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カテゴリ: 歴史散歩
ユビュ王の主人公は、卑劣で尊大な「ユビュ親爺」です。
作者のジャリがフランス・ブルターニュ地方にあるレンヌ高校在学中の1888年、15歳で、一教師をからかうために「ユビュ王」を人形劇で上演したのが初めです。
その後改訂され1896年に出版・上演されました。どのような教師だったかはわかりませんが、ジャリの標的は「ブルジョワの愚劣さ」など社会に巣くってきた既成概念だったようです。

では物語を追ってゆきましょう。

いきなり「くそったれ!」という俗語で登場したユビュ親爺。
この俗物の塊のような男は、妻にそそのかされて、ポーランドの王や王族たちを殺して王国を乗っ取ります。
殺されたポーランド王は幽霊となって生き延びた息子ブグルラの前に現れ、復讐するよう告げます。

一方、王となったユビュ親爺はポーランド国民に重税を課し、貴族は殺して財産を巻き上げるなどやりたい放題の限りを尽くします。
加えて自分の子分を刑務所に幽閉してしまう始末。
脱獄した子分はロシアに逃れ、ロシア皇帝にユビュに対して宣戦布告をさせるように仕向けます。

ユビュがロシアの侵略軍に対峙している間に、妻は宮殿にあった金銀財宝を盗みますが、反乱軍を率いてユビュ王打倒を掲げるブグルラに宮殿から追い払われます。
妻はロシア軍と戦っているユビュ王の元へ逃げますが、ユビュ王はロシア軍に敗れ、支持者からも見捨てられて敗走中。しかも熊に襲われるなど踏んだり蹴ったり。
妻ともめている最中に反乱軍に追いつかれますが、熊の死体を使って反乱軍を何とか撃退します。その後、夫婦でフランスに逃げるところで劇は終わります。

すぐにわかるのは、シェイクスピアの『マクベス』や『ハムレット』などをパロディ風にアレンジしていることですね。
しかし、やっていること(妻にそそのかされて王殺し)はマクベスでも、ユビュ親爺には良心の欠片も、常識的な心もない点で、マクベスやその他の物語の主人公を超越しています。
その超人性に皆惹かれるのでしょうね。

何から何までハチャメチャなユビュ王の衝撃的な登場と、その辛辣で卑猥な台詞が続く芝居に客席は騒然となったということです。世間の評価は割れましたが、多くの知識人が少なからず影響を受けたことは否定できない事実でした。
(続く)





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最終更新日  2021.11.11 00:05:49
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