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赤鵙

赤鵙

Mar 22, 2011
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カテゴリ: 親父
どうやら福岡は桜の開花宣言が出たようで
季節的にはいい時期になってきてますね。
気温はちょいと低めで推移しているようですけど。。

今日親父は今までいた病院から緩和ケアの病院へ移りました。
本人も強く望んでいたことなので喜んでるでしょう。

あの宣告があってから(親父は聞いてません)も
親父はとにかく痛みと闘う毎日だったんですが、
ある日曜日、下の妹とおふくろを一度家に戻した後も
残って親父と話をしていると、

「帰りたいなぁ・・・」

とボソッと言ったんです。

「そうやね・・父さんの家やもん。一番いいよね。」

と返すと、

「帰ろう」

次の瞬間には看護婦さんを呼び、
一応外泊という事で手続きをし、狭い自分の車に
ぎっしり荷物を詰め込みつつ助手席に寝せて帰宅しました。

「おかえり」

おふくろは泣いていました。

「ほっとするな・・」

皆、本当によかった・・と思ったんですが
現実は残酷なもんでした。

何せ痛みが治まらない。
貼り薬や飲み薬をもらってきてはいるものの
病院のように的確な事は出来ない。

それからの2週は妹やおふくろにとっては地獄でした。
痛みの治まらない親父からはきつい言葉を浴びせられ、
感覚のなくなりつつある足を一日中さすったりする毎日。
日曜だけ手伝っていた自分ですら心身共にクタクタに
なるほどでした。

ついにある週明けに

「どうにかしてくれ~~!」

と親父はあまり歩くことも出来ないのに立ち上がり、
歩き回りだし、落ち着けた後に

「病院に電話してくれ・・」

と言いました。

それから今日まで親父は病院にいたわけですが
確かに痛みは家にいる時ほどひどいものではないですが
痛み止めの強さゆえに夢の中と現実の区別がつきにくく
なっていて、そんな混濁した意識の自らに失望する。
そんな毎日でした。

親父のお兄さんが見舞いに来た時、
家族にはとても聞けない事を聞いてくれていました。

「何か言い残したい事はあるか・・」

「一杯ありすぎて逆に浮かばんよ。」

「大丈夫。お前の意思はちゃんと家族に伝わってる。」

「(頷)」

親父が急に帰ると言いだしたあの日、
親父はもう自分の命は2・3日だと思ったんだそうです。

お兄さんとの会話で家に帰った2週ほどの間を
「楽しかった・・」と言っていたそうです。

窓から漏れる光やとにかくいつもの風景が
とても慈しむべきものだったようです。

妹の出産もその間あって、新しい命と出会うことも出来、
本当に良かったとのこと・・。

緩和ケアに移り、少しでも本来の自分を取り戻す事が
出来ることを自分も祈っています。

親父のお兄さんはまた来てくれるそうですが、
たぶん、自分が思うに、自分たち実子以上におふくろや
お兄さんの力というのは大きいと思います。

本当に感謝しています。

被災した皆さんにしろ、自分の親父にしろ、
とにかく頭で考える中で出来ることはどんどんやっていこうと
思っています。

あるヒールのプロレスラーが言ってた言葉。

「何もしない善より何かする偽善の方がマシ」

自らを偽善者じゃないか?と疑う自分にこの言葉は大きかった。
偽善上等!やっちゃります。





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Last updated  Mar 22, 2011 04:37:44 PM
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