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2004年03月08日
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渡邉さんが渡辺じゃぁだめなように、
ヰタ・マキニカリスもまた、イタ・マキニカリスではだめなのだ。

この人たちが、日本のここ東京を舞台としている今、
私は自分がここにいられることに本当に感謝しているくらい、
それくらい、大好きな劇団、通称ヰタマキ。
腹の底から笑わせてくれて、
ちょっとほろっとさせてくれて、
終わった後に、明日もがんばろうという気にさせてくれる
そんな舞台を、毎度期待以上に魅せてくれるところ。

何年か前に、
歌をうたうことをなりわいとしている友が、舞台女優と結婚した。
その結婚パーティーで知り合った新婦の友人から一枚のチラシを貰い、
気軽な気持ちで劇団の芝居というものを初めて観にいった。
映画とかテレビとか、手軽な「見る」世界しか知らなかったので、
自ら情報を求めて、自ら足を運ばないとその世界に触れられない、
汗や唾が飛んでくるくらいの距離で芝居を見る醍醐味、
小劇場の舞台は、私にとって大発見の新世界だった。
世の中にはこんな表現方法があって、こんな発想があって、
こんなにも沢山の人がこの世界を知っていて目指していて、
この世界を楽しんでいたのかと思うと、
遅れ馳せながらもっともっと知りたくなって、
イキオイで仕事を持ったまま劇団に参加することになる。
どっぷりと携わったのはひとつの舞台だけだったけど、
そのあとも、一緒に舞台を作り上げた沢山の仲間から、
ちょこっとした手伝いや、新しい公演の誘いを受け、
更にさまざまなそれぞれの世界へ引き込んでもらった。

あれから沢山の劇団のさまざまな舞台を観た。
まだ駆け出しだった劇団が、公演を重ねるごとに
ものすごい勢いで進化していく過程を見るのも面白かったし、
どんなに救いようのないラストだったとしても、人が作るものだから、
作り手の顔が見えることで安心した。
手が届くところに作り手がいることもまた、面白いことだった。
小さいステージだからといって小さい世界を描いているとは限らず、
むしろその壮大さに宇宙を垣間見たりすることもあるし、
小さいステージだからこそ、
万人ウケしなくてもいいから自分のスタンスを貫く、
という作り手の気概みたいなものも、
それぞれに全く違う個性を作り出して、それがまた面白いと思った。
そして、映画よりもテレビよりもわかりやすく、
価値観が共有できる人が明らかになるのも興味深いこと。
舞台は、観返すことができない。一旦停止もできない。
流れる空気の中で、どの台詞が心に留まったか、
どの表情が、どの動きが自分の心に残っていくか、それは、
昨日と今日と明日、同じ演目で同じ人で演じる芝居でも、全く異なる。
舞台って、生きているんだと思うことがある。生の醍醐味。
だからときどき、毎日観たくなる舞台と出会う。
2度、足を運んでしまうこともしばしばある。

今回は公演日程が渡韓に重なり、帰国の翌日しか行ける日がなく、
体力的にも業務的にも余裕があるか心配だったので、
予めチケットをおさえておかなかったけれど、
今日の仕事の目途がついたときにやっぱり観に行こうと決めて
すぐさま役者の友に電話をしたら、本番直前にもかかわらず、
ふたつ返事で席を用意してくれた。
今日はキャンセル待ちも出たというのに、ありがたい計らい。感謝。
今はすっかり慣れた様子で毎度のように劇中つまびくギターも、
一緒に舞台をしていたころには、
「次の舞台でギターマスターしなきゃなんないんだよねー」
と言っていたことを思い出すと、
自分のスキルを着実に積み重ねている彼が本当に眩しい。

いろんなところのいろんな作品を観ても、
やっぱり私はこのヰタマキが好きなんだなぁと、
観る度毎回思いを強くする。
このヰタマキワールドを、描く人も演じる人も、
毎回異なる客演のセレクトも、命名のウィットもキャラクター設定も、
そこから紡がれる言葉も、ギャグのセンスも、使われている音楽も
全てが本当にたまらない。

今日もいいもんみせてもらったよありがとう、の言葉と
酒のつまみを友に差し入れ、静かな興奮に包まれたまま、
劇場近くのカフェに向かう。
全部で10席くらいしかない小さいところだけど、
その空間は、私を包み込んで、素直に饒舌にしてくれる。
本当は、
三つくらいの言葉で今日一日のことを説明できるような言葉を知り、
言葉に力を込められる人になりたいけど、
沢山の言葉を用いたとしても、伝えられたなら、
今の私にしては上出来ということで。

昨日までの韓国の話、さっきの舞台の話、目に写るものの話、
耳に入る音楽の話、お店の人を加えての世間話、これからの話…
こうやって、なんでも思いつくまま人に話して、
自分の頭の中を整理する時間は、
なくてもなんなく時間は流れていくけれど、
とても大切だと思った。

私がもったいないっていう話、笑って聞いてたけど、
やっぱり効きます。
だって自分だってそう思ってるから、実はね。
かいかぶらないでなんておこがましいこと思ってないよ。
甘いんだよね、危機感がない。
けどね、今は肯定していきたいの。
そうすることでしか乗り越えられなかったから。
それと、もうひとつだけ言いたいことは、
もし私のいる環境が、私にとってもったいないと思うのならば、
それは環境のせいではなく、私の責任。
私のいる環境は、やっぱり素晴らしいと思うんだよね。
自画自賛になってこれこそおこがましいけれど、
私の上司も先輩も後輩も、グループも、
やっていることも売っている物に対しても、
私はものすごく誇りを感じている。
それにもかかわらずここで輝けていないのであれば、
それはこの恵まれた環境を活かしきれていない私自身の問題。
それが周りに伝わるほどなら、
私は、貢献できていないことに心苦しささえ感じる。

どんなところだって、人が集まれば問題がうまれる。
小さなことにとらわれて、大きなものが見えていない、
小さなことに気をとられて、大きなものを見ていない。
もっといったら、
小さなことに取り組んでいるようにみせて、
大きなものを見ようとしていない。
変えたくて、動いて、変えられなかったならまだしも、
余力を残して、変える気もなくして、おとなしくしているのは、
怠慢以外のなにものでもない。
自分の会社の悪口や、自分の上司の悪口を、
耐え切れないほどいっぱい抱いているなら、辞めればいいこと。
そこに所属している以上、
そこを選択している自分自身の責任でもある。

けれど、ごまかしているわけではないのでご安心を。
少しずつ、変わっていくよ。ゆるやかに、無理なく。
到達点は、まだ見えないけれど。
今は見えないことが、楽しみでもあるのです。


非日常が続いたあとは、いつも少し虚無な気持ちになるけれど、
大好きな劇団の芝居と、とりとめのないおしゃべりのおかげで、
いい日になった。
明日もいい日になる気がする。

日常が、こんなにもいとおしい日々。





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最終更新日  2004年03月11日 18時58分53秒
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