埼玉県所沢市で学習塾を営む塾長の頭ん中
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8月2日の21時頃、私が尊敬している先生の一人、河合教頭が当塾に来られた。河合先生は、川越東高校、星野女子高校を立ち上げたメンバーの1人で、担当する部活を全国に常連校に育て上げ、また、教頭として、その両校を進学実績においても、埼玉を代表する進学名門校にするなど、その卓越した手腕(豪腕?)により、埼玉の私学界では非常に有名な先生です。一昨年、定年を迎えられ、隠居すると申されていましたが、すぐに各私立からオファーが殺到。現在では、その中の一つである「大○高校」の教頭に就任されております。ちなみにこの「大○高校」。東京の方ならご存知だと思われますが、今時珍しいくらいひどい学校。偏差値はもちろん底辺。校内も荒れ放題。先生も無気力。生徒も当然集まらず、特進クラスは受験者2名。仕方が無いから「どんな生徒も入れてしまおう」で、生徒層はまるで私立とは思えない状態。この状況を打開しようと、理事長が招聘したのが、東京都立高校界では、八王子東高校を都内トップ校の一つに変えたことで一躍有名になった殿前氏。(その手腕は本にもなっているくらいです)この先生を校長に据え、改革を試みたのが2004年。しかし、旧体制の教員組合の強い抵抗を前に足踏み状態が続き、ますます学校の評価は下がる一方。そのような中、白羽の矢が立ったのが河合先生でした。本人曰く、「ひどい学校と聞いてはいたので、どんなもんかと実際に見に行ったらひどいひどい(笑)。授業中も廊下に女生徒が座り込んで化粧しているし、男子生徒は暴れまわっている。正直、こんなとこには、絶対に行きたくないと思っていたけど、殿前校長の人柄と熱意が惚れてしまってね。ここでもう一花咲かせようかと。それに、ここまでの高校を変えるってことは、大勢の生徒たちを救うって事だから。教師としてなによりやりがいがあるよ。」そして、「ただ、やるからには徹底的にやらせてもらうつもりだよ。私が辞める時は暴力事件で訴えられたときだ。」と、豪快に笑われました。ちなみに河合先生、60歳過ぎとは思えない、ものすごい体つきで、若い頃は生徒を取り戻すために、暴走族に一人飛び込んで暴れたとか、ヤクザの事務所にのり込んで直談判したとか、校内に入り込んで暴れる前科6犯の男を取り押さえるために、その膝を破壊した、など様々な武勇伝をお持ちの武闘派先生。その拳にはいくつもの傷跡が・・・(苦笑)。この先生が、なぜか私を気に入ってくれ、以来、私たちの塾の「一人元老院」としてアドバイスを送ってくださる。その豊富な人脈から、県立、私立を問わず貴重な情報をいくつもらっただろう。おかげで今では、高校情報においては、個人塾にもかかわらず質量ともにどこにも負けない。河合先生、いつもありがとうございます!先生のお言葉、肝に銘じ、そのご期待に背くことのないよう、最高の塾を創ります!
2006.08.03
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