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小学校六年生のミキは
手術で入院したママのお見舞いに病院を訪れました。
ママの大好きなヒマワリの花束をもって。
ママ、手術が無事終わってよかったね。
そうね、早く病気が見つかってよかったわ。命拾いした。
命拾いと言って、ママ思い出したけど、
ミキも一年生の時に命を拾ってもらったわねえ。
ママは病室の窓から遠くに見える青い海を見つめながら
やさしくミキの頭をなでました。
ミキが一年生の頃、
パパはずうっと北海道で仕事をしていて、一人で暮らしていました。
タンシンフニンって言っていましたっけ。
ミキはその頃、町のスポーツ少年団に入ってサッカーに夢中でした。
ミキは幼稚園の頃からかけっこは一番だったので
男の子には負けませんでした。
運動会の時は、後ろを走っていたマサト君が転んでしまって
急に気の毒になってゴールのテープの前で歩きだしてしまったことはありましたけど。
ミキは、自分のサッカーボールが欲しくって、パパに電話でお願いしました。
ある日、新しいデザインの銀色をしたサッカーボールが届きました。
クマの名前は日曜日 2009年05月04日
水兵帽とサッカーボール 六話(完) 2008年12月17日 コメント(1)
水兵帽とサッカーボール 五話 2008年12月15日