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☆コウ、かのえ、とし
庚申(かのえさる)
庚申塚(東京都大田区) 庚申堂(川崎市中原区)側面
庚申
塚は、庚申を道ばたなどにまつった塚です。青面(しょうめん)金剛と三猿を彫った石などを立てます。
庚申信仰は、日本の民間信仰や習俗が仏教に絡み合って生まれました。青面金剛を本尊としますが、神道の猿田彦神にも結びついています。庚申(かのえさる)の「さる」が猿田彦の「さる」に通じることからの結びつきらしいです。
「 庚申
待ち」というイベントもあります。庚申の夜、帝釈天やその使いの青面金剛(神道では猿田彦)をまつって寝ずに夜明けを待つ行事です。
人の頭・腹・足には三尸虫(さんしちゅう)がいて、常にその人の悪事を監視していると言います。
もし寝てしまうと、三尸虫が抜け出して、天帝に悪事を言いつけるので、寝てはいけないのだそうです。罪状によっては寿命が縮んだり、地獄へ落ちるとされます。
庚申待ちは「枕草子」にも描写があります。平安時代は貴族や僧侶の間で行われたイベントで、江戸時代には庶民の間にも広まっていたようです。
中宮が庚申待ちの夜に催しをされるというので、はりきった内大臣伊周が歌のお題を女房たちにとらせます。みんなお題をいただいて頭をひねっているのに、ひとり知らん顔をしている清少納言をとがめる内大臣。
清少納言は、中宮さまともう歌は詠みませんとお約束したのだと、しれっと答えます。
この後に、中宮「有名な歌詠みの清原元輔の子孫であるあなたが、なぜ今晩の歌の詠み合いに外れるの」清少納言「そんな名の知られた人の子孫でなかったら、真っ先に歌を詠むところです」という歌のやりとりがあります。(第九十五段)
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