風光る 脳腫瘍闘病記

騙された?



「何だ?あの声?」「ウカカカカカカカッ」また聞こえた。私は窓の外へと目をやった。そこには鳥がいた。そいつが鳴いていたのだ。

「さすが、AUSTLARIA,違うねぇ~」などと、妙なところで関心していた。

7時になってみんなが起きてきた。「愛、お早う!昨日の夜はよく眠れた?」
ママが聞いてきた。「Very well」と答えたが実際はそうじゃなかった。

あのピンク色のベットはありえないぐらいの柔らかさでメチャクチャ腰が痛くなるベットだった。でもそんな事は言えない・・・。

朝食はコーンフレーク。私は嫌いじゃなかったから良かったけど一日を除いた3週間、朝食はすべてコーンフレークだった。

朝食を済ませて私達はゴールドコーストにある「green&blue」という名のツアー会社へと行った。そこがワーホリの窓口になっている。

私はミッシェルに4時にピックアップを頼んで、車から降りた。事務所はワーホリで来ている日本人でごった返していた。

「こんなに日本人いるの?」っていうぐらい沢山いた。とりあえず、仕事を紹介してもらわなければならない。「仕事は見つかるまで紹介します」という約束だった。しかし、「仕事は無い」とあっさり言われてしまった。

「はぁ?約束が違うじゃんっ、どうなってるの?」波乱の幕開けであった。

「○○ワールドめっ」←ワーホリを手続きしてくれた会社。

「仕事は見つかるまで紹介しますだ!仕事なんて全然ないじゃん!」

「あのハゲおやじめ、←別に禿げては無いが・・今度あったら文句言ってやる!」

ワーホリで来ていた日本人が「みんな、そうだよ、美味しい話に乗せられてお金払って、来てみると気がつくんだよね、話が違うって事」「仕事探すんだったら自分の足で探す方がいいよ。中々、難しいけど」といろんな話を提供してくれた。

私は30万しか持っていかなった。○○ワールドが70~80万持っていくとそれに頼って自分の為にならないからと言って、30万ぐらいでいいよと言ったからだ。

ホームステイ代は1week 180ドル。3週間で540ドル。日本円にして約、45、000円。30万で一年間を過ごさなければならないのだ。

自分で仕事を探すしかなかった。その前に英会話学校に通う必要があった。
英語がしゃべれなければ仕事も限られてくる。

ジャパレス、ツアーガイド、スーベニアショップだ。仕事を探してる日本人は沢山いた。倍率がものすごく高い。ある程度英語が出来なければ仕事を見つけるのは難しかった。

とりあえず私は2週間、学校に通う事にした。

少人数制で生徒は3人。私はその2週間の間にレジメ(履歴書)日本は紙切れ一枚だけど、こっちは10枚ぐらいレポート用紙に自分のいい所とか、これでもかってぐらいアピールして書かなければならなかった。

あらかじめ、日本で作っておいたので、30部ぐらいコピーをして、あらゆるショップにいきそのレジメを配った。「数打てば当たるだろう」って思っていた。

現実は厳しかった。全然、連絡が無いのだ。私は段々あせってきた。お金だけが確実に少なくなっていった。






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