亜州茶亭へようこそ

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上海浪漫紀行・お土産はスーパーへ!



国営のデパートや老舗のお店でさえ、暗くて、品物がホコリを被っていて、店員さんはおしゃべりしていて、品物はすぐには出て来なくて。しかも、当時は、外国人用の兌換券と、国内用の人民元の二種類があって、外国人は、基本的に人民元を持てなかった。そして、兌換券で買い物できる大きなお店は外国人価格。中国人値段の何倍もしたのだ。いくら、中国と、日本や欧米の収入の水準が違うからって、そりゃ、 あこぎ だろう。

大都市には友諠商店という外国人向けのデパートがあり、ツアーだと、必ず連れて行かれる。この友諠商店には、在住外国人向けのスーパー(輸入品や高級食材を売っている。勿論、日本の食品やお菓子も売ってる。)も併設されているが、メインは、中国全土のお土産。当然外国人向けだから、滅茶苦茶高いものばかりである。

手織りのシルクの絨毯、景徳鎮の器、でかい七宝焼きの花瓶、ヒスイのアクセサリー、高そうな石の印鑑、紫檀の家具。それこそ、何万円、何十万円もするようなものがいっぱい。(そりゃね、日本で買ったらもう少し高いと思うよ。でもね、中国、日本の十分の一以下で普通に生活できる国なのね。そこで、ほぼ日本並みのお金とるのはなんだよね~。 外国人からもうけさせてもらいましょう! って意欲がまんまん!)

そんな大金を持っていないあなた、ここでは化粧品と漢方薬を買いましょう。
といっても、ほんとに処方箋が必要なお薬ではなくて、無難な栄養剤の類。なかにはオットセイだの蛇だのが入った、少々怪しげなモノもありますが(笑)。パッケージの怪しさほどには効き目はないのでご安心を!
化粧品も、もの凄い効果を謳ったものも多いです。(なにしろ、中国四千年の秘法だとか、西太后も愛用したとかね。)使い方によっては危ないものもあるので、これも、真珠パウダーあたりがおすすめ。

ところが、そんな中国にも、外資系のスーパーやデパートが続々開店。1997年当時でも、ずいぶん買い物事情は好転。スーパーのいいところは、自分で欲しいものを選んで、最後にレジで会計できること。いちいち、店員さんに商品を出してもらう中国方式から見ると、かな~り画期的。言葉が喋れなくてもオッケー。
外国製品も多く、商品レベルは高級だけれど、友諠商店や空港の免税店に比べたらお値段もお安め。

そこで、スーパーでは食料品を買います。義理土産用のお菓子やチョコレートは、ここで調達。パンダチョコやおめでたい金塊型のチョコなどうけそうなものもたくさん。
自宅用には、本場中華料理用の食材をどうぞ。豆板醤は誰にでも喜ばれる。美容に気を使う人には亀ゼリー。

で、何を買ったかといいますと・・・。

ザーサイ ピータン 。どちらも、常温で持ち運びOK。
ところで、この2点。好きな人は好きだけれど、嫌いな人は嫌いか。これがないと、お粥が美味しくない、というあなたは、かなり中国に慣れてる方。

そして、中国で友諠商店や免税店に行くと、必ずあるのが漢方薬売り場。
本来、漢方薬は、専門店でちゃんと診断して買うべきもの。そのひとの体質や、改善したい症状にあわせて、オリジナルでブレンドしてもらうものです。たとえば、北京の同仁堂のような老舗に行けば、漢方のドクターが診察して、薬を選んでくれます。

もっとも、特別健康に悩みの無いひとにとっては、そこまでする必要もないでしょう。お土産に買うなら友諠商店あたりで十分。だいたい売っているのは、いわゆる滋養強壮の薬。要するに「アリナミン」の類。
写真の3箱は、友人のFさんがお土産にもたせてくれたもの。
成分と効能を見ると・・

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人参、鹿茸(鹿の角らしい)、狗鞭、牛鞭(これって、ひょっとしてアレかな?かなり怪しげ。興味ある方はお調べください。)、淫羊霍(もっとわからない!字面はこれも怪しい!)、熟地黄(これは漢方薬っぽい名前だ!)。

効能は、(たぶん)、めまい耳鳴り、腰痛、膝痛、あとはよくわからないが、きっと「元気はつらつ!」と書いてある。

Fさん曰く、「風邪ひいたら、これで治っちゃうよ~。」
知り合いで、風邪は、パブロンとヤクルトタフマンを一緒に飲んで治す!という人がいたが、まあ、そのようなもんだろう。

中味はカプセル。継続して飲めば、きっと元気になれると思う。
って、だいたい、数年前にもらったものが、いまだにある、という事実。
美味しいもんじゃないからね~。

ご注意:健康な人が飲むのは大丈夫ですが、持病があったり、薬を常用している人は用心してください!危険な場合もあります。
それから、成分にトラ、クマ、サイ、ジャコウジカなどがあったら買わないで!ワシントン条約という野生生物保護条約。その条約で保護対象になっている動植物は加工品も持ち込みが規制されています。
絶滅の危機にある生き物たちを乱獲から守るには、加工品を買わないことが大事。協力してくださいね。


写真は旧フランス租界の淮海路。左手の高い建物は、ホテルオークラ花園飯店。租界時代の素敵な洋館を活かして高層化したホテル。広い庭園に面したエントランスが素晴らしいホテルです。一度泊まりたいもの。

追記:現在は人民元に統一されてます。外国人価格もなくなった模様。ただし、外国人以上に使いっぷりのいい上海人のお金持ちが増えたからか、全体に高級店が増えている感じ。


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