ユッコのお取り寄せ喜怒哀楽

ユッコのお取り寄せ喜怒哀楽

2014年11月12日
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カテゴリ: 競馬



今日は一頭の競走馬のお話しをさせて下さい・・・


先日の日曜日、東京10レースに出場した「シゲルスダチ」という5歳の牡馬がレース中に故障を発生し(前脚を骨折)安楽死の処置がとられ天国へと旅立ちました・・・


シゲルスダチの馬主さんは「森中蕃(しげる)」さんという方で、自分の名前であるシゲルを冠名にして毎年テーマに沿った馬名をつける方です。


シゲルイエヤス、シゲルモトナリなどの「戦国武将シリーズ」、シゲルジュウヤク、シゲルシャチョウなどの「役職シリーズ」、シゲルオウシザ、シゲルホウオウザなどの「星座シリーズ」、そのほか「山の名前シリーズ」や「旧国名シリーズ」「日本の祭名シリーズ」などあって、今年はどんなシリーズかな~と毎年楽しみにしていました。



シゲルスダチは「果実シリーズ」の年の馬で同期にはシゲルアセロラ、シゲルアボカド、シゲルササグリという名前などの馬がいます


シゲルスダチは血統的に好きな配合だったし、名前も私の好きなスダチだったので、レビューしてから私の好きな馬の1頭になりました


シゲルスダチは、強い馬ではありません

重賞レースを勝ったこともないし(2着が最高)ここしばらくは2桁着順の時も多く最後に勝利したのはもう2年以上前です


なのにとてもファンの多い馬で、今回の訃報に多くの悲しみの声があがっています


その理由は2年前に出走した「NHKマイルカップ」という3歳限定レースにあります。

このレースの最後の直線で、他の馬に接触したシゲルスダチは激しく転倒しました

騎手は頸椎骨折などの重症を負いましたが、幸いなことに馬は無事で転倒後にすくっと起き上ることが出来ました


こういうことになると馬はその本能から騎手が乗っていなくても他の馬の後を追いかけてゴールまで走っていくのが普通です。

それなのにシゲルスダチは、立ち上がると落馬して動かない騎手のもとへと戻って行き心配そうにその周囲をグルグルと回っていました

あとにも先にもこんなことをする馬はいなかったそうです

この姿が感動を呼び一気にシゲルスダチの人気が高まりました



日曜日にシゲルスダチがレースに出走するのは知ってましたが、この日は他のレースに好きな馬が複数出走していたし、勝ち負けは難しいと思ってたので馬券も買わなかったし、テレビでレースも見ませんでした。


昨夜、競走馬の情報サイトを見て初めてレース中にシゲルスダチが故障し亡くなってしまったことを知りました・・・


NHKマイルカップの時に落馬した騎手はその後復帰したものの、再び落馬して現在復帰に向けてリハビリ中で日曜日はラジオ放送のゲストとして競馬場でレースを見ていたそうです。


ゴール前、脚から「バキッ」という音が聞こえそうなくらいバランスを崩しスピードダウンし一瞬でただごとではない故障だということはわかるほどだったそうです。

それなのにシゲルスダチはゴールまで走り抜きました


以下はその騎手のコメントです

「もう一度彼と走りたかったです…。でも彼は最後まで偉かった。脚がブラブラになっても、『もう2度とひっくり返らないぞ、ジョッキーを落とさないぞ』と、必死に最後まで走りぬいてくれました。本当に強い馬でした。どうか皆さん、シゲルスダチを褒めてあげてください。こんな馬がいたことを覚えていてあげてください。ありがとうスダチ。安らかに」


私は昨夜、このコメントやシゲルスダチの掲示板に寄せられているファンのメッセージを見て号泣しました。

正直なところ、私の中でシゲルスダチは好きな馬ではあったけど特別な馬ではありませんでした


他にレース中に命を落としたり、引退後すぐに病気で亡くなってしまったもっと大好きだった馬がいます


でも、今、その大好きだった馬と同じくらいシゲルスダチが心に残っています


今日は長々と暗いお話しで失礼しました・・・





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最終更新日  2014年11月12日 14時09分49秒
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