こんなところに、ラボ・パーティの小さな公園がある

こんなところに、ラボ・パーティの小さな公園がある

こどもたちの国際交流



 私はラボ・パーティというこどもの交流組織のスタッフとして、 こどもたちの国際交流に参加してきました。アメリカ、カナダ、イギリス、中国に中高生たちを連れてゆきました。 みなさんは中高生の異文化体験やホームステイをどのように思われますか?

    今でこそ「ホームステイ」ということばはよく聞かれるようになりましたが、 1972年に、私たちがアメリカの4Hクラブとの間で中高生の国際交流を始めたとき、 私たちには「ホームステイ」ということばの意味がほんとうにはわかっていませんでした。 教えてくれたのはホームステイを体験したこどもたちでした。 打ち合わせの段階でアメリカの文化や生活を体験するには「ホームステイが一番です」といわれ、 夏休みに日本のこどもたち一人一人が、ほぼ同じ年齢の子のいる家庭に3週間のホームステイをすることになりました。 残りの1週間は観光旅行でした。2日ほどのオリエンテーションのあとホストファミリーとの対面があり、 期待と不安がまざった顔でこどもたちが各家庭に引き取られてゆきました。
   3週間のホームステイを終わって、集まってきたこどもたちの顔を見て、スタッフはみなびっくりしました。 ホストファミリーとの別れが悲しくて泣いた顔もあります。 ホストフレンドやホストファミリーと仲良くなれて大満足という顔があります。 3週間前の不安そうな顔が、何かを体験したあとの充実した顔、成長した顔に変わっています。 経験交流をすると「うちではね」「ダッドはね」「マムはね」「私の兄さんは」「うちの妹は」と口々に話しがはじまりました。 「家族でした仕事のこと」、「家族で遊んだこと」、 乳牛農場、肉牛農場、穀物栽培の農家、果樹園、消防士の家、学校の先生の家とそれぞれ 、全く違った体験をしてきているのですが、家族の一員となって過ごした体験を語りたいことは共通です。 こどもたちにとってアメリカという異文化と出会った体験は、アメリカの家族との日常の生活の中にありました。 みんなが心配した英語についても「家族と生活している中で(1週間ぐらいで)霧が晴れる様に分かる様になった。」 「いつか英語で話している自分に気づいて、びっくりした」と皆大丈夫だったようです。
   その後の1週間の観光旅行も楽しいものでしたが、こどもたちにとっては 「アメリカの家族ともっと一緒にいたかった」 「せっかくことばもよくわかるようになったところなのに、 もっと話したかった」という思いが強いことがわかりました。 2回目から観光旅行はやめて4週間のホームステイにプログラムを変えました。
   そして同じ夏、アメリカのホストフレンドが日本にやってきたのです。 彼らもホームステイをとおして日本という異文化を体験しました。 「もう一つの家族」との交流がそのあともずっと続いています。

    その後上記の国々やオーストラリア、ニュージーランド、韓国と交流している国が増え、 既に4万人を超えるこどもたちがこのホームステイ交流プログラムに参加してきました。 今治からの参加者もたくさんいます。 日本という文化の中にいると日本流が当たり前となってしまい、 違った文化を理解することが難しくなってしまうのです。 日本文化をあらためて知るためにも国際交流は大事な教育活動ですが、 ホームステイは安全な枠組みの中で異文化を体験できる大きな冒険といえます。

    中高生のみなさん「ひとりだちへの旅」「もう一つの家族をつくる旅」へあなたも挑戦してみませんか?


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