現代詩・個人詩誌「白黒目」豊原清明BLOG

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2020.07.28
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井戸に落ちた葦
        豊原清明
変な形の獣が大地を走っていた
髭の生えた獣の顎に老齢を感じる
縞々の腹に寝転がって
尻尾を立てて森のなかで
じっと潜んでいた

赤い太陽を見るものかと陽を怖れて
萎びた華の開け拡がった
花畑
その華の先に蝶々が発作のように
舞い
立つ男は狂気のヴィンセントに
己を重ねて見つめていた
宗教は見ようとしても目に見えず
胡散臭く思えたりする

閉じた唇に溜まった唾を飲んで
吐けば良かったとか
暑い炎天下で気も狂うような琴線 千切れて
もう駄目だと砂漠のような街角を
愚鈍な者よと呪い嘲り
自分はその街角で水を買おうとしていた

わたしは水のなかを泳いでいるのではなく
砂漠の住人のように思える
鳥 が からかいにやってきて
その嘴で
頭を打とうとしている
恐怖に膝は引き攣り
「追う者もいないのに逃げる」のではなく
迫って来る
鴉の群れから逃れようとしている

意味とはこの世にはないような気がする
何の意味もない
砂漠しかないから
意味もないと思えて水こそが救い
水こそが救い主と念じる
大事な存在とは「神」なのか
「神」に従う人間なのか
背くようなわたしの心には
砂漠と鳥が続いている

続いて行く暑さ
それが終われば極寒
政治など何の役にも立たない

砂漠の道をさまよい
オアシスがあると思った
あると思った
重苦しい太陽を蹴飛ばして
夜が来て
星月を眺めてオアシスから水を汲む
その理想郷を思い描きながら
夜の砂漠で
砂を飲んだ 赤い目がすべてを物語る
地上の夏
そのような夏。





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最終更新日  2020.07.28 16:35:05
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