラーのチームでしょうが、これをきっかけにハンナとライアンが対立をやめることを望みます。家族を守るためには、お互い責め合っていては力が発揮できませんからね。
April 26, 2020
コメント(2)
お騒がせゲストのエルヴィス登場。どちらかというと「ブラックリスト」に出てくる、レッドの友人みたいなキャラですが、真面目な人が多い本シリーズの中では、雰囲気が変わって良いのかも。ところで元妻リンダの事の方が気になるのですけど。新兵募集を担当していたタイロン・ギブソン下士官が、クラブの裏口で射殺体で見つかる。なぜか、タイロンは12,000ドルの札束をポケットに入れたまま、その日はクラブで大豪遊していたという。至近距離で撃たれ、防御創があることから、犯人に繋がる手がかりがあるかもしれない。実はタイロンは宝くじで10万ドル当てており、その日友人に酒を奢っていたが、メールで女性に呼び出され、そのまま戻ってこなかった。タイロンは職場では問題がなく、週末は若者の更生支援のボランティア活動をしていて、当選金は施設に寄付する予定だったという。防犯カメラには女性と言い争うタイロンの姿が確認できたが、2人は視界から消え、その後女性が走ってどこかに消えたのが映っていた。交通カメラには女性が手に銃を持っているのが映っており、触った場所から指紋を採取できそうだ。プライドは仕事を早く片付け、ソロリサイタルをするローレルのためにNYに向かう予定だったが、捜査の動向に口を出す。フード姿の女性はサイバー犯罪で有罪になったウェンディ・コッツとわかる。ウェンディはMITを退学して、詐欺などで逮捕されたが、服役する代わりに更生プログラムに参加し、そのプログラムの担当がタイロンだった。ウェンディが暴力を使うことは考えにくく、セバスチャンがウェンディの記録を閲覧中に、急にデータが消え始めた。何者かが近くで支局のコンピュータをハッキングしていると見られ、付近を探すとエルヴィスが隠れていた。エルヴィスはウェンディは自分の娘なので捜査を阻止するつもりだと主張する。娘と言っても、ある時に家族を作りたくて精子提供をしただけで、会ったのは一度だけ。今は更生した娘は無実で、何とか守りたいという。プライドはエルヴィスのために、NY行きを遅らせることにする。ウェンディの恋人ボビー・クエルズの存在を知ったNCISが自宅に向かうと、慌てて家を出たばかりのようだ。セバスチャンはPCの画面に予測アルゴリズムのようなプログラムが動いているのを見つける。ボビーはゲームアプリの開発者で、ゲームクラブのオーナーでもある。ゴミ箱から大量の宝くじが出てきて、彼女たちが当たりくじの番号を予測して購入していたことがわかる。タイロンはこのシステムで大金を当てたのか?確かに最近の当たりくじの番号と一致するシード値があり、当てた人々は生活に困っている人や福祉関係の人々だった。「娘」の無実を主張するエルヴィスは、タイロンの検視に同行する。タイロンの爪の間からはウェンディのDNAが検出され、今の所不利な状況だ。セバスチャンはウェンディがオンラインに痕跡を残したのを検知し、アクセスした場所が、大量の電気を消費するボビーのゲームクラブだと推察する。ゲームクラブで作業中のウェンディを発見するが、ウェンディはすきを突いてクラブの電源を落とし、姿を消した。ウェンディは確かに凶器の38口径を持っていた。昨夜の宝くじの当選金は、市内で一箇所の引換所で引き渡されることから、待ち伏せていると、同じフード姿の女性が現れた。逃げるのを逮捕するが、それは恋人のボビーだった。ボビーは宝くじの当選番号を予測して大金を稼ぐのは、ウェンディのアイデアだったという。お金を必要とする人にこそ当ててほしいと考え、アルゴリズムを開発し、更生するのに世話になったタイロンに当てさせようとした。しかし、タイロンはルールを破って大判振る舞いをしたため、ウェンディはタイロンと口論となった。ところが、ボビーが事業で赤字をだし、高利貸しのエースから借金をしたため、返済できなくてつい、宝くじの話をしてしまった。エースはウェンディに自分も仲間に入れろと脅し、たまたまそこにいたタイロンがウェンディを守ろうとして撃たれてしまった。ウェンディは宝くじを渡して、2人は別れたという。ウェンディの殺害容疑は晴れたが、エースがウェンディを追っていることは間違いない。エースがアジトとしている、中華料理店にウェンディが入っていくのを目撃したNCISは、慎重に突入のタイミングを待つ。ウェンディはエースからタイロン殺害の自白を引き出そうとしており、5000万ドルの宝くじを当てて、縁を切るという取引を持ちかけていた。そこに、娘を案じたエルヴィスが入り込んだために、現場は混乱して、プライドは突入を決める。撃ち合いの末、ウェンディは確保したが、エースはエルヴィスとウェンディのPCを持って逃げてしまった。ウェンディは、大学にいきなり現れたエルヴィスが父親だと名乗ったのに反発した。その後犯罪に手を染めたが、今は更生し、宝くじを当てて恵まれない人にあげている。エルヴィスのことは父親とは思っていない。エルヴィスはウェンディのアルゴリズムを使って番号を予想し、500枚宝くじを購入するだろう。大量の宝くじをどの店で買うのか絞り込みをかけて、カメラ映像でエルヴィスの姿を確認する。エルヴィスはその店のジェリビーンの棚に、「ジャクソ,D」というメモを残していた。エースの店にあった、債権者のノートにペンサコーラに砂糖工場を持つダーク・ジャクソンという人物がギャンブルで20万ドルの借金をしていることがわかる。チームがペンサコーラに向かうが、巨大な工場のため、エルヴィスの居場所がわからない。6時に当選番号が発表されると、エルヴィスは殺されるだろう。エルヴィスはジェリービーンを落として、プライドに目印を残していた。当選番号が発表され、殺されることを察知したエルヴィスは自力で脱出し、エースはNCISチームに倒される。エルヴィスはウェンディが罪に問われないよう、PCの中身を消去していた。セバスチャンはシステムのバックドアを修正するように頼む。プライドはローレルのリサイタルのため、空港に向かう。コンピュータでランダムに数字を生成するといっても、実はそうではない。アルゴリズムで3億分の1の確率を500分の1まで上げることができて、少なくとも500枚買えば当たるって、本当かなあ。日本の宝くじも500枚くらい買う人がいるでしょうね。確実に当たるなら、それくらい買うでしょうね。まあ、それはさておき、エルヴィスが急に娘に夢中になったのは唐突な感じですね。子供の方から親を求めるならわかるけれど、いきなり父親顔をされても迷惑でしょう。今後は親子でタッグを組んで、シリーズに絡んでくるのかもしれない。ハッカーが2人分で、パットンとかぶってややこしくなりそうですね。今回、凄腕ハッカーと恋人のアジア系女性というと、「スタートアップ」と似ているなと思いました。ローレルはこれまでの経験から、イベントにパパが来ないのは想定内ですが、母親のリンダはきちんと娘とコンタクトを取っているらしい。プライドはリタという恋人がいて(しつこく言いますが、バクラさんの実の奥さん)、娘とは良好な関係、いかにもアメリカらしいシチュエーションですね。クロスオーバーエピソードに出てきたリンダさん、その後どうなっているのか気になります。
April 19, 2020
コメント(1)
南部の特権階級の人々が出てきましたが、華やかな生活に潜む欺瞞や秘密などが「リベンジ」を思い起こさせました。弁護士役の人、「プルーブン・イノセント」に出ていましたね。売出し中なのか、今週の「インスティンクト」でも顔を見ましたし、こういう事はたまにあります。地元の名家、プレスコット家で多くの招待客を集めたパーティが行われている最中、三男のワイアットが階段から落ちて首の骨を折り死亡した。ワイアットは海軍大尉で、落ちる直前に2階で言い争う声が聞こえたという。各界の大物が招待されていたことから、プライドも対応に当たるが、ワイアットの部屋からは大量の処方薬と酒が見つかった。セバスチャンはプレスコット家のような、上層階級の人々には接し方があるという。NCISが母親のアンジェラに話を聞こうとすると、弁護士のリサ・バトラーが前面に立ち、家族とは接触させないと拒む。地元の権力者などでなければ相手にしないという様子で、プライドの肩書でやっと弁護士立会いの上、プレスコット家の長男ケイレブ、次男のブライスから話を聞くことができた。3兄弟の中で、ワイアットは問題を抱えていない、善悪のけじめのはっきりした人物だったという。ワイアット自身、海軍士官学校を首席で卒業するほど優秀で、母親の自慢の息子だった。言い争いの声以外、目撃情報も特に無く、検視結果を待っていたところ、州の検視官ハフマンがロレッタから遺体を引き取るという。州のトップから指示があり、ハフマンが検視を行う事になり、そもそもワイアットは事故死だと言いはる。独自に捜査を続けたいNCISに、バトラーが乗り込んできた。ワイアットの遺体は母親の意向で火葬にされるという。さらに、プレスコット家は支局に設備面などの支援を申し出た。コーリーが検事総長にかけあって遺体を取り戻す約束はできたが、プレスコット側が抵抗するのは何か隠したいことがあるのだろう。ワイアットは港湾事業の促進部署で勤務しており、数ヶ月前に交通事故に遭っていた。鎮痛剤はその時に処方されたと見られるが、療養のために実家に戻ってから、沿岸警備隊のマーティン捜査官と何度も連絡を取っていたことがわかる。マーティンはプレスコット輸送の捜査を行っていたが、捜査は中止され記録は閲覧不可になっている。しかも、マーティンはワイアットと話をした後すぐに停職処分になっていた。その理由についてマーティンは重い口を開く。遺失物保管所にあるコンテナに、情報確認できない荷物が放置されているらしく、毎月必ず数個のコンテナが保管所に回ってくるが、中身は空で、そのコンテナについては通関手続きがされない。システムの盲点を突いて、密輸している疑惑があるが、証拠がない。マーティンはワイアットに調査を求めるが、始めは合法的な家業だと断ったという。それでも強く調査を依頼すると、またたく間に捜査が打ち切りとなりマーティンは停職処分となった。ロレッタが遺体を引き取られる前に採取した血液からは、鎮痛剤と抗不安剤の危険な組み合わせの成分が検出された。しかし、ワイアットの部屋にあった薬は彼に処方されたものではなく、軍では薬を拒んでいたという。部屋にあったグラスに同じ薬が検出されており、ワイアットは薬を飲まされて階段から突き落とされた殺人の疑惑が強まった。ワイアットは遺失物保管所で特定のコンテナが何度も保管されたことを掴み、調べていたようだ。セバスチャンとグレゴリオがそのコンテナを監視していると、2人の男が現れ、コンテナの2重になった内壁から密輸品を取り出した。すぐに逮捕するが、密輸品はペルーから持ち込まれた大量の偽札だった。逮捕された男たちは単なる運び屋で、雇い主については何も知らないという。ただ、2日前の防犯カメラにコンテナの前で争うワイアットとブライスの姿が写っていた。ブライスはプレスコット輸送から経済支援を受けており、家業を隠れ蓑にして密輸を行い、それをワイアットに知られて殺したのではないか。ブライスの行方を追うと、空港に向かい、国外に脱出しようとしていた。駆けつけたプライドをバトラーが止め、すでに飛行機は離陸したという。プライドは急遽バトラーを司法妨害で逮捕するが、バトラーは自分を釈放するしかないと、余裕を見せる。飛行機が降り立ったハバナからは、ブライス本人は見つからず、偽装工作だったと見られる。国内でブライスが潜伏していると考え、NCISはアンジェラとケイレブにブライスが第一容疑者だと告げ、その後の様子を見る。案の定ブライスはすぐに邸宅を出て、ブライスの隠れ家に向かう。ブライスが姿を見せたところで、なんとケイレブは車を暴走させ実の弟を轢き殺してしまった。姿を隠したケイレブを、地元の名士の秘密クラブで発見し逮捕する。ケイレブは素直にブライス殺害を認め、ブライスが密輸の件をワイアットに暴かれて殺したという。セバスチャンはケイレブの自供に矛盾点を見つけ、ブライスがパーティに参加していなかったことがわかる。パットンはプレストン輸送の経営状況が悪く、倒産の危機にあるため、アンジェラがヒューストンのライバル会社との合併を画策していたことを指摘する。相手企業は軍事請負企業で密輸の件が明るみになれば、合併話が消えてしまう。アンジェラは何としても隠し通さなければならなかっただろう。プライドはバトラーに協力を求める。ワイアットが飲まされた薬はアンジェラに処方されたもので、バトラーが偽名を使って手に入れていた。ワイアットは母親に密輸の件を告発すると言い、アンジェラは会社のために黙っていてほしいと頼んだ。気を落ち着けてほしいと思い、酒に薬を入れて飲ませたが、ワイアットは躓いて階段から落ちてしまった。アンジェラはあれは事故だった、一番家族思いの息子を殺すはずがないという。マーティンは捜査官に復職した。セバスチャンは今目の前にある幸せ、満ち足りた人生があれば、金は関係ないという。家業を残すために、息子2人を死なせ、一人は終身刑とは、なぜそんな悲劇が生まれてしまったのか。マーティン捜査官が見逃していたら、ワイアットも死ぬことはなかったし、一家は安泰だったかもしれない。なにせ、地方の政治や権力者を動かす力があるのですから、できの悪い次男の身の振り方も何とかなったかもしれない。それでも、表向きは華やかでも、一皮剥くと家計は火の車で、女主人には頼れる番頭さんがいなかったのでしょうね。金持ちには金持ちなりの苦労があるのですね。貧乏人で良かったです。(笑)セバスチャンは全寮制の学校に通っていて、金持ちの同級生などからいじめられたらしい。若い時から処世術を身に着け、意外と苦労人ですね。今回、出身家庭のレベルでいうと、ラ・サールがプレスコット家に近かったはずですが、上流階級とまではいかなかったのかな。母親にはどういう罪が問われるのか気になりますが、家族思いだった海軍大尉はこの結末を望んだでしょうか。他に道はなかったのか、考えてしまいますね。
April 11, 2020
コメント(1)
ゲストのケヴィン役の人は、LAでリハビリ中のケンジーと親しくなって、その後…という役柄でしたね。クセのある役柄はお得意のような感じです。久しぶりのパットンお当番エピソードで、色々思い出しました。車椅子バスケの試合にパットンの友人ニック・タイラーが姿を見せず、電話でパットンを呼び出した。何か心配なことを相談したそうな様子だが、施設の外に出たパットンの目の前で、ニックは何者かに車から射殺されてしまう。動揺したパットンは唯一の目撃者なのに、何も覚えていないという。プライドはパットンの心境を気遣うが、パットンは犯人逮捕に力を尽くすという。ニックは元シールズの技術兵で、アフガニスタンで足を失う負傷をして、その後「勇気ある兵士」として復帰したという。「勇気ある兵士」とは、負傷兵を再訓練して各捜査機関で分析官として雇うというもので、ニックは現在沿岸警備隊の麻薬捜査に加わっていた。摘発のデータ分析を行っているという。ニックの療法士のジュリアは、実はニックと交際しており、禁止されている患者との交際を隠していたという。ニックはリハビリする仲間を助けるなど、同じ立場ならではのサポートをしていた。パットンもニックに救われた、特別の存在だという。カウンセリングを勧められたにも関わらず、パットンはモルグに姿を見せ、検視結果を知りたいという。セバスチャンがニックの高性能義足から信号が出ているのに気づき、中からメモリーカードを見つける。それに発信機が取り付けられ、コンピューターなどの入力内容を盗み出していたようだ。情報には海軍の機密文書が大量に含まれており、ニックが機密情報を盗んでいたのではないかという疑いが生じた。パットンはニックをよく知っているだけに、そういう疑いは受けれることができない。盗まれた情報に麻薬捜査の密輸ルートが含まれており、それで当局の捜査を逃れていたのは確かで、パットンは盗まれたデータが暗号化されて外部に送られ、しかもニックと同じ信号がリハビリ施設から発信されているという。パットンとセバスチャンが信号を追うと、リハビリ中のケヴィン・シムズの車椅子からも発信されていた。シムズは元警官で半年前に事故に遭い、義足で再び歩きたいと強い意思を見せている。しかし、NCISの捜査には素直に応じようとしない。プライドは元の主任捜査官の職に戻り、数ヶ月前から複数の捜査機関から情報が盗まれていたことを掴む。「勇気ある戦士」たちがそのスパイだとは考えにくく、利用されていたと見るべきだろう。義足にアクセスできるジュリアが怪しいと疑うが、ジュリアは自宅で殺されれいるのが見つかる。メールで「ニックと付き合っていることをバラす」と脅されており、仕方なく協力したのかも知れない。玄関に鍵がかかっていたことから、ジュリアの知り合いが犯人と考えられる。パットンは疑いの目を向けられにくい障害者を利用したずる賢い方法だという。盗まれた情報は膨大で、誰にとって有利な情報なのか絞り込めない。プライドとパットンは再びリハビリ施設を訪ね、「勇気ある戦士」たちにデータを分析して犯人を突き止めるよう、協力を求める。なぜかシムズだけは協力を拒むが、パットンはシムズを説得する。ジュリアの自宅から、高純度のコカインが見つかり、出どころが判明した。それを聞いたシムズはマローダーズというバイカーの組織が、麻薬の密輸で稼いでいたという。リハビリ施設に目をつけたのは、マローダーズのメンバーが事故を起こして施設に通った時、その弟ザンダー・リードではないか。独自のルートでマローダーズの取引情報を手に入れたシムズは、NCISに逮捕を任せ自分は家に戻るという。プライドらが取引があるという埠頭で待ち構えると、麻薬を運び込もうとするマローダーズとカルテルが現れ、沿岸警備隊の協力も得て逮捕する。しかしリードの姿はそこになかった。パットンは様子が気になるシムズを尾行して、バーでリード一味を待ち構えるシムズを見つける。元警官として、現役時代のように自らリードを仕留めるというシムズは銃を持ち出し、リードの自白を引き出すという。リードはシムズやパットンを甘く見て侮辱的な言葉を投げかけ、シムズを挑発する。パットンは必死にシムズをなだめて時間を稼ぎ、後から追いついたプライドらがリードを逮捕した。利用された「勇気ある戦士たち」は今回の手柄で、今後も活動が継続されることになった。パットンはニックの追悼試合で汗を流す。パットン役のダリル・ミッチェルもまた事故によって車椅子生活になっていますし、その彼が現実を受け入れろと説得するのは、やはり心に響きます。ただ、例え車椅子での生活といっても、パットンにはコンピューターに関する高度の技術があり、ニックにしても、それぞれの持っている能力や専門知識などは有益だ。それが捜査機関などで活用できれば素晴らしい。口で言うのは容易いかも知れませんが、パットンの言葉は力強かったですね。タイトルの「In Plain Sight」にも含蓄があり、私達が障害者たちを景色の一部として見ていない、というのも印象に残りました。車椅子バスケの迫力はすごいですね。それが目の当たりにできるパラリンピックも新型コロナのせいで来年に延期されてしまったのですが、きっと夜は明けると信じて、日々立ち向かって行きたいです。
April 6, 2020
コメント(1)
ゲストのせいもありますがメインの方は「アンダー・ザ・ドーム」みたいな感じでしたね。シーズン終盤に向かって、ストーリーアークが始まったと思って良さそうです。連邦刑務所から消えたウォーカーを追うプライドは、ウォーカーの脱獄に手を貸したと見られる元看守のクロフォードを監視している。しかしオフィスに出勤すると、いつの間にか後任が決まっていて、身分が曖昧になっていることに当惑する。一等兵曹のデイナ・ウィルソンが叔母の葬儀に出席するといって休みをとった後、無断欠勤になっている。州境の小さな町を訪れたラ・サールとグレゴリオは、市長と警察官を兼ねる町の顔役コンロイに会う。町は主力産業だったドッグフード工場が閉鎖され、すっかり寂れていたが、最近再開されて町に活気が戻ったという。デイナについては、叔母の葬式で見かけなかったというが、叔母の自宅を捜索したところ、床下から遺体で発見された。ロレッタとセバスチャンが現場に向かう。何者かに尾行されていると感じていたプライドは、それがアイズラーだったのを知り驚く。アイズラーはアポリオン討伐のための特別部隊を指揮しており、アメリアの腹にあったタトゥを分析し情報を掴んでいるという。プライドがアポリオンの捜査を独自に続けていることは評価しているが、実は政府内にアポリオンの内通者がいるため、プライドを解任させて密かにチームに加わるように働きかけたという。プライドはCIAを含めた合同作戦に不信感を持つ。ロレッタはデイナの死因は鈍器損傷だと断定し、遺体の腐敗を早めるために苛性ソーダが振りかけられているという。人口400人の小さな町でデイナが目撃されていないことは疑問だが、町のトラブルメーカー、ピアースがデイナの元カレだったことから、NCISは話を聞くことにする。しかし、ラ・サールらがピアースの住処に近づくと、ピアースは銃を持って逃げ出した。ピアースは海軍に入るためデイナが町から去った後、酒やクスリに溺れ落ちぶれているという。アイズラーから、アポリオン作戦本部を紹介されたプライドは、攻撃担当のカービーに不信感を持つ。チームの目的はアポリオンの排除なのか、抹殺なのか。アメリアのタトゥからは、クロフォードが数ヶ月で大金を手に入れ、コスタリカに別荘を入手したことがわかっているという。一方、コンロイを中心として、住民がピアースを捜索することになったが、ピアースはデイナの車の中で死亡しているのが見つかった。クスリを過剰摂取したのが死因と見られるが、ロレッタは検視結果に疑いを持ち独自に聞き込みをすることにする。アイズラーのチームはクロフォードを強引に誘拐して取り調べを始める。プライドは暴力を使うカービーを止め、自らクロフォードに向き合う。クロフォードはウォーカーに家族の命も含め狙われている事に怯えていた。プライドは自分自身も父親をアポリオンに殺されたと話し、情報と引き換えに家族を保護すると持ちかける。心を開いたクロフォードはウォーカーがジュネーブに向かったことを明かす。アイズラーはプライドに、もしチームに加わるのなら、家族や友人との連絡を絶たなければならないと言い、プライドは返事をためらう。ロレッタはピアースの死因は確かに過剰摂取だったが、他者に無理やり静脈注射された殺人だという。セバスチャンは遺体に着いていた別の粉を分析して、ドッグフードの材料だという。ラ・サールとグレゴリオは、夜間にドッグフード工場に侵入し、住民たちが覚せい剤を製造している事実を掴む。しかし、携帯電話がつながらず、応援を頼むことができない。NCISはドッグフード工場の怪しい経理状況に気づき、コーリーとセバスチャンがラ・サールらの応援に向かうことにする。住民らは麻薬カルテルのダミー会社の下で、覚醒剤を作っていた。事実を知ったラ・サールらに、住民のジュリーとラリーが銃を向ける。彼らは工場が去って、落ちぶれた町を取り戻すために仕方なかったというが、そもそもコンロイがこの話を持ち込み、NICSの捜査官4名に知られたことで住民の意見が対立する。コーリーは仮に捜査官を殺しても、カルテルは町ごと始末することになると説得する。身内同士で銃を向けあった結果、コンロイはラリーを撃って逃げ出した。カルテルに助けを求めたが、逆に殺されてしまう。プライドは事態を案じて応援を送って、小さな町の不正は暴かれた。家族に当面故郷を離れると伝えたプライドだったが、コーリーの助言もあり、プライドはアイズラーに一緒にスイスへは行けないと告げる。プライドはカービーに気をつけるように言い、アイズラーは必要な時に手を貸してほしいと頼む。アメリカの片田舎で、町の実力者が警察も行政も握っていて、「俺の町だ」というのがいかにもという感じです。外から来るものには一見親しげに接するが、住民は秘密を抱えていた。タトゥの分析というと「ブラインドスポット」ですね。(笑)今後、州政府はボーヴィスの町が麻薬カルテルに襲われないよう、ちゃんと守って欲しいです。さて、アポリオン関係でついにアイズラーが出てきたかー。プライドと相性の良いアイズラーなので、終盤は2人が手を取り合ってウォーカーを倒すのではないかと思いますが、そもそもカービーがアポリオンの手下なのじゃないの?主任捜査官の仕事を失って、プライドがこれから何をするのか、ジミーからも「手は足りている」と言われるし、気になるところです。やはりハンナから「家族に嘘をつくのは辛い」と言われたのが、身にしみたでしょうね。家族は必要、カシアスの敵を取るために復讐の鬼になるのは違う。先シーズンまでのプライドとは随分変わりましたね。
March 30, 2020
コメント(2)
展開はものすごく予想通りで、安心して見ていられるといえば、そうかも知れません。でも爽快感はないかな。コーリーは死亡したはずの武器商人ヴィクター・ゼルコが生きていると告げられ、対応をプライドと相談する。プライドはこの件についてはチームに任せろという。リアムとは未だ連絡が取れない中、ウクライナの操車場でリアムの轢死体が見つかったという。リアムは壮絶な拷問を受けていたようだ。18月前、オマーンでコーリーは家族と過ごしていたが、潜入がバレて命を狙われた。コーリーは夫ライアンと娘ナオミを安全な場所に隠すと、共同で作戦にあたっていたモサドのアヴナーと共にセルコ討伐作戦に踏み切った。今回も夫と身を隠す相談をしているときに、自宅にアヴナーが現れ、コーリー一家を守るという。すでにゼルコがベラクルスに姿を見せたという情報が寄せられ、プライドはFBIと地元警察と連携し、コーリー一家に隠れるよう命令する。セバスチャンはコーリーの資料から、ゼルコの偽名のアドレスを見つけ、ベラクルスから船で30分後に到着するという情報を得る。プライドらが港に急行するが、到着した船の中には男たちの死体があった。ゼルコは乗組員らを殺して、共犯者と車で立ち去ったようだ。船の持ち主でゼルコと連絡を取っていたシェルビー・キンジーを取り調べると、ゼルコに車を用意したことを自供する。その車にはガルフポートのホテルの座標がインプットされていた。そのホテルこそ、アヴナーがコーリーたちに用意したセーフハウスで、この計画自身はアヴナーのものだという。ホテルでは完璧な警護だと思われていたが、ゼルコ一味に防御を突破された。NCISからの連絡でアヴナーの企てを知ったコーリーが追及すると、アヴナーはコーリー一家をおとりにしてでも、ゼルコの息の根を止めるのだという。しかし、部下のヨセフはゼルコに買収され、ゼルコはライアンとナオミに銃を向けた。アヴナーが動き混乱状態となったが、ナオミはとっさに逃げ出した。コーリーとライアンは傷ついたアヴナーを助け身を潜めるが、ゼルコは執念深くコーリーを追った。プライドらはホテルに到着してゼルコ一味を追う。ナオミは厨房の戸棚の中に逃げ込み、コーリーはゼルコを待ち伏せる。首を絞められながらも、コーリーは太い電線コードをゼルコに突きつけてゼルコを倒す。アヴナーを見舞ったコーリーは、ナオミが受けた心の傷を思い、二度とあなたには近づかないと告げる。プライドは君に似てナオミは強いと励ます。コーリーは夫との関係修復に踏み出す。ハンナと娘は今の所問題なくやっているようですが、問題はそこではなさそう。夫との間にわだかまりがある。何となく、アヴナーとは微妙な関係だった?もっと深読みして、ナオミがアヴナーとの間の子供だったりすると、今後もドロドロの人間関係になると思うのですが、NCISなのでそこまでやるかな?モサドの人たちは最初から信用できなかったですね。ゼルコをおびき出すにしても、もうちょっと賢い作戦は考えられなかったのかと思うのですけど。妻子を殺された恨みでそこまで復讐の鬼となって、自ら手を下すというのはわかりやすいですね。サイコパスとか言っていたので仕方ないのか。ということは、ゼルコ関連の危険はなくなったということですよね。それならばコーリー加入の札は使い切ったということで、終盤のチームをメインにした事件を期待します。
March 22, 2020
コメント(3)
新たな敵現る、というところでしょうか。だんだん話が陰謀だとか複雑な展開になっていくようです。マイロ・ブレヴィンス少尉が3日前から無許可離隊の状態にあるため、NCISが捜査することになった。ブレヴィンスは建設作業員をしている弟が行方不明になっているのを探していたが、ブレヴィンスの車が弟の仕事場の近くで見つかった。ジャックス社では、それまでに作業員2名が消えていることがわかり、会社自身も何をしているのかよくわからない。コーリーらが封鎖されているジャックス社の敷地に入ると、銃を持った従業員に止められる。社長のアラミンタ・ジャックスから何もしゃべるなと命令されているため、プライドがジャックス社長に面会する。ジャックス社は様々な問題が起こり、経営が破綻寸前で、従業員が離れるだけでなく、設備の破壊行動や匿名の脅迫を受けているという。そもそも、2004年の津波で家族を失ったアラミンタが、大災害に備えることができる堤防を考案し、ニューオーリンズで建設展開しようとしていたのだが、次々と問題が発生したという。従業員の失踪については何も知らないというアラミンタだったが、警察に匿名の通報があり、地中に従業員とブレヴィンスが埋められているという。従業員たちは堤防の建設に使われるポリマーの毒性によって中毒ししたということで、実際に掘り起こしてみると、4名の遺体が見つかったため、ジャックス社長は重要参考人となった。プライドはNCISに捜査権を委ねるよう交渉し、アラミンタに真実を話すよう求める。ブレヴィンスは頭部鈍器損傷による死亡だったが、他の3名は確かに高濃度の毒による中毒死と見られる。ロレッタは毒が透析のように時間をかけて体内に入れられたと判断し、綿密な計画による殺人だと見る。NCISはアラミンタが何者かにはめられたと考え、敵を探す。コーリーは経済面で送り込まれる「刺客」の可能性を上げ、堤防の存在で守られる家を建設できなくなる業界が、ジャックス社を阻止しようとあらゆる手を使ったのではないかという。パットンはアラミンタのPCを分析して、投資家で役員会のメンバーであるノーマン・ウォンという人物が怪しいという。ウォンは早期に融資を持ちかけては撤退し、会社の評価を下げてから買取をオファーするなど、疑わしい行為を続け、他の会社でもウォンが関わったため倒産の危機に落ったところがあるという。しかし、ウォンは証拠はないと居直り、逆にNCISの秘密を握っていると匂わす。翌日、コーリーの元にヴィクター・ゼルコ制圧時の機密映像が届けられた。リアムが言っていた通り、無関係の家族が殺された証拠も写っており、ウォンがさっそく脅してきたと見られる。コーリーはプライドに事実を打ち明け、NSAにウォンの関係者がいて情報をリークしたのではないかという。今後、コーリーの家族も危険にさらされるかも知れないので、プライドは捜査から手を引くように言う。セバスチャンはウォンの宿泊していたホテルからグラスを持ち帰り、着いていた指紋がブレヴィンスの遺体に着いていたことを突き止める。犯人は国際指名手配されているリドワンで、2年前からウォンの部下になっていた。ラ・サールとグレゴリオがリドワンの居場所を突き止め逮捕するが、リドワンは会社の破壊工作を命令したのはジャックス社長本人だという。発明が失敗したので保険金を受け取って手を引くためで、リドワンに金を払うなどの証拠もあるという。パットンが調べると確かにアラミンタからのメールや送金の証拠が見つかり、用意周到にアラミンタを陥れたらしい。ウォンは予定されていた空港に現れず、FBIの動きを察知していると見られ、ついに報道機関にイエメンの空爆映像がリークされてしまった。リアムと連絡を取ろうとするもできない中、コーリーの前に国土安全保障省のパーカーが現れた。映像のリークは報道される前から各機関で問題となり、大騒ぎとなっている。コーリーは尋問を受けるが不利な状況だ。パットンとセバスチャンは、ウォンが仕掛けたメールなどのタイピングの癖を分析し、ハッキングされたアラミンタのPCから、逆にウォンをハッキングできるという。その結果、NSAの請負業者が機密映像をリークしたことがわかる。プライドはウォンの口座を凍結させるよう命じ、ウォンが脱出しようとしているボートに向かう。現状ではプライドにウォンを逮捕することはできないが、金を戻すことはでき、プライドはセルコとコーリーに関する全てのデータを寄越せと迫る。アラミンタに関しても手を引けというと、ウォンはプライドから金を元に戻すキーコードを受け取る。しかし、その様子を聞いていたFBIが逮捕に現れる。アラミンタへの容疑は取り下げられ、アラミンタは会社再建へ信念を見せる。コーリーへの容疑も取り下げられたが、ウォンのPCを調べたところ驚くべき事実が見つかったという。数週間前の写真に健在なゼルコの姿が写っていたのだ。ラ・サールのドライブテクニックが見せ場でしたね。アラミンタが善い人ではめられていると、最初から決めつけているのはお決まりでしょうか。ハッキングに使われたスパイウェアを使って、逆にハッキングできるというあたりは、ほんとなのか?と思いつつスルーしてしまいましたが、西半球の政府にコネを持つ大物「刺客」の割にはウォンの守りは弱いなと感じました。「ブラックリスト」じゃないけれど、普通、IT担当がいるでしょう。ただ、こういう死の商人を騙して仕留めるというのは気分の良いものです。先日「ナイト・マネジャー」を見ていて、やはりスパイ物は面白いなあと思いました。さて、ウォンの反撃はもうないとしても、ヴィクター・ゼルコはCIAと実行者のコーリーに復讐するかも知れない。NSAから情報が漏れているのなら、きっとゼルコにも届いているのでしょうね。プライドはコーリーを守るろうとするも、今のポジションでは及ばない力が動くのかな。(DCから)プライドもそうですが、敵のスケールが大きいシリーズですね。
March 15, 2020
コメント(2)
クレイン再び。チームとのケミストリーも良さそうですね。ハンナの過去のストーリーはちょっと気になります。特ダネを狙うオリバー・クレインが情報提供者と会う様子を配信中、何者かに撃たれ、情報提供者は殺され、クレインも撃たれてミシシッピ川に落ちた。本来なら地元警察が管轄のところだが、プライドはクレインとの因縁から捜査の協力を申し出る。今の所、クレインの死体は見つかっていない。コーリーの自宅にかつての同僚リアムがやってくる。表敬訪問だというだけで、何も要件を言わないことにコーリーは心配する。クレインが会おうとしていたのは、地方検事補のリディア・ダヴェンポートで、特ダネを提供することになっていたという。クレインの自宅を調べたプライドは、トロフィーにデジタルキーが隠されているのを見つける。パットンはクレインがクラウドに保存していた大量のファイルの中から、「もし私が若くして死んだら」というファイルがあるという。そのファイルの中で、クレインはカージャックで死亡した弁護士の事件で、彼を脅していた依頼人も同じような手口でその後殺されたという事件があり、容疑者は逮捕されず、警察は隠し事をしていると訴える。犯人は証拠を入念に消した痕跡があり、警察関係者ではないか。自分が死ぬとしたら真実に迫ったために殺されるだろう。クレインのクラウドにアクセスしている人物がいることがわかり、夜間の図書館に向かうと、なんとクレイン本人がアクセスしていた。襲撃を受けたときにとっさの判断で川に飛び込んだが、リディアはカージャックで殺された弁護士の恋人で「調べてほしい事件がある」と言っていたという。今は死んだふりをしているが、クレインの調べていた事件には他にも似た事件があるという。強盗事件の重要参考人が不起訴処分になったりしており、犯人が警察の情報を見ている可能性がある。その結果、自警団のような存在が法に代わって悪を制裁しているのではないか。コーリーはバーで荒れるリアムと会う。2人はCIAで国際的な武器商人のヴィクター・ゼルクを倒したが、そのときに家族も殺したことを現場指揮官から聞いたという。コーリーは確かな情報に基づいて実行したと言い張るが、リアムは罪悪感に苛まれている。クレインはセバスチャンとグレゴリオのアパートに泊まり、4件の被害者について共通点を探る。4人とも「殺人インデクス」というサイトに名前があり、そのサイトはFBIや警察のデータを用いて、誰が罪を犯すのか、可能性を予測していた。サイトを主催しているのは、IT企業のトップスティーブン・ベトロスで、司法制度に不備があり、逮捕されるべき容疑者が釈放されたり、警察の仕事が不十分だと主張する。実はベトロスの妹が自宅で暴漢に襲われた事件があり、容疑者のエド・ラングは同じ手口で殺されたという。自分にはアリバイがあるというベトロスだが、動機はあった。4件の検視記録を見直したロレッタは、喉を切られて殺されたウィンダム医師の容疑者とされたチャールズ・リースは無実だったと指摘する。リースもまた立件される前に喉を切られて殺されたが、犯行時にリースは重症筋無力症で犯行に及ぶ力はなかったという。しかしクレインは殺人インデクスを参考にして、リースが犯人だと報道していた。NCISはアリバイの点から、被害者の遺族が交換殺人をしていたのではないかと考える。4件の被害者の遺族は、殺害された州立大生の父親ファーリントンが設立した被害者の会で知り合ったのではないか。ファーリントンは元州警察官で、会に出向いたプライドに、司法制度は被害者を守ってくれなかったという。しかしリースは無実だったと告げると、ファーリントンもベトロスも口を閉ざす。プライドはベトロスの監視をすることにし、会が終了後に尾行する。ベトロスは会社に戻ると、何者かとサイトを閲覧していた。プライドらの侵入に気づくと、男は発砲して逃亡する。ベトロスは銃撃戦で弾を受けるが、命はとりとめたという。NCISはファーリントンを尋問し、去年ベトロスが殺人インデクスを始めたところ、ガイ・デウォルトという参加者が怒りをつのらせたという。殺人インデクスの元のデータはファーリントンとリディアが提供し、デウォルトは元グリーンベレーで、ウィンダム医師とは親友だった。復讐殺人への衝動を止められなくなったデウォルトを恐れ、リディアはクレインに情報を提供しようとしたが、デウォルトはそれを知ってリディアを殺してしまった。ベトロスとデウォルトが閲覧していたのは、次の容疑者ファニングで、プライドとラ・サールはファニングの家へと急ぐ。しかし、クレインはファニングのデータに間違いがあることに気づき、その結果無実の人物が容疑者に祭り上げられていることを指摘する。ファニングの家に到着すると家は空で、プライドはデウォルトを追う。クレインは正しいデータからウィンダム医師殺害の真犯人はノーランだと判断する。グレゴリオとセバスチャンが自宅を調べると、ウィンダム医師の持ち物が見つかり、デウォルトと対峙するプライドに伝える。デウォルトはファニングを殺す前に逮捕され、クレインはジャーナリストとして復活した。リアムはゼルコ事件の再調査で上司から停職処分になっていた。誰かが、血に汚れた自分たちのことを隠蔽しようとしている。一緒に探してくれというリアムに、コーリーはそう簡単にはいかないと答える。リアムはコーリーの前から姿を消し、外国の仕事が入ったとコーリーに知らせてくる。見ていてよくわかりませんでしたが、ちまたには自警団があって、殺人インデクスを見て4件の容疑者が殺されていたが、デウォルトはそれらの全ての犯人というわけではないですよね。元グリーンベレーと対等に戦うプライド、今週も年齢知らずでしたね。実名を上げて市民を容疑者扱いするのも違法じゃないかと思いますが、それを見て金をもらわずに殺しを実行するなんて怖い。しかもデータの信頼性はいい加減でとばっちりもよいところ。交換殺人はヒッチコックの映画「見知らぬ乗客」がヒントなのですね。オタクの話題ではあるかもしれないけれど、法執行機関では考えないだろうなあ。セバスチャンとクレインのコンビは良い感じでした。グレゴリオがその上に怖いお姉さんとして、睨みを利かす構図がハマります。ハンナは娘とはうまく行っているようですが、夫とは難しいのかな。両親がうまく行ってほしいと願う娘が切ないです。しかし、帰宅する時間がやけに遅いなあと思いました。一人で出歩けない年齢だと思うのですが。心を病むリアムはいずれまた登場するのかな、やっぱりCIAは闇が深いですね。
March 7, 2020
コメント(2)
このエピソードは、設定やら何やら、コロナウィルスに脅かされているこの時期に見るとドハマリで、驚いてしまいます。謎のウィルスも「ラストシップ」みたいだし、アメリカのドラマはこの手のストーリーが好きなのねと思っていましたが、そうも言っていられないなと思いました。ゲストはTNGのラフォージこと、ルバー・バートンですね。民間の製薬研究所で研究員の射殺事件が起きた。夜間のシフト中の5名が2発づつ撃たれて死亡しており、入館した6人目のエラ・フォード大尉が行方不明になっている。フォード大尉は海軍の微生物学者で戦闘訓練も受けており、重要参考人になった。保管庫のドアが開けられていて、何かが盗まれた疑いがあり、NCISはフォード大尉の行き先を探る。しかし、大尉はこの7ヶ月シベリアで任務についていることになっているという。2週間の休暇を取るはずだったコーリーが戻り、急遽捜査に加わることになった。被害者の検視を行っているモルグに、ルイジアナ州の保健局検査官だという、ルーファス・ネロという人物が現れる。ネロはロレッタのモルグに数々の違反や異常があると指摘し、改善を支持して帰っていく。射殺された被害者から取り出した弾からは、化学物質や汚染物質などの共通点があった。おそらく弾を装填した時の場所が汚染されていたと見られ、研究所の近くの古い造船所が疑わしいという。グレゴリオとセバスチャンが踏み込んだ造船所で、オフィスから飛び出してきた男が手にコンテナを持っていた。男は先程のネロで、海軍情報局の所属でフォード大尉は部下だと明かす。コンテナの中には極地で発見された未知の病原菌ウィルスXが入っていると言い、これをばらまけばパンデミックになるという。しかし、開けてみるとコンテナの中は空で、フォード大尉が持ち去ったらしい。プライドのオフィスでは、エボラウィルスより危険なウィルスが盗まれたことで、各機関がお互いに責任をなすりつけ合う。そもそも国家安全保障省の主導で海軍情報局がウィルスの研究をしていたが、CDCはこの先は自分たちに任せるべきだと主張する。プライドはお互い協力して早くフォード大尉を見つけ、パンデミックを避けるよう訴える。コーリーはネロの動きに疑いを持ち、発信機をネロに仕掛けた。ネロが姿を消したたため追跡すると、コンテナヤードでネロとフォード大尉が会っているのを発見する。2人を逮捕しようとすると、そこに黒いバンが現れて一同を攻撃してきた。攻撃をかわしてフォード大尉を逮捕すると、大尉は自らウィルスを注射したという。何者かに命を狙われいる上、通常の医療機関では治療できないため、NICSはモルグへフォード大尉を連れて行く。ロレッタは隔離用のテントでフォード大尉の手当を行うが、フォード大尉は生物兵器にされないよう、ウィルスを守るためにあえて自分に注射して身を隠していたと話す。あと10時間でウィルスは空気感染を始めることになるが、このまま死ぬ覚悟だという。フォード大尉らを襲った車を追ったところ、交通カメラにピーター・ランクマイアという元軍人が写っていた。ランクマイアは不名誉除隊の後、恐喝と暴行で服役していた。さらに背後に黒幕がいると見られる。フォード大尉の状態はますます悪化していくが、ウィルスが強化されないよう治療さえも拒否する。モルグにCDCの責任者グラスリーが現れ、フォード大尉を引き取ると主張する。ウィルスを隔離してその後専門家に処理させるというが、ネロとロレッタは動かすのは危険だと反対する。パットンはウィルスXの関係者の経歴を洗い、ランクマイアがかつてCDCで警備を担当しており、グラスリーは3つの避難所を管理していたことを見つけ出す。グラスリーとネロがフォード大尉の移送に関して押し問答を続ける中、グラスリーは護衛の兵士を使ってネロとロレッタを銃撃させる。命を狙われた2人をプライドが救うが、グラスリーはフォード大尉と共に姿を消した。あと3時間でウィルスは空気感染を始める。グラスリーの目的は金と見られ、ウィルスを売るつもりなのだろう。危険な犯罪者の手に渡すのをなんとしても阻止しなければならない。ウィルスを取り出す施設を、CDCの閉鎖中の避難所だと見て捜索すると、グレゴリオとセバスチャンはすでに死亡したフォード大尉を発見する。2人は見張りの兵士を捉えるが、何も喋ろうとせず、各機関はウィルスを持ち出そうとしているグラスリーの指名手配を行う。パットンは数日前にグラスリーが観光船のチケットを購入していたことを掴み、プライドらは出発間近の桟橋に向かう。グラスリーは追ってきたプライドを見つけると水族館へと逃げ込み、2人は屋上で向き合う。グラスリーの持っていたコンテナを取り合い、もみ合った末グラスリーは屋上から転落した。コーリーは、夫と話し合いに耐えられず休暇を切り上げたという。グレゴリオは同居をはじめて、セバスチャンの世話焼きが度を越していると突っぱねる。いろいろ突っ込みたくなりなすが、ラストのあれはまるでCSIマイアミのシーズン1のエピソードのようでしたね。水族館~屋上とくれば、先は読める。ホレイショは死なせてくれという犯人の手を掴んで引き上げましたが、プライドも超人的な体力でコンテナを取り戻しました。おじさんたち、すごいです。それにしても、CDCが行う検疫て、ああいう感じなのでしょうね。銃を持った軍人らが隔離されている人たちを警備して(外に出さないように)、そういう施設が何箇所もあるという。感染した患者の扱いも慣れているのでしょうね。しかしその責任者が金儲けで腹黒いとは。個人のストーリーもそれぞれ興味深かったですが、セバスチャンの「献身ぶり」はやはりやりすぎで気味悪いです。妻でもない女性の下着を洗い、アイロンまで?頼んでいないのに食事を手作り?グレゴリオでなければ、通報されていますね。ハンナの家庭問題はまあ想定内で、愛情よりも罪悪感が上回るのかな。プライドがうまく導くのでしょうが、幼い娘が母親を必要とする時間はそう長くないのではないかと心配します。ネロとロレッタ、あまりケミストリーは感じませんが、2人が「武器はないのか?」と焦っているところはほのぼのとして良かったです。(笑)
March 2, 2020
コメント(2)
家庭の都合でハンナはお休み。となると、他のキャラクターにお当番が回ってきて雰囲気が変わりますね。グレゴリオの活躍は久しぶりな感じです。ところで、ハンナ役のネカー・ザデガンは先日「スター・トレック:ピカード」に出ていました。さすが、NCISの出演者はスタトレと縁が深い!海軍信用金庫で銀行強盗があり、支店長が射殺された。犯人グループは3人組でピエロのお面を着けて、裏口から侵入し、3万ドルを奪ったが、逃げようとした支店長を背後から撃ったようだ。犯人の射撃の腕は高く、支店長が渡したバッグにペイント爆弾が入っていたため、犯人は大量の赤い染料を浴びたと見られる。セバスチャンは熱い染料を浴びた犯人が火傷を負い、皮膚の一部を残しているのを見つける。犯人が逃走に使った車が発見されたが、すでに燃やされて証拠は消されていた。採取した皮膚の一部から、重要手配犯のジョン・マニングが浮かぶ。マニングは麻薬取引などで刑務所に入っており、3日前に看守を殺して脱獄していた。マニングには逮捕歴のある元婚約者のアシュリーがいて、ルイジアナ州に住んでいた。アシュリーは麻薬関係で逮捕されているが、不起訴となっている。更生した後、現在は海軍大尉の妻となっていることがわかったため、プライドとラ・サールが話を聞くためアシュリーの家に向かう。アシュリーによると、マニングとはもう5年も連絡を取っておらず、やっと更生して手に入れた今の生活をマニングに壊されたくないという。実は自分の過去について、周囲にも夫にも話していないという。しかし、アシュリーの通話記録を調べると、盗まれた携帯と10件以上通話しており、しかもクラウドに残っていた録音には、犯罪を匂わす内容があった。果たしてアシュリーは脅されているのか、共犯関係なのか。アシュリーから真実を引き出すため、プライドはグレゴリオを潜入捜査させることにする。アシュリーは退役軍人クラブで家族会の活動を行っていた。グレゴリオは海軍軍人の妻として、情報収集を始める。アシュリーはケイティと仲がよく、グループのボス的存在のミシェルと親しかった。ミシェルの前で気弱な良い人を演じたグレゴリオは、アシュリーのバッグにモーテルのキーがあるのを見つける。グレゴリオはミシェルに気に入られ、「女子会」に誘われる。ところが女子会といえど、アシュリーたちは森の中で銃を撃って盛り上がり、意外にもアシュリーの腕が良いことがわかる。もしかすると、アシュリーが支店長を1発で仕留めたのかもしれない。ミシェルの車の中を調べたグレゴリオは、ピエロのお面の包装を見つける。アシュリーが持っていたモーテルのキーから、プライドとラ・サールはマニングが滞在している部屋を突き止め、突入する。部屋は無人だったが、銀行から盗まれた金があった。そこにマニングが戻ってくるが、マニングはNCISの追跡を振り切ってしまう。アシュリーが麻薬取引の罪で不起訴になったのには、マニングが証言せず罪をかぶったところがあったという。マニングはアシュリーに借りを返せと迫ったのかもしれない。ミシェルは強盗殺人があった信用金庫に5年間務めていたため、内部情報に詳しいと見られる。プライドはアシュリーから情報を得るため、グレゴリオと一芝居打つ。しつこくつきまとう捜査官プライドがアシュリーに任意同行を求めると、グレゴリオはそんな権利はないとまくし立て、プライドを追い払う。アシュリーはグレゴリオを信用するようになり、脱獄したマニングが会いに来たと明かす。マニングは協力しなければ、家族を狙うと脅したという。腹を割って話す2人に、ミシェルが姿を現し、グレゴリオが警官だと見破る。ミシェルは、マニングに脅されたアシュリーが仕方なく強盗事件に協力し、支店長を殺すつもりはなかったと打ち明ける。グレゴリオは追い込まれた立場の2人を救うためにNCISに協力するように求めるが、その時マニングが家に入ってきてアシュリーに銃を突きつけた。マニングはプライドらに盗んだ金を奪われ、追い込まれていた。新たに銀行強盗をするため、アシュリーとミシェルに手伝えと迫る。グレゴリオが異議を唱えると、ミシェルはマニングに立ち向かいアシュリーから手を引くように迫る。2人が争った際に銃が暴発してミシェルは腹を撃たれてしまう。グレゴリオはやむなくマニングに従う。NCISはマニングが次に狙う金融機関がミシェルの過去に務めていた貸付組合だと予測する。マニングはグレゴリオを連れ、貸付組合に強盗に入る。アシュリーが運転する車で立ち去ろうとしたとき、銀行員の通報でパトカーが到着した。銃撃戦のすきにマニングはアシュリーを連れて、ビルに逃げ込む。NCISも到着し、グレゴリオはマニングを追いつめる。人質にするなら私を連れて行けというグレゴリオだったが、プライドがマニングを撃つ。腹を撃たれたミシェルはセバスチャンが救急車を呼び、一命を取り留めた。脅されて罪を犯したアシュリーは、夫にどう説明すればよいのかという。グレゴリオは家族を守るためだったと言い、NCISが情状酌量を勧告すると告げる。大家から家を追い出されることになったグレゴリオは、セバスチャンと同居することにする。タイトルからして「デスパレートな海軍妻たち」ですよね。やはり軍人の妻というのは、独特の価値観や連帯感があるのかしら。一般的なワイフのイメージとは真逆のタミーが、夫の悪口や子供の話題に四苦八苦するのは、実に楽しくて、新境地ですね。セバスチャンがタミーに子供扱いされたり、逆にセバスチャンにいじられるのも良い感じでした。本当にこの2人は姉弟みたいです。過去を隠して軍人の妻となり、子供も生まれて幸せなアシュリーは、いくら脅されたとはいえ、銀行強盗をしたら失うものが大すぎる。夫が事実を知ってどういう態度を取るのかは心配ですね。一方、ミシェルは一見ママ・カーストのボスのように見えたが、親しい友人とは「姉妹関係」だと言い、本気でアシュリーを守ろうとした。支店長を撃ち殺したのはミシェルの方だったのかな。こちらも、何もお咎めなしとはいかないでしょうね、そうなると取引するしかない?。女性が貸し借りで犯罪に手を貸すというのは、ちょっと考えにくいのですけど、マニングも女性を脅して犯罪を犯すとは、情けない奴です。
February 23, 2020
コメント(1)
謎のスパイ組織ストーリーの後半。話がどんどん大きくなってよくわからなくなっていくような、モヤモヤ感はありますが、とりあえず落ち着きました。目の前でカシアスを失ったプライドを部下たちは励まし、アポリオンの捜査を続けると誓う。しかし、銃撃戦で死亡した男たちの身元は不明で、身柄を確保したスナイパーはCIAが拘束してしまった。これといった手がかりがない中、プライドはアメリアが腹に入れていたタトゥを調べるようにいう。ジミーは説明もなく保護された上にカシアスの死を知らされ、プライドこそ危険そのものだと言って出ていってしまう。リタとローレルを呼び寄せ、プライドのそばで保護することになったが、ローレルは祖父との思い出を話し悲しむ。プライドは迷惑をかけられた父親に対して、複雑な心境でいる。タトゥから部分的に得られた情報で、2010年のベネズエラで撮影された工作員らしい男たちの映像が判明した。そのうちの一人が「スミス」ことエイヴリー・ウォーカーで現在連邦刑務所に入っている。プライドとコーリーがウォーカーにアポリオンについて質問すると、ボスとは会ったこともなく、指示を受けて仕事をするだけだという。仕事仲間の名前を明かすよう求めると、アポリオンは工作員を知られたくないため、自ら殺し証拠隠滅を図っているという。ウォーカーから得た工作員の偽名から、2人までがすでに殺害されていることがわかった。3人めのマティアスはコロンビアから追放され、顔認証で現在テキサス州にいることがわかったので、コーリーとラ・サールが身柄確保に向かう。モルグにジミーが姿を現し、父親の遺体と面会させろと騒いでいたためプライドがとりなす。庶子のジミーには正式な親子関係を証明するものがなく、プライドは自分たちは間違いなく血を分けた兄弟だと告げる。テキサスでは現地警察とSWATがマティアスを監視しており、コーリーは逮捕状の執行を求める。その時、いきなり現地警官が銃撃を受けて激しい銃撃戦となり、相手の狙撃手を射殺したがマティアスも死亡してしまう。手がかりを全て失い途方に暮れるプライドに、コーリーは最後に一人つてがあるという。それは別居中の夫ライアン・ポーターで、NSAと繋がりがあった。現在はニューオーリンズの大学で軍事関係の教授をしており、プライドは驚きながらも、NSAの情報分析官クーパーを紹介してもらう。コーリーの家族は海外滞在時、任務関係で過激派から狙われて、コーリーが夫と娘をニューオーリンズに匿った。数週間のはずが、コーリーは1年半も彼らに会っていないという。NSAの秘密施設を訪れたプライドは、民間の諜報機関を監視しているシンクレアから、アポリオンに関する情報を受ける。アポリオンは世界中の独裁者や第3世界の政権、大企業などのためにあらゆる破壊活動を行っており、未だに正体は不明だという。持ち帰った大量の情報を分析したパットンは「イーグル」という暗号名と3日前に出されたプライド誘拐の指令を見つける。その指令は臨州の連邦刑務所から出されており、プライドはウォーカーがアポリオンの黒幕なのかと追及する。しかし、ウォーカーは否定して自分も雇い主に殺されると助けを求める。その時刑務所内で火災が起こり、囚人たちの暴動が発生した。プライドはウォーカーの保護を求めるが、騒ぎの中ウォーカーの姿は消えた。NCISはNSAの情報からウォーカーの名前が上がったことに疑問を懐き、NSA内部にアポリオンのスパイがいるのではないかと考える。すぐにクーパーと接触するが、クーパーは車の中で死亡しており手にはライアン・ポーターの番号が表示されていた。コーリーは夫の自宅に急ぎ、久しぶりに娘と顔を合わせる。ライアンはこれまでのコーリーの行動を非難するも、また親子で保護下に入ることを承諾する。プライドが再び秘密施設を訪れるとすでにもぬけの殻で、NSAは緊急措置を発動したという。ただ、シンクレアの机から写真を見つけたプライドは、厩舎へと向かう。待っていたシンクレアは落ち着いていて、素直にアメリアを渡せばカシアスを死なせることはなかったのにという。プライドの動きでシンクレアの存在が世界中に知られることになり、極秘情報を知るシンクレアは逆に狙われることになった。プライドは逮捕して正義を行うつもりだが、シンクレアは「死の天使」にも役割があり、自分が死んでも次が現れるだというという。それももっと野蛮な存在が。シンクレアは自ら飲んだ毒でプライドの目の前で死亡し、プライドはサットンの幻覚が見えないのを確かめる。カシアスの葬儀が賑々しく行われ、家族のけじめはついた。プライドは幻覚を見なくなったとロレッタに告げるが、何だかドアを閉められたような気がするという。コーリーは連邦刑務所で見つかった焼死体の中からウォーカーは見つからなかったという。プライドの目はまたサットンの姿を捉える。民間の諜報組織という、得体のしれないものがあって、しかもその黒幕がNSAの分析官として紛れ込んでいたわけですね。誰も、多分ウォーカーもシンクレアの事は知らなくて、今回暗殺のためのどさくさを利用して上手く逃げおおせてしまった。彼もまたかなりの情報をもつ工作員なので、いずれ自ら「死の天使」の椅子に座るということかな。「お前も死ぬ覚悟ができれば、私に続け」というのはニューイングランドのピューリタンが墓碑銘に書いた文章らしいですが、ロレッタは「死は旅のようなもの」と言ってみたり、何だか今シーズンは雰囲気が違います。赤いドレスのサットン、やっぱり「バトルスター・ギャラクティカ」のナンバー6を意識しているとしか思えない。ちなみに家族の身柄を確保するのに、ローレルの実の母、別れた妻ではなく、交際中の彼女(実はバクラさんの奥さん)を呼ぶというのが、やはりツッコミどころですね。アメリカ的なのかなあ。NSAの24時間稼働の秘密施設だとか、分析官だとか、これも「ホームランド」風で、プライドの敵はますますスケールアップしていく感じ。ハンナと夫の関係もそれっぽいですよね。(笑)そんなプライドとコーリーが一緒にいるだけで、ニューオーリンズは危険が一杯な街になりますね。
February 16, 2020
コメント(4)
全155件 (155件中 1-50件目)