”Paradise under the Sea”が青木繁の描いた「わだつみのいろこの宮」の英語で、ラボ・ライイブラリーの「わだつみのいろこのみや」の英語は"The Scaly Ocean Palace"。海の王の御殿の屋根が魚のうろこ(scaly)の形をした瓦でふいてあるに由来する。ラボの英訳はC.W.Nicol。言葉が魂をもっていると思える英語になっている。 青島神社の英文解説では、”Yamasachi means mountain products. Hiko means man."となっている。ラボでは、「山幸彦」はGatherer of Mountain Riches。日本語よりも英語のほうが意味がわかり易い気がする。 青木繁の「わだつみのいろこの宮」は画面中央に釣鈎をなくし海中に捜しにきた山幸彦をユズカズラの木の枝の間に腰かけさせ、その手前向かって左方に海神豊玉姫を、右方にその奴婢を描いている。こころの中に染みとおっていくような絵と思うけど実際に見たことがない。久留米市の石橋美術館まででかけたい気分です。 青島神社の御祭神は、火中から生まれた山幸彦である彦火火出見命(ヒコホホデノミコト)、豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)、塩筒大神(シオヅツノオオカミ)である。塩椎神(塩筒大神)シオツチノオジ:Old Man Sea Current は、山幸彦が兄の針をなくして困っていたとき、舟を作って、彼を海の世界へ送った。海底の海の王の御殿が「わたつみのいろこのみや」、綿津見神(ワタツミノカミ)の宮殿となる。海の王の娘がトヨタマヒメであり、山幸彦との出会いの場面が青木繁の描いた「わだつみのいろこの宮」である。ヒメは山幸彦と結婚する。ここでイザナキ、イザナミ以外の血筋が入ることになる。彼らの息子もヒメの妹と結婚し、そのこどもが神武天皇なので、海の一族との融合が平定するためには必要だったという説もうなずける。 「浦島太郎」と混同したわけが、これを書いていくうちにわかった。~むかし、むかし、うらしまが・・・~で始まる歌には、「たいやひらめのまいおどり」とある。この「たい」が山幸彦のなくした針をのんでいたのが「たい」と混同してしまったのだ。