・曙光さんへ

そうですね。佐藤紅緑にしてからが、模範少年や少女を主人公にした小説で一世を風靡し、子供達へのメッセージの原稿を頼まれることもあったようです。「血脈」によれば。実際の佐藤紅緑は「佐藤の荒ぶる血」と言われるくらい私生活はハチャメチャだったのに。
文章は誰にでも書けるのに、それを読ませる才は誰にもあるものではない。
どう書くかだけではなく、何を書くかと言うことも重要なのでしょう。
(2024年06月24日 06時53分08秒)

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2024年06月23日
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カテゴリ: 映画


「九十歳。なにがめでたい」を観た。佐藤愛子かあ…この作者の「血脈」を面白く読んだのだが、登場人物はほぼ実名の家族史であり、ここまで書いてよいのだろうか。そういえば、あのサトーハチロー記念館もネットで見たら休館になっていた。これも「血脈」で、サトーハチローの私生活を書いたために、心温まる童謡を書いた詩人というイメージが崩れたせいなのではないか。…違うかもしれないが。
要は「血脈」では一世を風靡した小説家の佐藤紅緑の先妻の子、新橋の芸者との間の子、後妻の子そしてその孫達が描かれているが、ともかく佐藤紅緑の才能をうけついだらしい三人を除くと、多くは放蕩や乱脈などの社会不適合者としての人生を送り、早世する。才能をうけついだサトーハチローにしても私生活は相当なものだ。この小説では遺産争いも赤裸々に描かれるが、親からもらう一番の宝は遺産ではなく、才能だろう。
というわけで、佐藤愛子先生には才能がある。断筆宣言をした後で、某雑誌の編集者にくどかれてエッセイを書き、本にすると評判になる。「九十歳。なにがめでたい」である。エッセイは簡単なようでいて、人に読ませるものを書くのは難しい。ましてやそれを金を出して買ってもらうようなものとなると、なおさらである。映画の中で愛子先生は、子供の騒音、スマホなど身近な題材で。すらすらと書いているが、なかなか凡人にはできることではない。しかし、書くというのは手段であり、書くためには書く内容がなければならない。子供の騒音にしてもスマホにしても、通常なら見過ごしてしまうような点に気がつき、それを文章にして伝える。その意味でエッセイの名手と言うのは文章にまとめる力だけではなく、ものを見て考える感性にも鋭いものがあるのだろう。
実年齢90歳の草笛光子演じる佐藤愛子が本物そっくりなのも面白く、他はの登場人物もやや類型的ながら、よくできている。まずますの佳作映画ではないか。ただ映画の入りはさほどよくなかったので、観るなら早い方がよいのかもしれない。





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最終更新日  2024年06月23日 09時55分16秒
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Re:映画「九十歳。なにがめでたい」を観て(06/23)  
・曙光 さん
>佐藤愛子かあ…この作者の「血脈」を面白く読んだのだが、登場人物はほぼ実名の家族史であり、ここまで書いてよいのだろうか。
>これも「血脈」で、サトーハチローの私生活を書いたために、心温まる童謡を書いた詩人というイメージが崩れたせいなのではないか。

佐藤愛子とサトウハチローの二人共に書いている内容と、実際の人物像がまるっきり違う代表のような二人ですね。

「血脈」を読むだけでしたら、作者佐藤愛子はネクラ、陰性そのものに感じられるが実際は随分陽気でしょう。
サトウハチローの詩を読めば、真面目、親思い、家族思い、繊細そのものに感じられるが、実際は全て真逆でしょう。

事程左様に作品から想像する作者像と実際の人物は違うという事を、この二人が奇しくも証明してると言えるでしょう。

>その意味でエッセイの名手と言うのは文章にまとめる力だけではなく、ものを見て考える感性にも鋭いものがあるのだろう。

エッセイの名手も小説の名手も、人の心に響き、人の共感を呼ぶには、ものを見て考える鋭き感性、人を観る洞察力は必須、必要不可欠でしょう。
(2024年06月23日 22時59分37秒)

Re[1]:映画「九十歳。なにがめでたい」を観て(06/23)  

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