▽△ロータリーエンジン▽△~Rotary Communications~

▽ル・マン24メモリー小説▽



かつて20年前・・あれは忘れない・・あの景色あの悲劇はいまでも目からすこしも消えることはない・・

●???「あのぉ・・すみません・・」
○レーサー関係者「ハイ?」
●ノラヒカ「エントリーナンバー86番のノラヒカ・カイトと申します。すみませんが私のPITはどこでしょか?」
○レーサー関係者(^▽^)「ああぁ!?ノラヒカさんですね向こう側から14番目のPITのとこです。」
●ノラヒカ「ありがとうございます。」
○レーサー関係者「お若いですねぇ・・年齢は?・・!?おっとすみまん!」
●ノラヒカ「いえいえ、いいですよ私は25歳です。それでは・・もう行きませんと・・」
○レーサー関係者「健闘祈ります。」

・・・・・・・
●ノラヒカ「俺のはここか・・・」
◎ランシア「「よぉ!!」」
●ノラヒカ「オイ!びっくりさせるなぁ!!?」
◎ランシア「ゴメンゴメン、いよいよ世界に名を知らせる絶好のチャンスだぜ!!うひょーー!楽しみ~♪」
●ノラヒカ「そんなにハイテンションじゃ・・24時間まで持たないぞ・・もうじかんないぞ・・オマエのPITは?」
◎ランシア「おれは向こう側から4番目。4番とついたPITのとこ・・」
●ノラヒカ「おい!?あんな遠いとこに!?残り30分で始まるんだぞ!はよいって準備しとけよ!!」
◎ランシア「マジィ!!ハヨいかんと!!ではでは!ともに走ろう!」

ビュン=====!!!!

●ノラヒカ「やれやれ・・無計画なやつだなぁ・・」
□???「準備はできたんかい?ノラヒカ?」
●ノラヒカ「おおぉ!ノルキアか!今度は負けないぞ!」
□シャパル「シャパルと読んでくれよ。。頼むぜ、、リタイヤはしないように・・」
●ノラヒカ「おおぉ、ゴメン癖でな・・おおぉ!リタイヤどころか!一位じゃ!!!」
□シャパル「フフフ、その調子、それでは俺も戻るな。じゃあ!」
●ノラヒカ「おおぉ!頑張れよ!」

「「「それでは第56回!ル・マン24時間耐久レース!!ただいま!開催ーーーーー!!!!!」」」」」

観客は満席、テレビ視聴率50%!?・・と、このグランプリにはそれほどの期待が迫られていたのだ・・

「それではドライバー各位置の場所へついてください。」

●ノラヒカ「来たか・・」
◎ランシア「うひょ~楽しみディ♪」
□シャパル「・・・・。」

配置・・

1、ポルシェ・G・カノン
2、ザウバー・Z・セデス
3、ロスマン・G・カノン
4、ランシア・ストライ
5、ジャド・J・ブランドル
6、ケーニヒ・G・ゲドナ
7、シャパル・D・カノン
8、フォルス・4・フォ-ス



86、ノラヒカ・カイト

100、

選手では40台近くがカノン家ともはや・・ポルシェ族の独占であった・・

伝説フェラリア・F・アルティシアの事故による没後・・ポルシェの父、バロムの後をついで10年連続優勝と目指す・・

しかし、その10年を支えたのはケーニヒだったが・・しかし同じ血筋のゲドナ家はカノン族の栄光としてかえられていたのだ・・

そして、ノラヒカとランシアも10年という記録を打ち破るため・・

白き若者がのちにカノン家、全世界を驚かす・・


■第2話「皇帝の庭」
観客((ワァーーーワァーー!!!))

「それではスタート!!ローリングスタート制です!一周して再びスタート戦を踏んだらスターとだぁ!!」

ヅヅヅヅヅヅヅヅヅヅヅゥ・・

「スタートォ!!!」

ドドドドォオォォォ!!!ッンンンン!!!?

ポルシェ・G・カノンが先導しきるようにサルテを走る・・

彼の部下も数多くいる中、ポルシェ打倒の若者のドライバーも多くいる中・・なかでも一番の印象が残ったのは・・

シャパルだった・・彼のは顔は緊張してる顔がない・・むしろ楽しんでる顔のようだ・・だが・・もうヒトツの隠れた感情は読み取ることができなかった・・
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そして、長き沈黙の走りの中・・長きサルテのコースはもうすでに一周していた・・

「スタァァァァァァッァアァト!!!!!第56回ル・マン24の開幕だぁ!!」

((ブォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンンンンン!!!!!))

アナウンス「ここで中継者キャパと変わります。ただいま!いっせいにスタートしました!!TOPは当然ながらポルシェ・G・カノンだぁ!」

ポルシェ・G・カノンはバックランプを3回光らせた・・彼の部下の合図でもあろうか?
すると・・ロスマン・G・カノンが、ザウバーを向かした。
なんと・・スタート直度3分後にはケーニヒと並びポルシェの先導集団が築き上げられていた・・

ザウバーとジャドも後追う・・

★ロスマン「来ましたね。今回も楽しませてくれるでしょうか?」
∞ポルシェ「ケーニヒ前へいけ・・・彼には気をつけろよ・・」
Щケーニヒ「わかりました・・・・」

彼とはシャパルのことであった・・・・・・・・・・
ポルシェの予想通り、シャパルはじわじわと近づいてくる・・

□キャパ「おおおおぉ!!No7のシャパル選手ーーー!!?初参戦ながらものすごいスピードで敵を交わしてるーー!!!」
жザウバー「たいした若者だな・・もうコースやまわりの状況を自分の味方につけてやがる・・」
£ジャド「ああぁ・・・・・・まるで羽のような軽やかさだな・・」
жザウバー「私たちも負けてられない・・」

Фフォルス(・・・・?!)
シャパルがフォルスのすぐ後ろについていた・・
Фフォルス(なかなかの青年だ・・しかし、無駄に年月を積み重ねたわけではない・・さぁ、腕を見せてもらおうか・・)

フォルス、シャパルの前に立ちはばかるばかりか・・距離を離していく・・

当時のサルテは直線であった・・直線でシャパルはフォルスから離れていく・・これではどんな技術があっても勝ち目はない・・

しかし、サルテの長い直線にある末の急な曲がり・・
そこで!!?

Фフォルテ(???!)

シャパルはフォルテの後ろにぴったりくっついていたのだ!?そのまま、曲がりを軽やかに向かして、テールランプをこちらに向けて走り去った・・

Фフォルテ(彼がシャパルだったな・・まったく・・ぎょっとさせるな・・フフフ)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
時の流れは刻々過ぎて太陽が西へ傾いていくところであった・・

□キャパ「ああぁ!!?46番ドライバー、アルティッツナ選手から炎が炎上しましたぁ!」
○レーサー関係者「早く!火を消せ!!」
((ダァーダァー!!))

炎上した選手は大きな大やけどだった・・もうレーサーに再び復帰できる望みがないのはその様子から誰にでも予測できた・・
◎ランシア(ゾォ・・・・)
(少しのスキがあんな風になるのか・・気をつけなければならない・・・・!?)

すると後ろからザウバーに抵抗なく向かされた・・
◎ランシア「くそぉ!?これで5周遅れだぁ!?しかし、ここであきらめられるかぁ!!」

すると後ろから・・シャパルが来た・・どんどんとランシアにせまっていく・・
◎ランシア(?!・・シャパルか・・聞いてみようかな?)
「おい、シャパルいま何週目?」
Жシャパル「179週目・・」
◎ランシア「ふぅん・・・えええぇ!?俺をいつの間に17週むかしてるのかぁ!!?」
Жシャパル「何周差なんて関係ないよ・・まで13時間もあるんだから・・」
◎ランシア(--;)「あぁ・・そう考えればそやけどなぁ・・」
Жシャパル「それではいくよ!忘れるな!3人で一緒に完走しよう!!」

シューーー!!

◎ランシア「フンッ!本当は優勝したいだけやろうがぁ!!・・でもポルシェ、ケーニヒからは2周差もあるが・・」

日は沈んだ・・・・漆黒の闇がレーサーに魔の手を伸ばす・・・

時間は7時59分・・・そのとき、雨が降っていた・・

●ノラヒカ「「オマエのせいだぁー!?」」

∞ポルシェ「私ではない!?そんな目で見るなぁ!?」

◎ランシア「シャパルー!?シャパル・・そんなバカなぁ!?畜生!!!!」」」

Щケーニヒ「な・・・なぜ・・オマエがぁ・・・・」


この荒れ狂う言動が飛び交う時間まで・・

6時間・・14分・・・・

そう・・・・俺はすべて・・・奪い去られた・・・すべてが・・・




午後8時33分

レーサーたちは次々と火の手を伸ばして脱落してくる・・その明かりが皮肉にも他の生き残ったレーサーたちの灯台となった・・

◎ランシア「くそぉ!ドシャブリじゃなぇか!?コックピットがビショビショだぁ!?」

●ノラヒカ「ひでぇな・・前が雨で見えない・・くそぉ・・!??」

◎ランシア「よけろぉ!ノラヒカ!!!」

雨の視界の中に突然と現れた・・部品の数々・・そのタイヤが転がってきた・・

そのすぐ先に見えたのは火の手をあげた・・ナンバー49、どうやらポルシェのCカーのようだ・・

◎ランシア「くそ・・・これで30台目だ・・」

●ノラヒカ「今回は悪環境中の悪だからな・・・・・無理もないが・・」

ランシア&ノラヒカ「??!!!」

シュゥゥゥゥゥゥーーーーーーーンン!!!!=========---

後ろから高速に突き抜ける皇帝の後ろ姿が・・

◎ランシア「けけけけ・・ケ・ケーニヒ!?」

●ノラヒカ「オマエ!死ぬぞ!!」

寡黙なケーニヒがはじめて口をする・・

Щケーニヒ「ここは私の庭みたいなもんだ・・からだが勝手にね・・しかし、すぐ後ろにこの私の庭をすぐにこなす・・ヤツが後ろに・・」

ゥゥゥゥゥゥゥーーーー

白い美しい目がバックミラーに通して・・ハッキリとまぶしく見える・・・

ブブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーー


◎ランシア「バカな・・初参戦のくせにしやがって・・」

●ノラヒカ「シャパル?」

ブブブブウゥゥゥゥーーーーーン!!!!!

間違いないシャパルだ・・白き若きレーサー・・そしてこの皇帝の庭に悲劇の後を残した・・可憐なシロの花を・・

◎ランシア「ハッハッハ!!我が友!シャパル!が皇帝に喧嘩吹っかけたぁ!!ハハハハハハア!!!!」」」

●ノラヒカ「歴史が動く・・」

Щケーニヒ「来い、白きツバサ・・・・」

ブブブブブブブブブブブゥゥゥ=======ンン!!!!!!!

シャパルはノラヒカ、ランシアをあっさりなんなくとむかした・・無言で・・しかし、テールランプが彼の意思を届ける・・

テールランプを三回光らす

*●●**●●*

*●●**●●*




*●●**●●*


●ノラヒカ「?!!!」

キキキキィーーー!!!????

◎ランシア「オイ!前を見ろ!!前を!!」

●ノラヒカ「あ!?スマン!」

もう・・彼はもう彼自身の身に何が降りかかるのかわかったかもしれない・・・・・

白きツバサが・・赤く染まる・・あの時まで・・・・俺はそんなことなんて・・何もしらなかった・・


また・・どこかで・・まぶしく輝く火の手が・・爆音と・・ともにまた光輝く・・・

■第3話「謎の言葉」
アナウンス「これはどういう事だぁ!?いきなり大きな火があがった!?こ・・これは・・ノルキア選手です!??セーフティーカーが走ります!!」

その声を聞いた瞬間・・私は頭の中が真っ白になった・・・


●ノラヒカ「ノルキア・・・ノルキア・・あれがノルキアなのか・・」

◎ランシア「あぁ・・」

●ノラヒカ「んなぁ!?バカな!アイツがアイツがミスをするかぁ!ノルキアー!!ノルキアー!!!!」

◎ランシア「あ!?バカ!」

もうレースなんてどうでもいい・・私は血まみれで倒れているノルキアに向かった・・・
救護部隊「あぁ!君!勝手に触るな!?」

●ノラヒカ「ノルキア!?ノルキアァ!!!」

◎ランシア「何をやってる!走れ!今は走るんだ!ノラヒカ!」

●ノラヒカ「ノルキア!?ノルキア!」

すると・・・シャパルが目を開けた・・その目は夢を追い求めた目ではなく・・最後を悟っていた・・今にも消えそうな・・目であった・・

●ノラヒカ「ノルキア・・大丈夫か・・・死ぬな」

□シャパル「ゴメン・・・・許してくれ・・」

●ノラヒカ「!?」

何を言ってるのか・・わからなかった・・轟音の雨の中でよく聞こえなかったせいだろうか・・ノルキアの弱弱しい声であったか・・しかし。。その声ははっきり聞こえた・・・

・・・

・・・

・・・

何かが俺の心に揺さぶるもの・・何か隠してるようなものが・・

・・・・

・・・・

そして・・あの雨のなかにポルシェがこちらをみていた・・・すると・・なにか中から急激な怒りがこみ上げた・・

時間は7時59分・・・そのとき、雨が降っていた・・

●ノラヒカ「おまえなのか・・」

∞ポルシェ「違う。。」

●ノラヒカ「オマエなのか!!」

∞ポルシェ「私は知らない・・」

●ノラヒカ「「オマエのせいだぁー!?」」

∞ポルシェ「私ではない!?そんな目で見るなぁ!?」

しかし・・そのとき。。寒気が走った・・

●ノラヒカ「シャパル?」

死・・・死ぬなよ・・

オイィ・・死ぬなよ・・・グス・・

シャ・・シャパル!!死ぬなよ!!
ウワあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

◎ランシア「シャパルー!?シャパル・・そんなバカなぁ!?畜生!!!!」」」

そして・・・遠くでケーニヒの姿もいた・・

そのとき、私を見ていたのか知らないが・・・・・・


Щケーニヒ「な・・・なぜ・・オマエがぁ・・・・」



何をいってる・・・?

何を言ってるのだ・・しかし、ケーニヒの目に恐れがあった・・皇帝と呼ばれる男にその目に・・・・・・








そして、その悲劇のレースから長い年月が過ぎた・・・



今ではその事故からの痕跡はもうひとつもない・・・・


シャパルの墓はそのすぐ近くにある・・・私は毎年いっている・・・・


しかし、アレから以降ランシア、ポルシェ、ケーニヒとは一度も会っていない・・







だが。。。今でもひっかかるシャパルとケーニヒの声・・・・・・だが・・今となってはもうわからない・・・・・


▽ル・マン24メモリー小説▽~END~

■第四話「過去」
20年前・・・・白きツバサが消えた場所・・
シャパル・D・ノルキアの墓の前・・

ケーニヒ「・・・・・・。」

ケーニヒ「なぜ・・オマエが死ななければならなかった・・」
ザウバー「彼がそう望んだからだ・・」

後ろに銀色のシルバーアロー・・ザウバー・Z・セデスがゆっくりと来た。
ケーニヒ「そう望まないといけなかったからだ・・」

ザウバー「それは本人だけしから知らない・・他人の心なんてすべてはわからない・・知っているのは本人のみ・・」

ケーニヒ「そう・・思いたくないな・・」

ザウバー「知っているんだろう・・真実を・・」

ケーニヒ「・・・・・・・。」

ザウバー「なぜ・・・隠す・・」

ケーニヒ「明かす意味がないだけだ・・・・本人の記憶がそうないんだから・・」

ザウバー「ふん・・・・ポルシェも気の毒なことだ・・」

ケーニヒ「そう言うな・・後に明かされてることだ・・」

ザウバー「時の流れにまかせるということか・・・」

ケーニヒ「じゃぁな・・あなたと会えたのもよかった・・それではまた・・」

第五話・END


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