セミリアイア「晩年」日記

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2025.01.05
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カテゴリ: 随想
​​(1)仕事

2025年度で46年目の教員生活に入る。

最近、教職は評判が悪い。「ブラック」だそうだ。私立の場合、特にそうで、酷いところは本当に酷い。自分の出身校は、当時は道内屈指の進学校で、200人ほどの在籍があったが、三桁の順位でも北大には入った。トップレベルは、東大、京大。今ほど何が何でも「国公立医学部」という雰囲気はなかった。自分は東北大だが、本当は早稲田に行きたかった。が、当時早稲田、慶応でも東北大を蹴って入る人間は稀だっただろう。

その母校は、これ以上ないくらい酷い凋落ぶりで、北大ですら現役で数人、医学部も現浪合わせても5人ほど、しかもその中に私立も含まれる。それが、そうなってしまったのは、学歴コンプレックスの塊のような人間が上に立って以来である。中学校を作ってから、急速な凋落が始まったのだが、職場の雰囲気がとにかくよくない。何人も教師が辞めていく、と聞いている。

幸い、自分の勤務先はそんなことはない、と思う。自分が校長の時に、残業代がちゃんと出るようなシステムを作った。だが、肝心のベースアップはする余裕もないし、おそらく定期昇給も止まっている。ボーナスは、それこそ中小企業のレベルでしか出ていない。あと1期校長を続けていれば、それは正しただろうが、授業も出来ない校長の仕事は、最低だった。
一方、進学等では不振を極めている。元々そんな学校ではなかったのだが、特進を立ち上げて15年くらいの間は、破竹の勢いがあった。その真ん中に自分はいた。3年の担任を何回やったか覚えていないが、おそらく10回ではきかない。酷い退潮が始まったのは、やはり中学を作ってからである。力のある教員が定年などを機に、教壇から去っていった。退潮がどうしようもなくなったころ、副校長になり、校長を務めた、というかやらされた。

定年規定のない校長を62歳で辞めてからは、5年間、週20時間のハーフの常勤。その後3年間は非常勤で、25年度は、非常勤4年目ということになる。就業規則では、非常勤の年齢規定も70歳の年度までで、次年度は特例採用となる。

まさか、こんなに長く勤めることになろうとは、思っていなかったが、そろそろ教員生活が終わりに近づいているのは、十分自覚している。そういう中で、今年の仕事の目標を掲げておきたい。

1.いつでも「最高の授業」をするべく努力する。文章、特に現代文を読む力をつける授業は、ずっと目指してきたことだ。が、すべての「教養」が「ノウハウ」へと変質していく時代にあって、「現代文」の意義は教師にとっても、生徒にとっても分からなくなってきつつある。そういう状況の中で「現代文」という科目はなくなり、「論理国語」と「文学国語」という訳の分からない科目が登場した。小難しい文章どころか、文章そのものを読まなくなってきているのだ。共通テストでは「実用文」という大問まで現れた。嘆かわしいことである。
そういう状況でも、自分は今まで通りの授業をさらにリファインして、「読解」ということの面白さを伝えたい。自分自身の読解力は、主として大学院の演習授業で培った。ドイツ語の文献を、じっくりと読むことを通じてである。新年度の授業はまだ決まっていないが、おそらく今年と同じことになるだろう。

2.仕事は、火水木の3日間しかしない。この歳で、仕事しかないというのは何か心が病んでいるか、経済的にやむを得ないかのどちらかだろう。自分にとって、仕事はとても大事だし、非常に楽しいのだが、それはこれまで通り火水木に限定することにした。だから、月7、金7の「公民探究(倫理)」もやらない。長年、引き受けてきた「講習」も引き受けない。それは、基本的に専任の仕事だからだ。はっきり言って、後進を育てるなどということは考えたことがない。どう教えても、自分の水準で授業ができるとは思えないし、教えるだけ無駄だと思うからだ。とにかく火水木は、準備を含めて仕事である授業に集中する。

どちらにしても、今は、これまで何度も書いてきたように「職業的余生」である。その余生において、自分の幸福を実現していきたい。





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最終更新日  2025.01.05 06:15:14


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