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February 17, 2021
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​​​​​​ 2月17日は梶井基次郎の誕生日です。

 梶井基次郎は結核のため31歳で亡くなりました。命日3月24日は名作『檸檬』にちなんで「檸檬忌」と呼ばれます。(高村光太郎の詩『レモン哀歌』によって高村智恵子の命日も『檸檬忌』です)
​えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧えつけていた。​

 以前の私は、たとえば丸善で、洒落た切り子細工や典雅なロココ趣味の香水壜だとかを小1時間も見てから、ちょっとした贅沢品を買うのが趣味でした。でも、肺尖に病み借金のある私は、そんなことを楽しめなくなっています。

 ある朝、私は裏通りの果物屋で檸檬を1個買いました。気分がよくなった私はふと丸善に寄ってみる気になります。
 ですが、以前のように香水壜や煙管やらに心は向かず、画集をぱらぱらめくってみますが、読む気にもなれませんでした。

 わたしは積み重ねた本の上に檸檬をのせて丸善を出ます。黄金色に輝く爆弾を仕掛けたつもりで。



 丸善はまだ私の生活が蝕まれていなかったころの象徴。今は快く入っていけない世界に、私は想像(錯覚)で切り込んでいきます。
​レモンエロウの絵具をチューブから搾り出して固めたようなあの単純な色も、それからあの丈の詰まった紡錘形の格好も​
私は好きでした。

 私の状況は暗いのですが、作品全体は決して暗く沈んでいません。現状を跳ね返す善きもの、美しいものが檸檬の中に詰まっているのです。 それが爆弾のように弾けようとしています。

​読後に檸檬の香気(高村光太郎は「トパアズ色の香気」と表現していました)が残ります。 鬱々とした中に光る明るさが。

発表当時はそんなに反響がなく、作者の死後有名になった作品です。
 基次郎自身も檸檬が好きで、食べるためより愛玩するために手元に置いていたようです。また、もらったりんごを一晩磨いて置いておいたら、友人の三好達治にかじられ、殴ったというエピソードも残っています。

 舞台になった丸善京都支店は、河原町に移転後閉店になりました。​閉店を惜しむ客が、次々に本の上に檸檬を置いていく様子が話題になりました。現在は河原町に、丸善京都本店が開店しています。
​​

        引用および参照元:『ちくま文学 梶井基次郎』ちくま文庫





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Last updated  February 17, 2021 12:00:20 AM
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