ひとりで楽しも。

< 新しい記事

新着記事一覧(全4458件)

過去の記事 >

2023.06.15

暖かいよね

(13)

テーマ：国内旅行どこに行く？(54250)

カテゴリ：しまね旅

旅日記最後になります。

島根県の大田市にある
1400年の歴史を持つ、古い温泉街
温泉津（ゆのつ）温泉

ランチに立ち寄ったお店
ＷＡＴＯＷＡ（わとわ）温泉津本店の
シェアキッチンで出会った
京都の旅する料理人、牧田旬加さん
との話の続きになります。

君はヒトが好きなんだね。 |
ひとりで楽しも。 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)

おばちゃんたちが去ったあとには

「今日のランチはなあに？？」

綺麗なシャツをお召しになった
あの歌舞伎役者さんに雰囲気が似てる
ものすごくかっこいい坊主頭のご主人と、
凛とした美人の奥様登場

「じゅんか！みてこのシャツ、
隣のギャラリーで
奥さんが見立ててくれたんだよ。」

（あ、時津風だな。さっき私も行ったわ）

すぐ近くにあるお店です。
ＨＰはこちら

旬加さんのことを
「じゅんか！」って呼び捨てにする
いかにもセレブなその人は、
近くのお寺のご住職なんだそうです。

私が思わず「お似合いです」って言うと
ご住職ニコニコ顔で何度も
奥さんが見立ててくれたんだって
嬉しそう。
また食べにくるよって去っていかれます。

（↑ここはたしか泊まれる）

（ポーズが昭和のおばはん）

お次は「温泉津タクシー」
がやってきます

（観光客のかたかな？）

「こんにちは」

小柄な年配の女性の運転手さん登場
背筋のしゃんとしたものすごく上品で、まるで
女優の星百合子さんみたいな方

「こちらの方は、このお店の
もとの大家さんです」

旬加さんが紹介してくれました。

聞けば、この建物は
大正時代の建築だそうです。

百合子さん（仮名）は
まあ、お蕎麦好きなのよ。って
嬉しそうに召し上がりながら
私にいろんな話を聞かせてくれました。

「私が嫁いだころ、そうね50年前くらいは
温泉津の町はそれはそれは華やかでねえ・・
芸者さんの花街もあったのよ」

この建物はどうも
「温泉津タクシー」の
もと本社だったようです
（今はJR温泉津駅前に移転）
なるほど、それで百合子さんは
家業を継いでおられるのですね。

「この街は幸いにも、自然災害に
一度も被災してないので
あの頃のまま、残ってるの。」

「この家にはもう住んでなかったから
広いだけでどんどん痛んでくるし
もう、どうしようかって思ってたの。
そしたら、Ｏさんが買って
こんなに素敵な場所にしてくださって。」

Ｏさんとは
なんと！さっきのご住職だそうです。

そうなんですね！
うわあー、すごい！！

って私が言うと

「補助金を引っ張ってくる力よね！」

箸を止めて百合子さん（仮名）が
そうおっしゃいます。

お、おう。

帰宅後にＷＡＴＯＷＡのＨＰを
見ると、社長は奥さまでした。

ＷＡＴＯＷＡ

温泉津の町は、
地元の人たちの力で
新しく生まれかわろうとしてました。

島根でも、自治体が助成金だして
あちこちでリゾート地の再開発を
しているんですが
県外の広島や大阪からの
商売上手な企業が乗り込んできて
かっさらっていくことも多く、あまり
地元にお金が落ちないんです。

でも温泉津は違いました。
地元のひとたちが中心になって
地元の力で、
ネットワークを拡げようとしておられます。

ＷＡＴＯＷＡや、時津風だけじゃなく
素敵な施設が続々登場！

温泉津巡り

話を戻します。
旬加さんのお兄さんはなんと
藝大卒の彫刻家なんだそうです。
なるほどねえ兄弟で才能があるのね。

「料理は絵を描くのに似てます」

って彼が言うから
ほんとにね、私も絵を描くから
すごくよくわかるわ。
（テーマを考え、素材を集め、段取りをして
創造していく、その過程が似てます！）
そして皆に喜んでもらえて素敵ね。

おっと、東三瓶のポピー祭りが
おわっちゃう・・
じゃ、このへんで