シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2024年06月27日
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カテゴリ: 神秘体験空間
いまシュタイナーの輪廻転生の本を読んでいるのだが、高校のときに、世界史を選択してこなかったせいもあるのか、外国の歴史上の人物について、自分が、あまりにも無知なのに呆れてしまう。一々ググって調べないと、人物の概要すらわからないから、難儀でもある。

いまは社会科の選択科目がどうなっているのかわからないが、昭和の大学入試の共通一次世代にとっては、社会科は、日本史、世界史、地理の3科目のうちの2科目選択だったと記憶しているが、世界史を選択しなかったのが、いま裏目に出ているわけで、人智学を通じて、改めて学んでいる最中といえるわけなんである。

だから、歴史上の人物で知っているのは、物理畑を専攻した都合で、物理学や数学に関わった人物ぐらいで、それも有名な定理や法則の名前になっているぐらいの世間一般の知識しかなく、どのような人物だったのか、皆目見当もつかない、ほとんど何も知らない無知レベルの代物といえるかもしれない。

そもそも、昭和の社会科教育といえば、日本史や地理といっても、日本史は、八切史観のような差別史などは完全に無視され、周囲の国々との歴史的な整合性も考えずに、いまだに侵略か進出かの言葉の違いに血眼で、日本独自の権力者が都合よく書き換えた似非歴史を、ただ宗教の教義のように信仰させるような近視眼的な教え方で、大局的視野に欠け、汚いものには蓋をして隠してしまう、地理についても首都や特産物を暗記させるぐらいの、海外旅行にすら役にも立たない、まるで死んだ知識を脳に叩き込む、昭和の、日本の社会科教育が、単なる暗記科目に堕しているのにも問題があったといえるかもしれない。

昭和の社会科教育自体が、いまでは暗記のパワハラといえるかもしれないが、古の権力による支配構造に対抗する人種差別撤廃の世界的な新しい流れとともに、いまの社会科教育の現状も少しは改善し、グループ学習を取り入れて、単なる暗記科目から、人間性や道徳的な思考を加味していく、より高度な知識が求められるようになっていくのが理想だろう。

それは、シュタイナーが説く、来るべき第6文化期の、万人の幸福は個人の幸福で、あらゆる宗教は個人的信教の自由に帰し、外面的な社会での実践や経験を通じて、人間の内面性のなかに、精神的な道徳の知識を獲得し、外と内を道徳的知識でつなぎ、人間の理想体を呼吸する、新しいヨーガの社会知識的な修行法の獲得が主眼となっていくかもしれない。

社会科教育 - Wikipedia

社会科教育 2022 8 月号 協働的な学びを深める!ペア・グループ学習アイデア (meijitosho.co.jp)

例えば、古今東西の歴史的な出来事から、似たような歴史的人物を、トランプの神経衰弱や、パズル合わせのように比較して、考察するような社会科教育などは面白いかもしれない。そのような社会科教育から、人物の輪廻転生が読み解けるかもしれない。前回紹介したように、宗教王が科学王になっているのを、社会心理学を通じて、読み解けるかもしれない。

神経衰弱 ( トランプゲーム ) - Wikipedia

社会心理学 - Wikipedia


長々と日本の社会科教育の愚痴を述べてしまったが、前回の続きをはじめる。

現代の物質的な科学の源流が、アーリマンによる人類の獣化の666年のゴンディシャブールに由来するのは、このブログでも再三紹介してきたが、人間の獣化が、主に、3つの科学、現代でいうところの、遺伝子デザイン医学、細胞再生医学、そして量子力学による波動制御学に依存していくのが、ある程度わかってきている。それは人類に幸福をもたらすどころか、不幸を招くのは、量子力学による核分裂や核融合を用いた核兵器開発で明らかである。科学技術はただ独裁者を喜ばせただけで、天国はおろか、地獄の世しかつくりだしていない。

核兵器を恐喝の道具に使って独裁者が自らの野望を遂げている現状をみれば、高次の宇宙人たちが心配しているのは、地球人のような無知蒙昧の幼稚な頭脳でもわかるはずである。それは、金儲けのためなら、大谷選手のプライバシー侵害などお構いなしの堕落腐敗した日本の某メディアサーカス団と同じ諸悪の根源であるのが、社会心理学からもわかり、そのサーカス団の主が、CIAの工作員ポダムからの因縁なのは、仏教徒にも悪因悪果としてお馴染みだろう。悪魔と一旦取引したら、地獄に引きづり堕ちるまで一蓮托生の共倒れなんである。

正力松太郎 - Wikipedia


シュタイナーの預言かどうかはわからないが、日本が悪魔に乗っ取られて滅ぶ説が流れているのは、このような第二、第三のポダムのような老害権力者が居座り、日本を格差社会の差別社会化の666の獣化に導いているせいとも考えられる。それは晩節を穢した高齢者の自動車事故と同じである。高齢者にもなってなぜ天命を知れないのか不思議でもある。孫をみれば、自分のこの世での役目も終わりに近づいているのに気づくはずである。後進に道を譲るのができないから、便秘でウンコが出ずに感染死してしまうのである。

話が逸れてしまったが、アーリマンの学院は、天使長たちの天界からの霊力で、イスラム教徒により破壊されたが、前回紹介したように、バグダッドに移り、アッラシードによる、東洋のアリストテレス哲学の霊的な再生として蘇って、物質界に馴染み深い、後の物質科学の土台となる、主に数学と地理学を発展させた。アッラシードはフランシスベーコンに転生し、後の産業革命につながる唯物科学を象徴化する、知は力なりを唱える。

シュタイナーによると、9世紀に、このアッラシードの王宮がダマスカスから、バグダッドに移ったとき、アッラシードの子の、マアムーンが統治者だったという。マアムーンの宮殿のなかに当時の占星術に精通していた人物がいたという。今ではその名は知られてないが、日本でいえば、安倍晴明のような陰陽師で、この占星術の大家により、当時の占星術から生活全般の規則が決められたという。ちなみに、安倍晴明は10世紀の人物なので、それより少し前(約100年前)の人物ということになる。この人物が次に転生し、「ラプラスの悪魔」で有名な、ピエールシモンラプラスとなったという。つまり、ラプラスにとっては、占星術が、科学であり、天体の配置から、地上の規則を決めていた前世が、転生して、ラプラスの悪魔になり、科学的な決定論を生み出したわけなんである。

マアムーン - Wikipedia

ピエール=シモン・ラプラス - Wikipedia

ジョゼフ=ルイ・ラグランジュ - Wikipedia

ラプラス方程式 - Wikipedia


物理屋には、ラプラスよりも、解析力学を構築した、最小作用の原理から定式化されるラグランジアンで有名な、ラグランジェのほうが有名かもしれないが、ラプラス方程式をみれば、現代の場の理論の、特に近接作用の方程式の、現代の摂動論の前身となっているのがわかる。ラプラスのなかで、当時は天使たちの運動から読み解いた宗教的な、占星術が、物質界に応じて、天体力学概論になったのである。

場の量子論 - Wikipedia


人智学から、輪廻転生を読み解けば、ラプラスの思想を通じて、エーテルの運動論が、物質的な運動論の力学に変わったことになる。実は、ラプラスだけでなく、ニュートンも、いまではエーテル論を嫌っていたと解釈されているが、19世紀に、ローレンツがマイケルソンモーレーの実験から、エーテルの存在を定式化しようとして、ローレンツ収縮という局所時間を導入したように、これは後のアインシュタインの特殊相対論にも利用されるが、残念ながら、エーテル論については物証性から破棄されてしまったが、ラプラスの輪廻転生をみれば、霊的なエーテル論の知識を物質化し、定式化した成り行きで、その発展過程であるのがわかる。

ヘンドリック・ローレンツ - Wikipedia


このローレンツの局所時間については、ニュートンが、いまでは絶対時間と曲解されているデュレーションと呼んだ、いわば、「みかけの時間」の相対時間とほぼ同じものなのがわかる。ニュートンがプリンキピアを、ユークリッドの原論のように書いたのは、恐らく、霊的なエーテルを想定してのものだと考えられる。ニュートンは恐らく霊能者だった可能性もあるが、それは後に、経済学のケインズが、ニュートンを評して、最後の魔術師と呼んでいるのでわかる。古くは魔術師とは、陰陽師のように、自然霊と交信できる占星術の達人を意味するからである。ニュートンのエーテル観については、霊能者でもないと、いまからでは想像でしかないが、人智学から、エーテルの力学を再構築してみたいように思う。

アイザック・ニュートンのオカルト研究 - Wikipedia


その前に、現代の科学の祖となった人物の輪廻転生を、紹介することで、ニュートンのエーテル観に迫ってみたいと思う。統一理論というと、国際連盟をつくったウッドローウィルソンが挙がるが、シュタイナーは、このウィルソンを当時、敵対視し、悪魔のような人物として紹介しているのが面白い。シュタイナーが反感をもったのは、ウィルソンの前世にあるようで、シュタイナーは次のように霊視で読み解いている。

ウィルソンの前世は、悪名高きムアーウィアだという。ムアーウィアはイスラム教の創始者ムハンマドの後継者だが、アラビア民族主義の一神教と決定論が心のなかを支配し、次第に宿命論に傾いていった人物だという。当時アジアのアリストテレスの精神主義文化が盛んな地域に、侵略していったが、結局は、何一つ成果を成し遂げられずに、中途半端な形に終始したという。さしずめ、いまの巷の増税メガネと言った感じなのだろう。声高に叫ぼうが、スローガンだけで、結局何一つの成果も成し遂げられないのだから、悪名だけが名高くなる。

ウッドロウ・ウィルソン - Wikipedia

ムアーウィヤ - Wikipedia


統一理論はできても、実際に統一できなければ絵に描いた餅で、かえって紛争を招くだけである。つまり物質を統一しても、心が一致しなければ意味がなく、それは最大最高の幸福での到達着地点を目指さないと意味がないわけで、所詮、自らが神を語る偶像崇拝で、悪魔の真似事にすぎない。唯物論が無神論に陥るのは、物質には死しかないからである。物質は無になって初めて統一できる表現形態になる。だから、エネルギー論に帰着せざるを得ない。

さて、エーテル論の代名詞でもある天動説から、物質論の代名詞ともなった地動説への転換となった、コペルニクスの転回で有名なコペルニクスの前世を、シュタイナーは解き明かしている。コペルニクスは、ニコラウスクザーヌスのわずか約十年しかない霊界での再生期間での転生で、その霊的な思想の物質面だけが強調されて現れた存在だという。クザーヌスの「無知の知」の思想から、その物質的な面での、コペルニクス的転回の背景が浮かび上がる。クザーヌスの無知の知は、ソクラテスの無知の知には及ばないが、シュタイナーによれば、クザーヌスのときには、世の中の唯物的な流れに対抗して、霊的な知識を獲得するのがいかに困難かを説くために、無知の知を記したが、コペルニクスに転生してから、逆に、無知の知を物質的な知に転換してしまったわけである。

コペルニクス的転回 - Wikipedia

ニコラウス・コペルニクス - Wikipedia

ニコラウス・クザーヌス - Wikipedia


つまり、真のコペルニクスの転回とは、エーテルからの物質への転換を示し、それを身をもって、本来は、約2千年を経るべき輪廻転生を、わずか約十年の局所時間の輪廻転生で示したのが、クザーヌスからコペルニクスへと受け継がれた霊魂の働きそのものだったわけである。

上のウィキのクザーヌスの思想にもあるが、

「クザーヌスによれば神の本質は、あらゆる対立の統一=反対者の一致である。無限の中では極大と極小(神と被造物)が一致する。すべての被造物は神の映しであり、それぞれの独自な個性を持ちながらも、相互に調和している。中でも人間は自覚的に神を映し出す優れた存在であり、認識の最終段階においては神との合一が可能であるという。」

この思想がコペルニクスの地動説となり、それが、つまり、正の天動説への、反の地動説であり、やがて、それら天と地が、神と合一し、天地動説となるのを予感させる。来るべき、第6文化期に、人智学による輪廻転生説から、自由な思想として、人間の認識を高め、神意と合一されるだろう。

コペルニクスと同じように、天動説と地動説の狭間に立たされた人物を探ると、ティコブラーエという人物が浮かび上がる。コペルニクスの死の3年後にこの人物が生まれているが、この人物のティコ体系をみると、霊の天と物質の地の融合の天地動説の前身めいたものが表れている。なによりも、この人物が面白いのは、シュタイナーが、この人物の前世が、ユリアヌス帝と言っているところである。

ティコ・ブラーエ - Wikipedia

フラウィウス・クラウディウス・ユリアヌス - Wikipedia

シュタイナーのユリアヌス評を紹介するには、紙面を要するので、とりあえず、いまは省くが、ユリアヌスの当時が、多神教と一神教の狭間にあって、それらの融合ともいえ、秘儀に精通し、キリスト降臨前の太陽霊キリストを知る立場を選択したために、当時の唯物論に染まったキリスト教の権力者たちから背教者と罵られたようである。面白いのは、多神教と一神教のユリアヌスの融合宗教が、転生して、天地融合の天地動説のティコ体系となっているのがわかるところである。

このように前世と現世の輪廻転生の、いわばエーテルから物質への霊から物質への逆変換ともいえる、エーテル論の鏡像関係から、ニュートンの作用反作用の法則が、アストラル界から浮かびあがるのがわかるだろう。前回の先に紹介したヘッケルは、シュタイナーが、その典型的な人物として挙げていて、カトリックによる思想統一を進めたグレゴリウス7世が、転生してヘッケルの唯物論科学による思想統一を推し進め、自分が前世でつくったカトリックの権力を、後の転生で、破壊する、まさしく、輪廻転生のニュートンの作用反作用の法則を、体現した人物だからである。

人智学から輪廻転生まで拡張した、ニュートンの第一、第二法則にも言及したいが、とりあえず今回はここまでにしたい。





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Last updated  2024年06月27日 14時56分27秒
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