太田典生の「毎朝1話」良い話のおすそ分け

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2010.08.28
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「苦しむ」とは、元々は「思うままにならない」という意味です。
人間には、「ああしたい、こうしたい」「ああなって欲しい、こうなって欲しい」などという煩悩があるが、そうはならないことから苦しみが起きるわけです。

老いたり死ぬことは、人間にとって最大の苦しみです。
生きるとは、生まれた瞬間から死に向かって歩き続けることだから、年々若返るとか、永遠に死なないということはあり得ないわけです。
それを、歳を取りたくない、死にたくないと、天地自然の法則に逆らおうとするから苦しむわけです。
夫婦や姑などの関係にしても、元々は他人なのだから、うまくいかなくて当たり前なのです。それを、無理にうまくいかせようとするから苦しみが生まれます。
この世に生きているということは、楽しみではなく四苦八苦の連続なのです。

だから、その苦を否定しては楽になれるはずがありません。
結局、地獄は自分の心が作っているのだから、苦を否定するのではなく、「それも仕方がないか」とあるがままに受け入れることです。
そうすれば、むやみに苦しむこともなくなるはずです。





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Last updated  2010.08.28 05:28:16
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