３０歳で１０００万円

年齢	出来事	備考	貯金
２５歳	「生涯独身」を誓う	単に面倒くさいという理由だけであっさり誓う。この時既に彼氏いない歴２年経過	↑
２６歳	一人暮らし開始	３０歳までの貯蓄目標及び計画を立てる	↓
２７歳	大幅減給	目標海の藻屑と消える自暴自棄の生活。アルコールに走る	↓
２９歳	減給緩和・ダイエット開始	再び若干の貯金が出来るようになるマンション購入検討	↑
３０歳	結婚	結婚準備・結婚資金で若干貯金を使う退職金・失業保険を貰う新しい目標の設定	→

一人暮らしをはじめる

「生涯独身」を誓って１年後、両親の転勤に伴い、会社の近くで一人暮らしをはじめました。

私は一人暮らしをするにあたって、 真面目に暮らそう と心に決めました。

一人暮らしをするにあたって決めたこと
☆ 食事は ３食自炊 する

☆ お金の管理はきっちり する

☆ 外泊をしない

一人暮らしで誰も見ていないから手を抜いた、そう言われる様なことだけは絶対にしたくない。

食事は勿論家事全般お金の管理まで、 全て自分の意思次第 なのです。

夢に描いたようなおしゃれな一人暮らしとはほど遠い、

実に庶民的なインテリアに仕事と家事に追われる毎日。

しかしそれが反って良かったのかもしれません。

何故って…私に おしゃれな生活は似合わない から！！

貯蓄目標を立てる

数ヶ月、一人で暮らしてみて月々１３万円は必要と分かりました。

家賃\６５，０００
電気代\５，０００
保険料\２５，０００
通信費\１０，０００
食費・雑費\２５，０００

合計\１３０，０００

必要経費が出たので、 年間貯蓄額の設定 しました。

年間貯蓄額＝月々の手取り－13万円＋ボーナス手取り80％

そして脳内で シュミレーション をしました。

年間貯蓄額×年数＋手持ちの貯金額

計算の結果、３０歳でおよそ９４０万円となったので、

キリも悪いことだし、目標は大きくどっかーんと

３０歳で現金１０００万円貯めてやる！！

貯蓄計画を立てる

大きな目標を掲げたまではいいのですが、あと６０万円足りません。

９４０万円に比べると６０万円なんてチョビットに思えちゃうけれど、

純粋に６０万円を５年で割ると 年間１２万円、月々１万円の計算 です。

節約できる箇所は、食費・雑費の\２５，０００のみ。

これでも結構キツキツ…ちょっと厳しいかも…と思いましたが、

食費を１ヶ月５，０００円 すれば、達成できます！！

「食」にこだわる

食費５，０００円といっても、私の「食費」にはアルコールは入っていません。

なぜなら、 アルコールを入れての食費5,000円など有り得ないからです！！

かといって、アルコールを控えると言うことも有り得ないので、

アルコールは当然別勘定 と言うことになります。

その分、雑費をなるべく使わないように、まとめ買いなどはしませんでした。

「食費」にこだわる

単純に計算して、 ３日で５００円、一週間で１，０００円強。

対策としては、単純ですが 週に１回だけ買い物に行く だけ。

上手い具合に、私の休みは週１回しかなく、

街中に住んでいたので会社が終わってから出掛けるのは危険だったのです。

週１回の買い物では、毎回同じ様なものです。

日持ちのする野菜、安いお肉、卵が基本。

あと、弁当用の冷凍食品(勿論半額)と乾物(干し大根、ひじき等)

冷凍食品高いじゃん！と思うかもしれないけど、

ハンバーグ６個で１３０円ですよ。(勿論半額の日)

これを月４種類買っても５２０円。 弁当のメインが月５２０円で済む んだったら安くないですか？

ラッキーなことに、私の住んでいるマンション近辺にスーパーが４件ほどあり、

私の休みの日と特売日がバッチリ重なっていました。

休日は開店時間からお昼頃までスーパーをはしごして、

同じものでもより安価なものを買うことが出来ました。

ここで彼氏いない歴●年がラッキーアイテム？に！！

彼氏なんていたら週一の休みにスーパーのはしごなんてできません！！

自分に厳しくそして優しく

全ては食費５０００円の予算達成のために、いくつか決まり事をしました。

■逃げ道を作る■

まず、「月々の食費5,000円」の中に入れないものを決めました。

☆ 飲み会代→交際費

☆ アルコール→娯楽費

☆ イベント費用→臨時費用

毎月必ずあるわけではない項目 や、

確実にムリだという項目 は初めから外しておきました。

■手を抜かない■

手を抜いて外食をしたりしたり、買い食いをしたりしたら

勿論 「月々の食費」 となります。仮に500円の弁当を買ったとしたら、

一週間の食費のおよそ半分をその一食で使っている

と言う事を忘れてはいけません。

■柔軟に考える■

後一週間残っているが、このままだと確実に予算オーバーになる。

と言うときには、 逆にチャンス☆と思う ことにしました。

予算を守るという プレッシャーから解き放たれた今 こそ、

調味料やお米を買い足す事が出来る！！と 前向きに考える ようにしました。

だからといって、 まとめ買いは自分の首を絞める ので絶対しませんでした。

献立を考える

食費５０００円の為には、献立もそれなりに工夫しなければ達成できません。

基本は野菜炒め …ひねりも何もないですが、これは万能メニューです。

くず野菜と少量の動物性タンパク質でうまみを加えるだけで

何種類ものおかずが出来ます。

野菜炒めと味噌汁とご飯で十分。朝はお弁当のおかずの残りか、納豆。

おしゃれな生活を求めると、どうしてもお金がかかります。

朝はクロワッサンにオレンジジュース、フルーツにヨーグルトをかけて…

これだけで毎朝500円はいくんじゃないでしょうか？もっとかかるかも？

ダサくて結構！栄養がとれて腹がふくらんだらそれでＯＫ！！

経済不況の影響で経営不振

昨今の不況が私自身にも降りかかってきました。

私の働いていた会社は零細企業だったので、人件費はさほど負担ではなかったにしろ、

やはり経費を一番削りやすいのが従業員の給料。

社長に 給料下げるか社会保険止めるかどっちかだな、選べ。 といわれました。

どっちかって言われても…必死の抵抗も虚しく二者択一の決断を迫られ、

結局社会保険をとり、減給を受け入れたのです。

更に追い打ちをかけ ボーナスも出せるか分からんけど、頑張ってなー

この瞬間、私の ３０歳で現金１０００万円貯めてやる！！

という目標は海の藻屑と消えました。

目標を奪われる

年収ベースで２０％もの減給になりました。

そう、 月々の貯金の部分が全てカット されたのです！！

うろたえたところで、収入が減るという現実を受け入れるしかありません。

会社が終わってからのアルバイトも考えましたが、

うちの会社は残業も多く(残業代なし)、しかも休みは週１日。早々に諦めてました。

誕生日に自分へのご褒美としてデジカメを買い、

フリマに出品、小銭を稼ぎ、生活費に充てることにしました。

幸い、ボーナスは、カットされながらも支給されたので、

ほぼ全額を貯金に回す 事にしました。

現実逃避

結局、１年半ほど続いた給与カットの間、幸か不幸か思わぬ出費が嵩みました。

お年頃と言うこともあり、友達がどんどん結婚していきました。

ついでに、兄ちゃんが結婚したのもこのころです。

大学を卒業した後地方に行く友達が多く、結婚式も地方が多かったんです。

なので、ご祝儀以外にも旅費・宿泊費が余分にかかってしまい、

感動して泣いてるんだか懐が寂しくて泣いてるんだか、訳の分からない状態でした。

冠婚葬祭と帰省だけでも、 １年半の間、２回定期預金を解約 しました。

郵貯の「裏技定期」には絶対手はつけないぞと頑張って、

一人暮らしする前に貯めていたお金には何とか手をつけずに済みました。

…でも、頑張っても頑張ってもいっこうに貯まらず、減っていく一方。

なんの楽しみのもねぇや(￣￢￣*)と、走ったのがアルコール。

食費は変わらず5,000円をキープしたものの、 ナント酒代は１ヶ月１５，０００円！！

店が開けるほどお酒の種類も充実し、毎晩酒浸り。

退社後直ぐに夕食、お風呂に入り、弁当の下ごしらえをして

延々5時間飲み続ける日々。

滅多に二日酔いになることはなかったけれど、翌日「酒臭い」と言われたり、

顔がぱんぱんにむくんだまま会社に行き、失笑を買うこともしばしば。

元々不眠だったのが、このころはやっと寝付いても30分おきに目が覚めるほど悪化。

眠れないとまた飲む、の繰り返しで不眠は益々悪化の悪循環。 当然激太り

復活の兆し

さすがに自暴自棄な生活にも疲れ果て、

友人の結婚式で写した写真に映るデブを見るにつけ、

このままじゃ私はだめだ、30歳の大台も見えてきたこの時期に 社長に直訴！！

今まで相当頑張った旨、今の給料では生活が苦しい旨、

田舎の両親が帰ってこいと言うので退職したい…とうとうと訴えました。

すると、「いくらならイイ？」と言い出しました！！チャンス☆

結局、減給分の半分を戻すと言うことで手を打ちました。

ありがとう！！神様！！これで貯金が出来ます！！ ホントにこんな心境でした。

ダイエット開始

新しい門出に際し、まずは 自分を磨こう と思い立ちました。

デブのままだとフットワークも悪い。というわけで、 ダイエット開始！！

アルコールを絶ち、朝は味噌汁だけ、弁当はいつも通り、夜は野菜スープ

と言う生活を始めてしばらくすると、体重もサイズも変化はないのに体調に異変が。

便秘になり、更に目や口の端が切れ始め、元々悪い顔色も更にひどくなり…

会社のおじさんたちに 「ゆっこちゃん、最近急に老けたね。」 と言われる始末。

急に老けたのも、便秘になったのも、目や口の端が切れたのも、

全ては「食」へのストレスが原因と判断 した私は、

食いたいものを食って動けるだけ動く 事にした。

金がかかるという理由で絶っていたビール(でも発泡酒)の復活。

月２回、贅沢にも休みの日のランチにトンカツを食べに行く。

これだけでも私のストレスは大幅に解消され、

日々の生活にもやる気がみなぎり、過酷な運動にも耐えることが出来、

見事！！ダイエット成功！！更にＯ脚改善！！不眠解消！！

マンションが欲しい

女も30の声を聞くと、将来のことを真剣に考えるようになるもの。

私は生涯独身を誓ったのだから、なおのこと。

その頃の生活と言えば、ダイエットの効果も実感できるようになり、

貯金の方も自分なりに満足のいく貯まり具合となっていた。

(勿論一年半のブランクのお陰で目標の1000万円はとうの昔に諦めた)

充実した日々を送る中、将来のシングルライフに向けて、

新たな一歩踏み出さなければと思うようになる。

まずは仕事。私の会社はしつこいようだが零細企業。

私が老年期を迎えるまで到底残っているような会社ではない。

そこで思いついたのが、

兄ちゃんの花屋の支店を出させて貰おう！！

とりあえず、収入が不安定でも住むところだけは確保したい。

マンション(勿論中古)買っちゃおう！！

マンション購入計画

マンション購入のため希望の条件をピックアップしてみました。

☆ 毎月の支払いは管理費も入れて 今の家賃より低く 抑えたい

☆ 支払期間は １５年前後 にしたい

☆ 場所は今住んでいるところの近辺で(便利)

☆ １ＬＤＫか２ＤＫの 勿論中古

毎月の家賃から管理費等(相場で計算)を差し引いた分で返済可能な額を算出。

大体自分にも手の届く範囲の価格帯が見えてきました。

しかし、貯金を全額投入するわけにも行かないし、

兄ちゃんにも相談しないといけないし、

親も説得しないといけないし…という事情も考慮したら、

マンション購入は ２年から３年後を目処に した方がいいという結論に至りました。

ところが、計画がビシッと決まった矢先、理想の物件が出ちゃったんです！！

しかし、そう言うときに限って珍しく仕事が忙しくなり、毎日残業。

毎日夜な夜な売れていないか見に行ったりしていたんですが、売れちゃいました。

家具の配置も新しく買う家具もインテリアのイメージも考えていたのにぃ～残念！！

貯金していて本当に良かった

目当てのマンションが売却済みになって間もなく、

私は大台に乗り、直ぐに今の夫と運命的に出会い、

あっさり都会と仕事を捨て、 鹿児島に戻って結婚。

夫と結婚することになり、お互いに今貯金がいくらあるのか話したときに、

私は 自信満々で答えることが出来ました！！ だって本当に頑張ったもの。

「都会で一人暮らしをしていたのにそんなに貯金していたの？」

と、夫はとても感動していました。

私の努力に対する賞賛としては、それだけでも十分 だったけれど、

親が一人暮らしで貯金なんてできなかっただろうと、

結婚資金をいくらか援助すると言ってくれたときに、

「○○万あるよ。結婚なんてしないと思ってたし、

年とったとき、兄弟や甥姪に迷惑かけらんないと思ってさ。」と断りました。

「あんた、頑張ったねぇ。」 としみじみ。

頑張った甲斐がありました！！満足満足！！

独身時代を総括

ここまで我慢して読んで下さった皆様、本当に有難うございます。

キツキツの生活で随分つまんねぇ生活送っていたんだな、

そう思われた方もいらっしゃるのではないかと思います。

そう、結構無理してました。でもそれなりに充実していたんですよ。

私の友達は殆どが地方で、大阪近辺にいるのはごく少数。

しかも私の休みが平日に週１日だったので、

あまり遊興費にお金がかからなかった のも救いでした。

服飾品に関しては、私なりにこだわりがあり、

安いからと言ってやたらと買いません でした。

服は２－３のブランドでしか買わない。勿論バーゲンでしか買えませんが。

小物・バッグは全部プラダ。比較的安くて使いやすいから、などこだわっていました。

どうしてそんなに買えるんだと思われるでしょうが、

これもストレス解消の一環と、自分へのご褒美です。

どこから捻出するかは自分の努力次第。

私の場合はボーナスの時とフリマの収入を貯めておいて、

誕生日にプラダ、ボーナスで服を買っていました

生意気にアドバイス

結婚が決まり、式の打ち合わせなどで鹿児島に月2-3回帰らないといけなかったけれど、

頑張って貯めたお金があるから全然平気♪

結局、事前の準備や新婚旅行、新生活準備で随分使ったけれど、

最後に退職金と名を変えてボーナスも出たし、失業保険も出たので、

努力の結晶は結婚後も殆ど金額は変わらず。

格言：努力は必ず報われる！！間違いない！

貯金に限らず何事も達成感を味わうためには 余裕を持つこと

例えば、私は「食費5,000円」に拘ったけれど、あまりキツキツに考えず、

5,000円超えたときには、 逆にチャンス☆ と考えるようにしました。

おすすめなのは、 口座に「使えないお金」を１０万円くらい常に用意しておく事

ここでポイント。 決して「使ってもいいお金」ではない という事。

本当にだめなとき、 自分を責めながら使わないといけない。

例え予算をオーバーしても、この「使えないお金」があることで、 気持ちにゆとり が生まれます。

使うときに「申し訳ない」と言う気持ちが生まれるから、

自ずと日々の節約に励むことが出来る のです。

口座に１０万円用意していたとしても、

月々例えば５，０００円使うと半年で３万円消費することになります。

自分へのご褒美が無くなると言うことを忘れてはいけません。

努力を怠った者には褒美はない！！ 当たり前のことなのです。

くだらない話に長々とお付き合い下さいまして、心から感謝致します♪

お金の使い方には人それぞれの考えや価値観があって当然だと思います。

私は貯金のために特別なにかを我慢したと言うことはありません。

したいことは沢山あったけど、時間がなかった。

実際、週１回の休みの日に半年だけ料理教室に行ったこともありましたが、

体を休める日が半年間一度もないというのは非常に辛かったのです。

自分の生活に応じて、無駄を省くとそれなりに充実した生活も貯金も出来ると思います。

自分が頑張って働いて得た報酬ですから、

生きたお金の使い方 をしなくてはいけないと思うわけです。