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唐突ですがマスオさんは、婿養子ではありませんだって、サザエさんは磯野家を出てちゃんとフグ田家に嫁いでる。フグ田さんちの次男のマスオさんが、奥さんの実家で暮らしている、妻の家族と同居してるだけですね。このあたり、意外と誤解されているフシがある。 …突然でしたが、こんばんは、鎌田です僕の授業で何かの例を示すときにサザエさん一家に登場していただくことがよくある。だいたいにおいて、家族構成とか婚姻のこととか、そういうことの例に使うのだけど、先日の冬期講習会では、社会・歴史の事柄の説明でご登場いただいた。「摂関政治」。これ、歴史の全範囲の中でももっとも重要なワードのひとつです「摂関政治」という単語を書けるだけでなく、それがどういう仕組みのものであるか、記述でちゃんと説明できないといけない。「摂関政治」とは、平安時代、貴族の藤原氏が政治の実験を握るべくしいた仕組みで、藤原氏は、自分の家の娘たちを、どんどん天皇の后にしていった。すると、自分は皇室の外戚として、やがては、天皇の実の祖父として、政治に関与できるようになる。天皇が幼いときには、自らが「摂政」として政治を行い、天皇が成長した後は、オブザーバー的な「関白」としてひきつづき政治を行う、結果として、皇室以外の一族に政治の実験がわたる、当時は一夫多妻制だったから、天皇にも複数の后がいたけど、どこをどうとっても、みーんな藤原家出身という磐石の態勢がととのったのが藤原道長、頼通親子の頃、別に道長が「始めた」わけではないから、受験生、間違いのないように。ちなみに、「摂政」は、現代の憲法、皇室典範においても規定されていて、つまり、現代でも摂政という位が置かれる可能性はある。ちなみにちなみに、藤原氏の摂関政治を崩したというか、再び皇室に政治の実験を取り戻すことになったのが白川上皇の「院政」。受験生は、このあたりの流れもちゃんとわかっておくよーに …ところが、「摂関政治の説明をせよ」という問題があっても、多くの生徒は「摂政の説明」しかしない「天皇が女性だったり幼かったりしたときに、 かわりに政治をすること。」それは「摂政」そのものの説明であって、「摂関政治」の説明にはなっていない。 そこで、サザエ一家に登場していただき仕組みを説明してみた。実は、摂関政治をサザエさんで説明したのはこれが初めて。これは意外とイケるんじゃないかと思ったので、紹介する次第です。 まず、自分が天下をとりたい、政治の中心にいたい人物がいますね。磯野波平さんです。野心あふれる波平は、しかし、福岡のお金持ちではあるものの、中心地・東京での活躍はみられない。そこで、波平さんは、たくらんだ。自分の娘サザエを東京のぼっちゃんに嫁がせよう。サザエは、福岡の岩田屋デパートの食堂で若き純粋な青年とお見合いをする。なにせ、食堂でのお見合いだから、周囲からは好奇の目でみられる。それに耐えかねて、ロクに話もしないうちに「きまりが悪い、早いとこ決めちゃいま~す」(サザエ)「ボクもで~す」と結婚を決めてしまう。このあたり、なにがなんでも娘を嫁がせたい波平の策略であることは、想像に難くない この結果、サザエは磯野家を出て嫁として嫁ぐことになった。嫁いだ先が、フグ田家。相手はもちろんマスオさんである。もっとも、マスオさんの実家は大阪である。しかし、マスオさん自身は東京にいるので波平の策略は、まんまと功を奏す。だいたい、結婚したら奥さんの両親兄妹まで全員一緒についてくるってちょっと尋常じゃないだろう。 ともかく、波平は自分の娘のサザエを天皇・マスオの嫁にすることに成功した。これで波平は天皇の外戚である。 たまーに屋台のおでんかなんかをごちそうしてマスオ天皇のご機嫌をとっておいて、「マスオくん、次の租税の割合なんだがね、 ワタシは、こういうのがいいと思うんだよ、 いやいや、ワタシが思うというか、 会社の同僚もそういってるし、 きっとマスオくんのとこのアナゴくんだって同じだと思うけど、 どうだろう・・・?」てな具合に、ちょいちょい政治に口をだす。マスオ天皇はいい人だから、愛する嫁のお父さんの言うことをそれなりに聞いたりもする。 しかし、波平の本領発揮はマスオ天皇のご時世ではない。 やがて、マスオ天皇とサザエ皇后の間には待望の一人息子が誕生する。正式な世継ぎである。皇位継承順最優先、時期天皇である。 それが、タラオ皇太子波平は、ここぞとばかりにマスオ天皇におべっかつかって「そろそろマスオくんも、 細かいことから身をひいて、 ゴルフと読書三昧の生活をするのもいいんじゃないかねぇ」なんて言ってみたりもする。「そうよあなた、もう充分がんばったわよ、 あとはタラちゃんにまかせて・・・」なんて、サザエも父・波平のために援護射撃をおくったりする。ちなみに、マスオさんの実際の趣味は読書、写真、バイオリン、ホルマリン漬けの標本の収集、さらには、献血のハシゴまで非常に多岐にわたるので義父と妻からの説得もあいまって、自分の時間をいくらでももてる「引退」は非常に魅力的であったにちがいない。 かくして、マスオ天皇は引退して、息子に譲位する。 タラオ天皇のご時世が始まる。 すると、波平は摂政としていよいよ政治に本格的に乗り出す。 「タラちゃんや。 今度の消費税率は、 おじいちゃんの言うとおり、15%にしておくれ」「はい、おじいちゃん、 わかりましたデスー。 今度の国会で、管くんにそう伝えとくデスー」 ・・・ で、タラちゃんが成長した後も、幼いころから面倒をみてきた波平おじいちゃん、そんなカンタンにタラちゃんもおじいちゃん離れもできない。波平関白は、さらに政治をつづける。「タラちゃん、そろそろワシらも疲れてきたから、 老人に一律月額10万円の 特別高齢者年金を出してほしいんだけど・・・。」「わかりました、おじいさん。 ボクにまかせてくださいですー。」(成長後のタラオ天皇) タラちゃんにも、奥さんがやがてはできるであろう。今のところ、リカちゃんが最有力候補か。やがてやがて、タラちゃんとリカちゃんの間に息子が生まれるとする。すると波平は、摂関政治のしくみをタラちゃんに伝授、とっとと譲位して、タラちゃんに摂政になることをすすめる。 ウニオ天皇のご時世である。 ・・・ …いや、タラちゃんの息子がウニオだかどうだかは知りませんけどねなんか、ボクもアツくなってきて、勝手にタラちゃんJRをでっちあげてしまった。 ただ、もし、タラちゃんに弟でもできたらどうするか。現在の皇位継承順でいえば、弟よりも息子のウニオ(・・・)の方が優先であるけれど、奈良時代の頃には弟と息子で争った「壬申の乱」というのがあったわけで。しかし、摂関政治にぬかりはない。 タラオ天皇の弟にも、磯野家の魔手がのびる。 ワカメである。ワカメが后になることで、仮にタラオ天皇の後に弟が即位しても磯野家の権力は衰えない。 …というような説明を一生懸命している僕はアホですか・・・?Kama
2011.01.14
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こんにちは、鎌田です今日は、近隣中学校でいっせいに体育祭が開かれ、僕らも見学に行ってきました。みなさん、おじゃまいたしました。・・・あ、この記事はもう、まちがいなく、なんのオチもない、面白くない記事になりますよ、報告だけで字数オーバー確実なので、オチを期待の方、すいません。 さて、午前中は、まずは藤沢中学校におじゃましました。毎年、体育祭は見学におじゃましているのですが、僕自身は、藤沢中学におじゃまするのは、たぶん初めて。種目の様子とか、場内雰囲気とか、想像せずに行きました。ウチに通ってる藤沢中生徒も多いけど、それ以上に、中学校全体の生徒も多いから、ウチの子たちを見つけるのが、なかなかタイヘンでも、↓ 彼は、もう、探すまでもなかったねスウェーデン・リレーって、ご存じです?多くの場合、合計1000メートルの形式でやると思うんだけど、第1走者が100メートル、第2走者は200メートル、第3走者が300メートル走り、アンカーは400メートル担当する。僕も、高校で陸上をやってときにはトレーニングの一環でやってたなぁ。(ちなみに、僕がやってたのは、 たとえば、まず100メートル走るでしょう、 すると、ほんの数十秒で後ろからバトンが届いて、次は200メートル、 そのバトンも届けると、次は300メートル用のバトンが届いて・・・ つまり、バトンは全部で4本くらい回ってるんだけど、 ノンストップで100から400まで、走りまくるっていうトレーニング・・・) 中学校の体育祭では男子のスウェーデンリレーは「花形種目」のようですね。写真のHくんはアンカーだったんだけど、バトンをもらった時点ですでにトップであった、そこにさらに、陸上で鍛え上げた彼の走力でもって、もう、2位以下を50メートルくらい離す勢い、最後は右手を天につきあげ、ゴールしたのでした。・・・おいしいとこ、もってったな、Hくん 午後は、向原中学校におじゃましました。ここの体育祭は全校生徒参加の種目が目玉♪写真は、女子のダンス。そして、男子は↓ 組体操。運動会・体育祭っていうと、「組体操」と「騎馬戦」は花形種目でしたよね~。でも、近年では、行われる学校がほとんどない。騎馬戦に至っては、もうまったく目にすることができない。そんな中、向原中は毎年、組体操で僕らを感動させてくれる。会場で会った保護者の方に「息子に聞いたんですが、 鎌田先生、向中の組体操がお好きだとか・・・。」って言われて、「はい、大好きです!」って即答した。デジカメ持ってったんだけど、いくつか動画で撮影してきました。なんか、うまいことブログの動画には落とせなかったので、youtubeの方にアップしました。「向原中 1・2年女子のダンス」はこちら「向原中男子組体操~タワー」はこちら「向原中男子組体操~ピラミッド1」はこちら「向原中男子組体操~ピラミッド・リベンジ編」はこちら ・・・まあ、正直な感想を言えば、「今までで一番感動した」とはいえないかなー^^;なんかね、おとなしいな~って思っちゃった。先生の掛け声に応じる「おおーっ!!」っていう生徒たちの鬨の声もなんか様子をみてるような「・・・お、おぉぉー・・・」って感じ。周りにいた保護者の方からも「気合、はいってないねー」なんて言葉も。まあ、これからの人生で、思いっきりバカになって、心の底から、力の限りの気合をみせる場面が彼らにもあるだろうから、そういうときに、限界突破の嬉しさを味わってほしいなー。愛夢舎の合宿に参加すると早いけどねとにかく、今では貴重(なのか?)な組体操、今年も頑張る姿を見せてくれて、みんなありがとう! 最後は、上藤沢中学校におじゃましました。これまで、毎年毎年、上藤中の体育祭にはおじゃましている。なんか、こう、のどかな雰囲気がなんとも言えず、よい↓ 綾馬先生・郷史先生の市原兄弟も 母校の体育祭を懐かしんでいた感じ。気づけば、愛夢舎の先生だらけになっていたのでした。ホントは、もうひとつ、A中学校にもおじゃましたかったんだけど、さすがに、ちょっと時間がありませんでした、ざんねん。 ところで、僕は塾ではメガネをかけていることが多いけど、プライベートでは、コンタクトで歩くことも多い。それを知らなかったせいか、今日もメガネなし・コンタクトで出かけたんだけど・・・・・・まー、気付かれない、気付かれないどうやら僕は「メガネ&スーツ」でないと認識されないみたい・・・。カンタンに「変装」できるから、おもしろいっちゃあおもしろいんだけど、なんかフクザツ・・・。 僕は、中学生の頃は「体育祭」という行事はありませんでした。小学校の運動会と高校の体育祭はあったけど、中学校のときは「○○クラスマッチ」というのが、年に3回か4回、行われました。春先に「陸上クラスマッチ」、夏に「水泳クラスマッチ」、秋と冬にバレーボールとバスケットボールをやるクラスマッチ。むしろ、ひとつひとつを丁寧にやっている気もするけど、逆に、「体育祭」的な種目は、あまり経験がない。たとえば、ムカデ競走。たとえば、二人三脚。たとえば、借り物競走。騎馬戦と組体操は、小学生の頃にやりました。こうして、各中学校の体育祭を眺めているとやっぱり、うらやましくなります。特に、校庭にひかれたホワイトラインによるセパレートコースなんかをみると、まー、走りたくなりますわ。スウェーデンリレーのタイムをこっそり計り、「これだったら、僕がひとりで走ったら うーん、2位か3位かなぁ・・・」なんてどーでもいいことを考えたり。なので、11月3日は、走ります ・・・たぶん、スーツを着て走るんだろーけど。。 今日、得たもの。 腕と首元と顔面が真っ赤っかになりました。これでもかというほど、日に焼けた。・・・ていうか、今キーボードを叩いている自分の腕が、当然、見えるんですが・・・・・・黒っ!!!!kama
2011.09.17
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