『あかいふうせん』父子家庭日記

『あかいふうせん』父子家庭日記

四十九日


四十九日の法要。とうとう納骨の日がきました。
「遺骨でも側に置いておきたい。」そんな思いもあるけれど住職の
「いつまでも遺骨を持っていては仏様も成仏できませんよ。仏様のためには早くお墓に入れて差し上げたほうがいいですよ。」と言う言葉に納得してカレンダー通りに納骨を済ませました。
私は最後に『檀家寺の小さなお墓だけど実家から5kmの距離だし毎日会いに来るからな』と言って業者さんに遺骨を渡すとお墓の右側に置いて石扉が閉じられました。
「これでようやく本当に出発したのかなぁ?」そんな気持ちになりました。
この日の天気は最後の別れを悲しむかのように冷たい雨が1日降り続きました。
午後からは駅前のホテルで故人を偲んでささやかに会食していただきました。


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