Home Study Diary

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(イタリア語編)



 最初、日本語で商社の方にしゃべり、それから商社の方が英語でイタリア人のスタッフにしゃべり、それから、イタリアの会社の方に話が通じるという時間のかかることをしていた。そのうちに、英語でイタリア人スタッフにはなし、それを伝えてもらった。まだ時間がかかる。これではスムーズに仕事が進まない。思うように事が運ばない。

 日本に帰り、イタリア語スクールに通った。半年ぐらい。後は、旅行用のテープ付ハンドブックの丸暗記。年に何回も行くのでその滞在期間の移動中がイタリア語のレッスンの時間になった。現地スタッフにこういうときはなんていうのと、自分が仕事先を訪問したときに必要なことを聞いてそのまま覚えた。工場に入って指示するときの内容も細かく聞いた。

 一回の滞在で訪問する会社や工場は50件近くあるので、そこでのOJTで上達していった。相手は私の顔を見て、話をする。ビジネスに必要な信頼関係が
現地の言葉を使うことによってきずかれていくのを肌で感じた。

 あるとき、私が訪問したとき「よくきたわねーー」と抱きつかれたことがある。うれしかった。欧米では個人の付き合いが、ビジネスの根底にある。

 しかし、何度も間違えた。5センチを50センチといい間違えて、大爆笑をさそったり、右を左といったり。でも、いつも一緒の現地スタッフが助けてくれた。私が言いたいことを全てわかっている。でも、取引をする会社の代表である人間が説得するのが一番有利だということをよく知っているのだ。

 この時期のイタリア語学習は、とても集中していた。なので、いまだに忘れることはない。頭の引き出しにきっちり入っている。そんな感じがしていて、たまに思い出して確認している。

 娘には、イタリア語に親しんで欲しいと願う。私がイタリアから受けた衣食住の繊細な感性、息を呑む美しいデザインと芸術。できれば、触れて欲しい。幼い頃に数だけは言えるようにしておいたが、その後の娘のイタリア語は全く進歩していない。私が意識して触れさせていかないとこれはどうしようもない。また、一つ、忘れてはいけない課題を思い出した。


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