全10件 (10件中 1-10件目)
1
ロジャースはその著書『Counseling and Psychotherapy』(1942)の中で「カウンセラーの第一の資質は、人間関係に対して敏感な人であろう。他人の反応に対して鈍感であったり、自分の言った事が他人を愉快にさせるか不快にさせるかが分からなかったり、他人と他者間や二人の友人の間に存在する友情や敵愾心に気付かないような人は、カウンセラーにはむいていないであろう」と述べ、基本的資質は人間関係に敏感な人で、属性として「客観性」「個人に対する尊敬」「自己理解」「心理学的知識」しかし、豊富な知識の領域よりも、態度、情動、洞察の領域に存在していると述べています。その後彼は、「セラピーの成功を決定する物は、記述や訓練でなく、クライアントに伝えられクライアントに知覚されたセラピストの中にある態度の存在である」と述べ、「もしセラピストが、クライアントとの関係の中で、三つの規定しうる条件を備える事が出来、また、もしクライアントがある程度これらの条件の存在を知覚出来るならばその時セラピー的な動きが起こってくるであろう」と主張し、その三つの条件とは1. セラピストの自己一致性純粋性、2. 無条件の肯定的配慮、すなわち完全な受容3. 敏感で確実な感情移入的理解(共感的理解)である。―「カウンセラーのためのガイダンス」ブレーン社 瀧本孝雄、鈴木乙史、林潔― より
2007.10.24
コメント(34)
傾聴に関してもう少し書きますと、私はかねがね、親や教師や上司などは人の“魂や心の声”を聴く配慮が欲しいと主張しています。人間は「何らかの理由」によって、ゆがめられた構えを心に作ります。そうしてその構えから脱却できずに、非社会的(神経症的行動)や反社会的(非行行動など)には知る場合が多いと思われます。その構えが自分にとって不都合であることは、百も承知している場合も少なく有りません。魂や心の声を聞く私たちの配慮が、その「何らかの理由」に働きかけてくれます。その「何らかの理由」の重要な事柄に、お互いの心が「通じない関係」にあり、多分その部分にカウンセリングは働きかけてくれるのでしょう。-河野浩著「実践」と「体験」の心理学よりー
2007.09.10
コメント(0)
なぜ私たちは、そう言う具合に心が働いてしまうのでしょうか。私たちは、小さい時から(幼児の時分から)たいがいの人は親や学校の先生、友達、その他の人から、本当の自分の気持ちが分かって貰えず、簡単に評価された経験が有ると思います。表面的、言語的(言葉だけ)の世界の中で、評価や批判でがんじがらめになって、過ごしてきた人が多いと思います。(特に神経症と言われる人々は、その最大の被害者です)だのに、人はそれを反省するどころか、自分の経験がそうあった如く、他人に対しそう振舞う人になっているのです。傾聴は、此処のところを教えてくれます。人の話の心を聞く、表面的なものではなく、もっともっと言葉の奥を聞く、すなわち気持ちや心を聴く(聞くのでなく、これを聴くと申します)すぐどうのこうのと言わず(評価せず)聴く、これが傾聴なのです。-河野浩著「実践」と「体験」の心理学よりー
2007.09.07
コメント(0)
=言葉を聞いてすぐ反応しない=我々が傾聴できない理由はまだまだ有ります。あなたが生活の中で、次のような事を感じたことが有りませんか。人は自分の気持ちを現すのに、言語と言う一つの表現方法を借りますが、言語という表現は、自分の気持ちの何十分の一、または何百分の一しか表現できません。言語表現(言葉)の奥にはそれによって表現できない何十倍、何百倍のかくされたもの(気持ち、心)が有ります。そうであるのに、我々は言葉を聞いてすぐ簡単に反応し、ああだこうだと評価します。それは本当に困った事です。-河野浩著「実践」と「体験」の心理学よりー
2007.09.06
コメント(1)
暫く休んでいましたが再開します「心の声を聞く」=大変難しい・・自分の気持ちを聞いてしまう=「カウンセリングは傾聴する事なり」と言う。傾聴はカウンセリングの一つの大きな要素で、常識のようになっています。しかし、この傾聴が簡単なようで難しい。傾聴は相手の気持ち(心)を聴くことですが、我々は知らず知らずの内に、自分の(カウンセラーの)枠(気持ちの方)から相手を評価して(事柄の表面)を聞きます。疲面接者(クライアント)と面接者(カウンセラー)が対面していますと、1.この人はまだこんな事を考えているのか2.考え方が幼稚だな~3.馬鹿な事を考えているな~4.子供から大人になっていないな~物の考え方が甘い人だ5.どこか一本抜けている話だ等、常識が無い、幼稚だ、馬鹿な事を、一本抜けている、大人になっていない、物の考えが甘い、と口ずさんでいます。それは傾聴では有りません。自分の気持ち(心)を聞いているから、すぐに評価してしまう事になるのでしょう。-河野浩著「実践」と「体験」の心理学よりー
2007.09.05
コメント(0)
心理学は、人間一般の本能、知覚、記憶、発達、、学習、行動、欲求、要求、性格、人格などを研究する学問ですが、私の長い経験によりますと、その一般的な心的メカニズムをいくら詳細に心得ていても、心因性の問題を持つ人に面した時、多くの知識は無力に等しく、クライアントの現実はあまり分かりません。それは心理学があまりにも細分化され、人間心理のある部分のみを見る様になってしまったこと、自然科学的態度(人間の個性をおろそかにし、自然科学的な知識、法則を作り出す態度)によるものだと思います。私は従来の心理学が、人間を学ぶ基礎的な学問として、非常に大切で必要なものと思いますが、問題意識をもつ人の前では、限界があることを、意識せざるを得ません。一人一人の生きた人間が、社会的、生物学的、心理学的次元の総合体であると同時に、あくまでも独自の世界で存在しています。悲しみ、悩み、苦しみ、怒りなど、人間の心理現象や生理的現象、性格などいくら知っても、現実の人間にはそれぞれに微妙な差があり、そべてを理論的に理解できるものでは有りません。だから、貴方はカウンセリングを通じ自己発見に努め、これが“自分だ”“私だ”“俺だ”というものを認めて、それを大切に自己実現を目指してください。周りの人たちも、一人一人の“人間の存在”に心掛けてその存在を大切にしてあげてください。 -河野浩著「実践」と「体験」の心理学よりー
2006.03.15
コメント(0)
人間は親子関係や、複雑な人間関係の仲から防御的構えを作ります。そして、その構えが自分に不都合であることは百も承知しています。しかし、その構えから脱却できないから、嘆きや、怒り、悩み、叫びなどの声になって現れます。構えは別の意味では“一番安全な場所への逃避”であり“不安の回避”になるのです。問題行動や症状が、他人や自分によって仮に防衛的な構えによるものであると、事実確認や知的分析が出来ても心に何の変化もおこしません。それは頭の中での評価認識に過ぎないからです。われわれは心の奥深く、いろんな感情を抱きながら、自己分析しても、知的な堂堂巡りをしていることがよく有るでしょう。感情を握り締めたままの段階では人々は開放されません。不安を乗り越え、感情を受け入れ、自分自身を直視することはよほどの勇気が要ります。だからそのために専門家の心の支えがいるのです。しかしそれはそんなに難しいことではありません。親でも教師でも、心がけ次第によって支えることが出来ます。1.人間を簡単に評価せず2.表面的な事象にとらわれず3.しっかりした価値観や人生観を持ち4.心の声に耳を傾けてそれらの叫びに“答える”のではなく“応える”事を心がけるのですようは人間を信頼し、尊敬し、本当に心より愛せる人でなければなりません。=河野浩「実践と体験の心理学」より=
2006.03.07
コメント(0)
私たちは悲しかったり、辛かったりした時「涙」を流します。決して涙は目の奥に貯蔵されているのではなく、心の変化が脳に伝わり、遺伝子の中にある「涙を作るスイッチ」がオンになり涙が作られ、涙を流すのです。心の変化が身体に与える影響には計り知れない物が有ります。師は情緒に付いて次のように言われています。私たちは「わっているがなかなか止められない」「理屈で判っているがそのとおり自分自身で体や心を動かせない」事が時々有ります。それは私たちの日常生活が、合理性や、科学性で割り切れない物を持っているからです。人には感情が有って行動の裏側でそれが働き、行動に作用し、特に行動と関係の深い感情に情緒が有ります。情緒とは「本能的、衝動的、一時的」な感情を指します。情緒不安定ではすぐにカッと成りますそわそわイライラ落着かなく成りますわめきたてます泣いたり笑ったりが激しくなります何故起るのか自由、承認、愛情、が不足しているのです人間の自由でありたい、認めてもらいたい、愛されたい、という基本的な欲求が強く抑圧されたり、阻害される事で情緒は不安定に成ります。その結果1. 異常に神経質2. 粗暴な行動3. 盗み4. 偏食5. 手淫6. 指しゃぶり7. 拒食等の「悪癖」が引き起こされます更に8. 頻尿9. チック症10. 頭痛等身体に表れるもの11. 不眠12. 登校拒否13. 自閉症等の症状が現れますまた、やたらに抵抗したり、(抵抗の為の抵抗)や理由も無いのに理由をつける(理由なき理由)なども情緒不安の無意識の規制が働いている場合が多く有ります。
2006.01.30
コメント(0)
人間はこのような外的内的条件が加わると、自己内省になり不適応感を強く持ち、その結果社会生活をするのに支障を来たし、心因性障害「問題」となります。例えば1. 人から悪く思われていないか?2. 分が他人に比べ劣っていると思え、強い劣等感を持つ3. 「完全欲望」のとりこになる4. 頭で考えた事が思い通りに行かない事を悩む5. 物事が何かにつけて気になり、不安な状態が続く6. 悪い方向を見つめがちになり、不安感が増す7. いやな事が頭の中から沸いてくる8. 自分側からなくなる、見失う9. 気持ちが絶えず憂鬱でやる気が起こらない(無気力)10. 心を爆発させたい気持ちに成る11. 物事に集中できない12. 自分の意志と反対方向ばかりに、心が動いてしまう13. 絶えず恐怖間に襲われる14. 他人を異常に意識する15. 何をするにも自信がなくなる16. 心が沈んでいく17. 物事に対する時、無能な自分が嫌になる18. 思いつめる事が多い等です。これらは誰にでも多少は有りますが、社会生活が送れないようでは困ります。
2006.01.26
コメント(0)
同氏は著書の中で価値観の変化、人間関係の複雑化、人間疎外の現実に於いて、1. 退行現象・・自我の未熟、子供時代への退行2. 仮面鬱病・・不眠、孤独3. 機能障害・・ノイローゼ、不安、恐怖、虚無感4. ヒステリー・・精神身体反応等が表れるのは当然の事で、また、病気に至らなくても、主体性を見失っている人、(特に高齢者や、人間疎外をされたと感じている人)は、1. 取り残されるという意識2. 目的意識の喪失3. 役に立たないという思い4. 中心から離れる疎外感等から「心の状態が固まって」さらに、不適応感を強く持つように成るとも言われています。そこで、同氏は1. 役に立つ歓び2. しろうとする心得3. 愛する機会4. 聴く歓び5. よりよく生きる意欲を持つことが、それらから開放される為に、必要だと説かれています。カウンセリングを学ぶ事は1. 自己を深く見つめ2. 人の真実の喜びとふれあい3. 思い込み、力み、押し付け、思いやりの欠如等を学習することだと言われています。問題行動や症状の発生1. 不幸な親子関係2. 抑圧された人間関係3. 抑圧された社会環境は「正しい要求」を押さえ「成長の衝動」を歪めます。心理的な問題行動や症状は、裏を返せば人間の「複雑な心理状態からの叫び」であり、「真に生きる為の」訴えであり、「エネルギーの発散でも有る」と言われています
2006.01.26
コメント(0)
全10件 (10件中 1-10件目)
1