水天宮の不動産コンサルタント　社長+ジャズボーカリストの卵の日記

港区・渋谷区の不動産売買物件なら"プレシャスライフ"

バード・パーク～建物裏森2 (C)alive


四季の移ろいを感じ、鳥の声に目を覚ます。
ウッディな洗面台で顔を洗い、開放感のあるリビングで朝食をとる。
外の緑が気持ちを和ませてくれる。

出勤前にシャワーをしていても、もちろん緑が見える。

４帖の広々としたキッチンでは、妻がコーヒーを淹れてくれている。
今日は妻が朝食当番の日だ。


バード・パーク～バスルーム posted by (C)alive
バード・パーク～洗面台 posted by (C)alive



森の中、とはいっても地方の話ではない。


目黒駅から徒歩１０分、恵比寿駅から徒歩１２分。

都心に職場を得たのが２年前。
最初の１年は郊外で暮らしていたが、職場まで遠いとやはり不便。
しかし、都心に越そうにも緑がないのは寂しい。

そんな中で紹介されたのがこの物件だった。


開放感のあるリビングに、ゆったりしたベッドルーム、


バード・パーク～リビング1 posted by (C)alive
バード・パーク～寝室2 posted by (C)alive



広くて使いやすいキッチンに、温泉旅館のようなお風呂。


バード・パーク～キッチン4 posted by (C)alive
バード・パーク～バスルーム2 posted by (C)alive



ガーデンプレイスも近く、町歩きや妻とのデートにもぴったりな立地。


ガーデンプレイス1 posted by (C)alive


そのどれもが、魅力的だ。



そんな中、一番驚いたのはリビングの隣に水盤があることだった。


バード・パーク～水盤1 posted by (C)alive



リビングからもお風呂場からも見えるその水盤は、空の表情を映してくれる。

そのほとりにリクライニングチェアを置いて本でも読んだら気持ちいいだろうな。
近くの信濃屋さんでスパークリングワインでも買ってきたら、
ちょっと優雅な休日が過ごせるな。

そんな考えが私の頭をよぎった。


しかし、妻の考えは少しばかり違っていた。


「みてみて、この水盤！ここにお魚放したら、新鮮なお魚には困らなくなるよ！」

水盤を見た瞬間の、妻の弾んだ声。

この妻の一言が、入居の決め手になった。


そして今、リビングの脇にある水盤には、鱒やうなぎ、どじょうが泳いでいる。
釣り糸を垂れ、かかった魚で夕食のメニューを組む。
月に一度の水盤清掃日の前夜は、友人を招いての魚パーティーだ。

ただそれ以上に、釣りをしながらの妻との語らいの時間。
このささやかなひとときが、とても愛おしい。


「鱒、特大の釣れた！」

「でも僕はどじょうが３匹。どうやって食卓で同居させよう？」

「期待してるね！和風のコースっぽくしてみる...とか？
　あなたが作ってくれるの、なんか嬉しい。」


こんな何気ない、ごく日常のやり取り。
それが、水盤のある家の醍醐味なのかもしれない。


そんなある日、釣り糸をたらしながら、妻がふとつぶやいた。


「たまには、海水魚も食べたいな...」


こんな隠れた本音を聞けるのも、水盤のある家ならではだろう。


「確かに、最近淡水魚ばっかだったよね」

「ううん、ごめん。そういうつもりじゃ...」

「いや、いいんだよ。結婚するとき、何でも言える相手になろうね、って言ったじゃん。」

「...うん、ありがとう。...あのね、この暮らしには満足してる。
　すごい楽しいし、お魚はいつも新鮮。
　でも、たまには...たまには、なんだけどね。海水魚も恋しくなるの。
　ほら、私海辺の町で育ったし...」

「そっか、そうだよね。じゃあ、今日のところは竿を納めて、夕食は海水魚にしてみる？
エビとか貝も奮発して」

「平気？」

「僕も時々、海水魚が恋しくなってたんだ。君のおかげできっかけができたよ。
　話してくれて、ありがと。それに、魚は逃げないしね。
　まぁ、時々朝起きるとうなぎがリビングにいるのには驚かされるけど...」

「それはあなたがドアを閉め忘れるからでしょ！
　だいたい、華厳の滝にうなぎが住んでるのはその脇の岩肌をよじ上って　
　到達したのが最初らしいよって話、してくれたのはあなたじゃない」


深刻な話も、解決すればすぐに笑いあえる、
打ち解けた会話で上書きされる。
妻はよくしゃべり、よく笑う。


昔よりも、お互いの絆が強くなったことを感じる。


今夜は、久々の海水魚にしよう。
目黒駅近くの「東急ストア」で買おうか、それとも権の助坂商店街の魚屋さんにしようか。


東急ストア posted by (C)alive


反対方向だけど、散歩がてらガーデンプレイスにも足を伸ばして、
ちょっといいワインを買おうか。
白金のサンク・センスの方がいいのがあるかな。

ワインに詳しい妻に選んでもらおう。


サンク・センス posted by (C)alive


森の中とはいえ、ここは都心。
この便利さも、やはり捨てがたい。


都会の真ん中の森暮らし。
水盤のほとりでの妻との日々は、これからもきっと、ずっと、楽しくなるはずだ。


Written by ntm
～東京妄想不動産フレンド

目黒区目黒1-1-33
Bird Park


東京妄想不動産

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