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こんばんは。
なんだか肌寒い一日でしたが
夜になって暴風がものすごいです
先週末、映画「グレート・ウォール」(長城/中米合作)を観てまいりました。
予告編や関連映像を観ると面白そうです
しかし
いや~ やらかしてしまいましたね
チャン・イーモウさん
長年彼の作品は観てきましたし
良い作品もあるのに
こと「大作」となるとこけてしまう気がする。
好みの問題なので感じ方は人それぞれでしょう。
実際、賛否両論あるようです。
ああいう映画を人生で初めて観た方は
楽しめたかもしれませんが
長年イーモウさんの作品に親しんだ身としては
???
「もしもし、ご乱心ですか?」^^;
それくらいつまらなかった (←あくまで個人の意見です)
基本的に映画をけなすレビューは書かない主義なのですが
ツッコミどころ満載なところは楽しめたので
シェアします^^;
ネタバレだらけのふざけたレビューですが
よかったらお付き合いくださいませ。
鑑賞予定の方はスルーしてね。
※( )内は
私のつぶやきだったりツッコミだったりします^^;
Story
傭兵のウイリアムたちは旅の途中、砂漠地帯で
馬賊(契丹?)の襲撃で仲間を多数失い
夜には獣に襲われ、その腕を切り落として逃走するも
万里の長城に辿り着いた時には
後方には馬賊、周囲には禁軍
行く道を遮られ禁軍に投降することとなる。
長城ではウイリアムたちの処分をめぐり
軍法会議が開かれるが
ワン軍師は切り落とした「獣の腕」を見て彼らに興味を抱く。
そこへ緊急の伝令が届き禁軍全部隊に緊張が走る。
軍は大規模な戦闘態勢へ。
(きれいなお姉さんたちのパンジージャンプが見れますよ。
あんなに体がぶれるのに~~戦えるわけないじゃん
ぶらんぶらんしたお姉さんたちが餌
に見える^^;)
敵はこれ
笑ってはいけません。
言い忘れましたが、この映画はファンタジーです。
予告編でご存知でしょうか。
龍が産んだ9匹の子のひとつで
「饕餮(とうてつ)」というものらしい。
女王を筆頭に三種類存在するとか。
周の時代に空から降ってきたと言われる
古代中国伝説のモンスターで
人間を捕食するため60年に一度現れる。
「エイリアン」?
腐った人間社会にカツを入れるため?
(60年に一度とは頻繁。さすが中国^^;)
こういうのがわっさわっさと湧いてきたわけです。
黒い塊がエイリアン もとい饕餮
万里の長城が築かれたのは
饕餮の襲来に備えるためだったらしい^^;
ここで各部隊をご紹介
と言っても
この中のリン司令官と総大将以外は飾りみたいな扱われ方で
この動画がなかったら「あなたは誰?」
◇
戦に巻き込まれウイリアムたちも活躍し
第一波の襲撃の阻止に成功。
ウイリアムとトバールはその能力を見込まれ
砦に滞在することに。
そこには
25年間滞在するバラードという西洋人もいた。
彼はリン司令官たちに英語やラテン語を教えてきたが
真の目的は長城に貯蔵されたブラックパウダー(黒色火薬)
ウイリアムたちに
門外不出のブラックパウダーを盗み共に逃走しようと
協力を持ちかける。
ある日
人間が饕餮の罠に嵌り総大将が命を落とす。
(あっけなさすぎ)
どうやら戦いで知能が進化したらしい。
(こういう知恵も生態もハリウッドの「エイリアン」と重なる)
その後
総大将の遺志を継ぎ司令官になったのがリン
(他に将軍たくさんいるのになぜこんなお嬢さんが?)
そんな時に
「饕餮は磁力に弱い」ことが判明。
征服する計画を立てたが
そのためには捕獲しなければならない。
次の戦に紛れて逃げ出す計画だったが
結局、リン司令官に協力してしまうウィリアム。
仕方なくウィリアムを補佐したトバールの活躍もあり
命からがら一体の捕獲に成功する。
(ありえないアクションだけど楽しい^^)
しかし
火薬で荒稼ぎしたいトバール、バラードと
禁軍の義侠心に心動かされ協力したいウイリアムは
仲たがいをしてしまい
二人はブラックパウダーを盗んで逃走。
残ったウイリアムは疑いをかけられ捕らえられるが
一部始終を見ていた歩兵のヨンが彼の無実を訴える。
一方
捕獲した饕餮は帝 (少年)
に献上するために都へ運ばれた。
(いかにも傀儡といった感じ)
磁石で操ろうとするけれど
お坊ちゃんたちのおもちゃにするには力不足でした。
ところで
万里の長城って北方の蛮族ではなく
饕餮の侵入を防ぐために作った。。でしたよね。
あらら
饕餮たちは壁下にトンネル掘って、とっくに都へ向かいましたが??
(ものすごい数だし騒音も半端ないだろうし地響きもするだろうし・・
どうして誰も気付かない?)
大きなトンネルでしたわ。
巨大な女王もくぐっていったのね。
(なぜ気づかない??)
ということで
都は饕餮だらけ、人間食べ放題。
そこへ
馬では間に合わないからと
気球?らしきものに乗ってリン司令官が到着。
(700里も? 飛んでよかったね~ファンタジー万歳^^;)
饕餮との戦の最中、危機一髪のところを
リンを追ってきたウイリアムに助けられ帝に謁見。
その頃
トバールの荷も奪い逃走したバラードは馬賊に捕まり
火薬の「お取り扱い」を全く知らない馬賊と共に
ドッカーン
トバールといえば、再び禁軍に捕らえられる。
◇
さて
磁石で制御した饕餮を引き取ったリンたちは
饕餮に十分な食事をさせ
その体に火薬を括り付けて放つ。
きっと
女王に吐き出した餌を与えるはず
(ミツバチ生態のパクリですね)
その時に
火薬を発火させれば女王を殺すことができる。
(女王が死ねば何万匹もの饕餮も全滅するらしい^^;)
女王
食事中に邪魔するやつは・・・ お前か~!!
追い詰められて放った最後の矢の行方は?
・・・
この手の映画でエイリアンの勝利ってありえないので
ラストまではつづりません。
巨額の予算をかけて
なぜにこんな映画を作りたかったのかな
そんな疑問が残りました。
CGは(中国産ではない)素晴らしかったし
画ずらを追うには楽しい映画だと思います。
やたらスケールはでかいし
ロケ地も広大
イルージョン的アクションやゲームのような世界観が
お好みの方は楽しめると思います。
ストーリーは単純だし
心理描写もほとんどないので頭も使いません。
私には全体が薄~く感じられ
人間がちゃんと描かれなかったことが不満でしたけど^^;
ウイリアムとリン司令官の関係も中途半端です。
大義を胸に命を惜しまない兵士たちでも
計り知れない恐怖や葛藤をかかえ、また共有することで
長年砦で培った友情や愛もあったはず。
クローズアップされる登場人物が少ないゆえに
描ける人間ドラマは可能だったのに
脚本が悪いのか
何かと「信任、信任」とだけ言いながら
終始戦っているだけ。
磁石が利用できるのなら命や武器を無駄にせず
なぜ長城で使わない?
たったひと欠片の磁石しかなかったとでも?あの中国で?
そんな単純な疑問が頭の中をぐるぐる~と ^^;
◇
この物語は
「伝説のひとつ」だという前置きで始まります。
私には
現在の饕餮=「中国」にも見えてしまう。
領土問題、資源問題、世界中に散らばる中国人
13億の腹を満たすため脅威を振りかざしているのは事実。
リン司令官は「信任」(信頼の意)に生き
ウィリアムも「信任」に目覚めるけれど
シンレン、シンレン と何度も言われると
アメリカや中国がそれを言うかと苦笑してしまう。
先に言ったようにドラマ性もないので
せっかくの「信任」も表面的で薄っぺらい。
映画を使って世界中に
そういうテーマをばら撒かないでほしい。
政治的なメッセージに聞こえてしまいますよ。
(大金を出しているのは中国だし)
そうでないとしても
私は、すでにうがった見方をしています^^;
もちろん
素直に受け止めてくれる人も多いと思いますが
うさんくさい「信任」というコトバと
饕餮の映像と
チャン・イーモウ監督作品
それだけが記憶に残りそうです^^;
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