愛ことば･心の散歩路

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2022/08/31

^-^◆　【改訂】言葉の繊細さこそ日本人の心のあらわれ[4・完]

(36)

テーマ：自分らしい生き方・お仕事(38865)

カテゴリ：大切な言葉

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^-^◆　【改訂】言葉の繊細さこそ日本人の心のあらわれ[4・完]

＜前回＞【改訂】言葉の繊細さこそ日本人の心のあらわれ[3]

「よく使われる言葉だが、『ｘｘしたいと思います』
　という表現も、場合によっては気をつけなさいよ」

「えっ……！！
　『ｘｘしたいと思います』って、
　しょっちゅう使いますけど……」

「うん……、自分の考えを述べる時はそれで良いんだぞ。(^-^)
　『思います』は、自分の考えや予測の表現だからな……」

「………ですよね。………？(゜_゜ )」

「例えばだな……、
　何かの会の幹事が『１３時迄にご参集下さい』
　で良いところを……。
　『ご参集頂きたいと思います』じゃー、
　『幹事の君がそうしたいということだな』と、
　相手に『強要』を感じさせてしまうわけだ……。
　特に目上の人に対しては……な」

「じゃー、会議の司会者なんかが、
　『ただ今より、会議を始めたいと思います』
　なんていうのもおかしいですね。
　……確かに主催者でも何でもないですね。
　へぇーーー、難しいんですねぇ。私など鈍感だから、
　あまり、気にしませんが……」

「ふふふふっ……、やはりそうきたな。
　自分は気にならないからそれで良い……という訳だろう」

「…………(=_=)」

「……自分を基準に考えていてはすぐ限界がきてしまうぞ。
　実に様々なタイプの人と付き合っていく訳だからな……。
　要は、日本語を色々とこねくり回さずに、
　正しくシンプルに使えば良いという事さ……」

「はい、そういうことですね。……分かりました。
　敬語とか、丁寧語は特に気を付けて使わなければ
　なりませんね……」

「『期日が迫って参りましたら、お声がけをさせて頂きます』
　……なんて、言ってないか？」

「……！！　(゜_゜>)」

「ふふふふっ……自分に敬語を使ってどうする」

「……あぁ～～～、言いそうですねぇ……((+_+))」

「なにも敬語や、丁寧語に限った事ではないが、
　我々はどうも断言を避けたがる癖があるんだ。
　何か、断言すると威張っているように思われそう……、
　と、考えるのかな……。
　その事が『婉曲』という感覚の誤解となって物事を
　わかりにくくしている例は多いぞ。実に多い……」

「……へぇー、例えば……どういう事ですか？」

「うん……例えばな、俺の友人にこのタイプが居るんだが……、
　『今言われた事に反対とは言いませんが、少し、違うのでは
　　ないかなぁ……等という気が若干している感じです』
　なんて……ふふふふっ……、よく言うよな。
　こんな風に言葉をこねくり回す人がいるだろう……？
　通訳は、訳せなくて、ほとほと困惑している……ふふふっ」

「ははははっ……。要するに反対しているんですよね。
　私の昔の課長に似ていますよ。はははっ……。
　先輩、言葉って……難しいですねぇ。…………(ー_ー)！！」

「ははははっ……、まっ、あまり神経質になってもいかんが、
　立場が上になったら、言葉も重要になってくるから、
　充分に留意して良い仕事をしなさい……」

「先輩、今日は色々と貴重なご指摘をありがとうございました」

　　　　　　　　　＜完＞

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