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あ・りの・み

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January 31, 2006
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カテゴリ: どくしょ
階級のこと、 不機嫌なメアリー・ポピンズ この本
『不機嫌なメアリー・ポピンズ』で知ったのだけど、
ダーシー氏やビングリー氏は上流、
ベネット家やシャーロットの家は中流の中でも
地主階級のアッパー・ミドルってとこにあたる。
牧師や医師(但し外科医除く)の知的職業は
アッパー・ミドルなんだけど、
ミセス・ベネットの実家や親族の民事弁護士や商人は
ミドル・ミドルなんだよね。
執事とか店員はローワー・ミドルになるので、
キャサリン夫人のウィッカム氏に対する侮蔑ってのがわかるでしょ。

 ローワー・ミドルだと言葉も変わってくるらしいが
 (執事はどうなんだろう?執事は上流階級の言葉でしゃべるか?)、
 聞いてても私わからないや。
 現代版にしたという『ブリジット・ジョーンズの日記』では
 ブリジットはローワー・ミドルらしい。
 コリン・ファースもヒュー・グラントもオックスブリッジの
 知的な英語をしゃべってるという。


身分制は固定したものではなく、
勉強して牧師職を取るとか、軍人として出世するとか、
お金を儲けて地所を買い地主階級になるってことは出来る。

一方、牧師職でも収入が少ない檀家のところでは
使用人を多数使うアッパー・ミドルの生活を
維持するのは大変なことだったようで、
コリンズ氏がキャサリン夫人の懇意を得意がるし、
ベネット家の財産を舐めるような視線で見るのも
それを考えるとよくわかる。

アッパー・ミドルの女性はレディなので、
つける職業といえば上流階級の子弟向けの家庭教師しかなかった。
でも、シャーロットの両親は商人からの成り上がり組だし、
ベネット家も5人も娘がいてそれどころじゃなかったので、
家庭教師は付いていない。結婚し損なっても、
家庭教師とかは出来ない、ホントに路頭に迷っちゃうんだよね。

この小説の作者であるジェーン・オースティンその人も
子だくさんの牧師の娘だ。幸いに男兄弟がいたので、父の死後は、
その家に世話になったりして、一生を送った人だ。
この長い作品も居間の窓際の小さいテーブルで、
小さな紙切れに書き付けられ、書き上げたものだそうだ。

エマ・アニメーションガイド(vol.1) エマ(6) マンガの『エマ』では
 レディである元家庭教師のケリーさんの元で
 少女時代からメイドをやっていたエマは
 「レディの言葉でしゃべるメイド」になっちゃったのだな。
 そのレディのケリーさんが下流のコックニーの男と
 幼なじみってのがどうしても納得出来ませんが。

 左の『エマ・アニメーションガイド』は
 ビクトリア後期の資料集としてもなかなか。
 私が原作で時代が合わないと言っていた、
 飛行機模型もちゃんとあり得るものに差し替えられていた。




そうして考えてゆくと、この映画の邦題『プライドと偏見』は
よく考えられ練られた翻訳だと思う。

はじめは外来語と漢語のバランスの悪さにビックリしたけど、
「Pride」「Prejudice」だって、頭韻は踏んでいるものの
英語オリジナルの言葉とラテン語由来の言葉だものな。

『高慢と偏見』『自負と偏見』邦題はわかったようなわからないような。

解説を読むと「Pride」は男のうぬぼれ、
「Prejudice」は女のひがみ心を表すんだそうだが、
「Pride」はダーシー氏の「高慢」であると同時に
エリザベスの「階級を見ずに私自身を見て下さい」という「矜持」でもあるし、
「Prejudice」はエリザベスの上の階級への「ひがみ」である一方、
ダーシーの「たかが下の階級の出身者だ」という「先入観」でもある。

「プライド」って外来語なら、「高慢」や「自負」だけでなく
どっちの意味も持っているから。
新潮社版の中野好夫訳では題名こそ『自負と偏見』だけど、
登場人物のセリフの中では「プライド」という言葉を使っている。

    ~*~*~*~

映画字幕は今や悪名高くなっちゃった戸田奈津子女史だが、
最後の方のおとうさんのセリフなんて
短い言葉でさすがにうまいなぁ、センスあるなぁって感じだった。

この映画のセリフでは、あまり「Pride」も「Prejudice」も
言わなかったような気がしたけど実際のところどうなんだろ?

リジィが数回「Ridiculous!」と言った。
そういいながらハナにしわ寄せて笑うキーラはとってもカワイイ。
「へんなの!」とか「バカみたい!」ってことだけど、
語源から行くと「笑われるわよ!」みたいな感じかなぁ。
この辺もこの時代の女性の生きるつらさみたいなの感じ取れた。
深読みですか?

    ~*~*~*~

レディス・ディのとき、映画が終わって後ろの女性二人組が、
「期待してなかってんけど、面白かったわぁ」と話し合っていた。
出口ではパンフレットを買う長い列。
見終わっての満足度は高いと思う。
オススメの映画なので、見るならお早い目に。

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    ~*~*~*~

おまけ
これは60年も前のローレンス・オリヴィエ&グレア・ガーソン主演のDVD表紙。

母によると作品としては全然ダメだそう、
このころ、オリヴィエはヴィヴィアン・リーと不倫中。
ヴィヴィアンもエリザベスをやりたかったみたいだが、
それはかなわなかったんだって。





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最終更新日  February 9, 2006 06:47:22 AM
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