星の海と月の港

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2007.05.30
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カテゴリ: 小説・物語


井上靖は、私たちの世代にとって中学生時代に、「しろばんば」などの小説で国語の教科書に載ったり、読書感想文の指定本にされたりなどで、比較的若いときに接した作家です。

中学生の時に、井上靖が好きになり、少し背伸びをして「氷壁」という小説を読み、読書感想文で賞をいただいたことがあります。当時、難しいながらも、いたく感銘したことを記憶しています。

少し前にこの小説がNHKでドラマ化されましたが、設定が大きく変えられ、主人公の名前まで変わっているため、自分の持っているイメージが崩されそうで、見ませんでしたが、ふと書店で本を見かけ、35年ぶりに再度読んでみました。

そのプロットの見事さと、情景描写、心理描写に昭和初期に書かれた小説とは信じられないくらいの展開に、圧倒されてしまいました。35年もたつとストーリーはほとんどうろ覚えでしたので、新たな気持ちで感動することができました。

主人公を中心に、一緒に氷壁を制覇する寸前にザイルが切れて落下して死んだ友、
その友が慕っていた人妻へ、主人公が寄せる思い、
その友の妹との関係を中心に物語りが進んでいきます。

主人公の上司の人間味、人妻の夫の物語でのキーとなる位置づけ。
友が山で火葬されるときの情景描写、
人妻が主人公に心を引かれていく心理描写
そしてラストで単独で登る主人公が、危険に遭遇した際に、人妻への思いを振り切り、友の妹の元へ向かおうとする心理。
そしてラストの一行の感動。

恋愛、不倫、社会、ビジネス、いろんな要素が盛り込まれており、すべてが圧巻でした。
読み終えた後、虚脱感すら伴っています。

この小説の良さを知るためには、ある程度の社会経験が必要であり、
中学生の時によくこんな小説を読み、読書感想文を書くなどの暴挙を良くしたものだと。。。
どこまで理解していたのでしょう。不思議です。

長い、重厚な小説がお好きな方。お勧めです。





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Last updated  2007.05.30 21:31:39
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