【欧米や日本で人気の,短い一編の詩】 「私は眠ってなんかいません....」(I AM NOT THERE) 作者不詳(翻訳:中 登史紀)、2003.9.4修正 先日の朝日新聞の天声人語欄で作者不明の「千の風」という詩が紹介されていました。作者不明で昔からときどき朗読されていたのだそうですが、IRAのテロで死亡した青年が死後に開封してくれるように両親へ託した手紙にその詩が残されていたことを英国のBBCが放送して世界的に有名になった詩なんだそうです。
I AM NOT THERE Do not stand at my grave and weep; I am not there. I do not sleep.
I am a thousand winds that blow. I am the diamond glints on snow. I am the sunlight on ripened grain. I am the gentle autumn’s rain.
When you awaken in the morning’s hush, I am the swift uplifting rush of quiet birds in circled flight. I am the soft stars that shine at night.
Do not stand at my grave and cry; I am not there, I did not die. (Author unknown)
いろいろな日本語訳があります。当方も挑戦してみました。 他の訳ではタイトルを「千の風」とつけるのが人気のようです。日本語としての響きがいいからのようですが、当方は素直に訳しました。原作者は、風、雪、日の光、雨いずれも同じ重みを置いているように感じます。特に風だけを意識しているようには思えません。 a thousand winds that blowを「千の風になって吹き渡ります」と訳すのが多いようですが、「千の風」というと、意味がもう一つ不明です。「花吹雪の春風」と訳してみました。 英文の詩はリズムを大切にして韻を踏むために単語を選んでいるようです。そのまま直訳すると意味がわかりにくくなるので、意味を重視して訳してみました。 また、作者は日本人のように春夏秋冬の順序を意識していないようなので、違和感がおきにくいように、オノマトペなどの表現を入れるなどの工夫で雪や秋の順序がめだたないようにしてみました。