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数え年、厄年って・・・？

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2003年07月13日

今年も我が家のベランダに
いつの間にか鳩が巣を作った。

去年はエアコン室外機の下に、
おととしは排水口の真上に、
今年は洗濯機の下だ。

洗濯時、柔軟材のキャップを落としてしまい、
見るともなく覗き込んだ際に、まんまるの「はとまめ顔」で
あたしをみつめる鳩ぽっぽが仲良く２羽。おそらく「つがい」

あんな陽も当たらなけりゃ掃除も行き届かない
息苦しいだけのようなところに・・・。

と思うのはあたしだけで、本人達いたって意に介さず。

ちょっと、ちょっと、ちょっと、アンタ誰？

ぐらいのモン。

せっかく、せっせせっせとマイホームを作った
鳩ぽっぽにはなんの罪もなく、大変申し訳ない限りだが、
強制撤去の巻きだな、こりゃぁ。

数年前、鳩を助けてからと言うもの
「ここだけは鳩ＯＫなんだ」と敵に誤解されたか、
毎年懲りもせず巣づくりに来る。

鶴の恩返しは幼い頃童話で聞いたが、
実際問題、鳩の恩返しは甚だ迷惑なだけだったりする。

どこから集めたのか、小さな小枝をびっちり蓄え
器用に作られたまぁるいドーナツクッションのような巣を
無情なまでに壊すあたし。

真中にうずらの卵より一回りほど大きい卵がぽつん・・・。

ごめんよ～。
鳩ぽっぽ。
ウグイスの糞はパックになるのに、
きみ達の糞は病気になるだけなんだよ・・・。

朝の６：５０分。
高らかに鳴る自宅電話。
朝は必要最小限の時間しか取ってないので
大げさでもなんでもなく１分のタイムロスさえ
ままならない慌しさ。

ディスプレーには見慣れた番号。
近所のおばちゃんだ。

朝っぱらからロクでもない用事のような気がして
そのまま鳴るに任せて放置。

お弁当を作り終え、シャワーを浴びてると
激しく鳴る玄関のチャイム。
きょうび宅急便でさえこんな異常な鳴らしかたは
しないと断言できるほどの連打。

なかなか出てこないあたしを不審に思ったか？
ポストの郵便受けをガタガタとあさっている風。

おばちゃん、それはコワイぞ？

しばらく頭に泡をつけたまま
ドアから半分身を乗りだし様子を窺っていたが
敵も諦めたのか、階段を降りていく足音を聞いて
あたしも浴室へと戻る。

化粧も終わり、ドライヤーをかけ始めると
またしても電話の嵐。

これは出るまで鳴らす気だな・・・。

と、覚悟を決め意を決して出る。

おたくのベランダに鳩が何回も行ったり来たりしてるのよ。
きっとね、巣でも作ってるんじゃないかって思うの。
鳩ってね、羽ばたくでしょう？
そのときに人間で言う「フケ」みたいなのが
落ちるらしいのよね。
それが人間には有害なんだって！
私も菌とかにめっぽう弱いから、一発でダメだけど
あなたも身体弱いから、身体おかしくなっちゃうわよ！？

これね、活字で読んでると、なんて良い人なんだろうと思うでしょ？
それがね、生身の付き合いしてるとわかるんですわ。

自分の健康を守るためなら、どんな手段も選ばない！！

って言う、おばちゃんのやる気がビシバシっ！とね
感じるんです。それはそれは・・・痛いほど・・・。

ま、そんなこんなでね、鳩ポッポよ。
今回も強制撤去の巻きなんだなぁ。
ごめんよぉ～。
きみ達も住み辛い世の中になっちまったもんだねぇ～。

と、思ってみても、やはり敵も所詮は「鳥」
どんなに温情かけても
３歩　歩くと忘れるようで、
次の日にはまたせっせせっせと
小枝を運ぶ。

アホかっ！？

と、失笑してしまうのは
かれこれ『鳩ＶＳあたし』の激しい攻防戦が
３週間目に突入しているせいでしょうかねぇ～。

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