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お墓事情の続きで、
まず、永代供養、
葬送の行方(2)永代供養、生前に新たな縁(広角鋭角)
2010/04/14, 日本経済新聞 夕刊,
新潟市西部、日本海に面した角田浜にある妙光寺は、21年前、全国に先駆けて永代供養墓を造った寺として知られる。「安穏廟(びょう)」と名付けた直径18メートル、高さ7・5メートルの円墳型の塔が4基あり、それぞれの外周に108区画の納骨室が並ぶ。1区画85万円。継承者の有無、宗派を問わず、寺が続く限り供養される。
「両親が亡くなり、実家の墓を維持できなくなった」と、遠方に嫁いだ一人娘が親の遺骨を抱え悩んでいた。未婚の姉、離婚した妹の姉妹は「長男が継いだ実家の墓には入りづらい。私たちが入れる墓がほしい」と涙ながらに訴えた。そんな相談が、同寺の小川英爾住職(57)に相次いだことがきっかけだった。
「跡継ぎを前提とした旧来の墓では解決できない事例が増えていた。寺が半永久的に供養を引き受ける墓が必要と考えた」と、小川住職は永代供養墓を始めた背景を語る。
当時は永代供養墓という考え方も呼称もない時代。「檀家制度の否定につながる」と白い目で見られもした。しかし、「10年で満杯になればいい」とスタートした1基目108区画は、4年間で売り切れた。その後3基を造り計4基432区画に増やしたが、12年間ですべてが埋まった。さらに1基8区画の小型供養墓35基も完売。現在、増設工事中の分にも予約が入る。
生前契約者の会員制度をつくったことも、檀家制度にない新しい試みだった。会報を発行。毎年8月に遺族や会員が集まる「フェスティバル安穏」を開き、合同法要、老いや死に関する講演会、交流会などを催す。
「墓を介して人が集まる場にしたい」と小川住職。交流会で電話番号を交換し、再会を約束する参加者が多い。「いずれは同じ場所で眠るという仲間意識が、地縁、血縁を超えた新たな縁を生み出している。その意味で生者のための墓でもある」(小川住職)
契約理由も、当初は「子どもがいない」が最も多かったが、最近は「子どもが娘だけ」に次いで、「息子がいる」が2番目に多くなった。継承者の有無に関係なく、広い層に支持される存在になった結果だろう。
永代供養をうたう墓地は、全国で1千カ所程度に増えたといわれる。ただ、「永代」「供養」というあいまいな言葉のせいか、永代使用などと混同した営業用語として使われることもある。納骨方式や供養の仕方、期間なども様々。購入時は「供養に対する寺の姿勢などを確かめることが大切」と忠告する専門家も多い。
この永代供養、 (以前はなかった、)
うちの父方の檀家寺では、
一人98万円と言う料金表も貼ってある、
こうなると、お布施とか寄付ではない、
ビジネス以外の何ものでもない、ただ、寺も、きれい事では済まされぬ、
実入りが減っていく中では、背に腹は変えられない、もっとも、
スムーズに 檀家(寺)を抜けるにも、手っ取り早い方法、
(従来は、黙って抜ける人もいたので、
寺側としては、料金制にしたとも見える、)次、直葬、
葬送の行方(3) 「式」省き義理ともお別れ
2010/04/16, 日本経済新聞 夕刊
「 直葬 (ちょくそう)」という耳慣れない言葉が、葬儀業界で頻繁に使われるようになった。葬式をせずに遺体を火葬する最も簡略化した方式。葬送スタイルが多様化する中で参入業者が増え、「10万円台から直葬承ります」「心のこもった直葬プランあり」といった宣伝文句も目立つ。
川崎市の葬儀会社、神奈川こすもすは、昨年2月、直葬専用プラン「火葬のダビアス」を始めた。条件によって異なるが、最も質素なプランだと料金は18万円程度に収まる。この1年間に約120件を扱った。
もともと、生活困窮者や身寄りのない人を、やむを得ず葬式なしで火葬する際に使われる言葉だった。しかし「今では東京で3割、その他の地方でも2割が直葬なのではないか。葬送方法の選択肢の一つとして定着してきた」と清水宏明社長は話す。
経済的な理由でなく、ゆとりのある人が選択し始めたのも最近の特色。例えば「顔も知らない参列者にお辞儀を繰り返すばかりの葬式を省き、身内でゆっくり、静かに故人を送りたい」という遺族は少なくない。本人はもちろん、息子も既に定年という高齢者の中には「勤め先との縁が薄くなり、参列者は少ないだろうから葬式は無用」と言い残す人もいる。「形式、義理に偏った葬式への疑問や、長寿化などが直葬増加の背景にある」というのが清水社長の見方だ。
年間1万3500人を火葬する民間の火葬場、戸田葬祭場(東京都板橋区)でも「立ち会いが少人数の直葬と思われる遺体が増えている」(村川英信研究開発部長)という。
もっとも、ただ火葬するだけでなく「短時間でもいいから故人をしのび、お別れする場がほしい」との希望も多い。このため、4年前、隣接のアパートを改修し、6畳一間のお別れ室として貸し出しを始めた。10人足らずの近親者が集まり、数時間または一晩、遺体とともに過ごす例が多い。祭壇こそないが、僧侶に読経を依頼し、生花を飾る人もいる。利用は年間800件にのぼるという。
近親者だけで弔うという点では、簡略化した「家族葬」ともいえる。費用を追加すれば、希望に沿った形を自在に実現できるのだから、個人に合った葬儀選びに、実は直葬こそ向いているのかもしれない。
「それにしても、直葬とは語感が悪い。火葬を急いでいるような印象を受ける。別の言いようがないものか」と村川部長は憤慨する。用語が追いつかないほど、葬送現場が変化しているということなのか。
個人的には、
これで、充分かと、
参考だが、
「お葬式のお値段」をよんで には、こんなのがある、自治体葬について、池田市の 市営葬儀 を紹介している。
葬儀一式(通常の葬儀屋さんの別途料金を含める)が10万円前後で全てが収まるというのである。
さらに、市民の80%近くがこの市営葬儀を利用しているというのである。
又、通夜・お葬式に市営の葬儀会館が1万円ほどで借りれるという至れりつくせり。…うらやましい。
又、大阪の吹田市の 市民葬儀 のパンフは、次のよう。「近年、生活環境及び生活様式の急激な変化の中で、葬祭の風習は年毎に華美になる傾向にあります。しかも、これを故人に対する供養と考え、周りの人々もそう思いやすいのですが、本当の供養は、むしろ、冗費をできるだけ避けて、故人に対する心からの惜別の真情を込め、 世間体や因習にとらわれることなく 厳粛な葬儀をおこなうことではないでしょうか。」
大阪の池田市や吹田市の姿勢は、全く賛成である。
(ただ、この姿勢を貫けば、葬儀社やお寺が困ることになる。 )
自治体が結構がんばっているらしい、
世間体と因習を排除しよう!、と、
が、こうなると、お寺には逆風になる、
実際、吹田市の 市営葬儀 見ると、
吹田市では 市民生活の改善の一環として 、低廉簡素にして厳粛な葬儀を行うことを目的として、指定葬儀店に委託して市営葬儀を行っています。仏式、神式、キリスト教式の3種類があります。
お寺は、ますます、世間体/因習にこだわりながら、
戦略を立てねばならない、供養は遺族の義務です、とか、
お墓は大事にしなければなりません、とか、
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