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日本の卒業式・・・洋服は黒にコサージュがお決まりのか。知らなかった。~というより、深く考えていなかった。私はシルバーグレーのアンサンブルに小さなエメラルドのペンダント。夫に至ってはチノパンにカーディガンという普段着!普段着の男性なんて二人だけであった。夫と、もうひとりはアメリカ人だけ。 どうも、「式」や「しきたり」に弱い我々夫婦である。
さてさて。先週言い争った相手である副園長(牧師夫人)に対しては、最後まで「ほのぼの」とは正反対の気持ちであった。卒園式自体は、今まで各教師がやっていた司会、ナレーションの全ての権利を副園長は奪ってしまい、「もううんざり!」という気持ちであった。どこまで幼稚園を私物化するのか?最初から最後までマイクを握る彼女の声に(おまけに園児の歌に合わせ、キョーレツなビブラート付きの歌声も披露してくれる)、私は式が終わるまで必死で我慢した。一度嫌悪感を持ってしまうと、なかなか取り去れない。実に子どもっぽい私である。
そして式はやっと終わった。教室で担任や保護者とお別れを言い、幼稚園を去ろうとした時のこと。ひとりの母親が声を掛けてきた。顔だけは知っているが、挨拶程度しか交わしたことのないその女性は、Y君のお母さんだそうだ。涙をにじまながら彼女はこう言った。
「あの、本当にありがとうございました。うちの子は発達障害なんです。いきなりこんな事を言ってご免なさい。先生達にもいろいろお世話になりましたが、『み』ちゃんと同じ班になった時に、本当によくしてくれたそうなんです。うちの子が帰宅してからも『み』ちゃんがしてくれたことをよく話してくれたので。とても感謝しています。」
ほう・・・「人間拡声器」のようにうるさい次女「み」も、人のために役立つことがあるんだ!
そういえば、我が小学校は特別支援の教室が二種類あり、片方の教室(KK教室)には、近隣の小学校からも週1~2回、発達障害等を抱える子ども達が通ってくる。ああ、そうだったんだ!いつぞや、コーラスの練習のために幼稚園にいた時、我が小学校のKK教室の担任と、市教育委員会の担当の先生(偶然我が小学校元教諭)にお会いしたことがあるが、実際はY君以外にも同じ問題を抱えた園児がおり、調査にいらしていたのを思い出した。
私は彼女に問うた。「Yくん、小学校はどちらですか?」
「S小学校です。でも、受け入れが決まれば、週2回はM小学校(我が子の小学校)へ(KK教室)行くことになります」。
私も嬉しくなり、「じゃあまた会えますね!それからS小学校の校長も(M小学校から異動されたので)なんでも相談に乗ってくれますよ」 と話した。
話のついでに次女「み」が心臓病であること、手術も経験していることを伝えた。彼女は、一見健康そうな「み」の事情を知り、しみじみと語った。「(発達障害の子どもを育てるのは)長い道のりです」 と。長い道のり~。心臓病もまた、一生つきあっていく長い道のり。
幼稚園に対してはいろいろな苦い思い出があるけれど、最後の最後にほのぼのとした気持ちにさせられた。まあ、「終わりよければ全てよし」とするか。