名前の由来は冬に赤い実がなることからこの
名がついた。別名をカン(寒)イチゴといい、
名の由来は同じである。 草のようだが、茎は
細く、木質で棘(とげ)はない。短い毛がたく
さん生え、触れると少しチクチクする。枝は
1~2メートルの長さになり、ほふくしていく。
花の咲く枝は、斜め上に伸びる。葉はハート型で、
縁は浅く五裂になっている。 葉の裏表ともに
細かい毛が生えている。ガク片の先はとがり、
花の時期には、ガク片が反り返る。9~10月に
5~10個の白色の花を咲かせる。果実は小さな
果実が集まった集合果で12月ごろに熟し食べ
られる。生食できるほか、砂糖と煮詰めて
ジャムにするとおいしい。また、リースとして
も利用できると思う。 家で栽培するなら、
庭木の下草として地植えにして育てるほうが、
実つきもよくなるし、味もおいしくなる。
ミゾソバ Persicaria thunbergii タデ科
8~10月頃に開花、野原や山道、道ばたの
水辺など湿地を好みます。草丈は30~100cm
くらい。葉の形から、「ウシノヒタイ」とも呼ば
れています。葉の形がソバの葉に似ていて、溝(みぞ)
のような湿ったところを好むのことから。「ミゾソバ」
の名がつけられました。1年草ですが、一株あれば、
次の年にはあっという間に群落になります。薄紅色の
花ですが、白っぽいのから濃いピンクまで、けっこう
色とりどりです。明るい緑の葉とのコントラストも
なかなか美しく、群生地は、金平糖か星くずでもまき
散らしたような感じがあります。