PR
Free Space
Calendar
Keyword Search
Category
こんばんは。
お天気はイマイチですが、今日は19度。
暖かい日が続きますね。
長らく植物のお話しが続いていましたが
また、アロマ関係のお話しに戻ろうかな~と
思ってます。
もちろん、今まで通りテーマがブレたり
オタが続いたり
気分次第だったりいたします ^^;
その前に今まで話しをしていなかった
「香育」
について少し触れたいと思いますので
よかったら、おつき合い下さいませ
視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚
五感のうちどれが一番重要な感覚でしょう?
と問われると
「視覚」と答えてしまいそうですが
遺伝子レベルで考察すると 嗅覚
だそうです。
以下、アロマ環境協会機関誌No.78からの抜粋です。
コロンビア大学の研究者たちが
嗅覚上皮で働いている遺伝子を探し出す方法を
考案した結果
互いに似た、しかし異なる遺伝子が多数
作動していることを発見した。
匂い物質の レセプター遺伝子
である。
なんと、その数はヒトの場合、400もあった。
しかし
これは400種類の匂いが嗅ぎ分けられるということではない。
400種類の感知器が、その順列組み合わせによって
匂いを識別できるということを意味している。
その結果
ヒトは何万種類もの匂いを嗅ぎ分けることができる。
最新の研究では
一兆種類もの匂いを嗅ぎ分けられる可能性があるという。
イヌの匂いレセプターは約800種、マウスは1100種
ゾウは2000種に近いレセプターがある。
哺乳動物の総遺伝子数は約20000だから
そのうち数パーセントから10%もの遺伝子が
嗅覚に割り当てられているのだ。
生物が生存のために
いかに匂いを大切なてがかりにしてきたか
この数値を見れば明白である。
最近、米国エモリー大学の研究チームが
興味深い論文を発表した。
若いネズミに桜の花びらの香りをかがせる。
この香りは
普通のネズミにとっては体験することのない新しい匂いである。
その後、このネズミは子どもをつくった。
すると子孫たちは桜の花弁に対する感受性が
鋭くなっていたのである。
この実験は何を意味しているのか。
それは匂いの記憶が生命体のごく初期に形付けられ
その記憶が世代を超えて遺伝するかもしれない
という驚くべき事実である。
五感がもっと鋭敏で
みずみずしい感性に満ちている幼少期に
自然の中に身を置いて
たくさんの繊細な香りを体験することが
生命としての豊かさを身につけることになるのだろう。
匂いと生命を巡る謎の探求は始まったばかりだ。
著 福岡伸一
理論上ですが、ヒトでさえ一兆種類とはすごいですね。
ワンちゃんも鼻が長い方が嗅覚が鋭いわけで・・・
(嗅覚上皮の範囲が多いので)
では
ゾウってどれくらい色々な匂いにさらされているのだろうと
ふと、思ってしまいました^^
時代と共に自然やナチュラルな香りに触れることが
少なくなってきていると思います。
日常生活では様々な合成の香りに
慣れすぎているのではないでしょうか。
私が苦手なのは強すぎる洗剤や柔軟剤の匂い
日常的に精油の香りを嗅いでいると
合成の香りでは癒されなくなりました。
敏感な方は柔軟剤の香りでアレルギーを起こします。
抜粋した記事にもあるように
幼少時代に香りの影響を大きく受けてしまうのなら
味覚オンチにならないための「食育」のように
嗅覚オンチにならない「香育」も大切かなと感じます。
嗅覚は最も本能的な感覚
人間の生命に関わるものとして備わっているもの。
私たちはその嗅覚で
無意識にフェロモンも感じ取っているはずですから
というわけで
そういうお話しも今後していこうかな~と思ってます
では、また。
香りについて 思春期の香育 2016.03.10 コメント(4)
香りについて 学童期(4~9歳)の香育 2016.03.09 コメント(2)
香りについて 3歳児までの香育 2016.03.08 コメント(2)