ねこねここねこ

夢からは

   夢からは

海という詩篇の
三行目と四行目の間に 眠りは落ちていった
水死人のように
苦しい夢をのみこんで

素晴らしい一日など
はじめから あろうはずがない

あるとすれば
一日の 素晴らしい終りだけである

でなければ

どうしてめざめるのか

失望したり
ささやかな決意が
なぜ ふたたび生まれたりするのか

眠りからは
さめても
夢からはさめることができない


フリーページに紹介しているS.K氏の詩である。
物悲しさを感じさせる詩だろうか?
「水死人」「苦しい夢」、また否定と疑問形が 多用されている。

素晴らしい一日にするのは、私たち自身の努力だ、
失意と挫折を繰り返しながらも、朝 目覚め、新たな
一日をふたたび生きようとするのは、努力して
素晴らしい一日だったと振り返るため。

「夢からはさめることができない」
タイトルの「夢からは」が この一行に終結する。
夢・・・これを どう解釈しようか?
 私は、夢=生 と 考える。
生きてあることの苦しみが 夢なのだと。

暗い雰囲気の詩であるが、そこに 前向きに
生きようとする決意と、毎日を素晴らしい一日だったと
満足出来るように 精一杯 努力しようという作者の心を 感じる。


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