延長戦に入りました。

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あいまーる1621

あいまーる1621

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January 29, 2009
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こんにちは。


人生のターニングポントはいつですか?


僕のターニングポイントは今から4年前(入社2年目のとき)

当時、仕事に対して全くやる気が起こらず、何をしに会社に行ってるんだろう?

このまま、この会社で続けて行ってもいいんだろうか?

この仕事は本当に僕がやりたかった仕事なんだろうか?

と思い悩んでいる時期がありました。


そのとき、僕は本当につまらなさそうに仕事をしていたんだと思う。

ある一人の先輩Mさんが話かけてきた。

「お前、今やってる仕事に対してやりがいとか感じてるか?」

「いえ。全然ないです。」

「そうやろうな。見ててそんな感じやもん。もし、お前にやる気があるならの話やけど俺と同じプロジェクトでやってみらんか?上の人には俺から言うてやるけんが」

そのときにやっていたプロジェクトとMさんがやっているプロジェクトを比較すると断然、Mさんがやっているプロジェクトの方が大変

楽をしたいのならば、そのまま留まった方が懸命

でも、やりがいが全く感じられなかった。

それで、僕が出した答えは、「Mさん、お願いします。」

Mさんにお世話になることを選択した。

「分かった。それなら上には俺が言うとくけん。」


数日後、Mさんと一緒のプロジェクトで仕事をすることになった。

それからというもののMさんと一緒にいる時間が増えた。

呑みに連れて行ってもらったりもした。

いろんなところに遊びに行ったりもした。

ある人からは「○○くんとMさんはいーっつも一緒におるねぇ」とか

また別の人からは「あんたたちは金魚のフンみたいやね」とか言われることも度々

そういう風に言われても「一緒のプロジェクトで仕事してるんやし、しょうがないやんかなぁ」と笑って受け流していた。

前のプロジェクトに居た頃とは違ってやりがいも感じられるようになったし、何よりも仕事をしてて楽しいと感じられるようにさえなった。


数ヶ月後、Mさんに引き抜きの話が持ちかけられた。

「この話、まだ誰にも言うとらんけんが内緒やぞ。俺な引き抜かれるかもしれん(笑)」

「えっ!本当ですか?また、冗談でしょー」

おちゃらけた人だったので、最初は冗談を言ってるのかと思った。

「まじまじ。本当の話やで」

本当の話だった。

「なんで一番最初に僕に話してくれたんですか?」

「なんでってお前に一番最初に言いたっかたからじゃないんかな」

Mさんの人生を左右するかもしれないことを信頼している上司にでもなく、仲がいい同僚にでもなく僕に一番最初に話をしてくれたことがなんだか妙に嬉しかった。

うちの会社にいるよりも声をかけてもらった会社に遷った方がいいことは僕にもすぐに分かった。

でも、まだまだMさんから学びたいこともたくさんあったし、もうちょっと一緒に仕事をしたかった。

「あと1年待ってもらえませんか?1人前になりますから」

Mさんに言った初めてのワガママ

「そうか。わかった。じゃあ、1年待ってくれって先方に言うとくわ。」

拍子抜けするぐらいあっさりとOKしてくれた。

「1年後にはこの話なくなるかもしれませんよ?」

「そうなったらそのときにまた考えるわ。それにお前が1人前になったところ見たいしな。」


それからの1年間はMさんからいろんなことを吸収しようと努力した。

温厚なMさんだったけど1度だけ本気で説教をされたことがあった。

Mさんの引き抜きの話があった数ヵ月後、就業中に居眠りをしてしまったことが何日間か続いたときがあった。

「お前、最近弛んできとらんか?しょっちゅう居眠りしとるよな。1日や2日やったら昨日なんかあったんやろうな。って目を瞑るけど、毎日やんか。お前、言うたよな?『あと1年待ってください』って、あれは嘘やったんか?」

Mさんは僕に悟られないようにしてたけど、目には薄っすらと涙が浮かんでた。

居眠りのことで説教を受けている自分が情けなかったし、何よりもMさんを裏切ってしまった感がしてすごく申し分けなかった。

あのときの言葉は決して嘘ではないということを証明したかったし、認めてもらいたかった。

Mさんに1人前になったと認めてもらえるように努力した。

しかし、Mさんには結局認めてもらえることなくMさんはうちの会社を去り、会社を遷っていった。



そして、今日

Mさんの訃報が届いた。


なんで、そんなに早く逝ってしまったんですか。

急ぎすぎです。

それにまだ、Mさんに1人前と認めてもらってないのに。


僕の理想で目標であるMさん。

いつかMさんに近づけるように。







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Last updated  January 30, 2009 12:09:41 AM
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