割れないココロ

今日帰宅途中の電車の中でちょっといいことがありました。

吊革につかまってぼんやりしてたら、目の前の座席のおじさんが

何やら忙しそうに手を動かしてました。

手元をよく見ると、

「？？？バッタ？」

さらによ～く見ると、

バッタのように見えたものは葉っぱでした。

おじさんは器用にその葉っぱを切ったり編んだりしながら

見事なバッタを作っていたんです。

あまりに素晴らしい出来だったので、思わずおじさんの連絡先を聞こうかと思いました。

だってたまたま乗り合わせた電車の中。

きっと次に会う勝率は相当低いし。

感心してみているとおじさんと目があいました。

おじさんはにっこり笑って、

「今虫が鳴いたの、聞こえました？」

きょとんとしていると、

「りりりりぃー・・・」

と、これまた見事な虫の声を披露してくださいました。

思わず「すごい！」と声を上げると、

周りにいた女子高生たちもおじさんに注目。

おじさんはにこにこしながら

「アウトドアの達人なんです」

と、次から次へと葉っぱで出来た虫たちを見せてくださいました。

「お子さん、いらっしゃいますか？」

と聞かれたので「はい」と答えると、

「よかったらどうぞ」

と見事な虫を一匹渡してくださいました。

それがこちら。

すごいでしょ？

私が虫をもらったのを見て女子高生の一人が

「いいなあ」

とつぶやくと、

おじさん、太っ腹。というか、めっちゃいい人。

女子高生にも一匹プレゼントしてました。

さらにおじさんからのスペシャルプレゼント。

ポケットからサイコロを出してマジックを披露。

ただ残念ながら私が降りる駅に到着したので、マジックは最後まで見られませんでした。

でも、楽しかった。

淡々と日々を過ごす中でこんな出来事があると嬉しいものです。

ありがとう、おじさん。

出来ればまた会いたいです。

ホントに連絡先聞けばよかったなあ。

おじさん、これ見てたらコメントください。