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角輪のみなさんへ大変ご無沙汰しております、kado兄です。みなさん、お元気ですか?私は元気にしております。今、今年の仕事が全て終了しましたのでAnotherBrightに久しぶりにログインしました。このブログも本当に長い期間、放置してしまいました。ただ、何だか、何のケジメも無くこのまま放置というのもどうかと思い、ご連絡も兼ねて一つこのエントリーを更新させて頂きます。わたくし、現在、別の場所で、「Cool Music In Japan」と銘打った、一つのブログを開設いたしました。かなり大層なタイトルですいません(笑)改めて考えると本当に大袈裟なタイトルなのですが、海外の音楽ファンに日本の音楽を紹介したいなと思って、始めてみました。僕自身、英語が全く駄目なのですが、何となく英語を多くしておけば海外の方にも目に止まるかも?という安易な発想でやっております。以前、ここでやっていたような、こねくり廻した文章は書いておりませんで、と言うか英語でそんなことも書けないので(笑)、アルバムの発売された年代と音源だけを紹介しております。現在の所、50組のアーティストを紹介しているのですが、アメリカを始め、イギリス、ブラジル、オーストラリア、ドイツ、フィリピンなど21カ国からの訪問があったので、あながち狙いは外れていないみたいです。でも、アクセスの7割方は日本国内からです(爆)。でも、日本の音楽ファンとも、また音楽の話しが出来るとありがたいので7割は全然OKですw。先日も、今年の年間邦楽チャートなどが発表されておりましたが、大人数の女性グループと大手事務所の男性グループのみでTOP20のほとんどを占拠しているような状況で、頭抱えて良いのか、笑うしかないのか・・・。好みの音楽は人それぞれで、否定は全く出来ないのですが、こうまで多様性が無いチャートというのもいかがなものかと思う次第です。ですが、よーく見渡してアンテナを張ってみると、ベテランの頑張りやインディーズ系の若手の頑張りも多かった年に私は見えましたので、そういった所を地味に紹介し続けていきたいなと思っております。サイトURLは下記となりますので、もしご興味を持ってくださる方がいらっしゃいましたら、以前の様にお付き合い頂けますと幸いです。http://cmij.wordpress.com/角松さんを応援することを目的に始めたこのサイトですが、本当に多くの仲間と出会うことが出来てこの場に大変、大変感謝しております。この先も、ここでの出会いは大切にしていきたいと考えております。(あ、角松さんは、相変わらず聞きまくっております)使い勝手の部分もあり、場所は変えてしまいますが、今後ともよろしくお願いいたします。いずれ、少しづつみなさんのサイトもリンクさせてくださいね。今年も本当にお世話になりました。またお会い出来るのを楽しみにしています。2013年が皆様にとって、かけがえの無い年になりますように。良いお年をお迎えください。
2012年12月31日
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今日は、LiLi (リリ) と言う若手ライブバンドをご紹介します。(角輪の莉莉さんとは、関係ございませんw。)おいらの現在の地元、横浜を拠点に神奈川県内中心でライブ活動を行っている5人組です。何か、自分の住んでいる近くで一生懸命頑張っているグループと言うだけで、一方的に親近感が沸くものでして、まあ、メンバーにしてみたら、こんなおっさんに一方的に親近感持たれても、キモいこと この上無いと思うのですが、好きなんだからしょーがありませんw。そんなこたぁどーでも良くてですね、LiLiです。自分たちの音楽を通して多くの人とつながりたい=LINKしたいと言う思いを込めて命名されたグループで、作詞やメロディにもそんな気持ちが一杯に込められていて、聴く人の心に響く音楽を作っているように感じます。結成が2004年とのことで、若手と言いながらも、もうそろそろ活動8年目と言うことになりますが、ここへ来て、横浜ベイスターズの試合前のオフィシャルソングなんかにも採用されたり、FM Yokohamaでもかなりの頻度で取り上げられたりで、少しづつですが、知名度があがっている様です。メンバーは5名Vocal : 西村美幸(Miyuki)Drums : 豊田絵美(Emi)Bass : 樋口由紀子(Yukko)Guitar:小山治朗(Jiro)Keyboard:伊藤一(Hajime)全員がそれぞれ、しっかりとした演奏をされるので、安心して聴くことが出来ます。ヴォーカルの西村美幸は、とてもパワフルかつ伸びのある声で、屋外のライブでも十分にその威力を発揮します。ドラムやカホンの豊田絵美。パワフルさは無いものの、とても端正な音を出す一方で、バックコーラスを担当することもあり、唄う様なドラムサウンドを奏でる方です。ベースの樋口由紀子。何しろ出しゃばらない、目立たない音なのかも知れませんが、豊田とのコンビで、しっかりと曲の屋台骨を支えている印象。ギターの小山治朗も、優しい音色が特徴のギタリストで、派手さは無いものの、安定感のあるサウンドです。キーボードの伊藤一。非常にリリカルでメロディアスなピアノサウンドを展開するキーボーディストです。おいらの勝手な想像ですが、LiLiサウンドの核として作曲能力を発揮しているのでは無いか?と思っています。何か、メンバーの特徴など書くのは久しぶりの様な気がしますがw。おいらが今まで好きで聴いてきたバンドやスタジオミュージシャンなんかと比較してしまえば、そりゃあ、差はありますよw。差はありますが、何しろ全員が音楽をやることが好きでしょうがないと言った雰囲気がアリアリで、聴いているこちらも、とても楽しい気持ちになれるのがこのバンドの最大の特徴かと思います。こんなしおれたおっさんからすると羨ましさ半分の「いいなあ、若いって」と思わせるグループでもありますw。前置きが長くなりましたが、今日は、そんなLiLiの今年4月に発売されたミニアルバム「Style」をご紹介します。彼らは、過去に1枚のフルアルバムと3枚のミニアルバムを発売していますが、そのミニアルバムの中の最新盤です。01.シアワセ02.このままずっと03.Cry04.愛の証05.Singing a song for you01.シアワセ最近、特にラジオなどでON AIRされることが多い曲。ちょっと展開がまったりし過ぎな感があるのですが、とてもメロディアスでサビが印象に残りやすい佳曲です。ドラムの豊田のバックコーラスや伊藤一のリリカルなピアノもなかなか秀逸。CD音源↓今日はおまけでライブ音源も(ちょっと大きな音になるのでご注意を)02.このままずっとややマイナーコード気味に展開されるミディアムロック。西村の丁寧なヴォーカルが好印象。後半にかけての盛り上げ方が見事です。03.Cryアダルトテイストなバラード。人間の外面と内面の葛藤を描いた歌詞が心に刺さる楽曲で、恐らく女性の共感を得そうな気がします。後半のコーラスワークが素敵です。04.愛の証これまたバラード。悪くは無いのですが、ちょっと印象に残りにくい曲ですかね。それでも西村のヴォーカルは、恋する女性の心情を丁寧に歌い上げていて見事です。05.Singing a song for youパルマ入りのアップテンポなPOPSONG。わかりやすいメロディと前向きな歌詞が聴いていて楽しい楽曲。恐らくライブで全員参加になりそう。過去の元気一杯、若さハツラツのアルバムからすると、随分アダルトな一面を見せてくれるアルバムですが、これもバンドが進化していく過渡期なのかもしれません。今年の11月には、横浜BLITZでの単独ライブも決まった様です。路上や、ショッピングモールのイベント、ライブハウスと地味に地道に活動してきたLiLiの努力が着実に実って来ているのでしょう。これからの益々の活躍に期待したいのと同時に都筑区のおっさんも地味に応援していきたいと思っています。横浜のみならず全国の音楽ファンと「Link」出来る日が来ると良いですね。みなさんも、是非、名前だけでも覚えておいてくださいまし。
2011年07月17日
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今日もサラリと。何か、これだけ天気が良いと、どこかへ行きたくなりますな・・・と思いながら、本日もPCに向かってデザインと格闘中。営業や打ち合わせで外から帰れば、吹き出る汗と衰えた体力に驚愕しながら、「でも、夏って感じ~ |* ̄ー ̄| 」と、超前向きにヘタれてます。そんなグダグダな徒歩の中でも、スマホから流れてくる爽やかな音楽が一服の清涼剤な訳でして、昨日ランダムで流れてきた、Frankie Bleu(フランキー・ブルー)をご紹介。いや、もう、久しぶりに聞いたんですが、夏の陽射しと相まって非常に良かったw。爽やかばかりでなく骨太なロックテイストのサウンドでもありますが、暑い日でもピッタリ来るかと思います。たった一枚しかアルバムを出さないで居なくなってしまった知る人ぞ知る?と言った感のあるAOR系のアーティストなんですが、実はAORを扱うサイトや、80年代の音楽を紹介しているサイトなどでは、必ず紹介される名盤中の名盤です。全9曲、35分にも満たない、今でこそコンパクトなアルバムですが、その内容と言ったら、ボリューム感満載なんです。01.Baby Don't Stop02.Who's Foolin' Who?03.Just For You(Suzanne's Song)04.Where Would I Be Now?05.Get Away06.I'm Waiting For Your Love07.Take Your Time(Vanessa's Song)08.You Never Ever Call Me Baby09.Baby We're Alive《Musicians》 Frankie Bleu : Vo,GtJoe Chemay : BassJohn Hobbs : Pf, Rhodes, SynthMike Meros : Clavi,B-3,SynthBilly Walker : GtPaul Leim : DsLuis & Woody Conte : PercJoel Peskin : Sax曲名に女性の名前がサブタイトルで付いている辺り、誰かさんと似てませんか?(笑)01.Baby Don't Stop冒頭で、爽やかな名盤と紹介しましたが、いきなりロックテイストのサウンドが展開されます。が、そのメロディラインはとてもメロウなので、親しみやすい曲です。02.Who's Foolin' Who?タイトルトラックでもあり、この盤の中でも最も人気の高い曲です。出だしこそ不安げな感じですが、シンセかなあ、Rhodesかなあ?のまろやかで流れるようなアレンジが、最高にメロウで、サビなど何回聴いても飽きません。03.Just For You(Suzanne's Song)ちょっとマイナーコードの哀愁を帯びたメロディですが、厚みがあってファンキーなベースやシンセのお陰でとっても甘い曲に聞こえてきます。04.Where Would I Be Now?可愛い感じの前奏から、優しいコーラスの始まり、フランキーの高めの声が最高にAORな一曲(良くわからん説明だ)05.Get Away02~04まで、ミディアム、スローなバラード3連発だったのですが、ここでまた一転して、アップテンポなロックサウンドへ。ギターリフとドラムが効いた佳曲。06.I'm Waiting For Your LoveB面のオープニングとしては、また後半の楽しみを増大させてくれるミディアムロック。明るいサックスや、印象的なリフのシンセベースと、美メロ全開の曲。07.Take Your Time(Vanessa's Song)彼を代表する曲の一つ。03のSuzanneの前の恋人と噂されていたVanessaへの想いをつづった名バラード。歌詞カードなど見ながら聞けば泣けること必至ですw。08.You Never Ever Call Me Babyちょっとボズ・スキャッグス辺りが歌ってくれてもハマりそうなまったりバラード。09.Baby We're Alive最後は、快活に締めくくり。サビに絡むシンセのリフが印象的なミディアムロック。とても覚えやすいメロディで気分が明るくなりますよ。と言うことで、アップテンポ、ミディアムテンポ、ミディアムバラード、そしてスローバラードと絶妙なバランスで配置されているこのアルバムは、とにかく聴いていて飽きない、何度でも繰り返して聴ける耐久性を持った良作だと思います。この盤は、レコードでしか所有してなかったのですが、2006年にCDで夢のような再販。現時点では新譜としては発売されていない様ですが、2006年版がAmazonのマーケットプレイス(中古)で、2点ほど残っております(2011/07/16 15:00現在)。もし、お気に召されたら即ゲットをおすすめします(笑)30年近く前に発売された本作をレコードからカセットにダビングしてテープが延びる程、聴き倒し、今はCDからスマートフォンにデータ移行して死ぬほど聴き倒す。どれだけ、時間が流れても、どれだけ音楽を聴くスタイルが変わっても、不変のサウンドがそこにはあります。
2011年07月16日
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さ、今日もお仕事しながら、音楽を聴いているんですが、どうも仕事に身が入らないので、ブログに逃げております。おいらの、最近の音楽の聞き方は、ラジオで聞いて良かった音楽、音楽サイトで紹介されていて気になったアーティストのCDをAmazonやBookOffで、せっせと購入しては、仕事用のPCにiTunesで取り込んで、仕事しながら聞くと言った感じです。あとは、打ち合わせや納品に向かう車の中で聞く事が多いですね。現在のiTunesを覗いてみると、約20000曲130GB程度の音源が入っているみたいです。意外と入ってるのね~と自分でも驚いた次第なのですが、よくよく考えてCD一枚15曲と多めに見積もっても、約1300枚分ほどなので、自分が所有しているCDの半分にも満たないのかな?ってところです。なかなか、取り込む作業もしんどいものなんです、はい(笑)。レコードも1000枚近くありますから、全部取り込もうと思うと、この先長いっす。で、先ほど、ランダム再生していた際にかかった曲が、ちょっと夏向きで良さそうだなと思いましたので、軽く紹介など。本日、ご紹介するのは、Q;indiviと言うグループと言いますか、サウンド集団です。あ、キューインディヴィと読みます(笑)。何だか、よく分からん命名ですね。どんな雰囲気の集団か、ご説明の前に、まずは、こちらから↓おいら、最近、テレビと言いますか、特にCMなんかをほとんど見ないので知らなかったのですが、グリーのCMに使われているそうで。このグループのアルバムは、何枚か持っているのですが、この曲もQだと分かって、「へえ~、そう言えば、彼らの音っぽいな」と後から知った次第です。- Disc1 -01.Introduction ~philharmonique;~02.Love You03.Understand;04.Across the Starlight05.Storia [ IBIDEN CO., LTD. TVCF ]06.Moment [ Rion Co., Ltd. RIONET TVCF 2008 ]07.Electronic Harmonique08.Lover Snake09.Cascade [ LAFORET GRAND BAZAR 2008 SUMMER TVCF ]10.Kaze-to-uwasa [ Originated by TOKI ASAKO ]11.Part of Your World(Eshericks Deep Sea mix)- Disc 2 -01.Love You(Shiho Fujisawa remix)02.Part of Your World(HOUSE NATION remix)03.Voices(Q;indivi House remix)04.Starting Over(Acoustic ver.)05.it’s time to say hello [ from NEXT ALBUM preview ver.]オフィシャルサイトからの宣伝文句をお借りしますと、クラシックとエレクトロニックの融合から生まれるハイパー・ファンタジークラシック、オーケストレーションの解体、考察、再構築。繊細なストリングスアレンジと最先端のテクノロジーが至った最高傑作。ハイパー・ファンタジー・シングル”Love You”収録クラシックの名曲、バッハによる”メヌエット”を解体~考察。最先端テクノロジーとの出会いにより、新しく再構築された極彩色の音世界。何か、凄い大袈裟なんですがw、まあまあ、その通りのアルバムだなと。ただ、あまり難しいことは考えずに、ドライブのお供や、お仕事のBGMに如何ですか?ってなサウンドです。彼らのサウンドメイクは非常にメロディアスかつオーガニックな雰囲気を持っておりまして、ただただ、ダンス用と言う訳でもなく、のんびり聞ける曲や、柔らかい曲が多くメリハリがあって聞き易いんです。ヴォーカルを多く担当する及川リンの声が、やさしさに一層の拍車をかけていて真夏の凄まじく暑い日でも、軽快且つ涼しげにサウンドが聞こえて来るんですね。サウンドプロデューサーの田中ユウスケ氏が、非常に多くのCMソングを手がけている方なので、キャッチーなサウンドはお手の物と言った所なんだと思います。おいらは、彼らを知ったキッカケは、元THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのチバユウスケが結成したThe Birthdayのリミックスを手がけていたことなんです。逆に、田中の作品にチバがヴォーカルで参加している作品もありで、そんな所からQ;indiviに俄然興味が沸いた感じです。田中ユウスケの透明感のあるサウンドに、チバのダミ声のミスマッチが、妙に印象に残るんですねw。非凡なサウンドメイカーの一人では無かろうかと思います。さて、今日は、YOUTUBEにあがっていた音源の中から2曲ほど(順不動)。04.Across the Starlightヴォーカルは大日方治子。Superflyのバックヴォーカルを務める人でもあります。アンニュイさと透明感を持った不思議な声をしていて、Qサウンドにぴったりハマッています。この曲自体は、Q;indivi節全快で気持ちよく聞けますよ。03.Understand;この曲は、ヴォーカルが、mizrock。もともと、Mizと言う名前で日本デビューしたアーティストで、彼女のアルバムも3枚ほど持っているのですが、非常にパワフルなロックシンガーで、今ひとつ知名度が上がらないのが不思議な人です。近年は、あの「RENT」などのミュージカルに参加して活躍している方です。最近は、こういった軽快でキャッチーなメロディラインを生み出すサウンドプロデューサーチームが色々なヴォーカリストをフューチャーして、その時代時代にあった音を創造すると言う手法が流行っているみたいで、音楽業界の新たな方向性なのかも知れませんね。フューチャーされたヴォーカリストにも興味が沸きますので、参加しているアーティストにしてみれば、プロモーションにも多いに通ずるでしょうし、一石二鳥な部分もあります。ちょっと前から、m-floのVERBALを筆頭に、perfumeやcapsulの中田ヤスタカ、そして、このQ;indivi、さらには、Jazzin' park(←ここも良いですよ。今度紹介します)なんかも盛り上がってきています。生音、生楽器、生の声が良いのも当然ですが、現代のテクノロジーを駆使して生み出されるこういったサウンドもたまには、気楽に聴いてみては如何ですか?真夏の清涼剤におすすめしておきますねw。
2011年07月10日
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角松敏生30周年ライブから、早2週間が経ってしまった訳で、矢のように日々が過ぎていきますねえ。困ったもんです。ライブ終わったら、すぐにでも感想文を書こうかと思ってたのですが、結局、こんな時期です(笑)。まあ、余韻が残ってると、良い目良い目に書きそうなので、この位、落ち着いてからの方が、キチンと感想が書けそうで良いかも知れないですね。●ACT-101.YOKOHAMA Twilight Time(弾き語り映像)02.I Can Give You My Love03.Lucky Lady Feel So Good04.Remember You05.ANKLET06.初 恋07.夜をこえて08.This is My Truth09.Lost My Heart In The Dark10.Ramp In11.Mermaid Princess12.君をこえる日13.さよならなんて絶対言わない●ACT-200.INASA01.IZUMO02.UGAM03.Movin'04.You're My Only Shinin' Star05.花 瓶06.Wrist Cutter07.愛と修羅08.LIVE09.月のように星のように10.ハナノサクコロ11.BEAMS12.桃色の雲13.Mrs.Moonlight14.Fly By Night15.夜の蝉16.See You Again17.Always Be With You18.Smile19.Prayer20.君のためにできること21.崩壊の前日●ENCORE01.TOKYO TOWER02.浜辺の歌03.GIRL IN THE BOX●MORE ENCORE01.ILE AIYE~WAになっておどろう~02.Take You To The Sky High●MORE MORE ENCORE01.NO END SUMMERDs:江口信夫・玉田豊夢Bs:中村キタロー・山内 薫Gt:梶原 順・鈴木英俊Ky:小林信吾・友成好宏・森 俊之Pr:田中倫明・大儀見 元Tp:数原 晋・中野勇介Sx:本田雅人Tb:中川英二郎Cho:チアキ・凡子ゲスト:斉藤ノブと、あちこちで書かれているセットリストですが、改めて記録。と言うことで、今回の30周年記念ライブ、一言で言いますと、「歌によるエンターテイメントショー」と言うことに尽きますかね。歌手本来の有り様と言いますか、そんなアーティストの原点を見た気がします。いやあ、贔屓目なしで、本当に久しぶりに心底楽しめたライブです。まず、驚いたのは、会場前の黒山の人だかりでした。ここ数年のCD売上の低迷やファン離れが、いやでも耳に入ってくる状況に加えて未曾有の大災害が重なった時期でもあり、集客自体が非常に厳しいものになるのでは?と勝手に想像していたのですが、そんな危惧を吹き飛ばす程の人、人、人・・。「角松さん、失礼いたしやした」ボソっと一言お詫びいたしましたw。「まだまだ、全然イケますやん♪」と、だんだん夫婦共々テンションがあがって来ちゃいましたよ。会場も、外の人をそのまま飲み込んだ形でほぼ満席。三階席にちらほら空席がある程度で、この位は、何の問題もなし。久しぶりの、今か、今か的な熱気を感じつつ、開演。セットリストでお分かりの様に、今回は、凍結以前と解凍後をキッチリと分けた形で、それぞれに趣があって見事な構成でした。周年ライブはこうでないと!と言う構成でオールドファンも、新規のファンも十二分に堪能出来た内容だったと思います。面白かったのは、ACT1とACT2で、それぞれに盛り上がるファンが多かったこと。普通に考えれば、凍結前の懐メロ的セットリストで多いに盛り上がりそうなのは、誰でも想像付く訳なんですが、その逆で、80年代の曲だと座っているのに、最近の曲で立ち上がる人が多かったこと。これは、正直ビックリしたのに加えて、妙に嬉しく感じましたね。と、同時に「時間が経ったんだなあ」と言う親父的回顧w。個人的には、ACT1の構成には、そりゃあもう興奮しっぱなしでしたが、実はACT2にも意外と感動してしまいましてねw。意外とって言うのも失礼なんですが、今までも解凍後のライブはさんざん行っていて、それなりに感動してきた訳ですが、それまでの感動とはちょっと違うと言うのか、メロディがすんなり身体の中に入ってきたのが意外だったのです。曲の良さを再発見出来た様な気がしたのです。「愛と修羅」や「夜の蝉」「SEE YOU AGAIN」などは、正直響かなかったのですがw、何故かググっとつかまれてしまいましてね(苦笑)。帰ってから聞き直しちゃいました。あの日の雰囲気がそうさせたのか、今年初めてのライブだったからなのか、自分でも良く分からないのですが、上記の曲以外にも、ACT2の曲が非常に良く聞こえてきたのが意外でしたねえ。そして、ACT1とACT2で新旧のファンをガッチリ暖めておいて、アンコールからの6曲で、全員参加型に持っていったこの感じがまた良かったですね。いつもの聞き慣れた曲ではありましたが、会場の一体感を感じながらの6曲は非日常を感じさせてくれる楽しい時間でありました。今回のライブ、前回の25周年と比較しても30分も短かったかどうか?と言った長さではあったのですが、その時間の経過の仕方と言ったら、25周年の比では無くあっと言う間でした。恐らく、前回の25周年ライブの件で、角松さん本人にも、相当色々なことが耳に入ったのでしょうね?w(敢えて言いませんw)そして、その色々を踏まえて、練りに練ったプログラムにしたと言うことなのでは無いでしょうか?MCも非常に少なく、そして、ポイントポイントで話すことは、前向きで楽しいものでした。一塊(ひとかたまり)で曲を一気に演奏し、効果的に少ない数のMCを入れると言う手法は近年のライブにはなかったものですから、集中と弛緩、集中と弛緩の繰り返しが非常に心地良かった。30周年は、本人が歌いたい曲を歌うとラジオを始め各所で宣言しておりましたが、どうしてどうして、ファンのことを凄く意識した内容でしたし、ファンへの感謝という気持ちが随所に感じられて、「好感度の高いライブ」であったことは間違いないと思います。「ついて来れるやつだけついて来い」と言い放ったタイプの人が、「ファンの為」などと言う言葉を吐くのは野暮なのか、照れくさいのかも知れず、それが自分の唄いたい曲だけやると言う婉曲的な表現になったのかも知れませんが、どうにも素直になれない人ですw。素直にならずとも、今回の様なライブになったのは、歳のせいか?(爆)今回は、曲毎のレポという形は取りませんでしたが、演奏陣も、気合いが入っていて、素晴らしい演奏でしたねえ。久しぶりに本田さん聞けましたが、やっぱり上手いわ。何か、本田氏は世界相手に活動した方が良いんじゃないですかね?wそうそう、一つだけ、ちょっと不満だったのが、僕ら三階の一番上の方だったせいもあるかも知れませんが、コーラス隊の声がほとんど聞こえなかったのですよ。なんか、鳴ってるな?みたいにしか聞こえなかった感じです。ホーンは良く聞こえていたので、座席の関係かもしれないのですが、沖縄ンズが全く見えない位置だったので、定位の問題だっただと思いたいのですが、そこだけ残念でしたね。さて、おいらもここでブログを始めてから6年近くが経ちました。角松さんの25周年を一人で勝手に盛り上げたいと言うか感謝したい一心で思い切って始めてみた訳です。ブログを通じて出来た仲間の皆さんと共に、その後の角松敏生の活動を応援していた訳ですが、徐々に発売されるアルバムでは曲の好き嫌いが極端になってしまったり、ライブや媒体で耳に、目にする発言に違和感を感じ、少しづつ角松敏生依存度が減少しつつあった事に一抹の寂寥感などあったりしておりました。しかし、今回の30周年のライブで、改めて、「角松敏生」の「底力」を見た様な気がします。やはりこれだけの期間、第一線で活動していることや、まだまだ1万人を集められる集客力は伊達じゃありません。そして、誰もがまだまだ角松敏生の生み出す作品に期待していると言うことなんだろうと言う事を会場で肌で感じられた気がします。オールドファンが昔の様な粋なサウンドを期待することがあるのも良しです。しかし、最近ファンになられた方だって、今の、これからのサウンドにも多いに期待しているのだと思います。そうやって、新旧のファンが「角松敏生」に期待するのであれば、まだまだ彼の活動は続くでしょうし、もっと良い作品を生み出そうと頑張ってくれるはずです。その良い作品を耳に出来ることを楽しみにこれからも角松敏生を応援して行きたいそんな風に感じさせてくれたライブでした。やっぱり、放っておけないアーティストです(笑)最後に・・・角松さん、30周年おめでとうございます!そしてありがとうございます。
2011年07月10日
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角松さんの30周年記念ライブに行ってまいりました。良い意味で予想をはるかに超える素晴らしいライブでした。ライブについての感想は、またもう一つエントリー立てられるように頑張るとして、恒例のありがとうございました挨拶です。毎回の事ですが、どなたとも挨拶しようとか、どなたとも話そうとか、欲張りな事するもんで、どなたとも薄い(髪じゃない)お時間と言いますか、話しで毎度終わってしまうという・・・。何か、いつもすいません。(席順にてご挨拶。)→莉莉さんいつもラジオの書き起こしで、ご一緒しているので、全然久しぶりな気がしませんでしたが、お元気そうで何よりでした。いつもよりお話し出来て良かったです。楽しい時間をありがとうございました。→ブー太さんブーさんは、相変わらずおもろいねえw。暑い中、ご苦労様でした。また、Billboardの時にお会いしましょう(強制?w)→a-haさん遂に、お会い出来まして、感激しました。6年越しのご対面ですかね?wようやくお会い出来ましたのに、大したお話しも出来ませんで申し訳なかったです。僕らが関西方面に出た際は、またよろしくお願いいたします。→ちっちへ馬鹿な親父二人にからまれると言う悪夢の様な時間になってしまいまして、これまた申し訳ありませんでした。これに懲りずまた機会がありましたらお付き合いください。知名度にめげず、学校での角松布教活動をよろしくお願いいたしますw。→takamaniatakaさん、アンタ、面白すぎ。あの状態みて、誰が、5年前が初対面で、今回が2回目などと思うかね?(笑)。まあ、ネットでの交流と言うのも上手く行けば、素晴らしいツールになるってことなのかもなあ。楽しませてもらってありがとうございました。→koさん。昨日はお疲れっした。あまりお話し出来ませんでしたが、まあ、またいつでもってことで(笑)。インストライブは、ちょっと行ってみたいよね?次回、お会い出来た際は、またよろしく。→パパさんいっつも、飲み会の時は、幹事&ウェイターにさせてしまってすいません。ほんとパパさんには、頭が下がります。みんな感謝してました。仕事抜きでやっぱり飲みたいっす。いつかよろしくです。→しのぶさんいっつもご挨拶程度で申し訳ないです。昨晩、大分お疲れのご様子でしたがその後は大丈夫でしたか?日常の忙しさから開放された安心感なんでしょうね?またご一緒させてください。→たくぺんさんお久しぶりでしたが、いつも通りお元気なので安心しました。飲み倒しの一日だったようですが、体調は大丈夫でしたか?昨日のライブは、僕らオールドファンはもちろん、昨日が初めてと言う方も納得させられる素晴らしい内容だったと思います。今後の角松さんには期待出来ると思います。次回は、色々お話し出来るのを楽しみにしていますw。→ぐれーぷさん夫婦共々、ホンマにお世話になります。色々とムチャブリすいませんでしたw。でも、ライブ含めて楽しかったですねえ。次回はどこでお会いできそうですか?次は、おいらも語らせてくださいなw。→EverGreenさん最後の最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。無事にお帰りになれましたか?何か、自分らばかり大騒ぎですいませんでした。次回、またどこかの会場でお会い出来ることを楽しみにしています。→yukarinn昨日もありがとうございました。5年前とはお会い出来た人も変わりましたが、何か感慨深かったですよね?w。あっと言う間に時間が経ちますなあ。いつも縁の下で、みんなをまとめてくださってありがとうございます。もうしばらく書き起こし頑張りましょうw。→ビヨンハルケンさん最初にご紹介頂いた時は、ちょっと混乱していてすいませんでしたw。だんだん整理が付いて来ましたが、本当にお元気になられていて良かったです。ちゃんと、ライブに行くと宣言されてご病気も克服され、参戦されたと言うことに敬服しております。これからも体調に気を付けながら、末永く我々ともお付き合いください。書き起こしを続けていて本当に良かったです。→殿前日の大雨でどうなることやらと気を揉んでおりましたが、無事に参戦できて良かったね。久々にお会い出来て嬉しかっただよ。昨日は寝ないで頑張りましたな(笑)。アータ、ホンマに歌上手いわ。忙しい毎日でしょうけれども、お互い頑張りましょう。→caramelさん。お初な方の多い中で、お付き合いありがとうございました。また五年後のライブの際の、3度目のご参加をお待ちしておりますw。今日の体調は大丈夫でしょうか?どうぞ、一日ごゆっくり。→にゃんこ先生ちょっと痩せたように見えましたが、ホンマに大丈夫かいな?また、次回、余裕があったら飲もうねえ。楽しみにしてます。→ばつまる先輩短い時間でしたが、ご挨拶出来てほっとしました。ちょっとお会いするまでにドタバタしてしまってすいませんでした。ちょっとでもお会いできると嬉しいもんですね。また、どこかの会場で。さ、どなたか抜けてないかな?(髪じゃない)大丈夫かな?俺を忘れるな!とか私を忘れてる!と言う方は、申告お願いいたします。追記します(笑)。みなさん、本当にありがとうございました。また、どこかの会場、そして、35周年で!(これから仕事頑張ります、はぁ~~~)
2011年06月26日
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ありがとうございました♪諸々、御礼は次のエントリーにて♪遅い時間までありがとうございました。
2011年06月26日
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楽天の日記の書き方を一瞬戸惑ったにーさんです。6月に入って何かやらかしたいと、スパムだなんだを整理したにもかかわらず結局何も出来ずに前日となった訳で・・・・アタシ、ダメニンゲン デス。メールやメッセージ頂いた角輪の皆様、本当にすいません。明日、みなさんお会いしましょう。その際、お詫びとお話しさせてください。(で、まとめて返信の姑息)トラブルが無ければ、開演には間に合うと思います。公演終了後は、大丈夫です!パパさんとも、どっか予約しておこうか?と悩んだものの、おいらも参戦確定せずだったもので、もう出たとこ勝負ってことになりました。何人の方とお会いし、飲んだり出来るのかわかりませんが、アタクシ、お店探しますw。とにかく明日、絶対行ってやる。遠方の方も、ご無事に横浜に到着されることをお祈り申しあげます。それでは。
2011年06月24日
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まさか、このアルバムでVol.3まで書くとは思ってなかったのですが(笑)、バチっと端的にまとめられない自分の文章能力の無さに、今更ながら愕然としております。こんなおいらの駄文でよろしければ、このアルバムについての先行記事もご確認ください↓Vol.1 "Citylights Dandy" =角松敏生=Vol.2 "Citylights Dandy" =角松敏生=それでは、アルバム後半戦行ってみましょう~。-------------------------------------------------------------------01. Dandy...in the Citylights 02. HOT LAZY NIGHT 03. Fly By Night 04. 134 05. La Carnaval 06. Twilight Moody Blues 07. Mrs.Moonlight 08. Friend 09. Funky GO-KOHN 10. 浜辺 days 11. See You Again ★参加ミュージシャン・角松敏生[Vocals]・今剛 [Guitars]・松原秀樹 [Bass]・森俊之 [Keyboad&Piano]・玉田豊夢 [Drums]・鈴木英俊 [Guitar]・松木恒秀 [Guitar]・鈴木明男 [SAX]・大宮あん朱 [Backgoround Vocals]・赤松敏弘 [Vibraphone]07. Mrs.MoonlightLADY IN THE NIGHTかよっ!と突っ込んだ角ファンがどれだけ居たんでしょうか?w。角松さん、このメロディパターンからだと、如何様にも展開出来るんでしょうね。嫌いじゃないですw。05に続いて、ここでも参加しているANZU OMIYAのクレジットは、元アープの大宮あん朱さんで良いのでしょうかね?この方の件は、最後に。http://www.youtube.com/watch?v=9DGxVeXU7nY08. Friend不思議と歌詞が印象に残るバラード。角松さんの曲って、彼の声すら、良い意味で楽器の様に聞こえてきて、そのメロディラインに耳が行くのですが、この曲は歌詞も含めてシンプルな作りが良いですね。それと特筆すべきは、御大・松木恒秀のギターサウンドと赤松敏弘のヴィヴラフォンが何とも言えない柔らかい雰囲気を演出していて、なかなか秀逸なナンバーに仕上がっています。おいら、このデイヴィッド・T・ウォーカーばりのポロポロギターが大好きなんですw。09. Funky GO-KOHNこのタイプがまたぞろ受け付けないカラダなんです、僕(泣)。あ、ライブでは良かったですよ。ただね、アルバムの流れで行くとDANDYじゃあ無いんだなあ、これが。Funkyな感じがしないんです。もう、どうせならシカオちゃんくらいドファンクにして欲しいかも。10. 浜辺 daysこういうチャカチャカ系カッティングから始まるサウンドは、無意識に反応してしまいます。角松さんの術中にはまってる訳なんですが、この位短く、サラっとまとめて頂けると、平気で聴けちゃいます。最後の一息サビは、なかなかエキサイトしますw。11. See You Againとても綺麗にまとまったバラード。なんですが、アルバムの最後を飾るにふさわしいかと言うと、あまり印象に残らない、残りにくいメロディなのが、やや残念ですかね。今さんのソロとか、豊夢さんのスネアとかとても良いのですが、どうしてもスポーツドリンクの様にサラリと入って来て、スーっと抜けていってしまう感じです。と言う訳で、こんなんで如何でしょ?いやあ、角松さんに見られたら怖いなあw、怒られるなあw。でも、しゃーない、感じたもんは感じたもんと言う事で、お許しくだされ。さて、ちょっと補足で、07. Mrs.Moonlightの部分で書いたバックコーラスの大宮あん朱さんですが、ご存知の方がいたら教えて頂きたいのですが、元アープのあん朱さんで間違いないでしょうか?と言うのは、彼女今年の初めに体調を崩されたのを理由で音楽活動を止められたと思うのですが、どうなんでしょう?元気になられたのかなあ?もし、お元気になられたならこんな嬉しいことは無いんですがね。とても、情念的なアツイ歌を歌われる方で、「わたしのこえ」「満月」「まぶた」と言った非常に良い曲を歌ってらしたんですね。一青窈さんの様でもあり、中村中さんの様な、やや入れ込んだ風な歌もありなものですから角松さんのバックコーラス?と言うのが、意外でしょーがなかったのですが、もし、ライブなんかにも参加してくれたりすると楽しみ倍増なんですけどw。今回、05.07.08.と3曲参加されていますが、中音域の豊かな、アルトな声をされているので、改めて注目して聴いてみてください。さてさて、ブツブツ言いながらも、ようこれだけ書くなと自分でも妙な感じなのですが、「清い心」で、書けばこんなもんです(キリッ。_| ̄|○すいません・・・私、嘘をつきましたw。結構、客観的に書く努力をしております。でも、書きながら、もう一つ考えていたことがあって、角輪のみなさんにもお聞きしたいのですが、それなりに、角松敏生っぽいと評価のある前回の「NO TURNS」と今回の「Citylights Dandy」の2枚のアルバムだったら、どちらを人に薦めますか?おいらは贔屓目無しで、冷静に考えて「Citylights Dandy」をすすめます。NO TURNSよりは、とっつきやすい分かり易いメロディが増えたと思うからなんですね。そうやって、なるべく客観的に見ると、このアルバムの良さが少しづつ分かって来ている最中です。NO TURNSより、繰り返して聴けるのも事実です。(←これは素直に嬉しい)しかし、長い間ファンをやってきた目で見ると、もう一歩突き抜けられないものかと感じる部分も多いのです。それが何かは、なかなか僕の様な素人には判断が付かないのですが、一つ思うのは、音に「ギラギラしたエロさが無い」(笑)。 もう50歳にもなる方に向かって「エロさ」とか言ってる事自体、正しいのかどうか分かりませんし、結婚されて落ち着かれた訳で、今更エロを求めんなよ!とか言われそうですが、私生活と創作は切り離して頂いて、ギンギラギンのエロ兄さんを復活させてくれるとありがたいものです。もっともっと、危険なCitylightsだと、こちらもドキドキしそうなんですがね。今だと、まだCountrylightsなんです。「優しい」んですな、音が。それがお好きな方も多くいらっしゃるでしょうから、否定はしないのですが、おいらは、まだまだ暴れてる角松敏生を見てみたい、聴いてみたいと思っております。あ、それから、もう一つ、ジャケットは素晴らしいです。これは、デザイナーとして見た限り、ここまでのアートディレクションが出来るのは、本当に羨ましい限りですし、見る人にインパクトを残すのは、間違いの無い所だと思います。色のコントラストや影の出し方、フォトショでの修正の仕方含め、プロの仕事だなと感心しています。今後も、角松さんと一緒にされるならば、この岡田貴之と言うフォトグラファーも要注目かと思います。まさか、3回分のエントリーになるとは思わなかったのですが、長いことお付き合い頂きまして、すいませんでした。そして、ありがとうございました。かなり、個人的な思い入れで書いておりますので、反対の御意見も多いと思います。このアルバムが大好きだと言う方も多くいらっしゃると思いますので、異論などございましたら、どんどん御意見頂ければと思います。。一人でも多くの方に、このアルバムが気に入られることを願っております。※少しは、"角松ファンブログ"の面目躍如出来たかなあ・・ブツブツ
2010年08月17日
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さてさて、一つ前のエントリーで、今回の角松さんのニューアルバム"Citylights Dandy"について、イキナリ総括的な事を書いてしまったので、ここから詳細を書くと言うのは、非常に厳しいものがあるのでございますがw、前のエントリーにも書きました様に、もし、このアルバムで初めて「角松敏生」と言うアーティストを知ったならと言う、極力「清い心で」の感想と言うのを書いてみたいと思っております。まずアルバムを聴くに当たってのおいらの情報源は、毎週土曜日に東京FMでオンエアされている"ODAKYU SOUND EXPRESS"で角松さんが直接、話していることと、そこでオンエアされた曲のみでした。オンエアされた曲「のみ」とは書きましたが、おいら、このラジオを毎週書き起こしている関係で、ほぼ全曲発売前に聴いてしまったと言うここでも、それが良いのか悪いのかわからない状態でした(笑)(ご興味のある方は、書き起こした文章を、ゆかりんのサイトでご覧ください。)それから、今回のニューアルバム発売に際して、プロモーション方法がやや変わったのは、皆さん周知の通りでして、角松敏生としては、初めての「配信」という手法をとってらっしゃいました。これは、レコード会社の体制が変わったと言うのが一番大きい要因では?と想像しています。このアルバムは、アリオラジャパンと言うレーベルから販売されています。もともとから角ファンにはお馴染みのBMGの傘下だった様ですが、そのBMGが昨年後半に解散・消滅しソニー・ミュージック・エンターテイメントに吸収されましたので、SMEからの販売となっています。あくまでもレコードパッケージ・CDパッケージに、こだわり続けた角松さんも、いよいよ時代の波には逆らえなかったのか、それともご自身が積極的になられたのかは、さすがに分かりませんが、僕としては、良い決断ではなかったかと思います。30秒~45秒ほどの試聴であっても、多くの方の耳に触れてもらう事は、かなり大事です。今こそ、間口を広げるのは、重要なことだとおいらは思っています。本当に、イマドキの若者は、怖いくらいCDを買うことを嫌います。とにかく価格が高い、お金が無い、置き場が無い、邪魔、どうせCPUに取り込むし、レンタルで良い、好きな曲だけで良い、つまらない曲ばかり、とまあ言いたい放題です(笑)。でも、おいらの様なおっさん素人が考えても、この流れは、この先もう絶対に食い止められない訳で、そこを見越した角松さんの英断だと理解したいところです。本来ならば、自分の好きなギタリストがいるからとか、好きなドラマーが参加しているから、知らないアーティストでも聴いてみようと言うのがあった訳なんですが、10代、20代でそんな聴き方をする人は、音楽人を目指している人しか居ないのでは無いか?と思わせられる様な現況ですw。ただ、最近の音源素材を切って貼って作った様なサウンドが隆盛を極めているこの時代に、聴く側も好きな曲だけを切って貼って何が悪いと返されれば反論の余地も無いのが事実です。そしてそんな音楽の聴き方を「可哀想だ」などと吐いてみても、「可哀想って何?」で終わってしまうのです。可哀想は、おいらたちおっさんの傲慢に他ならないのです。話しがそれましたが、逸れついでに、書こうかどうか非常に迷っていた事を、「CD売れない・買わない」と書いた行きがかり上、現実から目をそむけてはイケないということでw、書いてみますね。Dandy発売日から、売り上げのランキングなんぞも追ってたのですが、日毎では、8月04日 12位8月05日 09位8月06日 11位8月07日 13位8月08日 24位8月09日 29位8月10日 45位8月11日 50位圏外となっていて、この1週間のトータル推定売り上げが、10,707枚・・・・_| ̄|○い、いちまんまいっす・・・泣。衝撃的過ぎて、涙も出ない・・・。ただですね、この8月4日発売のアーティストだけで一週間を見ると、01位 嵐 730,851枚02位 RIP SLYME 86,951枚03位 奥田民生 23,037枚04位 湘南乃風 22,500枚05位 初音ミク 19,427枚06位 THE PREDATORS 12,064枚07位 角松敏生 10,707枚08位 椿屋四重奏 8,881枚09位 GARNET CROW 8,685枚だったりする訳です。あの奥田民生氏ですら、あの湘南乃風ですら、20,000枚前後ですから、本当にCDって売れないんです。(ちなみに、プレデターズと椿屋は、なかなか良いバンドですw)確かに角松さんや達郎さんがお嘆きなのは、よ~く分かるんですがね。しかし、売れているから良い音楽って訳でも無いので、気を取り直して、本題に行きましょうか。清い心で簡単にアルバムのご説明。01. Dandy...in the Citylights 02. HOT LAZY NIGHT 03. Fly By Night 04. 134 05. La Carnaval 06. Twilight Moody Blues 07. Mrs.Moonlight 08. Friend 09. Funky GO-KOHN 10. 浜辺 days 11. See You Again ★参加ミュージシャン・角松敏生[Vocals]・今剛 [Guitars]・松原秀樹 [Bass]・森俊之 [Keyboad&Piano]・玉田豊夢 [Drums]・鈴木英俊 [Guitar]・松木恒秀 [Guitar]・鈴木明男 [SAX]・大宮あん朱 [Backgoround Vocals]・赤松敏弘 [Vibraphone]01. Dandy...in the Citylights 角松敏生らしいOVERTURE。高層ビルの部屋から、階下に広がる都会の夜景などをこの曲をバックに聴いたら雰囲気出るんでしょうね。ちょっと切ない感じのメロディです。02. HOT LAZY NIGHTとてもアダルトな雰囲気のバラード。マイナーコードなスタートから、Bメロ~サビへのメジャーコードへの展開が気持ちの良い曲です。これは、非常に好きな曲です。玉田豊夢のハイハットが印象に残ります。03. Fly By Night80年代はおろか70年代後半にトリップしたかのようなタイプの前奏からスタートするファンキーなナンバー。かなり複雑で難しいリズムパターンを多用しているのにもかかわらず、サラッとまとめてしまうのは、さすがにこのメンバーだから出来る芸当です。04. 134 角松節全開です。夏のドライブには、持って来いです。初めて配信で提供された曲ですが、シングルカットとして捉えるなら、同じく配信された07のMrs.Moonlightに軍配が上がるかな?と考えています。 みなさんはどちらがお好きですか?http://www.youtube.com/watch?v=GhjEArKPHlo05. La Carnavalこのアガルタ風の前奏がちょっと受け付けないのですがw、ボサノヴァ風に展開しながらのサビのメロディは印象に残ります。夏向きの曲。06. Twilight Moody Blues申し訳ないのですが、この系の曲が印象に残らないのです。と言うか覚えられない・笑。こういったブルージーなタイプの曲って角松さん好きなんですかね?------------------------------------------------------------------すいません、ここでアルバム前半戦終了になってしまいました。文字数制限に引っかかってしまったので、続きはVol.3にて・・・長くて本当に申し訳ありません。
2010年08月17日
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8月4日(水)に発売された角松敏生ニューアルバム"Citylights Dandy"ですが、10日以上過ぎてようやっとエントリー立てられました。本来なら、角ファンのみなさんと一緒にあーでもない、こーでもないとやりたいところだったのですが、諸事情的には前回エントリーに書いた通りですw。誰も待っちゃあいなかったでしょうが、お待たせいたしました。(恐らくですが、2回になりそうですw)発売日に購入してからと言うものの、営業に向かう車の中や、職場でガンガンと聞いておりました。一緒に聞かされていたカメラマン君もいい加減ウンザリだったのでは無いでしょうか?いつも我が儘ばかりですいません。この場をお借りしてお詫びしておきますw。ちなみにiTunesの再生回数が18回で、車の中で10数回なので、都合30回ほど全曲聴いた上での感想です。で、聴いていた感想なんですが、まず一言で言うと・・・良いのか悪いのか、よく分からないっ!(笑)_| ̄|○ホンマ、この時期まで引っ張って、期待させておきながらすいません。エントリー遅れたのも、正直、この部分が大きいかも知れません。何で良いのか悪いのか分からんのかと申しますと(順不動で)、相も変わらず完璧を求めた安定感のあるサウンドなんですが、意外性とか驚きと言ったものが少々足りない気がするんです。最近、矛盾したことを書いてしまうことが多いですし、贅沢な話なんですが、音が綺麗すぎて印象に残らない曲が多いと感じています。フュージョンとして聴くなら気持ちよいことこの上ないのかも知れませんが、何せ「角松敏生」と言う歌モノがメインなので、そう考えるとややインパクトに欠ける感があります。無難にまとまりすぎていて、荒いパワフルな曲が少ないとも言えますか。それと、これは特においら個人の最近の傾向なのですが、アルバムの中で苦手な曲と好きな曲がハッキリ存在すると言うことですかね。これは、角松さんのアルバムに限らず、どんなアルバムでもそうではあるんです。が、しかし、角松さんのアルバムは、デビュー作から全部聴いていて、・苦手な曲が極端に少なかった。・苦手な曲が聴いていくうちに、良い曲だと思えるようになった。んです。アルバムの中でのいわゆる「飛ばし曲」が、とても少ないところが、自分の中で、角松さんを語る上での「自慢」だったのです。おいらが、歌手な訳でも無いのに変な話しなんですが・・・。人にすすめるにせよ、聴いてもらうにせよ。「この人、凄いよ~」と紹介することが多かったと言うことなんですね。で、さらに、思ったことをバラバラと書き連ねてみますと・・・。おいら、このブログで、まあまあ多岐なジャンルに渡って好きな音楽や、是非色々な方に聴いて頂きたいアーティストを自信を持って紹介しております。記事数は少ないのですが、紹介に値するアーティストなのか、音楽なのか、勝手に悩み倒して、吟味を重ねた上で、ウザいくらいの長文で紹介しておりますw。んじゃ、もし、おいらが、角松敏生をこのアルバムで初めて知ったら、初めてこのサウンドを聴いたら、エントリーを立てるのか?と自問自答したんですわ。結果は、"エントリー立てます!"エントリー立てちゃうんですよ(笑)。恐らくですけど、「こんなミュージシャン使って」「こんな80年代テイストの」「こんな爽やかな」「今どき、貴重な」みたいな言葉で紹介しそうな雰囲気なんですw。「んじゃ、問題ねーじゃん」と言われそうなんですが、そう簡単にいかないのが、もどかしい・・・。つまり、長年聴かせて頂いたが故の弊害と言うか、白紙の耳で聞いていない+汚れた心だとかw、そんなものが色々邪魔しているような気がしてならないのであります。歳は取りたくないもんです。書いてるうちに分かってきたんですが、「汚れた心」でアルバム聴いてるんですわ。なんかね、今回のサウンドって、角松さんに、「おまいら、この系が好きなんでしょ?」って言われている気がしてならないのですな(笑)。完全にひねくれてます、はい。で、その「おまいら、どーよ?」に応えると「はい、好きなんですゥ~、ご主人様~」って、足下にすがり付きそうなとこなんですが、今一つ、素直にすがりつけない「汚れた心」が邪魔してるんです。メイド失格ですw。で、それが、何なのかな?と考えてたんですが、汚れついでに汚い言葉を吐きますと、ニューアルバムから受ける「中途半端」な感覚が否めないところなんです。デビューから30年近く経った「今」も、現役でこれだけ活躍している方なんで(敬意!)、「今」を大切にしてらっしゃるのは、良く分かるのですが、テーマ的に80年代回帰なら、もっと回帰して頂いて良かったのでは無いか?と。ちょこちょこと「今」が顔を出すために、のめり込みにくいぞ~と。「今」なら今、「昔」なら昔でもう少し徹底したらどうだったろう?そんな事を考えさせられたアルバムです曲毎の細かい感想なんかは、次回に回すとして、現時点のおいらの印象ですと→01. Dandy...in the Citylights ↑02. HOT LAZY NIGHT →03. Fly By Night ↑04. 134 →05. La Carnaval ↓06. Twilight Moody Blues ↑07. Mrs.Moonlight →08. Friend ↓09. Funky GO-KOHN →10. 浜辺 days ↓11. See You Again 歌詞とか、メロディラインとか、アレンジだったり、テクニカル的にすぐれているのとかそういった事は抜きの「印象」ですから誤解無き様お願いしたいのですが、上がったり、下がったり大変ですw。そんなこんなで、おいらも中途半端なんで、もう一回掘り下げてみますね。
2010年08月16日
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もう8月も15日となってしまいました。毎度思うのですが、「角松敏生ファンブログ」と言うサブ看板を降ろさないといつかファンの皆様に怒られるのではなかろうかといつもビクビクしているにーさんですw。先日8月12日(木)の "The 50th Birth Anniversary of T.Kadomatsu"に、角輪のみなさんや、会社スタッフの協力のおかげで参戦することが出来ました。まずは、本当に色々とありがとうございました。実はおいら、ダメ元で、無謀にも8月に3本ものライブを予定していたんです。8月06日(金) 山下達郎ツアー初日8月07日(土) SUMMER SONIC8月12日(木) 角松敏生バースデーライブと言う黄金の夏系ラインアップ!(笑)正月以外、「休日」というものが一切無いおいらにとっては、ヴァーチャル夏休み気分に浸れる3日間と言う事で、過度な期待を持っていたのですが、やはり仕事の調整が付かず達郎さんとサマソニを泣く泣くキャンセル。「角松さんもダメか・・」とあきらめかけていたのですが、クライアントのお盆休み突入と相まって、ポッカリとライブの時間だけ空くという偶然に恵まれました(喜!)三本のライブの内、参戦出来たのが角松さんのライブと言うのは、長年角ファンやってたご褒美と言うことでよろしいのでしょうか?wさてさて、ブルーノートでの1st.Stageを拝見して来たのですが、セットリストは、以下の通り(違ってたらご指摘くださいw)=The 50th Birth Anniversary of T.Kadomatsu=◆1st.Stage01.浜辺days02.Mrs.Moonlight03.HOT LAZY NIGHT04.Twilight Moody Blues05.SEA LINE06.After 5 Crash07.Friend08.13409.Funky GO-KOHN10.Fly By Night11.NO END SUMMER12.浜辺の歌13.STILL I'M IN LOVE WITH YOU・角松敏生[Vocals]・今剛 [Guitars]・松原秀樹 [Bass]・森俊之 [Keyboad&Piano]・玉田豊夢 [Drums] まずですね、スタートから「角松さん緊張してます?」って感じでしたw。やはり「BLUE NOTE」と言う箱の持つオーラがそうさせるのかも知れませんが、4曲目くらいまでは、声が上ずった感じだし、楽器とのバランスも悪い感じで、なんだかドタバタしてるような雰囲気だったんですが、これが非常に面白く感じましてね(笑)これは、嫌味とかでは無く、ライブの持つ面白さと言うんですかね、会場の狭さと合わせて「ナマモノ感」というのが満載で、これぞライブという印象を強く受けることが出来ましたよ。しかしそこから少しづつ声の出し方や、バランスを調整しつつ後半にかけてキッチリと盛り上げてくる・・・、これぞプロっと言う過程を見たり聞いたりしているのが、また面白かったですね。いつも完璧なサウンド作りを目指している角松さんからすると、恐らく不本意なスタートだったのでは無かろうかと想像する訳ですが、聴いている側からすると不思議と「親近感」というものが沸いてくるものでして、一緒になって緊張したり開放されたりしておりました。バンドのメンバーは、今更説明の必要も無いと思いますが、仙人のギターは、相変わらずの安定感と伸びのある音です。森さんのJAZZYなグルーヴは、箱にピッタリでした。松原さんの眉毛上下運動も健在。おいらの注目は、何と言ってもトムさんのドラム。もともと、中村一義や小谷美沙子と言った天才肌のミュージシャンとやっていた方ですので、角松さんの抜擢も不思議と納得できますw。最近は、100s(ヒャクシキ)と言う中村クンのバンドメンバーとしてライブ活動を多くやってらっしゃいますね。今回の角松さんのニューアルバムでは、全曲のドラムを担当しておりますが、ライブとしては、初お披露目と言うことで、楽しみにしておりました。非常に「タイトで、元気のある音」と言う印象でしたよ。楽曲が若返る感じですね(笑)。このライブのためのリハがたった1日しか無かったと角松さんがおっしゃってましたが、1日であのアンサンブルだとすると、やはりプロって凄いもんだと脱毛、いや脱帽です。グルーブ感と言うのが若干足りず、突っ走り感の方が強かった様に感じたのですが、これからライブの回数を重ねて行く中で、どんな音に変化していくのかが、非常に楽しみなアーティストです。フロアタムの響きが深くて、大変にかっちょ良いので、秋からのホールツアーでの活躍を是非角輪のみなさんも注目してください。おめでたい日と言うこともあってか、MCでも愚痴愚痴は、ほぼ無し(笑)。「いつ死んじゃうかわからんので」これからの10年間をまた唄える限り唄うと言う宣言アリw。会場も盛り上がっておりました。おいらも、それならばと「死んじゃうまで」応援し続けるつもりですw。冒頭にも書いた様に、達郎さんのライブに行けなかったおいらですが、参戦してくれた嫁さんからの報告で達郎さん自身が「CD売れないなら、ライブで喰っていきますよ」と言うMCがあったそうです。悲壮感は微塵も無かったそうですが、「あの」達郎さんでさえ、そんな発言をせざるを得ない業界の状況だと言うことなんでしょう。でも、そこをサラリと前向きに話す山下達郎と言うアーティストには、本当に敬意を表すばかりですし、角松さんも、その辺りは、先輩を見習って頂いてw、是非是非ライブに足を運んだファンを楽しませて頂きたいものです。良質な音楽は消えませんから・・・。そしておいらも溢れんばかりに流される音楽の中から、良質な音楽を聞き分ける努力をしますから・・・(ちゃんとお金をかけて)。50歳と言う節目の日に、立ち会えたことに感謝しております。角松さん、おめでとうございます。健康に気をつけて、これからも頑張ってください。※次回、頑張って"Citylights Dandy"のれびゅーします(いつになるかわかりませんがw)※birdさん、おいらのために書いてくださったエントリーありがとうございます。 近いうちにお邪魔します(私信ですいません)
2010年08月15日
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イイ歳して骨折した後は、イイ歳して親不知を抜歯したkadoです。二日目の本日は、右頬が腫れ上がり上手く話せません。昨日、抜歯後、帰社した際の業者さんからのお電話。おいら「もひもひ、kadoでございます」業 者「お世話になってます黒○です。あ、社長、もう飲んでらっしゃる んですか?これは失礼しました」おいら「いやいや、飲んでらんかいまへんよ」業 者「またまたご冗談をw」おいら「真剣れす」業 者「だって社長、ろれつが回ってませんよ?」おいら「いや、歯を抜いた直後なんらよね」業 者「あ、な~んだ、最初かっら言ってくださいよ~w」おいら『・・・・おまいがイキナリ飲んでのか?って聞くからだろ?(苦笑)・・・ ・・・・っつーか、おまいが電話してきた時に一度でも飲んでたことが あったかよ?あん?・・・』このね、歯が痛いとか、頭痛がしている時の相手の脳天気さ程、殺意が沸くこたぁありませんな(笑)。まあ、長年懇意にしている業者さんなんで、お互い軽口たたける人ですから問題は無いのですけどね。さてさて、もう、色々あって、なかなか更新出来ないサイトですが、今日は、音楽DVDの紹介です。いよいよ夏本番が近づいて来ている訳ですが、夏と言えば盆踊りですよ(ん?)盆踊りと言えば太鼓ですよ(ん?)。太鼓と言えば和太鼓ですよ(ん?ん?)と無理矢理、夏にこじつけて書いてみたんですが、長らくここをご覧になって頂いている方は、おいらが打楽器好きなのはご存知かと思います。自分がオケでティンパニを担当していたと言うのが最大の理由なのですが、モノを叩くとか、リズムを刻むと言うことは人間の本能なのでは無かろうか?世界共通なのでは無かろうか?と常々思っておりまして、その本能に根ざした音を聴いて気分が悪いハズが無いと勝手に考えているんです。大体から、生き物の大半は、心臓というビートを刻む楽器を体の中に所有してますから、生きている限りはリズムと共に生きている訳です。心臓のビートが無くなった時がこの世から去る時ですから、人はリズム無しでは生きられない生き物だとも言えるかも知れません。話しがそれましたが、そんな中で、和太鼓と言うのは、本能的なリズムといった要素に加えて、日本人独特の精神修養的な、或いは神事的な要素を音に感じられて、厳かな気分になれるのが、一つの特徴かと思います。しかし、今日ご紹介する「TAO」は、そういった日本的な伝統をふまえつつ、和太鼓による演奏をアーティスティックな一大エンターテイメントに仕上げている点で、数多い和太鼓グループとの一線を画している集団です。今や、和太鼓の演奏と言っても様々なパフォーマンスがありますが、おおまかに分けると、鬼太鼓座、鼓童、林英哲と言った保守本流型GOCOO、松村組と言った民族音楽融合型TAO、YAMATO、打打打団天鼓などのエンターテイメント型などのタイプに分かれます。当然ながらどこも伝統的な和太鼓や楽器を使いながらの演奏ですが、随分と聞こえ方が違います。機会があったら聞き比べてみてくださいませ。さて、そんな中で、おいらがもっともオススメするTAOは、どんなグループかを知って頂くためにまずは、この「双飛」の演奏をご覧ください。(画質はあまり良くないですが)この映像では、画面の後列右から水藤義徳(TAOリーダー)西亜里沙黒川夏子岸野央明と言った、TAO REDと言う一軍の中の一軍であるベテラン4人がリズム隊を担当しています。そして、前列は右から原崎太郎江良拓也河原シンゴ原口純一の、活きの良いイケメン4人組が見事に息の合った演奏を見せてくれております。聞いていて、素晴らしいのはもちろんなのですが、衣装や、動きも同時に楽しめるショー的要素が非常に大きいグループだと個人的には、思っております。それでは、現在、唯一発売されている彼らのDVDをご紹介します。 01.二つの塔02.銀の画家03.蒼き風04.打05.双飛06.Festa07.MAORI08.HORIZON09.大祭10.Queenメンバーは、20人以上いらっしゃるので、本日は割愛w。01.二つの塔二本の篠笛から始まり、アジアンテイストなリズムが絡む幻想的かつパワフルな楽曲。タイトル通りに、黒と朱に塗られた長胴太鼓をあやつる滝良平と西亜里沙が見物。02.銀の画家横一線に並んだ9台もの締太鼓による豪快なコンビネーションが楽しめる1曲。よくぞこれだけ、息が合うものだと感心します。04.打その名の通り、長胴太鼓を打ちまくる曲。メインは、滝良平。サポートに岸野央明と河原シンゴ。男らしさ全開、魂の叫び全開の楽曲です。7分以上もの間、肩から上だけで、重たいバチを叩きつけるその体力にも圧倒されます06.Festaライブの際には、必ず演奏されると言っても良いFESTA。篠笛、チャッパ、桶胴太鼓と言ったお祭り要素満載の楽しい曲。途中で披露される江良拓也の棒?槍?の豪快なパフォーマンスは、もはや定番中の定番。07.MAORIこれも、タイトル通り、ニュージーランドのマオリの伝統的リズム「ハカ」をTAO風にアレンジした楽曲。今流行のブブゼラも登場しています。みなさんも、ご存知かと思いますが、ニュージーランドのラグビーチーム、オールブラックスが試合前に必ず行う戦いの踊り「ハカ」。あそこで唄われる歌詞とほぼ一緒の歌詞をメンバー全員が歌いながら演奏します。非常に気持ちが昂揚させられる楽曲です。08.HORIZONTAOの中でもトップクラスの演奏力を持つ岸野央明によるソロパフォーマンス。途中カットされているのが、残念ですが、長時間一定のリズムを刻み続けるその技量には、感服します。後半はソロを披露した後の岸野を交えた全体奏。かっこいいです。09.大祭TAOの持つプログラムの中でも、名曲中の名曲。メンバーほぼ全員参加の大曲で、その動き、リズム構成どれを取っても和太鼓エンターテイメントの名に恥じない楽曲です。残念ながらこのDVDでは見られませんが、西亜里沙を中心としたタテ並び5人による千手観音の様な、動きを見せるパートは、日本はおろか海外の公演でも大人気の様です。後半に行くにつれての盛り上がりは、圧巻ですよ。今や、日本国内よりも海外での公演数の方が、圧倒的に多い彼らですが、恐らくどの国に行っても、その公演が大盛況なのは、先述した通り、リズムと言うものが世界共通であることに他ならないでしょう。言葉や理屈が全く必要ないと言う点では、他のエンターテイメントよりは有利ですから、日本の一つの文化として多いに広めてもらい、その良さを世界中の人々に分かってもらえるならば、同じ日本人として嬉しい限りです。彼らの夢は、16年前の結成当初より、かのブロードウェイにて専用劇場を持つことと公言しています。今年の初めから三ヶ月間、アメリカ大陸の縦断ツアーを成功させ、その一部にブロードウェイが含まれていたとのことで、また夢に一歩近づいたのでは無いでしょうか?日本のグループがブロードウェイの専用劇場で常に公演を行うなんて事が出来たら本当に素晴らしいでしょうね。しかし、このDVDを見ると、そんな夢もあながち絵空事では無いのでは?と思わせてくれます。これからも応援したいグループの一つです。真夏の夜、ビール片手にお祭り気分は如何ですか?
2010年07月10日
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えー、まず、多方面から色々とご心配を頂いておりましたので、この場をお借りして御礼とお詫びを。この度、あたくし、左足を骨折しましてw。まあ、骨折と言っても、2カ所?(1.5カ所的な?)剥離骨折と言うことで、大したこたぁ、ありません。30年近くぶりに松葉杖なんつーもんも使用しましたが、大したこたぁありません。すんげえ痛い・・痛かったんですが、大したこたぁありません。かすり傷みたいなもんです。何が痛いって、心が・・・(んなこたぁない)。そうじゃなくて、仕事の滞りが超痛いってなもんです。打ち合わせに行けない。施工現場行っても役立たない。これが「痛い」幸い上半身は無駄に元気なのでPC作業には支障なかったのが幸いなのですが、それでも痛みやら疲れで、どうにも集中出来ずにデザインが浮かんで来ない現象には悩まされっぱなしの2週間でした。ただ、もう、大丈夫ですんで、ホンマにメール下さった方々には感謝の気持ちで一杯です。怪我した当初、お返事出来なかった方には、本当に失礼しました。この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。しかし、アレですな、学生の頃、サッカーなんかで骨折した時に、松葉杖なんて当たり前に使ってて、走るより速いんじゃねーか?ぐらい、バリバリ動いてたんですが、四十も中盤になって使ってみたら、これがエラい重労働でしてね。「おっさん化」を痛感した次第であります。脇やら胸が痛いわ、杖握る両手の平が筋肉痛になるわ、あり得ん事ばかりが起きる訳です。廻りでは、「大胸筋が鍛えられて巨乳になんじゃねーの?」的な、下衆なおっさん会話が繰り広げられていたのですが、笑い事じゃありません。どんだけ衰えてりゃあ気が済むんだ?位、衰えております。衰えているのは、髪だけだと思っていたアタシに、新たな現実の宣戦布告です。で、そんなこたぁ、どーでも良くてですね、今日は音楽を離れて、タイトルにも書きました「おいらが見たW杯・日本代表」でございます。残念ながら、我らが日本代表は、決勝リーグ一回戦で涙の敗退だった訳ですが、ここをご覧になっている皆さんも、悲しいだけの涙では無く、何となく前向きな爽やかな敗戦に感じられたのでは無いでしょうか?大方の予想を覆した素晴らしいチームでしたね。チーム全員にMVPを差し上げたいくらいです。ここでちょっと脱線ですが、おいらの「勝手にW杯史」w。おいらが、初めてサッカーワールドカップと言うものを認識・意識したのが、1978年だから・・・えー、今から32年前の大会です。決勝戦のアルゼンチン-オランダ戦が非常に印象に残っております。と言っても、確か早朝の放送で登校前の30分程度しか見られなかった記憶があるのですが、アルゼンチンのマリオ・ケンペスというストライカーに魅了されたのがおいらのW杯観戦のスタートです。まだ、マラドーナが出て来る前のスーパースターだったのですが、長身、そして長髪をなびかせてゴールに突進する様には、当時本当に驚かされました。そしてそれ以上に驚かされたのは、紙吹雪が舞う汚ないフィールドや、7万人以上と言う大観衆でした。「どんだけ盛り上がっとるんや?」と。当時の日本は、社会人リーグしかなく、枯れた茶色いフィールドで観客もまばらで寂しい~印象しかなく、プロ野球しか盛り上がるスポーツは無い状況でしたよね。そんな日本とのギャップを感じつつの82年スペイン大会。サンチャゴ・ベルナベウやカンプ・ノウと言った9万人クラスのスタジアムの熱狂に、またまた日本との格差を感じw、ブラジルのジーコ、ファルカン、ソクラテス、セレーゾの黄金の中盤に度肝を抜かれ、西ドイツのシューマッハー、イタリアのゾフと行った名ゴールキーパーの前にひれ伏したのであります(笑)。もう、日本とは、別次元の「サッカー」が展開されていた訳です。こんな事やってたら長くなるので、もう割愛してですね、86年のメキシコは、言わずと知れたマラドーナの大会。90年のイタリア大会は、バッジオやスキラッチと言ったイタリアのスーパースターが活躍しつつも、鉄壁のディフェンスと全員攻撃の西ドイツの優勝。94年のアメリカ大会では、今回の駒野選手どころの騒ぎでは無い、ブラジル-イタリアによる決勝戦でのPK戦で、まさかのバッジオがミス。バッジオのうつむく後ろ姿とドゥンガがジュール・リメを高々と突き上げた姿の対比が印象に残ります。そして98年のフランス大会で夢の日本代表出場。華麗だったジダンのスーパープレー。と、おいらは何を一生懸命書いてるんでしょ?つーか、おいら的には、こんだけ遠い存在で、あまりにも凄過ぎたサッカーW杯に日本が参加していると言うだけで、正直満足なのですと言いたい訳ですw。出られただけでも満足だった日本が、初参加してから4回目の今大会。(やっと本題だ)何よりも、今回の日本代表に一番感じたのは、「日本のスタイル」が見えたこと。過去3回は、中田や中村を中心にした中盤のスターというのが数多く存在して、それなりに期待感もあった訳ですが、攻撃陣と中盤、中盤とディフェンス陣の間が空くことが多く、そのスペースを突かれてゲームを支配されることが多かったと思います(大雑把ですが)。攻撃なのか、守りなのか、どうにも中途半端な感じが否めなかったんですね。ところが、今回は(攻撃陣は置いといて)、中盤とディフェンスの連携と言うのが非常に良かったと思います。必ず、ボールを複数以上で取りに行くと言うのが徹底されてましたね。加えて、極端な表現で言うと1トップ10バックと言っても良いフォーメーションが見事に機能したと。(選手にとっては、かなり体力的に苦しかったでしょうが。)ひたすら守って、チャンスとなると本田、松井、大久保、遠藤、長谷部の5人が中心で攻撃する。で、また攻撃されたら1トップ10バックと。これを頑張って繰り返していたことが日本のパフォーマンスを上げていった様に感じます。とにかく失点しないことで、様々な可能性と期待感を呼び起こした感があります。98年フランス大会 4失点02年日韓大会 3失点(グループリーグでは2失点)06年ドイツ大会 7失点10年アフリカ大会 2失点自国開催は、ちょっと除外するとしても、失点が少ないことが明白ですし、失点の内容も、川嶋選手の惜しい弾かれ方と、長谷部選手の微妙なファールによるPKです。圧倒的な流れや完璧に突き崩された力負けによる失点ではなかったと言う事。それが、今回の大会を楽しむことが出来た一番の要因でもある訳です。本当に良く守ってましたし、選手が一丸となっている様を見て感動させてもらいました。が、しかし、守るだけでは勝てないと言う「当り前の現実」を突きつけられたのも事実です。パラグアイ戦では120分間負けなかった。でも、勝てなかった。駒野選手がPKを外したことなど、何の問題でも無いのです。本戦中に得点がなかったと言う厳しい現実。得点する・・・日本に一番足りないもの。これは、まだまだ時間がかかるでしょう。と言うか、どんな強豪国でも負けた時は、得点力不足と非難されますから、サッカーにとって得点力不足なんて無限ループです。どんな国でも永遠の課題です。ただ、「負けにくいサッカー」が出来る様になった今回の日本チームは、一つ階段を上がったと言えるのでは無いでしょうか?「日本チームからは得点しにくい」と言う印象を与え続ける事で、相手が無理をする時間帯が増えれば、日本もその隙を突けることが多くなると思います。まず日本の第一段階が見えた今大会は、非常に意味のある、価値ある一歩を踏み出した大会だったと思います。80年間19回の歴史を誇る大会です。そうそう簡単では無いでしょう。でも、日本のスタイルを自信を持って貫き続けることで、いつの日か決勝戦の舞台に日本が立つ日が来るかも知れません。そして相手のゴールネットを豪快に揺さぶってくれる選手が、出てくれるのかも知れません。遠いあの日に見た、マリオ・ケンペスの様に・・・。
2010年07月03日
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前回のエントリーでは、活動40数年と言う老舗ロックバンドのご紹介でしたが、こちら日本でもこれからの若手が頑張ってますぜ~と言うことで、本日は、FACTの紹介です。まあ、若手と言っても、結成されてから10年も経っているので中堅バンドということになるのでしょうが、ここ1~2年で、日本でも注目度がかなり上がったバンドです。「日本でも」と敢えて書いたのは、国内での活動後に渡った北米やイギリスでかなりブレイクしたためで、ちょっと逆輸入に近いイメージがFACTにはあるんですね。(まあ、そういった売り出し方の方が注目はあびやすいだろうと言う戦略的な・・・w)実際には、2004年、2006年と国内盤も出しているのですが、メジャーデビューアルバムとなった今日ご紹介する昨年発売の「FACT」が、実質的なファーストアルバムと言って良いかと思います。彼らの音楽は、おいらの幼稚な文章だとなかなか上手く表現出来ないのですが、トリップサウンドとでも言うのが良いのかなあ?一度聴いてしまうと、非常に中毒性が高いと言いますか、楽曲も2分台、3分台のものが多くて、あっという間に聴けてしまうので、繰り返して聴きたくなると言うのが一つ。そして、通常良くある、Aメロ→Bメロ→サビ→Cメロ→サビと言った進行が少なく、かなり混沌としていて複雑な展開を見せるんです。後でご紹介する曲を聴かれると分かると思うのですが、短い曲の中で、色々なモチーフが出現しますので、そんな所が、聴く者を飽きさせない、また、もう一度聴きたくなるぞ~的な中毒性を持っているのだと思います。曲作りが本当に上手いバンドです。楽曲自体は、メロコアパンク、スクリーモ系(古い?)のかなり激しい楽曲が多く、好みはハッキリ分かれると思います。もう、ダメな方は、絶対に歩み寄れないだろうと言う感じですなw。スラッシーなツインギターに、ハイスピードのツーバス、デスシャウトをバックに、ハイトーンなヴォーカルが絡む・・・なんて書いたら、30代後半~40代以上の方は、かなりヒキ気味かと(笑)しかし、おいらが紹介する以上(上から目線)、そのメロディラインは、折り紙付きとでも申しましょうかw。よーく、そのメロディを聴いて頂くと、非常にキャッチーで親しみ易いものが多いですし、ヴォーカルHIROの声質も非常に伸びやかで音程もしっかりしています。それと、彼らは、海外のプロモーション用にPVなどでは能面を着用していることが多いのですが、これがまた非常に良いんですね。日本のバンドだと一発で分かりますし、かなり似合ってますw。お面と言えば、もう、ビークルが大本家な訳ですが、ビークルよりは随分と洗練されたかぶり方です(笑)。勝手な想像ですが、サウンド自体もビークルに近いので、もしかしたらFACTがリスペクトしているバンドなのかも知れません。[SONG LIST]01.paradox02.los angels03.a fact of life04.chain05.reborn06.purple eyes07.lights of vein08.merry christmas mr.lawrence09.co-310.snow11.stretch my arms12.45days13.why. . .14.1-215.rise[MUSICIANS]Takahiro(Guitar, Vocals)Kazuki(Guitar, Vocals)Hiro(Lead Vocals)Eiji(Drums, vocals)Tomohiro(Bass, Vocals)01.paradox不安気なハイハットからデジタリックなギターリフの導入で始まるparadox。kazukiのデスシャウトから、Hiroのクリアヴォイスとの絡みが絶妙。前半のハードさと後半のメロディックさのメリハリがオープニングにふさわしい楽曲です。02.los angels緩急を付けた展開と朗々と唄う抜けの良いHiroのヴォーカルが耳に残るドラマティックな楽曲。03.a fact of life今回のアルバムの中では断トツの楽曲。海外での人気も高い様で、ご多分に漏れずおいらもイチ押しの楽曲です。これはPVも見事で、オチも含めて完成度が高いです。05.reborn2004年に出されたインディーズアルバム「the fine day never last」からの再録版だと思います。ハードコアな楽曲ですが、サビはFACTらしさ全開です。07.lights of vein躍動感のあるポップなサウンド。ちょっと一息的な曲ですが、とても親しみやすい楽曲で印象に残ります。11.stretch my armsドライヴの効いたハイスピードなギター前奏から、一転してプログレチックなリズムへと移行。抑えた感じのヴォーカルから紡ぎ出されるメロディアスな旋律が印象的な曲。12.45daysここで、ようやくバラードw。壮大な曲構成とメロディアスなサビが見事。15.riseデスヴォイスからのスタート。ただ、その後の展開が全く読めないサウンドの切り替わりが非常に楽しい1曲。最初のガチャガチャから少しづつメロディックにまとめていく技量は素直に素晴らしいと思えます。後半のサビは、ライブでの大合唱に最適だろうとw。インディーズの時代よりは、随分とポップな傾向に変わり、サウンドも洗練された感があります。旧来のファンとは意見の相違がかなりあるようですが、おっさん的には、このあたりが丁度良いです。路線から言うと、ビークルやエルレなどがお好きな方には、問題なく聴けるでしょうし、海外系だとHOOBASTANK、Senses Failと言ったバンドに興味のある方にも受けるかな?と思っております。それにしても、この頃は、英語詩で唄う日本のバンドが増えましたね。スポーツでもそうですが、もう、世界のマーケットを視野に入れないと、だんだんと立ちゆかなくなって行くのかも知れませんね。Boom Boom Sattelitesの成功例から"俺たちも!"と考えているバンドが増えていてもおかしくは無いですもんね。日本的な緻密さも残しつつ頑張って頂きたいもんです。今日ご紹介したFACTは、どう考えても、ヒットチャートを駆け上がって音楽番組にも出演するなんてなサウンドでも、バンドでも無いと思うのですがw、昨今の横一線の音作りからすると個性的でちょっと面白い音じゃあなかろか?と思っております。どうやったらリスナーに喜んでもらえるか?そして、自分たちが楽しく演奏出来るか?そんな事に心血を注いでる様に感じられるこのアルバムは、一聴の価値は十分にあると思っています。今後も目の離せないバンドの一つです。
2010年05月23日
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久々の更新なので、カテゴリーも久々のLive DVD!と言うことでw。しかし、何でおいら、こう、締め切りのある仕事を選んでしまったのでありましょうか?(笑)。漫画家や小説家の苦しみ、分かります。と言うことで、本日、ご紹介するのは、SCORPIONSの2000年のライブ映像です。スコーピオンズ、ご存知でらっしゃいますかw?ご存知ですよね。ドイツが誇る、世界的なヘヴィ・メタルバンド、ハードロックバンド。結成自体は、1965年なので、もう45年近く活動しているバンドです。2年後の2012年には、活動を終えると噂が流れている様です。もう十分頑張って頂いたのでは無いでしょうか?ルドルフ・シェンカーとマティアス・ヤプスのツインギターが、繰り出す攻撃的でありながらも繊細なリフとクラウス・マイネのヘヴィ・メタルに似つかわしくないクリスタル系のハイトーン・ヴォイスが絶妙に絡み合う、叙情的な美メロバンドです。現在のゴシックメタルやシンフォニック・メタルに多大な影響を与えている始祖的バンドと言っても過言では無いんじゃないでしょうか?更に!今回のDVDは、バックにベルリン・フィルハーモニーを従えての演奏となっています。ドイツの国民的バンドだからこそ実現出来たとも言える、そんな豪華な組み合わせです。ご存知の様に、ヘヴィメタ好き、クラシック好きなおいらにとっては正に夢の様な組み合わせな訳で、発売の報があった当時は、しびれましたね。指揮者のクリスティアン・コロノヴィッツは、ウィーン交響楽団などでも振ったりしている人らしく、アレンジャーでもあるそうです。どちらかと言うとオペラを得意としていた様ですが、指揮者としての活動よりも作曲家、編曲家としての活動が多い様です。ベルリン・フィルは、もう説明の必要が無いですよね?世界的にも最高ランクのオケですし、今回の演奏でもロックバンドのサポートのくせして、無駄に上手すぎます(笑)。普通、もっと控え目にやるもんやろ?と突っ込みたくなるくらい音が主張しまくってます。初めてこの音源を聴いた時には、かなり笑いましたもん。どっちが主役か分からんなあとw。でも、そのバンドとオケのコラボと言う点では、音圧の点も含めて文句の付け様が無い演奏です。恐らく、オケのメンバーにもスコーピオンズのファンが多くいたのかも知れません?普段のクラシックの演奏会では見せない、とても楽しそうでノリの良い演奏は、見ている方まで楽しくしてくれるそんなDVD作品です。ベルリン・フィルのこういったジャンルでも軽々対応する「懐の広さ」みたいなものも堪能出来る作品でもあります。[Set List]01. Hurricane 200002. Moment of Glory03. You and I04. We Don't Own the World05. Here in My Heart06. We'll Burn the Sky07. Big City Nights08. Deadly Sting Suite: Crossfire/He's a Woman, She's a Man/Dynamite09. Wind of Change10. Still Loving You11. Moment of Glory (Encore)[MUSICIANS]Christian Kolonovits(Conductor)Klaus Meine(Vocals)Rudolf Schenker(Guitar)Matthias Jags(Guitar)Ralph Rieckermann(bass)James Kottrk(Drums)with the Berlin Philharmonic Orchestra01. Hurricane 2000今回、映像リンクに選んだ曲です。1984年に発売された大ヒットアルバム「Love at First Sting」の2曲目に収録されていたRock You Like a Hurricaneのリアレンジ版です。BPOとの競演で、現在でも十分に通用する耐久性の高い名曲だと改めて認識出来た次第です。03. You and I96年発売のPure Instinctからの一曲。全体的に穏やかな曲調の多い時期のバラードです。オケのドラマティックなアレンジとクラウスの伸びやかなヴォーカルがマッチしています。05. Here in My Heartこれもバラードなんですが、素晴らしい曲です。デュエットの、リン・リヒティという女性歌手も声量が有って見事です。ミュージカル系の歌い手さんの様ですが、中低音域に張りのある声なので、ハイトーンのクラウスとピッタリですね。07. Big City Nights言わずと知れた、彼らの大ヒットシングル。ハードさとポップさを兼ね備えた蠍団の真骨頂とも言えるサウンドです。競演にあのジェネシスの三代目ヴォーカリストとして抜擢されたレイ・ウィルソンが参加しているのですが、ちょいとお邪魔です(笑)。おいらとしては、クラウス一人で十分だったのですが、レイ好きの人にとってはたまらんでしょうから良しとしておきます。10. Still Loving Youこれも、「Love at First Sting」からのバラードでアルバムのラストナンバーです。マイナーコードの半音階を多様する寂しげなバラードですが、BPOのストリングスアレンジと相まってますます悲劇的な様相ですが、そのドラマティックなエンディングに感動必至ですw。オーケストラとの競演とあって、バラードやミディアムテンポの曲が多く収録されていますが、どれも良く練り込まれたアレンジで改めてスコーピオンズの楽曲の素晴らしさが堪能出来る素晴らしいDVDです。実はこのDVDは、この時のライブCDもセットされた2枚組で1945円と言うお値段なので、大変お得じゃなかろうかとw。映像にない楽曲もCDには収録されていますので、更にお得感バリバリです。輸入盤ですが、アマゾンその他で購入出来ますし、PCはもちろん、家庭用の再生機でも、再生可能でした。ロックファンもクラシックファンも双方満足がいくことと思います。
2010年05月22日
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今日は、気分を変えて「角松敏生」のカテゴリー・笑。ここのところ、おいらが聴いてきた色々なジャンルのアルバムを紹介することが多かったのですが、よくよく考えたらご本人名義のカテゴリーがあるってえのも、なかなか凄いことでして・・・。っつーか、ファンサイト名乗っているので、当たり前かw。本日、ご紹介するのは、1985年リリースの"T's Ballad"です。このアルバムは、81年のデビューアルバムから85年のGOLD DIGGERまでのオリジナルアルバムから角松敏生流の極上バラードを集めた企画アルバムとなっています。バラードベストと見る向きもあろうかと思いますが、ヴォーカルの新録音、リミックスされたサウンド、さらにはこのアルバムのために書き下ろされた新曲が絶妙の配置で並べられており、その労力から考えても、単なるベストや企画モノとは一線を画したオリジナルアルバムに近い内容になっています。イマドキの表現だとスピンオフアルバムとでも言うべきでしょうか?笑この辺りが、ファンのメリット、リスナー本意の音作りを常に考えていた角松敏生というアーティストにおいらが惚れ込んだ一つの理由でもあります。おいらこのアルバムは、少しづつ暖かくなるこの季節に聴く事が、多いんですね。ジャケットや選曲から言っても「夏」だろう?と言うのが、一般的かも知れませんが、単純においらの想い出とセットなだけで、おもろいヲチも何もございません・笑。おいら、大学の4年間、ある進学予備校で数学の講師のアルバイトしてたんですが、3年間授業を受け持った生徒たちの高校合格記念に湘南へドライブに連れて行く約束をしてたんですね。希望校に行けた生徒も、行けなかった生徒もいましたが、それなりにみんなちゃんと合格してくれまして、何組かの車に分乗し、めでたくドライブに行く事が出来ました。今だったら、モンスターなんちゃらに抗議の一つも受けそうですが、当時は、親御さんから「先生、ウチの子、よろしくね~」と電話があったり、「自分も連れてけ~」っていう母親がいたりで(爆)、何ともユルくて良い時代でしたね。そのドライブの道すがらかけていたのが、このアルバムだったって感じですw。その子たちに、「この曲、おしゃれだね~」って生意気言われたり、「何て言う人?」って聞かれたこと、同時に春の光に反射するキラキラした海の風景、そして受験指導の重圧から解放された心持ちなんかを鮮明に思い出します。「自分が受験する方がよっぽど楽やないかい」と・・・。そんな訳で、このアルバムは、おいらにとっては「春」のアルバムなんですw。01.OVERTURE ~STILL I'M IN LOVE WITH YOU ~WAVE ~CRESCENT AVENTURE ~BEACH'S WIDOW ~MERMAID PRINCESS02.RAMP IN03.IT'S HARD TO SAY GOOD-BYE04.LET ME SAY05.IT'S TOO LATE OVERTURE ~SONG FOR YOU ~STILL I'M IN LOVE WITH YOU(piano inst) ~NO END SUMMER参加アーティストは、山の様にいるので、今回は割愛します。どうしてもという方は、オリジナルアルバムを「買って」聞いてみてくださいまし(宣伝、宣伝とw)01.OVERTURE ~STILL I'M IN LOVE WITH YOU ~WAVE ~CRESCENT AVENTURE ~BEACH'S WIDOW ~MERMAID PRINCESS吉田美奈子、角松敏生による賛美歌風のOVERTURE。この多重録音によるコーラスワークが本当に見事でこれから始まるサウンドへの期待感を煽ります。この当時の角松敏生は、アルバムのオープニングを本当に大事にしていて、舞台の幕があがるような、小説の扉を開けるような気分にさせてくれる事が多かったですね。録り直されたヴォーカルを披露する~STILL I'M IN LOVE WITH YOU~WAVEの2曲。あのファーストアルバムに収められていたヴォーカルとはかなり違っており、ヴォーカリストとしての進化が伺えます。ファーストのWAVEは正直、演歌かいっ!と言う程、こぶしが効いてたんですがw、このバージョンは非常に洗練された感があります。CRESCENT AVENTUREはカルロス・リオスの柔らかいギターカッティングが大好きな一曲です。昨年のライブで、歌詞はおろかタイトルまで変更して披露されたBEACH'S WIDOW(笑)。確かに文法的にはグダグダなんでしょうが、リアルタイムで聞いてきた我々には、そのグダグダで十分なんです、はい。MERMAID PRINCESSは、ちょっとしたエディットを加えて収録されています、なかなかのバージョンだと思います。この時の江口さんの張りのあるドラムにとても魅了されましたね。02.RAMP IN当時、このアルバムの為に書かれた新曲でした。JAL123便のための追悼曲として書かれたのはファンの間ではあまりにも有名です。そんな悲しい背景の曲ではありますが、映画を見ているかのようなドラマティックな展開、これでもかと押してくる流麗なメロディは、角松敏生というアーティストを知るに余りある名曲だと思います。歌心を持ったポン太さんのドラムサウンドにしびれ、数原さんの泣きのホーンに心を鷲づかみにされますね。ライブで更に真価を発揮する曲でもあります。03.IT'S HARD TO SAY GOOD-BYE国分友里恵とのデュエット曲。ファンの間でも人気の高い曲ですよね。男女が会話をするように進められていくこの曲は、正に演歌の手法な訳ですがw、角松流のAORなサウンドであまり悲壮感を感じさせないのが面白いところです。凍結ライブの際の演奏は名演中の名演だと思っています。04.LET ME SAYこれも、名バラードです。最初に聞いた時に、ピアノは、「外人さんかな?」と漠然と思っていたのですが、後に友成さんだと知って感嘆したのを覚えています。それだけ洗練されたサウンドだったと言うことでしょうね。05.IT'S TOO LATE OVERTURE ~SONG FOR YOU ~STILL I'M IN LOVE WITH YOU(piano inst) ~NO END SUMMER最初の美奈子さんのコーラスワークによるOVERTUREからがプロローグだった訳ですが、エピローグの始まりになるIT'S TOO LATE OVERTURE。もう書いていても矛盾しまくりの単語が並んでます、すいませんw。SONG FOR YOUも、このアルバムのために書かれた新曲でした。ポン太さん、美奈子さんのゴールデンコンビが重厚なサウンドメイクをしていて、バラードとは思えないパワフルさを感じます。良い曲です。リチャード・ティーのリリカルなインストを挟んでNO END SUMMERのコーラスワークでアルバムを締め括ります。ティーは、弾きながら主旋律を頭の中で絶対に歌ってますよね?w素晴らしいピアニストだったなあ・・・。と言う訳で、おいらの想い出は抜きにしてw、本当に良く出来たアルバムだと思います。改めて曲順を見ても01.プロローグ(序章)02&04.モノローグ(独白)03.ダイアローグ(対話)05.エピローグ(終章)と、正にアルバムという「作品」のストーリー性を狙ったのだろうと想像させる作りです。サウンド的にも、「極上AOR」を地でいくメロウなアルバムだと思っています。バラード集でありながら、ちゃんと抑揚があり、聞き手を飽きさせない作りは、「角松敏生」の音に対する真髄を見る思いです。なかなかこういうサウンドとアルバムを作る日本人は、当時存在しなかったですね。ただ、不思議なのは、After 5 Clashからの選曲が無いことです(^^何か理由があったんですかね?ご存知の方がいらしたら教えてくださいまし。オリジナルで既に証明されているものの、捨て曲なしの名盤の一つだと思います。たまには、春風と共に聴いてみては如何ですか?笑
2010年03月20日
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昨年、このサイトでもご紹介したnujabesが交通事故で他界されたそうです。あまりの事に、ちょっと言葉がありません。大好きなサウンドメイカーだったので。事故死・・・さぞかし無念ではなかったかと・・・そして、僕たちもまたあの流麗で繊細なサウンドの進化を体感することが出来なくなってしまいました。人の存在って、こんなにも儚いもんなんですかね。UYAMA氏もつらいだろう。Shing02とのコラボもまた聴きたかった。Hydeoutの存続を願いつつ、そしてnujabesことセバジュンのご冥福を心よりお祈り致します。素敵な音楽を届けてくれたことに感謝して・・・♪♪Nujabes-reflection eternal-(PV)http://hydeout.net/hydeout/2010/03/_hydeoutproductions.html
2010年03月18日
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どうも決算時期と言うのは、ドタバタとしてよろしくありませんなあ(^^今回は、ちょっとお久しぶりの80's Musicのカテゴリー。ご紹介するのは、SURVIVOR の "VITAL SIGNS"です。昨日、奥様と一緒にNHK総合の80年代の洋楽特集的番組を見ていて、また火が付いちゃった感じです(笑)。番組内では、マドンナ、シカゴ、ヴァン・ヘイレン、a-ha、カルチャー・クラブ、ヨーロッパなどなど、まあ、これでもかっ!ッつー位、定番のオンパレードw。ここまで、大定番ばかり流してしまうとこの先番組が成り立つのか?と心配になるくらいだったのですが、まあ爆発的に音楽が広まった80年代なので、まだまだ、この先のネタには困らないかも知れませんね。次回も放送があれば見てみたい番組の一つです。昨晩、そんなこともあって、80年代にトリップさせられたおいらとしては、何をご紹介したもんか?とラックを物色。サラサラと見た中で、目に止まったのがサバイバーでした。今や、「サバイバー」で検索すると、どっかの国のTVドラマばかりがズラリと並んでしまう状況でw、特に若い方にとっては、そんなバンドがあったことすらご存知無いか、或いは、忘却の彼方かも知れません。そして、サバイバーと言うと泣く子も黙るロッキーのテーマに使われた「アイ・オブ・ザ・タイガー」のみで語られてしまう、有る意味"悲劇のバンド"でもあるのです。いつも思うのですが、誰もが知っている様な、しかも世界的な大ヒットを放つと言うのは、そのアーティストの名声を広げ、商業的にも成功する訳で、素晴らしい事に間違いは無いのですが、余りにもその曲の印象が強い為に、後のヒットに恵まれず、じわじわと消滅してしまったり、一発屋と揶揄されてしまうことも多いのは、アーティストの辛い部分ですよね。彼らサバイバーも、下手するとその「一発屋」の部類で語られてしまうことがあるかと思うのですが、その一発屋に甘んじる事を良しとせず、様々な試行錯誤による変革の上、当時、起死回生とされたアルバムがこの「VITALSIGNS」です。タイトルのヴァイタル・サインズは、ご存知かも知れませんが、医学用語で言う所の、「生きている証拠」または「生体反応」の事ですから、大ヒットの後、数年後に出すアルバムに、このタイトルを付けた彼らの気持ちというのが良く理解出来ます。さて、本当に前置きが長いですがw、このアルバムをご紹介していきましょう。発売されたのは、1984年ですから、今から26年も前になります。おいらが、高校三年の時でして、このアルバムをウォークマンで聴きながらバイクに乗りたいと熱望していた事を思い出しました(笑)。サウンドは、典型的なメロディアスハードロックで、そのジャンルで言えば、大傑作の一枚です。(勢い余って3曲もリンクしてしまったのでお時間のある時にでも・・)01. I Can't Hold Back02. High on You03. First Night04. Search Is Over05. Broken Promises06. Popular Girl07. Everlasting08. It's The Singer, Not The Song09. I See You in Everyone 10. The Moment Of Truth(Bonus Track)Vo.ジミ・ジェイムソンGt.フランキー・サリバンKey.ジム・ピータリックBs.ステファン・エリスDe.マーク・ドラウビー01. I Can't Hold Backアコギとキーボードが奏でる透明感溢れる前奏から、ジミのハスキーなハイトーンヴォイスが冴えるパワーポップ。流れる様なメロディライン、ディストーションの聴いたフランキーのギターが織りなすサウンドは、聴き易さ満点で、ドライブにも最適です。02. High on You当時、大流行したYAMAHAのDX-7を全面にフューチャーした印象的なミディアムポップ。ジミのどっしりしたヴォーカル、軽やかなDXサウンド、歪んだギターのロングトーン、ドラウビーの良い意味で粗野なドラミングと、それぞれに相反するサウンドが見事に融合した楽曲です。03. First Nightバラードチックなジミの伸びやかなボーカルから一転して、スピード感溢れるサウンドへと転換するロックチューン。印象的なギターリフとサビのコーラスワークも見事です。04. Search Is Over産業ロック的王道中の王道バラード。シカゴ的なAORテイストも持っていて、なかなか引き込まれるメロディラインです。良くこれだけの曲をピータリックは書けますねえと感心してしまうような名曲です。ジミのヴォーカル力も堪能出来ます。05. Broken Promisesハードなギターリフが印象的なヘヴィロック。ドラウビーの重めのベードラとエリスの正確なベースラインがしっかりとメロディを支え、ポップなサビを一層際だたせています。06. Popular Girl05に続いて、キレの良いヘヴィなサウンドが展開されます。やや、マイナーコードで展開されるサウンドですが、ジミのヴォーカルの上手さやフランキーらのコーラスワークが見事で、じっくり聴いてしまう一曲です。07. Everlasting奥行き感のある前奏から、寂しげなメロディラインで始まるバラード。曲が進むにつれて、ドラム、シンセと次々加わり豪快なコーラスワークを取り入れたサビがとてもドラマティックです。08. It's The Singer, Not The Song05、06、07と続いた、ヘヴィ&マイナーサウンドを一掃するかのような軽快なポップロック。この辺りの楽曲順というのがまたこのアルバムを聴くことを飽きさせない、絶妙な配置だと個人的には思っています。09. I See You in Everyoneこれもドラマティックで、大変にメロディアスなラヴバラードです。バラードですがミディアムテンポに展開する楽曲で、一度聴いたら忘れられないサビを持っています。後半の壮大さは、アルバムを締めくくるにふさわしい名曲じゃないでしょうか?10. The Moment Of Truth(Bonus Track)日本盤には、必ず収録される10は、映画「ベストキッド」のテーマ曲です。本来なら09でこのアルバムは完結なのですが、映画に「ミヤギ」なる日系の空手の師範が出てくる関係で収録されるのかな?と勝手に想像しています。(ミヤギはパット・モリタが演じていましたね)映画のテーマですから、それはそれは分かり易いメロディで、このアルバムに収録されても違和感は無いですw。久々に全曲レビューしてしまいましたが、何の苦もなくレビュー出来る位、正に捨て曲なしの名盤です。こういったメロディアスロック、産業ロックの中では屈指の名盤だと自信を持ってオススメ出来ます。昨年、紙ジャケットでリマスターされて再販されました。実は、つい最近まで廃盤だったんですよw。おいら、アナログ盤、初版CD、輸入盤CDと持っているのにも関わらず、また、このリマスター盤まで買ってしまいました・爆。もう、頭イカレてます、はい。でも、今回はかなりヌケの良い音でリマスターされていて優秀な盤になっていますよ。ただ、先ほど、アマゾンを見たらすでに注文再生産になってしまっている様です(泣何とか、どこかで入手して聴いて頂きたい盤でございます。アイ・オブ・ザ・タイガーの大ヒットで天国を見て、その後、地獄の入り口に立ってしまった際、ヴォーカルを交代し、シンセを大胆に取り入れ、自分達のメロディラインを信じて作り上げた、このアルバムは、正に起死回生と呼ぶにふさわしい、ロックファンにとっては歴史的名盤の一つと言って良いと思います。サバイバーを知りたい時にベストアルバムを購入する必要はありません。この一枚で十分です(笑)。どうしても「アイ・オブ・ザ・タイガー」を聴きたいんだと言う方は、仕方がありません、ベスト盤をお買い求めくださいw。ジャーニー、TOTO、STYX、BOSTON、REOスピードワゴン、スターシップなどが聴ける方なら間違いなく気に入られると思います。そして、80年代の音楽というのは、徹底的にメロディを重視したサウンド作りをしていたんだなと改めて実感させられると思います。僕らの世代は、懐メロ的にも聴けるかも知れませんが、もしかしたらイマドキの若者が、この良さを再認識出来る位のクオリティがあるのでは無いか?と思っています。永く語り継いでいきたい盤です。
2010年03月11日
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今回は、クラシックのカテゴリー。今日、ご紹介するのは、レスピーギの交響詩「ローマの松」です。オススメCDは、カラヤン/BPOの盤なのですが、今日は、いつもお世話になっているYOU TUBEの映像からw、3者の演奏をピックして「聞き比べ」も入れながら、この曲を楽しんでみたいと思います。動画全部で15分程度あって長いものですから、お時間のある時にでも、聞き比べて頂けると幸いです。さてさて、作曲者のオットリーノ・レスピーギですが、イタリアの作曲家です。ヴァイオリンやヴィオラの演奏者でもありました。1936年に亡くなっているので、クラシック業界で言うとかなり近代の作曲家と言う事になります。年表的には、後期ロマン派~近代というカテゴリーになると思いますが、非常に流麗な旋律を書く人で、無調曲や不協和音が流行りつつあった近代作曲家群の中では、古典的な手法での作曲が多くみられる稀有な存在です。今日、ご紹介する「ローマの松」は1924年の作曲と言うことで、例によってその頃(86年前)の日本は、どんな感じだったかとWikiってみますと、1.日本でメートル法が採用2.阪神甲子園球場完成って事で、メートル法ってことは、それまでが尺、寸だった訳ですなw。んでもって、甲子園完成っつーのも凄いなあ。戦前から高校野球ってありましたもんね。歴史を感じますねえ。ただ、ベートーヴェンやバッハの時のように江戸の将軍様が暴れたりしてる頃ではないので、もう少し実感が沸きます・笑。そいでは、今日は、試聴があるので、早めにCD自体のご紹介をば。指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団第1部 ボルゲーゼ荘の松 (2分56秒)第2部 カタコンブ付近の松(6分54秒)第3部 ジャニコロの松 (6分48秒)第4部 アッピア街道の松 (5分21秒) 1978年の録音ということなので、カラヤンが70歳の時のものです。カラヤン円熟の極みの頃でもあり、ベルリンフィルとの関係も23年目の頃ですからその生み出す音楽の一体感を感じられる良い演奏です。演奏時間を書いておきましたが、おおよそ23分程で、長くも無く短くも無く聞きやすい曲なんです。他の多くの演奏者による録音も大体20分~28分と言ったところで、このCDでのカラヤンの演奏は標準的な録音時間です。第1部 ボルゲーゼ荘の松ローマのボルケーゼ公園で遊ぶ子供達の様子が描かれています。子供達が、踊ったり戦争ごっこをしている様を表現した、快活な感じの曲なんです。テンポも速いので、一歩間違うと、ただゴチャゴチャしたやかましい楽章なのですが、ベルリンフィルの腕達者達にかかると各楽器が際立ち、それぞれの持ち味が存分に発揮されていて、感心してしまう程、上手な演奏です。第2部 カタコンブ付近の松カタコンブは、「お墓」の事ですが、その地下から響く死を悼む聖歌が聞こえてくる様を表しています。カラヤンは、この楽章を非常に重々しく、そして丁寧に指揮してますね。第3部 ジャニコロの松ジャニコロの丘から見える満月とそれに照らされる松を描いています。この楽章で特筆すべきは、ナイチンゲール(小夜啼鳥)の本物の鳴き声をSE(効果音)として録音していることです。レスピーギが楽譜にSEとして指示しているため、多くの指揮者が色んなナイチンゲールの声を収録しています。このSEを聞き比べるためにCDを買うファンが多いんですw。第4部 アッピア街道の松「ローマの松」の中で、最も有名な曲です。しかも胸のすくようなかっこいい曲でもあります。(音の大スペクタクルの様な楽章の詳細は、この後の聞き比べで。)カラヤンは、音楽史上、最も有名な指揮者と言って良いかと思うのですが、その為に、ファンの数もハンパなければ、アンチの数もハンパではありませんw。「その自己満足的な音がイヤ」とか、「ゴテゴテに飾り立てた音がイヤ」果ては、「独裁主義だし、ド派手なライフスタイルがイヤ」と言った私生活まで嫌いと言う、もはや、嫌いの本質すら見失っている様な方までいますw。更にもっと突っ込んだ所で言うと、「カラヤンが好き」と発言することは、クラシックを表面的にしか分かっていない、ニワカファンだとまで揶揄される始末なんです。(おいらは平気で、「大好きです」と言ってしまいますがw。)しかし、裏を返せば、そこまでクラシックリスナーや一般の方に知られた指揮者は、カラヤン以外に居ないと言うことでもあります。ベルリンフィルを大編成にし、音圧を上げて、どんな楽曲もエンターテイメント色を強めるカラヤンの様なスタイルが多くのファンを生み出たと思いますし、そのスタイルのおかげでクラシック音楽をとても身近な存在にしてくれたと言う点で彼の功績は、誰にも批判出来ないのではないか?と思います。それでは、今日の試聴コーナーです(笑)。まずは、「ローマの松」ってどんな感じよ?という方の為に、第4部の「アッピア街道の松」という曲をご紹介します。これは、4楽章の中でも最も有名な曲で、古代ローマ帝国の軍隊の行進を描いた曲です。「すべての道はローマへ通ずる」のモチーフにもなったこの街道を遠くの方から見える軍隊が目の前を通り過ぎて行くかの様に演奏されます。最初から3分半頃まで軍隊が遠くにいますので退屈ですがw、その内、大音響で、目の前を通ってくれますから、そこまで我慢してお聞きください。(我慢出来ない方は、3分を目安にカーソルを合わせてくださいw)♪♪♪ ジョルジュ・プレートル版これは、フランスの名指揮者、ジュルジュ・プレートルの演奏ですが、文字通り豪華絢爛な音で見事な演奏です。ご覧になって気付かれたかと思いますが、この曲では金管楽器を舞台の後方に数名配置して演奏しています。これは音に立体感(ステレオ感)を与える効果がある訳ですが、指揮者によっては、2階のコンコースだったり、1階席の通路後方、正にお客様の中に金管隊を配置して、舞台の前後で挟み撃ちで聞かせる場合もあったり聴く者に、驚きやワクワク感を与えてくれます。次は、日本のオケの素晴らしい演奏です。指揮は尾高忠明、演奏が東京フィルハーモニックです。これは3年前の東急ジルベスターコンサートの模様で、毎年、大晦日にテレビでライブ中継されるものです。このジルベスターでは毎回、新年へのカウントダウンと曲の終わりをドンピシャで合わせるのが恒例となってまして、昨年末は「木星」のドンピシャでした・笑。ある種、曲がどうこうより、24時ビッタビタで曲が終わるか?の方でハラハラドキドキしてしまって、演奏者にとっては、良いんだか悪いんだかなんですが、今の様に年末年始と関係ない時期に冷静に見ると東フィルがハイレベルな演奏を展開しているのがわかります。♪♪♪ 尾高忠明版ここまで、ドンピシャだと無条件に興奮します・笑毎年、これを担当する指揮者は、前の日寝られない位、緊張するそうです・再笑さ、そして、カラヤンです。これは、大阪のシンフォニーホールで1984年に収録されたものですが、この映像から、前の2本とは違う「何か」を受け取られるのでは無いか?と思いますので、おいらの余計なコメ無しでどうぞ。オケはもちろん世界のベルリンフィルです。♪♪♪ カラヤン版3本聞き比べられた時の「差」とか「違い」をお感じになられますでしょうかw?どれもこれも、演奏は素晴らしいものです。プレートルの華麗で美しいサウンドも良いです。尾高さんの、明るくてテンポの良い演奏も観客を乗せる魅力があります。しかし、最後のカラヤン版は「魂」みたいなものを感じませんか?一音たりとも逃さないとするカラヤンの武士の様な瞳と、それに一糸乱れぬ大強奏で応えるオケ。この時のカラヤンは亡くなる5年前。腰にもコルセットを巻いて立っているのもやっとの状態だったのでは?と言われています。大きな振りもアクションもありません。でも、「気」で指揮をしていると思いませんか?自分の音楽の集大成を身体全体のオーラで発信している様な気がします。しかし、これは、あくまでもおいらの感想ですので、お聞きになられた方それぞれの感じ方があると思いますから、是非お聞かせください(^^それにしても、これだけの先振りで、ジャストジャストのベルリンフィルも本当に凄い力量です(もう、先振りを通り越して後振り見えるw)。そして、打楽器と管楽器の音圧もハンパではありません。おいらも、ティンパニやバスドラやってたんですが、あそこまでの強奏でヌケの良い音は絶対に出せません。絶対に音割れしますw。たまにはクラシックも如何でしょうか?レスピーギの「ローマの松」。オススメです。P.S カラヤンの弟子でもある小澤先生の早期の回復をお祈りしています。
2010年02月03日
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今回は、AORのカテゴリーです。と言っても、AORと特化してのジャンルを作ってなかったので、今回から新設しましたw。ご紹介するのは、昨年、日本国内で発売されたDaniel Anderssonです。ダニエル・アンダーソンと聞くと、アメリカかイギリスか?って想像してしまうのですが、この方、スウェーデン出身のアーティストです。だから「s」が二つ並んでるんやねw。~ssonの方が多いですよね、北欧系の方は。スウェーデンと言えば、泣く子も黙るABBAを輩出した国な訳ですが、おいらもご多聞に漏れず、アバ大好きでしてアルバムはレコードとCDで、ほぼ完遂しているのですが、11枚組のコンプリートBOXをどうにかしてゲットしたいと虎視眈々なのであります。(またCaramelさんに、あきれられるなあ・・・)他にも、エイス・オブ・ベイス、カーディガンズ、メイヤのようにポップセンスに溢れたメロディ大国である一方、ヨーロッパやロクセットの様なハードロック系の産地でもあって、世界的にウケる曲がかなり二極化したイメージが、おいらの中ではあったんです。なので、ダニエル君みたいにAORの様なジャンルで出て来られる方がいるのかいな?とかなり懐疑的だったのですが、そのサウンドを聴いてみて、なるほど、かなりアメリカナイズと言うかイギリスナイズされた雰囲気でして、もう、イマドキの音楽には、どの国とか、どのジャンルとかって言うのが無くなって来ているのねえと、妙な感心をしている次第です。以前にも書いたかと思いますが、AORの明確な定義って良く分からんのですよね。ですから、ボズっぽいものとか、ボビー・コールドウェルっぽいとか、クリストファー・クロスっぽいとか、その「ぽい」「ぽい」サウンドが好きで探して聴いていたら自然とそれがAORって事になってたみたいなw。その集まったサウンドが以前にジャケット写真撮ってご紹介した、このLP達だった訳です。で、その「ぽいぽいサウンド」(←kado命名w)をAmazonやらiTunesやらで試聴していると、その履歴を追跡したロボット君達から、やたらとオススメ、オススメとしつこくメールやジャケが表示されたのが、このダニエル君と言うことでございまして、垂らされた釣り餌に、まんまと食いついちゃった憐れなkado兄ィでございます。(パクっ)実は昨年、その垂らされた釣り糸にパクついちゃったのが三回程ありまして、オーレ・ブールド、スムース・リユニオン、そしてダニエル・アンダーソンと言う事なんですが、北欧系の若手ばかりで、どれもこれも正に「ぽいぽい」なのですが、かなりこの手のサウンドが盛り上がっているようでございます。と言う訳で、若手グループの先陣を切ってダニエル君ご紹介です。01. Glamorous Hollywood 02. Left me Up 03. In My Mind 04. The Dealmaker 05. Easy Street Shuffle 06. Keep on Trying 07. Tell Me 08. Everytime You Come Around 09. I Can't Stand it Any Longer 10. Cafe des Arts [Musicians]Vo&Gt. Daniel AnderssonKey. Stefan OlofssonDr. Peter FredlanderBs. Peter StarefeldtPer. Mikael EmsingTr. Par Wretling01. Glamorous Hollywood AOR的と言うことで言えば、正にドンピシャはまりの曲です。ステファン・オロフソンのまろやか~なキーボードとダニエルの優しいギターリフの絡みが何とも気持ちの良いナンバーです。春先のドライブなんかに良いのでは無いでしょうか?02. Left me Upややハードなギターリフの前奏から始まるウエストコースト調のロックサウンド。前半のハードさから一転するサビの穏やかな落差にメロっとなる曲です。03. In My Mindどこからか暖かい風がやさしく吹いて来るような雰囲気を持った楽曲です。ダニエルの抑えた声にステファンのサポートがとても生きるグッドメロディです。06. Keep on Tryingタイトなリズムとシンプルなギターリフが印象的な、ポップナンバー。R&Bの要素が入っていて、ちょっと大人な印象の楽曲です。08. Everytime You Come Around AOR業界で言う所の王道バラードw。優しいメロディ、優しい声、優しいピアノと優しいづくめのサウンドで、とても気持ちの良い曲なのですが、思いっ切り失恋の唄ですw。本当に良いメロディ書きます。今日は、5曲ばかりで抑えましたw。実は突出した曲って無いアルバムなんです。ただ、平坦かと言うとそうでもなく、ややハードな曲とメロウな曲とのバランスが絶妙で、サラリと気持ちよく聴けてしまうアルバムなのです。このアルバムのタイトル「Days in L.A.」は、彼がロスの音楽専門学校で学んでいる日々のことを思って作った曲だそうですが、そのロス時代に、かのジェイ・グレイドンやデヴィッド・フォスターとも交流する機会があり、グレイドンが彼の音楽を絶賛したとライナーには書いてあります。まあ、向こうの方々お得意のリップサービスも多分に含まれているかと思うのですがw、幼少期より、シカゴ、TOTO、エアプレイの大ファンだったと公言してはばからないダニエル君のことなので、こういった出会いが彼の音作りへのやる気や自信をもたらした事は想像に難くありません。 インパクトと言った部分には、まだまだ欠けるものの、その堅実で丁寧な音作りには大変好感の持てるアーティストで、今後の活躍に期待したいと思っています。
2010年01月31日
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今回は、CLUB/DANCE/DISCOのカテゴリーです。実は、今日ご紹介するCAPTAIN FUNK(キャプテンファンク)は、つい2週間ほど前に初めて知りまして・・・、アルバム3枚を即買いして以来、超ヘビーローテーションになっているシングルユニットです。CDのレビューって、とても難しくて、それでなくても文章ベタなおいらにとっては、せめて何年か、或いは何十年も聞き込んでいる音源を当時の思い出や時代背景と合わせて紹介することで、何とか体裁だけは整えると言う手法を取って来た訳ですw。がっ!このCAPTAIN FUNKのサウンドがあまりにも良かったので、アーティストの詳細を知らぬままに勢いで紹介しようかと思った次第です。このアーティストを知ったのは、おいらがWEBデザインをする際にいつもコラボしているカメラマンのT.O氏からだったんです。彼と色々な音楽の話しをしていた際の会話・・・T.O「そう言えば、kadoさん、キャプテンファンクって知ってます?」kado「知らん」kado「キャプテンストライダムの新しいアルバム?」T.O「いやいやw、グルーヴ系というか、スカファンクっぽい・・・」 (ここで彼のデカい目が細くなって軽蔑のまなざし)kado「いや、もう全然知らん」 _| ̄|○ と言う訳で、結構ディスコ系やテクノ系聴いてた割には、全くお初の名前だったので、おいらのちっちゃなプライドはズタズタだった訳だったのですがw、よくよく話しを聞くと、T.O君が好きなSUBU監督が10年前に撮った「MONDAY」と言う映画の主題曲を このCAPTAIN FUNKが担当していたそうなんです。T.O君が、久しぶりに聞いてみたいという、その主題曲を探そうと言うことになり、早速ネットで色々検索し始めたんです。まずは、当然ながら公式サイトと言うことで訪問しましたら、そこで無料配信されている5曲に、二人とも完全ノックアウトされましてねw。二人して、本題の映画主題曲そっちのけで、配信曲を聴きまくり、その場でアマゾンポチまで行ってしまったんだす・・・バカ過ぎます(笑)と言う事で、オオエタツヤなるDJ兼ミュージシャンがCAPTAIN FUNK名義で昨年発売している最新作「Sunshine」を聴いてみましょう。01. Endless Days 02. Weekend (kissing, tasting, touching, loving) 03. Rise 04. Girlfriend 05. Piece Of You06. At The Beach07. Sunshine08. Just Wanna Get You Tonight09. King of the Highway10. Leaving11. Anymore12. Summer Nights13. Hey Boy, Hey Girl (PLAYMODEL Daytime Remix)14. Hey Boy, Hey Girl (PLAYMODEL Nighttime Remix)15. Hey Boy, Hey Girl (Digikid84 Remix)16. Sunshine (Instrumental Mix)01. Endless Days恐らくオオエタツヤ本人の多重コーラスではないかと思われる爽やかなオーバーチュア。アルバムのオープニングとして期待感をそそります。02. Weekend この1曲でアルバム購入を決めたと言っても良い程、アップテンポで、キャッチーなナンバー。理屈抜きの楽しさと、オオエタツヤのメロディメーカーとしての本領を爆発させた楽曲です。ドライブなどには、持って来いです。ヴォーカルはマケドニア出身というAdnan Kurtovが担当。リンク先ですが、オオエ氏の顔写真上のプレイボタンを押すと1曲目がWeekendです。03. Rise 典型的なヘヴィトランス。そんな中に現れる可愛らしいキーボードのリフが曲を聴きやすくしています。05. Piece Of Youこれまた02.WEEKEND路線を彷彿とさせる、キャッチーなナンバー。美人ヴォーカリストMeri Neeserの素直な唄い方がとっても聞きやすい。極上のポップソングです。07. Sunshineギターサウンドを全面に押し出したロック色の強いポップナンバー。乾いた感じのサウンドが耳に気持ち良いです。08. Just Wanna Get You Tonightドゥービー的なピアノ前奏とw、タイトなビートが上手く絡み合ったポップソング。とてもAOR的なカラーが出ていて聞きやすいです。09. King of the Highway前曲から一転してハイスピードなテクノハウスが展開されます。NOISYなギターサウンドとYMO的メロディラインが絶妙にマッチしています。12. Summer Nightsラテン風味なリズムを取り入れながらも、スピード感あるハウスミュージックが展開されます。途中から入るメランコリックなピアノが曲にアクセントを付けていて楽しく聴けますよ。13. Hey Boy, Hey Girl (PLAYMODEL Daytime Remix)14. Hey Boy, Hey Girl (PLAYMODEL Nighttime Remix)15. Hey Boy, Hey Girl (Digikid84 Remix)前作のアルバム「HEAVY MELLOW」に収録されていた曲をリミックスしたシリーズ3連発です。ちょっとここまで並べなくても良かったかな感はあるのですが、キャッチーなサウンドのおかげて何とかイケます・笑ここでも、Meri Neeserのシンプルなヴォーカルが活躍します。これはライブ映像をリンクしておきますので、お楽しみください。最後の映像を見ても分かるように、CAPTAIN FUNKの何が凄いって、こういったダンス・ハウスミュージックをお皿を廻すのでは無くてライブで生楽器で演奏出来るところですね。これには、恐れ入りました。ライブのテクノロジーが上がっていると言ってしまえばそれまでですが、様々なプログラミングやサンプリング音のセットアップ、そしてそれらと生楽器を合わせて音を披露するのは、そう簡単ではないだろうと想像します。このアルバムは、ヴォーカリスト連中は、それぞれの母国で録音し、オオエタツヤ氏が作る音源をメールやファイル送信でやり取りしながらミックスしていったそうです。日本を代表する世界的DJの沖野修也なども世界中のアレンジャーとファイルのやり取りで名盤をどんどん輩出していますが、これからの音作りというのは、世界の垣根を越えて、どんどんワールドワイドに展開されて行くんでしょうね。それにしても、このアルバムは、テクノ・ハウス・トランスと言ったカテゴリーはもちろんのこと、ロック、フュージョン、AOR、ユーロビートと言った要素もふんだんに取り入れられており、ただのダンスアルバムに収まらないクオリティーを持っていると思います。何より、耐久性の高い音楽を作りたいと本人が言っている通り、飽きの来ない、しっかりとしたメロディラインというのは、他のダンス系アルバムとは明らかに一線を画しており、彼の音楽家としての才能を堪能出来ます。ほんの、数日前に知ったばかりで、何ともお粗末なレビューではありますが、もう理屈抜きで、是非聴いてみてください。ドライブや仕事の時にも、気分をアゲられることを保証します。そして何よりとても楽しい気分になれるアルバムです!おまけですが、こんな感じに↓なれるのです・爆 ★アルバム発売用CM
2010年01月30日
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今日は、ちょっと趣向を変えて、アルバム紹介では無いですが、おっさんの戯言に、少々お付き合いください。前回、Hanahさんと言うアーティストの、これから発売される新曲のエントリーをあげたのですが、ブログ仲間のまつのすけくんから一つの問題提起を頂いたんです。彼は、おいらよりは、恐・ら・く、かなりお若いかと思うのですが、いつもこのおっさんの凝り固まった脳ミソを活性化してくれる御意見をくださるので、とてもありがたいと思って、参考にさせて頂いてます。で、頂いた御意見にコメント欄だけでは、書き切れなさそうなのでエントリーにしてみました。まつのすけくんからは、こんなコメントを頂きました。(まつのすけくん、すまんね、勝手にw)--------------------------------------A)最近のコ、例えば西野カナちゃんやYU-Aちゃんなんてビジュアル的にはドストライクなんですが、いざアルバムを買いたいかというと正直抵抗感があるんですよね。辛辣な表現をすれば、肝心な楽曲にビジュアルに追いついていないと言うべきか。B)私は政治のことも書いていて思うのですが、今の音楽がつまらないというのを業界のせいにするのは酷ではないかと思うのです。音楽はその時代の政治状況や社会状況にも左右されやすいことを念頭にして議論しなければ、建設的な答えは出せない気がしますね。--------------------------------------と言うことで、A)は個人的に返信です(笑)西野カナさんは、良く耳にしますけれども、おいらもさすがにアルバムまでは・・・と言った感があります。極端に言うと、テルマさんでも、ミリヤさんでも同じ感じがするんですよ。YU-Aさんは、声は好みなので、この先も聴いてみたい気がしていますが、例えば上記の4人でコンピアルバム作ったら一人のアーティストがやってるような錯覚を起こしそうです(笑)。このタイプのサウンドなら、まつのすけくんもご存知の傳田真央さんや、嶋野百恵さんTiAさん聴いているほうが面白いなというのが、僕の感想です。(ただ単に好みの問題かもしれないですが。)前回、ご紹介したHanahさんも、聴く人によっては、下手したら同じ部類になるでしょうね。ただ、おいらが彼女を紹介したのは、メロディと歌詞の心に残る印象度が上記の皆さんとは、ちょっと違っていたからです。あとは、おいらの腐った耳でも彼女の声は、聞き分けられそうだったからですかね・笑。つまり、乱暴な言い方をすると、映像などなく、テレビの音だけとか、ラジオからDJの紹介なくして、イキナリ音楽が流れて来た時に、「聴いたことある気がするんだけど、誰だか分からんわ」というのがあるんですよw。「それは、kadomaniaが歳なんだよ」と言われたら、ゴメンナサイと謝りますw。ただ、今年44にもなろうかと言うこの中年の禿散らかったおっさんに、「CD買ってみよう」と思わせないと10代、20代の購買力だけでは、なかなか厳しい業界になるのではなかろうかと感じますわな。すでに、CD業界の売り上げは、1998年が約6050億円で、昨年2009年が約3000億円、この10年でおよそ半分になっています。ミリオンアルバムは、2008年が7作、2009年が4作とこれまた落ち込んでいます。と言うことで、自然とB)の回答の流れに入りますが(笑)、おいらは、今の音楽がつまらないとは決して思っていません。確かに生楽器の緊張感やそれと対峙するヴォーカルの熱さといったものは減っているかも知れませんが、打ち込みだけの作品でもそういった真剣さを感じる作品もあります。が、そういった作品を見つける、或いは出会うのが、以前と比べると結構大変なんですわ。でね、ここからなんですけど、、>業界のせいにするのは酷ではないかと思うのです。と意見をくれたけれども、おいらは、ちょっと問題点があると思うのね。おいらみたいな40歳代の視点で見た場合に1.シングルを毎週、毎月で連発リリースした後にアルバム発売して新曲は半分以下2.アルバム2枚発売しただけで、3枚目がベスト盤(笑)3.CD発売前から着うたフルの配信4.オリコンチャートの上位のCDすら店頭に無い(出荷・入荷抑制)5.DL音源のライナー無し(それでもおいらは平気で買いますが・笑)6.CD価格の一定化と言った感じで、まだまだ挙げられそうなんですが、長くなるので分かり易そうな、簡単な所をあげてみたです。確かにダウンロードや、コピー・レンタルもCDの売り上げが落ちている原因の大きな部分だとは思います。JASRACや、流通の問題もあるでしょう。まつのすけくんがおっしゃる、政治状況や社会情勢にも左右されるでしょう。でも、その世の中の変化に業界が追いついていないばかりか、以前と比べて、音楽購買者の懐や神経を逆なでする様な売り方があるのも事実じゃないでしょうか?そこへもってきて、先ほど述べたおっさんの戯言では無いですが、誰が誰だか分からないくらいの音楽の画一化も原因の一つかなと思います。一つのスタイルが売れた際の二匹目のどじょうの狙い方があからさま過ぎる気もします。10年前、20年前、30年前のレコードやCDには、ジャケの裏面に誰がプロデューサーで、誰がアレンジャーで、サポートミュージシャンは誰でと言うのが分かる作品が多かったのですが、今はジャケットこそおしゃれですが、そういった事はなかなか分からない場合が多いのです。買って開けてみるまでわからないw。前回のエントリーで、音楽業界が、自らの首を締めていやしませんか?と書いたのは、上述したことに起因しています。さらには、4週連続とか、毎月とかシングルをリリースすることにどれほどの意味があるのか?そんなに作品を作るのって簡単なんですか?と・・・。簡単に作られるなら、こちらも簡単に聴きますよと・・・。おいらも、たまたまクリエイティブ系の仕事をさせてもらってますが、一つの作品を作るのって、そう楽なことでは無いです。おいらにクリエイティブな能力が無いと言うのもあるのですが(笑)。そういった訳で、つらつらと書き殴ってみましたが、これは決してまつのすけくん個人に意見をぶつけているのでは無くw、とても気になっていたことを提起してくださったので、良い機会なので書いてみようと思った次第です。音楽ファンや業界に向けたおいらの意見なので、異論反論おありでしたら御意見ください。おいらもまた考えます。ちなみに、クラシックやジャズのダウンロード配信では、CDと同じライナーノーツがPDF化されて一緒に落とせる事が増えて来てます。もともとメジャーレーベルに所属していた方が、インディーズからCDを発売したり、配信したりもしています。今の現況から少しでも脱却しようとする動きも見られてきています。音楽は、個人の趣向に大きく左右されますので、正しい事は無いのかもしれません。でも、こういった業界の努力があるならば、それを支持して応援していくことが出来ると思います。そして、何より、心に響く音楽を世に出そうとする真剣な気持ちが人々に伝われば、まだまだ音楽業界は捨てたもんでは無いハズです。
2010年01月20日
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今週末に、またドタバタしそうなので、今のうちに・・・笑今日は、期待してまっせ!のコーナーです。前回は、90年代初頭のアーティストでしたが、今回は、2010年の今年、かなり注目されてヒットするのでは?とおいらが勝手に思っているHanahです。昨年の夏、角松バンドでお馴染みの森さんがアレンジとプロデュースに参加するミニシングルがあると言うので、これは!と思い聞いてみたのですが、その中の「明日、また笑えるように」という曲が、なかなかのサウンドだったもので、インディーズ時代のフルアルバム(soulflower)も購入して良く聞いておりました。良くも悪くも、正にイマドキの音といったサウンドではあるので好き嫌いがハッキリしそうなのですが、彼女の可愛らしいけれども、ソウルフルな歌声と言うのは、グっと来るものがありましたね。何となく、将来性のある方ではなかろうか?と思っていたところへ、今月の27日にニューシングルが発売されるというアナウンスがあり、12月からラジオ各局がオンエアーを始めたのですが、これがまた良い曲なんですね。そんな訳で、今日のご紹介となりました。そいでは、まだ発売されてない曲ですが、発売元のユニバーサルが公式に上げているクリップがあるので、ご覧くださいまし。後半にかけての盛り上げ方が、なかなかです↓♪♪♪愛されたくて 愛したいだけ←Full Verと言う訳で、上述した様に、正にイマドキのアレンジなんですが、良く聞いているとメロディに、どこか懐かしさを感じるところがあって良い感じですな。それと、歌詞に共感出来るところがあるので、着うたの配信が始まっている事と合わせて、若い方にはウケる様な気がします。しかし、こうやって記述していると気がつくのですが、これだとCDって売れない気がしません?w。と言うのは、これはHanahさんのせいでも何でも無く、こうやって発売の一ヶ月近く前であっても、着うたは配信される、場合によっては、先行ダウンロードはある、そして公式ビデオクリップもPCで見られる・・・。まあ、そのお陰で、こうやっておいらもサイトで、紹介も出来るのではありますがw、もし、これだけのソースで満足してしまったり、もし、発売前で飽きちゃったりというリスナーが居るとすると・・・。レコード会社自ら首を絞める結果にもなりかねないので、これも諸刃の剣的商売ではありますね。売りたいための方法論が、売れなくする要因も多く含んでいるようなジレンマを感じます。おいらは、今回の楽曲を聴いた感じで、この曲の入ったアルバムが発売されれば、購入すると思います。それは、例えば、また森さんアレンジの曲が入ってるかな?とか、前回のアルバムに参加していたギターの古川さんのプレイが聴けるかいな?とか、或いは彼女の楽曲がどう変わっているかな?と言った期待感があるからなんですが、他の方々はどうなんでしょうね?wま、おいらが心配することでも無いのですが(笑)、楽曲のパワーさえあれば大丈夫かとも思いますし、何とも難しい時代でございます。とにもかくにも、今回ご紹介したHanahさん、厳しい時代に活動していくアーティストですが、多くの人に聴かれるアーティストになって頂きたいものです。Hanahさん!「期待してまっせ!!!」
2010年01月05日
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遅ればせながら、明けましておめでとうございます!本年もAnotherBrightをよろしくお願いいたします。いやあ、もう、この2ヶ月間全く更新出来ませんでした(泣11月から、とある調剤薬局さんの内外装のリニューアルデザインを手がけさせて頂いておりまして・・・。本日、ようやく仮オープンにこぎつけた感じでございます。あとは、今週末の看板や自動ドアなどの外装施工で、完結なのであります(喜!)今回は、既存の薬局とその隣りの空き物件を連結させるという、結構、大がかりな改装工事だったんですね。しかも、薬局さんは提携病院が休みでない限り休まないという慣例があるものでして、12月31日~1月3日の4日間で、既存店舗と空き物件を連結して内装を仕上げるという超ハードスケジュールだったんです。内装って、左官屋さん、クロス屋さん、水道屋さん、電気屋さん、建具屋さん、施工屋さんとごった返すもんですから、工程一つ間違うと今朝のオープンに間に合わないという最悪の事態に陥りかねないので、おいらも緊張しまくりでしたが、お正月返上の職人さんたちのおかげで無事にオープン出来ました(多謝)。ってな訳で、何ともやりがいもありーの、しんどいのの入り交じったお正月でやんした。メールなど頂いた皆さんには、返信出来ずに申し訳ありませんでした。後々、遅まきながらご挨拶させて頂きます。(※もし、物件の掲載許可を頂けたら、ビフォー・アフターを載せてみますね・笑)--------------------------------さて、ずーっとサボってたアルバム紹介ですが、新年一発目ですし、1曲目にBRAND NEW DAYという曲があるんで、それっぽいと言うことでw、久松史奈のBirthというアルバムを軽くご紹介しつつ2010年の幕開けをお祝いしましょう~。01.Brand New Day 02.あの時のままでいたい 03.忘れずにいられたら 04.天使の休息05.今夜は 06.DON'T LEAVE ME NOW 07.WALK 08.GROWING UP 09.17のまま 10.瞬きもせず Dr.山木秀夫/長谷部徹/江口信夫Bs.美久月千晴/高水健司 Gt.今 剛/松原正樹/井口慎也/笛吹利明Syn.中西康晴/十川知司/富樫春生/倉田信雄/安田信二 01.Brand New Day正にタイトル通り、壮大かつ爽やかなロックサウンドです。AORのテイストも取り入れた流れる様なメロディラインが印象的なんです。これTSUKASAさんの作曲なんですがね、この方、以前ご紹介した和田加奈子さんのアルバムでも非常に良い曲を提供しておりまして、おいら、和田さんを紹介してから、かなり注目している作曲者なんですが、他アーティストへの提供曲もじゃんじゃん聴いてみようかと思っております。02.あの時のままでいたい 80年代テイストの明るいポップロック。お嬢の伸びやかなヴォーカルが気持ち良い曲です。03.忘れずにいられたら独特なリズムの切ないミディアムバラード。冬の都会をイメージ出来るような感じで、とても聞きやすい曲です。04.天使の休息久松お嬢と言えば「天使の休息」、「天使の休息」と言えば久松史奈と言えるくらいの代表曲。彼女のアーティスト活動の中で最大のヒット曲では無いでしょうか?誰もが親しめるメロディラインの佳曲です。05.今夜はAORな雰囲気漂うバラード。キーボードのリフが印象的06.DON'T LEAVE ME NOW ミスター・ミスターの曲を彷彿とさせる様な前奏から透明感のある久松のヴォーカルが秀逸。こういうスケール感のある唄を唄わせたら彼女は天下一品です。。07.WALK マイナーコードとサビのメジャーコードの対比が印象的なアップテンポナンバー。08.GROWING UP09.17のまま乾いたサウンドのアメリカンテイストなロックミュージックが2連発です。こういったカントリーミュージックをベースとするロックは、彼女の得意中の得意とするサウンドですね。元気が出ますよ。10.瞬きもせずお嬢の感情が一杯詰まった壮大なバラード。アルバムの締めくくりとして文句なしです。何か簡単にすませるつもりが、全曲書いてましたw。録音もなかなか素晴らしく中音域が非常に分厚い、骨太なサウンドが展開されるアルバムです。演奏陣もご覧の通りの凄腕ばかりで文句のつけようがありませんw。彼女のアルバムは1作目から8作目まで聞いているのですが、今回ご紹介した4作目の「Birth」、5th「PLEASURE」、6th「BED OF ROSES」、7th「oasis」の4枚を勝手に"お嬢4部作"と名付けて(笑)、愛聴しています。天使の休息で語られがちな彼女ですが、ロック・ポップというだけでなくAORやR&Bの要素もたっぷり詰まったバラエティに富んだ秀作が多いアーティストです。現在もバリバリ活動中ですし、今一度、再評価されて欲しい一人です。是非是非、一度聴いてみてください。どのアルバムも1曲目を大事にしている様で、良い曲が多いですよ~。それでは、今年も飛び飛び更新間違いないでしょうし、皆さんの所にコメントで伺うことも少ないかもしれませんが、ここを更新した時は、「生きてるな」と思って頂ければ幸いです。2010年もよろしくです!
2010年01月04日
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久しぶりに角松さんのライブに行ってから、もう既に一週間も経ってしまいました。ライブ行った日には、奇跡的に電話が無かったのですが、帰ったら嫌がらせの様に(笑)、沢山のメールが入っていて、翌日からそりゃあもう・・って感じで勤労勤労でございました。世の中、上手く出来てるもんですwで、当日お会いした皆さんからもお礼のメール頂いてたりしたんですが、すいません、明日か明後日に、まとめて返信しますので、どうか許しておくんなまし。それと、前回のエントリーにもコメント頂いた皆様。おかげさまで、今回は、何の障害も無く参戦出来ました。みなさんのコメント、大変嬉しかったです。事後コメントですが、必ず返信しますので、もうしばらくお待ちください。と言う事で、既に沢山のお客様からの年賀状のデザインなどに追われまくりながら、ちょっとだけ当日の感想などを・・。"角松敏生考"などは、またいずれキチンと書きたいと思っております。単刀直入に言って、今回のライブ自体は、非常に楽しめました。DVD収録ライブだったせいか、MC自体に笑わせられることが多く、地方のライブで発したとされる一連の後ろ向き発言?は鳴りを潜めていた格好だった模様でありますw。今回は、莉莉さんのお隣りと言う、ミラクルな状況でライブ鑑賞が出来た訳なんですが、二人でクスクス笑いながらMCをを聞いておりました。セットリストは、あちこちで書かれているのとほぼ一緒なのですが、新旧織り交ぜた選曲は、久しぶりにこれぞ角松!と言う内容でした。唄い方も、近年多くみられたフェイクというか、こぶしと言うかを抑えて、スットレートに唄ってましたので、「おっ!」と思いながら気持ちよく聞かせて頂きました。こういったプログラムをもう少し早くからやっていれば・・・と言うのは、贅沢な話しですかねえw。アレンジは・・・、うーん、これ、難しいんですが敢えて書きますと、新譜「NO TURNS」の楽曲と旧曲を織り交ぜて演奏すると言った「流れ」を作る上では、流石としか言いようが無いです。もし、全く一度も角松敏生の楽曲を聴いた事の無い方が、席の穴埋めの様に強引に連れて来られたと仮定すると(笑)、どれが昔の曲かの判断が付かないでしょう?と言う位、「今」のサウンドに仕上がっていましたね。角松さんが、最近良く口にする「今のクオリティで昔の曲をやったらどうなるか?」を見事に体現してる訳で、その点では、大成功です。がっ(笑)30年近く、届けられた音源だけをすり込んでいるこの身体(笑)。旧曲に関しては、当時のアレンジのまんま再現してくださると、おいら的には、更に涙にむせぶ事が出来たのでは無かろうかとw。(歌詞まで変えんでもええやろ・・・_| ̄|○)例え、デコボコのセットリストであろうとも、そのデコボコさ加減を、素直に楽しめたはずでございます。25周年が凍結後中心だったので、30周年記念ライブの前半はNO TURNSと来年の新譜、後半は、凍結前の楽曲を機材も当時のモノを引っ張り出して頂き、スカスカな音で再現するwってえのは如何でしょ?と言っても、当時からスカスカなんて事は無かった訳で、ホーンの皆様にも参加して頂いて、キラキラさせてもらいたいもんです。おいらが、今年に参戦したライブは、たったの2本。4月の山下達郎と11月の角松敏生(爆)"生"達郎さんのしびれる様なライブを体感して、おいらの耳も体もハードルが上がったまんま参戦という、角松さんにとっては、どうあっても不利な状況(笑)。比べるのはナンセンスなので、多くは語りませんが、56歳を超えた山下氏のパフォーマンスを考えると、角松さん、まだまだやれるハズです。鍵は「ファン」及び「考え方」では、無いでしょうか?そんな所の、愚痴愚痴は、また次節ということで(笑)。ライブ終了後、なーんも決まってないのに、やっぱり飲みましたな。ぶちまけましたな(笑)。帰ってから、どうも自分の言葉の発し方というか、言い方の悪さに自己嫌悪しており色々反省してまスた。次回、もう少しキチンともの申す予定です(笑)。またよろしく。あっ!あと、飛び入りの変なにーちゃんを快く受け入れてくださった角輪の皆様に大変感謝でございます。当人曰く「この語りのアツさは一体何なのだ!?」だそうです(大笑)ちなみに、残念ながら、財布も何も発見されませんでしたw。五月雨さん初めてお会い出来ましたのに、何の気遣いもせずに大変失礼いたしました。深く反省しておりますので、次回チャンスをください。たくぺんさん久々にお会いしましたが、お元気そうで何よりです。同窓会みたいで良いもんですなあ。たくぺんさんの鋭い視点、大好きです。ブー太さんアータ、おもろすぎるわ。ハムは残念でしたが、ライブは予想以上に良かったので、良しとしてください・笑。来年に期待しましょう。koさん連絡しますんで、もうちょいお待ちくだされ(笑)。あの中にお初、とは誰もが思わなかったでしょうな・爆。ブログって凄いよね~。ゆかりんえー、ライブのたんびにゆかりんの顔を見るとほっとします(笑)。いつもいつも本当にありがとうございます。orfeoさんアータね、色々突っ込み過ぎ!w。でも、嫌いじゃないから、困ったもんです。そのスローな雰囲気は、いつまでも持ち続けてください(笑)。また会おうね。莉莉さん今回は、本当にお世話になりました。参加出来て本当に良かったです。また一緒に笑いながら観たいものですね。絶対いつかゆっくり飲みましょうねえ。にゃんこ先生顔見られただけでも良かったよ~。ちょっと痩せたかな?その分おいらが頂いたのかね?また、どこかで二人で暴れようや(笑)と言う事で、みなさん大変お世話になりました。ありがとうございました。今日から、ブログ始めて5年目でしたw今年に入って、続けるかどうか、本当に悩みましたが、やはりここだけは、何らかの形で残しておきたい気持ちが強いです。お会いした出来た方も、お会い出来ていない方も、音楽を通じて、文章を通じて、つながれる事の素晴らしさを実感せずには居られないからです。始めた頃と違って、更新も出来なくなっています。コメントもなかなか返せない体たらくで不快な思いをされた方も多いと思います。でも、ちょっとでも早く返答出来るように、がんばります。もうちょっと努力して、良い音楽を分かり易く紹介して行きたいと思いますので、今後ともAnotherBrightをよろしくお願いいたします。
2009年11月13日
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明日7日(土)の角松さんのNHKホールライブに参戦して参ります。出かけるギリギリまで、仕事になりそうではありますが、今回は、珍しくコレといった障害も無く無事に参加出来そうです。良く考えたら昨年の中野以来、約1年ぶりなので、ちょっと楽しみにしております。角輪の皆さんでは、ゆかりん、莉莉さん、koさんが参加されるのを把握しているのですが(笑)、もし他にも参戦される方がいらっしゃいましたら、例によってお声かけください。オフ会の企画までは出来なかったのですが、こんな薄毛親父と是が非でも飲んでみたいとおっしゃられる奇特な方がいらっさる様でしたら、お付き合いさせて頂きますw。もう、渋谷からタクシーで帰る気満々ですので・爆(一年に一回だから良いっすよね?)(あ、県民も行くんだった・笑)
2009年11月06日
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今日は、CLUB/DANCE/DISCOのカテゴリーで行ってみましょう。秋も深まり始めた、この季節に合いそうな一枚です。割と近い2年前の2007年に発売、hydeout productionsの2nd Collectionというアルバムです。ただ、hydeout~と書くよりは、nujabesのアルバムと言った方が通りが良いかも知れません。ここまでお読みになられて「何のことやねん?」と思われる文章になっちゃってるかと思いますw。もうちょっと、ちゃんと説明しますと、hydeout productionsと言うのはインディペンデントのレコードレーベルの名称でもあり、DJのプロジェクト集団ととらえる向きもあります。もっとザックリ言うと、CLUB系DJ達の集まった、レコードレーベルって事ですな・笑。そして、レーベルの主宰がnujabes(ヌジャベス)と言う日本人DJと言う事なんです。んでもって、その日本人DJが、「そんなアフリカっぽいアーティスト名なのじゃ?」と思われるかと思いますが、ご本名のセバジュンを逆さ読みにしたものだそうなんです。Seba Jun→←nujabes合ってますよね?笑。だからと言って、その「セバジュン」を漢字で書いたらどんな字か?ってことまでは、おいらも存じ上げません。_| ̄|○どんだけ中途半端なご紹介なんでしょうか?笑気を取り直して、中途半端を続けますw。さて、このアルバム、ジャンルとしては、良くHIPHOP JAZZとして取り上げられます。が、これまたその定義が良く分からんのでございまして、まんまヒップホップだったりジャズだったりすれば何となく「それっぽいじゃんっ!」と気取りつつ納得出来たりするのですが、彼らの音楽に関しては、HipHop-JAZZと言うよりは、物凄い「ヒーリング」チックだったり、「アンビエント」だったり、「クラシック」な雰囲気をたたえてたりするので、凄くややこしいのであります。こうなって来ると、わたくしめの少ない髪の、もといっ! 少ないボキャブラリーとおつむでは、上手く説明仕切れないので、nujabesの代表曲を1曲お聴き頂いて、雰囲気だけでもおつかみくださいませ・笑♪♪Nujabes-reflection eternal-(PV)非常に無国籍な、そしてボーダーレスなサウンドが展開されてますよね?彼らhydeout-productionsの作品を色々と聴いていると、この様なメインテーマを延々と繰り返しながら、ヴォーカルやリズムミックスでバリエーションを持たせて行く手法のサウンドが多いんです。これもある意味、トランスに近いループミュージックの一つだと思っております。しか~し、ジャンルなぞ抜きで、「好きな様に、音に身を委ねて聴く」ことが、結局は、正しいのかも知れませんw01. Nujabes / Voice Of Autumn02. Nujabes / Sky Is Falling (Feat. CL Smooth)03. Uyama Hiroto / Walz For Life Will Born04. Clammbon by Nujabes / Imaginary Folklore05. Nujabes / Hikari (Feat. Substantial)06. Nujabes / Counting Stars07. Nujabes / Another Reflection08. Nujabes / Fly By Night (Feat. Five Deez)09. Pase Rock / Old Light (Voices From 93 Million Miles Away Remix)10. Emancipator / With Rainy Eyes11. Shing02 / Luv (sic.) (Modal Soul Remix)12. Uyama Hiroto / Windspeaks13. DSK / Winter Lane (Nujabes remix)14. Nujabes / After Hanabi (Listen To My Beats)アルバム自体は、hydeoutの誇るDJが名を連ねており、1曲を除いて全てnujabesのプロデュース&リミックスとなっています。12.だけがhydeのこれまた看板アーティスト・宇山寛人が担当しています。01.Nujabes / Voice Of Autumn落ちた滴が、水面の波紋を広げる様な透明感溢れるオープニング曲02.Nujabes / Sky Is Falling (Feat. CL Smooth)MCのCL.Smoothをフューチャーしたミディアムテンポのアシッドジャズ。04.Clammbon by Nujabes / Imaginary Folkloreクラムボンの原田郁子がVo.で参加したジャジーな佳曲。原田特有の気怠さやウィスパーヴォイスの不安定感がメロディと見事にマッチしていて、楽曲に不思議な緊張感を生み出しています。05.Nujabes / Hikari (Feat. Substantial)以前にご紹介したラムゼイ・ルイスの「Julia」のストリングスアレンジをサンプリングループさせたHIPHOPサウンド。06.Nujabes / Counting Starsアコースティックギターのサウンドとヘヴィなリズム、ストリングス、バックヴォーカルが融け合うアンビエントなループサウンド。07.Nujabes / Another Reflectionリリカルなピアノと奥行き感のあるキーボードアレンジで、幻想的な音世界が堪能出来る一曲。10.Emancipator / With Rainy Eyesショパンにも通じる様な憂いを帯びたピアノの旋律が延々とリピートされる一曲。CMのBGMなんかにも使えそうです。13. DSK / Winter Lane (Nujabes remix)DSKことギタリスト小島大介が参加している楽曲。アコギとの優しい音色とドラムンベースチックなリズムが妙にマッチした透明感のある一曲。何曲かリンクしていますが、正直、上記のタイトルをTUBEに流し込んで行くと、ほぼ全曲フルコーラス聴けてしまいます。それもどうなのよ?と懸念する部分もあるのですが、気に入った音のパッケージは手元において置きたいのが音楽好きの性でもございますんで(笑)、お気に召された方は購入されても損の無いアルバムだと思います。ここ数年、海外での評価も高まり、発売される12inchレコードなどは即完するなど、静かに静かにムーヴメントを盛り上げているhydeoutproductions。特にメディアで取り上げられる訳でもなく(アニメのサムライ・チャンプルーでBGMは担当していますが)、クラブやイベントでの地道な活動が受け入れられて、ゆっくりと盛り上がっている様子は、CD不況と言われる音楽業界の一つの好例かも知れません。ただし、地道に活動していれば何でもかんでもムーヴメントを起こせる訳では無く、そこには人々に受け入れられ易いメロディとサウンドがこれでもかっ!と展開されているからなんだと思います。そして、このプロジェクトを統率するヌジャベスのプロデュース能力や参加するアーティストの音楽への強い意識の表れが良い結果につながっているのかも知れませんね。これからも応援していきたいレーベルです。
2009年10月17日
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前回は、80年代のアーティストでしたので、今回は、00年代?じゃないか、2000年代のアーティストです。音楽が紹介される時って70年代、80年代、90年代ってカテゴライズされることが多いじゃないですか?今は、やっぱり00年代で良いんですか?笑これ、いつも悩むんですわ。どなたか正式なカテゴライズをご存知でしたらおせーてくださいw。と言うことで、今日は、leccaです。実は、このleccaねーさん、一年以上前に、一度だけ「期待してまっせ!」のカテゴリーでご紹介したことがあったんですね。その時は、"Dear"と言う一曲だけにスポットを当てて紹介してみたのですが、その後、期待してまっせ!の言葉に違わず、期待通りか、はたまた、それ以上の活躍をされていらっしゃるので、つい3ヶ月前に発売されたニューアルバムを材料に再度、ご紹介してみようかと思います。ジャンルとしては、レゲエと言うことで最初から押していたのですが、おいらが何枚かアルバムを聴いた限りだと、もうレゲエといったカテゴライズが合わないと言うか、必要ないかな?と言った感じがしています。レゲエ調の曲も勿論、録音されているのですが、ソウルあり、ロックあり、AORあり、HIP-HOPありで、いわゆるごった煮のJ-POPと捉えて間違いないかと思います。この若いleccaねーさんが、どうして、おいらの様な四十過ぎの薄毛オヤジのノミの心臓をつかんだかと申しますと、彼女のソングライティングのセンスと言う事に尽きると思います。声も、パンチがあって、もちろん好きなのですが、その耳に残る分かり易いメロディラインは、なかなかこうは書けないでしょ?と感心してしまうのです。特にバラードとミディアムテンポの曲は、本当に気持ちの良い曲が多いんですわ。それと同時に普段は、あまり気にしていない歌詞がスッと頭に入ってきて、自然と唄の内容が理解出来るんですね。これ見事だと思います。内容的には、働く女性に向けた応援歌みたいなモノが多いので、おいらみたいなおっさんが共感しているのは、薄気味悪い以外の何者でも無い訳なんですが、男のおいらが「フムフム」と納得しちゃってるんで、同世代の女性はさぞかし共感してらっしゃるのでは無かろうかと勝手に分析しております。そいでは、アルバムの音源も聞いてみましょうか? 01.BIG POPPERのテーマ 02.紅空 03.Higher 04.Let's get out 05.軌道修正 06.For You 07.anata 08.SHOES SHOW 09.ミソ-gal 10.Hameln 11.明日になったら 12.モトカレ 13.How 'ya feelin' 14.Goin' home 15.Memories 生楽器は、11の明日になったらで、元LUNA SEAのINORANがギターを弾いている以外、ほぼ全編打ち込みですね。01.BIG POPPERのテーマ某Dランドのカリブの海賊ででもかかりそうな曲。楽しげな曲で、まあオープニングとしては良いんじゃないでしょうか?笑02.紅空ラップとかレゲエの方で感心するのは、その口の廻りの早い事ですね。あとしゃべり調で唄う訳ですから、歌詞の容量が半端ない訳です。それを良く覚えられるなと・笑。とにかくアップテンポの曲ですが、サビはやっぱり覚えやすい明るい曲です。03.Higherこれは、このアルバムでおいらのベスト1です。見事なくらいPOPで非常に耳に残りやすいメロディです。そして歌詞の素晴らしさですね。恐らくご自身の事を唄っているんだろうと思うのですが、夢に向かって頑張る人を応援するには持って来いじゃないでしょうか?この曲、今年のマウスパッド投げ世界大会2009のテーマソングって事なんですが、そんな大会あんのかよっ!って突っ込んだのはおいらだけじゃないと思います(^^05.軌道修正これでもかっ!と言う位、明るく前向きなポップソング。ドラムンベースを取り入れた行進曲風なリズムが、ポジティブなイメージを増幅しています。 06.For You シングルとして、非常に高セールスを記録した作品。彼女がパーソナリティを務める番組でリスナーと共に曲を作ると言う企画があったんですが、テーマを「大切な人への想い」として、体験談を募集。この体験談を元にleccaねーさんが作詞作曲、そして大ヒットとなったんですが、ヒットするだけのサビ、そして共感を呼ぶ歌詞の作りは、アーティストとしてのセンスを存分に発揮したんじゃないでしょうか。良いメロディですよ。07.anata バラード連発です。06.FOR YOUよりは、マイナーコードなので上手く明暗を使った曲順にしていますね。こちらも切なさ全開の歌詞で泣きそうになりながら聞く女性も多い様な気がします。後打ちのリズムで淡々と歌うleccaの声が妙に耳に残る佳曲です。11.明日になったら 恋愛ドラマのせっぱつまったシーンで流れそうな曲(ってどんなレビューだよw)緊迫したリズムが、「人の決断する時」の情景を上手く演出しています。14.Goin' home流行の曲調で、ケツメやFUNKY MONKEY BABYSあたりが唄いそうな感じのミディアムテンポのHIP HOP。ですが、彼女の豊かな声量と唄の上手さで、とてもドラマティックなサウンドになっています。ぶははは、レビューなんぞと言う言葉を使うのがおこがましいほどの、小学生でも書けそうな感想文ですな・笑あまりテクニカルな事は書けないので、聞いてみてくださいとしか言えませんが、かなりおススメですよ。曲数が多いので、途中でダレる感があるのは止むを得ないところです。ここまで、詰め込まなくても、もう一絞りして11曲程度で抑えていたら、もっと締まったアルバムになったのではないかと、そこだけがちょいと残念な気がします。が、それを補うだけのleccaの歌唱力とその世界観に、ついつい引き込まれてしまう良いアルバムですよ。
2009年10月14日
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さて、イケる時は、頑張って書いちゃいますよ~♪。久々の音楽レビューですが、今日は、僕が20年間敬愛し続けている、荒木真樹彦です。いつかご紹介しようしようと思っていて数年経ってしまったのですが、やっとその気になりました。あまり一般的に知られている名前では無いかも知れませんが、非常に素晴らしいサウンドを生み出すアーティストです。知名度と言う点では、本当に厳しいのですが、角松ファンで考えるとほんのわずかな接点があるんですね。彼が一時、名前をかなり知られた期間があるのですが、それはRIE SCRAMBLEの「文句があるなら来なさい!」がヒットしたことによります。RIE SCRAMBLEは、元C.Cガールズの藤原理恵がヴォーカルを努めており、荒木真樹彦がギターで参加していたユニットです。彼女のアルバムも全曲にわたって荒木真樹彦が作詞・作曲・アレンジ・プロデュースを手がけています。もう、お分かりかと思いますが、この藤原理恵は、角松敏生プロデュースのVOCALAND Vol.1で5曲目MISTY LOVERを唄ってますね。遠い遠い接点ですが、こんな事も嬉しがったりしてた記憶があります。他者への提供曲が多いアーティストでもあり、CM曲も多数あり、ご本人が爆発的に売れない分(すいません)、そういった仕事が彼のアーティスト活動を支えていたと思われます。昨年20周年を迎えられましたが、現在もElec MAXICO(エレキマキヒコ)というバンドを組んでアルバム発表、ライブと精力的に活動中です。おいらが、彼の音楽に出会ったのは、幸運にも1988年のデビュー直後でして、テレビの映像を通してだったと思います。記憶が定かで無いのですが、MTV JAPANだったかな?という番組内で、「1999」と言うシングル曲のPVを見て完全KOを喰らったのが始まりです。♪COME OVER 1999,so 1999 世界が終わりそうだねと10数年後の世界を憂い、今のこの愛を大切にしようやと唄うその歌声を聞いた時には、「こういったサウンドを作る人が日本にも出てきたんだなあ」と感動したのを覚えています。その後、ほどなく発売された、今日紹介するアルバムの非常に先鋭的、前衛的でデジタリックなサウンド。黒人にも通じる様なソウルフルなヴォーカル、そしてソリッドなギターサウンドは、当時洋楽にハマッていたおいらも十分ナットクの楽しめる内容でした。そんなアルバムをご紹介する前に、んじゃ、荒木真樹彦ってどんな声なの?っつーのを公式サイトで聞いてみてください。デビューから20年経った現在も当時と、ほとんど変わってないのが嬉しい今日この頃でございます・笑。3曲を短いメドレーにしてループしていますので、1コーラス程、如何でしょうか?↓(いきなり音が出ますんでスピーカー音量にご注意です)荒木真樹彦公式サイトこんな声の持ち主です。好みは、かなり分かれそうですな・笑。さ、前フリも長かったんで、彼のデビューアルバムを数曲ピックしてみますね。01.NU-HORIZONS 02.POISON DARK 03.MISS LIMOUSIN 04.ROCK NIGHT 05.LOVE ME TONIGHT 06.M・A・X 07.1999 08.MIND BABYRON 09.TOGETHER 10.FIGARO-Nightmare- 11.BEHIND YOUR LOVE ★SUPPORT MUSICIANGt.Makihiko ArakiBs.Kouki ItoKey.Yasuaki MaejimaSax.Atsushi Kondo基本、打ち込みが中心で、上記のサポートミュージシャンは一人一曲レベルで参加しています。01.NU-HORIZONS荒木自身の多重コーラスで始まるゴスペル調の楽曲。タイトル通り、夜明けを感じさせる壮大でメロディックなオーバーチュアです。02.POISON DARK 01のNU-HORIZONSから間断なく演奏されるPOISON DARKは、吉田美奈子の作詞が意外です。ソリッドでメロディックなサウンドは格好良いの一言です。荒木自身のバックコーラスがとてもファンキーなのに加え、伊藤広規のタイトでありながらも、うねりまくるベースラインにしびれます。04.ROCK NIGHT ボブ・シーガーあたりが歌いそうな、アメリカンテイストのロックンロール。当時、ひげ剃りのCMに使われていた曲ですので、とても親しみやすいアップテンポの曲。05.LOVE ME TONIGHT ミディアムテンポが心地良いAORタイプのメロディアスな楽曲。こういう曲が書けるからこそ、他アーティストへの提供曲が多いのも納得です。06.M・A・X 荒木自身の乾きつつも透明感のあるギターサウンドに打ち込みサウンドが絶妙に絡み合う疾走感溢れるロックミュージック。07.1999 世紀末的な刹那感が満載の楽曲です。前衛的かつ近代的な匂いのするデジタリックなサウンドは、歌詞こそ青臭くはあれ、当時は非常に新鮮でセンセーショナルでした。この曲を聴かなかったら、未だに荒木真樹彦を知らずに、20年間過ごしていたことでしょう。09.TOGETHER シンプルながら奥行き感のあるミディアムテンポのメロディックサウンド。エッジの効いたギターが最高の一曲です。11.BEHIND YOUR LOVE 泣きのバラード・笑。歌詞・メロディ共に荒木真樹彦の本領を発揮した様な曲です。試聴音源を2曲分リンクしていますが、可能なら大きめの音で聞いていただくと、楽器の分離がしっかりとしていてタイトな雰囲気が楽しめると思います。20年も前の録音にしては、非常に優秀なアルバムだと思います。アーティストは、作詞作曲を含めて良い唄を聴かせる事に心血を注ぐものだと思いますが、加えて、その録音品質が高いと更に楽曲のパワーを引き出せますよね!?プロデューサーもエンジニアも優れた方なんでしょう。そして、それと共に全曲のアレンジを自ら行っている荒木真樹彦自身の才能が垣間見える作品だと思います。デビュー早々、これだけの仕事をこなせるのは、本当に恵まれた才能の持ち主(+本人の努力)だったんだなと今更ながら思います。話しがそれますが、おいら、このアルバム最後の11曲目にちょっとした思い入れがあってですね(笑)、このアルバムを聴いていたころ丁度大学4年生で、卒業がかかった試験があったんですが、試験の数週間前に2年間付き合っていた女性にこっぴどくフラレましてw、試験勉強なんか出来やしなかったんですわ。しかもコレ落としたら留年確定の憲法の試験が全く分からなかったんです。で、もう、どうにもならなくて、ヤケクソでこのBEHIND YOUR LOVEの歌詞全部を答案用紙に書き殴ったのですが、これが及第点を取ってしまいまして・笑後に出会った教授に「あの詩は良い出来だったよ」と・・・。完全においらが自作したものだと勘違いしてたらしいのですが、ワタスが、作詞者のことを黙っていたのは言うまでもありませんw。完璧な著作権法違反です・爆。荒木さん、ホンマにすいませんでしたっ!あそこで、単位落として留年してたら、今のおいらの人生、相当変わってたと思います。そして、そんな教授もいる、大らかな時代でもあった訳ですw。おいらにとっては、失恋と留年からの正に救いの曲になりました。そんな訳で、このSYBER BEAT・・・本当にオススメです。中古店でも、たまに見かけますので、レスキューレスキューをお願い申し上げます。荒木真樹彦と言う、隠れた才能を堪能してください。
2009年10月10日
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えっと、ご無沙汰しております。またこれだけ間空けてしまうと何からスタートして良いものやら・・・。困ったもんです。最近は、相変わらずの仕事量に加えて、色々と新規事業を立ち上げようと思っていて、各所を奔走しております。そのうちデザインとアミューズメントコンサルティングだけでは必ず会社が立ちゆかなくなる時が来るであろう想定の下に、動いております。本当に時間が無いと言うか、自分がもう一人居ればどんだけ楽かいな?と考えたりすることしきりでございます。ただ、色々な企業の方や、プロジェクトに参加を希望して下さる方々と会うのは楽しいもんですし、人との出会いはやはり大きな財産だなと感じていて、忙しいのも悪くないもんでやす。こうやって、数ヶ月も空けると必ず、メールでご連絡をして下さる方々が多くいらっしゃるのですが、ありがとうございます。本当に感謝しております。ただ、お返事もままならない状況で遅くなったり、2回に1回、3回に1回のご返事だったりで申し訳ございません。せめて2ヶ月や3ヶ月に1日でも休日なるものがあったりすれば良いのですが・・・。この場を借りて、改めてお詫び申し上げます。で、こう切羽詰まった生活をしていると、ふとどこかに「逃げ」の感覚が発生するのがおいらの悪い癖でして、去年は、突如思い立ってレコードプレーヤーを購入してニャカニャカしては自己満足に浸っていた訳なんですが、今年もやっちまいました。つい3日前に届いたんですが、↓コレです。ぶはははは、何ですかこりは?(笑)はい、レーザーディスクでございます。もう、レコードと言い、LDと言い、このおっさん、資源の一人リサイクル屋と化しておりますw。今やDVDはおろか、ブルーレイまでもが、さんざん普及していると言う時代においらは何をしてるんでしょ?先日、ちょっとデザインに苦しんで苦しんで、締め切りは迫るしブチキレそうになってたんですが、少し原点に戻ろうかと昔のデザイン誌や、センスが良いと思って取っておいた雑誌をあさりに書庫を見てたんですね。その棚の一番下に所有していたLDソフトを発見。まあ、発見と言ってもいつも目にはしていたのですが、その日は「逃げ」気分が蔓延していた為か、やけに気になってLDのジャケットをパラパラ見てましたら、無性に「これ見てぇ~」という欲求にかられましてねw。思い立ったら止まらない・・・試験勉強の時に限って卒業アルバム引っ張り出すとか、宿題があるのに昔のマンガ読み返してしまうみたいなもんですわ。気がついたらオークションサイトを開いて、中古で出てたパイオニアの販売最終モデルをいきなりポチしてましたw。いやね、念のために申し上げておきますと、我が家には、DVDもBDもあるんで、それはそれで楽しんではいるんですよ。ただですね、やっぱりなんぼ古いとは言え、持ってるソフトを見ることも聞くこともできないというのも、実にもったいないですからねえ。LDプレーヤーが壊れてから、かれこれ8年近く経ってしまっていたのですが、この機会にと改めて購入した次第です。DVDやBDの高画質を見慣れてしまった今となっては、かなり画質が悪いことにビックリなんですが、結構メリットもありましてね、一つはLD時代のソフトで、未だにDVD化されていないものがあると言う事。それから中古盤LDが100円~500円で入手出来る事。下手したら5枚組のカラヤンが300円とかであったりして、ビビること多しなんです。結構、貴重な映像があったりするんで、そんなんをゆっくり探して行くのも楽しみの一つになりそうです。そりでは、おいらが10数年前に購入していたソフトをちょびっと公開w。(数百枚あるんで全部は到底無理っす)まずは、何と言っても角松さんですな!角松さんの初のインストアルバムに画像を加えてLD化したもので、もう、映像と音とのマッチングが最高でございます。当時、擦り切れる程、見ましたが擦り切れないのがLDの最大の利点でしたね。今見てもワクワクする映像です。(左右共)フォープレイGt.リー・リトナーKey.ボブ・ジェームスBs.ネーザン・イーストDr.ハービー・メイスンと言うジャズ・フュージョン界の超大御所4人のプロジェクトでございます、フォープレイ。今更、説明の必要も無い訳ですが、まあ、余裕のある大人な良いライブ盤ですよ。アルバムもこの4人の当時のものが最高です。(左)マイルス・デイヴィスライブ(右)キース・ジャレット日本公演マイルスは、もう説明の必要は無いですが、そのマイルスのバックバンドでチック・コリアと共に活躍していたキース・ジャレット。ソロになってからの作品も秀作が多いですよね。クラシックにも造詣が深い方でバッハ、ヘンデル、モーツァルトなどのレコーディング作品も多いんです。(左)シンプリー・レッド(右)マドンナマドンナもまだまだ新作が好調ですよね。シンプリーは、ドラムに屋敷豪太が参加していたことで日本では有名なバンドですよね。残念ながら、このライブ盤には屋敷さんは参加していません。(左)久保田利伸(右)バービー・ボーイズバービー大好きでした。1st~4thアルバムまでは死ぬほど聴き倒しましたわw。角松さんが、KONTAのアルバムプロデュースした時は、嬉しさで鼻血出そうになりましたもん。(左)CHAGE and ASKA(右)浜田省吾日本の大御所二組でやす。どちらも最高級のライブパフォーマンスですわ。(左右共)坂本龍一教授です。全部で5枚ありましたw(左)ジャック・ディジョネット(右)ケニー・Gおいらの大好きなジャズドラマー、ジャック・ディジョネットのライブ盤です。参加メンバーは、デイブ・ホランド、パット・メセニー、ハービー・ハンコック。凄いメンバーっす。良いっすよ~。ケニーは、楽しいライブですよ。(左)ユージン・オーマンディ(右)ヘルベルト・フォン・カラヤンクラシックとジャズは、紹介してきた以外にもかなりの枚数持ってました。今回だけでは、紹介しきれないっす。数多くの指揮者の中で、おいらが最も好きな一人にユージン・オーマンディという指揮者がいます。ユダヤ系の指揮者らしく、情熱的、かつ精緻な演奏は、どなたにも一度は、体感して欲しいと思ってます。42年もの間、フィラデルフィア管弦楽団を率いていたのですが、彼が在任していた当時の豪華絢爛な音は、現在のフィラ管には、残念ながら無いのです。ほんま、極一部ではあるのですが、紹介してみました。当時は、綺麗だと思っていた映像があまりに低画質だったのには、ハッキリ言ってかなりショックでした。それだけ、DVDやブルーレイの画質は素晴らしいと言うことです。テレビも解像度があがってる訳ですから、余計に粗が目立ちます。でも、今全盛のブルーレイですらダサダサに感じる時が、またスグやって来るんでしょうね。でも、画像が多少粗くても、レコードと一緒で「味わい」というものがこの当時のレコーディングや映像にはありますね。単に想い出とセットだから感傷的なだけかもしれませんが・笑。
2009年10月10日
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音楽レビューでなくてすいません。次回から、元に戻ります・笑ちょっと、どうにも気になったので、時事ネタなんぞを・・・。今年のミス・ユニバースの話題です。おいら、このイベントに関しては、毎年毎年、常に後追いで、開催された後の結果で初めて、活躍された方を知ると言う状態なので、エラそうな事は、何も言えない状況ではあります。でも、今年の日本代表の方は、(宮坂絵美里さんとおっしゃるそうですが)麻生総理を表敬訪問した際のニュースで、たまたまですが、知る事となりました。非常に、聡明な印象、そして、爽やかな美しさを感じる女性だなと言う印象でした。知花さんや、森さんのお二人は、最近の代表だったこともあり、知っておりましたが、その方々とも比肩しうる感じだなと思いましたね。(おいらが、ジャケット以外で女性の写真を貼るなんざ、ブログ始まって以来ですわ・笑)で、このミスユニバースのコンテストの中で、民族衣装をベースにしたカテゴリーがあるそうなんですが、そこで着られると言う衣装のデザインが物議を醸している・・・と、これまたニュースサイトで見たものですから、どんなもんかいな?と見てきました。大抵の事には、驚かないと自負していたおいらですが、今回は、さすがにビビりましたわ・笑。一応、音楽サイトを銘打っているので、ここに載せるのもどうかいな?と思ってもみたのですが、ニュースサイトにリンクして時期が来たら消えるのもなんだなと思い、引用してみました。もう、このね、載せるのを「はばかる」とか、おいらが考えた時点で、アカンでしょ?笑宮坂さんの美しさはどこへ行きましたかね?苦笑おいらも、一応、エセとは言いつつ、デザインで飯食ってる人間なんで、多少は、様々なデザインについて興味もあるし、好き嫌いもありますわね。で、デザインも音楽もそうですが、人の好みに左右されるんで、良いも悪いも実は「決め難い」と言う事も、重々承知しているのですが、これはマズすぎるでしょ?wおいらのやってるグラフィックデザインと、服飾デザインとでは、かなり違うので、言ってはイケないと思いつつ言ってしまいますが、このデザイナーは「力量が無い」と言わざるを得ないですかね。「大胆」という名のアレンジを踏み越えてしまった感があります。パリ・コレでもミラ・コレでも、下着だとか、下着無しのシースルーだとか、ありますよ。確かにありますけれども、それは、本来の女性が持つ肌の美しさやラインの美しさを追求した結果、人々の共感を得られるギリギリの所でデザインがされているなと、作品を見て感じ取れるのです。ですが、今回のこの日本代表の衣装については、「エロティシズム」と「エロ」とをはき違えているとしか思えないのですわ。和洋折衷のデザインって、おいらもする事がありますが、簡単そうで本当に難しいのです。一つ間違うと、和と洋がバラバラにそれぞれを主張し始めてバランスが崩壊します。上半身が着物で、下半身がガーターベルト・・・ってコンセプトそのものが・・・笑もっと言ってしまえば、「民族衣装」がコンセプトであるならば、「洋」を混在させる必要があったのかと・・・、とことん「和」で勝負すると言う訳には行かなかったのでしょうか?どんなジャンルのデザイナーもそうなんですが、デザイナーが行き詰まった時、良く使う手に「奇をてらう」と言うのが、あります。一度、主題から離れて、全く別次元からアプローチする事によって、人々の印象に訴えかける方法とでも言うのでしょうかね。一瞬、「これって何?」と思わせておいて、後からじっくり観察したり、キャッチコピーを見たりして主題との関連性を喚起させる事になる訳なんですが、この衣装デザインに関しては、「奇をてらい過ぎ」の典型です。写真からでしかわかりませんが、なるほど、帯にしても着物にしても素材は、超一流のモノなのではないか?と、お見受けできます。でも、パーツは良くても、トータルで見た時に、上品さの欠片も無い様にしか、どう見ても見えないのです。日本の伝統を着物で、日本人の美しさや奥ゆかしさを宮坂さんで表現するのであれば、進化やアレンジは大いに結構ですが、そこに「節度」や「品格」はあるべきだろうと思います。ミス・ユニバースの日本代表として出場されるとなると、巨大なプロジェクトが組まれていると思いますが、そこに関係された方々は、このデザインで何も問題が無かったのでしょうかね?ちょっと不思議です。宮坂さん自体には、何の罪も無いのですが、彼女のブログも、そしてデザイナーのブログも炎上しているのを見れば、如何に多くの方が、不快感を持ってこのデザインを受け取っているかが分かります。おいらも、何度見ても、好意的な部分を引っ張り出そうとしても、全体像で、こればっかりは、「芸術」としての評価をする事が出来ないでいます。恐らく世界中の方が、興味を持ってご覧になるのでしょうが、日本の代表として、この衣装で出場されるのは、日本女性の為にも、お止めになった方がよろしいかと思いますよ・苦笑。日本人の端くれとしても、デザイナーの端くれとしても、何とかして欲しい次第であります。
2009年07月27日
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夏モノ紹介と言うことで、久々に角松さんのアルバムをレビューしていたところ、突然PCの電源が落ちて、それまで書いていた9000文字近くがおじゃんになったkado兄イです・爆何で、今日に限って途中保存しておかなかったんでしょ?(泣もう、あまりのショックに書き直す気力が無いので、気楽に書ける閑話休題で勘弁してくらはい。と言うことで、角松さんはおいといて、突然ですが、おいら、ヘヴィメタルなるジャンルが大好きですと何度かこのサイトで自白している訳なんですが、その音楽の良さを自らの体を張って表現されている方をご紹介します。(←ここまで大仰に紹介する程の事でも無い)今日はもう、電源落ちショックで萎え萎えなので、他人の力をお借りします・笑んで、おいらも「自らの体を張って~」なんて書くから、ただの薄毛エロ親父に成り下がる訳で、自演していると書けば良い訳ですw今日ご紹介するのは、ネット通称「メタル姫」、ハンドルネームを「へたれ」さんとしているアマチュアのギタリストです。この「へたれ」さんですが、2年ほど前から、ようつべやニコ動で大人気の方なんですが、みなさんご存じですかね?"メタル布教活動として○○○を弾いてみた"というタイトルで、80年代を席捲した超メジャーバンドの名曲をカヴァーして動画に撮り、それをアップしているという、メタル信者からすると畏れ多い諸行を続けている方なんです・笑。その動画の再生数たるや、50万回、60万回は当たり前。ちょっと人気のある曲だと100万回越え、そしてその演奏に対するコメント数も軽く1000~6000を越えると言うプロも真っ青の視聴率なのですが、その理由は後でご説明するとして・・・。おいら、恐らく自分より二周り程、年下であろう、このヘタレさんのメタル教に入信している信者です・笑。信者と言っても、別に知り合いでもございませんし、正体も知りませんし、なーんも分からないので、ただ、ただその演奏を楽しませてもらっている一方的なファンというだけです。が、若い頃から数々のライブに行き倒し、山の様なLPを聴き倒して来たおいら(自画自賛)が聴いても、そのギターサウンド・テクニックはアマチュアとしては、見事と言う他ないんですわ。もしかしたら、ちょっとしたプロの代役とかもこなせるんでは無いですかね?そのくらい、良い音を出すギタリストなんですが、あの異常な程の再生数は何故かと言いますと、このギタリストが男性か女性かでいつも論争を呼ぶからなんです・笑。あとで、その動画をご覧になると分かるのですが、いわゆるゴスロリと言われるファッションで、ミニスカートにニーソックス、そのおみ足を全開で演奏しているんですね。もう、見た目は女性そのものなんですが、そのテクニックや、手の大きさから「男に決まってるだろ」いや「女だ」とワイワイやってる訳です。もう、音楽もさることながら、そのヤンヤヤンヤを見るのがまた楽しい訳です。仕事の合間の息抜きにはもってこいの小ネタです・笑。そのコメントの一部を抜粋すると(←完全に他力本願)>俺もギターを弾いているので早く上手くなってメタル姫のように弾きたいです >まぁこれ観て、スゴイと思わなければ嘘だわな と言った好意的なモノから>実にうまくコピっておる!が、パンツが見えないのが何より残念でしょうがない>あまり美しく白い太ももちゃんをアップにしないで下さい。指とどっちを見ればいいやらと言った、おいら的エロ系のモノあり。笑 >上半身は男で、下半身が女だなと言ったオカルト系>骨格からみた膝の曲がり方は絶対に女性のそれと言った医学系>結婚してくださいっっっ!!!と言った求愛系まで、毎回見る度に吹き出しそうなコメントが多くて、おいらもホンマに気分転換させてもらってます。特に海外からのコメントが多いのですが、海外の方は完全に女性が弾いていると思ってますね・笑。さ、そんでは、まず、彼女(彼?)の演奏を聴いてみましょうか?ここらから、ちょっと真面目に行きますが、一曲目はオジー・オズボーンのCRAZY TRAINです。25歳と言う若さで急逝してしまった天才ギタリスト、ランディ・ローズの名を世界に知らしめた名曲なんですが、このヘタレさんのテイクだと、後々に加入したザック・ワイルドのテイクに影響を受けたんだろうなあと言う弾き方をしています。それより何より、30年前に出されたこの名曲を堪能してください(こっちが本題だ・笑)それでは、行ってみよう!♪♪CRAZY TRAIN by Hetareいやあ、完コピとは、こういう事を言いますね・笑。後ろで鳴っているランディの音にかなり肉薄するコピーっぷりです。このギタリストが良いのは、正確なピッキングはもちろんですが、リズム感が抜群に良いですね。それとPH(ピッキングハーモニクス)と言われる音の出し方が本当に見事です。良くこれだけ、倍音が綺麗に出るもやなあと思います。で、どーでも良い事ですが、この映像、確かにそのおみ足にも目が行くのですが(笑)、おいら的には、彼女?の動画にいつも登場する、あの銘菓ひよ子のデッカイぬいぐるみに釘付けな訳ですwww。あの鎮座するお姿に、おっさんとしては、郷愁を感じずにはいられないのであります・笑。ご覧になったみなさんは、男性だと思います?女性だと思います?そこで、もっとわからなくなる映像をもう一つ(全身画像が・・・)これもオジーの名曲で、Mr.Crowleyと言うバラードなんですが、ハードなギターリフは、これを聴いた当時のギター小僧たちがこぞってコピーにいそしんだ名曲です。♪♪Mr.Crowley by Hetareいやあ、いいですね、ひよこ。じゃなくて、Mr.Crowleyです。こういったクラシカルなテーマを取り入れた楽曲が当時非常に流行ったんですが、良い曲です。といくら説明した所で、どうしてもヘタレさんの太モモにやられて、「これは男なのか女なのか?」で頭の中がグルグルしてしまいますかね?笑。このキャラクターの前では、何を言っても無駄ですな。やっぱり、いつかこの曲達がが収められたアルバムをキチンと紹介しようっと・笑。おいらとしては、こういったある種バーチャルな世界での中の事ですので、そのサウンドさえ良ければ男でも女でもどちらでも良いですし、世界中探せば、女性でも、この位弾ける人だっていますわな。本人のキャラクター作りが女の子なので、女の子でいいんじゃないでしょうか・笑。(一応、本人は男だとブログで表明していますが、釣りとの見方も多数あり。真偽不明ですw)男か女かも大事なのかも知れませんが、やはりこれだけ弾きこなす、その努力に拍手を送りたいところなんです。ちょっとやそっとの練習では、こうは行きませんから。おいらアマチュアバンドの演奏を見に行ったりするのも大好きなのですが、このネット時代、多くの頑張っているアマチュアさんをこういった動画で見られると言うのは、なかなか時間の取れない自分にとってはありがたいし楽しい事です。以前ご紹介したジャーニーのアーネル・ピネダの様に、アマチュア時代の動画がメンバーの目に止まってバンド加入するなんていうミラクルな事が起きる時代ですから、今や何が起こっても不思議では無いのですが、このヘタレさんが、いつかプロとして我々の目の前に、そのお姿を公開する日も、そう遠くないかもしれません。今度、自主制作でCDを出すらしいので、カヴァー集になるのか、オリジナルなのかわかりませんが、購入して応援でもしてみようかと思ってます・笑。リアルな音作りに拘って、頑張ってほしいですね。そして、こういった動画からでも、ヘヴィメタルとカテゴライズされる音楽に興味を持ってくださる方が増えるのは、素晴らしいことだと思いますし、もっと言うなら、僕が25年以上前から聴いている同じ曲をこうやって一生懸命練習している若者がいると言う事に感動すら覚えてしまいます。恐らく彼女(?)が弾いている曲が出された当時は、彼女自身が生まれていなかったでしょうしね。親子ほど歳が離れていて、まったく赤の他人のおいらとヘタレさんが、こうやってネットと言う最新のテクノロジーを通じて共有出来る事があると言うのも面白いものです。おみ足もキャラも大事ですが(笑)、やはり音楽が肝心です。で、男?女? 笑
2009年07月18日
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いよいよ夏本番が近くなって来ましたよね~。最近は、打ち合わせで関東圏をウロウロする事が多いのですが、おっさん的に体力の消耗が禿しく、もといっ、激しくて困っております。もう、会社に戻るとぐったりんこで、デザインを考えるとこまで、たどり着けない有様です・笑。でも、夏って嫌いじゃないんです(マゾ)。どこへ行ける訳でも無いのですが、何か意味もなく楽しい気分になってしまうんですね。さらに、そんな時のお供が音楽なのでありまして、色んなタイプの音楽を聴いては、どっかの海に合いそうだとか、どっかの高原にでも行った様な気分になって一人で妄想の世界に浸かっております。(末期)そんな訳で、今回から、数回は夏に合いそうなアルバムを紹介して行こうかと思っております。何本書けるか分かりませんが、最低でも今回を入れて2~3枚くらいはご紹介したいと思っております。今回は、1989年に出された、堀井勝美プロジェクトの「FRONTAND REAR」です。堀井勝美氏に関しては、おいら全くと言って良い程、その活動やどんな方なのかとか知らないんです。アルバムが12~13枚ほど出されている事と、作曲家・プロデューサーだと言う事。後は、TV、映画、アニメなどのテーマを多く書いてらっしゃるという事くらいです。ただ、もう、どんな方か分からなくても、そこに展開されている音楽が、おいらの趣味にドンピシャだと言うことだけで充分っ!てな思いでおります。謎がある方が、かえっていいや!位の気持ちで聴いているアーティストでありんす。もともと20年ほど前に角松さんつながりと言うか、青木さんが参加していると言う事で、「オーシャン・ドライブ」を聴いたのがきっかけで、このプロジェクトを知ってはいたのですが、そのアルバムしか知らなかったので、数年ほど前から、夏が近づいてくると、中古店やオークションなんかで、1枚づつちまちまとアルバム集めてたのですけれども、昨年までで・OCEAN DRIVE・FRONT AND REAR・Summer's・SKY CRUISIN'・LOVERS・Sunday Brunchの6枚のアルバムをゲットすることに成功しております・笑。本当は、初期の2枚、「HOT IS COOL」と「AVENUE OF ENTERTAINMENT」というアルバムを探しているのですが、なかなか無いのと、あっても7000円~9000円くらいの値段が付いてるんです(泣笑)。まあ、おいらもイイ歳した大人なんで、買えない訳では無いのですが、まあ、気長に探して、それなりの値段で見つけてキャーキャー喜んでみようかと思ってます。そんな楽しみしかないアタシをどうぞ笑ってやってくださいwwで、堀井さんのアルバムを聴く上で欠かせない、もう一つのお楽しみが、イラストレーター鈴木英人氏が描くジャケットを眺めながら、そのサウンドを聴く事ですね。これも恐らくで申し訳ありませんが、見た限り、堀井プロジェクトのアルバムのほぼ全てのジャケットを鈴木氏が手がけていると思います。もう、誰もが一度は目にしたことのあるイラストレーターさんだと思いますが、長きに渡って音楽情報誌「FM STATION」の表紙を担当されていた方です。達郎さんの「FOR YOU」のジャケはあまりにも有名ですよね。良くFM STATIONに英人さんのイラストの付録がありましてね。カセットケースに入れるタイプのものが多かったのですが、それを切り出してカセットケースに入れて、さらに英字のカッティングシートを買って来て、タイトルをコシコシ転写しては、一人悦に入っていた訳です・笑。今、笑いましたが、同じ事した人いません?そんな暗い青春時代を過ごされた方、是非、お友達になりましょう・笑て、そんなこたあ、どーでも良くてですね、「FRONTAND REAR」です。前フリがいつものごとく長かったですが、その夏向きのサウンドを聴いてみましょうか?角松さんの2大フュージョン作品をお好きな方なら200%お好きなハズです。01.SPARKLING WATER02.MEGALOCITY NIGHTWALK03.AN EMPTY SUITCASE04.ONWAY TRAVELLER05.MAGIC CHAIR OF A FORTUNE TELLER06.FUNKY SIDEKICK07.SEASIDE CASINO08.WHAT'S NEW,MR.JOLLY JOKER09.ASTRAL WONDERLAND10.HUMM.....,ALONE AT LAST--------------------------------------Drum/岡本郭男、石川雅春BASS/鳴瀬喜博、青木智仁Guiter/是方博邦、梶原順A.Guiter/ラリー・コリエルKEYBOARD/難波弘之、向谷実、野力奏一、倉田信雄、林有三、堀井勝美SAX/土岐英史、本田雅人はっきり言ってムフフなミュージシャンばかりです。ただし、悲しいかな、おいらのヘタれな耳では、どの曲で、誰が演奏しているのかが、良く分からないというのが辛いのであります。こんだけの人が居るのに、誰が弾いてるのか区別が付かないのでは、「誰だって良いんじゃん?」と突っ込まれそうです。しかし、めげずに曲の雰囲気だけでも短くお伝えしたいと・・・01.SPARKLING WATERオープニングを飾るにふさわしい、爽快なナンバー。主旋の伸びのあるギターサウンドが何とも夏の海を思わせるような爽やかな曲です。恐らく順さんではなくて、エッジの効き方が是方さんのギターではなかろうかと・・・恥02.MEGALOCITY NIGHTWALKちょっと不安げなオープニングから、シリアスなサックスのサウンドが夜の街を思わせるジャズテイストの一曲。03.AN EMPTY SUITCASE大変メロディアスなバラードで、優しいサックスの音色が穏やかな気分にさせてくれます。ちょっと「わたせせいぞう」さんのイラストに合いそうな曲です。04.ONWAY TRAVELLER前曲から一転して、ファンキーなロックテイストのドライブサウンドが展開される一曲。恐らくベースは青木さんでは?と思っている曲なんですが、とにかくベースラインのかっこいい曲です。05.MAGIC CHAIR OF A FORTUNE TELLER哀愁を帯びたハーモニカの音色が、ちょっと夕暮れ時に合いそうなバラード。静かな旋律なのですが、タイトなドラムサウンドがさらに哀愁を誘います。06.FUNKY SIDEKICKタイトルの通り、ファンキーで流れるようなメロディラインを持つ軽快なサウンドです。海岸線のドライブには持って来いの一曲です。海行きたい~ってなりますよ。07.SEASIDE CASINO打ち込みのドラムサウンドとサックスが緊張感を醸し出す、スピーディーなナンバー。何てたって、シーサイド・「カジノ」ですから、そんな雰囲気が出てるのですが、楽曲からは負けた感が漂ってます・笑。08.WHAT'S NEW,MR.JOLLY JOKER明るいサックスの音色が映える軽快なナンバーです。ちょっと初期のスクエアにも通ずる、楽しんで聴けるサウンドですよ。09.ASTRAL WONDERLANDシンセホーンが全開のこれぞ「夏っ!」ってなサウンドです。透明感のあるサックス、エッジの効いたギターカッティング、ファンキーなドラムとこの当時のフュージョンサウンドの王道を行くようなメロディラインです。10.HUMM.....,ALONE AT LASTバラードなんですが、ちょっとミディアムテンポにしたJAZZ色の強いサウンドです。午後の海辺のパラソルの下で、カクテルなんざ飲みたくなるような雰囲気の曲です。いやあ、ダメダメですな、文章が・笑。解説になりゃしませんわ。どこに向谷さんがいるのか、どこでラリー・コリエルなのか聞き分けられない自分が悔しい・笑。どなたか、この曲のドラムは誰だと、このギターは梶原順だぞと教えて頂ける方、募集中です。どうかおいらをスッキリさせてくださいw。でも、どの曲が誰だとか気にせずとも気楽に楽しめる、リゾートサウンドがこのアルバムでは展開されていて、本当に夏気分になれますよ。理屈抜きです、ハイ。80年代は、フュージョンというジャンルも非常に隆盛で、そして素晴らしいグループが多く、良いアルバムが数多く作られていましたよね。ナベサダさんをはじめ、高中、スクエア、カシオペア、MALTAとかこの時期大活躍でしたし、カンガルーとかネイティヴサンとか、あ、本田俊之やら天野清継などなど。JAZZ色も強かったりで、とてもクロスオーバーなサウンドが多くて、今の日本のフュージョンサウンドの土台を固めた、そして楽しい時期でしたね。そんな良い時代も想い出しつつ、夏の思い出なんかも甦りつつ、本日ご紹介の「FRONT AND REAR」と言うことで宜しいでしょうか?笑どこかで、見かけられたら、是非レスキュー、レスキューをお願いいたします、ハイ。※追記このアルバムについて、音楽仲間のしげぞうさんもレビューされているんですね。彼の方が、よーく堀井氏の事をご存知なので、是非是非しげぞうさんのサイトへGO!です。
2009年07月12日
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今日は80年代のアーティストを紹介するカテゴリー、80's MUSICのコーナーでござんす。ムフフ、結構、カテゴリーを順繰りに頑張っておりますのお・・・(また自画自賛)。皆さんにも馴染みがある方だと良いのですが・・・。突然ですが、皆さんがイギリスのミュージシャンで知ってる人、または、好きなバンドを挙げなさいと言われたら、どこらへんに行きます?笑やっぱり何と言っても、ビートルズからですか?それともクイーンですか?ポリスですか?いやいやバンドだったらストーンズだろ?いやツェッペリンでしょ?おっと忘れたらいけないのがクラプトンじゃない?ロッド・スチュワートだって、デヴィッド・ボウイだって居るし・・・ってなります? 笑。本当にキラ星のごとくメジャーなアーティストがイギリスにも多くいますよねえ。下手したら、意識しないと、イギリスもアメリカも分からんくらいメジャーな方が沢山いますよね?他にも、フィル・コリンズ、パープル、イエス、エルトン、ワム、ピンク・フロイド、クリムゾン、デュラン、ボーイ・ジョージ、コステロ、etc...最近でも、オアシス、ジャミロクワイ、レディオヘッド、ブラーなど本当にキリが無いです。で、こういうお約束みたいな質問を日本ですると、なかなか登場して下さらない方が、今日ご紹介するスティーヴ・ウィンウッドなんです。やっぱり上記のお歴々の方々と比較してはいけませんかね?wただねえ、イギリス本国やアメリカでの評価は、それらの方々と比肩しうる方なのですが、どうも、日本だと、あと一歩という感じの知名度なのでは無いか?と日頃より、忸怩たる思いを抱いているkado兄ィでございます・笑おいらも、皆さんと同じで上記のアーティストのアルバムには、割と耳を通している方なんですが、その中で比較してもスティーヴ・ウィンウッドの作りだす楽曲やサウンドと言うのは、お歴々に勝るとも劣らない素晴らしいものだと思っております。15歳からプロとして活動している人で、今年でミュージシャン歴45~46年の大ベテランですね。今でもアリーナクラスを軽~く満タンに出来る位、第一線で活躍しているアーティストです。その彼が、大ブレイクしたのが86年にヒットした「Higher Love」というシングルで、このアルバムのオープニングを飾っているんです。当時、ディスコでもかかるぐらいでしたから耳にされている方も多いのではないでしょうか?フロアでかかっても踊りにくいったらありゃしねえってな曲なんですが・・笑彼の最大の特徴は、何と言ってもその「声」にあると思ってます。とても張りのある高音で、ソウルフルな歌声は非常に個性的です。音源だけ聴くと、ちょっと黒人アーティストの声にも聞こえます。かのミック・ジャガーが「あの声は許せねえ」と言って嫉妬したそうです(笑)。おいらストーンズも割と聞きますが、確かにミックの声を美声と思ったことは、生まれてこのかた、一度もありません(笑)。恐らく世界中のファンでも、ミックの声が耳に心地良い、「癒し系」と感じる方は稀有でしょうww。ただ、彼には誰もが、たどり着けない「格好良さ」を持ってますから、それで、おアイコにしておきましょうね。そう言った意味で、スティーブの声は、正に歌手になるべく贈られた天からのプレゼントの一つかもしれませんね。と言うわけで、彼の名前を一躍、世界レベルにまで引き上げたアルバムを聞いてみましょうか?01.Higher Love 02.Take It as It Comes 03.Freedom Overspill04.Back in the High Life Again05.The Finer Things 06.Wake Me up on Judgement Day07.Split Decision08.My Love's Leavin'------------------------------------------------------------------------Drum:John Robinson,Jimmy Bralower,Micky Curry,Steve Ferrone,Guiter:Joe Walsh,Nile Rodgers,Ira Siegel,Paul Pesco,Eddie MartinezSynth:Phillip Saisse,Robby Kilgore,Rob MounseyHorn:Randy Brecker,Bob Mintzer,Tom MaloneBacking Vo:Chaka Khan,James Ingram,Dan Hartmanもう、全部の参加アーティスト書くの大変なんで、主だった方だけで勘弁してくらはい(泣笑)。もう、ドラマーもホーンもバックヴォーカルもこれでもかっ!って位のメンツ揃いで、クラクラしてきます。01.Higher Love スティーヴ・ウィンウッドが生涯初のビルボートチャートNo.1を獲得した楽曲です。ジョン・ロビンソンのダンサンブルでタイトなドラムからスティーブのAメロ、フィリップ・セスのシンセ・ベースが絶妙に絡んで、嫌が上にもワクワクしてしまうサウンドです。PVにも登場するチャカ・カーンのシャープでリズミックなコーラスが最高のアクセントになっています。02.Take It as It Comesランディ・ブレッカー、ボブ・ミンツァーと言ったベテランホーン隊が大活躍のファンキーなロックチューン。本作の中で、おいらが最も好きな楽曲です。この曲でドラムのミッキー・カリーを知ったのですが、躍動感がありながら正確無比と言った感じの素晴らしい音を出すドラマーです。物凄く効いてますよ。03.Freedom Overspillそれとなくブルース色を感じるロックチューン。スティーヴ・ウィンウッド自身が弾くハモンドオルガンが、そのブルース的な味わいを見事に引き出しています。04.Back in the High Life Againアルバム最初のバラード曲。ケルト民謡のテイストを織り交ぜた感のある、とても味わい深い一曲です。これまたスティーヴ・ウィンウッドが弾くマンドリンの音色がさらに民謡風なアクセントとして非常に効果的です。良いメロディですよ。05.The Finer Things朝焼けを思わせる様な幻想的なシンセ音からスタート。メロディックなAメロで耳を惹きつけますが、突如レゲエチックなサビへと転換。このギャップが面白い一曲です。ここでのジェイムス・イングラムの控えめなコーラスがまた何とも言えず良いです。06.Wake Me up on Judgement Dayこの曲は、インド音楽を取り入れた様なスピリチュアルな旋律ですが、そこを、まさにスティーヴ・ウィンウッド節とも言うべきポップスに仕立て上げられているところが、サスガ。印象に残る曲です。07.Split Decisionイーグルスのギタリスト、ジョー・ウォルシュとの共作。このアルバムの中では、一番ハードなファンクロックに仕上がっています。ジョーの歪んだギターと、スティーヴのハモンドオルガンの柔らかい音色とのマッチングが秀逸です。08.My Love's Leavin'最終曲は、とてもハートフルなサウンドのバラード。シンセサイザーを駆使したアレンジで打ち込み中心ながら、透明感をもった沁みる曲です。この一曲だけ、シンセサイザーストリングスのアレンジを名プロデューサーのアリフ・マーディンが担当しています。ステレオサウンドを意識したアレンジが透明感と奥行きを出すのに成功したGJです。全8曲しかないアルバムで、「もう終わり?」という位、あっという間に終わってしまうのですが、それだけ密度の濃い、捨て曲無しのアルバムと言って良いと思います。このアルバムの前々作、「Arc Of A Diver」がヒット。その流れを狙った前作の「Talking Back To The Night」が低迷(おいらは好きなアルバムですが)。そこで、開き直ったスティーヴ・ウィンウッドは、ニューヨークに移住し、プロデュースワークもラス・タイトルマンと共同。一人で、何でもこなしてしまう楽器演奏も名うてのセッションミュージシャンに任せて・・・と心機一転を図って作った本作が起死回生の大ヒット。正に「チャレンジして良かったァ~」の一作では無いでしょうか?笑80年代という、音楽の全盛時代に、冒頭に挙げた大スター達が居並ぶ中、派手さは無いけれども、ハモンドオルガンを主体としたポップかつ、独特なスタイルで自分の居場所を確立していったスティーヴ・ウィンウッドという類い稀な才能を持つアーティスト。未聴の方がいらっしゃったら是非是非聴いてみてくださいな。損はさせませんぜ・笑。※追伸2~3日前から、ちょびちょび書いていたこのエントリーなんですが、ラストの曲のレビュー部分で、シンセサイザーアレンジをアリフ・マーディンが担当していると書きました。もともと、紹介するつもりは無かったのですが、kazさんのサイトMusicAvenuで、物凄く詳細にアリフの事が書かれておりますので、急遽一文加えて書いてみました。アリフ・マーディンと言う、名プロデューサーに関しては、是非、Kazさんのコチラのエントリーをご覧頂ければと思います。P.S kazさん、また勝手にすいません。_| ̄|○
2009年07月10日
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今日は、JAZZ/FUSIONのカテゴリーでございます。最近、何とか更新が出来ているんですが、カテゴリーだけ一生懸命増やしておいて、手付かずだったので、作ったカテゴリーを少しでも充実させたく、順繰りに頑張って行こうかと思っておりますので、お時間のある方は、お付き合いくださいませ。本日のご案内は、Ramsey Lewis(ラムゼイ・ルイス)です。来月8月の終わりに、来日公演をブルーノート東京で行うので、何とか行けないものかと、現在、思案中のにーさんです。実は13年ほど前に来日された際のライブには、運良く行けましたもので、たった一度ではありますが、そのお姿と、実際の演奏に触れる事が出来たアーティストです。その時の感動が忘れられないもんですから、出来るならもう一度ライブに足を運びたいと思っております。実際のご本人は、とても華奢でスマートな、正に"DANDY"を絵に描いた様な方でして、その静かな佇まいと相まって大変にジェントルマンな印象を受けましたね。さて、その主役のピアニストですが、ラムゼイ・ルイスと言えばSUN GODDES(サンガッデス)、SUN GODDESと言えばラムゼイ・ルイスと言える位(とおいらが勝手に言っているww)、スムースジャズ界における草分け的なサウンドを創出した方の一人ですが、かのEarthWind & Fireも録音している名曲です。このラムゼイ・ルイスは、非常にEarth Wind & Fireとの縁が深い方でして・・・、ラムゼイがデビューした初期はトリオで活動していたのですが、10年ほど活動した後に、メンバーチェンジがありまして、脱退したドラマーの代わりに抜擢されたのが、Earth Wind & Fireの名ヴォーカリストである、モーリス・ホワイトだったのですね。モーリス・ホワイトは元々はジャスドラマーだったんですわ。余談になりますが、モーリスが良くマラカスを持って歌っていたり、カリンバを演奏している映像をご覧になった事があると思いますが、元々がパーカッショニスト&ドラマーだったので、楽々こなせると言う訳ですね。そして、Earth Wind & Fireでの、あのファンキーな歌声と抜群のリズム感は、彼のジャズドラマーとしての経験が多いに生かされているんだなと改めて分かります。話がそれました。ラムゼイ・ルイスです。調べてみるとデビューしたのが1956年ということですから、今年で音楽活動54年目って事になるんですかね?気が遠くなりそうでんな・笑。御年75歳って事で、大・大ベテランでございます。出してるアルバムも70作近くあって、どんな順番だか、どれがホンマのオリジナルだか、正確には把握出来ましぇん(泣)。ですから、本日ご紹介するアルバム「Sky Island」も恐らく(笑) 63作目?位だと思います。すいません、正確な事がおわかりの方がいらっしゃいましたら、どうかご教授ください。1993年に制作された作品なので、彼の活動歴から考えるとかなり最近の作品ですが、それでも16年前のアルバムですww。このアルバムは、一言で言うと、「Urban Mellow Jazz」といった趣の作品でございます。シルキータッチと称される、その繊細で柔らかなピアノの音色は、本当に心地良いもので、初めて聴かれたとしても「こういう音楽、嫌い!」という方の割合が非常に少ないサウンドでは無いかと勝手に妄想しております。それでは、このSky Islandを聞いていきましょう。プロデュースは、ラムゼイ・ルイス本人とそのチーム、そして件のモーリス・ホワイトが参加しています。01. Julia 02. Apres Vous 03. Who Are You? 04. Suavecito 05. Tonight 06. Sky Islands 07. A song for Jan 08. Medley: Wade in the Water/Hang on Sloopy/The in Crowd 09. Love Will Find a Way 10. Come Back to Me 11. Tonight [Instrumental] -----------------------------------Pf,Ramsey LewisGt,Henry JohnsonKey,Michael LoganBs,Chuck WebbDs,Steve CobbPer,Tonny CarpenterSax,Art Porter-----------------------------------01. Julia あのビートルズの名盤、通称:ホワイトアルバムに収録されたジョン・レノン作の名曲のカヴァー版。原曲自体が、もともと優しい雰囲気の曲なのですが、ラムゼイはそれをさらに優しさ溢れるサウンドに仕立て上げていて、何とも心地良い曲です。あの曲がこうなりますかっ!って感じで楽しめますよ。02. Apres Vous前曲から一転して、タイトなリズムをもったファンクサウンドです。Steve Cobbのドラムが格好良すぎます。これ、ライブで非常に盛り上がった曲です。03. Who Are You? Art Porterの哀愁を帯びた甘いサックスの音色にメロメロになってしまうWho Are You? 04. Suavecito Michael Loganの軽快なキーボードリズムにラムゼイの軽やかな生ピアノが絶妙に絡む、とっても明るい曲です。晴れた日のドライブなんかに最高です。05. Tonight前フリに書かせてもらった、アーバンメロウという言葉がぴったりのTonight。本作の中でおいらが最も好きな曲です。一時期、大流行したJazzy B 率いるSoul II Soulを彷彿とさせる様なグラウンドビートに乗って、ラムゼイの落ち着いたピアノサウンドとEve Corneliasのソウルフルな歌声が何とも言えない洒落た雰囲気を醸し出す名曲です。06. Sky Islandsエレクトリックホーンをフューチャーした、ヘヴィなファンクサウンド。CobbのドラムとChuck Webbのベースが冴え渡ります。07. A song for Janちょっとマイナー気味のコードで進行するバラード。ボブ・ジェームスなんかもやりそうな綺麗なメロに哀愁感漂う曲です。夕暮れ時に合いそうな一曲です。08. Medley: Wade in the Water/Hang on Sloopy/The in Crowdここで、ちょっと趣向を変えて、過去1950年代~1960年代にラムゼイ・ルイスが発表したアルバムの中からチョイスした曲をメドレーにして演奏しております。って、エラそうに紹介しておりますが、おいら原曲のアレンジを聞いたことがありません・笑。いつか、元のアルバムも揃えたいのですが、何せ、アータ、70枚ですからそうそう集まるもんじゃあござんせん。B-BOPあり、ブギ・ウギ風のリズムありと楽しいサウンドが5分程の演奏時間に一杯詰まっております。09. Love Will Find a Way大ヒットしたライオネル・リッチーの80年代の名盤[Can't Slow Down]に収録された曲のカヴァー。05.TonightでVoを取ったEve Corneliasが再び登場。タイトなリズムに乗って、張りのあるヴォーカルを聞かせてくれます。オリジナルに比べてあっさりした味付けのアレンジですが、ライオネルの濃いィィィヴォーカルに慣れた方でも別物的に聴けるのではないでしょうか?10. Come Back to Me これまた80年代後半に出されたジャネット・ジャクソンのモンスターアルバム「RhythmNation」に収録されていたバラード。原曲は切なさ満載のメロディで、歌詞も泣き泣きですが、そこをラムゼイはやや軽めのサロンミュージック風に仕上げていて、「こういうのもアリだね」と思わせるアレンジです。後半はキッチリとドラマティックに締めてくれます。11. Tonight [Instrumental] 05のヴォーカル無しバージョン。良いメロディを持つ曲は、歌詞があっても無くても、耳に残ります。ヴォーカルバージョンとの違いを楽しむのもまた一興でして、ラムゼイ・ルイスが、見事にピアノで「唄って」います。全体を通して、ラムゼイ・ルイスというアーティストの作曲力、アレンジ力をまざまざと見せつけられるホンマに良い作品だと思います。ジャズ有り、ファンク有り、ソウル有り、そしてカヴァー曲たっぷりと様々なタイプの曲を上手い順番で配列していて、聴く者を飽きさせません。かと言って、難しい事は何もなく、ながらであっても十分に部屋の雰囲気を変えてくれますし、耳に優しいサウンドですよ。是非、みなさんに一度は、聞いて欲しいアルバムです。中古でも、結構、アチコチで見かけますんで、一度探してレスキュー、レスキューしてみてくらはい。ライブ行きてェ~~
2009年07月04日
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最近ちょっと、頑張って更新してますよね?(自画自賛・笑)今日は、CLUB/DANCE/DISCOのカテゴリーです。ご案内するのは、ROBERT MILESのDREAMLANDです。恐らく、お嫌いな方はどう頑張ってもお嫌いな音楽では無いかと思われます。アセアセ...おいら、それほど、クラブ系テクノ系の音楽を聴く訳では無いのですが、仕事中、特にデザイン案を考えている時にとても重宝しています。んでもって、決まったデザインを実際に、作業に移している時は、ハードロックやへヴィメタルを聴いている事が多いのであります。おいら、人格的にどっか破たんしているかも知れませんな・笑。クラブ系の音楽というのは、様々なジャンルがあり、とてもとてもここで説明するのは非常に難しいのですが、特に同じフレーズを繰り返す、いわゆる「ループミュージック」・・・トランス系に魅力を感じています。考えようによっちゃあ、同じことの繰り返しですから、単調でつまらない音楽として、とらえられがちですが、探せば、そうでも無い音楽も結構あります。トランスという言葉には、催眠、幻覚と言った意味もありますから、やや後ろ向きに考えてしまいそうですが、人間、「繰り返す」事による効果の善し悪しがある訳ですな。練習や努力を繰り返せば、自分の実になりますし、悪いと思う事を繰り返せば中毒になります。繰り返しとハサミは使いようです。うん?笑これは、おいらの勝手な感覚ですが、こういったループミュージックを聴いていると何となく集中出来る様になるんですね。もしかしたら、良い意味で、自然と催眠状態になるのかも知れませんね。「おいらには出来る!」みたいな・笑 (←自己暗示)ですから、クライアントに頼まれたデザイン案を考えている時には、こういったトランスミュージックが良いのかも知れません。で、イザ内容が決まったらノリノリで作業をしたいが為に、ハードなロックなのかも知れません・笑。出来れば、意味があると思いたい・・・・wwwさ、また、長い前フリでございますが、ロバート・マイルスです。先に、トランスとは言いましたが、彼の出現により「ドリーム・ハウス」と言うジャンルも生み出した男です。(おいら的にはどう考えてもトランスですが・・・笑)非常に謎の多い人物ですが、元々ピアニストだったということは良く知られています。本人曰く、幼少期より、非常に親の言うことを良く聞く、素直で真面目な少年だったそうなのですが、唯一、その親に反発したのが、ピアノの練習だったそうです。嫌いで嫌いで仕方がなかったそうなのですが、そんな彼が、今、その嫌いだったピアノを駆使したサウンドによって、人々を虜にするとは考えてもいなかったのでは無いでしょうか?恐らく、後に聴いて頂く音源を聴けば、誰もが一度は耳にした事がある音楽だと思います。テレビ番組のエンディングや、せっぱつまったシーン(笑)、回想のシーンなど、ありとあらゆるところで使われています。曲の本当のところは反戦だったり、差別への慟哭だったりと色々意味がある様なのですが、テレビに使われる時は、おうおうにしてそんなもんですw逆に言えば、それだけ、誰の耳にも馴染む音楽とも言えますね。それでは、アルバムの内容を見ていきましょう。13年近く前のアルバムですが、今でも十分に新鮮な音です。01. One and One [Radio Version] 02. Children [Eat Me Edit] 03. Children [Dream Version] 04. Fable [Message Version]05. Fantasya06. Landscape 07. In My Dreams 08. Princess of Light 09. Fable [Dream Version] 10. In the Dawn 11. Children [Original Version] 12. Red Zone 01. One and One [Radio Version] 印象的で哀愁感漂う美しいピアノのイントロにドラムンベース調の低音がお腹に響く佳曲です。彼にしては珍しくAメロから最後まで女性ヴォーカルのマリア・ネイラーをフューチャーしています。彼女のアンニュイで幼い感じの声が曲の雰囲気と見事にはまってます。とにかくメロディが素晴らしいです。02. Children [Eat Me Edit] 03. Children [Dream Version] 11. Children [Original Version] 間違いなく彼の代表曲です。日本はおろか、世界中で大ヒットを記録したシングル。恐らくですが、当時、曲だけは印象に残っているけど、誰が演奏してるか分からず、なかなかロバート・マイルスにたどり着けなかった方が多かったと思います・笑。長く続いたユーゴスラビア紛争の最中に撮られた写真を見てインスパイアされたという曲で、美しくも悲しい旋律が全編を覆っています。が、一度聴いたら絶対に忘れられない主旋律でもあり、そのメロディセンスは見事と言う他ありません。 04. Fable [Message Version]09. Fable [Dream Version] 何かに急き立てられている様な焦燥感を感じる曲。ですが、やはりそのピアノの奏でる美しいメロディが、何とも言えず心に染みわたる曲です。BPMも速めでいかにもトランス的なリズムなのですが、そこにゆったりと間を取ったメロディなので、焦燥感がありつつ聞き入ることが出来ますよ。05. Fantasyaヘヴィでキャッチーなリズムイントロから幻想的なピアノのメロディが繰り出される曲です。ヴォーカルのマリアのアカペラが透明感を醸し出しています。06. Landscape これまた不安げなメロディの曲(不安か悲しいのばっかじゃん・笑)ドラマで、恋愛中のカップルにトラブルが起きた時にかかりそう・再笑でも、イイ曲ですよ~。07. In My Dreamsヘヴィなドラムンベースから、哀愁たっぷりのメロディが響きます。この曲も06と一緒で、絶対にドラマに使われていそうな曲です。08. Princess of Lightようやく希望が持てそうな曲が登場します(笑)。タイトル通り、光が見えて来そうなキャッチーなリズムに、行進曲風のメロディが心地良い、格好いい曲ですよん♪10. In the Dawn一言で言えば、ヴァンゲリスが大ヒットさせた、あのブレードランナーのテーマをパク・・・もとい、オマージュした作品と言っても過言ではないでしょう。非常に近未来感と奥行きのある透明感が絶妙な音空間を作り出しています。12. Red Zone シンセサイザーを使って、オルガン曲の様に音の厚みを増していくオープニング。このままの感じで行ったら感動的か?と期待するのですが、そのあとは残念ながらドスドスのドラムンベース調に移行して、これと言った印象的なリフが出現しないまま終わってしまいます。アルバムのラストにしては、ちょっと弱いかな。と、最後の最後だけ、あまり好きでない曲調で終わってしまいますが、全体的には哀愁感、寂寥感が漂い、退廃的なイメージもあるのですが、その洗練されたメロディラインのおかげで、重くならずに聴けるトランス的、ヒーリング的アルバムです。ロバート・マイルスのコンポーザーとしての力量が存分に発揮されている良作だと思いますわ。冒頭にもお伝えしましたが、主旋律に関しては、その部分をこれでもかっ!とばかりにリピートしますので、飽きの来てしまう方も多々いらっしゃるかと思いますが、旋律の美しさでかなり緩和されますので、トランス系ミュージックの入門編としては最適ではないかと思います。何か集中して作業したりお仕事したりされる方には、オススメですよん♪
2009年07月01日
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今日は、久々にクラシック行ってみましょうか?ご紹介するのは、バッハのゴールドベルク変奏曲です。バッハの作品の中でも演奏時間やその構成をも含めてかなりの大作であります。映画「ハンニバル」でも、ピアノ演奏版ですが、曲の一部が使われておりましたので、ご存じの方も多いかも知れません。おいらが、クラシック音楽を紹介するときに困るのが、作曲者の事か、作品自体の事か、演奏者の事か、どれから書いたら良いのか、或いは、どれも全部書いちゃうか?といつも悩む訳です・笑全部をですね、詳しくご紹介しようとすると、とても、一つのエントリーだけで終わるハズも無いのですが、今日は、全部を短~く入れてご紹介してみますわ・笑。まず、曲にまつわるお話し。作曲されたのは、1741~42年ということですから、今から、え~と、約268年前です。日本だと、徳川吉宗の頃でして、暴れん坊将軍が町中に出て暴れてた訳です。もう、想像が付かないくらい果てしなく昔です。これだけとってみても、改めて「バッハって凄いのね」となってしまうkado兄ィでございます。この時期、「フーガの技法」という、これまたバッハの大作が同時進行で作られておりましたんで、バッハがノリノリだった頃の作品と言うことにもなりますね。この曲は、ロシア大使だったカイザーリンク伯爵という方がいたそうなんですが、その方がひどい不眠症でどうにも寝られないので、長い夜を慰めてくれる曲をバッハに書いてくれと依頼したのが元で作曲されました。いわゆる「子守歌」を作ってくれって事ですな。(ここで脱線しますと、子守歌として依頼されたゴールドベルグ変奏曲ですが、後で音源聴いて頂ければ分かるのですが、こんなキンキン、シャンシャンした音じゃあ、とてもじゃないですけど、おいらだったら寝られません。伯爵も不眠症に拍車がかかったのでは無いか?と想像しております・笑)で、この頃のお偉いさんと言うのは、自分のところにお抱えの演奏者がおりまして、このカイザーリンク伯爵の元には、当時14歳のゴールドベルグ君が、ご奉公してた訳です。このゴールドベルク君は、バッハの弟子だったんですね。で、もともとバッハ自身は、この曲に「アリアと種々の変奏」というタイトルをつけていたのですが、この弟子の名前を取って「ゴールドベルグ変奏曲」と言う通称になるのですが、一般的には、認知されています。ただし、この説には、胡散臭いところもありまして、何せこの曲75分近い大曲である事や、非常に高度な演奏技術が必要なので、本当に14歳の少年に、この曲が演奏出来たのか?と、論議になっている部分でもあります。さて、このゴールドベルグ変奏曲ですが、先ほども書きました様に、楽譜に忠実に演奏しますと、75分ほどの大作で、おいら中学生の頃に初めて聴いたのですが、確かLPレコード1枚と半分というエライ中途半端な2枚組LPだったのを記憶しています。ただ、これは、一つの変奏曲に第1部(仮にA)と第2部(仮にB)があり、通常はAABBと演奏されますが、これを演奏者の解釈によりABだけで演奏し切ると約35分~40分、AABという人もいるので、これで50分~55分、さらに言うと、ABBみたいな方もいるので、これまた50分~55分と、まあ、一つの楽曲に、ありとあらゆるバリエーションの録音が残されています。これだけ、楽譜通りに演奏されない曲と言うのも珍しいです。楽曲構成ですが、主題となるアリアという小曲に始まり、間に30の変奏曲を挟んで最終曲が最初のアリアとなります。同じ曲で、30曲をサンドウィッチ状態にしているんですね。しかも変奏曲3曲ごとに9つのカノンを配置、このカノンは、同度から9度まで1度ずつ音程を変えて作られています。さらには、第1変奏から第15変奏までを一つの区切りとして第16変奏を「序曲」としていて、楽曲全体を前半15曲、後半15曲に分けて対比させています。はあァァァァァァァァァ。。。。。バッハって几帳面な方なのね・・・絶対にA型だなこりゃ。↓一覧表でみるとこちらアリア 第01変奏 3/4拍子 第02変奏 2/4拍子 第03変奏 12/8拍子 1度のカノン 第04変奏 3/8拍子 第05変奏 3/4拍子 第06変奏 3/8拍子 2度のカノン 第07変奏 6/6拍子 第08変奏 3/4拍子 第09変奏 4/4拍子 3度のカノン 第10変奏 2/2拍子 第11変奏 12/16拍子 第12変奏 3/4拍子 4度の反行カノン 第13変奏 3/4拍子 第14変奏 3/4拍子 第15変奏 2/4拍子 5度の反行カノン ------------------------------------第16変奏 2/2拍子 序曲 第17変奏 3/4拍子 第18変奏 2/2拍子 6度のカノン 第19変奏 3/8拍子 第20変奏 3/4拍子 第21変奏 4/4拍子 7度のカノン 第22変奏 2/2拍子 第23変奏 3/4拍子 第24変奏 9/8拍子 8度のカノン 第25変奏 3/4拍子 第26変奏 3/4拍子第27変奏 6/8拍子 9度のカノン 第28変奏 3/4拍子 第29変奏 3/4拍子 第30変奏 4/4拍子 アリア もう、こうなると「設計図」ですわな。バッハの凄い所は、この設計図を頭の中で描いてから、そこに必要なる音を組み込んでいく作業を淡々とこなしていく様に見えるところな訳です。一級建築士の資格でも取れたんじゃないですかね?笑さ、そして、CDのご紹介ですが、数あるこの曲の録音の中から、今回は、ヘルムート・ヴァルヒャ版です。おいら、このヴァルヒャというオルガニスト兼チェンバリストが大好きなんですが、もう、バッハ演奏のお手本みたいな人です。その一生をほぼ、バッハの演奏と研究に捧げたと言っても過言では無い方でして、発表されているバッハのチェンバロ曲全曲を生涯で1度、オルガン曲全曲を生涯で2度に渡って録音するという偉業を達成している方でもあります。さらに、ヴァルヒャの凄いのは、盲目の演奏者と言うことです。つまり、全ての作品を暗譜して演奏する訳です。少年時代は母親に、結婚してからは奥さんが、暗譜の手助けをしたのですが、その暗譜の方法が信じられないんです。オルガン曲で言うと、1.左手パートを演奏してもらう2.右手パートを演奏してもらう3.足部ペダルパートを演奏してもらう1.2.3を記憶して一つの音楽へと構成する・・・はあァァァァァァァァァ。。。。。ヴァルヒャって記憶力が半端無い方なのね・・・。曲を作ったバッハも凄ければ、演奏するヴァルヒャも凄い訳です。ヴァルヒャがバッハ演奏の模範とされるのは、彼の持つ身体的なハンデが作りあげたものに他ならないと言えますよね。母親や、奥様の力を借りて、一度、バッハの音楽をバラバラに分解する訳です。それをヴァルヒャが再構築して行くのですから、これほど正しい演奏法は無いのかも知れません。敢えて、敢えて、悪く言うならば、「面白味」には欠けます。そこには意外性というものは、あまり見られません。でも、このCDを最初に耳にすることで、彼以外の奏者が奏でる音が面白かったり変わってたりと聞こえてくるんです。基本があっての、応用。応用のための基本です。さあ、そんな堅牢な一大建築物の様なヘルムート・ヴァルヒャの演奏を少しだけ聴いて今日はお別れです・笑。この録音は、1961年のモノですから、約40年前のものですが、非常に優秀な録音です。使っている楽器もいわゆる古楽器のチェンバロではなく、アンマーチェンバロという現代チェンバロになります。古楽器のチェンバロに比べて、ややまろやかな音のする、耳に心地良い楽器です。たまには、クラシックも如何ですか?みなさんが眠くなったら、バッハの勝ちです・笑。アリア→ 第一変奏→第二変奏→ 第三変奏→ ※おまけこの曲の楽譜が無料でDL出来るサイトをリンクしておきます。譜面を追える方は、これを見ながら試聴されると、さらに興味深く聴けると思います。アクセスしたサイトの四角いラインの引いた説明文の下に、I accept this disclaimer, continue to download fileというリンクがありますので、そこを左クリックするか、右クリック→対象をファイルに保存で、PDFファイルが見られます。
2009年06月28日
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今年は、日本でも海外でもスーパースターがこの世を去っていってしまいますね。本当に寂しいし、その早すぎる死を本当に残念に思います。そして、数あるスーパースターの中で、彼ほど、本当の意味で「スーパースター」という言葉が似合う人もいなかったのではないでしょうか?スーパースターであり、"史上最強のエンターテイナー"であったと思います。ファンはもちろんのこと、特にファンでない方も、嫌いだという方でも、どれだけ多くの人が彼の曲を耳にしたでしょうか。彼の曲を一曲たりとも知らないと言う人もこの世に存在しないのではないか?そんな風に思わせる人でしたね。なんかまだ信じられないですね。モータウン時代からの活躍を考えると、本当にいつでも第一線で活躍していたアーティストでした。"Off The Wall" ,"Thriller","Bad","Dangerous", "Blood On The Dance Floor"あたりまで、本当に良く聴きました。R&Bでもなく、ソウルでもなく、ポップでもなく、ゴスペルでもなく、それらを見事に融合させた新しい音楽でもあった気がします。プロモーションビデオのあり方を根底からくつがえした開拓者でもありました。アルバムを出さなくなってからは、その奇行ばかりが取り沙汰されていましたが、不思議と憎めない人でもありました。つい先日も、ツアー再開の日程が短縮されたという報道があったりして、トラブル抱えながらも、また精力的に活動されるのかな?と思っていた矢先の訃報でした。80年代の象徴とも言えるアーティストでしたね。ただ、ただ、残念です。彼の数え切れない程の、名曲、ヒット曲の中で、僕が最も好きな曲を聴きながら、彼の偉業を讃え、そしてご冥福を祈りたいと思います。♪♪ Michael Jacson "Man in the mirror"
2009年06月26日
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今日は、おいらにしては珍しいかも知れませんが、6月の頭にオリコンアルバムウィークリーチャートで1位を獲得したアルバムをご紹介してみますね。アルバム名は、「Trash We'd Love」アーティスト名は 「the HIATUS」HIATUS・・・ハイエイタスと読みますが、ヴォーカリスト細美武士率いるロックプロジェクトです。細美武士は、以前一度だけご紹介したことのあるロックバンド、「ELLEGARDEN」のヴォーカル&ギターを担当していた人物です。ELLEGARDENを紹介したのが、もう2年前の夏になるんですねえ。残念ながら、彼らは、昨年の9月を持って活動を休止してしまったんですわ・・・。おいらみたいな、おっさんが紹介してしまったからかっ!?笑公式には活動休止と言うことで発表されてますから、、解散と言う事でも無さそうですし、まだみんな若いですし、彼らほどの人気バンドですから、いつか必ず復活してくれるものと思ってるkado兄ィでございます。以前にも書いたかも知れませんが、どう考えても、ファン層の中心はティーンエイジャーから30歳代前半まででしょうから、43にもなる薄毛のおっさんが「復活して欲しい・・」などと、つぶらなキラキラ目になって、両手を胸の前でお祈りするなんて図は、想像するだけで、おぞましい上に、汚ならしい事この上無い訳なんですが、好きなサウンドなもので仕方がありません。で、そのエルレが活動停止宣言してから、実質一年弱で、届けられたのが細美武士のソロプロジェクトでの本アルバムと言う事になります。待ち焦がれたファンも非常に多かったのではないでしょうか?今回のアルバムを一言で言うと、「大人でも楽しめるロック」と言う事になりますかね?共作を除いて、ほぼ全曲、細美武士の作詞・作曲で綴られている本作ですが、非常にヘヴィで官能的なサウンドが展開されます。後で、ご紹介しますが、演奏陣のテクニックも見事です。歌詞自体は、エルレの頃からそうですが、英詩が中心ですので、対訳こそついているものの、詩に共感するというよりは、歌声自体もメロディ楽器の一つとして聴ける事から、イイ歳した「大人でも楽しめるロック」なのではないかな?と勝手に思っております。そして注目のバンドメンバーなのですが、Vo&Gt,細美武士Gt,masasucksBa,ウエノコウジDr,柏倉隆史Key,堀江博久よくぞ集まりましたね?というメンツです。ギター/masasucks・・・・木村カエラちゃんのサポートなどをしていたギタリストですが、なかなかのシャープさとハードさを兼ね備えたリフを弾く人ですね。ベース/ウエノコウジ・・・・言わずと知れた元thee michelle gun elephant(ミッシェル・ガン・エレファント)でその活動を長きに渡って支えた人物。速いのから遅いのまで、堅実かつ安定したリズムを刻む方です。ドラム/柏倉隆史・・・ここでも一度紹介して、ドラムスティックを持つ位置の短さがちょっとしたネタにもなった(笑)、toeというインスト・ロックバンドのドラマー。とにかくバカテクの持ち主で、現在の若手ではナンバーワンだと思いますし、今後の音楽界で、セッションドラマーの第一人者になるであろう叩き手の一人だとおいらは思っております。キーボード/堀江博久・・・・今回のアルバムでは、かなりの鍵となっている存在で、ツインギターと柏倉の織りなす疾走感バリバリのロックサウンドを叙情的かつリリカルなエッセンスのサウンドに仕上げた影の立役者ではないかと思います。かのコーネリアスバンドのサポートメンバーでもあります。音へのこだわりでは、一筋縄で行かない小山田圭吾氏の元でやってますから、その実力の程がうかがえます。さ、こんな豪華なメンバーでどんな音が綴られているか、聴いていきましょうか?01. Ghost In The Rain 02. Lone Train Running 03. Centipede 04. Silver Birch 05. 堕天 06. Storm Racers 07. Little Odyssey 08. The Flare 09. 紺碧の夜に 10. ユニコーン 11. Twisted Maple Trees 01. Ghost In The Rain 流れる様なメロディラインを持つポップロック。ピッチとしてはかなり速めで、柏倉のドラムもスピード感があるのですが、細美のエルレ時代とは違う抑えた歌い方のせいで、意外と気持ちよくゆったり聴ける楽曲。02. Lone Train Runningゆっくりとした前奏から、一転して疾走感のあるロックサウンドへと変貌するノリノリの楽曲。ウエノコウジの上から下まで縦横無尽に走り回るベースラインが魅力的な一曲です。03. Centipede 02からの流れを止めずにそのまま突っ走る軽快なサウンド。masaのギターリフが冴え渡るこれぞロックという一曲。04. Silver Birch ベン・フォールズ・ファイヴを彷彿とさせる様な堀江のピアノサウンドに乗ってリラックスした細美のヴォーカルが心地良い曲。05. 堕天ここで最初の日本語歌詞が登場。ツインギターとドラムの織りなすヘヴィーなサウンドに乗ってキャッチーなメロディラインが聴く者を飽きさせない曲。06. Storm Racersパンキーでスピード感のある、典型的な細美ロック。masaのギターのキレが見事です。07. Little Odyssey ここで一息入れて最初のバラード。ちょっとコステロあたりが唄ってもおかしくなさそうな雰囲気がある位、メロディアスに仕上がってます。やっぱり細美クンのソングライティング力はダテじゃ無い感じがします。08. The Flare ハードコアな全奏から一転して、メロディックなAメロで聴く者のハートをがっちりつかみ、ファーストコンタクトの柏倉のドラムがまた最高にクールです。サビの壮大な奥行き感、メランコリックな堀江のピアノと文句なくこのアルバムを象徴する一曲ですね。バンドとしてのまとまりを強く感じる名曲です。09. 紺碧の夜にエルレファンにもちょっとサービスしておこうかな?的な「紺碧の夜に」。ライブで盛り上がる曲でしょうね・笑10. ユニコーンおいら的には、このアルバムに入れなくても良かったのでは?と思う感じの曲でした。日本語歌詞の曲になるとちょっと稚拙な感じに聞こえてしまうのは、何故なんでしょうか?おいらだけかな?笑(悪い曲と言う訳ではないんですよ)11. Twisted Maple Treesこれは見事な構成です。細美クンのお得意中のお得意パターンではあるのですが、奥行き感のある壮大なバラードに仕上がってます。やはり柏倉のタイトでトリッキーなドラムサウンドが、バラードとは言いながら見事なロックバラードの仕上げに一役買っていて、正にアルバムを締めくくるのにふさわしい一曲です。ELLEGARDENの時代からそうなのですが、11曲あっても全体で40分弱。非常にコンパクトに仕上げられており、意図的に短い楽曲を次から次へと繰り出すことで、聴く者を飽きさせない効果を持った良質なロックアルバムだと思います。ただ、エルレのサウンドを期待すると、かなり肩透かしを喰う作品なのでは無いかと思います。期待するのはファンとして当然かも知れませんが、それでは、ソロになった意味も無い訳ですし、細美武士が現時点で一番やりたいサウンドを実現したエルレとは全く別物のアルバムとしてとらえるのが正しいのかなと思います。大変にテクニカルであり、エモーショナルでもあり、細美クンの新境地をキチンと開拓した本作は、聴けば聴くほど、その世界観にはまれるアルバムですね。彼の声が苦手という人がいるのも多く耳にしますが、この声を楽器として捉えて聴いてみると、こんな感じのエモーショナルでメロディックなロックサウンドも現在の日本のシーンの中では、なかなか珍しいと思いますよ。今後の活動に期待が持てるバンドです。※今回、やや音が良いので、veohにリンクしておりますが、上手くご覧になれない 方は下記のYou Tube版でどうぞ。 ♪♪The Flare ♪♪Ghost In The Rain
2009年06月24日
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いよいよと言うか、もう梅雨に入ってしまいましたねえ。今日は、僕の大好きなグループ「フェスタモード」を紹介しますね。梅雨のジメジメをスカッと爽快な気分に変えてもくれますし、これから来る夏場にも爽やかに聴けるグループです。ご紹介するのは、FESTA MODEが1994年にリリースした、セカンドアルバム「FESTA MODE2」です。(2はローマ数字)フェスタモードは、92年~97年までの間、実質6年ほどの間にオリジナルアルバム3枚とベストアルバム1枚をリリースして残念ながら、その活動を終えてしまいました。3枚のアルバムのどれもが素晴らしいアルバムで、どこから紹介しても遜色ないのですが、一番取っつきやすいと言うかメロディアスなアルバムからご紹介してみて、「聴いてみるか?」と思ってくださる方がいらっしゃれば幸いでございます。メンバーは、Vo.一木有佳子、Gt.砂田裕史、Key.の工藤仁志の3人。非常に王道なJ-POPなのですが、一木有佳子のどこまでも伸びるハイトーンヴォイスと砂田裕史の作る、一度聞いたら耳から離れないキャッチーなメロディラインが絶妙なマッチングを見せるゴキゲンなグループです。「愛してるってば」「花と散る覚悟で」「最後の約束」などと言ったシングル曲が化粧品や競馬関連のCMに使われたことで、ご存じの方も多いのではないでしょうか?もう、活動をしていないので、ライブなどで聞くことは叶いませんが、これらの曲は、彼らの代表曲であり、ファンの間でも名曲とされています。今回のアルバムは、01~04までを日本で、05~10がアメリカのロスで録音されています。日本録音は打ち込み中心、ロスの録音はドラムに神保彰を起用した生音中心のサウンド構成のため、1枚で2枚のアルバムを聞いているような、ちょっとしたお得感もあるアルバムです。01.Play Back Part3 02.One more Kiss03.Snow Kiss Snow Dance04.愛してるってば05.いつか話そう06.いきなりPON!07.Urban Camel08.あなたのいる寂しさ09.風と旅しよう10.Actual Angel●Musicians(in JAPAN)Gt,松原正樹/松下誠/堀越信泰Key,大村雅朗/小野沢篤/岩田雅之Sax,包国充Harm,八木のぶをSyn,石川鉄男/浦田恵司●Musicians(in U.S.A)Dr,神保彰Bs,Dennis BerfieldGt,砂田裕史Key,Derek NakamotoRhodes,工藤仁志Perc,Lenny CastroSax,Tom Peterson参加してるサポートミュージシャンの数が多すぎて、全部書けましぇん・笑01.Play Back Part3 オープニングにふさわしい、軽快でこれぞJ-POPというキャッチーなナンバーです。一木有佳子の伸びやかでいて艶のあるヴォーカルが、本当に気持ちの良い佳曲です。02.One more Kiss前曲から一転して、マイナーコードで進行する、R&Bテイストの渋い曲。聞くほどに、カッコ良さを感じる曲03.Snow Kiss Snow Danceこれまた前曲から一転して、明るく爽やかな何とも楽しい曲。冬の歌詞ですが、夏に聞いても全く問題なし、ドライブなどにもってこいのキャッチーなナンバーです。04.愛してるってばこのアルバムの中では、一番有名な曲ではないでしょうか?印象的なサビのメロディと「愛してるってば、なんて言えたらどんなに~♪」と言う歌詞とのマッチングが絶妙です。松原正樹の控えめながらメリハリのあるカッティングやアルペジオが、曲の快活さを見事にフォローしてます。05.いつか話そうここからロスでの録音になりますが、生音のせいもあると思いますが、ややアーバンな雰囲気になってきます。この05はキーボードの工藤仁志が作曲しており、ハチロクにピタリとはまった美しいメロディと切ない歌詞が秀逸なバラード。06.いきなりPON!ラテン調のリズムが聞いていて楽しい「いきなりPON!」。タイトルの通りポンポン跳ねる様な感じを硬めのスネアの音で表現しているのですが、こういう音を叩かせたら神保彰という人は天下一品ですね。熱帯JAZZ団などでやってますから、超お得意のパターンと言った所でしょうかね。07.Urban Camel英語のタイトルですが、かなり昭和が入った(笑)、歌謡曲チックな曲。ただ、よーく聞いてると微妙にブラコンテイストが混ざっていて、ちょっと興味深いサウンドですよ。08.あなたのいる寂しさアース・ウィンド&ファイヤーの「Let's Groove」をやや彷彿とさせるような、アーバンファンキーな楽曲。砂田裕史のギターソロもなかなかのカッティングで、作曲だけでなく、彼らの演奏自体にも上手さがあるなあと実感します。09.風と旅しようドラマの挿入歌にでもなりそうな、優しく静かなバラード。アコースティックなサウンドが、耳に心地良いですよ。10.Actual Angelホーンセクションが大活躍するファンキーなナンバー。一木のパンチのあるヴォーカルが見事です。彼女は、ソウルフルにも歌えるのだなあと確認が出来ます。このグループらしく、楽しく明るくこのアルバムを締めくくります。※↑今回から試聴は、楽曲にリンクするボタンを設置してみました。 よろしければボチっとしてみてください(^^楽曲もバラエティに富んでいて、メロディは秀逸、演奏も良いとなれば、本当はもっと売れても良いグループだったと思うのですが、なかなか一筋縄でいかない業界ですよね。ややこじつけかもしれませんが、彼女達がデビューした当時、雑誌などでは、「ポスト・ドリカム」と言うキャッチが付いて回ったのですが、これがマズかったような気がしてしょうがないんですね。90年前半から中盤にかけてのドリカムは、すき・サンキュ・LOVE LOVE LOVEなど、爆発的にヒットした稀代の名曲達と圧倒的なファン数で、音楽業界を席巻していたモンスターグループだった訳で、いくら編成が同じとは言え、なんでもかんでも、「ポスト」なんて付けてしまったら、ドリカムファンからも反発を喰らいそうですし(笑)、普通にドリカムを好きな方ですら比較してしまいますもんね。売り出し方や宣伝の仕方と言うのは非常に重要だと思ってしまうような印象でしたね。90年代と言うのは、音楽業界にとっては、有史以来の最高の売り上げを誇った時代だったのですが、非常に歪な売れ方だった訳です。小室ファミリー(篠原、安室、TRF、hitomi、華原、globe、鈴木あみ)を始め、ビーイング系(Bz、ZARD、T-BOLAN、WANDS、大黒摩季、DEEN・・)、そして、宇多田、倉木、浜崎、ラルク、GLAYといった業界全体から見れば、極々一部のアーティスト達がチャートを席巻し、一組が、2曲~3曲をチャートに送り込んだり、毎週連続シングルリリースが流行り、ダブルミリオンだ、トリプルミリオンだ、宇多田氏に関しては800万枚超などと言う、有り得ない状況でしたよね。いや、それだけ売れるのは凄いのですが、もの凄く偏った売れ方には間違いありません。で、こういう方々(別に嫌いじゃないですよ・笑)の陰に隠れてしまう形で、実力はあるのになかなかスポットが当たらないアーティストが非常に多くいた気がします。そんなアーティストも追々紹介していきたいと思いますが、その中の一つが今日ご紹介したフェスタモードだったのかなあとおいらは思っております。このグループのオリジナルアルバムは、前述しましたように、3枚しかありません。タイトルも「FESTA MODE」「FESTA MODE2」「FESTA MODE3」とメッチャ分かり易いので(笑)、どこかの棚で見かけたらレスキューレスキューしてあげてくださいまし・笑。良いグループですよん♪
2009年06月18日
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また一年経ちましたね。本当に早いものです。色んなCDを聴いていると、色んなところに青木さんや、ブッチャーがクレジットされていて、変わらないその音を聴く事が出来ます。なんか、本当にこの世から居なくなってるのかどうか錯覚してしまうことがありますね。そして、やっぱり素晴らしいミュージシャンだったんだと改めて再認識しています。青木智仁・・・浅野祥之・・・偉大な二人のミュージシャンが作り上げた遺産をこれからも僕は聴いていくんだと思います。お二人に、ありがとう・・・。
2009年06月12日
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リハビリ程度に軽~い記事なんぞ(^^打ち合わせに行く車の中で、ラジオを聞いてましたら、今日は「ロック(6/9)」の日だそうで。全くそんな意識もなく、ツーか、そんな日が有ることも知らず(笑)、語呂合わせのお好きな、如何にも日本人的な日だなあ・・などと思っていたのですが、DJさんが、「ロックの日」と言ったにも関わらず、その後に流れた曲が倖田來未のバラードだったりで、おいらの少ない髪の毛ですら怒髪天状態だった訳で・・、ま、そんなこたあ置いておいて。おいらがロックなる音楽に目覚めたのは、高校一年の時にピンク・フロイドの「狂気」を聞いてからで、それ以降、泥沼にはまるように、様々なジャンルのロックミュージックに溺れていったのですが、これは長くなるので今日は割愛。いずれ、彼らの名盤の数々をご紹介する日も来るでありましょう?で、今日は、ロックの日と聞いて、ふと頭をよぎったリフがありまして、それが、レッド・ツェッペリンのTrampled Underfoot だったんですねえ。何でだろう?とにかく、何の脈絡も無く、突然に、あのジミー・ペイジの弾く印象的なリフが、ふっと頭の中に浮かんで流れ出したんですわ。で、会社に戻ってから、早速CD引っ張り出して聴いたんですが、やっぱりカッコええです。1975年に発売された彼らの第6作「フィジカル・グラフティ」に収録された名曲なんです。もう34~5年も前の曲なのに、今聴いてもカッコいいのですから、凄いもんです。聞きながら色んな事が思い出されてきましてねえ。ご存じかも知れませんが、かの日本のモンスターバンドB'zが、パ○リ、もといっ!参考にしたと言われる(笑)、楽曲でもあります。彼らのブレイクのきっかけとなったBAD COMMUNICATIONと言う代表曲がありますが、まあ、そのリフから楽曲構成から、見事にTrampled Underfootをパク・・・いや、参考にしていることで結構、騒ぎになっておりました・笑。今で言う、サンプリングみたいなもんですな・再笑ツェッペリンのコアなファンからは、パクリと怒られ、B'zのファンの方々は、オマージュと言っておられるようですが(笑)、まあ、音楽なんて、そうやって発展していくものですから、まあまあよろしいのではないですかね?それ言ってしまうと、これまた良く言われるのですが、ツェッペリンのTrampled Underfootだって、あのスティーヴィー・ワンダーの名曲SUPERSTITIONのパク・・(ってしつこい?笑)、パクリだとさんざん騒がれてますんでね。音楽の発展の系譜だと思えば、そんなに目くじら立てるもんでもございません。ましてや、ギターフリークに敬愛される松本さんが、ジミー・ペイジに影響を受けていない訳がなかろうと・・・。多少の遊び心も入れつつツェッペリンへのリスペクトも含めて、曲を作っていても何の不思議でもありません。ちょいと話しがそれますが、おいらB'zも好きでして、20年前になりますか、このBAD COMMUNICATIONの入ったミニアルバムを発売されるちょっと前に買えたんです。と言うのは、おいら、昔ちょっと活躍していたZNX(ジンクス)というロックバンドのヴォーカルだった妹尾研祐くんと友人だった時代がありまして。今となっては、さっぱりどうしてるか分からず、おいらの事なんざあ、すっかりお忘れになっていると思うのですが、風の便りでは、北欧の国で音楽を続けているようなのですね。ジンクスは、ZIGGYのギタリスト、松尾宗仁さんとのユニットでアルバム2枚だして解散してしまったんですけど、シングルの「君の瞳の中から」は、ヒットしてました。かなり嬉しかったっす。当時、その彼から、「B'zって知ってます?」と言われまして、んじゃ、「聞いてみて感想言うよ」と言ったところ、妹尾くんが、レコード会社経由で発売前に持ってきてくれたCDを購入したという経緯があります。このミニアルバムに収録されていたBAD COMMUNICATIONを聞いた時は、なかなか衝撃的で、確かに「ツェッペリンのTrampled Underfootやないか~いっ!」と突っ込みはしたものの、その先鋭的なデジタルロックは、それまでの日本のミュージックシーンには無かったモノで、エラくかっちょ良く感じたものです。そんな訳で、ラジオで知った6/9ロックの日、ふと頭をよぎったツェッペリン、B'z、スティーヴィー・ワンダー、そして友人の妹尾研祐。音楽の連続性、つながる系譜、そして思い出と、色んな事を考えられたROCK!な一日でした。音楽サイコーです。今日は、出血大サービスで登場した方々全部貼っておきます。ちょっと面白いので、聞き比べてみてください・笑【ふと頭をよぎりました】♪♪LED ZEPPELIN "Trampled Underfoot"【オマージュです、オマージュ。笑】♪♪B'z "BAD COMMUNICATION"【これが原型でないかい?】♪♪STEVIE WONDER "SUPERSTITION"※おまけ【まだ頑張ってるのかなあ?妹尾くん】♪♪ZNX "君の瞳の中から"
2009年06月09日
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あのー、たくさんの方からコメントも頂いていたのに、レスもしませんで、大変申し訳なく、何ともお詫びの仕様が無いのですが、本当にすいませんでした。サイトの管理という点では、本当に恥ずかしく、情けない限りでして、自分の中のブログというモノのとらえ方を色々考えてみないといけない時期かもしれませんね。ブログ大好きなんだけどなあ・・・(苦笑)お休みしていた間に、初めてコメントをくださった皆さん、本当にありがとうございました。こんな、ヒドい管理人ですが、どうかご容赦頂けますと幸いです。3月後半からストップしてしまったので、約2ヶ月強か・・・。丁度、決算期あたりから止まっちゃったんですよね~。でも、おかげさまで、今年度も黒字で乗り切ることは出来ました。それに加えて、また新規事業なんかもやり始めちゃったりして時間がホントに足りないもんです、はい。1年以上前にも新規事業始めた頃に、3ヶ月くらい放置プレーにしてしまった事を思い出しますな。これは、軌道に乗ったりしてるのですが、こちら立てれば、あっちが立たずだったりでいつも何か考えてないと行けないもんですわ、ばははは。でも、5人のスタッフで、一生懸命頑張っております。100年に一度の未曾有のなんたらかんたら言われておりますが、全員で前向いてると何とかなるもんす。最近、銀行とか取引先とかの方々にも、「社長さんとこも、大変じゃないですか?」と言われることが多いのですけど、「いやいや、好調ですよ!」と答えるようにしています・笑。これね、嫌味とかおごりじゃなくて、こんだけ後ろ向きな報道や、何でも不況、不況ってなって、何となく元気が無くなるじゃないですか?何とか頑張っていても、何となく「ダメなんじゃないか?」みたいな風潮になるじゃ無いですか?なので、こんな吹けば飛ぶ様な零細企業でも、<みんな>で前向いて頑張れば黒字になりまっせと自分へのハッパも兼ねて敢えて言っております。「ウチも悪いんです」って聞いて、「どこも悪いんだ・・みんな一緒なんだな」って人間、安心しちゃうような所ってありません?で、安心しちゃったら、努力しなくなりますよ~と。その代わり、大変っすよ、寝れないとか、一日足りとも休めないとか、そんなんは当たり前でして、プラス頭使わないとイケないですから・笑。おいらみたいに、頭悪いと、かなり大変です。ほんま、どこに「商売のスキマ」があるかばっかり考えてますから・再笑。ま、言いたい放題ですが、そんなこんなで、おいら元気にやっております。色々メッセージやメールを頂いた皆さん本当にありがとうございました。音楽?ガッツリと聴いてまっせwwどんだけ不定期更新になるか判りませんが、こちらも色々考えてみます、はい。夏も近いし、良いサウンド紹介したい気持ちで一杯です、はい。
2009年06月07日
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おかげ様で、18日(水)にトラブルも無く、無事に到着しましてw、それ以来、聴き倒しております。で、このアルバムについての感想を書くに当たって、考えていたのは、"ム、難しいぞ、こりは・・・・・・" 笑々いやね、相変わらず、音の作り方や演奏なんかは、素人のおいらが聴いても、ホンマに見事だなあ、スッゲーなあと思うんですよ。イイ音してるし、絶対的な安定感とでも申しますか。ただね、こう、曲毎の落差が激しいと言うか(笑)、あくまでも、おいら個人の印象ですからね、ご勘弁頂きたいんですが・・・・。おおお!と思うと、あちゃーと思い、また、おおお!と思うと、うーーーーーむ、ってなる感じ。分かります?笑まだ、聴き始めて四日目ですからね、これから、このアルバムの印象がどう変わって行くかというのもあるのですが、まずは、現時点でのおいらの感想を書いていきますね。あ、その前に、クレジットを先に見てたら、zooco姉さんが参加してるのは、ビックリしましたね。玉トムさんまでいるんで、さらにびっくりっす。余談ですが、zooco姉さんの参加してるSOYSOULのアルバムは、どれもカッコいいっすよ。01. REMINISCING02. もっと03. 木洩れ陽04. What Do You Think05. Love Junky06. 美しいつながり07. You can go your own way08. PANSY09. Falling in Love10. 鏡の中の二人11. CAT WALK12. 夜の蝉Dr:江口信夫/玉田豊夢Bs:松原秀樹/山内薫Gt:今剛/梶原順Key:小林信吾/友成好宏/森俊之Per:田中倫明/大儀見元Horn:数原晋/奥村晶/中川英二郎Sax:本田雅人/鈴木明男/小池修Cho:千秋/凡子/zoocoMani:山田ひろしえー、抜けてるミュージシャンがいらっしゃいましたら、ご一報ください・笑01. REMINISCING王道のカッティングからスタートする爽やかなナンバー。アコースティックバージョンと違って、豪華過ぎるホーンセクションが加わる事で、ますます爽快感が増しましたね。今さんの、最後の一音まで気を抜かないソロと角松流の流麗なメロが魅力的な曲。02. もっとこれは、イイっすね!恐らく、今作中でも05のジャンキーと並んで人気度高い楽曲になるのでは無いでしょうか?ラジオでイチ早く公開されてしまっちゃったんで、逆に、ここで初めて聴いてキャキャー言いたかったかも?と思ってしまいましたわ・笑。こういうシカゴ的ブラスAORやらせたら、日本で角松さんの右に出るモノは居ないかな?中川さんの演奏はトロンボーンに聞こえない位、スムースに音が出ますな。03. 木洩れ陽この系の音が、今、おいらの中でどうも受け付けないんですわ・笑。角印のアレンジよりは数倍、夏っぽいし、今さんのスライドが更に夏っぽさ全開で嫌いじゃないんですが、どうもメロディラインが苦手になっちゃってるんですよね。ここ数年の角松さんの傾向なんで、頑張って聴いて好きなろうとするんですが、そうすればするほど、遠くなっていく・笑。もっと歳を取ったらイけるかも知れません。04. What Do You Thinkこれは、また好きなんですよ・笑。メロ的には、「HAVE SOME FAX」「煩悩Rolling Stone」あたりの流れを汲む、ファンクロック調、フォークロック調なんですが、ここはメロより何より今さんと順さんのギターサウンドにしびれっぱなしな訳です。この曲、昨年のライブでも、演奏されましたが、順さんの渋いこと、渋いこと。今さんも含めて、二人とも音のキレが抜群ですね。あとは、江口リンさんのタイトなドラムも秀逸っす。05. Love Junkyもし、ファン投票したら、今作中ベストソングに挙がるのでは?という予想が立つ位の曲なのではないでしょうか?まあ、聴いた瞬間に、「キタ-------------------ッ」って叫んだ往年のファンの方、多いと思います・笑。ここで、よーく聴いてると玉トムさんのハイハットの強弱がなんとも生っぽくて良いですね。字で書くとこんな感じ↓チャッ、チャッ、チャッ、チャッ、チャッ、チャッ分かります?何かグルーヴィで良いっす。あとは、本田さんのフルートですわ。とてもJAZZYな香りが漂ってて見事です。06. 美しいつながりこの曲はですね、フツーです・笑(こんなん書いたら怒られるやろなあ)残念ながら、あまり引っ掛かる所は無かったんですよねえ、なんでだろう。「これからもずっと」とか「心配」とかとあまり区別が付かないというか、ライブだと、「あれ?これ何の曲だっけ?」って言っちゃいそうな悪い予感がします。サビでタイトルが出てきてはじめて、「そうだったそうだった」てなっちゃいそうっす。失礼しました。07. You can go your own way「美しいつながり」よりは、おいらは印象に残りましたww。06も07もそうなんですけれども、以前の角松さんにあったような、こうストーリー性って言うんですか?映画のワンシーンを見ているようなドラマティック性をおいらが感じないから、印象に残らない感じがするのかもしれません。わっかりやすい所で言えば「Ramp In」とか「もどり道」「Bless Myself」みたいにシチュエーションや主人公の顔まで想像出来るって感じじゃないんですわ。08. PANSYどヘヴィな、どファンクチューンということと、メッセージ性のある歌詞がマッチングしていてこれは、何とかイケます(何か上から目線で本当に申し訳ない・笑)。ライブでは、間違いなくビシビシ来そうですね。ただね、前奏とか良いんですが、メロ入った途端に・・・09. Falling in Loveここでzooco姉さん登場ですね。なんてったって、zooco姉様ですから、もっと黒っぽく来るのかと思ってましたが、聴いてみるとAORチックな感じ+メロの流れも良い感じで、これは好きですわ。さっき書いた同じバラードの06.07と比べるとストーリー性があると思いません?笑。書いてて分かったんですけど、これは、もう完全においらの好みの問題ですな・笑。女性の後ろ姿がイメージ出来れば良いのかも知れません(はい、ヘンタイです、おいら)10. 鏡の中の二人昭和歌謡ですか?と・笑。80年代テイストたっぷりでして、こういうのは面白いですね。これはイケます、イケます。鄙びた居酒屋で嫁さんとデュエットしようかなあ?笑。まあ、そこまでコテコテにはならないのが、正に角松流な訳ですが、やっぱり信吾さんと友成さんの二人のフュージョニックなサウンドが彩りを加えていて、洒落っ気がありますね。11. CAT WALK本当にごめんなさい。やっぱアカンかったですわ、この曲は(泣笑)。海外チャートでもこんなリズムのこんな曲あったりするんですけどね。それよか、アガルタだったら分かるんですけど。ライブで聴いてましたんで、その時は楽しめたんで良かったんですが、このアルバムの中で聴いてしまうと、どうにも違和感が・笑。まあ、角松さんも「今回のアルバムは、コンセプトやら流れやらアルバムの統一感とか全く無視で楽しんで作った」とおっしゃってたので、その流れだと思うのですが、どうせだったら「あいらびゅ音頭」くらいハジケてくれたら、もっと素直に聴けたかもしれません・笑。演奏は文句なし。12. 夜の蝉この曲は、好きです。(もう、だんだんテストの○×解答みたいになってきた・笑)サビなんか、すっと入ってきて良い感じです。順さんの、アコギは本当に優しいし、温かい音がしますねえ。この優しさが、ちょっと刹那的な歌詞をマイルドに聴かせてくれる効果大なのです。心に温かな余韻を残して、アルバムを締めくくっています。いやあ、もうホンマ、熱烈角松ファンの方には、申し訳無い様な内容になってますな・笑。おいらも熱烈ファンの一人ではあると自覚してはいるのですが、もうオブラートに包んでもしょーがないので、今、感じるままを書き殴ってみました。ね、最初に「難しい・・・・」って書いたでしょ?笑全体的に通すと、意外なほど、サラッと聴けて良いんですよ。王道あり、角松節あり、昔テイストありで、新旧のファンでもどれかの曲で耳慣れたサウンドに必ず当たるみたいな、受け入れられ易いアルバムかと思います。「角松印」とのアレンジの違いは、非常に面白く、とても楽しめました。一方で、レビューに書かせて頂いた様に、一曲一曲細かく聴いていると、おいら自身は、上がったり下がったりで忙しかったっす・笑。何かね、もしかしたら、おいらの中での角松さんのハードルを上げ過ぎなのとちゃうか?と考えております。もし、おいらが、角松さんをこの28年間で一度も聴いた事がなくて、イキナリ、このアルバムを聴いたら、バラエティに富んでいて、流麗なメロもあり、サウンドはゴージャス、歌は上手いしで、かなり高得点を叩き出すと思うんです。その位のまとまりのあるサウンド、そして楽曲群だと思います。んがっ!幸か不幸か、彼の変遷を20数年追いかけてしまった今だと、もうっと革新的なサウンドで来るのか?みたいな妄想が膨らみまくってたんでしょうね?それが、「ニャー」なんかで、_| ̄|○となってしまう訳です・笑。いやいや「ニャー」最高!という方は、ネコじゃらしで、おいらの横っ面ペシペシしながら「アーン?」と凄んでやってやってください、お待ちしております・笑ここに1~2曲で良いので、デジタリックなベタベタ打ち込みや、シャープでソリッドなウルトラホーンセクションとかあったらかなり、印象変わってたかも知れないかな?と・・。こんな戯言を角松さんに聞かれたら、「今さらそんなんやってられるかいな?」と叱られるでしょうねえ・笑はい、贅沢な事、言ってます。今回の初回盤は、Blue-Spec CDということで、ポリカを素材としてプレスしてるんですね。高音質が売りということで、かなり硬い音でもするんかいな?と思っておりましたが、予想に反して、中音域がかなりブ厚く聞こえてくるのと、柔らかめの音がしますね。01、02みたいにホーンがバリバリの場合は、もうちっと極端に下と上を強くして派手派手でも良いのになあと思いつつ、バラード系では、厚めのサウンドが曲に温もりを出す感じがして好印象です。とにもかくにも、届けられた久しぶりのニューアルバムですが、「もっと」や「LoveJunkey」に"らしさ"を感じつつ、大変楽しませてもらっています。好みの部分は、どうかお許し下さい。長々とお付き合い頂きまして、ありがとうございました。
2009年03月21日
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年度末と決算のダブルパンチで全くもって時間が無い、kadoです。月末が先か、体が先か、それが問題だ・笑。落ち着いたら、また少しづつでも書いていきたなあ・・・。ほんのちょっとだけですが、「期待してまっせ」のコーナー。何かのTV番組のエンディングだか、オープニングに流れていたのですが、「およよ?!」と耳を奪われたアーティストです。まずは、こちらを♪♪♪ Morning Sun以前にも書きましたが、こういったハイトーン・ハスキーボイスに無条件反射するkadoでございます。今、ゆかりんがハマってる(笑)、鈴木トオルさんなんか、その代表格ですし、現在では、秦基博くんが大活躍でして、ご多分に漏れず、おいらも良く聞いています。この清くん(きよしりゅうじん)は、3月4日にメジャーデビューということで、ピッカピカのホヤホヤなのですが、いきなり3月25日にアルバムが発売されるということで、おっさん、恐らく買います・笑。聞いたら、またレビューしたいなと思いますが、いつになることやら?・・・・このシングル曲は、ちょっとウェストコースト入ってるというか、サーフ系にも聞こえますよね?こう、saigenjiやCaravanチックだったりすると十分聴き応えがありそうなのですが、何せまだ、この一曲しか聴いてないので、なーんもわかりません。ただ、後ろのメンバーが、ネーザン・イーストは居るわ、ブルース・ワトソンは居るわで、新人さんにしては、異例と言うか、レコード会社の本気っぷりが伺えますな。しかも彼は、まだ19歳ということで、ホンマに、こう才能の有る方というのは、羨ましいでんなあ。清竜人・・・期待してまっせ!!※色んな方に色々なお返事が滞っています。この場をお借りしてお詫びいたします。すいませんです。角松さんのアルバム期待出来そうな気がしてきました・笑少しファンクな感じが戻って来た感じがしませんか?
2009年03月15日
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1月は音楽ネタ1回こっきりの寂しい状況のABでやんす。そして、2月も、もう10日ということで、ますます寂しいサイトになっております。もう、静か~に、更新出来るときだけ、ひっそりとやりたいと思いますです、はい(泣)。で、静か~に紹介するのは、高田みち子のNight Buzzでございます。ちょっと女性ヴォーカルを聴き直すのが、「旬」のkadoでございますが、これ2004年に発表されたアルバムです。先に言っておきますと、すんごく良いアルバムです・笑。まあ、良いと思うから紹介するんで、当たり前なのですが、それにしても、良いんですわ。凄くアダルトなポップスと言う感じっすよ。2年くらい前かなあ?、かなりあちこちのFM曲でプッシュしてましてね、これからご紹介する2曲目の「chocolate」や、ラストの「僕らの樹」で、パコーンと頭引っぱたかれた感じがしまして、ソッコー買いでしたわ。んでは、早速、その「Night Buzz」行ってみよう~。01.51st Street, Lexington Avenue 02.Chocolate 03.雨は優しく 04.カナリア 05.Night buzz 06.Don't Say A Word 07.春を待ってる 08.Your God 09.夕暮れと嘘 10.The Tracks Of My Tears 11.僕らの樹 Vo.高田みち子Gt.松木恒秀 B. 岡沢章Dr.渡嘉敷祐一Key.野力奏一01.51st Street, Lexington Avenue まるで、ボブ・ジェームスや、ラムゼイ・ルイスバンドの演奏の中から、日本語のヴォーカルが飛び出して来る様な、クロスオーバーな一曲。適度に湿った様な、高田さんのヴォーカルが心地良く、また野力奏一のPOPiN'感満載のピアノに耳が釘付けになるオープニングにふさわしい一曲です。02.Chocolate ラジオから流れて来た時に、おいらの耳がぴくぴく反応してしまったフュージョニックなポップスです。御大、松木恒秀のギタープレイが、あまりにもDavid T Walkerばりで、吹き出してしまいそうなんですが、あのキラキラ/ピロピロ/ルリルリ/な音が(分かります?)この爽やかな楽曲に絶妙にマッチしてます。思いっきりAORでっせ。03.雨は優しく これも、アンニュイでJAZZYな、名バラードです。サビに来る、「雨~♪雨~♪雨~のせい」という雨三連発にハートがビリビリします(何のこっちゃ)。和製ノラ・ジョーンズと言った趣のある曲です。この曲で高田みち子の歌唱力にヤラれます。オススメ。04.カナリアこの人って、歌い方の引き出しが多いんだな?と実感させる曲です。ちょっとアップテンポのマイナーコードの楽曲なのですが、いわゆるフェイク?(こぶし)の効かせ方が絶妙で寂し気な曲なのに、アクセントがあるから聴いている方が飽きないってな味がある曲です。05.Night buzzあんまり他の歌手に例えるのもホンマに申し訳ないのですが、吉田美奈子さんのバラードを彷彿とさせるような、JAZZYなバラードです。っつーか、これはJAZZでんな。好みがわかれるかもしれませんが、このウィスパーな歌い方は、またもや高田みち子の引き出しの多さを感じさせるのでありんす。06.Don't Say A Word 前曲から一転して、ブラコンちっくな雰囲気を持つアダルトなバラード。メロディラインは、AORそのものなのですが、バックの4人の演奏はこれまたとってもJAZZYな演奏でして、その対比が見事な楽曲です。07.春を待ってる60年代70年代のブルースサウンドを彷彿とさせる、でも、ちょっと可愛い感じの曲です。なんか、全員がリラックスした感じが出ていて、ほのぼのとしますね。で、こういう時の高田みち子のヴォーカルに、曲に合わせた楽しげな雰囲気がありありと出てくるのが見事です。08.Your God ここも、リズム&ブルース的、或いは、ジャズ&ブルースと言ってもよいのか、ジャンルオーバーな不思議なサウンドです。ここでも、松木さんが、デビ爺の様な流麗なギターサウンドを聴かせてくれます。味わい深いバラードっす。09.夕暮れと嘘これまたホテルのラウンジなんかで流れていても全く違和感の無いような、耳にやさしい可憐なポップスです。岡沢&渡嘉敷のリズム隊が、静かに、しかしガッチリと屋台骨を支えるような芯のある音を聴かせてくれます。10.The Tracks Of My TearsかのSmokey Robinson & The Miracles のカバー曲。古くは、リンダ・ロンシュタットや、リック・ジェームスなんかもカヴァーしてますが、まあ、ありとあらゆるアーティストがカヴァーする名曲ですね。このアルバムでは、かなりゴスペル風なアレンジになっており、野力奏一氏のオルガンがいい味出してます。11.僕らの樹 名曲です。カノン風の静かなピアノの前奏の後、賛美歌を思わせる様な美しいメロディの高田ヴォーカル。後半にかけて、徐々に来る盛り上がりは抑え気味な分、余計に人に生きることの強さや大切さを訴えかけてきます。静かなピアノのエンディングと共に、アルバム全体も静かに幕を降ろします。「バラエティーに富んだ」と言う表現は、このアルバムのためにあるのか?と思う程の素晴らしさです。高田みち子の変幻自在のヴォーカル、そしてそれを支える超一流ミュージシャンの4人(ユニット名は、What is Hip?) の見事な演奏と、どこを切っても文句の付けようが無いアルバムです。洋楽と言っても良い様な楽曲センスに、AOR盤ですと言っても良い様な、美メロの数々は、ホンマに何回聴いても飽きないアルバムでやんす。素晴らしいアルバムには、かなり出会ってきたのでは無いかいな?と思っていても、2000年代の中盤にも、こういう名盤が出て来るというのは、やっぱり音楽って凄いなあって改めて思ってしまいますね。これだから音楽聴くの止められないんだわ・笑それでは、おいらが、このアルバムで最も好きな「僕らの樹」を聴いてみませう~。♪♪♪ 僕らの樹この曲は、こんな感じの歌声です。この曲は、と書くのは、レビューに書いた通りかなり彼女の引き出しが多いので、声色が変わる感じがするんですね。楽しげな曲、寂しげな曲、元気な曲、甘い曲、静かな曲と、もう色々に表現されてますよ。5年前のアルバムですが、なかなか中古店では、見かけません。まだまだ超メジャーでは無いと言うこともあるかもしれませんが、もしかしたら、購入した方が、なかなか手放さないアルバムなのかもしれませんよ?(あくまで想像ですけど・笑)3000円の大枚、無駄にはならないと思いまっせ~。そんな訳で、間空き空きですが、スムース・エース、myu、高田みち子と女性ヴォーカルが続いたので、ここはもうちっと、あと一人、二人は、邦楽女性ヴォーカルを紹介しようかと思ってますので、お付き合いくださいまし。ほな、また。♪♪♪アルバム全曲試聴はコチラかコチラ
2009年02月10日
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角輪の皆様、並びに音楽ファンの皆様、お久しぶりっす。kadoにぃだす。相も変わらずの超スローペースな更新で気恥ずかしいやら、情けないやらで・・・。どうにか、安定的な更新が出来ないものかと頑張ってはいるのですが、なかなか仕事の切れ目が無く、朝から深夜までコースに翻弄されております。角松さんのラジオ起こしだけは、遅れ遅れでこなしておりまして、丸くなった角松さんの声を毎週聞いては、ニューアルバムへの期待度なんかも自然に持てる状況ではございます。ま、角松さん関連は、アルバム発売までゆる~りと待つとして、当分の間は、また音楽紹介など続けていきたいと思っております。現在、kadomaniaのマイブームは、女性ヴォーカルでやんす。まあ、ジャンルは、例によって、クラシックでもジャズでもロックでも何でもかんでもとっ散らかって聴いてはいるのですが、特に邦楽の女性ヴォーカルのアルバムにはまっております。締め切りの関係で、7~8時間ぶっ続けでPCの画面なんぞ見ていると、かなりヘタれるもんでして、そんな時に画面から目線外して、体を横向けて、煙草吸いながらボケーっと音を聴いている時が、一番リラックスしちゃったりなんかする訳です。そんな時の女性ヴォーカルは、何だかほっと出来て良いのであります。そんな訳で、本日は、尾崎亜美の秘蔵っ子と言われ、鳴り物入りでデビューしたmyu:ミューの「as you are」をご紹介しますね。デビューしたと言っても、このアルバムを出した時期が2002年なので、もう7年前の事になります。本人の弁を借りれば、「17歳でコンテストを受けた際に声をかけられた審査員のオッサンから、尾崎亜美さんを紹介された」(爆)と言うホンマなんやか嘘なんかさっぱりわからん経緯で、デビューにこぎ着けたそうですわ・笑そのコンテストも父親から「賞金10万円やで!」と言われて、そそくさと参加したと言う、大阪根性丸出しの、同じ大阪生まれの人間としてはどうフォローして良いんだか、もう何がどこまでホンマなのか、わからん不思議ちゃんでございます。しかーし、尾崎亜美と言えば、そりゃあ泣く子も黙る大御所アーティストな訳で、なんぼ不思議ちゃんでも、そう簡単にデビューなんざ出来る訳ないのでありまして、聴く前から何とはなく、その実力の程が伺えますよね?それでは、"as you are" のご紹介です。01. As You Are 02. Innocent Flower 03. The World Is All Changing04. 高い空の記憶05. Brand New Sky06. VANILLA07. 手に08. Misty Blue 09. その中に僕がいる10. 君がいない 試聴する 11. 君がいない(Inst ver)Guiter : Hirokazu OguraGuiter : Shigeru SuzukiGuiter : Koichi KorenagaDrum : Yukihiro TakahashiDrum : Hideo YamakiStrings : Neco SaitoBass : Ray OharaCho : Ami OzakiCho : Yuiko Ysubokura今回は、敢えて漢字で書きますけど(笑)、小倉博和、鈴木茂、是永巧一、高橋幸宏、山木秀夫、斎藤ネコ、小原礼といった百選錬磨のミュージシャン連中に、コーラスですら尾崎亜美ご本人に、坪倉唯子と言ったアルバムアーティストが揃うというまあ、何ともゴージャスな布陣であります。当時19歳のmyuをデビューさせる為に組まれた布陣とは言え、プロデューサーである尾崎亜美の本気度が伺えます。01: As You Are 作詞:尾崎亜美 myu: / 作曲:ki-yo akio 爽やかでゆったりしたアコギの前奏にのって、myuの穏やかで豊かな中音域の声が耳に心地良い、風を感じる様なミディアムバラードです。02: Innocent Flower 作詞:myu: / 作曲:尾崎亜美 前曲から一転してアップテンポなロックテイストサウンドに。マイナーコードで進行する不安気なメロディが恋愛ドラマの主題歌にでもなりそうな感じです。03: The World Is All Changing 作詞:尾崎亜美 / 作曲:尾崎亜美 これは後で楽曲をリンクしますが、名曲ではないでしょうか?正に尾崎亜美の真骨頂と言わんばかりの壮大なバラードです。本作中、ナンバーワンの楽曲だと個人的には思っています。myuの丁寧な歌い方が非常に好感度大であります。小原礼の重厚なベースプレイも聞き物かと。04: 高い空の記憶 作詞:尾崎亜美 / 作曲:尾崎亜美 これまたバラードなんですが、流れるような、とても優しいメロディの佳曲です。ふっとした懐かしさのこみ上げる様な歌詞も良いです。オススメです。05: Brand New Sky 作詞:尾崎亜美 myu: ごとうゆうこ / 作曲:ごとうゆうこ 軽快なサウンドに、抑えたmyuのヴォーカルが絶妙にマッチした王道のJ-POPS。是永巧一のギターカッティングが冴える一曲です。06: VANILLA 作詞:尾崎亜美 / 作曲:尾崎亜美 唄の出だしから、「うにょ~、尾崎亜美だ!」と言いたくなるような、J-AORを地で行くバラード。80年代テイストを微妙に散りばめた美メロで押し切る一曲です。07: 手に 作詞:ごとうゆうこ / 作曲:ごとうゆうこ これまたmyuの丁寧な歌い方が印象に残るバラード。彼女は「歌詞」を非常に大切にする歌い手だなと改めて思います。とても、素晴らしいメロディの曲なのですが、作曲者の「ごとうゆうこ」さんと言う方は良く存じ上げません。どこかでお名前を見た事がある気がするのですが、詳しい方おせーて。08: Misty Blue 作詞:尾崎亜美 / 作曲:尾崎亜美 80年代サウンド全開のミディアムロック。こういった懐かし系のサウンドを19歳の女の子が受け止めて今の感性で歌うといったミスマッチが面白い曲です。09: その中に僕がいる 作詞:myu: / 作曲:林真史 北欧風の透明感と重厚感を併せ持ったサウンド。myuの伸びやかでふくよかな声が見事に、この曲の透明感を表現していて、とても良い曲ですよ。10: 君がいない 作詞:尾崎亜美 myu: / 作曲:小原礼 最後にご夫婦での作詞作曲(笑)。もしかしたら、尾崎亜美がmyuの為に若い頃を一生懸命思い出して書いたのではなかろうか?と思う様な切ないバラードです。斎藤ネコのストリングスアレンジが思いっきり演歌風で、「ぷっ」と吹き出したくなるのですが、これが現代のアレンジにハマるから不思議なもんです。全体的にバラードが多め、シックな美メロのオンパレードと言った感のある、とても良いアルバムです。それにしても尾崎亜美のメロディメーカーとしての才能と言うのは、とどまることを知りませんねえ。意地の悪い言い方をすれば、myuを通して亜美サウンドを聴いていると言えなくもない位、尾崎色満載のアルバムではあります。(凍結中の角松敏生を布施明を通じて聴いているみたいな・笑)しかし、この「myu」という歌い手さんは、本当に素晴らしいんです。声を張る訳でも無いのに、表現力豊かな、懐の深い声が本当に耳に心地良い素晴らしいアーティストですよ。年齢など全く感じさせない大人びた声と、何よりも日本語を大切にしていると言う点が非常に好感度大です。myuは、このアルバムの一年後に7曲入りの三二アルバムを出してから、アルバムのリリースがありません。次はいつか、いつかと待っているのですが、どうも活動の状況というのが伝わってきません。(おいらが調べ切れてないだけかも知れませんが)このまま、消えてしまっては、非常に勿体ないと思っている一人なのですが、どなたか彼女の近況をご存知の方がいらしたら、是非にお教えくだされ。このアルバムは、現在は、新品での取扱いが無さそうなんですね。入手には、中古店や通販系ということになると思うのですが、ブックオフあたりでは250円か、悲しいかな100円の棚にあったりもします。Amazonの中古マーケットプレイス販売だと 「1円!」だったりします(号泣)1円ってなんだよ・・・・(持って毛ドロボーって事かいな・・・)なのに、送料340円・・・・合計341円・・・・・_| ̄|○か、悲しい・・・・・音楽業界って厳しいっす・・・・・そんでは、そんな悲しみをぶっ飛ばせとばかりに、myuの声と楽曲を聴いてみませんか?おいらが、本作中もっとも好きな The World Is All Changingです。ラストに向かっての盛り上がりは、なかなかですよ。♪♪♪The World Is All Changingね、ね、ね!!悪くないですよね?(おいらだけ?)いや良いですよね?(押し付け?)あ、でも、聴く人それぞれですから、ご判断はお任せします・笑それにしても珠玉の楽曲が詰まっていても・・・売れないもんなのか・・・・・みなさん、上記の様な値段で、お店にあるようでしたらば、どうかレスキューレスキューしてあげてください・笑ほな、また!※リンク音源貼り直しました
2009年01月31日
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前回、新年のご挨拶を頂きましたのに、返信が遅れてしまった皆様には、深くお詫び申し上げます。いつも、申し訳ないです。これに懲りず、またコメント寄せてくださいまし。今年は、3日から始動したkadoでございますが、世の中が動き出した5日から、いきなり徹夜と言う、とてもハッピーな状況に陥っておりました。ばはははは。でも、本当に、こんな時代において、喜ぶべき状況なんですよね。そして、そうやってお仕事をくださる企業さんに感謝な訳です。んで、一体どんな仕事してれば、そんな事になるか、ちょっとご案内してみますね(笑)。今回、ご依頼を受けた企業さんは、自動車のエアロパーツを自社開発及び、制作している企業さんでして、お陰様で、こちらのロゴ関連やらWEB関連、パンフレット関連と一切合切をやらせて頂いております。(多謝)社長さんは、D1 GRANDPRIXと言う、ドリフトを競技にしたレースにツアー参戦しているプロドライバーでもあります。ここで販売している自動車製品は、社長を含めたスタッフの皆さんで、それこそ血の滲む様な努力を重ねて開発していらっしゃいまして、おいらも、そんな企業姿勢に触発されながら、ご依頼を受けたデザインに関しては、誠心誠意で、そして楽しみながら、取り組ませて頂いております。で、今回は、一つのポスターが出来るまでの課程を公開してみようかと思います。あまり、こういった事に触れられる機会もそう多くは無いかも知れませんので、音楽以外のネタもたまには如何でしょうか?(笑)ここに、今回お預かりした3枚の写真があります↓何か車のレースって雰囲気あって、カッコ良いですわな?以前、おいらが、この車と同車種に乗っていた関係で、お仕事のお付き合いが始まった想い出のソアラです(笑)。社長さんは、このグランプリ仕様のJZZ30ソアラで、8年近くもの間グランプリに参戦してらっしゃったのですが、昨年10月、富士スピードウェイでの2008年のツアー最終戦を持って、この車輌がグランプリから引退する事になったんですね。アメリカやイギリス、そして日本と各国を転戦する中で、ファンの間でもそのカラーリング・デザイン・スタイルなど含めて非常に人気があったのですが、2009年のツアーからBMW M3と言うスポーツクーペに乗り換えての参戦となります。そこで、人気のあった、この車輌をポスターとして制作し、1月9日(金)~11日(日)まで、幕張メッセで開催される「東京オートサロン」で、ソアラファンの為に販売しよう!という事になったんですわ。せ、責任重いっす・笑で、お客様のご希望は、上記に書いた経緯と目的のみで、後は「お・ま・か・せ」_| ̄|○マ、マズイ・・・・一番、しんどいパターンやないか~い?これ、皆さんなら、この3枚の写真をどう料理します?って、仕事じゃないから、関係ないっすよね?笑とにもかくにも、やるしか無いので、写真をジーーーーーっと見つめる事、約3時間・・・。最終的に完成して、OKを頂いたポスター二つがこれ↓横型ポスター縦型ポスターコンセプトは、肖像画と言うことになるんでしょうか?長きに渡ってサーキットを沸かせた車を、永く人々の記憶に残しておいて頂きたいという想いで制作した感じです。ファンの皆さんが、買ってくださると良いんですけどね。それじゃ、こんなポスターがどんな感じで出来るのか、少しご説明をば・・・横置きの黒いポスターを例にあげてみますね。01.頂いた写真から、車だけを抜き出します。02.ドライバーの向こうに見えるサーキットの壁を消す処理をします。ここまで、準備をしたら、次に背景を作りま~す。03.背景を作ります。後でSOARERと言う文字が浮く様に、ややグラデを 入れておきます。04.さらに、今、考えている文字が、目立つ様に周囲を暗くします。05.SOARERという車種名を特殊な効果をかけて、一つ置きます。06.置いただけでは、さっぱり文字が認識出来ないので、同じ文字を 重ねて行きます。07.まだまだ暗いので、更に重ねていきます。これで10回重ね。08.それでも、まだ暗いので20回重ねます。これで、大体OK09.次に車を置くフロアー(床面)を別のソフトで作った画像で合成します。10.02で作っておいた車輌を合成します。11.合成しただけだと、切って貼った感が強いので、車に効果をかけて スピード感を出してみませう。12.床に車輌の影をつけます。だんだんと、床に乗っかってる感が出て参りました。13.そして、何枚かの写真を重ねて、床に車輌を反射させます。14.以前、おいらが作らせてもらったブランドロゴを立てます。15.イメージを膨らませるパーツを合成16.最後に気流を連想させるラインと文字下を光らせて完成~!。 ってな感じです。写真でご紹介すると16工程で済んじゃいますが、実際は、100工程くらいの加工や合成処理をしています。時間としては、10時間近くかかってしまうのですが、やっていて、とても楽しい仕事の一つでありんす。明日、ご挨拶も兼ねて、夫婦で東京オートサロンに行って参ります。ポスター売れてくれるといいなあ♪ 売り子のオネー様方~、頑張ってくださいっ! 笑P.S 次回から音楽ネタに戻りますね。
2009年01月09日
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みなさん、明けましておめでとうございます。本年もAB並びにkadomaniaをよろしくお願い申し上げます。と言う訳で、みなさん飲んでますかぁ-----------っ!おいら、本日よりお仕事開始して、先ほど終わりました~。お疲れ様でし・笑。元旦からの2日間は、大いに飲ませて頂きました。何の心配もなく、心おきなく好きなだけ飲めるっつーのは、幸せでんなあ。思いっきり楽しませて頂きました。今年も、おいらが、素晴らしいと思う音楽をご紹介しつつ、みなさんと共有感の持てるブログにして行きたいと思っております。それと、読者が増えてくださるような文章を書ける様に努力したいと思っております。読者が増える事で、また、みなさんとの輪が大きくなるように頑張りたいです。改めて今日から、また長くて短い一年が始まった感じですが、みなさんが、健康で元気に、お仕事並びに生活が出来ます様、ささやかながらお祈り申し上げます。今年も頑張りましょ!!
2009年01月03日
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