TDK RSJ第31回放送分




TOKYO FMお聞きの皆さんこんばんは、角松敏生です。

今夜もスタートしました、「TDK REAL SOUND JAM」

この後、9時30分までお付き合いください。

それでは、今夜のオープニングナンバー「ALL IS VANITY」から、”海”

♪♪♪・・・・”海”


さて、改めましてこんばんは、角松敏生です。

「TDK REAL SOUND JAM」今夜もねリアルサウンドをモットーに

お届けしていきたいと思いますが、

さて!!先ほど、わたくしのアルバム「ALL IS VANITY」から、”海”

と、ご紹介しましたけどね、えー、このナンバー

次の、わたくしの12月に出るバラード集のなかにもね、

セルフカバーでね、リニューアルされて入っているんですけども。

さあ!お便りいただきました!えー、ゆきこさん。

「わたくしは、客船、”パスフィックビーナス”と言う船のホテル部で、

コンシェルジュの仕事をしております。

世界1周クルーズなどで、年の3分の1は海の上の生活です。

日本にいる間に角松さんのコンサートをチェックして、出かけています。

船と言う、限られた環境の中、いやなことがあっても、

角松さんの曲に励まされています。

角松さんのCDは上船時には、必ずもって行き、

毎日元気をもらっています。これからも、世界の海から応援しています。

こんなファンがいることを知ってほしくて、

メールさせていただきました。頑張ってください。」

いや~~、こういうお便り、嬉しいですね~。

えー、あのー、こういう、ほんとに、

こういうお便りいただくと、ほんとになんか、お互い頑張ろうねっていう、

そういう気になりますけどね。

しかし・・わたしゃ、世界1週クルーズなんてまだ、出来る身分じゃ

ございませんでして、ゆきこさんの仕事を拝見することは、

ちょっとまだ、難しいかも知れませんけどもね。

やっぱ、最近ねリタイアされた方が、その、ゆったり、こうね、

世界1週クルーズとか、やれる方いらっしゃるみたいですが、

わたくしも、そんな優雅な老後、迎えてみたいもんでございます。

えー、ありがとうございます、頑張ってくださいね、ゆきこさん。

さあ、今夜のメニューです!角松敏生による、音楽講座、

サウンドレクチャーのコーナーは、えー、角松流、

音楽歴史講座第5弾ってことで、えー、黒人音楽のルーツ、

また、語ってみたいと思います。

ってことで、今夜もどうぞ、よろしく!

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東京FMから、角松敏生がお届けしております

TDK REAL SOUND JAM

えー、と言うことでメッセージ、来ておりますけれども、

えー、ひろえさん、えー、

「九州のライブどうだったでしょうか?宮崎でしたっけ?」

いや(笑)、違います。鹿児島と熊本です。

全然違いますけども・笑

「東京はもの凄い雨で、台風はとんでもない季節に

関東地方を襲いました。」

はい、あのね、知ってますよ。

九州はすげえイイ天気だ、おっだやかでねえ、もう、

晴れ渡って、素晴らしい天気でした。

桜島も綺麗に見えましてですね、豚しゃぶも美味かったしねえ、

鹿児島サイコーでしたよ、お客さんの盛り上がりも良かったし、

で、あの、ふと見たら、あっ何?台風きてんの?みたいな感じ

でございました。丁度、鹿児島の横を、丁度、私の横を

通り抜けて、何と私の居ない東京方面に向かっていったという、

えー、全くそんな事を知りませんで、後で知ってびっくりしました

けどねえ、はい。

えー、と言うことで、私を雨男などとは言わせません!はい。

えー、と言うことで、あのー、ね、

「やっぱり今が良い、20代、30代で聞いていた音楽を聴きながら

思っております」

ね、いいじゃないですか、あのー、それでまた、20代、30代で

聴いてたものを、今度また40代になって、また新たなモノをね、

聴く、と言うか、そういう感覚も、ね、忘れないで頂きたいと

思いますけどもね。

えー、続きまして、デザイアーオルゴールさん、

「角松さん、10月の吉野の世界遺産ライブ行ってきました。

最後列でしたが、金峯山寺の素晴らしいステージで

角松さんの音楽が奏でられ、本当に涙が出ました。

あの、幻想的なステージに立っていた、角松さんは、

ご自身で感じる事が出来ましたか?

静かな吉野山に、竿堂が輝き、蒼暗い空に響き渡る

角松さんの音楽、感動の涙出ちゃうに決まってるじゃん、です。

本当に遠かったけど、吉野に行って良かったです。

一生あの光景は忘れられないと思います。

え、また、ライブ前に金峯山寺をお参りしていたら、お坊さんが

もし、よろしければ説明しますよと、お声をかけて頂き、お話し

を聞きました。そのお坊さん、ライブステージの前のアクトで

法螺貝吹いてくれたみたいです。」

なるほど~、えー、金峯山寺、あのー、いらっしゃった方は

たくさんいらっしゃると思いますけれども、いいライブが出来ました!

本当に。まあ、あのー、皆さんが、こう幻想的で、荘厳でイイ感じだ

っておっしゃってくださるんですけども、あのー、あの日、

1回限りの曲とかもありましてね、やってる方は、なんかもう、

一杯一杯でした。もう、なんかこう、自分は今、凄いとこで

やってるんだ!とかそう言う、なんか感覚は無かったですね。

もう、精一杯やったっていう、えー、もう、それが、あのー、

ね、えー、ボクの印象でございますけれども。

でも、見に来て下さった方は、その、世界遺産の空気感と、

えー、私の音楽の相乗効果で、えー、相当、楽しんでいって

頂いたみたいなんですども、ただ、なんか、寒かったんですって!?

かなり、僕は何故か、凄く暑かったんですよ。

えー、だから、あのー、やっぱり、体は興奮していたのかな?

って言う、思いますけどね。ありがとうございました。


さあ、その角松敏生のライブで、ございますけどもね。

えー、今、えー、よろしくお願いしますと言う所はですね、

えー、12月13日(木)中野サンプラザホール、

Prayers Playerの10人のメンバー、全員集合!

ね、えー、と言うことで貴重なライブでございます。

12月13日(木)中野サンプラザホール、13日。

えー、それからですね、年が明けまして、

2月17日、前橋市民文化大ホール、これはTRIPOD、

キーボード三人、それに、梶原順さんが、スペシャルゲストで

加わるという、スペシャルバージョンでございますね。

それから、3月8日の土曜日、市川市文化会館、千葉での

Prayers Playerのフルスペックと言うことで、えー、ここらへん

是非是非来て頂きたいと思います。

それから、あのー、ね、ちょこっと言いましたけれども、

12月12日、バラードコレクション、ね、えー、発売されます。

えー、今回、ツアーに参加してくれているミュージシャンが

それぞれ1曲づつ、私のナンバーを好きな曲を選んで、

皆さんが、プロデュースしてくれたということでございましてですね、

また、新たな一面が見られますよ。

え、お楽しみに!

さて、続いてのセレクションナンバーをお届けしましょう。

インストだあ。

ニール・ラーセン、HIGH GEAR


♪♪ HIGH GEAR


さ、角松敏生がお届けしております、

TDK REAL SOUND JAM

えー、ね、ニール・ラーセン、ハイギアー、

私ね、高校の頃、良くコピーして、バンドでやってましたね、これね。

うん、ちなみに、これ、ドラムは、あのスティーヴ・ガッドさんでございます

けどね。

えー、これからも、こういったインストゥルメンタルもね、結構、今度、

特集してお届けしてみたいとも思っております。

さて、続いてはこのコーナー。


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サウンドレクチャー、さあ、このコーナーは

番組コンセプトであります、リアルサウンドをテーマに、ね、

角松敏生が、ね、記録するに値する音楽について

さまざまな角度から迫ってみようというレギュラーコーナー

え~、といういことで、ずっと続いております

角松敏生流、音楽の歴史講座第五弾、まあ、あの

ポップミュージック、ロック、ジャズ、まあそういったものすべての、

お~、源泉となっている黒人の音楽の歴史、

ま、日本人は、すごく黒人好きなんで、あの黒人の音楽とか

すごく好きな方、たくさんいらっしゃるんですけど

え~、どういう歴史背景で、まあ、そうなってきたのかな

っていうことをね、もうちょっと勉強してもらいたいな

みたいなとこがありまして。。。ま、ずっと暗い話を

続けておりますけど、徐々に明るくなっていきたいけど

まだまだ、黒人の、ね、1800年代後半、奴隷生活の、あの

どんだけ悲惨であって、それから、黒人霊歌がどのように

生まれてきたか、っていう、キリスト教との結びつき

そんな話をしてまいりましたけども。

そんなね、暗黒の黒人の歴史に、1865年、いよいよ

奴隷解放、となります。ということで、その奴隷を

持ってはいけないということになったんでございますけどね

逆に、彼らは、白人奴隷主の家を追い出され、それぞれの

生活をね、え~、する必要に迫られたわけですね~。

自由を獲得した後は、経済的にはそれ以前より厳しくなり

再び、小作農民として、また、雇われたりするわけですね。

結局、あんまり変わんなかった。っていうね。

ただ、教会でね、あの、黒人霊歌を歌ったりとか、

そういう自由がどんどん、どんどん、生まれてきた。

その、黒人霊歌とか、徐々に生まれてきたその、自由

というものからですね、いよいよ、ブルース!という

ジャンルが、生まれてくるわけですね。

え~、黒人霊歌のときにも話しましたけど

フィールド・ハラーと呼ばれていた、その黒人にとっての

労働歌、それと、ヨーロッパから白人が持ち込んだ大衆音楽

これを、バラッドと呼んでいた。まあ、あの、

今度ね、ワタクシ、バラッド集出しますけども

もともと、だから、バラッドって、ほら、バラッドって

いうと、なんかスローラブソング、ね、テンポのね

メローな、スローな曲をみんな、バラッド、バラッドって

いってますけど、あれは、ほんとは、どっちかっていうと

最近になって、そういった意味合いに変わってきた

言葉でございます。もともと、バラッドていうのはですね

ま、ヨーロッパの一般大衆のために、歴史や伝説を

歌の形で表現する、芸能の一ジャンルなんですね。

で、これは実は、その、ま、その、リュードとか、その

ギターみたいな楽器を持って、弾き語る、まあ、

だから、日本でいったら、琵琶法師みたいなもんですけども。

で、これは、実は、あの~、アフリカにもあったわけですね。

え~、アフリカでは、グリオと言われまして、これは、もう

その、口伝で、こう、その、自分たちの歴史とか、

そういう叙事詩っていうか、そういうものを伝える、

え~、これと似たようなものが、日本にもありますね~

アイヌの皆様の文化である、ユーカラ、それも、非常にそこに

近いとこがあるな、と、僕はまあ、思ってるわけですけどね~

まあ、いずれにしても、そういった、その~フィールド・ハラーと

そのギター、その楽器を持って弾き語るという音楽の形式が

うまく組み合わさって、融合して、ブルースの原型が生まれて

きたんじゃないかというふうに言われております。

ですから、もともとブルースマンっていうのは、ギター一丁でこう

表現する、だから、このギターの存在って言うのが、その黒人と

こう、出会うことによって、今のポップミュージックの原型が

出来上がってきたんではないかという、ね、そういう風に

考えても間違いないと思います。

まあ、このブルースについて語りますとですね、やはり、これほんとに

もう30分じゃ足りないんですね、え~、いろんなブルースが

ありますんで・・・。ミシシッピーデルタブルースとかね

え~テキサスブルースとか、いろんなブルースがあるんですけども

まあ、あの~、ブルースの特徴、ブルースは黒人が初めて完璧な

アメリカ語で作った音楽である、ま、これは重要なことですね。

え~、で、黒人が初めてソロで歌った歌、ね、一人で歌う歌

だから、その、みんなで歌う黒人霊歌ではなく。

で、え~伴奏を伴った歌、ギターでね、伴奏を伴って歌う、楽器を

持ってやるという、そういうふうなことですね

ま、基本的には、まあこのブルースはね、黒人たちの

自分の心の奥に潜む欲望や悲しみを、自分たちの言葉で表現する、

できることになったということでございましてね~、

ですから、ある意味、黒人たちの哀しみを表現したもの、

あるいは、まあ、ちょっとした喜びを表現したもの、ですから

あの~、ね、黒人霊歌の頃っていうのは、ある意味、神への賛美、

労働者の掛け声というものが多かったんですけども、この黒人解放の

あとから、え~、生まれてきたブルースというのは、逆にね、

神もうたえば、心の内側を歌うこともあります。

恋、セックス、金、悪魔、不倫・・ね、ま、こういことがですね

その後の、ポピュラー音楽の歌手にとって、大きな

インスピレーションの源になっていくことは、まあ

言うまでもないわけですね。

さあ、そんなブルースの歴史が始まるわけでございますけども、

そのミシシッピーデルタブルースといういわれるジャンルの中で

伝説のブルースマンが、生まれます。ロバート・ジョンソン。

ま、この人は、もう20代で、死んでしまうんですけども

え~、まさに、天才ブルースマン。ま、ブルースの神様と

いってもいい方なんですけども。このロバート・ジョンソン。

まあ、これは、彼があまりにも女にモテて、え~、売れてるんで

やっかみ半分で言われた伝説があるんですけども、

突然にして、一夜にして、彼は、ギターと歌が上手くなったという

伝説です。真夜中に、四つ角に立つと、悪魔がやってくる。

で、その悪魔と契約して、テクニックと才能を手に入れたという

伝説が残っておりますね、ま、彼の曲にはそういう曲があるんですよ。

え~、それでは、ブルースの名曲、本日は2曲続けて

お届けしましょう。


♪♪♪ "CROSS ROAD BLUES" ROBERT JOHNSON

♪♪♪ "CROSSROAD" Cream


さあ、お届けしているナンバーは、あ~、ね、

これは、エリック・クラプトン。

そして、え~、1曲目にかけたのが、ロバート・ジョンソン

両方とも、クロスロードっていう、まあ、ブルースの、

まあ、スタンダードの名曲でございます。

え~、ロバート・ジョンソンが1900年代初頭にね、このクロスロードを

歌いまして、それから、あ~、10年以上たって、え~その

エリック・クラプトンが、こういう形で、え~、また全く違った解釈

っていうか、まあ、ね、エリック・クラプトン、

ブルースの神様って言われておりますけども、クラプトン自身が

ロバート・ジョンソンを神様と呼んでいるわけです。

ま、神の神みたいな。。ね、ロバート・ジョンソン、

そういう人なんですけどもね~、まあ、この人、とても女性に

モテて、いろんな人に手を出したみたいですね。

え~、お酒に、タバコ、女、まさにそういう人生だったそう

ですけども、最終的には、人の女房に手を出して、その旦那さんに

毒殺されるという、物凄い人生を歩んでいるミュージシャン

なんでございますけども、まさに、そのもの、ブルースそのもの

という感じでございます。何ていうんですかね

ブルースっていうのは、そのスタイルじゃない、という、

精神というか、その人の人生であるとか、精神であるとか

え~、ま、たとえば、こういう形はブルースミュージックという

形はあると思うんですけども、自分の心がブルースであれば

ブルースなんじゃないのかな。って、いうふうに思いますね。

例えば、こういうフレーズを弾いて、こういうことを歌うと

ブルースなんだっていうよりも、元は黒人たちの哀しみを表現

したものと言われているように、え~、ブルースというものは

そういう、カテゴライズなんじゃないかな、と、

逆に僕は思うんですけどね、

え~、ともあれ、この黒人たちが生み出したこのブルースの

スタイルが、え~、様々なポップミュージックのね、大元と

なるんですね。それにしてもちなみに例の四辻に、

真夜中に立つと悪魔がやってくる、という、これは、多分あの、

アフリカのおおもとの言い伝えなんじゃないかと思うんですけども

日本でいうと、沖縄にもね、同じような言い伝えがあるんですね。

え~、真夜中の四辻には、お化けが出るという。

なんかそういう意味で、その~アニミズムの話を黒人霊歌のときに

しましたけど、自然神崇拝とか、あの、祖先神崇拝っていう、

すごくプリミティブなそういう信仰形態っていう、ま、

沖縄もそうなんですけど、アフリカと通じるとこがあるのも

不思議だなあって思いますね~。

文化っていうものは、その、歴史的背景をこう、あの、

いろいろ探っていくと、すごくロマンテッィックというか

え~興味深いですね~、うん。

以上、サウンドレクチャーのコーナーでした。

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TOKYO FMから角松敏生がお届けしてまいりました、

TDK REAL SOUND JAM いかがでしたでしょうか~。

えー、と言うことでね、今夜はいよいよ、ブルースまで来ましたね~。

えー、来週と再来週は久しぶりに皆さんからのお便りを、

ご紹介しようかな~という風に思っております。

えー、ね、こう、かなり授業的なことかなりやりましたので、

皆さんからのね、お声をちょっと聞きたいなと思っております。

さて、この、TDK REAL SOUND JAMでは、

皆さんからの メッセージをお待ちしております。

ね、えー、、角松敏生への質問、番組へのメッセージ、なんでも結構です。

さ、今月11月はですね、番組にメッセージを送ってくれたリスナーの中から抽
選で、

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全然、拭いてないから。。えー、これ、凄い便利です!はい。

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必ずあなたの住所・氏名・電話番号を、書いて送ってくださいね。

えー、メッセージ&プレゼントのあて先は、

はがきの方は〒102-8080、

東京FM TDK REAL SOUND JAM

ファックスの方は、東京03-3221-1800 03-3221-1800

メールの方は、kadomatsu@tfm.co.jp  kadomatsu@tfm.co.jp

まで、たくさんのご応募、メッセージ、お待ちしております。

さあ、それでは、お届けしてまいりました

TDK REAL SOUND JAM

そろそろお別れの時間となりました。

また来週の土曜日夜9時に東京FMでお会いしましょう 。

お相手は角松敏生でした。

I See Ya!


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