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以前、「こんなことなんて、お見通しだと思うけど」みたいに言われて驚いたことがあります。とんでもない。まったく予想だにしなかったぞ! ていうか、なんでそんな話になってるのだ。と思ってたらどうやら私があちこちで「予想通りの展開」「やっぱりそうなりましたか」みたいなことをよく言っているからだということに気づきました。前に大学でデカいバッタの尻をつついて追い回してたことがあります。単純に"バッタにスタミナ切れは存在するのか?"という興味からだったのですが、このバッタ、尻をつつくと前にしか飛ばない。壁があろうがバカみたいに前のみに飛び続ける。「お前も単純だなぁ。"おのれ、ナメるな人間!"てな感じで俺の顔にでも飛び掛ってきたら"バッタのくせにやるでないか"と認めてやるのに。」とバッタ相手にこんなわけのわからんことを考えてるところが私らしいですが。しかし、その辺でハタと気づくわけです。ああ、私が得意なのはコレか。と。人間はバッタほど単純じゃないですがその「行動」には「傾向」があります。ケツつつかれたら前に飛ぶ、こう言われたらぜったい怒ってこう言い返す。みたいな。私はそういうのをよく見て、よく知ってるのではないかと思ったのですよね。だから常に「この人はこの事態にはこう対処するだろう。」「ああ言われたら、こうせざる得まい」というように「行動」の「傾向」を予測するクセがついてるわけですです。社会は人間の「行動」の集まりで成り立ってますから予測がうまくなればなるほど先の展開が読みやすくなるわけです。ただ、「行動」の下にある「心理」がなんであるのか。これは私にとってブラックボックス。まったく見当がつきません。それこそ裁判で新事実が発覚した時のなるほどくんみたいに「ナ、ナニィィィィィィ!」ってなることがすごく多い。アンタ、そんなこと思ってたのか!え? 怒ってないの?確かに釈然としなさそうな顔をしてたけど・・・みたいなことがホント多いです。でも、私がよく読む本にも「相手の心理をピタリとあてる、これは人間業じゃない。だから行動を読むクセをつけるのだ。」って書いてあってそのとおりにしてきたけど、ほんとに心理読めなさすぎだろう自分。少しは「心理」についての本も読んでみようと思う今日この頃。暇になったら。
2008.01.31
ちょっと前に書いた銀河英雄伝説外伝『汚名』の話。なんであの話がものすごく印象に残っているのかわかりました。ネタバレになるので銀河英雄伝説を見る予定の人は読まないでくださいね。 ------------------ 『汚名』の中に出てくるカイザーリング男爵は銀河帝国の軍部の歴史の中でも、最も不名誉な経歴を持つ男。カイザーリング艦隊は敵国である惑星同盟の艦隊を待ち伏せし、奇襲をかけようとしている際、一部の艦船が先に発砲してしまう。おかげで奇襲は敵にバレてしまい、逆襲にあったカイザーリング艦隊は大敗を喫す。その杜撰な艦隊指揮の責任を問われたカイザーリングは大将から少将への降格の上、退役(軍隊を引退)にまで追い込まれてしまう。 それから数年。 本作の主人公、若干19歳で中佐にまで昇進していたキルヒアイスはリゾート惑星で1人の老退役少将・カイザーリングが暴漢に襲われているところを助ける。それが縁でキルヒアイスとカイザーリングは深くかかわりあの事件の真相を知ることに・・・。 ------------------ 真相はアレなんですよ。カイザーリングには死ぬほどに愛したヨハンナという女性がいて、でもその女性はカイザーリングの友人の奥さんになってしまうわけです。んでその友人はひどい奴で軍隊内部で麻薬を売っていたわけです。しかも、その麻薬が重大な局面で艦内に漏れ出し、思考がおかしくなった船員が発砲。そのせいで大敗につながったというのが真相。でもカイザーリングは「ヨハンナの夫が犯罪者であってはならんのだ。」と一切の弁解をせずに自らの不名誉とひきかえに友人とヨハンナを守ったわけです。 で、その後強烈だったのがキルヒアイスがカイザーリングにこう指摘する所です。 「お言葉ですが、閣下、あなたはかつて無能な卑怯者というわれなき汚名を甘受なさったではありませんか。恋人のためにその汚名を受けることはできても、麻薬に犯された人々のためにはできないと言われるのですか」 劇中で出てくるサイオキシン麻薬は本当にひどく、中毒者の体を蝕むだけでなくその子どもから何代も後の世代にわたって奇形という形で人を苦しめる最悪の麻薬。キルヒアイスが言っていることが何よりも正論でした。 そしてその後、カイザーリングは・・・ と、前のアレにつながるわけなのですが、このやり取りがいたく印象に残ったのはなんでだろうとずーっと思っていたのですよね。それがやっとわかりました。まさに祖父と孫と言っていいほど年齢が違うのに、年若なキルヒアイスが、歴戦のカイザーリングに対して毅然と物事の道理を諭し、それにカイザーリングがあまりに素直に、あまりに真摯に応えているという姿がすごくカッコよかったのですよ。 人は相手の年が上だ、肩書きがスゴい、というだけで媚びへつらい、正しいと思うことも主張できなくなってしまいます。また年長者は相手の年が下であるというだけで、若者の言うことを軽んじるむきにあります。 しかし、本当に大切なのは「誰が」ではなく「何を」言っているか。そしてその言が正しいのであれば相手が誰であろうと率直に口にし、率直に省みらなければならないと思うのです。 なのでこのやりとりを私は「美しい」と思ったのでしょう。 私もまだまだ年上の人とも年下の人とも接する機会が多いですが、常に自分はキルヒアイスのようであるか? また、それに応えるカイザーリングのようであるか? を胸におきながら人と接するようにしたいと思います。
2008.01.15
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