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お話くださったのは
乳癌と闘っている元国立がんセンターの看護師さんだ。
看護師歴30余年。
6年前に乳癌と告知された。
すでに手術は無理だった。
3年前骨転移、
この1月に夫を亡くし、
同時期に看護師を辞めた。
告知を受けたとき、次女が小学校5年生だった。
子どもを残しては死ねない!
子どものために生きたい!
医療者ががんになったら
今までとは違うやり方で医療に関わりたい。
家族は社会人の長女、就職活動中の長男、アルバイト中の次女、
ネコ4匹、イヌ1匹。
今なんとか元気でいられるのは奏効率20%の
抗がん剤のおかげかも。
ほんとうに苦しいとき、自分が過去に看た患者さんを思い出した。
ほんとうに苦しいとき、病気からちょっと視線をはずすと、
そのとき見えたものに励まされる。
転移は、肺、ほとんどすべての骨。
一時期、まったく物が食べられなくなり、
自分の唾液さえ飲み込めなくなった。
呼吸ができない苦しさ。
演者が入院していた何年も前のお話。
夜、ドアが開いた。
ふわっと心が和む風が入ってきた。
ナースがブランケットを直したりして出て行った。
別の夜。別のナース。
今度は、ドアが開いただけで、
この人とは会いたくないという感じになった。
思わず、寝たふりをした。
後日、唾液も飲み込めなかった自分が
やっとトマトを食べたいと思って食べておいしかった。
うれしくて、この話を、このナースにしたら
「そういうときはトマトなんか食べてはだめ」
と厳しく言われた。
人は何かのメッセージを常に発信しているのだろうか。
隠そうと思っても、人間の根本的なオーラを身にまとっている?
患者に寄り添うということ。
言葉を交わさなくても、患者に大丈夫かなという心からの目を
向けるだけで、それは伝わる。
水ひとつを置くのでもそれはわかる。
--魂はあるのだろうか。
看護師をしているとき、個室の患者さんのところに行くと
「親戚がたくさん来ている」と言う。
「みなさん知っている人ばかり?」
「知っている人もいるし、知らない人もいる」
「どんな顔をなさっているの?」
「普通の顔」
この患者さんが亡くなったのは3か月後。
別のお話。
7階の個室の患者さん、自転車に乗りたいなあといって亡くなった。
次にその個室に入った患者さんが、
自転車に乗った人が窓の外を通って上の方に行ったと言う。
前の人のことなど何も知らないはずなのに。
スピリチャルな話。
亡くなっても、人の魂はその辺にいるのかしら。
ご先祖さまが大挙してあの世から来るなんてことがあるのかしら。
あるのかもしれない。