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2016.03.09
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テーマ: 香りのお話(24)
カテゴリ: 香育
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こんにちは。

今日は朝からまとまった雨が降っております。

そういえば今日は新月・・・と言っても雨天なので
実感できないけれど

魚座で起こる日蝕でもあるそうです。
(日本では観測できませんが)




さて

本日も「香育」のつづきを。

ちょっと長文ですが・・・よければおつき合い下さいませ。





「学童期」(4~9歳)


社会性が備わり始め五感や感性が磨かれるには
最適な時期だといわれています。

4歳頃には運動能力、言語能力などの成長が
顕著に見られるようになり

生まれ持った性格や個性も強く現れはじめ

脳の成長に伴って五感との連携は活発化していき
物事への理解や認識能力も高まっていく頃。

この時期に必要なのが

「自尊感情の形成」 だそうです。


以下は日本アロマ環境協会機関誌の記事ですが
参考までに抜粋しました。


-抜粋記事-

前向きに生きるための力、「自尊感情」の形成

発達心理学では
この時期は自尊感情の形成期に当たります。

自尊感情とは
「自分には価値がある」とする感情のこと。

心の穏やかな成長には
「生まれてきて良かった」という絶対的な感情と

「人の役に立つ」「自分にはできることがある」といった
人との比較から生まれる相対的な感情

この二つがバランスよく形成されることが
絶対条件になります。

こうした自尊感情が自信を持たせ
「明日はいいことがあるぞ」と物事に前向きに
取組む力の土台となるのです。

たとえば、何かを学習する時

自尊感情の高い人は
困難にあってもそれを乗り越えようとしますが
自尊感情が低いと諦めやすい傾向にあります。

対人面においては
自尊感情が高いと人に左右されにくい精神状態で
あることが多いのですが

自尊感情が低いと周りの意見に一喜一憂し
感情が不安定になりやすい傾向が見られます。


自尊感情のスムースな形成には

親密な親子関係の構築と
家族以外の大人との関わりを増やすことが重要です。

親密な親子関係 はこどもに
「受け入れられている」という安心感を与えます。

心を休められる場があれば
たとえ何かで失敗しても、また挑戦しようとする
意欲を取り戻せます。

家族以外の大人
つまり 社会との関わりを増やすということは

「(従来より広い) 外の世界で自分は認められたんだ
という感覚を育むことにつながります。

親戚や周辺地域の知人など
老若男女を問わず

様々な大人と交わりながら
子どもは少しずつ
社会性と自信を身につけていくのです。




理論で理解できても難しいことはあると思いますが

その 「自尊感情の形成」 の場で
最近は 「香り」 を利用することもあるそうです。

ご存知の通り、昔と違って
今の子どもたちは様々な情報量にさらされ

同時に社会との関わりも増え
また、その環境の変化も早いですよね。

個人差はありますが
子供たちが小さな体に抱えているストレスも
多々存在すると思います。

しかし

この学童時期の年齢では
コミュニケーション能力はまだまだ未発達。

自分の感情を上手く表現したり
コントロールする術を持ちません。

もう、これは大人にさえ難しいのですから
子どもではなおさらです。

良く言われる「ガンバレ」などの激励も
使い方によってはNGだと言われてますよね。

そういった場合

理論や言葉での説得ではなく
子供が安心できる環境と
香りを結びつけてみてはどうでしょう。

これが嗅覚を利用した方法のようです。

たとえば
「家の匂い」ってありますよね。
(ここでは円満家庭を前提にします)

大人でも自身のスイートホームや実家の「匂い」を嗅ぐと
ほっとする方も多いのではないでしょうか。

その「ほっとする」 安心感
常に用意していてあげましょうということなのですが

現代社会では親も疲れていますよね。
そして、親の不調や緊張は子どもにも伝わります。

そこで、親子共にリフレッシュできる
好みの香りをうまく利用してみましょうという
ひとつの試みなんです。

また、社会に触れさせることと同時に

できるだけ積極的に自然に触れさせることも

大切なのではないかと思います。





精油のオレンジ・スイートとラベンダー

以前、テレピ番組で話題になった認知症予防の
精油でもありますね。

もしかして
「認知症予防」=「オレンジ・スイート」って
認識されていますか?

ラベンダーもそうですが

オレンジ・スイートは
精神疲労、不安、不眠、食欲不振、うつ その他
色んな用途に使えますし

子どもが好きな精油であるのも便利です。

以前もオレンジ精油の話しはしましたので
ここでは省略いたしますが

メンタル面には、とてもおすすめ。

柑橘系精油の中でメンタルに作用するといえば
ベルガモットやネロリ の方が効果的だと思いますが
子供が好きでないと意味がありません。

ちなみに、私はベルガモットの単体使用が苦手で
スイートオレンジに癒されるタイプ
(こういう大人もいます^^;)

 パニック障害にスイートオレンジを使用した
臨床例も多いようですよ。


植物の芳香成分が
穏やかに脳に良い作用をもたらすことを利用して

親子で、いくつかの好きな香りを
上手に活用してみるのも良いのではないでしょうか







では、またスマイル

週末まで寒さが続きそうですね。

暖かくしてお過ごしくださいませ。











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Last updated  2016.03.09 16:25:15
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