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数え年、厄年って・・・？

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2003年09月11日

２００１年９月１１日

アメリカ同時多発テロの際の実話です。

経験豊富な退役軍人のリック(当時６２歳)は、
（当時）世界貿易センター内にある会社の副社長をしていた。
２００１年、９月１１日、午前８時４８分。
最初の飛行機が激突した時、
リックはすでに事務所にいて、通報を受けた。

すぐさま彼は、ビル内の従業員全員に
避難命令を出し、自分は拡声器片手に
階段を駆けのぼり、各階から人々を避難させるべく
誘導にあたった。

階段の吹き抜け部分で、慌て逃げ惑う人々を
安心させようとして声をかけている
リックの姿を見た彼の友人のひとりが

「リック、ここは危険だから
君も早く外へ避難しなきゃダメだよ！！」

と声をかけたが、

「社員全員を避難させてからにする」

と、リックは落ちついて答えた。
その後、リックは本社に電話をかけ、
降りて来られない人を探すために
上へ戻ると連絡した。

同じ頃リックの妻は、その事件を知り、
どうしたものかとうろたえるばかりのその時、
リックから電話がかかってきた。

「どうか、泣かないでほしい。
今、私がすべきことは同僚たちを救出する事だから・・・」

夫の責任感の強さと、正義感は人一倍
わかっているはずの妻でさえも涙が止まらなかった。

「もし、ぼくの身に何か起こったら・・・

君がぼくの人生のすべてだった

ということを覚えていてほしい。」

そして、電話は切れた。

あとで分かったことですが、
ビルで働いていた彼の会社の社員２，７００人のうち、
亡くなったのは、わずか６人でした。

(↑これは実際にワシントンポストに掲載された内容です↑)

ワシントンと言えば・・・。

ワシントンＤ・Ｃを飛び出した飛行機が数分後、
エンジントラブルから、近くの川にかかる橋げたに激突。
その後、厚い氷に覆われた川に墜落した。
氷点下になる真冬の出来事だった。
（記憶が間違ってなければ、今からもぅ１５年以上も前の話だと思います）

氷の川に投げ出された人々は、即死の人
体温を奪われ息絶える者
まるでタイタニックを再現したような
地獄絵図と化した。

ボートで救出に向かうも、氷の壁は思いのほか厚く
すぐさま行く手を阻まれて進めなくなった。
救出手段を空路に切り替え、ヘリコプターからの
救出に当たるが、１度に助けられる人数は
救助に当たるレスキュー隊員を除き、わずか１名のみ。

１人、また１人と助けられて、
目で確認出来る生存者の最後１人を助けあげた瞬間
犠牲者がさっきまで掴まっていた飛行機胴体の一部が
一気に冬の川の底へと沈んだ。

４番目に助けられた女性が、意識朦朧の中

「彼は？彼は助かったの？」

と、しきりに１人の男性の事を気にかけていた。

彼の名前は「アーヴィン・ウィリアムス」
彼は紛れもなく「６番目の生存者」だった・・・。

救助のロープが垂らされたときに、

「僕の足は機体に挟まれている。
僕の救助は恐らく困難を要するだろう。
だから、君が先に行きなさい」

と、４番目の女性に救助のロープを譲ったのだ。

乗客乗務員あわせて数百人が乗り合わせた飛行機で
生存が確認されたのはたったの５人。
それ以外の人は全員死亡という大惨事となったが
そのうち、彼１人だけが『溺死』だった。

生きたまま、機体とともに冷たい冬の川に沈んだから・・・。

その後、橋はきれいに建て直された。
そして彼の勇気と栄光を称え

「アーヴィン・ウィリアムス記念橋」

と名付けられた。

自分自身も危険にさらされながらも
人の安全を先に考えられる人がいる。

おんなじ日付の出来事ではないにせよ、
今日のこの日に、ふと思い出した出来事だった・・・。

合掌　(￣人￣)

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