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ユキノシタは西都市杉安付近まで行けばいくらでも自生している。冬の間はやや縮こまって密集した形で生えている。木陰にひと株植えておけばあっという間に増える。しかし、消えるのもあっという間。いつの間にかなくなっている。初夏には細い花茎を伸ばして白い可憐な密集花をつける。繁殖は、細い匍匐茎を四方八方に伸ばして広がっていく。ユキノシタ科ユキノシタ属、中国・日本原産種。若葉を天婦羅にして食べると美味しい。園芸種のヒマラヤユキノシタは、同じユキノシタ科のベルゲニア属アフガニスタン原産種。鉢植えのヒマラヤユキノシタ。名称不明、NO8で紹介した当地名「シャミセンカズラ」の本名が分かった。はた坊さんの書き込みで判明した。はた坊さんご教示どうも有難うございました。 シャミセンカズラではなくシャミセンヅルの通称名があった。最もポピュラー名称は「カニクサ」他に「ツルシノブ」、生薬名で「カイキンシャ=海金沙」。
Feb 12, 2007
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今日は大寒という新聞記事、そうか、大寒なのだ、それにしては暖かい日和である。昨日「梅が咲いた」という静岡の方のブログを読んで、うちのも咲いているかもと思った。今朝、居間から外を見ると「あっ、紅梅が咲いている」「どこ」「くすのきの下」「ほんと」畑ばかりに気をとられて庭に目がいっていなかった。花も大事にしなくてはいけない。鉢植えの紅梅を庭植えにしたもの。後ろの建物はミニ工房だが物置になっている。ウッドデッキに穴を開けて育てているピンクの梅はまだ蕾。もう一株の大輪の白梅は、枝切りが遅かったので今年は花がついていない。
Jan 20, 2007
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前回紹介したシロダモに続いて今回はクロダモ?、本名はヤブニッケイ。ほとんど、同じ場所に芽を出した。クスノキ科のクスノキ属だからクスノキに近い。ニッケイとは葉っぱの形も違うが、香りは似ているかなあ?ヤブニッケイ(クロダモ)の葉はやや丸みを帯びている。前回紹介したシロダモ、葉全体が細長い、葉裏が白いのが特徴。
Jan 11, 2007
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いろんな野鳥が庭にやってくるのは冬の季節、夏は留鳥だけで雀とキジバト、コゲラくらい。秋口から、モズ、ヒヨ、ジョウビタキ、ウグイス、メジロ、ツグミ、シジュウカラなどが来る。その結果、毎年春になるとオヤというような山林の植物が芽吹く。この植物は、サクラの下に芽を出してもう数年になる。切っても直ぐわき芽を出して伸びる。葉を折った時の匂いからして「クスノキの仲間」と狙いをつけてネット検索。クスの仲間には、タブ、ヤブニッケイ、シロダモ、クロダモがあった。葉裏が白いのがシロダモ。サクラの下に生えている3本は多分このシロダモだと思う。シロダモは常緑中高木で雌雄異株、花は秋に咲き冬赤い実をつける、黄実もあるらしい。我が家のは、まだ幼木なので花も実も見たことは無い。殆ど役に立たない文字通りの雑木?ついでに撮った日陰に咲いていた水仙、細いけれど繊細で美しい。水仙のそばの照葉はやはり自然実生のカシこれは、霜が当たらない生垣下のカエデ、赤くならないタイプだがまだ散らないでいる。大きくなりすぎたので切り倒した株の脇芽育ちのカエデ
Jan 9, 2007
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ターシャの庭の続編が今夜7時半から8時45分まで放映された。ナレーターは斉藤由貴。91歳のターシャの庭のたたずまい、今は、孫夫妻が手伝いながら維持されている。彼女の多彩な才能の軌跡をたどりながらバーモントの春夏秋冬が織り成す夢と感動の世界。
Dec 25, 2006
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イワヒバはシダ植物の一種でヘゴに似ていると思うが植物学的なことは知らない。このうちの2株が我が家の寒川産イワヒバ初代株のはず。早速、ネットで検索してみた。イワヒバ科イワヒバ属で仲間にはクラマゴケがあった。おなじみのヘゴはシダ植物としては仲間だといえるがヘゴ科で近縁種ではないようだ。僕が社会人としてのスタートを切った西都市は米良山地の入り口。バスを乗り継いで山に入る。一年後に同じ職場の仲間となったMさんと仲良しになりグループで随分山歩きをした。市房、龍房、カモン、国見や近隣の渓流沿いの山々、イワヒバ、着生ラン採取やオオルリの探鳥。さらには地元の山岳会にも入って本格的な登山も楽しんだ懐かしい思い出がある。さて、話題の「寒川イワヒバ」、寒川についても語らねばいけない。寒川、サブカワと呼ぶ西都市から10キロ以上奥地、一ツ瀬川支流三財川上流の地名である。つまり、僕が釣り船を係留している川の上流約15キロくらいにある今は無人の地名。僕が寒川を訪ねた昭和50年頃には、棚田状の地に数十戸の住宅があり、小中学校があった。各住宅は横一線の1メートルほどの石垣の上に建てられ、その段が10段くらいあったのでは。学校は集落の一番高いところにさらに高い石垣を築いた上にあり、運動場も講堂もあった。石垣には、それこそビッシリとイワヒバが生い茂っていたのである。学校の教頭先生に、「イワヒバ」を数株頂いて帰ったのが我が家に生き残っている。プランター植えの2世株だと思う。さらには、葉挿しで繁殖させたので、今では数十株に増えてあちこちの箱などで育っている。2番目に新しい葉挿し株だが既に5年以上は経っている。これが一番新しい葉挿し株。葉先を摘んで下半分を微粉鹿沼土に射しておけば簡単に根付く。盆栽仕立てにしても面白い。冬には紅葉も楽しめる。寄せ植えでも良い。 このイワヒバは狸とシュロチクの露払い。その寒川は過疎化が進む中、昭和53年に小中校廃校、平成元年3月集団離村で無人になった。400年の歴史を持ち、昭和初期には200の人口を抱え、学校も創立百年越す地区が消えた。集団離村時は、6世帯13人で、市が用意した福王子集落の住宅へ移り住んだ。移住の条件が、かまどを壊して、畳を剥いで、二度と住めないようにすることという悲話が残る。年明けの1月からドキュメンタリー映画「寒川;西都市出身籾木良作初監督作品」の上映開始。あの、石垣にビッシリと生い茂っていたイワヒバはどうなったのだろうか。映画で確かめられる。我が家のイワヒバたちが己のルーツを知る由も無いが考えると歴史のある植物なのである。
Dec 25, 2006
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三味線カズラという名称を聞いた人がおありだろうか?一見すれば「あああれか」というカズラ。三味線の名が示すとおり細くて強靭な蔓で植物に巻きつく。痛くて手では中々切られない。そして、こいつの根がとてつもなく強い。強い引っ掛けるもので力いっぱい引き抜く以外は無い。しかも繁殖力が旺盛で、どこにでも生えてくる。小さいころは可愛げがあって美しい。シャミセンカズラの名はお隣の老婦人オーナーさんから教えて貰ったもので多分方言。ネットで調べたが「シャミセンカズラ」は1例ある。しかし、まるで違うもの。本名は不明。 これを見た、どなたかがこのカズラの本名を教えてくださればまことに有難い。
Dec 19, 2006
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前住地で実生から育てたシラカシを駐車場バックの生垣に植えた。樹齢は約30年。これが大きくなり、小さなどんぐりをたくさん着けだしたのだが油虫が大発生。家内の車の上に蜜液を落とすので「なんとかしてよ」。仕方が無い、地上1.5メートルで切断。しかしカシは、切ったくらいでは枯れはしない。毎年枝を出して2メートルは優に伸びる。ここ2年くらい放置していたら、まだ上手がいて、枝の上を多い尽くした植物がいた。鉢の底から根付き大繁殖したジャスミンは、庭中を這いずり回り、いたるところの木によじ登る。椿とカシの上を覆い尽くしたジャスミン。クスを切って、昼間の日照は確保できたが東側のカシを切らなければ庭に朝日が当たらない。しかしジャスミンが咲くのはこれから、カシだけ切って、ジャスミンは切らないように。取り掛かったのが9時半、カシ以外に南側生垣に生えている植物が隣地に随分はみ出している。グミ、ツバキ、ツルウメモドキ、エビヅル、沈丁花などである。ついでにこれも切りめよう。カシだけでも大量の枝が出た。ぎゅうぎゅうに締め括って4抱えほど。カシは、乾燥させて「アクマキ」用の灰を作ろうと思う。剪定が終わり、顔を出したシラカシの幹3本。ジャスミンは、切らずに切り詰めた3本のカシの上に横たえておいた。花が楽しみ。昼食抜き、飲まず食わずの作業で疲労困憊、牛乳ケーキでやっと落ち着いた。15時終了。
Dec 16, 2006
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赤々とツルウメモドキの実がはじけ冬日さす庭はなやぎておりしかし、今日は朝から降り続く雨、ツルウメモドキの実はしっかりと皮を閉じたまま。ツルウメモドキ、ニシキギ科ツルウメモドキ属。ニシキギはその名のとおり綺麗に紅葉する。ツルウメモドキは黄葉落葉つる性木本で雌雄異株。雌雄異株ということは知らなかった。活け花用に喜ばれる植物で栽培もされているらしい。挿し木で簡単に繁殖する由。里山でも深山でもどこにでも自生している植物だが活け花用に採取しだしたので少なくなった。我が家のツルウメモドキはやはり野鳥の贈り物、いくらでも芽を出して庭木に絡む厄介者。当初は「この狼藉もの」とばかりに片端から引っこ抜いていた。しかし、これが神さんの大好きなツルウメモドキと分かってからは、数株を残した。一つは桜の大木に這い登り、今年は、たくさんの実をつけるている。もう一株は、鉢植えの大株。これも今年は結構実をつけている。もう1株が画像のもので、椿の生垣に巻きついて実をつけている。青い葉もまだ着いている。この場所は椿の陰で青い葉がまだ着いている。切って室内に移せば明日にでも朱色の仮種皮が顔を出すだろう。種はその中にある。3枚の黄色い果皮の下に3個の種子が赤い仮種皮に覆われた姿で入っている。熟して乾燥すると果皮が反り返り中の赤い実が露出して可愛いクリオネみたいな姿になる。
Dec 14, 2006
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我が家の庭は南面している。直線で北へほんの500mに標高50m程の里山が聳えている。何故聳えているかと言えば、平地から急斜面でにょっきりなのである。その山の右側一帯は鎮守の森で鬱蒼とした照葉樹林である。したがって野鳥が多い。鳥たちは山の上から下界を眺め、実や花をつけた庭園樹をめがけて飛んでくるのである。特に、山の木の実が落ちたあとの厳冬期にはいろんな鳥達がやってくる。群れを作らない大きな渡り鳥が「クワッ、クワッ」と飛びたったりする。コゲラの声も特徴的。わが庭の多様な植物たちの半分は、この冬場にやってくる鳥たちが蒔いた種から芽を出したもの。この前に紹介をした「キチジョウソウ」の茂みに1本の木が芽吹いたのは昨年の春のこと。変わった葉なので抜かずにおいた。クス枝伐採の後片付けのときに見つけてオヤと思った。細い赤みがかかった照葉、葉柄が赤い。「これ、ユズリハじゃないか?」「たしかにユズリハだ」正月飾りには欠かせないユズリハの自然実生2年生。庭には植えないものだとも聞くが。園芸品種のユズリハの葉は大きく葉先がやや丸み帯びている。野生種は葉が小振りで剣葉。ユズリハの花も種も知らない。小鳥が食べるような実がなるのであろうか。新年を前にしてお目出度い発見であった。追記;ネットで調べてみた。赤紫がかった実がたくさんなる。「ヒメユズリハ」もある。園芸品種のことは出ていない。枕草子に「......ゆずり葉のいみじうつやめき、茎はいとあっかくきらみらしくみえたるこそあやしけれ」という文章があるそうである。ユズリハは清少納言が愛でた日本古来の植物なのだ。
Dec 12, 2006
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前回は、大木になるイチョウだったが、今日はその直ぐ隣に生えているクスノキが話題。このクスは多分樹齢15年くらい。その前には自然実生のセンダンが生えていた。センダンの成長スピードはすさまじい。10年もするとかなりの大木になる。加えて枝が横向きに伸びるので庭中が日陰になってしまう。「これだけは切って」とカミの声。大きくなった木を切るのは本当に嫌なものである。役に立てるために切るのならまあ気が楽。結局センダンは切り倒して、多分お隣のお風呂用に差し上げたのではなかったろうかと思う。そのあとに芽吹いたのが今日の話題のクスノキ。次々、下枝を切り落としていたので、どんどん上に伸びて、ある年の台風で途中からポッキリ。しかしそこは生命力に溢れたクス、あっという間に再生して樹高は10m以上。 2002年の当時の画像。今度折れたら、隣りの屋根を直撃する恐れがある。殺さずに途中からバッサリとやろう。自分ではムリ、助っ人を頼んで伐採したのが一昨年。全く1本の棒になったのだが。 04.12.7、8mの2連梯子に乗り上から段々に鋸で枝打ち、地上3メートル、チェンソーで切断。ところが、2年で大復活、今日お昼に見ると、布団を干してもまったく日が当たらない。 「これはいかん、枝打ちをしなくては」、作業小屋の屋根に上って、高枝切りでばっさり。これで部屋の中まで陽が射すようになった。庭の緑は捨てがたく、根元から切るには忍びない。
Dec 10, 2006
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我が家の庭には狭さに似合わない数本の大木、といっても樹齢は25年程度の木がある。サクラ、ヤマザクラ、ウメ、クス、そしてイチョウ。今日の話題は、実生から育てたイチョウ。丁度今黄葉の盛りで、少しは散ったがまだまだきれい。このイチョウには、自分史上の貴重な由来がある。宮崎市宮崎神宮の直ぐ側に総面積16.5haの「県総合文化公園」がある。宮崎高等農林専門学校から宮崎大学農学部に続くキャンパス跡地で、僕の母校でもある。公園内には、図書館、芸術劇場、美術館と県立の3文化施設が立地、一極集中の見本。僕はこの3施設のソフト面での整備にほぼ10年間専従したという稀有な経験を有する。しかし、今日の話は「イチョウ」。昭和59年から62年が図書館の建設期間。主体工事はゼネコン清水建設、地元志多組のJV、2階建ての工事事務所が作られていた。僕は、基本設計、実施設計のソフトに続いて、施工図面に対するソフト面の協議も担当していた。設計は大阪の安井建築設計、担当主任は若くして故人となった「泉沢裕さん」。イズサワさんは柔軟な人柄と才能が光る英才であった。僕がガンから生還したときにガンで他界。イズサワさんとイチョウはつながらないが彼は大体1週に一度はやってきて打ち合わせをした。であるから、僕もしょっちゅう工事事務所へ出かけていたのである。その工事事務所の前庭脇に農学部時代のイチョウの木があり、秋にはたくさんの銀杏を生らせた。一般の人は入れない場所なので、拾えるのは関係者だけ。沢山拾って食べた人もいたらしい。僕は、数十個を拾って我が家の庭に蒔き、植木鉢にあげて盆栽仕立てにしようと試みた。イチョウは、植木鉢でもどんどん大きくなる。プラスチック植えの3株を鉢のまま木陰においていたら、そのまま根付いてしまった。今でも根元には、プラスチック片がくっついている。イズサワさんとの交友の思い出につながる農学部のイチョウ、高さが10メートルを越した。
Dec 8, 2006
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庭の植物をテーマにしたブログを書こうと既設のブログを探して見つけたのが「庭の植物」アーチャーンさん(http://plaza.rakuten.co.jp/Wolffia/profile/)設定のテーマ。見て驚いた。画像が素晴らしい、これまでのピカイチ画像、文章も結構。早速お気に入りへ。写真に魅せられて最初から読ませてもらった。そこで偶然に見つけたのが「ヤブミョウガ」奇遇。花だけしか写っていないが見覚えがある。アッ、あいつの名は「ヤブミョウガ」だったんだ。ネットで検索して全体像を確認、間違いなくあいつの名は「ヤブミョウガ」であった。ヤブミョウガ、ツユクサ科、ヤブミョウガ属。関東以西に自生する。実が虫刺されに効くとか。これが我が家にやってきたのは5年位前、北側の空き地、日陰に生えだした。初めて見る植物。ミヨウガに似た葉っぱで照葉、天辺に白い輪状の段々花つける。実は紫色に熟して毒がありそう。地下茎(匍匐茎)でどんどん増える。小鳥も食べるらしく今年は南庭のクスの下にも生えた。ネット上で探しまくったが分からない。台湾に生える「中国穿鞘花」に似ているがわからない。名前が分からないのが癪で仕方が無い。7月12日のブログにも貼ったが反応無し。それが、数日前に偶然ひとのブログで正体が分かった。まずは、メデタシメデタシ。
Dec 7, 2006
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金曜会の飲み会、普通は24時頃に帰るのが今夜は22時半にはご帰還。で、お風呂が沸いて、二番風呂までは暇だからPCの前に座った。酔って入るが頭脳は冥界?。何か書き込もうかな?、野菜から庭へシフトを移行しつつあるので庭の事を書いてみよう。家を建てたとき、庭には何もなかった。境界のブロックだけは開発業者が3段だけ築いていた。で、まずやったことは、生垣作り、半分は前住地で育てていた実生のヤブツバキを植えた。藪椿の悩みは毎年チャドクガが大量発生すること。右端の黄葉はツルウメモドキ。後の半分は、宮崎神宮で仕入れた1本が70円の「ラカンマキ」の30センチほどの屑苗。玄関両脇から駐車場の片面までがラカンマキ、自然実生のマサキが1株だけ混じっている。気の長い話だが今では結構な太さに育って立派に生垣の役目を果たしている。敷地は82坪、建坪が25坪ほどだから庭がというより空き地が57坪である。駐車場、玄関ポーチ等に10坪。残りの40坪ほどが庭プラス空き地ということになる。最初は何もないから畑であった。何を作っていたかは覚えていないがコスモスがたくさんあった。「お風呂あがったよ~」の厳しい声、今夜はこれでおしまい。続きはまたこんど。
Dec 1, 2006
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狭い庭、そう50坪はあったのだが、倉庫と工作小屋を建てたので40坪くらいになった。そこに、鳥達の贈り物がいろいろ、買ったもの、貰ったもの、山どりの木や草がいろいろ。一体、何種類の植物が生えているか。「こりゃあ、庭じゃない、ジャングルやん」と、人は言う。「わたしは、こんな自然の庭が好き」と言ってくれるご婦人もいる。庭もそれぞれ、人もそれぞれ。で、昨日は一般的に、一番馴染みのなさそうな「キチジョウソウ」について書いた。きょうは、アオキについてである。アオキは文字通りの葉も若い幹も実も全てが青色。天然種のアオキは常緑・広葉・照葉樹でしかも真っ赤な実をつける。 九州の山にはどこにも自生している。アオキは日陰植物、広葉樹林の下生えとして生きている。その昔、西都市の奥にあった廃屋の脇から2株を掘ってきた。義父のいとこの家であった。キンモクセイの葉陰に植えて20数年、一握りの大きさの幹、樹高は3メートルほどに。毎年、わずかばかりの青い実をつける。完熟するとこれが真っ赤になる。鳥が食べて繁殖する。 この時期の実はまだ小さい。完熟すると真紅の子指先くらいになる。繁殖力は強い。落ちた実からいくらでも芽を出す。挿し木でも簡単に根付く、強い植物である。親株の根元に芽を出したアオキ、後ろの幹は左からキンモクセイ、アオキが2本。挿し木3年目のアオキ、日向過ぎて葉が黄色、絡んでいるのは挿し木のジャスミン。アオキには斑入りの園芸種がある。子どもの頃の庭にはどこにでもアオキが植えられていた。今でも、高齢者が住む古い屋敷には斑入りのアオキが残っているはずである。知人からいただいた斑入りのアオキ。子どもの頃「黄な粉」「はったい粉=皮付き小麦を煎って粉にしたもの」を良く食べた。この粉を掬って口に運ぶスプーンの代わりがアオキの葉っぱだった。ちなみに、アオキは漢字では木へんに青と書くが残念ながらこのブログには通用しない。
Nov 30, 2006
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今年になって読んだ加藤廣著「信長の棺」の最終章は「吉祥草は睡らない」である。信長の遺骨を隠し埋めた目印の一つに「吉祥草」を植えたという設定。「.....この花は滅多に咲きませぬ。咲くときは必ず幸運がその家に訪れるそうでございます。..」吉祥草のことをはじめて知ったのは40代の初めのころのこと。職場に行商のおばさんが来た。鹿児島から背負篭できたというので一番安い1000円のを買った植物がこれであった。「10年に一度くらい咲くか咲かないか。咲けば幸運が来ます」といって帰った。ところが、この草グランドカバーとして園芸業者や植物愛好者にはありふれたものであった。その後直ぐに若い職員から一抱えくらい貰ったのである。「知らぬが仏」を地でいったお粗末。で、花が咲いたかどうかであるが、20年以上経つが2回だけ茶色の段々花が咲いた。幸運が来たかどうか、ガンになったけれども死ななかった。これが一番の幸運かなと思っている。そういう次第で、我が家には庭のいたるところに吉祥草は生い茂っている。
Nov 29, 2006
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最近は、専ら菜園にかまけて庭の方はほったらかし。きょう、ひょいと見ればイチョウが黄変中。 実生から育てた。親は農学部にあった大木。イヌビワも黄色くなっている。その向こう、鉢植えのツルウメモドキの実が弾けだしている。 イヌビワは鳥が運んできた。 ツルウメモドキは種を蒔いた。 盆栽風仕立てのカエデもいくらか紅葉した。沈丁花の蕾が大きくなっている。 カエデは庭木からの自然実生。 イワヒバは寒川産の葉挿し。 沈丁花は1月に咲き出す。クスとカエデの鉢に自然実生で生えてきた菊、咲いてみれば何と野生種の「ノヂキク」。運んできたのは、風だろうか?小鳥だろうか?種を小鳥が食べるのだろうか? 菊は実生1年で咲く。南天の実、今年は余りキレイにはついていない。 たくさんある南天は全て自然繁殖。 垣根の菊は今が盛りと咲き乱れている。 アオキの実はまだ緑一色、万両はほんのり。たまには庭の方も手を入れなくてはと思う。
Nov 28, 2006
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