百姓野郎の『ズクなし日記』

百姓野郎の『ズクなし日記』

PR

2002/12/08
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
・・・と言っても、たかだか1年ぶりだけど。そいつは大学時代の友人で、十数年前もたいへんお世話になったやつです。久しぶりに連絡取れたのですが、何を話したらいいか話題に困るんですな。、これが。お互いに不器用ですから。

 茨城県で中学の先生をやっています。転任して2年目。担任をはずしてもらった、というので理由を尋ねたら、精神的に参ったのだそうです。「鬱病か」と訊いてしまったのは軽率だったかもしれませんが、おそらくそんな卦が出たのでしょう。

 やつの下宿に転がり込んでいた1年半、観察していると、なにか思い切りに欠ける、なにかにこだわり続けてうじうじしている、心の中で長年積もっている葛藤が解けないでいる、そんな感じがしました。無意識下の悩みか、常に意識していた悩みか。

 やつの親父さんはその世界(やくざじゃなくて)では名の知れた大物だと聞いた覚えがあります。その息子として生まれて周囲からおおいに期待されて、越えなければならないハードルが幾つもあって、本人はすごく重荷を背負わされていた、さらにその重圧に答えられない自分に悩んでいた。常に自分を責めている。「しなければいけない」「しなくてはならない」義務の観念にさいなまれている。そんなにおいがしたのです。あくまで私自身の経験に基づいた想像ですが。

 周囲の期待とおのれの気持ちが一致しないことを悩み、解決しないまま自殺してしまった友人がいました。期待の励ましをすればするほど死に近寄っていくそうです。そんな重たい荷物放り出してしまえ、あとは何とかなる、という言葉も励ましになってしまう恐れがあります。そっとしておくのが最良でしょうか。

 家中ひっくり返すほどの親子喧嘩すればなんとかなるのになあ、と歯がゆく思うのですが、どうにもならない。一番よくわかっているのは本人です。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2002/12/08 06:45:40 PM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: