一度目の別居


毎日私の購入したもののチェック。
週に3日は洗濯機の前で一晩明かした。

そんな生活が続き、実家にSOSをだしても
取り合ってもらえず見方してくれるのは姉だけだった
見方というのは、この場合逃げにあたるのかもしれない
本当はこんな状況の中でも我慢して
結婚生活を続けている人も多いだろう・・・・
私は甘ちゃんだったのかも

母は「自分で決めた結婚なんだから」と言うばかり
姉はいつも私の話を聞いてくれた
私はその気になり結婚1ヶ月で離婚したいと考え始めていた
その話を母にすると
母は姉に「いいかげんなことを、ゆうりんに吹き込まないように」
と怒ったらしい。
「鬼だ~」なんて当時思っていたが、母は私に幸せになってもらいたくて
あえて鬼になったのだと今では母心がわかる。

そんな中、姉が帯状疱疹のすごくひどい症状で
里帰りをした。
姉は当時、新潟の六日町という所に住んでいて
周りにも頼れる人もいないため子供を連れて
かえってきた。私は姉が病気で元気がなくても
嬉しかった。私の話を聞いてくれるのは姉しかいなかったから

お見舞いの毎日。
でも家には帰って食べてくれるかわからない食事は作って待っていた。
ある日、突然前夫は怒り出し、暴れだした
理由は 毎日姉のところにお見舞いに行くのが気に入らなかったらしい
そしてこう言った
「俺の金を姉ちゃんに使ってるんだろ!」
焼酎のビンを振り回し、壁にぶつかって割れた・・・・
その割れたビンを私に向ける
「殺されるかも」

その時前夫の胸ポケットから万冊が飛び出した
だいたい40万円くらいあった
困った前夫は開き直ってこう言った
「給料の他にこずかい貰ってるんだ!嫁にはいい思いをさせないように
って母さんが親戚に教えてもらったんだ!お前には一生自由な金は持たせないからなっ!」

何度も言うが、自由なお金は1円もなかった
化粧品も、洋服も買えない
靴下ひとつ買えば
「贅沢だ!」なんて言われていたから

もうこのまま殺してもらいたかった
その日も洗濯機の前でボーッと一晩明かした

次の日、その話を父と母と姉ににして
産まれて初めての土下座して
とりあえずここにおいて欲しいとお願いした
さすがに母も厳しいことは何も言わず
「そうしたいのなら、あちらの家に行って{とりあえず実家に帰りたい}とお願いしてきなさい。あんたはもう嫁に行ったんだからね」

すぐに向かった
そこには義母と義父しかいない
「○○ならとっくに帰ったよ」
まだ20時だった。毎日その時間には帰るらしい
そんなことはどうでも良かった
私 「最近、○○さんとうまくいかなくて・・・とりあえず頭を冷やす意味で実家   に帰りたいんですけど・・・いいですか」
義母「わかった。」
私 「それじゃあ」
私が帰る間際に
義母「○○がかわいそうだねぇ、今頃ご飯食べれなくて困っているだろうに」

この人、ギャンブルのこととか何にも知らないんだ・・・
そういえばこの人がみんな悪いんじゃん!
悔しかったけど実家に帰れる嬉しさで
すぐに帰った。

その日の夜は、母、姉、姉の子、私で一緒に寝た
嬉しくて声を殺して泣いた
その隣で母も声を殺して泣いていた
やはり娘の悲しんでいる姿は見たくなかったのだろう
本当に母には心配をかけ申し訳なかったと今でも反省している。


© Rakuten Group, Inc.

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: